供養の心

宮城で御詠歌の研修会が行われ、2日目に東日本大震災で亡くなった方々のための法要が行われた。分科会で奉詠曲を練習しておき、ひとつずつお供え物をして御詠歌を唱えるという趣向である。御詠歌だけで法要を行い、お経を読まないところも新しい。

燭(ろうそく)、花、お菓子、果物などはよくお供えされるものだが、最後にお供えされたのが玩具。この差定を見ただけでもう泣けてきたが、実際の法要では、小さい子供向けの玩具が出てきたのを見ると、声が詰まって地蔵御和讃をお唱えできないくらいだった。

今回の講習会のテーマは「供養の心」。この経験を通して感じたのは、そこにおわします思いで、喜んでくださるように行うのが供養だということ。おそらく心からそう思えたとき、そのときに亡くなった方は成仏するのだと思う。いつもの法事も、檀家さんが亡くなった人を偲ぶ機会になっているか反省しているところだ。

追悼法要差定

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