親子で過ごす平日
- author: hourei
- 2010/07/13 20:04
母が研修などで3週連続お泊まりで出かけているため、その間、子ども3人と父1人だけで過ごしている。今、長女の給食調理場が改修中で、毎日弁当を作らなければならないのがたいへん。火曜日と水曜日は長男も弁当持ちなのでダブル弁当である。
朝は6時に起きて、長女だけを起こし、朝食の準備。仏様にもお供えする関係で、目玉焼きとかウィンナーで手早く済ませるわけにもいかず、野菜を切ってコトコト煮物を作る。仏様の分と一緒にだいたい7時までに出す。
長女が食べ始めたら、弁当を作り、お茶とお水をお供えして朝のお勤め。終わって自分も朝食を食べ、7時40分に長女を送り出す。それから長男と次女にご飯を食べさせ、終わった食器を食洗機にぶちこんで、洗濯物を干しているともう8時30分過ぎ。長男と次女を保育園に送って9時ころ朝の任務終了。
夕方は16時30分から。先に帰ってきている長女におやつを出して、長男と次女を迎えに行く。帰宅して一息ついてから夕食の準備。自分が食べながら次女に食べさせて、台所の片づけをし、風呂に入れて21時30分ころ寝る。
ほかに次女がだっこしろ攻撃で足にしがみついてきたり、長女と長男がちらかしたものを片付けたりとイレギュラーに仕事が入り、朝の3時間と、夜の5時間はフルタイムジョブである。近頃は玄関に待機してひたすら外に出たがる次女。30分ほど散歩に付き合ったら虫に刺されてかゆい(次女はなぜか刺されず)。
今日は午後から米沢の法務局に書類を取りに行く用事があって、帰りにスーパーで買い物、次女と長男を迎えて、長女が帰宅する前に帰った。250円くらいの豚バラをショウガ焼き用に買ったら量が思いのほか少なかったので、玉ねぎを炒めて加えたら油が絡んで美味しかった。
明日の弁当のおかずもたっぷり買ってきたので安心だ。次女が長女が登校するまで寝ていてくれるとたいへん助かるのだが、そううまくいくとは限らず臨機応変な毎日である。
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ダライラマ講演会
- author: hourei
- 2010/06/27 17:25
本山の横浜・総持寺にダライラマ14世がやってくるというので聴講を希望し、聴きにいってきた。総持寺が能登で火災に逢って横浜に移転してから100周年を迎える記念事業だったので、入場料は無料である。
関係者限定の講演会だったが警備は厳重で、リストバンドをしないと入れないようにしてあった。警備員だけでなく金色のバッジをつけたSPがたくさん見張っている。受付で並び、クロークで並んでようやく入場。1000畳敷の本堂は本山の修行僧、寺院関係者、鶴見大学関係者、鶴見中高の学生総勢1700人でいっぱいになった。司会が携帯電話の電源を切るようにと5回くらい繰り返している。
ダライラマ14世は堂行と本山の重鎮に導かれ、足を引きずるようにして入ってきた。一斉に合掌をしてお迎え。本尊に五体投地してから、線香を拈じ、位に着いた。高台の上には演壇の後ろにソファーが置いてあり、くつろいだ調子で話し始める。英語交じりの中国語で通訳つき。
はじめに中論の『帰敬偈』を唱えてから、ここにいる皆さんで般若心経を読んでくださいというリクエスト。始まる前はきゃぴきゃぴしていた鶴見高校の生徒も一緒に読む。読み終わると般若心経の解説が始まる。一切は皆空であり、自性をもたないものである。人には仏性があるが、煩悩のために隠されている。般若心経の呪願文を唱え続けることで智慧が完成し、煩悩を取り除かれるとともに、自利と利他がつながるという。
そして世界の宗教は平和を目指す点で教えが共通しているにもかからず、これだけ紛争が絶えないのは看板だけ掲げて信仰していない人が多いからである。信仰する人が増えれば、世界は平和になると結んだ。
話は40分ほどで終わって質疑応答。予め決められていた鶴見高校の学生と本山の修行僧が質問する。鶴見高校の学生は輪廻について訊いた。人は死んだらどこに行くかという質問に対し、法称の『量評釈』を引用し、始まりのない意識が、習化と因果によって次の意識を生み、それが連続していくという、哲学的な答えを出した。
正月には神社、結婚式は教会、お葬式はお寺という日本人の節操のなさについては「楽しいですね」の一言。宗教は内面的なものであるというダライラマ14世の考え方からすれば、こういった行事がどんな形であろうとかまわないのかもしれない。宗教と文化は別物だとも。
修行僧の質問は、自分のことに精一杯という人がほかの人の苦しみにも目を向ける方法やダライラマ14世の説く普遍的責任について。全ての生き物も物体も、私たちに縁のないものはないというつながりの意識が必要だという答えだった。
決められた質問者が終わり、手を挙げての質問。最後に当てられた鶴見大学の職員は、シングルマザーとして苦しんでいること、自分の宗教がもてないこと、でも毎日本堂で手を合わせていることを話し、来世で自分は幸せになれるでしょうかと尋ねた。質問の途中からもう感極まって涙ぐんでいる。
これに対して、意志があれば必ず実るという話を因果関係をベースに話す。朝、美味しいものを食べたいと思って買い物に行けば、夕方に実現する。子どもによい教育を受けさせれば、子どもは十年後、何十年後に幸せになる。このように、結果がすぐ現れるものもあれば、時間がかかって現れるものもある。あなたの来世も、幸せになりたいと思うならばなれるだろう。ただし、意志が叶う条件を整えなければならない。それは今をしっかり生きることだ。
因果応報(特に三時業)の教えは、説き方によっては差別などの社会問題を現状肯定する恐れがある。そのため、来世よりも今が大切だという教えがよく説かれるようになってきているが、未来への意志や夢を蔑ろにしてはいけない。因果関係の「因」に直接的原因と間接的条件の2種類があることから、未来志向と現在の努力の2つを説明したのは見事としか言いようがない。
仏教哲学は、実存的な問題には無力だと思っていた。でも、法称や世親の難解な哲学を引用しながら、このように人の悩みに答える説き方もあるのだ。この頃は般若心経が分かりにくいからと初期仏典に傾倒していたが、もう一度宗門の伝統に沿って見直してみようかとも思った。拍手で送られていくダライラマ14世に、法悦の心で合掌した。
終わって駅に直行。昼食を取る時間がないのでコンビニで買おうかと思ったが、奮発して駅弁にした。考えてみたら昨日上京して以来、買い物をしたのはコンビニの水だけだった。
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「男の育児」講座2
- author: hourei
- 2010/06/25 16:32
先週に引き続き、まちの楽校・本町館で開かれた「男の育児」講座に参加。今回は東北文教大学の先生。といっても教職に就いたのは定年後で、保育師として37年務め、学者でなく実践者を自認しておられた。
講演は父親の育児参加に関する世論調査、父親の役割についての学説紹介、先生が経験した実話に基づく子供の目線、そして学生アンケートによる父親観という構成。理論にも実践にも偏らず、押し付けがましくもなく、聴きやすくてためになった。
特にまとめで、子育てにマニュアルはなく、理想的な父親像などというものもないこと、それゆえそれぞれの家庭で、子どもとの関係性の中で違ったかたちの父親像が紡ぎ出されるという話と、子ども時代は将来への準備期間ではないのだから、今を楽しむこと、生ききることが大切だという話は心にしみた。
子ども目線というのは言われてみないと気づかないことである。朝、子どもが起きたとき、もう大人は起きているわけだが、早くと言われてしまうと出遅れ感(会議に遅刻したときのような乗れない気分)をもってしまう。そこでは「今日一日始まるよ」と一日の見通しを語るほうがよいという。
また、子どもが手に取るものはものではなく子ども自身であるから、むやみに取り上げるべきではないというお話や、お父さんの仕事を聞かれたら、幸せを作る仕事だとかっこよく教えましょうというお話、保育園に早くお迎えに行った理由を聞かれたら「会いたかったから」とか、お下がりはかわいそうといわずに「お兄ちゃんみたいにかっこよくなれるよね」とか、事実でなくとも、自分があまりそう思わなくとも、言ってあげることであるという(4歳前半くらいまで)。もちろん、自分が思っていることもきちんと伝えることが大事で、こういったことが子どもの心情や意欲に結びつく。
先生は保育科の学生に、まず自分の親のことを考えさせるという。自分がどのように育てられ、何物だと思っているかが、子育てに大きな影響を及ぼす。自分の考え方が母親寄りなのは、主夫をしているという以上に、父親がいないことと深い関係があるのかもしれないなと思った。
子育ては親育て。こうして自分自身を振り返るきっかけとしても、こういう講座はありがたい。
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イクメンプロジェクト
- author: hourei
- 2010/06/18 10:47
昨日の日記に合わせるかのようなニュース記事を発見。イクメンとは、子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性のことで、イクメンが多くなれば、妻である女性の生き方や子供たちの可能性、家族のあり方までが変わり、社会全体も豊かに成長していくはずだという。へえ。
子育てを楽しむ余裕があるというのは結構なことだが、たいへんなところは奥さんに押し付け、子育ての真似事のようなことをちょっとだけして満足しているのは頂けない。まずはルーティンにして、楽しいとかたいへんだとか思わなくなって、そのうち充実感に満たされてくるというのが真のイクメンだろう。
同年代のお寺さんとしゃべっていると、おかあさんといっしょ(NHK教育)の話が合ったりする。「この時間だけが息抜きで、外でタバコを吸ってくる」「歌は全部覚えた」とか。子育ても修行と同じで、はじめは嫌だったものが、次第に何とも思わなくなり、そのうち楽しくなってくるものでありたい。
家族のあり方や社会全体まで変わるとは思えないが(むしろ逆で、家族のあり方や社会全体が変わらないとイクメンは増えないと思う)、子育てをする男性がもっと自信と責任をもち、世間がそれを受け入れてくれるなら、わざわざ厚労省が推進する意味もあろうというものだ。日中に男がスーパーで買い物をしてもジロジロ見られないで済むとか、そんな世の中になってほしい。
厚労省が「イクメン」を促進 (毎日新聞)
イクメンプロジェクト:ホームページ(登録してきました)
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「男の育児」講座
- author: hourei
- 2010/06/17 11:56
保育園からのお知らせで、市民講座があったので昨日行ってきた。保育園のお迎えの後、3人の子供を連れて買い物を済ませ夕食をかきこむ。子供たちに食べさせるのは母に任せて出発。
場所は「まちの楽校本町館」。桑島記念館かと思っていったらそうでなくて、江口玩具店のおじさんに訊いたらフェリカ跡だった。NPOの運営で仕事や趣味などいろんな講座を開設している。今回の受講料はたったの200円。
全3回の講座で、今回のテーマは「仕事も育児も楽しむ生き方」。講師は山形新聞社の社員ということだったが、行ってみてびっくり、高校の同級生だった。卒業以来約20年ぶりである。
受講者は6名。はじめに詳しい自己紹介(家族構成など)をして打ち解けた後、講師のお話。父親として1ヶ月の育児休業を取るまでの根回しから、たいした家事もできなくて奥さんの評価は辛口だった話まで。驚いたことに、山形新聞社で育児休業を取ったのは、彼が男女通じて初だったという。どんだけ後れているのか、山形。
とはいえ、近所のお父さんを見ていると、不況もあって育休どころか仕事があるだけで御の字という様子である。奥さんも、一家の大黒柱として育休など取らず働いてもらわないと困るという意見が大勢で、道のりは遠そうだ。現在1%程度の男性の育休取得率を、政府はあと10年で13%にしたい考えだが、育休を取ることが目的になってしまって、日常の育児にしわ寄せがいくのでは意味がない。
まずは、月間160時間という労働時間を短縮し、子供が寝る前にお父さんが帰宅できるようにするところからだろう。早く帰ってこれれば家事ができ、家事に慣れていれば、育休でも役に立てる。一足飛びに育休をとっても、飲みに行ったりゴロゴロしたりと、自分のためだけの休みになってしまって奥さんの不興を買いかねない。
私は育休年間365日といってもいいくらいなので、世間ずれも甚だしいが、ほかの受講者の話を聞くと、職業・年齢・子供の人数などによって世間も決して一様でないということに気づかされた。それぞれにいろんな悩みを抱え、それを乗り越えていこうとしている。子育ては独りでできるものではない。自分ばかり大変だと思いがちだが、家族に敬意を払い、互いに協力してやっていこうと思った。
帰宅すると子供たちがお風呂に入らないで待っていた。子供たちにかける言葉がいつもよりも優しくなったのは言うまでもない。
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父一人子供三人
- author: hourei
- 2010/05/20 15:34
今週は母が御詠歌の全国大会で大阪に行っており、初めて親独りで子供3人を見ることになった。月曜日の朝までは妻がいたが、駅に送るといよいよ1人になった。
とはいえ9時から16時までは学校や保育園だし、仕事もなかったから、家でのんびりしていればよい。ヤフオクの発送をしたり、泊まりで来たゲーム仲間と遊んだりして過ごす。
しかし朝と夜はそれぞれ3時間、びっちり家事がある。朝は子供を起こして、朝ごはんを作って、朝のお勤めをして、長女を送り出して、次女にごはんを食べさせて、長男の弁当を作って、洗濯物を干して、長男と次女を保育園に送る。夜は夕ごはんを作って、次女に食べさせて、台所の片づけをして、風呂に入れて寝かせる。何とか21時までには寝かせたいから、朝だけでなく夜も時間との勝負だ。
時間短縮のため、次女にご飯を食べさせながら自分も食べることにした。次女がよそ見をしている隙にがっと食べる。次女の後ではご飯が全部冷めてしまっていたが、こうして食べるといくらか温かい。とはいえ、10分くらいの節約にしかならないが。
火曜日は長女のズボンにティッシュが入ったまま洗濯してしまって、取り除くのに20分もかかってしまったり、長男の荷物はいつも何かしら忘れたりと手抜かりも多いが、毎日同じことをしていると時間が短縮されてくるから不思議だ。次女の保育園に着いたのが火曜日は9時半だったが、水曜日は9時、今日は8時45分だった。次女のだっこして攻撃を無視できるようになったのが大きい(ちょっと泣くが、すぐあきらめて遊び始める)。
夜は子供たちが眠ってからこっそり起きる。実は長男は眠っていないのだが、長女と次女がいるので大人しく寝ている。この頃ホームページ更新が日課になっているので、しないで寝ると気持ち悪いのである。夜中に更新されていたら日中は忙しかった証拠である。
つくばでは妻がいないときこうして長女と長男を見ていることがよくあった。時間との勝負とはいえ、誰にも気兼ねせず自分のペースで配分できるのでストレスは少ない。もっとも、長女と長男が大泣きしないので(次女はしょっちゅう大泣きしているが)助けられている部分もある。
まあ、世間のお母さんたちはこれに加えて定時出勤があるわけなので、これぐらいで大変などと言ってはいけない。でも今晩母が帰ってきて、明日妻が帰ってくるので少しずつ楽になりそう。
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長女の家庭訪問
- author: hourei
- 2010/05/20 15:09
昨年は妙に緊張したが、今年は長女のほうが明らかに緊張していた。対談中、ふすまの陰に隠れたり、2階に上ったかと思えば下りてきたりとそわそわしている。
感心したのは何でも認めて褒めるという先生の姿勢。忘れ物が多いんじゃないか、友達がいないんじゃないか、貧乏ゆすりしているんじゃないかと、親はどうしても欠点を挙げてしまいがちだが、「ときどき忘れ物をしてくるから、みんなが『ああ、アキコちゃんでも忘れ物するんだ』と親しみを覚えるんです」と先生。親としても見習いたい。
4月から通信教育を自ら志願して始めた長女。明らかに学校の進度より進んでいるわけだが、知っていることをひけらかしたりせず、分からなくて手を挙げているクラスの子に、先生の代わりに教えてあげているという。その教え方も「じゃあ問題をもう1度読んでみてね」「すごい、正解!」などと優しいそうだ。
私が小学生のとき、先生がこれから教えようとしていることを先取りして言うので先生の機嫌を損ねてしまったことを思い出した。ほかの子に教えた覚えは全くない(中学生のときテストでカンニングさせたとか、高校生のとき早朝の職員室でテスト原稿を見つけ、みんなに出題箇所を流したとか、不正なものはあるが)。
親としてはそんなに勉強を頑張りすぎないほうがいいんじゃないかと思うほどだが(先は長いので)、そんなことを思えるのも幸せなことである。
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連休の外出
- author: hourei
- 2010/05/04 23:46
例年通り毎日法事だったので、毎日夕方から外出した。
1日は白鷹の土里夢(ドリーム)館でいちごソフト。ここは地元の山菜が安く買えるところで有名だが、夕方はもう茎立ちしか売っていなかった。その後森林公園でローラーすべり台。結構スピードが出る。
2日は完成したばかりの長井ダム。野川まなび館で下調べした後、いざダムへ。試験湛水の直後ということで、満水に近い状態だった。感想は「金かけてんなー」。帰りに栄助寿司で注文し、渋谷玩具店でおもちゃを見て、コンビニでアイスクリームを買った。
3日は赤湯駅で贈答用びゅう商品券ギフトを買ってから、おいたま温泉・賜の湯へ。夕方なので混み混みだったが、お湯は熱めで気持ちいい。風呂上り、子供にアイスを買う。遅くなったので外食しようと思ったが、どこも混んでいるのでヤマザワで焼き鳥とカップラーメンを買って家で食べる。
4日(今日)は地元・大明神桜を見てから米沢へ。成島ワクワクランドに寄ってみたが5時閉園なので10分だけ。サティに行っておもちゃや本を見、サーティーワンアイスクリームを食べて帰宅。バンダイの変身する車VooVは、ディテールがちゃちい。
明日は未定だが、午後からゲーム会なので午前中にどこかに行ければと思っている。1日に乗りそびれた森林公園のスカイサイクルか。
こうして見ると、地元も結構遊ぶところがあるものだと実感。あるものに気づかず、ないものねだりをしてはいけない。子供が大きくなるにつれ、行けるところはさらに増える。
4日間に共通する今回のコンセプトはアイスクリーム。ちょうど気温も上がり子供たちも喜んだが、夕方に食べるのでその後の夕食が食べられなくなっていた。
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次女の風邪
- author: hourei
- 2010/04/28 18:50
保育園に通い始めて3週間目、次女が熱を出してダウン。慣れない環境で疲れがたまっていたのだろうか。長男の保育園でも、お休みしている子供が多いようだ。長男もバスから降りたときと、お風呂に入っているときに吐いた。
自宅で看病するといっても、特に変わったことはない。食後に薬を飲ませれば、あとはひたすら抱っこしているだけである。床に置くとすぐ起きてしまうが、抱っこしていればずっと寝ていてくれる。抱っこしながらでも、手を伸ばせばキーボードは打てる。平日に仕事がほとんどなかったのも幸いした。
週末に妻が帰ってきて看病を引き継ぎ、私は仕事のほかに長男と長女を連れて米沢に外出したりして一息。しかし次女はここで治らなかった。
一昨日の朝は普通に登園したが、帰りにはまた熱が上がっている。2回目のお医者さんでは抗生剤をもらったが、夜はなかなか寝付かない。一方、私は土日の仕事と遊び疲れがたたって、とうとう風邪がうつってしまう。昨日の午後は、座薬を入れた次女と布団でダウン。咳がひどくなり、歯がカタカタ言うほどひどい寒気がして体の節々が痛む。
一晩寝て私は持ち直したものの、次女は相変わらず熱が高い。というわけで今日もまた1日中抱っことおんぶである。
長男は保育園を休まずに回復。インドで生死の境をさまよった長女は、全く元気である。どちらも0歳児のころから保育園に通っているので体の出来が違う。
今日の長男の迎えのとき、長女に見張りをお願いした。帰ってくると次女が部屋を抜け出して階段の降り口に! 何でも、次女に本を読んで聞かせている間に本に熱中してしまい、次女が抜け出したのを気づかなかったらしい。
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平日夜はご勘弁
- author: hourei
- 2010/04/15 12:18
妻が単身赴任となって2週目、今週は平日夜の外出が多い。月曜日は、保育園の父母の会役員会で19:00〜22:30で資料作り。火曜日は小学校PTAで18:00〜21:00で会議、水曜日は保育園の父母の会の会議で18:00〜19:00。今日はお寺の会議、明日は長女の音楽教室。お寺の会議は懇親会を欠席させていただいた。
日中はお寺の仕事がない限りのんびりしているが、朝起きてから子供たちを送り出すまでの3時間と、子供たちが帰ってから寝るまでの5時間は戦争である。その夕方から夜にかけて私がいなくなることは、致命的なダメージとなる。
私がいない場合、食事の準備、次女の食事、食器の片付け、子供たちの入浴・就寝と母が全部することになる。母はその後さらに祖母の介護があるため、就寝は毎日12時過ぎで、私のように子供たちと一緒に寝てしまうことができない。
月曜日は、次女を母の部屋で寝かせようとしたが、1時間くらい寝付かなかったという。11時過ぎになって、次女はようやく寝付いたところだった。長男と長女はしばらく待っていたようだが、疲れ果ててもう寝ていた。そこで火曜日は次女だけお風呂に入らずおんぶして待っていることにして、私が帰宅してすぐにお風呂に入れた。次女はもう背中で寝入っていたが、風呂に入れられても大人しい。水曜日はさらに早く帰って来られたので、3人とも風呂に入れて早寝できた。早寝できると、翌日の機嫌がすこぶるよい。
というわけで夕方は10分でも早く帰れば、それだけやることがある。会議や作業は致し方ないが、懇親会で酒飲みをしている余裕などない。もっといえば、会議でも無駄話をしている時間すらもったいない。
懇親会で管を巻いているお父さんたちには内心、「今、この時間に子供を見ているのは誰だ? 奥さんやお母さんに任せて、よくのんびり飲んでられるな!」と言ってやりたい。でも、本当にそんなことを言ったら角が立つので、せめて私の欠席を許して頂きたいと思う、主夫の私である。
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結婚10年目
- author: hourei
- 2010/04/13 14:10
昨日の夜に珍しく寝付かれなくてここ10年のことを振り返っていた。実は結婚してもう10年目を迎えている。
妻が就職した2001年3月に結婚してつくばに引越し、2002年4月に長女が生まれた。このとき私は住職になって3〜4年目で、大学院にもまだ通っていた。よく授業や読書会など出られたものだと今になって思う。
山形・つくば・東京を行ったり来たりする生活にピリオドを打つべく、2003年9月にインド留学。長女はまだ1歳半である。2〜3ヶ月おきに帰国していたが、第一次反抗期を迎えた長女に手を焼きながら、妻は私を死んだものと思って仕事を続けたという。
完全帰国が2年後の2005年。そして翌2006年1月に長男が誕生する。そこからは住職兼主夫として山形とつくばを往復する生活に戻った。学籍を抜いたので大学には行かなくなったが、代わりに秋葉原にちょくちょく通ったので(笑)、行ったり来たりする生活にピリオドは打たれなかった。育児を分担するべく、長女を山形によく連れて帰ったので、新幹線は飽きたと長女はいう。
8年間にわたる往復生活が終わった直接の原因は、2009年4月の長女の入学である。かねてより妻も私も、子供はつくばでなく山形(長井)で育てたいと考えていた。つくばのお勉強熱に辟易していたというのもあるが、実際問題私がすぐいなくなるのでは、下校してくる長女を迎える人がいない。いわゆる「小1の壁」というものである。
長男も地元の保育園に通える年齢となっていた。しかし、環境ががらりと変わった上に母親まで離れ離れになるのはつらい。そう思っていた頃、2009年2月に次女が誕生(作ったというべきか)。妻は育児休業を兼ねて、山形に1年間滞在することになった。この点で上の2人(と私)は母親を山形に留めた次女に感謝しなければならない。
山形で家族一緒に過ごす1年間は夢のように瞬く間に過ぎた。遠方の友人が遊びに来たり、裏磐梯のペンションに泊まったり、妻はこの間に韓国や熊本まで出かけた。最初で最後のチャンスではないかと思われる。
そして今月から妻は平日につくばで仕事をし、土日に山形で過ごす生活が始まった。次女が小学校を卒業するくらいまであと10年は、今のような生活が続くだろう。
このように、昨年1年間を除いて、妻とはしょっちゅう離れ離れの生活でやってきた。結婚当初から予想されていたことなので、結婚式でよく聞かれる「明るい家庭」というフレーズは自分には空々しかったが、実際はそんなに悪くない。久しぶりに懐かしい友達に会うような新鮮さがあるからである。これからもそんな風にときめき続けられたら幸せである。
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結婚10年目
- author: hourei
- 2010/04/13 14:10
昨日の夜に珍しく寝付かれなくてここ10年のことを振り返っていた。実は結婚してもう10年目を迎えている。
妻が就職した2001年3月に結婚してつくばに引越し、2002年4月に長女が生まれた。このとき私は住職になって3〜4年目で、大学院にもまだ通っていた。よく授業や読書会など出られたものだと今になって思う。
山形・つくば・東京を行ったり来たりする生活にピリオドを打つべく、2003年9月にインド留学。長女はまだ1歳半である。2〜3ヶ月おきに帰国していたが、第一次反抗期を迎えた長女に手を焼きながら、妻は私を死んだものと思って仕事を続けたという。
完全帰国が2年後の2005年。そして翌2006年1月に長男が誕生する。そこからは住職兼主夫として山形とつくばを往復する生活に戻った。学籍を抜いたので大学には行かなくなったが、代わりに秋葉原にちょくちょく通ったので(笑)、行ったり来たりする生活にピリオドは打たれなかった。育児を分担するべく、長女を山形によく連れて帰ったので、新幹線は飽きたと長女はいう。
8年間にわたる往復生活が終わった直接の原因は、2009年4月の長女の入学である。かねてより妻も私も、子供はつくばでなく山形(長井)で育てたいと考えていた。つくばのお勉強熱に辟易していたというのもあるが、実際問題私がすぐいなくなるのでは、下校してくる長女を迎える人がいない。いわゆる「小1の壁」というものである。
長男も地元の保育園に通える年齢となっていた。しかし、環境ががらりと変わった上に母親まで離れ離れになるのはつらい。そう思っていた頃、2009年2月に次女が誕生(作ったというべきか)。妻は育児休業を兼ねて、山形に1年間滞在することになった。この点で上の2人(と私)は母親を山形に留めた次女に感謝しなければならない。
山形で家族一緒に過ごす1年間は夢のように瞬く間に過ぎた。遠方の友人が遊びに来たり、裏磐梯のペンションに泊まったり、妻はこの間に韓国や熊本まで出かけた。最初で最後のチャンスではないかと思われる。
そして今月から妻は平日につくばで仕事をし、土日に山形で過ごす生活が始まった。次女が小学校を卒業するくらいまであと10年は、今のような生活が続くだろう。
このように、昨年1年間を除いて、妻とはしょっちゅう離れ離れの生活でやってきた。結婚当初から予想されていたことなので、結婚式でよく聞かれる「明るい家庭」というフレーズは自分には空々しかったが、実際はそんなに悪くない。久しぶりに懐かしい友達に会うような新鮮さがあるからである。これからもそんな風にときめき続けられたら幸せである。
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運転手
- author: hourei
- 2010/04/09 19:08
今日は特に仕事がなかったが、家族の送り迎えで1日中車を運転していた。まるでタクシーの運転手みたいだ。
8:15 次女を保育園まで送り、帰宅*
8:40 デイサービスに行く祖母を見送り
8:50 長男をバス乗り場まで送り
9:30 アリファーさんを米沢駅まで送り、帰宅*
13;30 長男がバス乗り場に迎え
13:45 母を近くのお寺まで送り*
15:00 次女を保育園まで迎え、帰宅*
15:20 長女帰宅。次女におやつを食べさせる
15:40 長女を音楽教室まで送り*
16:10 母をお寺に迎え、帰宅*
16:40 デイサービスから帰宅する祖母を迎え
17:00 長女を音楽教室に迎え、帰宅*
19:20 妻を駅まで迎え、帰宅(これから)*
*印が車での出動。つごう6往復したことになる。いずれも往復20分くらいで空き時間もずいぶんあったが、細切れだった。このスケジュールは車を乗りながら考えた部分もあるが、パズルのようでなかなか楽しい。ちょっとでもヘマしたらアウトという緊張感は頂けないが。
今週は初めて、妻なしで子供3人を見た平日だったが、お葬式やホームステイ受け入れもあったにも関わらず、割と難なく乗り切ったと思う。綱渡り感はあるが、思っていたほど気合を入れることもなかった。母が次女をよく見てくれているのと、子供たちが風邪を引かず、夜泣きもほとんどせずによく頑張ったのが大きい。長女などは、毎朝6時に起きて自主的に通信教育の課題をこなし、朝のテレビ体操をするという日課を続けた。おいおい、受験生じゃないんだから。
来週からは通常保育となり、お迎えも遅くなるからずっと楽になるだろう。この調子で来週もいきたい。
これから妻のお迎え。4日ぶりに会う子供たちがどんな顔をするか楽しみである。
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ホームステイ
- author: hourei
- 2010/04/09 18:48
結婚直後から入っている外国語サークルの紹介で、我が家に3泊4日、アリファーさんというマレーシア人の女性がホームステイすることになった。
つくばでは私が仕事で急にいなくなるため、ホームステイを受け入れたことがなかったが、山形では実は受け入れ経験が豊富。というのも叔母が学生時代からよくドイツ人を連れてきていたからだ。昨年も全く日本語の分からない従兄弟が半月も滞在していた。
とはいえ、今回は妻がつくばに行き、初めて子供を3人とも見る中でのホームステイだったため、不安な面もあった。妻は電話でしゃべっただけで、顔を合わせていない。
開始時刻を早めてもらった葬儀を終え、至急帰宅して着替え。長女と長男を連れて米沢駅に向かう。駅に着いたときちょうど新幹線が入ってきた。子連れのお坊さんが迎えに来たとあっては、日本人だって緊張するだろう。アリファーさんもずいぶん緊張していらしたが、車中で(英語で)いろいろしゃべっているうちにだいぶ打ち解けた。
イスラム教徒で、牛と豚はダメということだったので、帰りにスーパーでエビや魚を買って帰ってきた。初日の夕食はタラのフライにエビのカレー粉炒め。食事準備中は意外に長女も長男もなついて、部屋に行っておもちゃやカルタなど見せている。でも次女は見ただけで大泣き。
2日目は午後から、長女と長男を連れて山形市内へ。美術を勉強しているということだったので山形県美術館に行った。学校長名で写真撮影許可のお願いを持ってきていたので、それを渡すと撮影OKに。本物のモネの絵の前で記念撮影するのは初めてである。
その後、すぐ目の前にある霞城公園を散策。初めて行ったが、お城の堀を新幹線が走っていて面白かった。桜が咲いてもっと温かくなれば最高の眺めだろう。
電器店で携帯の充電器を買い、回転すし屋で茶碗むしなどを食べて帰宅。
3日目は朝、長女の小学校を訪問した。予めお願いしておいたところ、6年生の授業を1時間空けて頂き、アリファーさんの自己紹介、マレーシアの話、質問コーナーなどを楽しんだ。私は通訳。こんなところでエッセンの経験が生きるとは思わなかった。子供たちはアリファーさんが6人きょうだいというところと、マレーシアの東にあるジャングルにはワニがいるという話で興奮していた。
夜はもう1人のマレーシア人を受け入れてしている米沢の家族がいらっしゃって、総勢12名で会食。8人がけのダイニングテーブルと、今月買ったばかりの3人がけのソファーがフル活躍したのが嬉しい。
そして4日目の今日、また米沢駅まで送ってお別れ。帰りに感想を書いてもらったのだが、くつろいで楽しんでくれたようだ。1年中30度の国から来て、1度なんていうときもあったからしきりに寒がっていたけれども。
First of all thank you to Ono family for taking good care of me. They are such a happy family and they entertain me very good. Besides, they also prepared very good and delicious meals everyday for me. The family members are very friendly and polite with me.
今日は分散してホームステイしていた一行が集まり、東京タワー、秋葉原、浅草を回って、夜行バスで大阪に行き、ユニバーサルスタジオに行った後、帰国前にディズニーランドに行く予定だという。若いとはいえ、何という強行日程&節約ぶり。
妻なしで若い女性を受け入れるというので心配な面もあったが、子供たちがなついてくれたのと、母が可愛い可愛いと世話をしてくれた(一緒にお墓参りまで行った)のとで、リラックスして過ごしてもらえたのがよかった。「ファ」の発音ができない祖母も、「アリババ」さんと呼んで親しんでいた。私も、マレー語のあいさつを習ったりして見識を広められた。東京からだと遠いけれども、また受け入れしたい(国内ホームステイも歓迎)。
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急に慌しい平日
- author: hourei
- 2010/04/06 19:04
いよいよ妻の単身赴任が始まった。これから当分の間、月曜の朝から金曜の夜まで、妻なしで過ごさなければならない。山形から茨城までは5時間。妻も月曜と金曜に半日しか働けない分、火曜日から木曜日の3日間で取り返すのはたいへんなようだ。
月曜日は長男の保育園の入園式と次女のならし保育。長男は近所に通うが、次女はまだ1歳なので少し離れた別のところに通う。まず次女を車で送って、そのまま長男の保育園へ。役員なので駐車場整理をしたり、総会で自己紹介したり。妻は途中で抜けて次女を迎えに行ってきた(今週の月曜日の仕事は休み)。
帰宅して作った最後の昼食は、昨日トイザらスでもらってきた男の育児マガジンの「スペイン風オムレツ」に、パンとココアだった。手軽でなかなかいける。それから長女と一緒に妻を送って駅へ。遠ざかっていく長井線で手を振り続ける妻を見送る。
午後3時からは保育園の役員引継ぎ。4時から懇親会だったが、乾杯したらすぐにお帰り。デイサービスに行っている祖母を、お医者さんに連れて行くというタスクがあった。祖母の付き添いをして、薬をもらって、車椅子に乗せて帰ってきたのは5時半。でも今日はここで終わらない。
急いで着替えをして、6時から入棺と通夜。ここまで慌しかったので、喪家の前で車を降りたら気を落ち着かせてゆっくり歩く。切り替えが肝心だ。
通夜では遺族の方々と話し込んでしまって、気がつけば8時半。家から電話がかかってきて、子供たちがぐずっているから帰ってこいという連絡だった。お暇を申し上げて帰宅し、すぐに子供たちを風呂に入れて寝せる。
子供たちが寝たら起きて一仕事でもしようと思ったが、気がつけば朝だった。
母に次女の朝ごはんを食べさせる係をお願いし、朝のお勤めをして、長女と一緒に次女を保育園に送りに行く。帰ってきてすぐに出棺と火葬。火葬場から直接次女のお迎え。住職とパパを激しく行き来する。
帰ってから葬儀の最後の準備をして、昼食をほおばり葬儀へ。これだけ切り替えの激しい中だったにもかかわらず、よい葬儀を執り行うことができた。気力は充実しているようだ。でも今日もここで終わらない。
帰宅して急いで着替え、長女と長男を連れて米沢へ。今日からマレーシア人が3泊4日でホームステイするのである。駅に着いたらちょうど新幹線が到着したところだった。
途中で買い物をして帰宅。イスラム教徒ということもあって肉はチキンのみ、卵かシーフード希望だった。マレーシア産のエビを買う。マレー語も、サンスクリット起源の言葉があって面白い(夫がスワーミーで妻がイストリー)。
マレーシア人の名前はアリファーさん。インターナショナルスクールの修学旅行のようなものらしい。日本語は話せないが、上の子2人が滅法なついて、今2階で一緒に遊んでいる。
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満点パパ(自己採点)
- author: hourei
- 2010/04/05 00:38
今日は久しぶりにないもない日曜日だった。ゲーム会でも入れようかと思ったが、今週はハードな1週間になりそうなのでセーブモード。
朝ゆっくり起きて子供たちと仮面ライダーダブルを見て、1時間ほど原稿を書いてから、部屋のお掃除。布団を干したり雑巾がけをしたり。
午後からは子供たちの自転車練習を見ながら、はしごに登って雨樋の取り付け。冬は雪の重みで壊れてしまうため、いちいち付け外ししないといけない。
終わって妻の荷物をコンビニから送って、子供たちと山形市内のショッピングセンターへお買い物。春休み最後の日曜とあって駐車場はほぼ満車だった。
妻が買い物をしている間、次女を乗せたベビーカーを引きながら長男とトイザらスをチェック。1時間ほどあったが、知育玩具、ダブル&ゴセイジャー、ボードゲーム、シルバニア、ガシャポン、ガンバライドと見て回った。一切買わなかったが、私自身好きなのでどの売り場でも全く飽きない。
それからおやつを食べて休憩した後、子供たちを妻に任せてささっと夕食の買出しへ。長女は本屋、長男はゲームセンター。駄菓子だけ買って帰路につく。帰宅して食事の準備(といっても並べて出すだけの簡単なものだが)。終わって布団を敷いて、風呂場の妻に次女を渡して、入浴中にミルクを作って、あがったら服を着せる。
みんなが寝室に入ってから、明後日のお葬式の書き物。先ほど終わって風呂に入ったところ。自己採点だが満点パパな1日だったと思う。
明日から妻が単身赴任でつくばへ行き、子供3人は私が山形で見る。その前日となる今日、水入らずでゆっくりできたのでよかった。今朝、夢に妻が出てきた。電話先で泣き出したので(なぜか)新松戸駅まで迎えに行くという夢。私の無意識の心境を物語っているような気がする。
明日は長男の保育園で進級式、次女はならし保育の1日目で午前帰り。明後日は長女の始業式がある。そこにお葬式が入り、さらに3泊4日でマレーシア人がホームステイに来る。妻は明日の午後から不在。いったいどんな平日になることやら。
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次女と5日間(了)
- author: hourei
- 2010/04/01 16:37
お寺が忙しくなかったこともあって、思ったよりずっと楽に過ごすことができた。母が料理と子守をしてくれるので、食事をあげて風呂に入れるだけである。
心配された夜は、初日こそ家中に響き渡る泣き声で1時間近く泣いたが、2日目以降は夜中に1,2回、布団からはみ出して起きるくらい。フガフガいっているがすぐまた寝る。
寝つきもよい。風呂上りにミルクを200cc飲ませると、飲み終わる頃には意識がほとんどなくなっており、そのまま布団に寝かせてすぐ、もう一仕事できるほどだった。夜中起きなかったのも、このミルクのおかげだろう。
その代わり大量に食べるようになった。ごはんを茶碗一杯、おかず、バナナ1本をぺろりと平らげる。足りなかったり、食べたくないものを出されるとキーキー怒る。5日だけで結構太ったんじゃないかと思う。
食べ終われば機嫌がよくなって床で遊んでいるので、大人はゆっくり食事ができる。つくばではちゃぶ台だったので、子供が引っ掻き回さないよう、立って食べていた時期もあったのと比べれば快適である。
「上手」というと拍手をして、「ねんね」というと寝転がるという芸を覚えた。言葉は「バ(ナナ)」と「アンパ(ンマン)」だけ。3秒くらいつかまらないで立っていられるが、まだ歩けない。ハイハイのスピードは日増しに上がっているので、目を離した隙に玄関や階段に行かないよう注意していないといけない。
明日はそんな次女の入園式。今日、妻・長女・長男が帰ってきて5日ぶりに家族が揃う。
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次女と5日間
- author: hourei
- 2010/03/28 11:25
いよいよ妻の育児休業が終わり、来週から職場復帰となる。春休み中の長女と長男を連れて、今日から埼玉の実家に帰省した。私と次女(1歳1ヶ月)はお留守番。
長女は今回のお出かけをずっと楽しみにしていて、春休みの宿題も1日で終わらせ、昨日からリュックを背負っているほど。今日も出かける前は「あと○分」と分読みでカウントダウンしていた。長男も浮かれて周囲を踊っている。
次女が妻と離れるのはこれが初めてである。日中は母も面倒を見てくれるし大丈夫だと思うが、夜がどうなるか未知数だ。泣き声が上の2人より大きいので、これまでやってきた「私が無視して寝る→子供が泣きつかれて寝る」ができそうにない。
を見ると、寝る直前にたっぷりミルクをあげるのが有効そう。実際、昨日と一昨日はおっぱいを抑えてミルクを飲ませたらいつもよりよく眠った。1歳になったら哺乳瓶は使わないほうがよいというが、この際背に腹は代えられない。
妻は4月1日だけ出勤して、また子供たちといったん帰ってくる。2日に次女の保育園の入園式に行って、週明けから本格的な単身赴任を始める(とはいえ当分週末には帰ってくる予定だが)。これからの5日間は、そのリハーサルといったところだ。
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御詠歌の研修会
- author: hourei
- 2010/03/12 23:36
昨日から今日にかけて、天童温泉にて福島・宮城・山形の三県合同梅花流講習会が開かれ、参加してきた。今回は講師が6人もおり、きめ細やかな指導にたいへん満足した。
最初の全体講習は、梅花流の手本となった密厳流による法具の説明。禅宗には密教的な要素が多分にあるが、陀羅尼にしろ印相にしろ解説されることはまずない。密教だからわざと解説しないのか、それとも解説できるだけの知識を持ち合わせていないのか分からないが、基本的なところは押さえておきたい。
袱紗や鉦敷で梅花紋の周囲に書かれた華は「宝相華」だそうである。ササン朝ペルシア伝来の花文様を基礎に、中国の唐代に神仙の世界や仏教の極楽浄土などの空想の楽園に咲く花という概念により、さまざまな花の美しい部分を組合せて、作り出された空想の花だという(ソース)。「空華(khapuSpa)」は、インドの哲学文献において「実在しないけれども、言葉で言い表されるもの」の例としてよく出てくる。関係あるのかな。
ほかにも釈迦紋の「バク」の意味とか、御詠歌のもとは声明であり、声明のもとは仏典の韻文(シュローカ)にあるとか、三宝御和讃のもとになった曲には実は四番があったとか。
教えのもとはいづくぞと
仏の道をたずぬるに
いつも変わらぬものはただ
まことひとつの心なり
終わって班別講習。私のクラスは、受講者が3人だけだったので、1時間の講習だと1人20分も取ってもらえる。先日密厳流のCDを聞いて、お経のような力強い発声に惹かれ試してみたところ、やはり強弱をもっと付けるようにと指導された。
密厳流だけでなく、梅花流も当初はお経のような発声だったのである。そのことはカセットやレコード時代の録音を聞くとよく分かる。そして個性的だった。上向き音でもアタリを入れたり、1拍のツヤで5回当たったりする。声質もシャープで誰が唱えているか、一発で分かる。
それが50年以上経って、いつの間にか梅花流は画一的で柔らかいお唱えになっている。西洋音楽の発声法や楽理を取り入れたからだろうと先生は仰ったが、指導が行き渡っているということでもあろう。特派の巡回先で、梅花流が西洋音楽になってしまったことを残念がる方もいらっしゃったという。
西洋音楽風の御詠歌は確かに聴き心地がよい。でも門風というものを時々見直してみるのは大事なことだと思う。今回は、一緒に受講した年配の和尚さんのお唱えがまさに門風を感じさせる素晴らしいものだった。
宴会の日本舞踊もうまくいって、二次会はカラオケボックスで『ラーメン大好き小池さんの歌』などを絶唱。久々に発散した感じがする。今日も午前中は講習があり、お昼には河北町の一寸亭というお店で肉そばを食べて帰ってきた。
次回となる再来年は、私の管内が当番となる。人手不足の中、やりおおせることはできるだろうか心配だったが、今回参加して大事なのはスタッフの人数ではなく、志気だということに気づかされた。
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朝の日課
- author: hourei
- 2010/03/09 08:41
長女が小学校に入って早いもので1年。ようやく朝のスケジュールが固まりつつある。
6:20 起床 長女を起こす・着替え・洗面
6:30 テレビ体操 お湯を沸かす・PCでメールとmixiのチェック
6:45 朝食を作る 長女は朝読み・髪とかし・テレビ
7:10 朝食を出す 仏様に食事と水・お茶をあげて朝のお勤め
7:30 長女登校 朝食を食べる・新聞を読む
8:00 次女・長男起床 朝食を出す・洗濯もの干し
8:50 長男登園 バス乗り場まで送り
子供の起床時間や機嫌はイレギュラーなところもあるが、ルーティンワークになるとあまり忙しさは感じない。近所の勤め人は8時始業だから、それと比べるとだいぶ余裕がある。
妻と母はそれぞれ次女・祖母の世話のため夜が遅く、だいたい7:10頃から登場。子供と一緒にご飯を食べてもらったり、次女にご飯を食べさせたりするほか、洗濯もの干しや長男の送り、日によって弁当作りをする。
9:00から16:00は仕事がなければだいたい自分の時間(次女の世話は妻任せ)。勉強にしろ、ブログ更新にしろ、翻訳にしろ、ほとんどPCの前にいる。運動不足になるわけだ(朝のテレビ体操をしているのは長女だけで、私はメールのチェックをしながら部分的にやるだけ)。
来月からは妻がいなくなり、次女が保育園に通い始める。もう少しタイトなスケジュールになりそうだ。
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法事札
- author: hourei
- 2010/03/08 23:39
お正月に、お寺では今年法事が当たっている方の法事札を張り出す。いつから始まったのか分からないが、近隣の寺院はどこでもやっていることであり、珍しいものではない。
どこのお寺もそうだが、法事札には戒名、俗名、享年、地区、現在の当主、続柄、回忌年数などが記されている。お正月に年始にいらした檀家さんは、これを見て今年自分の家で法事がないかを確かめる。法事が終われば住職がその分をはがし、1年かけて少しずつ札がなくなるという仕組みだ。
この法事札、個人情報保護の観点から問題があるのではないかということが数年前にあった。でもそのときは、全員に承諾を得る必要はなく、掲示拒否の申し出がなければ掲載してかまわないという通知が出された。
しかし、去年になって、掲示拒否の申し出がなくとも、法事札の掲示は望ましくないという見解を本庁で聞いてきたという方がいた。理由は相変わらず個人情報保護だったが、どうも法事をしない人の急増が背景にあるのではないかと思っている。
お坊さんを呼ばないでお墓参りだけとか、そもそも法事をしないとか、そんなかたちが増えているらしい。いわゆる寺離れである。確かに、意味の分からないお経を読んで、檀家さんとゆっくり話をせずにすぐ帰っていくお坊さんには、ありがたいと思う暇もないし、お布施のし甲斐もない。
今はお葬式もお坊さんを呼ばないで行う人が増えているのに、まして法事で呼ぶはずもない。お坊さんが法事に呼ばれなくなれば、お寺に法事札を貼っておいても仕方がない。
田舎ではまだましである。法事をしないと、法事札はずっとお寺に貼られたままになる。これが田舎では無言の圧力になることが多い。残された法事札を見た本家や親戚が、早くしろよと忠告するからである。
お寺としてはそういって促してもらえるのはありがたいが、一歩間違えると、世間体のために法事をするというような話になりかねない。そんな法事は早晩形骸化する。無言の強制力で、施主家の自主性を失わせ、法事を形骸化させる恐れが、法事札の掲示にはあるかもしれない。
お寺がお葬式や法事ではもう成り立たない時代が近づいている。しかし今一度、法事は何のために行うのか(もちろん、亡くなった人の祟りを恐れてなどでは決してない)を説明するとともに、やってよかったと思われる法事にしたいと思う。
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副貫首選挙
- author: hourei
- 2010/03/04 21:43
今日は本山の副貫首選挙の投票日で、立会人をしてきた。副貫首は次期に禅師(本山の住職)となる重要な役職である。同じく選挙で就任された善寶寺の方丈さんが昨年遷化されたため、その後任を決めるための選挙ということになる。
僧侶の世界では根回しが徹底されるせいか、無投票になることが多く、選挙は珍しい。毎日のように両陣営から手紙や葉書が届いたが、今回は誹謗合戦にならなくてよかった。前回は、これが本当に僧侶の書いたものかと思うような見苦しい誹謗もあった。
この選挙、国政選挙のように本格的で驚いた。投票箱に何も入っていないことを確認して施錠。鍵は封筒に入れて押印する。選挙人名簿を参照し、投票用紙を渡して投票受付。投票終了後、投票箱は紙の帯で封をしてまた押印。余った投票用紙は本庁へ簡易書留で返送。そして立会人とともに開票所に届ける。報告書を提出し押印。さらにここから別の立会人のもと開票作業が行われ、結果が本庁に報告される。本庁は、投票数と残票数を足して、発行数になることを確認した上で有効になるという。
これが今日、全国一斉に行われているのである。事務費用のほか、立会人には日当も出る。果たしてそこまでかける意味はあるのかとは思ったが、ダライラマのように、亡くなった禅師の生まれ変わりを見つけて、その子を育てれば……とはいかないか。
開票所から直接長井線に乗って都内へ移動。夕方からは大学で講演会がある。
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今日の勉強
- author: hourei
- 2010/03/03 19:29
勉強することが珍しくなくなるまで、しばらくこのタイトルで。
ムンバイ版との照合作業は7/60。夕方から始めたのであまり進まず。
8日に送る日本印度学仏教学会発表の発表要旨をささっと作成。ゲーム的にものを見る癖がついているなと実感した。まあ、古代・中世インドのディベートにもルールがあるわけで。
今日はあと『ボードゲーム・ジャンクション』の書評と『哲学としての仏教』のレビューを書いたり、ドイツ人の原稿を翻訳したりと、ずっとPCの前。
明日は午後から上京して夕方の講演会に出る。『今回の講演会では、日本ではなじみの薄い非パーニニ系の文法学諸派の特徴と、パーニニ系及び非パーニニ系諸派における「文法学の目的」に関する哲学的議論についてお話いただく予定です。』という案内だったが、どこまでマイナーな話になるか楽しみである。
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学会発表要旨
六主張論議(SaTkoTika/SaTpakSin)は、仏教徒とニヤーヤ学派が取り上げる議論の形式で、『廻諍論』、『方便心論』、『ニヤーヤスートラ』(2〜3世紀)に収められている。立論者と反論者が、対立する主張と反論を交互に3回ずつ提示するもので、『ニヤーヤスートラ』では両者ともに敗北し、『廻諍論』と『方便心論』は反論者の勝利と判定している。
ニヤーヤ学派で両者ともに敗北と判定されるのは、他説追認(matAnujJA)と繰り返し(punarukta)という2つの敗北の場合に該当するからだが、ウダヤナ(1050-1100A.D.)は著書『ニヤーヤ・パリシシュタ』において新たに詳細な解説を加えた。その中で、三主張論議・四主張論議・五主張論議もありうることを述べ、数が増減する理由を、立論者と反論者のほかに、討論の主審と、通常は発言権のない会衆の出番に求めた。敗北の場合に該当することを指摘するべき人が指摘しなかった場合、論議は延長され、次に指摘するべき人の出番になる。
さらに、勝敗ではなく真実を追究する議論では、主審がいなくなり、立論者が自ら訂正する場合が想定される。勝敗を競う議論で自論を訂正したら、その時点で別の主張(pratijJAntara)という敗北になってしまう。
このように、古い伝承を、実際の議論の場面に当てはめて解釈しなおしたウダヤナの独創性を提示するとともに、当時の議論のあり方を討論会の次第や役職と合わせて見直す。
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今日の勉強
- author: hourei
- 2010/03/02 18:38
後輩の結婚披露宴から帰ってきて、まだ熱意が冷めていないので勉強した。ファイルの最終アクセスが2007年3月だったので、実に3年ぶりで手をつけたことになる。印刷した訳注を探すのに30分くらいかかってしまった。
ちなみにインド留学中に、A4で200ページほどのテキスト校訂と訳注を作っており、そのまま博論にするつもりだった。だが先生に見せたら、もっと解説を入れるようにとの指示が出た。そこで序文を書き始めて、いろんな本を読んでいるうちに、執筆が完全に止まってしまったという次第。
今日の勉強は休んでいる間に刊行されていたムンバイ版(K.ジャー編)とのテキスト照合。4/60ページくらい。系統としてはマドラス写本・ティルパティ版で、コルカタ版を適宜参照したようだ。コンピュータ製本で読みやすい。ヒンディー語の序文が15ページほどあるので読んでみよう。今月中に照合が終われば、あらためて博論に取り掛かることができる。
あとそれから9月の学会申込が来週8日までなので、それまでに発表要旨を作る。8年ぶりの発表となる今回は、ウダヤナによる六主張論議と審判・会衆の役割について発表してみたい。
さらに今週の木曜日には、インド留学中にずっとサンスクリット文法学を習っていた先生が東大にいらっしゃる。上野に1泊して聴講する予定。
あの結婚披露宴がきっかけで、一夜にして研究者に戻ったのは不思議なことである。
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後輩の結婚式
- author: hourei
- 2010/02/27 22:56
都内で行われた大学の後輩の結婚披露宴に出席した。新婦も同じ研究者で知り合いだったため、2倍楽しい宴会だった。
挙式の報告、新郎への祝辞、新婦への祝辞、乾杯はみんな大学の先生。破我品とか、真知論とか、プラマーナとか、聖典解釈学とか、遠慮ない専門用語が飛び交う。4人でまる1時間、講義を聞いているかのよう。
ちなみに式は文京区音羽の護国寺で挙げてきたという。ちょうど今読んでいる本の中で、徳川綱吉の母が帰依して作られたお寺だというのを読んでいたところ。真言宗豊山派の本山の1つである。すごい人脈(法脈?)だ。
皇居を窓の下に見下ろす絶景の中、和やかに式は進行した。私のテーブルはインド哲学の先輩方がずらりと並び、合宿までして1日中文献を読んでいたころが懐かしくなった。
結婚式に呼ばれることはずいぶん少なくなったが、以前は悲壮感を抱くことが多かった。家庭という重荷が増えて、親戚づきあいも2倍になり、お互いに自由を奪われるのはたいへんだろうなとか、出会いがあれば別れあり、いずれにせよ死別するのにとか不謹慎なことを思っていた。だが、今日はあまりそう感じなかったのは、新郎新婦の明るい性格のためかもしれない。しばらく関東にはいないようで、大学やお寺のしがらみから自由でいられるのも安心だろう。
その後お茶を飲んで2次会。その間にいろいろな人と喋っているうちに、一休みしている博論に着手したいという気持ちがむくむくとわいてきた。
環境がないと勉強し続けるのは難しいだろうと言われ、独りで勉強し続けるというのは実にチャレンジングなことなのだと思うと、やる気が湧いてくる。関西の先生が私なんぞに期待しているという話を聞き、インド留学仲間は学会発表を勧めてくれた。同輩も、自分の研究分野の関係で私の研究成果を聞きたいという。そして指導教官からは「今年中に!」とダメ押し。
こんな怠惰な自分を目にかけている方がいると思うと、本当にありがたい。博士号を取っても今の世の中、お金やポストが付いてくるわけではない。でもこんな先生や仲間たちのために書くのは、悪くないことだと思った。
振り返ると、つくばとの往復生活がなくなった山形生活は、ずいぶん自由時間がある。除雪はしてもらえるし、お葬式は月に1〜2回だし、法事も冬場はお休みである。子供たちが登校・登園すればあとは夕方まで何もない。そこで今はその自由時間のほとんど全てをパソコンに向かい、ボードゲーム関係のブログ更新や翻訳をしているわけだが、博論を書こうと思ったら時間は十分取れる。どこかに勤めている人からみれば、非常に恵まれた環境なのに、生かしていない。
勉強と仕事を両立させよう、そんな決意が急に生まれた1日だった。
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何もない日曜日
- author: hourei
- 2010/02/21 23:04
雪国では冬になると雪に閉ざされて墓参りができないので、4月まで法事はない。なので割と余裕のある週末を送っている。とはいえ、友達を集めて遊ぼうにも、猛吹雪で視界0mだったりするので、夏ほど集まりやすくもない。
そんなわけで今日は仕事も遊びもない日曜日。朝食を作りながら、子供たちとテレビを見る。 朝食が終わって、スキーに行く予定だったが長女が「キャンセル」というので長男と外で雪遊びを始める。軒下に積もった雪に穴を開けてかまくら作り。その間、長女はずっと読書。
新しい戦隊シリーズの『ゴセイジャー』は先週始まって、長女が気に入ったらしく、ひそかに公式サイトの掲示板に書き込んでいた(書き込んでいるところを見られて慌てて隠していた)。
ありがとう.
あき/7才/女性/2010年02月16日
7歳の私に,希望を与えてくれそうです.ありがとうございます.「とにかく,やってみないと. やってみないと始まらないから.」
…だって。いつの間にローマ字入力を覚えたんだ? 第2話は、途中から本なんか読み始めてしまってもう飽きている様子。
午後から長女の音楽教室と、母のママさんスキーがあって長男も一緒に送迎でお出かけ。合間に買い物をしたり、時間つぶしで本屋やおもちゃ屋さんで過ごす。
先日、プラレールの「自動ターンアウトレール」というのが売られているのを発見して、長男の「トミカとプラレールの街セット」を拡張したいという気持ちがむくむくと湧き上がってきた。そのためいろんなセットを吟味。でもプラレールって高いのね。帰宅してプラレールのサイトでレイアウトを研究する。それともうひとつ、ベイブレードってすごく流行っているようで、これまた帰宅して調査。面白そうだけど高いな。
そんなふうに遊ぶことばかり考えて過ごした1日だった。夜は祖母の満88歳の誕生日だったので、ちらしずしとケーキでお祝い。子供たちと一緒に寝たが、「睡眠時間が長すぎると寿命が短い」というニュース記事を思い出して起きてきた次第。この頃子供たちに合わせて9時間睡眠になっているダメな大人である。
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次女1歳
- author: hourei
- 2010/02/17 19:02
2月15日、お釈迦様の命日とされる日が次女の誕生日である。早朝の4時35分。前日の夜に呼び出されたときはワクワクしながら凍結した348号線を走ったのを思い出す。
誕生日の5日前から長女がカウントダウンカレンダーを作っていて、その最後の1ページが、家族6人が拍手している絵だ。当日のスケジュールも長女が希望して、カラオケに行くことになった。
前日はお寺の新年会で帰宅は午前様。お酒は飲まなかったが、タバコの煙を吸いすぎてぜんそくが悪化し、わき腹が痛くてろくに眠れない。「明けない夜はない」なんてウソだ。夜中に死んでしまったら明けないぞと、このごろよく思う。
その上当日は朝から写経教室で講演、午後から会議があり、夕方には車の運転もできないほど疲労困憊した。それなのにカラオケに行ったのは、子供たちを喜ばせたい一心だったからに違いない。
カラオケは長女の「ハッピーバースデー」でスタート。でもその後には「嘆きのボイン」(月亭可朝)、「うぐいすだにミュージックホール」(笑福亭鶴光)、「哀愁のジンマシン」(コント赤信号)などが続く……子供の前で歌う歌じゃないな(子供たちはシンケンジャーや仮面ライダーの歌を歌っていた)。歌い終わって燃え尽き、妻に運転してもらって帰る。
帰宅途中に母が予約していたホールケーキを購入。部屋を暗くしてロウソクを消したはいいが、次女はもちろん食べられないし、長女はスポンジケーキが嫌いで、長男は少食。ホールケーキはもう一生分食べた(「もう一生分○○した」はこの頃よく使う台詞)。
妻のアドバイスで風呂に長く浸かり、わき腹に湿布を貼って寝た。ぐっすり眠れたのは言うまでもない。
妻と次女は今日から1週間、埼玉の実家と九州方面にお出かけ。母と妹がいない長女と長男は、まだ父を「ママ」と呼んでしまう。
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読経中、携帯メール
- author: hourei
- 2010/02/08 16:16
朝日新聞の声欄で、「読経中、携帯メールする僧侶」という記事があった(2月4日朝刊)。法事で読経の最中に、お坊さんの携帯電話が鳴り出し、いったんは切ったものの、またかかってきたので、今度はメールを打っていたとのこと。
「私たち参列者は亡母をしのびつつ一緒にお経を唱えておりましたが、僧の態度にびっくり。約20分の法要終了後も、言葉が出ませんでした。」「仏さまも驚かれたことでしょう。仏教界はどうなっているのでしょうか。」
この記事について、中外日報の社説では、投稿者が匿名になっているところに着目する。「内容もさることながら、七十八歳という投稿者が匿名なのも、見逃せない。投書による菩提寺との関係悪化を恐れておられるのだ。」
非常識であることは誰の目にも明らかだと思うが、それと共に、僧侶という伝統的な存在と、携帯電話という現代的な道具のミスマッチもあるのではないかと思う。
私は修行中、法要中は腕時計を外すように指導されてきた。時間を守って行動しなければならない修行僧にとって、腕時計は必需品だが、法要中に合掌した腕についていると、何か違和感を感じる。メガネを黒縁に統一している僧堂もある。
結婚指輪やネックレスなどの装飾品はもちろん、こうした生活必需品であっても統制をかけるのは、第一にはお釈迦様や宗祖の時代と同じように生きようとする心がけの現われだろうが、見た目にミスマッチというのもありそうだ。
今や生活必需品となりつつある携帯電話。これも同じで、衣姿の僧侶が使っている姿はどこか格好が悪い。そう感じるのは私だけだろうか?
私は電源をこまめに切ることができないので、近所の法事には持っていかないようにしている。マナーモードにしていても、静寂の中で鳴ると分かるし、マナーモードにするのを忘れていると雰囲気がぶち壊しになってしまうからだ。
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シンケンジャー
- author: hourei
- 2010/02/07 21:42
スーパー戦隊シリーズの『シンケンジャー』が今日、最終回だった。長男の目覚まし時計代わりにしていたが、一緒になってほぼ全話を見た。
スーパー戦隊シリーズは、仮面ライダーシリーズと比べると対象年齢が低いのか、子供だましの話が多い。ゲキレンジャーやゴーオンジャーも少しだけ見たが、教訓じみた話や、張り切りすぎていたいキャラクターが見ていられなかった。その点シンケンジャーは、サブキャラクターの伊吹吾郎が全体に落ち着きをもたせていて、安心して見られた。
サムライというテーマもよかった。志葉家の当主が代々務めてきたシンケンレッドの殿様と、同世代のブルー以下4名が、忠節と友情のはざまで揺れ動く。終盤にはシンケンレッドが実は影武者だったというどんでん返し。展開が飽きさせない。漢字をあしらったマスク、折紙のエンブレム、ショドウフォンやモヂカラといった書道をモチーフにして統一された設定も気に入っていた。
敵の外道衆も、それぞれ事情を抱えていて、単純な勧善懲悪にならなかったのもよい。愛人の裏切りに狂った花魁・薄皮太夫、家族の魂を剣に封じ込められていた腑破十臓など、魅力的なキャラクターが多かった。薄皮太夫が血祭ドウコクの腕の中で「そろそろ終わるか」「それもいいわね」と言って消えるシーンが心に残っている。
つまり徹底して「和」にこだわったところがよかったのだと思う。名残惜しいので、今上映中の映画『侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!』を長男と見に行くつもりだ。
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5日に1回
- author: hourei
- 2010/02/05 13:36
お坊さんが5日に1回するものはなーんだ?
答え:剃髪。僧堂での修行中には、三と八のつく日に剃髪を行っていた。昔は向かい合ってお互いカミソリを立てていたようだが、今は入浴のときにT字カミソリで剃る。
個人差はあると思うが、5日経つと、髪が伸びて頭皮に触れられなくなる。そうすると途端に頭がかゆい。5日おきということを意識していなくとも、頭がかゆくなったときに剃っていると、だいたい5日おきになる。ここ3回の剃髪の日を振り返ると、土曜日、木曜日、火曜日と見事に5日おきになっていた。次は明後日。
5日に満たなくとも、翌日に葬儀や法要や講習会を控えているときは剃る。御詠歌仲間には、髭剃りのように毎日(しかも朝)剃っているという人もいるが、頭皮が傷むのでそこまではしていない。
有髪でもよい宗派があるし、頭だけつるつるでも、行いがまずければ僧侶とは呼べないが、「威儀即仏法」といって形から入るのが曹洞宗の宗旨。つるっとした頭だと、さわやかな1日が送れますよ(誰に勧めてるんだか)。
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スキー授業
- author: hourei
- 2010/02/04 17:06
スキー場が近くにある長女の小学校は、スキー授業やスキー大会がある。私も同じ小学校の出身で、小学生の頃はクラスで中ぐらいだったが、卒業して初めて、かなり滑れるほうだと分かった。ほとんど毎日スキー場に通っていたし、それがこの小学校では普通だったからだ。いった正規の授業はどうしていたのだろう?
学校からのお知らせで、スキー授業のスケジュールが来て、その日に協力できる方はお願いしますという。長女の学年の日にマルを付けたら、「講師依頼」が来た。スキーの先生などやったことはなかったし、だいたいもう10年近くスキーをしていない。大丈夫だろうか?
長女が新しいスキーを試しばきするついでに、私も小屋からスキーを出してきてはいてみた。スキーは思いのほか古くなっておらず、エッジのサビを紙やすりで取るぐらいでよかった。ちょっと歩いているうちに昔の感覚がよみがえってくる。こういうものって、体のどこが覚えているものだろうか。
そして先週の1日目。開会行事が終わると、もう準備運動から班に分かれる。3人の男の子とイッチニ、イッチニ。カニさん登りから始めて、プルーク。後半からちょっとだけプルークボーゲン。教えたことといえば、転んだときの起き上がり方くらいで、あとは習うより慣れろという放任主義。
でも子供の上達は早い。ほとんど滑ったことがなくても、何回か転んでいるうちにすぐコツを掴む。ロープも始めは転んでばかりだったのが、3,4回でマスターした。
今週の2日目にはクラスで一番上手い女の子の班。小学校に入る前から滑ってきた様子だ。すぐに頂上まで登り、スキー大会の大回転用ポールを何度もくぐった。
長女は時折見かけたが、物怖じしないで直滑降するけれど止まれない。ストックを持たないでプルークから丁寧に教えてもらっていた。ありがたいことである。
今やこの小学校も全員が滑れるわけではなく、滑れるか滑れないかは親次第だという。私の母はママさんスキーの会長を務めていてアクティブだが、私は寒がりのインドア派。休みには奮起して連れていくか。太ももの筋肉痛が治ってからだが。
スキー用語には、ドイツ語が多い。プルーク(Pflug、ハの字の構え)、シュテム(Stemm、曲がるときだけハの字になる)、ゲレンデ(Gelände、地形)、ストック(Stock、棒)、ヒュッテ(Hütte、小屋)、シャンツェ(Schanze、ジャンプ台)、ラングラウフ(Langlauf、距離走)、シーハイル(Ski Heil!、あいさつ)など。当時は何とも思わなかったが、ドイツ語に親しんでいる今日この頃、改めて感心した。
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ぜんそく
- author: hourei
- 2010/02/02 09:19
去年の暮れに風邪を引いて、それからというもの咳がずっと続いている。咳止めをもらってさらに2週間、何の改善もないのでお医者さんにまた行ってきた。
つまりは季節性のぜんそくということになった。確かに毎年のように、1〜2月は咳で医者にかかっている。痰が絡んでぜいぜいすることはないし、アレルゲンとして思い当たるものはないが、天候(温度と湿度)が発作を起こす要因になるという(非アトピー型)。
処方は従来の咳止めであるフスコデと、新しい漢方薬である五虎湯に、吸入ステロイド薬のパルミコート、そして花粉症の薬であるアレジオン(のジェネリックであるエピナジオン)を前倒しして服用ということに。吸入ステロイドは、咳が治ったと思っても、自己判断で中止せず続けることが大事のようだ。
お医者さんで見せてもらったNHKテレビテキスト「きょうの健康」1月号を帰りに本屋で購入。ぜんそくで亡くなる若い人もいる(といっても50歳未満で子供を含め全国で200人くらいだが)ことを知る。
ぜんそくは生活環境病だという。手洗いやうがいなど、かぜの予防に努めることはもちろん、たばこの煙・線香の煙を避ける、アルコールは控える、急な温度変化や乾燥に注意するというのがあった。喫煙者が多い飲み会は欠席する、寒い本堂にはマスクをかけていく、法事では線香から抹香に切り替えるなどの対策をしよう。
ぜんそく持ちまではいかないが、気管支が弱いのは家系らしく、曽祖父も冬はゲホゲホしていたというし、大叔母も咳に困っているという。咳の発作で眠れないときなど、死を意識せざるを得ないこともあり、人の生き死にを考えるべき立場にある僧侶としては天から与えられた病気なのかもしれない。南直哉さんが僧侶になったのも、小児ぜんそくだった幼少時と深い関係があるようだ。だからといって、治療しないで苦しみに耐えるなんてことはないのだけれど。
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またもや税額変更
- author: hourei
- 2010/01/27 16:07
所得税の計算で小学生でもしないような計算間違いをして、税務署と市役所に行ってきたことは先の日記に書いた通りである。ところが税額の変更が発生して、また税務署と市役所に行かなければならなくなってしまった。今年になってからもう4回目である。
なぜ変更が起こったかというと、私が妻の被扶養者になっているからだ。被扶養者として控除や手当てを受けるには、年収を103万円に抑えなければならない。そこでお寺からの給与の大部分を母が受け取ることによって調整している。母は障害者の祖母と同居しているので控除額が大きい。
お寺の給与は毎月一定額支払われていることになっているが、お寺の収入は毎月一定ではないので、実際は使った分だけを半年に1回、6で割って計算している。そのため給与額は暫定的なものであり、また世帯主は母なので、使う額から言ってもこの振り分けは実際とかけ離れていない。
問題は、私の収入がお寺だけでないことで、1月20日を過ぎるといろいろなところから源泉徴収票が送られてくる。今年は4ヶ所あって、中にはすっかり忘れているものもあった。そのためすでに申告したお寺の給料を合わせると103万円をオーバー。そこでオーバーした分を母に振り分けなおして、改めて申告する必要が生じたというわけである。
書類を書き直してもっていくと、3度目であるにもかかわらず税務署も市役所も愛想よく引き受けてくれた。税額は3500円の増だが、控除や手当はこんなものではない。心からほっとした。
檀家さんには大きな声で言えないが、このような収入状況である分、家事や子育てをしっかりすることが求められる。つまり主夫である。
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税金を払いすぎた
- author: hourei
- 2010/01/22 10:15
住職になってこの方、税務を自力でやっているのだが、恥ずかしくなるようなミスをした。給与所得から控除を引いた額に、5%をかけて年税を計算するのだが、そこでなぜか÷5なんていう計算をしてしまったのだ。つまり税率20%。北欧諸国かよ。電卓を長男が壊して、携帯で計算したから調子が狂ったのかもしれない。
市役所に源泉徴収票を提出したときにチェックしてもらって発覚した。手書きの源泉徴収票は誰でも書けるから印鑑を押してもう一度来てくださいというので、印刷のほうが誰でも作れるでしょう、手書きは筆跡が分かるから印鑑の有無は問題にならないなどと食い下がった矢先のこと。結局出直しということになって赤面した。
すでに郵便局に振り込んで、税務署に書類を提出してしまっていたので、これから「誤納付還付申請」というものをしなければならない。小学生のような計算ミスで二度手間になるのはへこむ。
近隣のご寺院さんの多くは税理士に頼んでいる。そうすればこんな手間はかからないし、税務署の査察が入っても堂々とお見せできる帳簿を作ってもらえる。もっと年を取ったら頼むことにするかもしれない。
お寺の収入はつまるところお葬式の回数によって変動するから、年によって大きく異なる。給与もそれに従って変動しており、年末調整の仕方も変わる。前半期に源泉徴収をしすぎると還付請求の手間がかかるので、前半期は少なめに納付しておくのがコツ。昨年はそれも失敗したので、通常の還付申請もしなければならない。
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人権擁護委員
- author: hourei
- 2010/01/14 22:10
暮れに市役所の方がいらっしゃって、人権擁護委員への就任をお願いされた。去年は市の仏教会の事務局長として、火葬場の件で何度も市役所に足を運んだので、顔を覚えられてしまったらしい。
Wikipediaによると、人権擁護委員とは「当該市町村の住民で、人格識見高く、広く社会の実情に通じ、人権擁護について理解のある社会事業家、教育者、報道新聞の業務に携わる者等及び弁護士会その他婦人、労働者、青年等の団体であって直接間接に人権の擁護を目的とし、又はこれを支持する団体の構成員」という。でも、そういった資質よりも、ボランティアということと、人権相談などの任務が平日の昼間しかないことから、なり手がなかなか見つからないらしい。結局公務員を定年で退職した人になりやすいという。
曹洞宗では町田事件※以来、さまざまな人権問題に取り組み、研修会では必ず人権学習のコマを設けているため、私もそれなりの勉強をしてきたが、お寺はいまだに院号だとか信士号だとか言って戒名(による家柄の)差別をしているので、堂々と返事することができなかった。
「戒名は世間の格であって成仏に早い遅いはない」というならば、どうしてそんな世間の格にお寺が関わるのかという問題が起こる。「お寺に貢献があった人に贈る感謝状です」というならば、よい戒名を頂いた人は善行を積んでいるわけだから、成仏が早いのではないかとも思う。では皆同じく院号にといえば、要らないという人もいる。戒名の種類と寺費(毎年お寺に納めるお金)が連動しているので、全員一律にすれば、安かった人ほど上がるので文句が出る。何年かに一度の改訂で、少しずつならしていくのが精一杯である。
それはさておき、理念よりも現実である。物理的に住職&子育てと両立するならば引き受けようと思った。前任者はちょうどお寺の総代さんだったので、任務内容をお聞きしてみた。市役所や法務局の窓口での人権相談は、実際は嫁姑の愚痴を聞くぐらいのもので、込み入ってきたら適切なところを紹介するだけ。それ以外に、自主的な活動として、学校でのいじめ問題対策として、啓発活動をするという。
「忙しくないとは言えませんが、住職なら十分できると思います。」その総代さんの言葉に勇気付けられ、引き受けることにした。年明けに市役所にいって引き受ける旨を伝えると、職員はたいへんほっとしている様子。あと2人、新任者が見つからなくて困っているのだという。
今、履歴書を作っているところ。3月の市議会で承認されれば、4月から研修などを経て任務が始まる。1期3年。
※町田事件:1979年、アメリカで開催された第3回世界宗教者平和会議に全日本仏教会理事長として出席した町田宗夫・元曹洞宗宗務総長が、再三にわたり「日本に部落問題はない」「100年ほど前にあったことで今はない」「部落問題を理由にしてさわぐ一部の人がいるだけ」などの差別発言を繰り返し、報告書から部落問題についての言及部分を削除させてしまった差別事件。
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大般若、ゲーム、そりすべり、ヤハハエロ、枕経
- author: hourei
- 2010/01/11 00:09
毎年2回、お正月明けとお盆明けに、近くの温泉付き貸し別荘でボードゲーム合宿を行っている。2003年から始まっているので、もう8年目。ここの別荘は10人で素泊まり2万円と破格値で、食費とあわせても3000円前後で収まる。
今回は年末に引いた風邪で咳がまだ残っているので、温泉も入らず、宿泊を遠慮して夜は家に帰って寝た。家までは車で10分以内で着く。さらに今回は、行く前に大般若の法要があったので遅れて参加。
翌朝は清掃と支払いのために行く。泊まり組は6時まで起きていたそうで、ぐっすりお休みだった。
午後からは母がママさんスキーに行くので、子どもたちを連れてついていき、スキー場で延々ソリすべり。吹雪だったが、50mくらい一気に滑り降りるのは見ていても楽しい。休憩したヒュッテでは、子どもたちがアイスクリーム、ジュース、ポテトチップ、カップラーメンと飲み食いしまくるそばで読書。
帰宅して夕食を取り、夜はヤハハエロという小正月行事の御祈祷。猛吹雪の中でお経を読むのは体にこたえる。終わってから公民館で温まりながら懇親していたところに訃報。すぐ帰宅して枕経セット(経本と手帳と線香)を取り、枕経と御詠歌をあげてきた。これじゃ咳は治らない。
4回目の帰宅で今日は終わり。メールを打ったりブログを更新したりしているうちにもうこんな時間。明日は寝坊しそうだ。
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初夢
- author: hourei
- 2010/01/03 23:54
我が家では、2日の夜に枕の下に折り紙の宝船を入れて寝る。去年まで祖母が「長き夜の遠の眠りの皆目覚め波乗り船の音の良きかな」と書いていたが、今年は長女作。
そして明け方に見た夢。
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檀家さんのところで今度生まれる赤ちゃんの名前を「反郎(そりろう)」でどうかと相談してきた。それはどうかなと思いつつ、秋田に名付けで有名な方がいるので相談しにいくことにする。7人で行くのに車が5人乗りなので、山道を通って歩いていくことにした。
途中その檀家さんの家に立ち寄ったところ、前に生まれて亡くなった赤ちゃんがそのまま放置され、腐臭を放っていた。そこで簡単なお葬式をしてから出発。ところが山道に入った瞬間、大きな水たまりがあって、しかも蛇が泳いでいる。足を入れた瞬間寄ってくるのを見て、同行者のおばさんが「ムリムリ」と言い出し、秋田行きは中止。引き返してパーティをすることになる。
パーティ会場はこぎれいな洋館だったが、壁一面に小便器がずらりと並んでいて食欲が減退する。ろくに食べずにおしゃべりだけして帰った。
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一富士、二鷹、三茄子の次は四雪隠に五葬式だという。四等賞と五等賞(茄子あたりから残念賞っぽいけれど)。
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だしカレー&だしキムチ
- author: hourei
- 2009/12/28 01:02
長井のヨークベニマルで「だしカレー」というのを発見。山芋のネバネバにカレー味がきいて美味しかった。素材的にも仏様のお供えにできるので朝も出せる(と思ったがタマネギで×だった)。
さらに今日、長井のヤマザワで「だしキムチ」というのを発見。こちらは白菜が細かく刻まれていてこれまでにない食感。素材的には夜しか食べられないが、これだけでご飯が進むので、あとは魚が一切れでもあれば十分だ。
どちらも「漬物王子・小華和雅巳」の顔入り。「だしカレー」はインド人の帽子をかぶって、「だしキムチ」は韓国人の帽子をかぶって登場している。この方、ブログでは「漬物を広げるために、ツケモーノ星ヤマガータCITYからやってきた」という。全国を飛び回っているだけでなく、ツケモーノ星内での普及活動も怠らないというわけだ。
だしカレー、だしキムチの写真はこちらから。また買ってくるつもり(まだ売っていればの話だが)。なかったら、カレー粉で作ろうかな。
※だし…山形の郷土料理。野菜を細かくきざみ、醤油などであえたもの。ご飯や豆腐にかけて食べる。
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クリスマスプレゼント
- author: hourei
- 2009/12/03 16:15
お寺でも、クリスマスのお祝いをする。仏教は一神教ではないから、祟りなどの迷信を宣揚するようなものを除いて、あらゆる宗教を排除せず、敬意を払うのである(と、私は解釈している)。
というわけで、今年も子供たちへのクリスマスプレゼントを考えなければならない。ボードゲームにすればいいだろうと思う人もいるかもしれないが、未プレイ品がたくさんあるし、だいたい自分のために買っているという謗りを免れない。
去年は長女にシルバニアファミリー、長男にトミカタウンをプレゼントしたが、なかなかこれ級が見つからない。
去年タイムマシン(ムリだっつーの)をリクエストした長女の今年のリクエストは仮面ライダー555の「ファイズギアボックス」とベネッセの「進研ゼミ小学講座」である。ファイズギアボックスはもう絶版で、アマゾンで調べたら32500円、ヤフオクでも10000円は下らない。進研ゼミは月2630円だが、通信教育は高校のZ会くらいまでやらなくていいだろう。
弟はシンケンジャーか仮面ライダーダブルかな。でも1年足らずで終わると思うと、難しい。
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お金が信心を奪う
- author: hourei
- 2009/12/02 12:48
朝日新聞「声」11月17日「戒名断り、母は無宗教の墓へ」
お母さんが亡くなったとき、菩提寺が遠いので別の僧侶に通夜と葬儀をお願いしたが、菩提寺の境内に納骨しようとしたら、住職から「戒名を授けて本葬儀をしないと、母は浄土にいけない」「戒名50万円、本葬儀60万円のところを計80万円にする」と言われたという。そこで戒名を断ったら「出ていってくれ」と言われ、お墓を宗教的な制約のないところに移転し、俗名を刻んだという。この選択について「これが正しかったのか。孫子のために良かったのか。結論はもう少し時間が掛かるかもしれない。」とまだ納得できていない様子だ。
23日付けの「声」では別の方からの返事として「信心するなら、普段からお寺と付き合って仏教を知ってください。」「今後、自分はどう死んでいくか。折にふれて考え、納得のいく準備をしておくと良いと思います。」とある一方、俗名では成仏できないとした菩提寺は正しいとする。
今日付けの「声」では「戒名は仏弟子になった証しではありますが、何十万円もの価値があるとは到底思えません。」とし、無宗教のお墓に移ったのは子孫のためによかったと励ましている。
一度お葬式をしたのに、菩提寺に頼まなかったがゆえに納骨の際にまたお葬式をしないといけなくなるのを、『坊主丸儲けのカラクリ』では「ダブルお布施地獄」と呼ぶ。この件についての私の考えは「もうひとつの戒名問題」で述べた。
この背景にあるのは戒名料が利権化しているという実態である。さらに言えば戒名を頂くのにお金がかかるという実態である。「声」の投稿者が「整然仏の道に功徳を積んだ人間に、位の高い戒名を与えると言うが、実際はお布施を払った後に授かることになる。それなら販売と言ってくれた方が分かりやすい。」というのは至極当然の意見である。
お寺の側からすれば、信心のない者ということになるだろうが、その信心を育てなかったのはお寺の責任である。葬式・法事だけの付き合いでは、信心よりお金の話が先に立ってしまうのも(お互いに)無理はない。
戒名がないと成仏できないかといえば、成仏をどう考えるかによる。受戒して修行を積んで仏になるのだという考えや、受戒することがそのまま仏になることだという考えならば、戒名なしには成仏できないが、人は誰でも死ぬまでには光に包まれ、尊厳に満ちて涅槃に入るという考えならば、戒名がなくても自動的に成仏できる。しかしいずれにせよ「戒名がないと浄土にいけない」などというのは「供養しないと祟りが起こる」と同様、単なる脅し言葉なので言ってはいけないことである。
おそらくこの方は戒名がいくらだとか言われなければ、黙ってそのお寺のお墓に納骨していたことだろう。お寺としては先祖代々支えてきて下さった檀家を1軒失ったことになるし、我々僧侶にとっても大事な仏教徒を1人失ったことになる。その損失はお金で換算されるものではないだろう。ほんとうに残念なことだし、我が身を振り返って、こういう事態が起こらないように常日頃からよくよく注意したいと思う。
※宣伝ではないが、うちのお寺は戒名料を一切頂いていないし、そういうお寺も少なくない。ただ、何でも安ければ安いほどよいというのはお寺の存続から言っても、菩薩道における布施の心から言っても正しいとは思わない。日常の信頼関係に基づいて、与えるほうにとっても頂くほうにとっても適正な金額になるのが望ましい。
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消尽と散財
- author: hourei
- 2009/11/25 03:49
昨日の演奏会はステージ裏でステマネ。演奏は壁越しにしか聴けなかったが、よい演奏会だったようだ。
速攻で帰るフルートの方を赤湯駅までお送りして、そのまま打ち上げに出ず帰宅。翌日の荷物準備や浄髪をして早めに休む。ブログを見たところ、無事に帰れたようだ。車中、子育てやプーランクの話が楽しかった。
今日はまた朝にヴァイオリンとパーカッションの奏者を2人、赤湯駅までお送りして、そのまま同じ新幹線で静岡へ。東京駅でモバイルスイカから紙チケットへ切り替えているうちに乗り換えぎりぎりになったが、予定通り静岡に到着。駅前の浮月楼というところで御詠歌の講習会。徳川慶喜の隠居所だったとかで、すごく高級ですよ?
講習の先生は私が敬愛してやまない静岡の加藤先生という方で、もう第一線は退かれているがいつお聴きしても学ぶところが多い。久しぶりの仲間とリラックスしてお唱えできた。
ただ、懇親会では一次会からコンパニオンフル出動で、話し込んでいるところに割り込んでくるし、話をするにもこちらが気を遣うばかりで正直要らない。コンパニオンなしだったら10000円以上安くなったはず。二次会はカラオケボックス、三次会はなしで十分だが、お坊さんにこういう感覚の人は少ないのだろうか。
三次会のカラオケで歌ったのは次の6曲でウケがよかった順に○△×。このごろアーティストが3つに偏っているので、こういうときのために新規開拓をしておきたい。
嘉門達夫
・替え歌メドレー3 △
・鼻から牛乳最終章 ○
・あったらこわいセレナーデ ×
ブリーフ&トランクス
・青のり ○
東京プリン
・ウーロン茶じゃだめですか △
・合コン哀歌 ○
明日は9時半から御詠歌の聖地に巡礼して、終わったら木のおもちゃ屋さん百町森に立ち寄り取材、終わったら新幹線で東京に戻り、都内滞在のホームである秋葉原に向かう。
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全力疾走の5日間
- author: hourei
- 2009/11/23 00:53
今日もシンケンジャーとダブルを見て出発!(一緒に見ているはずの長男は、プリキュアになってやっとTV前に到着。)
9時から2時間、保育園の雪囲い。重い棒を運んで腰が痛い。
帰ってすぐ着替えて、11時から法事。元気にお寺にいらしていた方が亡くなると、3回忌くらいになってもまだ生きているような気がしてならない。
法事先から移動して、12時から兼務寺の総会。檀家さんの寄付による建物修繕が承認された。その後、全員でお餅を食べ、そのまま役員で反省会。80過ぎの社長さんが親から教えられたという「人が嫌がることを進んでやれ」という家訓が心に残る。
17時に白鷹町のホールに移動して、リハーサル見学。弾き振りなのでアインザッツが難しそうだが、若い音楽家の演奏は活力に溢れている。
家に法事と総会の引き出物を置いて、19時から飯豊町のがまの湯で開かれた前夜祭へ。超一流の指揮者のギャラと大本山の禅師のお布施ではどちらが高額かなんていう下世話な話。でも今や音楽家も住職もサービス業の時代である。
21時半に帰宅したらちょうど赤ちゃんをお風呂に入れるところだったのでほんの少し手伝い。それから明日のコンサートで配布するチラシを作って、今度の日曜日のTGFで配布する原稿を書いて現在に至る。今日は休む暇のない1日だった。
明日は朝からチラシの印刷、公開ゲネプロ、昼の部の演奏、夜の部の演奏、打ち上げとコンサートな1日。
24日は静岡で御詠歌の一泊講習会。翌25日はボードゲームの日で、百町森、イエサブ、R&Rステーションをはしごして上野に泊まる。
26日に山形に帰って、夜に御詠歌の練習会。27日も御詠歌の講習会。検定前の追い込みである。ここまで5日間、体調を崩さないで乗り切られるといいのだが。
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加点法
- author: hourei
- 2009/11/21 22:28
去年、御詠歌の先生のお寺に行ってお習いしていたときの話である。
「おのさんは、楽器を今もやってるんですか?」
「ずっと吹いてないです。練習してないと、自分ではこれくらいできるはずだと思っているのにできなくて。」
「おのさんはどうか分からないけれど、高学歴の人って減点法で考えちゃんだよね。加点法で考えればいいのに。」
トロンボーンは、小学生の頃から15年ほど吹いてきたが、住職になって以来、10年近く遠ざかっていた。練習する時間も仲間もなかったのである。たまに音を出しても屁のような音しか出ないとモチベーションが上がらない。
実は近所に映画『スウィングガールズ』を機に発足したジャズバンドがあって、5年ほど活動している。友人からよく誘われていたが、この度、山形に定住して初めて参加できることになった。今日が本番で、あやめ公演で行われた「夢灯」というイベントのアトラクション。屋外なので寒かった。
その練習の中で、自分に言い聞かせていたのが上記の「加点法」である。1曲通して吹いてみて、できないところを挙げればきりがない。それで落ち込むよりは、できないことを前提にして、ここはできた、ここもできたと積み重ねていくことにした。(もっとも、加点法だって演奏に点数をつける行為に変わりはないから、ほんとうはそんなことも気にしないのがベストだけれど。)
そうするとすこぶる気持ちがよい。幸い、できなくても文句を言われることもなかったのは、もしかするとこのバンド自体も加点法的で前向きなのかもしれない。
3回だけの練習で迎えた本番。家でおさらいしておこうと思ったが、結局そんな時間は全くなかった。『ルパン三世』『シングシングシング』など30分ほどの演奏。出来は自分ではこれまでで一番の内容だった。だいたい練習では音がスカスカで出なかったわけだから、出ただけでも嬉しい。
演奏は、スポーツなどと一緒で、最低限度のスキルが求められる。しかし、そのスキルにこだわっていては、いつまでも楽しめない。ストレスが溜まるようではまともな音も出なくなり、自滅してしまう。ブランクを置いたおかげで、そんな呪縛から脱出できたような気がした。
ただ、趣味として楽しんでいくには、ボードゲームのように月1,2回程度ではモノにならないから、レギュラーは無理かな。半年に1回、2〜3週間練習して発表するくらいのペースだったらよい。
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音楽の連休
- author: hourei
- 2009/11/20 23:22
白鷹町のコンサートがいよいよ23日に迫った。YBCのピヨ卵ワイドの街角掲示板に1分間出演。今週は3回実行委員会があって、先ほど帰ってきた。
もともとこのホールは230人ほどしか入らないホールで、昼夜の2回公演になっている。チケットの売上は昼は概ね満席だが、夜が半分にも満たない。年配や遠方の方は昼を好むためである。でもこのままでは奏者に失礼なので、明日と明後日で、地元で最後のお願いをするつもり。
今回来る28名の奏者は東京藝大の卒業生が中心で、大阪フィルのコンマスの長原さんをはじめ経歴を見ると驚くようなメンバーばかり。海外留学中とか、そのまま外国在住とか、ソロでCDをリリースしているとか。そんな奏者がオーケストラを組んで、いったいどんな演奏になるのか想像もつかない。
そんな方々が、格安の演奏料で来て下さる。それでもリハーサルのために3泊するので、チケット収入では到底まかないきれない。その分を広告料でカバーしたり、プログラム印刷も食事も切り詰めたりしてはいるが、赤字は避けられない見通しだ。
以前、同じように大赤字で1回だけ自分がかぶったことがあり(旅行会社への不払いで訴えられる寸前だった)、そのとき肩代わりしてもらった妻に、未だに返済し終わっていない。それ以来、主催者の代表にはならないようにしている。今回も赤字対策を可能な限り講じたが、最終的に誰がかぶるのか心配である。
経費のことを考えると暗くなってしまうが、それはさておき当日は司会を仰せつかっている。曲間にクラシック音楽を堅苦しく感じさせないようなトークをすることになっているが、ジョドプーリーを着たお坊さんが出てくれば、いくら笑顔を装っても別の意味で堅苦しいのではないだろうか。
その前に明日の午後、あやめ公演で「夢灯」というイベントがあり、友人の誘いで急遽、屋外のジャズライブにエキストラで参加することになった。2年ぶりにトロンボーンを吹く。寒いだろうなー。
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永代供養墓
- author: hourei
- 2009/11/06 23:55
つい最近まで、お墓を建てる人は、お墓を子孫が管理してくれることを当然と考えていた。現に自分も、親も、その親も、先祖代々そうしてきたからである。
ところが、世の中をよく見渡してみると、子供がいなかったり、いても結婚していなかったり、結婚していても遠くに住んでいたりして、田舎のお墓を子孫が管理することは難しいことが多い。家観念は消えかけ、少子化と過疎化が拍車をかける。
そんな中、檀家さんから永代供養墓について相談を受けた。現在は本家のお墓を間借りしているが、このままでは申し訳ないし、かといって新しいお墓を建てても管理する人がいないという。また、法事で行く先々で、将来にわたるお墓の管理について話をすると、心配の種になっているという方が多くいらっしゃった。
そこで境内の墓地スペースを使って永代供養墓を作ることにした。跡継ぎがいなくなったお墓を毎年掃除してくれといわれても住職一人では限界があるが、ここに一緒に納骨して頂ければ、お寺が続く限り管理できるだろう。
石屋さんに相談したところ、仏像などの下にまとめて納骨するタイプと、石室の中に棚があるタイプ、外に棚があるタイプの2種類を提示され、3番目を選んだ。そして出来上がったのが写真。4階建てのお墓のマンションである。
部屋は12部屋で、骨壺が1つ入る「シングルルーム」が4部屋、骨壺が3つまで入る「ツインルーム」が8部屋ある。各部屋の石版には戒名を彫ることができる。このほかに、仏像の下に「大部屋」がある。
永代供養墓はまとめて納骨するタイプが多いが、お骨がほかの人のものと混ざるのは私は好きではない。また、土に返すという考えもしていない。お骨は仏舎利であり、一個人が人生を全うした証拠と思うからだ。そこでマンションタイプをメインにした(この辺は個人的な死生観であって、それ以外のかたちを否定するものでは決してない)。
仏像は中国の職人が写真や絵図から彫り出せるので、どんなものでもよいと石屋さんが言う。そこでインドの写真を送った。インド滞在中に最も感動した仏像であるサールナート(鹿野苑)博物館の釈迦牟尼仏である。オリジナルは細身だったが多少アレンジしてもらって、触地印を法界定印に変更。衣がセーターみたいであったかそうだ。
点眼供養はまだこれからで、その前に手前に石碑を1つ建てることにしている。石碑の言葉を現在考え中。
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学級閉鎖
- author: hourei
- 2009/11/02 00:02
先週の週末から、新型インフルエンザのため長女の小学校が学級閉鎖、長男の保育園が全園閉鎖となった。土日祝をはさむため、平日休みは3日だが、全く罹患していない2人はすでに今日あたりから力をもて余し気味。
自動車学校の免許合宿の大学生が関東からもちこんだウィルスが、教官を通して広まったなどという噂が流れているらしい。ホントか?
小学校からは外出禁止令が出ているが、保育園からは人ごみを避けましょうという程度だったので、この時とばかりにお出かけ案を練る。昨日は米沢で開かれた東南アジア人のホームステイ歓迎レセプションへ。ブルネイから2人来ていたが、どこにある国か知らなかった。
今日は15時に仕事を終えて小国に紅葉見物。と思ったら大雨で、片洞門休憩所でたかきびソフトを食べ、その先の「森のめぐみ」できのこ汁を食べてきただけ。家からは片道30分だった。片洞門は国道から徒歩10分で、旧道でバスが崖に転落したときに作った観音像があるらしい。行ってみたい。
今計画しているのは、鶴岡に列車で行く一泊の旅。バスを使わないと、長井線―奥羽本線―陸羽西線―羽越本線というルートと、長井線―米坂線―羽越本線というルートがあり、どちらも東京往復くらい時間がかかる。おとなしく車で行くべきか?(後日談:結局祖母の反対で断念)
翻訳とか、書類作成とかいろいろたまっているし、新型インフルエンザで死者というニュースは恐いけれど、貴重な休みを有効活用したいし、家にいても罹るときは罹る。とりあえず今日は夜更かしして、明日は遅起きだ。
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太陽光発電
- author: hourei
- 2009/10/11 10:59
太陽光発電のセールス電話がかかってきた。
一通り話を聞くが、「費用が全くかからない」「5件様限定」のところが腑に落ちない。「それではそちら様はどうやって利益を得るのでしょうか?」と聞いてもこちらのメリットしか話さないし、どうして「5件限定なんでしょうか?」と聞いても同じことを繰り返すばかり。
押し問答を繰り返しているうちに、費用はかかるが、光熱費が浮くので相殺されること、5件というのはモニターだということが何となく分かってきた。山形市内の会社で、ちゃんと素性を明かしたので、翌日いらっしゃってもらうことに。仙台からだと容赦なく断るが、山形の場合はひょっとすると知り合いとか、知り合いの知り合いだったりするので、無碍に断れない。
ちょうど新聞で詐欺まがいの太陽光発電セールスの記事があったので心して臨む。いらっしゃったセールスマンは営業系というよりも技術系という感じの実直な青年だった。「お話をお聞きになって、いらないと思えば断っていただいてもかまいません」「はい、もとからそのつもりです。ところで読みましたか、今朝の新聞。太陽光発電のセールスで消費者相談が増えているんだそうで、お話をお聞きしづらいなと思っていたところです。」
太陽光発電は、CO2を排出せず原発にも頼らなくてよいため、政府や電力会社が力を入れている分野。昼間の余剰電力は蓄電できないため、電力会社に売るが、その値段が買値と同じか、高い。これには驚いた。また、停電になっても日中は自宅の電気を供給できるのも魅力的だと思った。インドで計画停電1日4時間などという生活をしてきたお陰で、電力供給が永続するとは思っていない。
しかし心が傾いたのもそこまで。セールスが用意してきたのは、パネル1枚当たり最大どれくらいの電力を作れるかというデータだけで、雪国であったり、南向きの屋根がなかったりすると、実際最大出力の何パーセントくらいになるかとかの説明がなかった。それでは、電気代・灯油代・ガス代が永久に一切かからなくなると言われても説得力がない。
電力料金票のコピーが何枚かあったので、それを集計して計算すれば実際値は分かるでしょうと聞いたが、個別のデータから、ここではどれくらいと断言できないという。いや、断言しなくてもいいので、この地方の平均値でもいいから教えてくれませんかというと、そういうものに意味はないという。統計的に有意ということはあるのではないかとさらに聞くと、うちの会社では出していませんと突っぱねられた。妻と2人で問い詰めたようなかたちになったので、気の毒だったかもしれない。
また、設置費用のローンが返し終わる15年後からはプラスしかないというのも疑問。経年劣化があったり、メンテナンスをしたり、新しい技術が出ればそれに乗り換えたりするだろうから、永久的に使い続けられるはずがない。
実際の発電量データがなければ検討しようがないというところで、セールスは完全にあきらめたようだった。資料をかばんにしまい始める。なんだか申し訳なかったので、エコキュートや夜間電力割引の話を聞いた。夜間電力割引にしないと、電気は高く売れないらしい。そして夜間電力割引にすると、エコキュートを使わないと損。つまり、夜間電力割引とエコキュート、太陽光発電はセットで、いずれか1つというのでは割に合わないということが分かった。全部入れれば、総額400〜500万円くらいかかるということも。
セールスの方には申し訳なかったが、いろいろ勉強させてもらった。今度、電力会社に務めている知人にもこの話をして、知見を広めてみたい。
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文系はもっとひどい
- author: hourei
- 2009/10/06 11:01

高校の講演会のため、博士課程卒業者の進路を文系理系別に調べた。まず、文系の博士課程卒業者は、理系の3割に満たない。その理系も、医師が約半数を占める。医師の場合は規定路線であって、働き口がないということはまずないから、保健系を除いて考えたほうがよいだろう。特に文系。
「博士が100人いる村」では死亡・不明が8人(8%)に数えられているが、文系だけ取ってみると22%に急増する。もっとも、「博士号取得者と自殺について」で考察されているように、この22%がみな悲惨な行く末だというわけではないだろう。文系では、研究内容と全く関係のない仕事に就き、大学側が就職状況をが把握できないことが多いからだ。
とはいえ、一般企業への就職が厳しいのは文系のほうだ。大学は少子化の影響で文系学科をリストラ中。その間、授業は非常勤講師に頼っている。その非常勤講師ですら倍率が高い。代わりはいくらでもいるから、待遇はよくならない。非常勤講師になれなければアルバイト生活が待っている。一方、常勤の教員も高校へのリクルート活動、就職の世話、組織再編の会議で過労気味。昔は「大学教員は3日やったらやめられない」と言われていたそうだが、今は「なっても地獄、ならなくても地獄」である。
私の周囲にも、非常勤講師のみで先の読めない人、アルバイトで糊口をしのぐ人、大学で過労死した先生が少なからずいる。
水口昭道氏の『高学歴ワーキングプア』の前半のように、ルサンチマンに浸っていても仕方がないが、大学に在学中、または大学進学を考えている後輩たちには知っておいてもらいたいことである。
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ドイツの従兄弟
- author: hourei
- 2009/09/25 00:11
従兄弟がドイツから来日し、10日ほど家に住んでいた。前回の来日は1歳のときで、実に23年ぶり。私は一昨年にドイツで会っていたので久しぶりでもなかったが、親戚の多くは初対面みたいなものだった。
国際結婚した叔母の子供である従兄弟はドイツ語と英語が話せるが、日本語は挨拶ぐらいしか知らない。車が好きで、大学で機械工学を勉強しようとしたが止め、今年から大学でメディアコミュニケーション論を学んでいる24歳。アルバイトもしているが、来日費用は全額叔母もちだ。
経済的に依存しているにもかかわらず家族の連絡はほとんどなくて、従兄弟がいつのフライトで来るのかを、叔母は知らなかった。3日前になって、お金が足りなくてチケットが買えないという連絡を受けて初めて、来日日程が分かったという次第だ。
成田からはレンタカーで山形まで来るつもりだったらしいが(日本語を読めないで、初めての左レーン・左ハンドルでよくそんなつもりになるものだ)、叔母に止められて、外国人用のJRパスを買って新幹線で来た。主目的である祖母の米寿祝の前日である。
本堂か小屋に泊まってもらおうかとも検討したが、結局私のゲーム部屋に。叔父叔母が子供部屋に泊まっているため、ボードゲーム棚に加えて、子供たちのおもちゃや本も押し込めてある。でも狭いほうが居心地がいいらしい。
飛行機も新幹線も全く眠れなかったそうで、翌日は昼まで寝ていた。だがこれが時差ぼけでないらしいことは、だんだん分かってくる。
叔父と叔母は観光しながら神奈川から神戸に行き、関西空港から帰国したが、従兄弟は一緒に着いていくでもなく、毎日のんびり。起床は午後1時。昼食を食べて散歩をして、シャワーを浴びるともう3時過ぎ。長女は下校し、長男も保育園バスで帰ってくる時間だ。このため遠出する間もなく、夕食になってしまう。我々は夜9時頃寝てしまうが、従兄弟は朝の4時頃までネットをしたり雑誌を読んだりして過ごしている。そしてまた起床は午後。この繰り返しだった。何と1日の短いこと。
ご飯を出す母と、日本を見せたい祖母は、そんな生活にお冠だったが、私は放っておいた。私もそうだったが、20歳前後にとって、昼間に寝られるのはとても幸せなものだからだ。従兄弟が「東京に行く」と毎日言いながら、ずるずると先延ばししたのは、結局居心地がよかったということだと思う。もう1人の孫として、祖母の生活をじっくり見てもらえたのもよかった。
お出かけといえば市街地に買い物に行くのに付き合う程度。タスパークホテルの物産館はお値段が高めということもあって長井紬の名刺入れを1つ買っただけだったが、ヨークベニマルではハローキティの財布やタオル、うさるさんのぬいぐるみなどファンシーなものを買い込んでいた。財布はタグがちょっと曲がっているとか店員にクレームをつけたら2割引に。私は通訳しだったが、よくやるものだと感心。
薬局では咳止めの成分にこだわり、1つ1つ吟味。この成分しか入っていないものはないかなどと言って店員を困らせていた。お菓子を買うにも内装があるかないかなどといちいち調べるので時間がかかる。
食品売り場では何を食べたいか聞いても、よく分からないから任せるの一点張り。食べ物は子供の頃から叔母に鍛えられているお陰で、醤油味をとても好むので選択の幅は広い。芋煮など、鍋に残しておいたのを夜中に起きてきて全部平らげていた。
お出かけのときは一番準備に時間がかかるので子供たちが名前を連呼。携帯を忘れた、水を忘れたといちいち家に戻るのは母や私に似ている。
こんなふうに、ごく普通の山形ライフを送っていた従兄弟だが、先延ばししたお陰で、最後に遠出するチャンスに恵まれた。連休で妻の友人が遊びに来たのである。
10人乗りのハイエースをレンタルして、初日は白鷹の鮎祭りと飯豊のイタリアンレストラン、二日目は近くのそば屋と米沢までドライブした。前日に登った長井の大石も含めて、地元の風景をたくさん見せることができた。
米沢駅に着いたのが新幹線が出る1分前で、満足に見送ることもできなかったが、都内に2泊して、今日成田から無事ドイツへ帰った(と思う)。
気前よくお菓子をくれたり、アイスを買ってあげたりしていたせいか子供たちには人気で、言葉が通じなくてもよく話しかけられていた。私は始終ドイツ語だったが、不思議と日に日にしゃべる量が増えてくるから不思議だ。妻と母は英語、祖母は容赦ない山形弁。振り返ると、面倒を見るのも結構楽しい10日間だった。次はいつになるか分からないけれど、また近いうちに来日してほしい。
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なぜ?より何?
- author: hourei
- 2009/09/17 21:51
理由を聞くだけのつもりが、相手を追い詰めてしまうということがある。同じ「何で?」でも、子供が親に聞くのと、親が子供に聞くのとではだいぶニュアンスが違う。
プレッシャーの中で、相手を納得させる理由を考えられる力をつけてもらおうと、私は子供によく「なぜ?」と聞くようにしていた。でもそれだけでは、理由を考える以前に、親が気に入らないということしか伝わっていないのかもしれない。
今日早速、子供に「どうして?」と言いそうになったところで「どんなわけがあるのかな?」と言い換えてみた。言い換えてみて気づいたが、この質問は前向き・未来志向の答えを引き出せる。比べると「なぜ?」「どうして?」は後ろ向きで、結局自分が至らなかったということになってしまいかねない。
これは子供だけでなく仕事でも使えそう。いいことを聞いた。
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葬儀のこまごま
- author: hourei
- 2009/09/17 11:45
先週、市内の葬儀社4社を招いて懇談会を行った。市の仏教会の事業で、一番の目的は、喪家にお布施や伴僧のことを聞かれたら、一般的とか普通というものは全くないこと、それ故お寺に聞いてもらうしかないことを伝えてほしいと言うことだったが、副産物もあった。
まず火葬の火入れ時間であるが、予定よりも20分以上早くて、駆けつけたらもう始まっていたなんてことが何度もあった。一応、係員が喪主に確認するのだが、有無を言わせない感じなので、来るか来ないか分からない人を待っているわけにもいかない。
これに対して対応を協議したところ、原因のひとつに火葬前に読経があると判明した。読経があれば火入れは遅くなるし、なければ早まる。ところが火葬場まで行って読経するお寺さんと行かないお寺さんがおり、それなのに出棺時刻は読経の時間を見込んだくらいに設定されているので、読経がないと火入れが早まってしまうのである。
ほかの原因としては、係員ができるだけ早く仕事を終えて帰りたいというのもありそうだという意見もあった。火入れ時間に間に合うように行っても、係員から遅いと怒られたことが何度もあったという。
そこで係員の対応については市役所に要望書を出すことにして、出棺時間を、読経の有無によって±10分ほど変えるという提案になった。こういうことは、葬儀社とお寺が協議しないとできない結論だっただろう。
次は、火葬場の線香を抹香にするという提案。市では線香を推奨しているが、火がついた線香をもって待っているのは危ないし、灰が床に落ちて汚れる。それに遺族がたくさんいると、線香が香炉いっぱいになって、後から立てる人が火傷をする恐れがある。すでに近隣市町では抹香に切り替えているところも多いし、変更を要望すれば可能ではないかということになった。
そして葬儀社から寺院への要望を聞くことができたのが最大の収穫だった。どの葬儀社からも寄せられたのは、寺院によって言うことがあまりに違うので、統一した見解とまではいかなくても、ある程度共通の見解を教えてほしいということだった。
・喪家では、仏壇を開いておくか閉めておくか
・花は、亡くなった人に向けるか手前に向けるか
・出棺は、足から出すか頭から出すか
・枕経のローソクや花の数は、一本か一対か
・寺院が香典を持ってきたとき、香典返しは別にする必要があるか
・お布施や引き出物は祭壇に上げるか上げないか
・納骨でもっていった葬具はいつどのように処分するか
正直言って、こういうものは仏教ではなく民俗なので、地域によるとしか答えられなさそうだが、今度の総会で話し合うのも悪くないだろう。
寺院は、近年どんどん役割を強めている葬儀社ともっと連絡を密に取っていかなければよい葬儀ができなくなっている。葬儀も家の状況や個人主義によって多様化し「いつもの通り」とはいかない。喪家から仲がいいとか、癒着しているとか思われないようにしないといけないが、緊張感をもってお互いいい仕事ができるようにしていきたい。
昨日、神奈川に住んでいる親戚が亡くなった。病院から葬儀社の霊安室、霊安室から火葬場、火葬場からお墓といういわゆる直葬になりそうだ。娘さんは「40万円ないと戒名がもらえないので、お経は読んでもらうけど、戒名はお金がたまるまで待ってもらって、身内でお別れ会をする」という。それが口実なのかどうか分からないが、戒名は無料か、書類作成の手数料程度でなければならないと私は思う。信仰よりもお金の話が先に出る世相が、首都圏で4割といわれる直葬につながっているのかもしれない。
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祖母の米寿祝
- author: hourei
- 2009/09/15 11:41
一昨日は祖母の米寿祝で、親戚がたくさん集まった。前泊、前々泊もあり、新しい家の広さを改めて実感。家のいろんな部屋に分散しておしゃべりしているというのは楽しい光景だ。
特にドイツに住んでいる叔母が家族みんなで来ているのが楽しい。ドイツ人の叔父さんとハーフの従兄弟とは、英語やらドイツ語やらで毎晩盛り上がっている。来月のエッセン行きにも弾みがつくというもの。
宴会の食事は、親戚の仕出し屋さんが用意した気合の入ったお膳。旅館で働いている料理長に頼んで、コラボで作ったものだという。鯛の塩焼き、鮎の塩焼き、飯豊牛の燻製ステーキ……子供たちもぱくぱく。ただ、食べ切れなくて余ることを予想して、お膳を1人分減らしていたのは正解だった。いくら美味しくても、胃袋には容量がある。
宴会が始まる前に、祖母が挨拶で11年前に亡くなった祖父が遺言として、自分は先に逝くが、お前は迎えがあるまで来るな、その間にいっぱい見聞してこいと言っていたことを披露した。確かに、この10年で家族が増え、家も新しくなって、祖父に伝えるべきことはたくさんあると思う。
日本人は割と、亡くなれば先に亡くなった人とあの世で会えるという信仰をもっているようだ。葬儀でも孫の手紙で「天国でおじいちゃんと会って、仲良く暮らしてください」というようなことを言う人が多い。私も夫婦の戒名の音を同じくして「あの世で会うときの目印に」などと言うこともある。
であれば、殺人犯の家族が犯人を死刑にしてほしいというのは、殺された家族と殺人犯をあの世で早く引き合わせることになってしまうので、そうならないよう、できるだけ長くこの世に留まれる無期懲役を希望するべきではないのかと思うが、それは別の話なのだろうか。 死ぬ苦しみを味わってもらうといっても、ほんのわずかの期間だ。そういう理由で死刑反対を唱えている人はいるのだろうか。
それはさておき、宴会が終わった後、今度はリビングルームに移ってケーキでティータイム。楽しい歓談は夕方遅くまで続いた。気の置けない人ばかりで、子供たちが多少騒いでも全く気疲れなし。
仕事柄、誰がいつ亡くなってもおかしくないこと、そのときのためにできる準備はしておいたほうがよいことは重々承知しているが、祖母には長生きしてもらいたいものである。本人もあと3年くらい、長男が小学校に入るまではと言っている。
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お地蔵様の前掛け
- author: hourei
- 2009/09/14 16:28
境内にある六地蔵の前掛けが色あせて破れてきたので、新しい前掛けを探し中。
仏具屋さんから送られてくるカタログにはなく、近所の仏具屋さんで調べてもらっても扱っている問屋さんがない。ネットで調べたらこんなのを見つけた。
6枚セットで7560円。高い。
仏具屋さんでは、お地蔵さんがたくさんあるお寺さんがどこから取り寄せているか聞いてもらった。そこに問い合わせると、帽子とセットで16500円。何というお寺さん価格。
しまむらに問い合わせたところ、赤ちゃんのよだれ掛けなら1枚150円であるという。しかし白のみ。白では格好がつかない。西松屋とかトイザラスにも、真っ赤なよだれ掛けはないだろうなあ。
この価格を聞いた妻が自分で作ると言っているが、1〜2年でダメになるのを毎度毎度頼むわけにもいかない。何かほかにいい方法はないものだろうか。
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反論しつつ相手を立てる
- author: hourei
- 2009/09/08 11:10
お寺さんの会議に出ることが多くなったが、これがなかなか気を遣う。
日本人は論理よりも感情に流されやすく、自分の意見を否定されると全人格を否定されたように感じる人が多い。かく言う私もそうだったし、今でもそう思うことがあるが、可謬主義というものを知ってから、自分の意見を自分自身と切り離して相対化できるようになった。
そこで反論するときには、同時に相手の人格を立てるところに最も神経を使う。敵対心は全く持っていないこと、それどころかたいへんな敬意をもっていること、だからこそ、相手の力になりたいがゆえに、私は反論せざるを得ないという調子である。ただし、前置きは長すぎないよう。
幸い仏教の僧団は本来、人より法を重んじる。年長者であっても、偉い方であっても、はたまた師匠であっても、筋が通っていないと思うことには積極的に異を唱えなければならない。
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たちの悪い先生がいて、なにか罪を犯し、それを隠していたとする。だが、その現場を弟子が見ていた。弟子は先生の秘密を知っている。この、サスペンスドラマ的状況で、弟子はどうしたらよいのか。そのこともちゃんと仏教の法律に書いてある。弟子は先生に向かって、「先生、あなたのやったことは犯罪です。そのことをきちんと公にして、相応の罰を受けてください。それが修行者としての正しい道です」といって説得しなければならない。弟子が先生を導くのである。(佐々木閑『日々是修行』)
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もちろん筋の通し方も一通りではないはずだし、原理主義を掲げて孤立するのもまたおかしい。なかなか複雑なお坊さん社会、適度に交わり、適度に自分の考えを出して、うまく付き合っていきたい。
※可謬主義……知識についてのあらゆる主張は、原理的には誤りうるという哲学上の学説。真実とは、現在のところ反論が成り立たないということにほかならないから、反論に依存していることになる。
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長女の運動会
- author: hourei
- 2009/09/05 22:21
長女の運動会で母校の小学校に行く。23年ぶりの小学校の運動会は、何も変わっていないような感じがしたが、子供は半分に減っているのでゆったりしている。直射日光がきつい。
長女は私に似て運動神経があまりよくないので、足も速くないし、まり入れはかごの下でぴょんぴょん跳ねているだけで全然入っていなかった。80m走は、1人靴が脱げるという敵失で最下位を免れ、まり入れは、妙にうまい子がチームにいたおかげで勝てた。
まり入れって結構、戦略性があるものだ。まりが入りやすい適切な距離の目測、得意不得意とかごの位置に応じた人員配置、落ちたまりの処理など。先日行われた地区運動会では、まり入れは60歳以上の競技で、投げる人と渡す人が完全に分業していたという。今日大勝した赤組は、入りやすい位置に人員を集中させていた。
それ以上に戦略性が高くて面白いのが3〜4年生のタイヤ引き。中央に大中小のタイヤを並べ、両サイドから取って自陣に持ち帰る。タイヤの大きさによって得点が違う。大きいタイヤをみんなで取りに行くか、手分けして小さいタイヤを狙うかの選択があり、バッティングしないように相手の出方も伺う。小さくてすばしっこい子、大きくて力の強い子をどう配分するか、作戦を立てておいたほうが強そうだ。始まる前に隣同士相談していた白組の逆転勝ち。
親子競技は大玉転がし。転がしというより飛ばしでまた赤組大勝。応援がすごくて、思わず燃えた。午後から仕事があったので、お昼を食べて、妻とバトンタッチして、結果を気にしつつ帰る。優勝と応援賞のダブルで完全優勝となり、長女はずっと上機嫌だったそうだ。
明日は法事2件、葬儀、午後から寒河江の演奏会で司会をする。今日明日は今月のクライマックスだ。
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カラオケ
- author: hourei
- 2009/08/31 17:10
土日に子供たちを外に出せなかったので、日曜の夕方から無理やり外出。夕方から子供と遊べる場所なんてないかなと思ったが、タウンページのジャンル分けで「カラオケ」を見つける。その手があったか!
というわけで、家族で初めてのカラオケ。カラオケブームに学生時代を送ったので、妻も私もカラオケボックスに入るとヘンに血が騒ぐ。
以下、私が歌った曲。コミックソングとアニメ特撮ばかりじゃ!
『あったらこわいセレナーデ』(嘉門達夫)
『あったらこわいセレナーデ2』(嘉門達夫)
『漢字読めるけど書けない』(ダンス☆マン)
『商売繁盛』(?)
『ドラえもんのうた』(東京プリン)
『Justiφ's』(ISSA)
『Round ZERO〜BLADE BRAVE〜』(相川七瀬)
『Journey through the Decade』(Gackt)
『侍戦隊シンケンジャー』(サイキックラバー)
『MOTER MAN(秋葉原〜南浦和)』(SUPER BELL”Z)
子供たちは恥ずかしがって歌おうとしなかったため、夫婦で1時間歌い続けた。長男はシンケンジャーを口ずさんでいたけど、歌詞をずっと目で追っていた長女は帰宅後感想を聞かれて「しょぼかった」。次女は始まるや否や就寝zzz。夫婦だけで楽しんだ感じだ。
帰りはファミレスによるつもりが激混みだったので、回転寿司に行って帰宅。
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長男の山形弁
- author: hourei
- 2009/08/30 10:21
つくばから引っ越して半年、長男がときどき山形弁を話すようになった。小学校では先生が標準語なので、長女は山形弁を話さないでも済む(女の子は、標準語を話す子が多い)。でも保育園は先生も園児もみんな山形弁なので、自然に身に付くようだ。
これまで「見て?」だったのが「見ろ?」、「ヤだ」が「ヤンだ」、そして極め付けは「♪わーりんだーわーりんだ」(いけないんだ、いけないんだ)。家ではこういうと、私や妻が笑うので元に戻す。そしてまた保育園で1日過ごして帰ってくると、山形弁が出てくる。面白い。
そういう私も3歳で山形に来たので、状況は全く同じだ。大学生だった叔母が、標準語と山形弁が入り混じる私の言葉を、大学のレポートにしたという。
女の子はともかく、男の子で山形弁を話さないのは結構浮く。言葉が違うことによる仲間はずれやいじめもよく聞く話である。
長男よ、ワンパクでもいい。たくましく育ってほしい。でも家の中で白虎刀を振り回す(シンケンジャーの影響)のは危険なので禁止な。
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長女とボードゲーム
- author: hourei
- 2009/08/28 11:07
子供ゲームは一通り揃えているが、家の子供たちと一緒に遊ぶことは滅多にない。大人が遊んでいる間、子供たちは勝手に箱を出してコマを並べて遊ぶくらい。それが昨日、小1の長女が『ブロックス3D』を自ら持ってきた。快挙。
今月の初めにあった坐禅会のレクリエーションでボードゲームを遊んだとき、いくつか遊んだ中でこのゲームが気に入ったらしい。ルールもしっかり覚えていた。そばにいた妻と3人でスタート。
L字テンプレートで私が経験者の勝利。片付けようと思ったら今度は高層ビルのテンプレートでしたいという。妻と私がつぶしあっている間に長女が勝利。さらにリクエストでピラミッドのテンプレートも遊んだ。これは妻と私の同点。
『ブロックス3D』は、日本ボードゲーム大賞でゆうもあ賞にも選ばれているが、3ゲーム立て続けに遊んだのは初めてである。1ゲーム20分くらいで1時間。テンプレートが変わるごとにブロックの優先順位も変わるので、頭の切り替えが楽しい。
父親が子供たちに無理やり遊ばせるというのが嫌で、積極的に勧めてこなかったボードゲームだが、3歳の長男も知能がどんどん発達しているし、これから活躍する機会が増えそうだ。そのために、ラインナップをよく吟味しておきたい。
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ホール内覧会
- author: hourei
- 2009/08/19 22:27
今月から近所にオープンするセレモニーホールの内覧会に招待され、出席してきた。ホールを一通り見学した後は、会場を移しての祝賀会。
市内の葬祭ホールはこれで3件目となったが、今回できあがったのはその中で最も小さい50人程度の小さいホールである。近年、親戚・会社づきあいの希薄化によって葬儀の参列者は減少傾向にあるが、大きいホールで前のほうに少ししか座っていないのは高くつく上に格好が悪い。小さいホールにしたのは、この減少傾向に対応するためのようだ。もっとも、50人くらいなら家でもできないことはない。
近隣の長老のお寺さんの意見に賛同して、自宅かお寺での葬儀を強く推進している私であるが、ホール葬を完全否定するわけではない。駐車場がない場合、会葬者が多い場合、隣組や親戚のお手伝いが期待できない場合、車椅子の参列者がいる場合などは、ホールが必要になる。同じことはこの葬儀社に勤める友人も言っていて、誰にでもホールを勧めるわけではないとのこと。経済格差が広がっている今、実際問題として費用の面もあるし、流行に乗るという理由だけでホールを利用するべきではないと思う。
祝賀会では席次表まで用意されたが、寺院や出入りの業者とともに、年金友の会の方が招待されていて思わず笑ってしまった。お客さん、しかも送るというよりも送られる側である。
しかし笑った後に、我が身を振り返ると、寺院もまたお客さんなのではないかという気がしてきた。檀家さんに紹介するだけではなく、お寺で誰かが亡くなったときはご利用くださいということではないか。曹洞宗は、意地でも本堂で葬儀を行うが、宗派によってはそこまでこだわらない(こだわれない)ところもある。
しかしここで考えを止めてはいけない。この祝賀会に出席している人の全員(当然私も含めて)が、間違いなく100年以内に全員亡くなる。そのとき、我々はこの世に何を残していくのか。そして誰がどこに集まって、どのように送るのか。私が亡くなったとき、子供たちは何を考えるだろう。そんなことを考えて、せつない気持ちになった。
今日は葬儀社の企業努力に、大きな刺激を受けた。聞いても意味の分からないお経を読んでいるだけでは、寺院もこの先もたない。檀家さんのひとりひとりに応じた、きめこまやかな仏教を打ち出さなければならないと思う。そのためには日々勉強を重ねることだ。
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紀尾井シンフォニエッタ寒河江公演
- author: hourei
- 2009/08/18 23:13
紀尾井シンフォニエッタ東京の山形公演が、来月の6日(日)の午後から寒河江市民文化会館で行われる。私は裏方でのお手伝いで、いつもどおりプログラムの原稿作成と、当日の司会をすることになった。
プログラムはモーツァルトのフルート四重奏曲、ホルン五重奏曲、アイネ・クライネ・ナハトムジーク、そしてチャイコフスキーの弦楽セレナーデ。私が当初希望していたフォーレかラヴェルのパヴァーヌは(予算の都合で)叶わなかったが、それでも十分魅力的なプログラムである。ベートーヴェンは眠くなるし、ブラームスは落ち着きが悪い私だが、モーツァルトはすごく現代的で楽しい。チャイコフスキーはあのくどさが好き。
その曲解説原稿。プログラムの曲解説は学生時代からやっているが、当時は図書館で調べて書いていた。今はウィキペディアがあるから便利だ。我田引水なところはご容赦を。
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モーツァルト:フルート四重奏曲第1番ニ長調 K285
1777年、21歳だったモーツァルトは、仕事を探すためパリに向かいました。その途中、ドイツのマンハイムに立ち寄り、ヨーロッパ有数だった宮廷オーケストラへの就職を希望します。就職はかないませんでしたが、このオーケストラのフルート奏者の紹介で、オランダ商人のフェルディナント・ドゥジャンという人物から作曲を依頼されました。ドゥジャンはフルートが趣味だったので、フルートのための協奏曲を依頼したのです。こうして作曲された3つのフルート四重奏曲のうち、本日演奏されるのはその1番目の曲です。
ちなみにドゥジャンはほかにも何曲か依頼しましたが、モーツァルトは結局作らなかったので、謝礼は半額になってしまったそうです。モーツァルトは、「フルートの音色が嫌いなのに作曲しなければならないのでうんざりしている」と、お父さんに愚痴の手紙を書いています。もっとも、モーツァルトはフルートが出てくる作品をほかにもたくさん作っていますから、依頼者が好きではなかったというだけのことかもしれません。
モーツァルト:ホルン五重奏曲変ホ長調 K407
フルート四重奏曲を作ってから4年後、モーツァルトはパリでの職探しも結局うまくいかず、旅に同行したお母さんが亡くなり、失恋も味わって、故郷ザルツブルグからウィーンに移り住みました。幸いにも、その翌年にアロイジアの妹のコンスタンツェと結婚し、その直後、モーツァルトが26歳で作曲したのが、このホルン五重奏曲です。
この作品は、友人のホルン奏者ヨゼフ・イグナツ・ロイトゲープのために作曲されました。ロイトゲープはザルツブルクでの友人で、この後にも4曲のホルン協奏曲が彼のために作曲されています。この五重奏曲でホルンは独奏が多く、華麗で技巧的に書かれていることから、協奏曲を作る前に、ホルンの演奏技術を試す意味があったとも言われています。ヴィオラが2本使われているところが特徴的で、内声部が充実するとともに、ホルンとヴァイオリンと1対1の掛け合いが鮮明になっています。
モーツァルト:セレナーデ第13番ト長調 K525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
1787年にこの曲を作った31歳のモーツァルトは、『フィガロの結婚』がプラハで大ヒットしたり、大作曲家ハイドンから認められたりするなど知名度を上げていました。15歳年下のベートーヴェンが訪れたという話もあります。
セレナーデとは、バカンスの夜に歓談のBGMとして流れる曲です。モーツァルトがこれまで作曲してきたセレナーデは、ほとんど管楽器によるものでしたが、第13番は一転して弦楽曲になります。また、もともとは5楽章あったのに、第2楽章を意図的に削除したという説もあります。さらに、この曲はモーツァルトの存命中に一度も演奏されなかったと言われています。これらを考え合わせると、この作品は、発表を意図せず実験的に作られたものと考えられます。セレナーデのドイツ語訳「アイネ・クライネ・ナハトムジーク(ある小さな、夜の音楽)」をわざわざ副題に添えている点も、実験的な感じがします。それゆえに、斬新で印象的なメロディが後世に残り、彼の代表作となったのではないでしょうか。
そしてモーツァルトは、この傑作以降もうセレナーデを作曲することなく、4年後に35歳で死去しました。
チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 Op.48
1880年、40歳でこの曲を書いたチャイコフスキーは、ヨーロッパ周辺を転々と渡り歩き、大作から遠ざかっていました。遡ること3年前、熱烈な求婚を受けて9歳年下のアントニーナと結婚したものの、彼女は夫の仕事に対して全く理解がなく、結婚生活はたちまち破綻。チャイコフスキーは自殺を図るほど強度のノイローゼにかかってしまいます。結局3ヶ月足らずで結婚は解消し、衰弱していたチャイコフスキーは転地療養を余儀なくされたのです。
弦楽セレナーデは、古典派モーツァルトのセレナーデ形式と、基本的な音階であるハ長調が用いられました。チャイコフスキーは、書簡の中で「この曲は強い内的衝動によって書かれ、芸術的な価値に欠けるところはない」と述べています。帝国主義やナショナリズムを謳う作品が多かった当時、チャイコフスキーはあえて普遍的な音楽を目指したようです。
迷ったら初心に帰るというのは、何についても言えることかもしれません。チャイコフスキーは、離婚後10年かけてようやく、交響曲第5番やバレエ「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」などの大作に取り組むことができたのです。
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ホール葬
- author: hourei
- 2009/08/04 16:03
田舎にも葬祭ホールが次第に増え、わずか数年前は自宅葬が中心だったのが、ホール葬の比率がどんどん高まっている。
そんな中、近隣で長老になるご寺院さんが「やむをえない事情がない限り、自宅かお寺で葬儀を行うように」と呼びかけ始めた。その理由は、自宅には仏壇があり、お寺には本尊があるからだ。ホールにも本尊の掛け軸が下がっているが、あくまで仮に設置されたものであり、明日には取り外されて神棚になっているかもしれない。
仏式の葬儀において亡くなった人は、戒名を授かることで仏縁を結び、仏様の仲間となって、本尊や菩薩の導きによってあの世に赴く。仏壇に安置された本尊や先祖は、受戒式では「三師七証」の証人となり、引導では来迎する役目がある。
今日、枕経に行って遺族に話を伺うと、ホールでということだった。そこでこのように反対申し上げた。
「住職の立場として申し上げますが、やむをえない事情がない限り、自宅かお寺でお願いしたいと思います。自宅には仏壇があり、お寺にはご本尊様があって、先祖代々手を合わせてきました。その仏様の前で、お送りできればよいと思います。それともホールでせざるを得ない事情がありましたら、ご説明頂けますか。」
最後の一言は言葉がきつかったと反省しているが(学会の質問じゃないんだから)、「暑いから」と言っていた遺族も、「1時間だけのことですから」とさらに説得しているうちに、居合わせた近所の方が賛成したこともあって、自宅への変更を了承した。そこに居合わせた葬儀社の方には、遺族とともに私からも一言謝っておいた。
3月からお寺に住んで以来、亡くなってすぐに駆けつけられるようになったため、このように説得する場面が増えてきた。その前は、つくばで連絡を受けてから到着まで半日かかるので、決定を覆すことは無理だった。しかしここまで差し出がましいことをするのは是か非か。
こういう説得は、葬儀社の不興を買うだけならまだしも、遺族の意に沿わないことも多いので、後味のよいものではない。かといって柔らかく勧めるだけではホール葬になびいてしまう。自宅葬、寺院葬の意義を理解してもらいつつ、遺族の心情も考慮してもう少し上手に進められる方法はないものだろうか。あるいは、ホール葬は世の中の流れと、下手に逆らわないほうがよいのだろうか。上山には「ホール葬なら行かない」と強情の和尚さんもいるそうだが、そこまで私は頑なでもない。
ちなみに、ホール葬を行うにやむをえない理由として考えられるものは、冬に積雪のため駐車場がないというくらいしかない。料理やお茶出しのできる家族がいないとしても、お寺ですれば問題はない。また、遺族の前で言うことはないが、自宅かお寺で葬儀をして、祭壇はお寺から借りるのが葬儀費用が一番安い。お寺には椅子もあり、会場費は3万円である。
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住職あいさつ
- author: hourei
- 2009/07/25 23:37
お寺の護持会だよりに寄稿。
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かねてからの予定通り、3月から家族でお寺に住むようになりました。4月から長女は西根小学校に入学、長男は西根児童センターに入園し、元気に通っております。また2月に次女が生まれ、お寺の中は静寂なんてどこへやら、大騒ぎの毎日です。
ふと振り返ると、檀信徒の皆様、総代役員の方々、近隣のご寺院、そして家族の支援で初めてここまでたどり着きました。果たしてそのような支援に値する毎日を送っているか、甚だ心もとないところです。
寺離れが叫ばれる今日、仏教は滅びずとも寺院は早晩滅びるという人もおります。その責任は住職にあります。寺院の存続は、住職が信仰をお金の問題にすりかえず、苦悩する人と正面から向き合えるか否かにかかっています。
しかし結局、住職のなすべきことは目新しいことや大掛かりなことではありません。お釈迦様がそうであったように、1人でも多くの方にお寺にお参りに来て頂いて、人それぞれの見方に寄り添って、生きることや、死ぬことを、一緒に考えていくことにあるでしょう。修行を一からやり直すつもりで精進したいと思います。また新たな気持ちで、どうぞよろしくお願いいたします。
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セールス
- author: hourei
- 2009/07/24 21:08
先日はコピー機のセールス。
「コピーする枚数を考えると、出していいのは月2〜3千円までですね。それだとリースもないでしょう。中古のリースはないですか」
「中古というとなかなか。プリンタやファックス機能もついていますよ」
「はほとんどパソコンで印刷しますし、プリンタは壊れても1万円くらいで買えますから」
「ほかのご寺院さんでもご利用いただいております」
「ええ。よく置いてあるのを見ますが、たくさん使っているのはほんの一部のようですね」
「ははは(笑)」
今日は衣のセールス。
「私は立派な衣を着ることにためらいがあるんですよ。お釈迦様の教えに背くんじゃないかと。見かけは安そうで、本当は高い衣なんてありませんか?」
「えーと(笑)。糞掃衣を作ったことがあります。先代さんが使っていた衣やお袈裟を頂いて、つぎはぎして袈裟にするものです。染め直して、刺繍を入れて、刺し子も入れるので、結構かかります。」
「おいくらだったんですか」
「94万円です。しかもその方は2枚作りました」
「うーん、それは高くないかもしれないですね。自己満足かもしれませんが」
もちろん笑顔でやりとりしたわけだが、もしかしてどんどん偏屈な和尚になってる?
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赤湯泊
- author: hourei
- 2009/07/10 01:32
御詠歌の先生の祝賀会で赤湯温泉に一泊。一次会、二次会、ラーメンと来て今風呂に入ったところ。お酒は一次会のみにして、二次会からはウーロン茶だったので二日酔いは最小限に抑えられそうだ。
一次会では、先日の結制の本則を解説された林泉寺の方丈様に、その真意を単刀直入に伺った。お釈迦さまが「ここに寺を建てよ」といったら帝釈天がやってきて草を1本立て、「これで寺が建ちました」といった話である。この話を収録する『従容録』には、お釈迦様は主人公だから帝釈天が客としてやってきてお寺が建ったとあるが、いまひとつ腑に落ちなかった。また、布教は所を選ばずという解釈もあるが、分かり易すぎて真実味がない。
方丈様の答えは「その寺は空無である」という、予想をまったく裏切るものだった。帝釈天が作った「寺」は畢竟草であって、寺ではない。しかしそれならば本当の「寺」があるのかといえば、いくら大きな伽藍があったとしても、それは木や瓦の集合であり、寺ではないと言えるだろう。「寺」であるためには、寺として用い続けることが必要となる。それがきっと仏教的なあり方なのだろうと思って腑に落ちた。
でも方丈様は「あまり深く考えないように」と注意された。それは酒の席だからということだろうが、実際深く考えれば疑団や戯論に陥る恐れがあるだろう。よく考えて深く考えないようにするのは、よくよく難しいことである。
それとまったく同じ構造をもった話が二次会で出た。地元に住んで10年も経てば世間づきあいも少々ではなくなる。中には出たくない会合もあるだろう。そんなときに使う口実が、世間では見抜かれてしまったり、たとえ見抜かれなくても自分の首を絞めてしまうことがあるという話だった。例えば「来客があって」なんていうのは見え透いているし、その時間を来客があるように過ごさなければならなくなる。
そんなときに必要なのは鈍感力とでもいうべきもの。つまり自分自身でも気付かない無意識の言動である。すべてに意識を払っていては疲れ切ってしまう。しかし意識して無意識の領域を増やすというのは難しい。
努力して無意識に行ったり、深く考えないようにするということ。またその努力も努力しないでできれば望ましい。望ましいと思うことも本当はないほうがよい……。パラドキシカルだが、これから地元で長い間やっていくときのコツがここにあるような気がした。
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塔婆の字を間違ったら
- author: hourei
- 2009/06/30 16:33
お寺の便利グッズに、塔婆の文字削り機というのがある。
1文字だけ削れるグラインダータイプ15,000円と、全体を削ってしまうカンナタイプ240,000円があるようだ。
カンナタイプは、前の家が立てていった塔婆を持ち帰って削れば原価ゼロだなどと冗談で言われるが、この金額なら実際にリサイクル用に使うのではないだろうか。古い塔婆は、田舎なら墓地で燃やせるが、都会では燃やせないだろうし、可燃ゴミにするわけにもいかない。だとすれば古くなる前に削って再利用するのも(心情的にはともかく)理解できなくもない。
私はどちらももっていないが、字を間違うことは避けられない。塔婆の原価はせいぜい300円くらい(3尺×2寸)だが、一文字間違うだけで捨ててしまうのはもったいないし環境によくない。そこでうちで使っているのは彫刻刀。丸刃で削って、紙やすりで磨いて字を消す。
でも檀家さんの家に着いてからではそんなことをやっている暇はない。そういうときは太字の筆ペンで二重線を引いて、右側に訂正させてもらう。
また本格的に間違えてしまったり、せっかく書いたのに引き取り手がいなかったりしたものは、後日知り合いの大工さんに持っていって再生してもらうようにしている。
ウェブの相談室でこんなのを見つけた。面倒くさがらずに新しく書き直したほうがよいだろうか。
「いい加減さに後になって憤りを感じましたが、塔婆はきちんと書いたものに変えてもらったほうが本当の良い供養になるのでしょうか。」
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犬のお手伝い
- author: hourei
- 2009/06/17 13:38
昨日は祖母を連れて美容院(祖母は「パーマ屋」という)に行ってきた。2時間ほどの間、買い物を済ませて戻ると、美容院で飼っている小型犬が近づいてくる。
最初はペロペロと靴と靴下の間をなめていた犬だったが、そのうちソファに乗って、私の指をなめだした。ちょうど今朝、何かに引っ掛けて傷ができていたので、血がおいしいのかなと思っていると、腕をつかんで股の間に引っ張ってくる。そして腰を降り始めた。そのうち人差し指と中指の間に尖った硬いものの感覚……オスである。
手を振り払うとまた人差し指と中指の間をなめて(とてもくすぐったい)、股の間に引き込む。そのうちしっくりくるポジションに当たったらしく、腰のふりが一段と激しいことに。そしてソファには獣くさい液体がポタポタと……おいおい!
お手洗いをお借りして手を洗ってきたが、犬の本能を見せつけられたひと時だった。黒い作務衣だったので手しか見えなかったのだろうか、それともいつもこんな風にしてもらっているのか?
そういえばインドでもよく路上で交尾している犬を見たものだ。何があったか、近くで遊んでいた子供たちには教えないでおいた。
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毎日夜なべ
- author: hourei
- 2009/06/10 22:37
長女が朝7時半に登校するので、20時半に就寝して6時に起きるという早寝早起きになったのだが、ここ数日夜なべの日々。ホームページの更新ならいいのだが、仕事がらみである。
今夜は、来週行われる法戦式(禅問答の儀式)の台本の和訳。テーマは『従容録』から第四則「世尊指地」。お釈迦様が地面を指差して「ここにお寺を建てろ」といったら、インドラが来て草を一本立てて「はい建てました」と言った話である。中国の禅僧の考えることはついていけない。
昨夜は、今朝行われた講演会のレジュメ作成。倫理法人会という社長さんの集まりで、職業倫理がテーマだったので、『ヒトーパデーシャ』から私の好きな「洗濯屋の犬と驢馬の話」、そして『バガヴァッドギーター』から鈴木正三の職分仏行説へ。身分制度を固定する恐れについてはよくよく注意を払う。
その前の夜は、再来週にある講演会のレジュメ作成。資料提出日を翌日に控えてようやく着手する。地区の老人会向けで、葬儀費用の推移から見えてくる地域葬の崩壊を切り口に、四諦・八正道・十二因縁につなげるというダイナミックな展開。十二因縁を分かりやすく説明するのは至難の業で、お釈迦様もいったん諦めたのがよく分かる。
その前の夜は、翌日の御詠歌関係の総会資料作成。活動報告・計画、名簿など。途中で紙もインクもなくなったときは青ざめたが、結局朝にコンビニコピーで調達した。
その前の夜は……ゲーム会でした(笑)。遊んでいるから全部前夜の夜なべになるわけだが、これは中学生の1学期の中間テスト以来20年以上続いていることなので直せそうにない。
さすがに明日は何もなさそうなので、ゆっくりできるだろうか。
気になるのは、パソコンの後ろで長男がずっと起きていること。長女は早々に寝てしまうが、保育園で昼寝をしている長男はぜんぜん眠くないらしい。父の仮面ライダーファイルをずっと読んでいる。微妙なプレッシャーなのでもう寝よう。
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家庭訪問
- author: hourei
- 2009/05/13 00:46
月曜日は長女の担任の先生が家庭訪問にいらした。ぎりぎりまで用事があり、先生より遅れて帰宅。妻と長女が応対し、母がお茶を出す。
先生は優しい方で笑顔でお話されているのに、私は妙に緊張。自分が小中学生の頃、月1回は何かやらかして(友達を殴ったとか、ガラスを割ったとか、スカートめくりとか、ファミコンのカセットを有料で貸し借りとか)さんざん叱られていたので、家庭訪問というとそんな悪事の数々を親の前で暴露されるのではないかとびくびくしていた。それがいまだに尾を引いているようだ。
身に覚えがないけど、言われてみれば確かにというような件で誰かに怒られるのではないかという感覚は、今回に限らず、私の基層にずっとある。父親がいないというのも関係しているのかもしれない。それに実際、お寺関係や趣味関係でいまだに怒られることもあって、なかなか克服できていない。こういう感覚は普通なのだろうか。
ひきつった笑顔の父の横で、先生に向かって得意気にいろんなことをしゃべる長女。先生によれば、全く問題ないとのことで、たくさん褒めて頂いた。これは時代の流れか、この子が優等生なだけか。
先生がお帰りになるときは、「これからもどうぞよろしくお願いいたします」と床に手をついてご挨拶申し上げた。まるで自分をもう怒らないでと嘆願しているかのように。
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長井線で小旅行
- author: hourei
- 2009/05/04 12:48
休日なのに珍しく法事がなかった本日。母校の吹奏楽の定期演奏会でも行こうかと思っていたら訃報が入る。入棺は夕方なので米沢まで行くのは無理。
悔しいから夕方の入棺まで家族で小旅行だ!ということで、長井駅まで車で行って長井線で荒砥駅まで。いつもは羽前成田駅で降りているので、その先は子供の頃以来かもしれない。
長井線は短い時間だったが、観光客がずいぶん乗っていた。小桑〜鮎貝間の緑のトンネル(今泉〜西大塚間並みの迫力)、四季の郷〜荒砥間の最上川にかかるイギリス鉄橋(当時日本には技術がなくてイギリス製を使ったとか)が見ものである。長男は窓にしがみついて立ちっぱなし。
荒砥駅から国道まで20分ほど歩いてホットモットで弁当を購入。さらにやまりできびだんごを買って、荒砥駅前で食べる。道中、子供たちはタンポポの綿毛とばしに夢中だった。
1時間半の滞在で上りの長井線に乗り、再び長井駅へ。駅前に再オープンした喫茶店「山の下」で休憩。子供たちは抹茶アイス、私はクランベリージュース、妻はマンゴージュース。隠れ家みたいな感じでよい。
それから親戚の家に寄って、藤川スタジオで撮ったばかりの写真のプリントを頼んで帰宅。入棺にはぎりぎりだった。
明日は朝から河川清掃、法事、出棺、法事、法事と夕方まで余裕がないので今日がこどもの日である。
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父子だけのお寺
- author: hourei
- 2009/04/28 01:29
妻が土曜日から里帰りし、母が観音参りで出かけたため、山形では初めて父子だけで過ごすことになった(祖母は老人ホームにショートステイ)。そんな日曜と月曜。
つくばではよくあるパターンだったが、山形では仕事がある上に、電話と来客がひっきりなし。子供がだいぶ大きくなったからまだましなものの、いつも駆け足しているようで、余裕がない。
日曜の朝は母を送り出してから、子供たちにご飯を食べさせ、片づけをして法事へ。長男がごはんつぶを撒き散らしながら歩き回ったのを一粒一粒拾ったりしているうちに時間ぎりぎり。子供たちを車に乗せ、コンビニでパンを買って、法事の家に塔婆を届けつつ遅れる連絡をして、車で10分ほどの在宅託児サービスに放り込む。
法事が終わって、その足で子供たちを迎えに行って帰宅。それからほどなく仲間が集まり、楽しみにしていた自宅ゲーム会である。 でもはじまってすぐにピンポーン。法事のお客さんの寺参りである。お茶をお出しして、2階の歓声を羨みながら、昨今のいろんなことをお話しする。
お客さんがお帰りになると、私の分は皆が代わりにやってくれていた。終盤のおいしいところを楽しませていただく。ちなみに子供たちは、隣の部屋で本を読んだり、好きなボードゲームを広げたり、ケンカしたりと、独自で遊んでいる。これがいつものパターン。
さらに夕方になると、仲間に留守番を頼み、子供たちにおやつを出して入棺に出発。ちょうど留守中にご寺院さんがいらして、仲間に応対して頂いた(ご寺院さんは妻の弟だと思ったという。ちょっと似てるかも)。
入棺を終えて、コンビニでお弁当を買って帰宅。子供たちはおやつを食べ散らかしていたので、慌てて掃除をして夕食。ほかに家族のいないリビングで、仲間と子供たちと共に平成教育委員会を見ながら楽しく頂く。食べきれないでいる鯉の甘露煮(※この辺の法事では必ず付く)やまんじゅうを食べてもらえてよかった。
仲間は皆さん120kmくらい離れたところからお越しなので、早めの8時半解散。それから食事の片づけをして2階に行くと、子供部屋を見てあまりの散乱ぶりにびっくり仰天する。床にびっしりと、ゲームのコマが散乱しているのだ。ボードゲームは紛失が命取り。気が狂いそうになりながら片付けをする。
ようやく終わって、さっき片付けたばかりのリビングに行くと、またもや散乱ぶりにぶち切れ。長男が棚や脱衣所からいろんなものを出してきて一列に並べているのであった。長女は涼しい顔でテレビを見ている。思わず長男を怒鳴りつけると泣いておもらし。また仕事が増える……。
お風呂場では子供たちの体を洗いながら、明日に向けて髪を剃る。細かい髪の毛がいっぱい入った洗面器に、長男がハブラシをつっこむ。おえぇ〜。風呂上りは速攻で寝た。
さて月曜日。今朝は早く起きてお葬式の書き物。でもそのうち「パパー!パパー!」と泣く長男に中断を余儀なくされる。仏様にご飯やお茶を上げてお経を読んだり、子供にご飯を出したりしているうちに、保育園のバスが来る時間。出かけようとすると「JAの集金でーす!」お金を取りに行くと今度は電話。軽くパニックになった。
頼んであった留守番の方がその頃いらしたので長男を送り出してもらい、ようやく私も朝食を食べられた。お葬式の書き物を何とか仕上げて出発。午前10時から1件目、午後1時から2件目。1件目の葬儀が長引き、お昼は2件目が始まる前のおにぎりのみ。
長男を迎えに行って帰宅したら、もう祖母が帰ってきていて、ほどなく母も帰ってきた。ほっと一安心。葬儀の寺参りを応対して夕食となった。子供を風呂に入れて、疲れ果てて一緒に寝てしまい、22時からスカイプ会議に寝坊。
ここまで駆け足できたが、明日と明後日は久しぶりに何もない(あくまで「今のところ」だが)。妻と赤ちゃんが帰ってくるのは30日。父子だけのお寺にはどうしても無理があるが、子供たちは元気でよい。
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忘れ物家族
- author: hourei
- 2009/04/24 22:45
4月から入学・入園した長女と長男だが、毎日元気に通っている。
長女は朝6時に起きて、NHK教育のテレビ体操を祖母と一緒にやり、英語講座と「シャキーン!」を見ながらご飯を食べて7時30分に出発。そのころのっそりと起きてくる長男はのんびりご飯を食べて、8時55分にバスのお迎えが来る。タイムラグありすぎ。2ヶ月の次女はその間うつらうつら。
忘れ物の多い我が家。長女も早速始まった。教科書、移動図書館のバッグ、空弁当……。慌てて届けに行ったり、その日はあきらめてもらったり。
今日は空弁当を忘れたことに後で気がついて、お葬式に行く前に学校まで届けに行った。衣姿だと、いくら低姿勢でも先生方を恐縮させてしまう。職員室の扉を開けるときは必ず「失礼します」という癖がいまだに抜けないが、それはそれでいいのだろうか。
葬儀の会場に着いたのは開式15分前。カバンを開けると「あれ、袈裟がない!」ちゃんと前の晩にカバンにしまっておいたのに……お寺に戻っている時間もないので、伴僧の和尚さんにお借りしてその場をしのいだが、忘れ物は遺伝するのかな。
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ノミュニケーション
- author: hourei
- 2009/04/11 00:39
地元の子供育成会の総会で先ほど帰宅。30分が審議で、3時間半が飲み会。幼なじみ、ご近所さん、檀家さんが幾重にも重複している濃いソサエティである。
若い世代の地域活動が下火になり、地域活動の主役はこれまで地域を引っ張ってきた60代くらいの世代のまま。どうやったら20〜40代くらいの若い世代がもっと地域活動を盛んにできるか?という話をしてきた。
そもそも地域活動を盛んにする必要があるのかという問題もあると思うが、ひとつの答えが、飲み会を通して親睦を深める、いわゆるノミュニケーションである。今の若い世代は職場も生活もばらばらで、近所でもお互いをよく知らない。そこで飲みながら身の上話や世間話をして、結束を深めようというわけである。
私はあまり飲めないが、正直この効果は認めざるを得ない。実際、飲み会が始まる前は逃げ腰だったのが、終わる頃には自分もここで何かしなくてはという気持ちになっていた。心理学でいうコミットメントというものか。
飲み会では「下を育てる」という言葉がよく使われた。地域活動を1年や2年で盛んにすることはできない、組織的かつ長期的に進める上で、下の世代を育てることが最重要になる。
では下の世代を育てるにはどうしたらよいかといえば、ノミュニケーションなのである。集まって、飲みながら語り合って、その中から面白い企画を出したり、意欲を高めたりする。
こういうのは田舎の古臭い風習だと思うが、ではほかにどういう方法があるのか?と考えるとなかなかない。私は目的を明確にしてさっと集まり、目的を達成したらさっと解散する(イメージはつくばの保育所の夏祭りなど)ほうが動きやすいが、地域ではそうやって動く人は少数かもしれない。お酒もお金もなしで人を動かすのは本当に難しいものである。
これは今私が参加しているほかの活動でも言えることで、このごろ自分が一番苦手としている部分でもある。私の中で、好きでもないことを押し付けて恨まれたくないという気持ちが強くて、つい及び腰になってしまう。安請け合いは得意だが、頼むのが苦手なのである。
そんなわけで頼りにせざるを得ないノミュニケーション。何でもお酒で解決するとは思えないが、山形では飲む機会が確実に増えそう。
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本町商店街
- author: hourei
- 2009/04/09 23:23
今日は午後から車で買い物に出かける。そこで久々に長井の本町商店街を歩いた。鈴木薬局で妻のスキンクリーム、丹野園でお茶、梅村呉服店でU字シャツを購入。
本町商店街といえば、かつては長井の中心街だったところだ。ミニデパートの末広が2店舗を出し、末広向かいの緑屋、少し離れて新橋、三浦屋書店、おもちゃの江口……大いに賑わっていた。
それがご多分にもれず、郊外店の出店で衰退気味。緑屋はカラオケ屋、新橋は飲み屋として命脈を保っているが、シャッターを下ろしているお店もあり、日中歩いている人はほとんどいない(その代わり、飲み屋が多くなったので夜は結構賑やかだったりする)。
しかしながら、この通りのお店はまだまだ捨てたものではない。末広のブランド力は健在だし、風鈴堂の創作生菓子は絶品。横山カバン店も梅津陶器店もよい品物が置いてある。何よりも、大型店舗にない温かみがある。
今日はどこのお店でも子供がにこやかに話しかけてもらい、丹野園ではお菓子まで頂いた。地元にお金を落とすとか、地元のお店を応援するとかいうことよりも、こういうお店で買い物すること自体が楽しい。店内では思わぬ発見もある。
本町商店街の奥には、トキワ館という映画館の跡にヨークベニマルができ、それを取り巻くように、メガネのヴェルティサイトウや家具のさいとう、イタリア料理のアーリオができた。ヨークベニマルの中には三浦屋書店、CDのサヴァールがテナントとして入っている。ヨークベニマルが撤退するという話を聞いたが、どれもなくなったら困るお店ばかりだ。
この頃は南の大型店舗エリアに行くことが増えたが、こちらで済ませられる買い物はこちらでしていきたい。
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君が代
- author: hourei
- 2009/04/07 18:46
今日は長女の入学式。母校なので保健室やトイレの間取りが懐かしい。
私は集団生活が苦手で、みんなが同じことをしていると別なことをしたくてたまらなくなる性格。それでいつも先生に怒られていた。今日もつい窓を開けて外に飛び出したら、みんなびっくりするかななどとつい考えてしまう。モンスターペアレントってこうやってなっていくんだろうか(違う)。
そういう天邪鬼の血が騒ぐのかどうか分からないが、入学式の君が代は100%全力で歌う。親で歌っている人はなく、在校児童とはりあっていた。しかし!
ちよにーーやちよに
ミソラソラレシラソ
というところが、
ちよにーやちよに
ミソラーレシラソ
と八分音符のソラをラでそのまま伸ばしてしまった。あまりに久しぶりすぎて忘れてしまっていたようだ。国歌を間違うなんてと軽く凹む。インドみたく、映画館で毎回流してくれれば忘れないのに(無理)。
リベンジの校歌はしっかり歌えたのでよしとするか。「ああ一千の同胞(はらから)よ〜♪」
長女は返事も大きくできて、先生の質問にも真っ先に手を挙げて答えていた。自分の考えを自分の言葉でしっかり述べられる子供になってほしいが、学校では浮いてしまうかな。
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お寺の苦情
- author: hourei
- 2009/03/29 18:45
お寺のホームページに掲載している「お布施の金額設定」、「もうひとつの戒名問題」を検索してくるのか、ときどき近くのお坊さんの苦情が寄せられる。このたびは北海道から。
メールによると、親族が亡くなって施主を務めたとき、住職から30万円以上の戒名が当然と勧められ、経済的余裕がないというと、25万の戒名で月賦払いを勧められ、何とかねばって15万にしてもらったところ、怒った顔で「葬儀のお布施はきちんと20万もらいますからね」と言われたという。そのほかに49日の本堂使用料も請求されている。過疎が進む地方で寺院の維持が大変なのもよく分かるけれども、経済状態を無視した額を露骨に要求して、どこに慈悲があるのかと。そして、ご本人は、戒名なしで俗名で葬儀をしてほしいそうである。
地元にもお布施の金額をはっきり言う和尚さんがいるが、金額を言うかどうかよりも、信頼関係が築かれているかが大切だ。信頼関係があれば、納得してその金額を出せるだろうし、そうでなければ、金額を言わないこと自体に不満を覚えるかもしれない(ちなみにインド滞在時は"as you like"(お好きな金額でどうぞ)ほど高いものはなかった)。
南直哉氏は著書で僧侶の友人を作ることを勧め、ただしお金の話が先に来ない人という。寺院経営としては一定の額が必要なのも事実であるが、私もできる限りそういう友人となりたい。
これに対して先ほどお送りした返事が以下。この言葉は、相手の心にどれくらい響くだろうか。
-----
メール拝見しました。返事が遅くなったことをお詫び申し上げます。また、このたびは、ご逝去にお悔やみ申し上げます。
お布施や寺使用料の設定は、同じ地方でもそれぞれのお寺に任されておりますので、金額の高低を申し上げることはできないのですが、お布施の本来の趣旨からすると、そちらのご住職の仰ることは確かに逸脱しているように見受けられます。
本来であれば、金額以前に、お布施がどういう性格のものかをしっかり説明して納得して頂き、相互に努力して信頼できる関係を作りながら頂戴しなければいけないはずですが、先に金額の話が来てしまうと、その信頼形成を難しくしてしまいますね。
ひとまず金額の話には一切触れずに、ご住職と仏の教えについてじっくり話し合う機会をもたれてみてはいかがでしょうか。私のお寺では戒名料は一切頂かず、お布施の金額も直接申し上げてはおりませんが、なじみのない親族などが「できるだけ安く」みたいな話をしてくると、抵抗感を抱かざるを得ません。
それから俗名のままお葬式をしてほしいという方は年々増えているようです。ところが仏式の葬儀は仏教徒専用に作られているので、「戒名がなければ葬儀はできない」ということになるのだと思います。
ただこれには双方に勘違いがありまして、戒名は修行を積んだ僧に与えられるものではなく、在家信者として仏の教えに則って(後生から菩提に至るまで)生きていこうとする人に与えられるものです。出口ではなくて入口で授かるものです。
一方、授ける私たち僧侶にとっては、戒名は利権ではなく、志す人全てに無条件で与えられるものでなければならないと思います。また、戒名を授けるには、自分自身が仏の教えに則った生活をしていなければなりません。死者を金づるのようにしか見ていない僧侶には、葬儀を執り行う資格はないのです。
以上、浅学の私見を述べさせていただきました。ご参考になりましたら幸いです。また疑問点がありましたら、できる限りお答えしますので遠慮なくお聞きください。
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2つの卒園式
- author: hourei
- 2009/03/27 14:08
一昨日はつくばの保育所の卒所式、今日は山形(西根)の児童センターの卒園式で、長女とともに両方に参加してきた。
生後3ヶ月から保育所に預けられた長女にとって、つくばの保育所は7年近い歳月を過ごした場所。2月いっぱいで引越しのため退所したが、所長先生にお願いして特別に卒所式だけ参加させてもらった。
一方、長女は子育てのワークシェアリングのために私と一緒に山形にも頻繁に来ており、そのたびに臨時で児童センターにお世話になった。3月からはレギュラーになって卒園式に出ることに。
どちらの卒園式も、式場のレイアウトから次第、ついでに園児の正装まで変わらないのに驚いたが、それゆえに若干の違いが面白い。
まず親の座り位置は、つくばでは子供の真向かいにすることで絶好のカメラチャンスを提供。山形では卒園児をステージ上に上げて親は遠めに座る。つくばでは1児童ごとに縦並びで2席用意されていたが、山形では母親席(母親がいなければ祖母)と父親席が分かれていた。山形のほうが保守的な感じがする。
卒園児はひとりひとり園長先生から証書をもらい、少し離れて待っている親のところにもってくる。そのときに担任の先生が子供の得意なことなどを話すところは同じだが、つくばでは証書を高く掲げながら親のところまでもってくるが、山形では途中に用意されたマイクで「これまで楽しかったこと、小学校で頑張りたいこと」を短くスピーチしてから親のところに行く。
ちなみに長女はどちらでも「お絵かきが得意」と紹介されていた。内向的である。卒園式の練習は山形のほうが長かったので、つくばでも証書を高く掲げずに持ってきた。このほうが恥ずかしくない。
一番の違いは、つくばは近所の同じ小学校に上がる児童が半分なのに対して、山形は100%同じ小学校にいくことだろう。ついでにいうと中学校もほとんど同じで、これから長い付き合いになる。いや、これからどころか、親同士・祖父母同士(さらにその前からも)も幼なじみだったりするので、これまでと同様にこれからもという感じだ。田舎であることだなあ。
そもそも、つくばの保育所は親が共働きかつ祖父母が同居していないなど、いわゆる「保育に欠ける児童」しか入れないところであるのに対し、山形の児童センターはどんな家庭環境であれ全員入れる(そして入らないという選択はまずない)ので性格が異なる。卒園式が終わってから、つくばの保育所ではそのまま子供を預けて午後から仕事に行くという親が多かったのに対し、山形の児童センターは全員親とお帰りで春休みである。
つくばのように保育に欠ける家庭は、中央地区にある保育園にいかなくてはならない。それでもこれだけ多くの家庭が児童センターに子供を預けられるのは、山形のほうが働き方がゆるやかで、祖父母の援助が多いからなのだろうか。
サラリーマンの月平均給与は山形が298,700円、茨城は430,100円だという。でもお金で買えない貴重な時間が、山形にはまだ流れているのではないかと思いながら帰った帰り道だった。
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WBC
- author: hourei
- 2009/03/22 13:24
ニュースでWBCを取り上げていたが、テレビ中継を見ている人を映すシーンを取り上げるのはどうも好きになれない。あれは日本国民の期待を一身に背負って悲壮感をもって戦っていますという演出なのだろうか。
中継もちょっと見たが、アナウンサーの煽りに耐えられず、すぐやめてしまった。ハイテンションとポジティブ思考で視聴者を戦争という図式に巻き込む無神経さ。苦労を乗り越えてここまでやってきたとかいう余計なエピソード。いくら敗色が濃くなっても最後まで勝利を疑わないような大本営発表。こんな中継を聞く限り、娯楽として戦況を楽しんだり、ナイスプレイに拍手を送ったりする見方は許されていない。
テレビの前で応援している人がインタビューに答えたりしているが、マスメディアが煽る物語の1コマになっているだけで、ゲームには本質的に関係がない。視聴者がいなければプロスポーツは成り立たないが、応援がなくても選手は自分のためにベストを尽くすのみである。「侍ジャパン」って、殿様でもいるのか?
この抵抗感は、プチ愛国主義を受け付けない左翼的な発想か、それとも勝敗そのものを是としない平等主義的な発想か、あるいはウェットな連帯を嫌う個人主義的な発想なのだろうか。
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ポメラ
- author: hourei
- 2009/03/22 13:23
テキスト入力ツールの「ポメラ」を購入した。
コンパクトながら折り畳み式のキーボードは十分なサイズで打ちやすく、ATOKもMS-IMEも入っていて変換のストレスもない。画面は小さいが液晶は見やすく、文字の大きさも調節できる。テキストファイルとして本体かマイクロSDに保存でき、USBでPCに移すこともできる。すぐ起動でき、長持ちするので会議中や新幹線の道中、子育ての合間などに重宝しそう。
そういう便利なものがあるというのを妻から聞いて、山形市内の電機店を軒並み回ったがどこでも取り扱っていない。製造元がキングジムという文房具メーカーなので、書店やOAショップを中心に置いてあるようだ。結局、アマゾンで購入した。
携帯端末と違ってネットにつながっていないのは調べものをするとき不便だが、メールのチェックなどに時間をとられないで書くのに専念できるだろう。日記、ゲーム会のレポート、論文の下書きなど、いろいろ使ってみたい。
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長男の遊び
- author: hourei
- 2009/03/13 11:36
生後3ヶ月からつくばの保育所に預けられた長男が、ずっと家にいるのはヒマそうだ。
2月でつくばの保育所を退所して、4月からこちらの保育園の入園を待っている長男が、毎日ずっと家にいるのは3年ぶり。おまけにお母さんを赤ちゃんに取られて、赤ちゃん返り気味になっている。
朝は赤ちゃんと一緒にぐずっている。姉が保育所に行くと、一緒に遊んでくれるのは親だけ。あとはテレビやDVDを見たり、おやつを食べたりして1日を過ごす。夜も母に背を向けられて、所在なさげである。
長男が好きな遊びはプラレールとミニカー、そしてウルトラマン。それをコラボレーションした写真がこれ。クリスマスプレゼントにもらった「トミカとプラレールの街セット」にウルトラマンのフィギュアを組み合わせて遊ぶ。ミニカーは父のお下がりだ。
このほかにボードゲームにも興味をもち始めているが、まだ小さいので、箱から出して並べて散らかして終了。紛失が怖いので、ボードゲーム部屋はアクセス禁止になっている。
まだ外は寒いので力を持て余すと、掛け声をかけながら長い棒を振り回す。つくばでは掃除機のノズルだったが、こちらでは先日会津から買ってきた白虎隊の木刀になった。幸い今のところ、障子紙は破られていない。
車に乗ればすぐ寝るが、家ではお昼寝をしなくなってしまった。それでもぐずることなく、1日中元気に遊びまわっている長男。こんな生活もあと半月である。
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書斎が完成
- author: hourei
- 2009/03/12 10:35
昨日は書籍を整理してようやく書斎が出来上がった。つくばから送ったダンボールは53箱、本棚6つではもう足りない。
我が家は祖父の代から本買いで、3つの部屋に分けてある。1階は法要の虎の巻や現代仏教関係、このたび整理した2階は哲学関係、そして小屋の2階には祖父の美術書や歴史書がある。
今回の書斎では、まずインド本と和書を分けた。インド本はバラモン教、仏教、ジャイナ教、文法学に分け、バラモン教はさらに六派哲学別に分ける。和書はインド関連、哲学関連、辞書、雑誌、新書、文庫と分けた。このほかにボードゲーム関連の書籍も少なからずある。サイズが揃っているのでボードゲームより整理は楽だ。
それからマンガとCDも少なくない。吉田戦車、中川いさみ、須賀原洋行、まことちゃん、ギャグマンガ日和、神聖モテモテ王国、天体戦士サンレッド……ってギャグマンガばかりだな。CDは学生時代にはまっていたドビュッシーとプーランクがものすごくある。
こうしてみると、所有する本とCDは自身のアイデンティティーにほかならない。これまでの変遷も見て取ることができる。今は、仮面ライダーとかボードゲームとかで子供返りしているのは、子供がいるのとは関係なさそうだ。
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御詠歌の研修
- author: hourei
- 2009/03/04 18:24
今日は町田で御詠歌の研修。先週も会津若松で地元の御詠歌仲間の新年会だったし、子供たちを妻に託して家を出るのはやましい気持ちもないわけではないが、すこし羽根を伸ばさせて頂く。
この研修は、梅花流師範養成所という御詠歌の虎の穴みたいなところの同期会である。当時の主任講師だった北海道の先生をお招きし、北は岩手から、西は広島まで12名が集まった。卒業して10年、それぞれに地元の先生についたり、全国の講習会に参加したりして研鑽を積んできた様子で、みんなでお唱えしているとお釈迦様の大きな懐に抱かれたかのようで心底心地よい。
このたび、同期の中で3人が特派師範に任命され、そのお祝いも兼ねていた。特派師範とは、全国を御詠歌を教えて回るお役目。お唱えにも日常の立居振舞にも高い水準を求められ、かつ5時間にわたる講習が1週間も続くため体力も必要となる。近年、二日酔いで講習したり、教場にジャージで現れたりするなどの問題があって、厳しい目が注がれている中での任命である。仲間が任命されるというのは私にとっても光栄で、心からエールを送りたい。
この日記は、ホテルのLANにつなげてノートパソコンで書いている。これから懇親会スタート。二次会もあるみたい。先週の新年会は『ウーロン茶じゃだめですか』(東京プリン)『NIPPONのサザエさん』(嘉門達夫)『石焼きイモ』(ブリーフアンドトランクス)で会場をすっかり引かせてしまったので、このたびは反省を生かして……何で行こうか?
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ご近所のパキスタン人
- author: hourei
- 2009/03/03 11:50
次女がまだ入院しているので、1日おきに山形まで冷凍母乳を届けに行っている。昨日の帰りは、西バイパス沿いのインド料理店「スパイス・マジック」に行ってきた。
もう概観からインド国旗の色をあしらった派手な店構え。中に入るとサリーを着たマネキンがお出迎えで、気温が10度くらい上がったような感じになる。ランチはチキン、ベジ、キーマの三択。タンドーリチキンとシクカバブもある。おいしかった。夜は私の好きなパラク・パニールもあるようだ。
店員はみんなインド人。ヒンディー語を話す機会を伺っていたが、妻が「チャイ・ガラム」と言ったのに店員が反応したところで話し始めた。そのうちオーナル(owner、社長)も帰ってきた。みんなナイーディッリー(ニューデリー)の出身で、田舎が好きで山形にはインド料理店がないから始めたという。
オーナルと一緒に来た人が何と長井で中古車販売をやっているというパキスタン人。家は館町の雇用促進住宅、子供はうちと同じ構成で3人。長女は小1で長井小学校に通っているという。今度チャイを飲みに来てよと誘われた。
つくばにいたときに長女と同じ保育園でパキスタン人の中古車商の方がいた。その方の家探しを手伝ったときにも思ったが、ヒンディー語がウルドゥー語として普通に通じるということ。これから楽しくなりそうだ。
帰宅してスパイスマジックのホームページを見たら派手で笑った。プリーティ・ズィンターがお出迎え。
http://www.spice-magic.com/
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長男と過ごす週末
- author: hourei
- 2009/02/22 23:27
先週の水曜日から、長男と2人でつくばに住んでいる。小野家は次女が生まれて女性5:男性2と劣勢に立たされているが、男だけだと結構気楽なものだ。食べるのも適当、寝るのも適当、遊ぶのも適当。
食が細い長男。もう食べたくなくなるとすぐ「おなか痛い」と言い出し、果物が出てくるまで休んでいる。いろいろ作っても食べるのは一品だけなので自然と品数が減る。今日の食事は、朝は味噌餅、昼はパン、夜は豚肉と白菜の煮物とポップコーンと果物だった。
我が家は妻以外、夜型人間なので寝る時間も遅くなっていく。昨日の就寝は23時で、今日もまだ寝ていない。その代わり朝が遅く、いくら起こしても全く起きなくて保育園は9時半ころの社長出勤だ。でも長女が小学校に入学すればそうもいかなくなるだろう。
昨日はボードゲームを遊んだが、長男はその周りで邪魔もせずくるくると遊んでいた。全く手がかからない。今日は雑誌の原稿〆切に追われてカンヅメだったが、これまた独りで黙々と遊んでくれた。時々おやつを出すくらいでいい。長女がいればインターネットをしたくて邪魔してくるはずだが。
でもそんなのばかりでは可哀想なので、今日の午後からお出かけ。パン屋さんで遅めの昼食を取り、ゲーセンで一銭も使わずうろつき、ダイソーでおもちゃを300円分買ってくるという下流なお出かけだったが、男同士だと不思議と気にならない。長女がいれば間違いなく本屋に行くはずだが。
最近の長男は「何で〜なの?」を繰り返してくる時期。「何でお家に帰るの?」「暗くなったからよ」「何で暗くなったの?」「夜だからよ」「何で夜なの?」「暗くなったからよ」「何で暗くなったの?」「夜だからよ」……父親は循環論法をよく使う。
長男の日課は、ウルトラマンと仮面ライダーの主題歌集を流しながら長い棒をもってエイヤー言いながら振り回すというもの。家に帰るとすぐに長い棒を探し、再生ボタンを押して始める。テープなのであまりにかけすぎて壊れてしまった。この機会に仮面ライダー主題歌集のCDを買い直そう。
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赤ちゃんの名前
- author: hourei
- 2009/02/17 21:40
赤ちゃんの名前が「日向子(ひなこ)」になりそうだ。
最近はだいぶ収まったが、逆立ちしても読めないような名前をつけるおやが跡を絶たない。子供が犯罪に巻き込まれたのは名前が悪かったからだなどという気は毛頭ないが、自己満足で無茶な名前をつける親に対してイラッと来るほう。
それは妻も同じで、これまでの2人はまず読みやすい名前を心がけた。基準は「Microsoft IMEの変換候補にあること」。これからの時代はパソコンで名前を入力されることが増えるだろう。そんなときに一字一字、別の読みで入力するのはたいへん。お寺では過去帳をアクセスで管理しているが、戒名は変換候補にない組み合わせばかりなので年末に苦しんでいる。
上の2人はデフォルトで変換できたが、「ひなこ」は「日名子」しかない。「人名地名辞書」をオンにしたらやっと「日向子」が出てきた。
ちなみに画数は全く気にしていない。祖父がよく命名の相談を受けていたが、虎の巻にしていた本はあやしげな豆知識本だった。また、学生時代のサークルで、画数で部屋割りをしたことがあったが、そのとき参考にした2冊の本が言っていることがまるで違っていて、当てにならないものだと分かった。ただ、本を見てしまうと気になるから、その手の本は一切見ないことが大事だ。
その代わり、何となくシリーズ化しているのが漢字のどこかに「日」という漢字が入っているところ。実は私の名前にも入っている。ただし日蓮宗ではない。
「ひなこ」は長女が考えた名前。生まれる前は産科で性別を聞かないようにしていたが、長女は男の子が生まれたときのことを全く考えていなかった。勘が鋭い。
まだ本決まりでないのに、長女はもう「ひなちゃん」と呼んでいて、昨日お見舞いに行ったときは、新生児室は父母以外入室できないので会うことができず、「ひなちゃん見たい〜」と悔し泣きしていた。
日向子といえば江戸風俗研究家の杉浦日向子さんを思い出す。「お江戸でござる」はよく見ていた。亡くなってもう3年も経つが、この機会に著書を読んでみようかな。明日、つくばに行って出生届を出す予定。
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破水(5)
- author: hourei
- 2009/02/14 22:29
昨日の移動はハードだった。12時半につくばをバスで出発して、常磐線、新幹線、バスで大学病院、タクシーで山形駅、路線バス1時間で長井、母に迎えに来てもらって帰宅したのは20時半。お見舞いは1時間だったから、7時間は移動していたことになる。昼食も夕食もおやつも車中。
今日は午前中から法要で、夕方に空いた3時間でお見舞いに行ってきた。途中で見つけた公園の大型すべり台に乗りたくて、着くなり帰るコールの子供たち。妻は楽な姿勢を開発したとかで、先生に相談して月曜日になったら置賜病院に戻りたいとまでいう余裕があったのでよしと。
帰ったら、母が用意しておいた食事を子供たちと祖母に出して、御詠歌の練習会。終わってから遅めの夕食をとり、子供たちをお風呂に入れる。なかなか隙間がない上に、パソコンは長女が占有しているので、仕事もなかなか進まない。
とここまで書いて、これから寝ようと思ったら妻から電話。今度は本格的に破水したという。声はまだまだ余裕の様子だが、今夜中に生まれるかもしれないという急展開となった。夜中の348号線は怖いけど、これから病院にいってきます。
明日はお釈迦様の命日。そんな縁のある日に生まれるんだったら幸せかな。ちなみに祖父の命日はお釈迦様の誕生日である。
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破水(4)
- author: hourei
- 2009/02/13 15:30
一昨日から今日まで、子供たちを連れてつくばに行ってきた。保育所で今日、お楽しみ会(演劇発表会)があったためである。それに合わせて昨日は秋葉原に行き、ボードゲーム関係のお仕事。お葬式が入らなかったお陰で無事にことが運んでよかった。
妻には昨日、母がお見舞いに行って携帯を渡してくれたお陰で状況を聞くことができた。夜中に5分おきの陣痛がきて、張り止めの薬を増やしたので、今は落ち着いているという。大学病院名物の、教授が学生を何人も引き連れて回診(別名「白い巨塔」)に来たのを楽しんだというから、まだ余裕があるみたいだ。
子供たちは母親がいなくても寂しがらずよい子にしている(今朝、長女が珍しくおねしょしたくらい)。一方、私は妻がいないと料理をする気が起きなくて二晩続きの外食にしてしまった。冷蔵庫も空っぽ。
只今、新幹線で山形に向かっているところ。新しいE3系は各座席にコンセントが就いているので、のんびり日記が書ける。これから病院に直行して、バスで家に帰る。
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破水(3)
- author: hourei
- 2009/02/10 20:30
早朝、『サンクトペテルブルグ』を妻と遊ぼうとカードを切っている夢を見て、ワクワクして早く起きた。すると7時半頃に病院から電話が。「先生からお話があるというので今来ていただけますか?」朝食も食べずに病院に向かう。
病院から電話とあれば危篤というのが相場だが、妻や赤ちゃんの状態が急変したのであればそう言うだろう。行ってみると案の定、先生の話は山形大学病院に移すということだった。
理由は3つ。
1.破水が続いており、お腹の張りが消えない
2.超音波診断で胎児の片方の腎臓に腎嚢胞の疑いがある
3.血糖値が高く、糖尿病の疑いがある
正常分娩できるとされる34週目まであと数日だったが、その前に生まれてしまうと置賜病院で対応できない。すぐ生まれそうということではないが、いつ生まれてもいいように万全を期すそうだ。
妻は救急車で搬送されるという。先生は「後を付いていったら危険です」と真顔でいうので、後から行くことにして荷物をもって保険証を取りに自宅へ。
自宅では母が2人の子供に手を焼いていた。長男がパパがいないと泣き、その泣き声で起こされた長女もふて寝している。要するに10時近くになって朝食を食べていなかった。なだめたり引きずったりして何とか2人に朝食を食べさせ、自分も食べて山形市に出発。置賜病院までは20分で行けるが、山形大附属病院までは山を越えて50分くらいかかる。
先に着いた妻は豪華な個室に入り、元気そうにしていた。差額ベッド11,500円/1日だという。テレビカードも1000円で1000分と置賜病院の2倍。貸しパジャマも1日70円(置賜病院は50円)と、ぜんぶ高い。これが山形値段か。お布施が5割増なのもこれで分かった。
でも行きかう医師は若い人が目立つし、1階にはファミリーマートとドトールがあるし、看護師も白衣でないので活気があるのはよい。大学の偏差値が医者の腕を決めるという先入観が私にはあって、山大なんてと思っていた時期もあったが、今日はずいぶん頼もしく感じた。
先生から話を聞いて驚いたのは、もう来週には生まれるだろうということだった。予定日は3月下旬だが、破水が続いている以上、感染症の恐れがあるので、34週になったらすぐ産めるよう、準備を進めるという。ステロイド剤を注射して胎児の呼吸機能の成長を促進させる。その前に生まれる可能性もあり、帝王切開の同意書にサインを頼まれた。
説明にかける時間は置賜病院以上。手術、輸血、生物製剤のそれぞれについて、医師と看護師が椅子に座ってリスクをきっちり説明する。子供もいたので途中から上の空だったが、福島で産科医が訴えられた事件以来、都市部では特にナーバスになっているのだろう。
今日も子供たちの執着のなさは見事。早く帰りたい早く帰りたいとうるさい。帰りはミルキーウェイでハンバーグを食べて、成沢の本屋さんで本を見て帰る。帰りの348号線では、子供が2人とも眠っていた。
明日は法事やら大般若やらあって、夕方につくばに行く予定。妻へのお見舞いは週末になるが、それまでまだ産まれないでほしいな。
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破水(2)
- author: hourei
- 2009/02/09 22:05
子供たちは、妻がいなくても全く気にしないようでぐっすり寝た。ときどききょうだい喧嘩して発散している。
午後からはおつかいも兼ねてお出かけ。病院に着くまで長男はずっとお昼寝していた。午前中からずっと「ママんとこにお見舞い行きたい」と言っていた長男は、病室に着くなり探検したいと部屋の外に行き、わんパークをしばらく見たら「おうちに帰りたい」と言い出す始末。全く執着がない。
妻には携帯で職場と実家に連絡を取ってもらい(安静なので、公衆電話までも行くことができない)、昨日のミクシィ日記を読ませた。
羊水の漏れは相変わらずだが、羊水過多だったのではないかということ。3人目ともなるとお腹がよく伸びるので、羊水がずいぶん溜まって、どこかが破れたのかもしれないという。なので羊水はまだまだたくさんある。ただ、張り止めの点滴が効き過ぎたのか熱を出してしまい、食欲が落ちてぐったりしていた。
病院で不思議なのは、健康な状態でもしばらくいるだけで元気がなくなってくるところだ。病は気から、心なしか、廊下ですれ違う妊婦さんもうつむいたり足を引きずったりしていて病人のように見える。点滴で寝ている妻も病人になったのかもしれない。
帰りは本屋で立ち読み。妻が病室でメールを見たいというのでW-ZERO3でもとヤマダ電機に探しに行ったら、この辺はエリア外が多いので扱っていないという。結局ドコモに行って母のMOVAをFOMAに変えることにしてきた。それなら無料で交換できるし、私の携帯との通話料が無料になる。
ドコモには子供コーナーがあって、昔の機種の見本が「ご自由にお持ちください」と置いてあった。そこで長女はF883i、長男はF706iをゲット。スーパーで電話ごっこをしていたが、おもちゃに見えないので、ほかの客に「こんな小さい子供に携帯を持たせて……」と思われたかもしれない。
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破水(1)
- author: hourei
- 2009/02/08 22:18
昨日の早朝、羊水が漏れているようだと妻に起こされ、休日診療でつくばの産院へ。里帰りするなら今帰ったほうがよいと言われ、秋葉原のボードゲーム交流会をキャンセルして家族みんなで山形にやってきた。
というのも現在で33週ちょっとなので、破水してしまうと超未熟児ということになり、大学病院などに搬送されることになってしまうからである。筑波大病院に入院したら、もう山形には移動できない。実は切羽詰っていた。
とはいえ、羊水の漏れはほんのわずかで、お腹の張りもなく、普段と変わらないで新幹線に乗ってきた。家に着いてからものんびりごろごろ。さすがに湯船には入らなかったが、シャワーも浴びて寝た。
そして今日、また少し漏れているようだと妻に起こされる。夜の何時間かで結構でてくるらしい。そこで置賜病院に連絡して、休日診療ですぐ行くことになった。
山形の車では「おくりびと」のサントラがずっと流れている。車窓から見えるのは地吹雪。寂しさと感慨深さの入り混じったしみじみとした気分になる。このまま入院になったらどうするかを相談した。
病院に着くと、診察があって呼び出された。横になって点滴を打っている妻。先生に「入院ですか?」と聞くと、「もう入院してます。」ちょっとウケてしまったが、先生は真顔である。明日生まれてもおかしくない、妊娠というのは全く先が読めないものだということを諭された。今週中に破水したら、山形大病院だという。
1人目も2人目も生まれる日まで破水しなかったので、妻も私も変な自信をつけてしまい、油断していたようだ。産科は前例がまったく役に立たないものだ。これから羊膜の穴が塞がって(リシールというそうだ)退院できる可能性もあるが、ほとんどの場合生まれるまでもうずっと入院とのこと。
幸い羊水はまだたくさんあって、胎児もよく動いているので、そっとして様子を見ることに。妻は初めての入院という以上に、残り3週間分の仕事をどうしようか戸惑っている様子である。寝ていなければならないので、ノートパソコンの使用も不許可。本を読むかテレビを見ているしかない。
一通り必要な荷物を聞いて、家に帰ってきた。午後からは法要と会議があったので、荷物は母と子供たちに届けてもらう。
というわけで、今日から子供と3人で寝る生活が1ヶ月以上続くことになる。その間、つくばで子供のお楽しみ会(演劇の発表会)、荷物の引越し、役所・郵便局・妻の職場への転居届けなどがあり、子供たちと行ったり来たりの生活になりそうだ。妻の心配はあまりしていないが、子供たちの体調が悪くならないことと、お葬式があまり入らないことを願うばかりだ。
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スーパー終
- author: hourei
- 2009/02/02 23:05
今日は上山で新年会があって、つくばから新幹線で直行。帰りは奥羽本線から長井線に乗り換えて帰ってきた。
長井線の終列車が出るちょっと前に、米沢からの奥羽本線がやってくる。この列車を高校生の頃「スーパー終(しゅう)」と呼んでいたのを思い出して懐かしくなった。
高校の通学は、長井線と米坂線を乗り継いでいた。遅刻しないで間に合う選択肢は2つしかなく、そのうちの1本は始発である。5:30に起きて、3キロの下り道を自転車でぶっ飛ばし(冬もスノータイヤの自転車で雪道を転びながら)、羽前成田駅から6:06に乗って、高校には7時半に着く。宿題は道中にやっておいて、学校に着いたら1時間ほど吹奏楽の朝練。
帰りの選択肢もあまりなく、当時は南米沢駅18:34が終列車だったと思う。3kmの上り道を歌を歌いながら自転車でこいで、帰宅が19:30。あとはご飯を食べたらもう眠くて、22時に寝るという非常に健康的な高校生だった。テレビは土曜日の夜にねるとん紅鯨団と夢で逢えたらしか見た記憶がない。
ごくたまにだったが、米沢で夜遊んでから帰ることもあった。制服を着たままレストランでだべるか、カラオケに行くかくらいだが、今考えると一番青春らしい時期だったと思う。こうして18:34の米坂線を逃したときに乗ったのが、20:30米沢発の奥羽本線「スーパー終」。米坂線では接続しない長井線の終列車に、赤湯駅で接続する。スーパーというのは終列車を超える終列車というくらいの意味。
「スーパー終」に乗るには、高校から最寄の南米沢駅でなく、4キロほど離れた米沢駅まで行かなければならない。自転車で行くから、翌日は米沢駅からの通学になる。そんなリスクを背負った「スーパー終」。帰宅は21:30で、当時は深夜といって差し支えなかった(どこまで健全なのか)。
「スーパー終」に乗るのは、ごくたまに遊んで帰ったときだけなので、いつもより浮かれていることが多かった。そのせいか、今日「スーパー終」を見たときも、なぜか心躍った。もう20年近く前の話なのに。
現在、米坂線の終列車は20:45南米沢発となり、長井線の終列車に接続するようになっている。
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山形弁日記
- author: hourei
- 2009/01/22 11:50
昨日は昼に檀家さん亡ぐなやったって言う電話あって、つぐばさ居だったもんだがら、急に帰んなねぐなった。
もどもど山形さは金曜日に長男ど行ぐごどになってだったもんだがら、2日早まったなよ。保育所さ長男どご迎えに行って、それがら妻の職場さ車置ぎに行って、駅まで送ってもらって。長男は急に山形に行がれっこどになったもんだがら、きしゃましったっけ。
常磐線まで30分くらいあって、ひたぢのうしく駅は寒いもんだがら、だんだん具合悪くなってきてよお。昨日がら咳止まんねくて、風邪だったんだべな。常磐線も新幹線もずっとウトウトしったった。長男は窓がら外見だり、うだ歌ったり、機嫌よぐ遊んでだったげんど、保育所で昼寝もしねで来たもんだがら、さすがに福島あだりで寝だ。
赤湯駅まで母に迎えに来てもらって、家さ帰って体温測ったら38度。でもこれがら上山まで枕経に行がんなね。妻が心配してタクシーで行ぐよう言ってでけっちゃもんだがら、タクシー呼ばって出発。
タクシーの中ではぐったりしったったげんど、喪家の家さ近づぐどなしてだが具合良ぐなるんよ。お陰でお経も御詠歌も咳き込まねでちゃんと読まっちゃ。仏様のおかげだべが。
家さ帰ったなは夜9時でタクシー代は往復27500円。でもこんな熱で運転して事故起ごしたら、こんなもんでは利かねぐなっぺがらしょねごでな。今日はだいぶ具合いいぜ。明日は午前午後ど2つお葬式あっから休んどがねど。
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ぜんそく
- author: hourei
- 2009/01/21 11:14
ここ2,3年、咳で悩まされている。今回は10月のエッセン以来、咳が抜けない。お正月に「それはドイツに行ったお坊さんだけがかかる病気ですよ」なんて言われたが、どうやらぜんそくということのようだ。
何年も前にかかったつくばの開業医ではぜんそくと診断され、気管支拡張薬のテオドールと、ステロイド吸入薬のパルミコート、セレベントを処方された。今考えるとこれが正解だったが、このお医者さんは誰を診察してもぜんそくと言うといううわさを聞き、咳き込んで苦しいと言うこともなく、薬代も高いので症状がよくなるとやめてしまった。
それからは専ら対症療法でしのぐ。咳止めにもいろいろあって、メジコン、フスコデ、リン酸コデイン、麻杏甘石湯、柴胡清肝湯、抗アレルギー薬としてアレジオン(エルピナン)、オノン、セレスタミンなどいろいろ飲んできた。この年でお年寄りのような薬の多さになったこともある。
ぜんそくの症状として、ちょっとした刺激で咳き込む(タバコなど)、かぜをひきやすいというのを見て、自分が正真正銘のぜんそくであることに納得した。どちらにもあてはまる。虚弱体質ではないのである。
ぜんそくは気管支アレルギーなので、アレルゲンが何かということになるが、スギと、線香の煙のようだ。線香にはスギが使われているが、それも関係しているのかもしれない。職業病ともいえる。今度から、お葬式のときは迎え線香を略してもらおう。
現在は花粉症の予防も兼ねてエルピナンとオノン、そして咳止めにフスコデ、そして前にもらったパルミコートを服用中。薬漬けだが、変なウィルスをもっているわけではないので、目の前で咳き込まれてもご安心ください。
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セールス電話
- author: hourei
- 2009/01/20 14:26
先ほど、都内のマンションを買えとかいう電話が来た。山形ではお寺のイメージダウンにならないよう、「大変申し訳ありませんが、またの機会によろしくお願いします」などと言って丁重にお断りしているが、つくばでは容赦なく最初から切り札の「お断りします」を使う。そのほうがあちらにとっても時間を無駄にしなくて済むだろう。
ところが今日は「お断りします」が効かなかった。前置きが長引きそうだったので「何のご案内ですか?」と聴いたところ、「まあまあ、まだ話の途中ですから」と話をやめない。そこでしびれを切らせて「お断りします」の切り札を使ってしまった。
このタイミングが悪かったようだ。セールスは食い下がる。「どういうものかご存知の上で断られるんですか?」「いいえ、興味がありませんので」「興味をお持ちにならないかどうかは、お話を聞いてから……」と言ってこちらの答えを聞かずしゃべり始めた。話をなんとか遮って再び断り、電話を切るとまたかかってきた。
第2ラウンドはうっかり「お話を聞く時間がありません」と言ってしまった。これは母がよく使う手だが、あまり効き目はない。早速「それではいつならお時間をいただけますか?」という返事。強気で「いつでもありません」と言ってなんとか退ける。「いつでも時間がない」なんて、自己嫌悪に陥るような危険なカードをよく出したものだ。
それでも粘る相手に根負けして、話を聞くことにした。タフさには感心するが、馴れ馴れしいのはダメだ。「ご主人様はお勤めですか?」「どうぞ話を続けてください。」「会話しましょうよ。」「会話はしたくありません。手短にお願いします。1分くらいで。」「それでは話をまとめて後でお電話します。」それからかかってこないところを見ると、やっと諦めてくれたか。
しつこいセールスを、フェアかつ短時間で退けられる作戦は何かないものだろうか?
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定額給付金
- author: hourei
- 2009/01/19 12:21
先日反対した生活支援給付金(現在は定額給付金)がまもなく採決されそうになっている。こんな稚拙なことしかできない自民党が政権を握っていることに歯軋りをする思いが続いていたが、最近のやり取りから、賛成してもいいかなという気持ちになってきている。
昨日、火葬に行く車中のラジオで、各党の言い分を聞いていたが、民主党は世論調査の反対意見の多さを盾に、自民党は世論調査の給付されたらもらうという意見の多さを盾に応酬していた。世論調査は説得力があるが、みんながそう思っているからといって正しいとは限らない。賛成・反対とも論理的な理由が必要である。
ちなみに、麻生総理が給付金を受け取るか受け取らないかも議論していたが、これも論点から相当ずれた話でどうでもよい。
先日のニュースで放送された国会の議論で、内閣が「減税では納税していない人が恩恵を受けられない」というのを聞き、なるほどと思った。
ドイツでは景気対策として新車購入の助成を行うという。確かに経済効果は大きいだろうが、これも車を買えるくらいの富裕層しか恩恵が受けられない。
定額給付金の恩恵が大きいのは、地方在住者だろう。不景気の影響をもろに受け、働く意欲があっても職がない。山形では「16時終業」「12月19日からずっと年末休暇」「週休4日」などの例を聞いた。60%の賃金保障より失業保険のほうが多いのだが、その先が見えないから辞められない。夏であれば野菜を作って食糧確保もできるが、冬は本当にやることがない。暖房費の節約のため、パチンコ屋やスーパーの休憩所に1日中いる。
そういう人々にとっては、12000円の給付金は1ヶ月の生活費にもならないとしても非常にありがたい。また、同じく疲弊している地方の商店にとっても、いくらかの売り上げ増が見込める。
一方、経済効果はまったく見込めないだろう。消費刺激を見込める中流層以上にとっては、金額が少なすぎるからだ。 4人家族で5万円くらい給付されたとして、それなら車を買い替えようという気になるだろうか。
以上のように、たとえ刹那的であっても、地方対策という意味で定額給付金には賛成できる。おそらく国が地方に恩恵を与えるようなこんなチャンスはもう二度と訪れまい。経済がグローバル化する中で、国家が国民の生活を守る時代は、どの党が政権についてもまもなく終焉を迎える。最後の線香花火をせいぜい楽しもう。
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1週間の多様性
- author: hourei
- 2009/01/09 21:29
新年早々バラエティに富んだ1週間だった。
月曜日はお葬式の導師、火曜日は大学の試験官、水曜日は演奏会の司会、木曜日はお札の名前書き、金曜日は大般若のご祈祷。明日はゲーム合宿である。七変化。
日曜日に妻と長男がつくばに帰り、私と長女が山形に残ることになった。もともとは長男が残ることになっていたが、お葬式が入った時点で困難が予想されたため、長女と交替になった。長男は仕事の邪魔をするばかりだが、長女はお手伝いもするし、一人でも遊んでいられる。さすが春から小学生。
月曜日、葬儀が終わってから高校の友人と飲む。が、その1人が肋骨を折ったとかで来られなくなり、急遽あちこちに電話をかけまくったところ、地元以外に共通の属性がないという変な集まりになった。しばらく会っていない人の近況を聞く。
心に残ったのは既婚の後輩が資格を取るため朝3時に起きていたという話。これぐらいしなければ博士論文は書けないだろうな。
皆が帰ってから試験問題を作って、翌朝に日帰りで大学へ。論理学後期試験の最終設問は、自殺をほのめかす友人を思いとどまらせる説得文を書くという課題を課した。論理とは人を離れて成り立たないものなのである。
これで2年間にわたる埼玉通いは終了。結局1回も休講にしなかったのは奇跡的である。
水曜日は隣町で開かれた室内楽のコンサートである。ステージマネージャー兼司会ということで、午後からずっと舞台裏を駆け回っていたが、こういうのは楽しい。
サンサーンスの七重奏曲の途中で、ヴィオラが焦って弓を止めるというシーンに遭遇したが、後で聞いたらユニゾンのヴァイオリン2人が結託して弾かないという悪戯。若手なのでこういうことは時折あるらしい(譜面にヌードの切抜きを貼るとか、スラーをスタッカートにするとか)。作曲家だって人間だから、笑って許してくれるよとか。僧侶にも回向文にグラビアの切抜きを挟み込むという悪戯をやったのがいたが「冒涜だ!」とこっぴどく怒られたのを思い出した。
昨日は1日中準備をして、今日は1年ぶりの大般若会。250枚ほどのお札に申し込み者の名前を書き、落雁とお守りをそれぞれ袋に包み、地区ごとに数を分ける。さらに本堂を荘厳し、法要が終わった後の料理や飲み物を注文し…と延々続く準備。
ぎりぎりになって法語が見つからず急いで書き直したり、礼盤の上で結跏趺坐したらまさか足がしびれてしまったりとちょっとしたハプニングはあったが、大過なく終了。太鼓係の和尚さんが腕を上げられていて、強弱を使い分けた撥さばきにゾクゾクした。
今回初めて、厄年と年祝の方の名前を導師自ら読み込んでみた。参加している人にとっては、法要中に自分の名前が読み込まれるのはとてもよい気持ちだろう。これは次回もやってみたい。
終わってご寺院さんを接待申し上げた後、役員さんと新年会。住職が家族で帰ってくるというのを役員さんたちは殊の外お喜びになり、上機嫌でワイワイガヤガヤ、お酒も進む。私はすでに今年3回目の飲酒ということもあって少しセーブ。
この間、別の新年会の案内葉書を作ったり、宗教法人の手続きをしたり、こまごまとした書類作成が多い。源泉徴収税の納付も残っている。そんな中、明日は温泉でボードゲーム合宿。ちょっと遊んで英気を養おう。日曜はご祈祷があり、月曜につくばに帰る予定。よいこにしていた長女への家族サービスは、リクエストにより後楽園のおもちゃ王国。
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初夢は御詠歌で
- author: hourei
- 2009/01/01 07:13
フラワー長井線で終点の荒砥駅まで行き、御詠歌の講習会に参加する。若い人も集まっていて、全部で35人くらいいた。始まる前、納豆アイスを糸を引きながら食べている友人に「まずそー」と言ったら、周りにいた人から「そんなことを言うなんて見損なった」と口々に言われ、「冗談だよ〜」と必死に火消しをする。
講師はシキ先生という方で、女性だが尼僧さんではない。当てられた人たちが、なぜか先生ではなくて私にばかり意見を求めるので、先生はイライラしている。おまけに隣に座っている妻が「シキ先生はホラー映画がお好きですか」なんて質問をするものだから、「それは御詠歌と関係ありません!」と怒り出した。
私がお唱えしようとすると、先生は「あなたは上級者ですから教えることはありません」などと嫌味を言う。そこで何とか頼み込んでお唱えさせてもらった。永平寺第一番『渓声』である。ところが「い〜ろ〜♪」の上のレからドに下りるアヤが大ハズレ。音程が高すぎるのか、声が出ない。調を下げてもう一回(のつもりが同じ調)。「い〜ろ〜♪」あまりの酷さに目が覚めた。
なんだろう、この夢(ほんとうの初夢は今日か明日の夜に見る夢である)。
お水をあげ、坐禅をして、朝課は般若心経・理趣分品・消災呪で大般若祈祷、参同契・宝鏡三昧で祖堂諷経、大悲呪で開山歴住諷経、寿量品偈で檀越先亡供養。これで1時間半ほど。終わってから実際に『渓声』を唱え初めしてみたが、夢ほど酷くはなかったので安心する。
年始客への引出物は、立春大吉のお札、お寺のマッチ、ごまふりかけ、七福神飴、住職だより、石屋さんから頂いたパンフレットの6点。もうすぐお客様がいらっしゃる頃だ。
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年末進行
- author: hourei
- 2008/12/17 17:00
2人の子供と過ごす山形6日間はあっという間に過ぎた。つくばと比べると子供たちも刺激が多いので楽しいようだ。つくばでの週末というと、お昼にパン屋さんに行って、午後から本屋さんに行き、家では本かインターネットくらいのものだが、山形ではまずテレビとDVDがあり、長女の好きなVOWや長男の好きなミニカーがあり、それにイレギュラーにお客さんがが訪ねてくる。お出かけも本屋だけでなく、仏壇屋や墓石屋などバリエーションに富んでいる。
月曜日は、午前中に御詠歌の練習が終わった後、保育園に長女を迎えに行って、祖母に見てもらっていた長男と一緒に長井線→新幹線→バス。新幹線では眠くなった長男が久しぶりに大泣きしたが、やがて長女と一緒に眠りについたのでゲーム会のレポートを作ることができた(このごろレポートはほとんど新幹線の中で書いている)。
東京駅では例によってキャラクターストリートに立ち寄り、ウルトラマンとトミカを見る。ウルトラマンはこのごろ長男が大好きで、私が小さい頃に見ていた怪獣図鑑を長女に読んでもらって、結構たくさんの怪獣名を覚えた。特にエースの超獣を気に入っているみたい。長女は博学が趣味なので、どこに行っても一通りチェックしている。
キャラクターストリートではプラレールを扱っていないのと、ウルトラマンと比べて仮面ライダーの扱いが小さいのが残念だ。頑張れ石ノ森プロ。
そんなこんなで遅くなってしまったので、お菓子を買ってバスに乗る。道中好きなお菓子を買ってもらえるのも子供たちが山形に行きたがる理由のようだ。長男はぶどうグミ、長女はチョコレートを好む。
家に帰ると妻と6日ぶりの再会。山形と比べると休日はほとんど家にいて慎ましい生活を送っていたようだ。私なら間違いなく、どこかのゲーム会に行ってしまいそうだが。
火曜は久しぶりに料理を作った。山形では母に任せっきりで、私はお湯を沸かすか配膳をするくらいしかしない。スーパーで買ってきたトンカツを使ったカツカレーとサラダを作る。
水曜は夕方から米沢の温泉で忘年会のようなものがあったため、秋葉原経由で一路北へ。この日記はその道中で書いている。旅のお供は上野駅で買った福岡西通りプリン、期間限定品の紅茶花伝クリーミーいちご、ウコンの力カシスオレンジ味。昼には秋葉原で紅茶花伝ミルクティーを飲んできたし糖尿病になりそうな感じだ。今日も食べすぎ・飲みすぎをしないように気をつけたい。
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子供たちと山形
- author: hourei
- 2008/12/10 18:22
結局、今日から来週まで山形にいることにした。その代わり、来週の水曜日はとんぼ帰りにして週末までつくばで過ごす。それでも今月の6割は山形で送ることになる。
当初は長男と私は山形に行き、長女と妻はつくばに残るという子育てシェア計画。ところが保育所を休んで新幹線に乗れるとウキウキの長男を見ていた長女が「私も山形行きたい」と言い出す。保育所の大きな行事もないということで、結局2人とも連れて山形行きとなった。妻は寂しがったが、ま、行きたくないというのを無理やり連れていくよりはいいか。
今日は朝7時前に家を出発。つくばエクスプレス→山手線→新幹線→米坂線という4時間以上の長旅だが子供たちはすんなりと起きて道中も騒がずお利口にしていた。山形の家に着くと長女は早速インターネット、長男はミニカー。これが目当てなのか?
実は2人連れてくると、2人で遊ぶので親としては楽である。今も長女がこの頃はまっている「うちの3姉妹」ごっこを2人でやっている。長男だけだと、パソコンに向かえばウルトラマンの動画を見せろというし、テレビを見ればDVDをかけろというしで何もできない。
明日と明後日は公式の行事がない。パソコンの前でぼうっと過ごさず、年末でたまっている仕事を少しずつ片付けていこう。
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戻るか、留まるか
- author: hourei
- 2008/12/08 21:57
パズルのような日々が終わって、12月はだいぶ楽になると思っていたら、思ったほどでもなさそうだ。用事の数は多くないが、水曜日にピンポイントで入り続けているために、往復するタイミングがとりづらい。
週末はほとんど山形にいるので、土・日(+金・月)に用事が入っても対応は比較的容易である。火曜日は大学の講義があるので用事が入ったら断る(幸いなことにこの2年間、火曜日に葬儀が重なったことはない)。
問題は水・木に用事が入った場合だ。日帰りでつくばに帰るか、それとも週末まで山形にいるかで悩む。
つくばでは、身重の妻が2人の子供と毎日格闘を繰り広げている。長女はずいぶん大人になったが、もうすぐ3歳になる長男が爆弾。夜は寝ないわ、あたりは散らかすわ、母乳が出ないのに「パイパイ」攻撃を続けているわで妻はゲッソリ。特に週末に私がいなくて親子3人で過ごすとなると、日曜夜にはたいていへとへとになっている(子供たちとしては平日の日中に会えない分を取り返そうとしているんだろうけど)。
山形でも、ひっきりなしの来客の合間を縫って母が祖母の介護をしているので格闘ではあるが、祖母は自分のことを自分でするので、つくばほどたいへんではない。祖母を留守番にして外出することもできる。
こういう状況で、私はできるだけつくばにいて家事をするか、あるいは長男を連れて山形に行くことが望まれる。山形に1〜2泊だと、子供を連れて行くメリットよりデメリット(移動の大変さ、子供の体力消耗など)が勝る。日数がそれ以上になると子供(長男)を連れて行くことになるが、平日につくばにいれば至れり尽くせりの保育所に通えるわけで、元気なのに休むのはもったいない。
そこで平日に用事がとびとびなら、小まめに往復するという手がある。水曜日に用事が入り続けている場合、小まめに往復しないと、火曜以外を全部山形で過ごすことになりかねない(今月がそうなりかけている)。でもこれをやると一往復するごとに諭吉2枚が飛んでいってしまう。
このように小まめに帰っても、長男を連れていっても一長一短。特に水・木に用事が入るともうどうしたらいいのやら。用事は土日だけで、月〜金曜までつくばにいられるならばどんなにありがたいことか。
昨日と一昨日は久しぶりにつくばにいたので、今日は山形へ日帰り往復になった。明後日に入った用事、長男を連れていくべきか、また日帰りするべきか。結局、交通費をケチって、長男を道連れに山形に引きこもることになりそうな気がするのだけれど(不思議なことに、いればいるほど仕事は増える)。
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パズルのような日々(4)
- author: hourei
- 2008/12/02 11:37
日曜日のうちに妻は大阪から帰ってきたが、そのまま月曜から都内で学会のため、草加の実家に宿泊。私と子供たちも日曜日の朝まで草加にいたので、行き違いである。
月曜日は朝から御詠歌の検定会。私は二級師範という年不相応な資格を持っている関係で主任検定員なんて偉そうなポストに。緊張して入ってくる母親以上の年齢の受検者を前に点数をつけたり、終わってから手厳しい寸評を加えたりしていた。本当にすみません。
帰宅してからは、じゃれついてくる子供たちを無視して日本ボードゲーム大賞の投票準備。そのうち長女はお絵かき、長男は泣いているうちに眠ってしまった。
何とか準備を終えて、夕方からは高校の同窓会。初めての参加で、おじいさん方しかいないだろうと思ったら、案の定私と友人の2人唯一の平成卒で、しかも最年少だった。叔母と同年代くらいでも下から数えたほうが早い。卒業してから15年以上経っているわけだが……。出席者は社長、医院長、町長、校長と「長」の付く人がずらり。すっかり引いてしまったが、最後に校歌や自治会歌を歌うころまでにはだいぶ打ち解けた(16年経っても応援歌などを忘れないのは、入学直後に新入生全員が受ける、ありえないほど厳しい応援練習の賜物である)。
我が母校は上杉藩の藩校を母体にしていることもあって、帝王教育が染み渡っている。「寧ろ鶏口となるとも牛後となるなかれ」という故事は、高校のときに覚えさせられた漢文に入っている。同窓会に来るのは自然と「長」になるのだろうけれども、私も一山の主として組織におもねることなくやっていく勇気をもらった気がする。
それと高校の近況を聞かせてもらったが、米坂線の本数が少なくなったり直行列車がなくなったりして、長井から通っている生徒は激減しているのだそうだ。かつて、ないことで有名だった修学旅行が今は行われているという。といっても東大なんかの見学が主ではあるが。それから上杉鷹山公の出身の関係で宮崎の高鍋高校と行き来しているという。こういう歴史に力を入れているところは相変わらずだなと思う。
帰宅してから御詠歌の関係でもう一仕事。おかげで夜遅くなってしまったが、今日は大学の講義のため早起きしなければならなかった。5時に叩き起こされて不機嫌な子供たちを連れ、新幹線へ。新幹線の中では子供たちの機嫌が直ったのでのんびりする。
子供たちを義母に預けると、1時間ほど時間ができたので道中のネットカフェでこれを書いている。講義が終わって義父母の家に行くと、妻も帰ってくることになっている。3日ぶりに家族が揃い、つくばに帰る。これでパズルのような日々も一段落というところだ。
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パズルのような日々(3)
- author: hourei
- 2008/11/30 18:31
金曜日から妻が大阪出張のため、子供を連れて行動することになった。金曜はスーパーですぐ食べられる惣菜を買って、宝くじ売り場へ。先日妻の実家のテレビで、銀座の売り場にすごい行列ができているのを見て久しぶりに買おうと思ったのである。15年ぶりであるが、日暮れどき、惣菜を買って2人の子供を連れて宝くじを買う父親の姿はあはれなものである。
夜は子供たちを早めに寝かしつけて、23時からスカイプ会議。結局26時までかかってしまい、風邪を引いたようだ。翌朝にはさっさと朝食を済ませて、妻の実家に移動する。
土曜日はよく考えたら、妻は仕事だが私は何もないことに気づいので急遽ゲーム会を企画する。急なお誘いに応じてくださる方がいらっしゃり、妻の実家にて貴重な息抜きができた。子供たちは妻の両親と義兄におまかせ。
今日は朝から浅草のテーブルゲームフェスティバルへ。子供たちが意外になじんでくれたお陰で2時間も滞在できた。長女があちこちのブースで「これは何ですか?」と質問を繰り返し、長男が後をついていって会場をぐるぐる回っている間に、いろいろな人とおしゃべり。ゲームマーケットもそうだが、ものを買うというよりも人に会うために行くという感じだ。
終わってから、子供たちに約束していた花やしき遊園地へ。長女はロールコースターに乗りたがるが、長男が110cmの身長制限のひっかかってしまう。長女は独りでも乗るというので、長男とスカイシップに行き、帰ってきたらちょうど乗るところ。独りで30分近く行列に並んで、知らない人とコースターに乗る長女の成長を感じた。あとタクシー(本物ではない)に乗ってから、地下鉄で上野へ。
上野駅に着いたのは新幹線が出る15分前。ちょうどよいかなと思っていたが、チケット発券に5分、子供がトイレと言い出して5分。残り5分で地下4階ホームにいかなければならなくなった。しかもエレベーターが逆方向に行ったりして、エレベーターの中から発車ベルが聞こえる。乗れるか? エレベーターのドアが開いたらすぐに新幹線に飛び乗った。10秒くらいの僅差でセーフ。乗ったのがMAXやまびこだったため、大宮でつばさに乗り換えた。
新幹線の車中では長女はマンガ、長男は一通り食べてお昼寝。赤湯駅から先ほど帰ってきたところで、髪を剃って19時から御詠歌の練習がある。
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パズルのような日々(2)
- author: hourei
- 2008/11/26 12:30
先週の水曜日、私に連れられて山形に来た長男は、後から長女と来た妻が月曜日につくばに連れて行った。今回、私がつくばに連れて帰れなかったのは、寺役員の一泊研修があったためである。
月曜日は、朝から寺役員さんが集まって境内の冬支度を行う。終わって午後から米沢の林泉寺へ。来年1月から始まる大河ドラマ『天地人』の主人公・直江兼続の菩提寺である。上杉藩は関が原の戦いで負けて越後から会津、会津から米沢に減封される。智将として豊臣秀吉に認められていた兼続は、米沢で藩の再生に取り組んだ。
振り返ると、米沢というのはつくづく負け組であり続けたと思う。関が原の戦いでは西軍、忠臣蔵では吉良家側、戊辰戦争では江戸幕府軍、そして今は山形・仙台・福島に囲まれて寂れる一方である。江戸時代にも跡継ぎができず、お家取り潰しは免れたものの石高を半分にされたこともあった。直江兼続や、藩政を立て直した上杉鷹山を見習って、地方格差の時代を生き延びることはできるだろうか。
上杉鷹山が10代に婿として米沢に入ったとき、ひそかに神社に納めたという「立志の誓詞」が印象に残った。学問と武道に励むこと、謙虚であること、言行を一致させることなどが誓われている。言行の一致は耳が痛い。
お寺から小野川温泉へ。お風呂で温まって宴会である。お酒を飲むのは今月2回目。お酒を次に来る役員さんが、コップを空けろ空けろと急かすので9時頃バタンキュー。
翌日は二日酔いだったが、大学に行かなければならない。朝6時に起きて米沢駅から新幹線で埼玉へ。講義が終わって今度は四ツ谷の紀尾井ホールに行き、来夏に山形で行われるコンサートのプログラムを相談。ちょうど声明のコンサートで、衣を着たお坊さんが楽屋で発声練習をしていたのが笑える(私もやりますが)。
今日は午前中から赤湯でお寺さんの会議がある。そのためつくばには帰らず、草加にある妻の実家に泊めてもらって今朝は5時起き。この日記は赤湯に向う新幹線の中で、イチゴのシュークリームを食べながら書いている。会議が終わったらとんぼ返りで秋葉原に行き、1週間ぶりにつくばに帰ることにしている。
今週末も山形と埼玉での仕事に妻の大阪出張が重なり、なかなか厳しい日程だ。綱渡りはあと1週間続く。
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長男と山形
- author: hourei
- 2008/11/20 18:57
1週間ほど山形に滞在しなければならなくなったので、子育てのワークシェアリングで長男を連れて行くことになった。水曜日といえば秋葉原も捨てがたい。というわけでちょっとだけ顔を出すことに。
まずはスーパー「マスダ」の休憩コーナーで昼食。つくばに限らないことだろうが、平日の昼間に子供を連れてぶらぶらしている男の人は少ない。しかもバンダナをしていたりと正体不明すぎてすれ違う奥様方の視線を釘付け。何者なんだろう?って、私でも思いますもん。
バスに乗ってつくばセンターに行けば秋葉原まで45分だ。だがその前に、前から気になっていた研究学園駅前の巨大ショッピングセンター「イイアスつくば」に立ち寄る。日本最初のトイザらスである荒川沖店が8月に閉店になったのは、ここに開店するためである。というわけで脇目も振らずトイザらスへ。トイザらスでは脇目も振らずボードゲームコーナーへ。
特に変わったものがあるわけではなかったが、見て満足というところである。長男にはウルトラマンのフィギュアを選ばせたところ、エースとゼットンを購入。そして駅まで引き返して秋葉原に向かう。
秋葉原で知り合いと会ってから、予約していた新幹線で山形へ。新幹線の中もエースとゼットンで間がもった。私がかまわずゆっくり本まで読めるようになるとは、長男も成長したものだと思う。
山形はずいぶん雪が降っていて驚いた。夜にドドン怪獣※で何度か起きたが、お昼寝をほとんどしていなかったので親子とも朝までぐっすり。今朝はさらに降り積っており、30cmほどになっただろうか。まだ葉っぱが落ちていない木々は、突然の雪の重みでずいぶん折れてしまっていた。
※ドドン怪獣 屋根に積もった雪がまとめて下の屋根に落ちるときにする音を、私が幼少の頃からドドン怪獣が来たといって怖がっていたもの。
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パズルのような日々
- author: hourei
- 2008/11/19 10:52
先週は何をしていたか、妻と話していたがどうも思い出せない。記憶力が減退したかと思ったが……
9日 つくばでのんびり。結局11月で何もない週末はここだけ。
10日 妻が1泊で仙台出張に出発。子供たちと夜を過ごす。就寝直前に訃報が入り、あれこれ予定変更。
11日 車で草加にある妻の実家へ。子供たちを預けてから大学に出講。終わって山形に直行。通夜のお経を読む。妻は仙台から草加に帰り、子供たちを連れてつくばへ。
12日 火葬と葬儀を終えて夜につくばに帰る。予定していたゲーム会は中止。
13日 保育所で個人面談。終わって電車で妻の実家へ。子供たちを預けてから秋葉原に行き、ボードゲーム雑誌のインタビュー。終わって草加に帰る途中、つくばから電車で来た妻とたまたま同じ車両になる。ちょっとときめいた。
14日 同じ新幹線で妻は仙台、私は子供たち2人と山形へ。妻は仙台からバスを乗り継いで山形へ。夜に長男と迎えに行く。
15日 午前中法事、午後伴僧、夜に同級会の反省会で久しぶりに飲む。
16日 午前中法事、お昼はご供養で家族みんなでお餅を頂く。午後も法事。
17日 午前中にご詠歌の講習会、午後からつくばに帰る。
どうも行事が多すぎ&不規則すぎて覚えきれないほどだったようだ。今日はこれから長男だけ連れて秋葉原経由で山形へ。明日から3日間、ご詠歌の講習がある。妻は長女を連れて土曜日に山形に来て、来週の月曜日に子供たちを連れてつくばに帰る。私は月曜日に役員研修で小野川温泉に一泊し、大学に直行。パズルのような日々は月末まで続く。
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昨日の長井線
- author: hourei
- 2008/11/15 18:30
私は長井線のヘビーユーザーである。国鉄から第3セクターになり、少子化による高校生減少で苦しい経営を迫られており、赤湯駅で待ち時間が1時間あろうとも、急いでいない限りは極力利用するようにしている。
この頃は観光客の誘致に力を入れており、東京など遠方からはもちろん、中国人の団体客も見かける。車窓から田園と盆地の美しい風景を見られるのがウケているらしい。朝倉さんという車掌が、山形弁全開でガイドをしているのもいい。
昨日も団体客が乗っていて、朝倉さんがガイドしていた。こちらは地元風の2人の子ども連れである。飴玉をもらって赤湯駅を出発。
梨郷駅付近だったろうか、床からガチャガチャと音がして列車が急停止した。床に転がる長男を、朝倉さんが心配してくれたが大丈夫。置石かと思ったら運転士のアナウンスがあった。「ただいま大型動物をはねました。今確認いたしますのでしばらくお待ちください。」
大型動物って何?!
列車の後方に駆け寄る団体客たち。見てきた人の話だとカモシカだという。「頭がすっぽりなくなってるよ。見に行かないほうがいい」なんて言ってるおじさんもいる。車掌は外に出て携帯電話を片手に車両をチェック中。
ところがである。運転士が車両に戻ってまたアナウンスした。「カモシカは自分で起き上がって山のほうに帰っていきました。車両に異常がありませんでしたので出発します。」遠目で首がなかったように見えただけらしい。よかったよかった。
列車は2分後れだったが、団体客にはいい土産話になっただろう。こんな長井線が、そして車掌さんたちが私は好きだ。
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善玉コレステロール
- author: hourei
- 2008/11/07 22:05
今日、血液検査の結果を聞いてきた。先週、咳でお医者さんに見てもらったついでに内科検診もお願いしたのである。
その結果、正常値を唯一外れているのが善玉コレステロール(HDL)。これが基準値にちょっと足りない。血液検査の結果、この値だけが低いのはもうかれこれ10年になるが、去年、これが理由で生命保険を蹴られたときはショックだった。
治療の必要はないが、動脈硬化につながる恐れがあるという。これを増やす方法を聞くと継続的な運動と適度な飲酒。1日1合程度を取るとよいらしい。「お酒を飲みなさいということではないですけどね。」
10月にお酒を飲んだのは1回だけ。11月も2回だけになりそう。不飲酒戒を持ち出すまでもなく、毎日飲むなんて無理。お金がかかる、夜中に目が覚めてしまう、集中力が落ちるなどのデメリットが大きい。百薬の長というが、『大智度論』では飲酒の三十五失が説かれている。
となると残るは運動。歩く時間がないことはないが……。
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運動神経
- author: hourei
- 2008/10/09 21:58
今日の午前中は保育所の運動会。前の日までの雨もすっかり上がり快晴で気分がいい。3時間ほどの中に2〜5歳児の全員に見せ場を作り、滞りなく次の競技、次の競技と準備していく先生方と父母の会の役員さんにすっかり感心した。
長女は保育所最後の運動会で、見せ場が一番多い。最初のかけっこ、障害物競走(とは言わないが)、となりの幼稚園生と綱引き、親子競技、ダンス、リレーと6回もある。そのほかに歌や終わりのことばまで。
このために毎日練習を重ねていたそうで、長女の足もいつの間にか速くなっていた。ただ、障害物競走は苦手がなかなか克服しきれなかったようで、のぼり棒は「視界に入らなかった」といってスキップ、鉄棒も前回りで頭が下になったままなかなか戻れない。
まさにこれ、子どもの頃の自分を見るようだった。背が高くて、体をうまく操れないのである。小中学校の体育の成績はいつも「3」。進学校の高校に行って初めて、運動神経が今ひとつの同級生の比率が高まったおかげで相対的に成績は上がったが、今年の夏に小学校の同級会で運動をしたときは実力差を見せ付けられた。
長女が生まれたばかりのころ、パパママ教室で体育の成績を上げる方法ということで、足を持って逆さ吊りにする(虐待ではない)なんていうのをやってみたが効果なし。長女は今、縄跳びも自転車もフラフープもほとんどできない。遺伝だなぁといまさら親近感を新たにした。長男のほうは運動が得意だった妻のほうが遺伝しているようだ。
ともあれ本人は最後に金メダル(クラス全員がもらえる)をもらって満足そう。よくできたご褒美に、帰りに好きなおやつを1つ。でも運動会の帰りに、妻と私でパフェとあんみつを食べたことは内緒にしている。
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おくりびと
- author: hourei
- 2008/10/09 16:27
モントリオール映画祭グランプリ受賞で急に話題になった映画。オーケストラが解散になったチェロ奏者の主人公は、妻と共に故郷の山形に帰る。そこで「旅のお手伝い NKエージェント」という求人を見ていったところは、納棺の仕事だった。
笑いと涙(涙が断然多いが)がいっぱいつまった2時間。妻を喪った人(「今までで一番きれいでした」、子どもを喪った人「やっぱり私の子どもだと」、母を喪った人、大の男が泣き崩れるのを見るのはたまらない。久石譲の音楽が効果的に輪をかける。
それにしても、死体を扱う職業ってこんなに差別されているものなんだろうか。同級生は「まともな職に就け」というし、妻は「汚らわしい!」というし、仕事中にも「あんな仕事を一生して償うのか」と言われてしまう。私にはとても尊い、そして美しい、「師」とつくのにふさわしい職業だと思うが。
山形の風景も美しい。庄内弁もお見事。ただ、実際の話をすると納棺師はまだまだ都会の職業であり、山形では一般的ではないと思う(つまり家族が自ら死に化粧や納棺をしている)。
オーケストラのシーンでは現在、山形交響楽団の音楽監督である飯森範親氏が出演し、ホルンの岡本さんもちらっと写っていた。庄内の風景は残念ながら鶴岡なのか酒田なのかさえ見当もつかなかったが、そばに神社があるNKエージェントの建物(パンフレットでは酒田だそう)はすごく味わいがあっていい。
火葬場の係が「死は門です」と言い、父は息子にメッセージを残す。死者と生者は決して分断されてはいない。「いってらっしゃい、また会おうの」というセリフが強く印象に残った。
私も子どものときに父が離別し、その後一度も会っていない。学生時代にオーケストラをやっていたことがあり、来年から山形に行き、山形に行けば死者を相手にする仕事が待っている。なんと主人公と境遇が似ていることだろう。そのため非常に感情移入してしまった。
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資産運用
- author: hourei
- 2008/10/05 22:02
今日は午後からお坊さんの研修会だった。が、お葬式が入り、ヘロヘロになりながら夕方から参加した。
夕方の講義は資産運用についてで、講師は野村証券の方。超低金利時代の現在、預金だけでは資産は目減りするので高利の証券を。今アメリカの金融危機で証券も値下がりしているが、日本の「空白の10年」と比べるとアメリカは政府がいち早く動いており、2年くらいで収まるのではないか。なので今が買いどきと(本当はここまでは言い切っていない。脳内補完あり)。
まず必要な利率ありきという話で、リスクについては全く触れられなかった。「空白の10年」の頃と違い、アメリカの景気の影響を受けやすい現在はリスクが高いのでは?という疑いが起こる。だが、それよりも、僧侶の積極的な蓄財が倫理的に許されるのかというところが気になって仕方ない。「一日為さざれば、一日食らわず。」
もちろん、宵越しの金はもたないなんて主義ではお寺はやっていけない。だが、目の中が¥マークになってしまいそうなのも怖い。イヤでしょう、そういうお坊さんって。 ちなみに妻にもそういうセールスが来るが、「調べたり検討したりしている時間があったら働く。」近くのお寺さんは「運用する資産なんてねぇ!」どちらにも全く同感。
疲れがどっと出たところで、夕食は弁当を食べながら人権学習のビデオ上映。それが児童虐待についてなのである。近所の子どもが虐待を受けているようだ。どこに通告したらよいか、そして通告後どういう人が動くのか。食事が喉を通らなかったのは言うまでもない。
家に帰ったら長男が元気に遊んでいたのでほっとする。明日はつくばへ。
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最上川アルクセッション
- author: hourei
- 2008/10/03 11:59
明日10時から、私のお寺で坐禅・写経体験会が行われる。これまで申し込まれた方は子どもを含む9名。当日参加もOKなのでこれをお読みの方はお誘いあわせてお越し下さい。
「最上川アルクセッション」という観光イベントの一環として行われるもの。市内の寺院全部にアンケートをしたのに、やってもよいと行ってきたのはうちともう1ヶ寺だけだったらしい。気軽に訪れることのできるお寺って、みんなが求めているものだと思うけれどなぁ。
昨日の夜、寺院の会議があった。次回はいつにするという相談で、この日はダメ、次の日は別の人がダメと言っているうちに月末になってしまう。いまどきの住職は、想像以上に忙しいようだ。というか、私がヒマすぎるのだろうか?
JR東日本とタイアップした立派なチラシにもこの坐禅・写経体験が掲載されていてびっくり。坐禅はときどき行うが、写経は私の代になって初めてだ。
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導師進退
- author: hourei
- 2008/09/29 22:08
今日は道元禅師と瑩山禅師の命日ということで、両祖忌の法要が行われた。当番寺なので導師初体験。
両祖忌は最高の敬意をもって行われる法要なので特別な進退が多い。特に導師は何かをお供えするたびにお拝する。しーんと静まり返った中、周りに近隣の和尚様が立っているところでのお拝は殊の外緊張した。
ミスもいっぱいあった。次回は何年後になるか分からないが、今度はきちんとしよう。直った分、どこか抜けそうな気がするが。
※進退とは引退するか続行するかということではなく、法要中の動き方の作法を意味する専門用語。
これは当日参加した方に配った資料に掲載したものである。
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本日はお忙しい中、両祖忌にご参列頂きまして誠にありがとうございます。
両祖忌とは、曹洞宗の開祖で永平寺を開かれた道元禅師と、総持寺を拠点にして全国に教えを広められた瑩山禅師の法事です。年は違いますがご命日がほぼ同一であったことから、お位牌を二つ並べ、その同じ日にご供養致しております。
すでに道元禅師がお亡くなりになられてから七百五十五年、瑩山禅師がお亡くなりになられてから六百八十三年が経ちますが、両祖忌の法要は毎年行われております。これは、両祖様のご冥福を祈るというよりも、教えを受け継いでいる我々が今の自分を見つめ直す機会であると言えるでしょう。
世の無常を悟り、我への執着をなくして、坐禅をはじめとする仏道の日々を送ること。縁起の中で生きている「いのち」を問い続け、お釈迦様の悟りに一歩でも近づこうとすること。それが現在、どれだけできているかを改めて確認し、反省し、明日に生かしていくのがこの両祖忌であります。
お釈迦様の正しい教えをこの日本に伝え広められた両祖様に深く感謝しつつ、報恩の誓いを捧げましょう。そしてこの一日一日、この一瞬一瞬を大事にして、仲良く暮らしていきましょう。仏の世界は、今ここにこそあるはずです。
南無高祖承陽大師 南無太祖常済大師
平成二十年九月二十九日 森居山龍泉寺 兼住記す
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昨日の東大(2)
- author: hourei
- 2008/09/28 01:51
同窓会でまた東大。今回は先輩の護山真也信州大准教授の発表ということで行くことにしたのだった。院生時代、もっとも長時間一緒に読書会をした先輩だ。
その護山さんが博士論文で扱った主宰神論が発表テーマ。はじめは四聖諦などの知のみに限定されていた仏陀の全知者性は、やがて神格化されるに及び無制限の全知者性に拡大される。しかし仏教徒は同時に、バラモン教の主宰神(世界の創造主)とその全知者性を徹底的に批判する。どこが違うのか?という話。
発表原稿が長すぎて、これからというところで打ち切りになってしまったが、私もオーストリア留学を志していた頃はやりかけていたテーマでもあり、十分面白かった(主宰神の論証は、今は詭弁にしか思えないけれど)。
その後、末木文美士教授の発表だったがこれが何と退官にあたっての最終講義的なものだという。東大の定年は65歳になったが、末木先生は定年前にお辞めになって民博かどこかに行くらしい。定年で辞めるのではないから最終講義など仰々しいものはしないで、これをその代わりにするとは、いかにも形式にこだわらない末木先生らしい。晴れの卒業式にわざとキティちゃんのネクタイなんかしてきたこともあった。
話の中で、印度哲学研究室の中で日本仏教の研究者の肩身がいかに狭かったかを述べられた。日本仏教というと研究者がたくさんいそうだが、そのほとんどは歴史学か宗派関係で、思想史として体系的に追う研究者は非常に少ないという。現代思想でも活躍している末木先生だが、その跳ねっかえり精神の源が分かったような気がした。
そんな話を聞きながら、学生の頃に日本仏教でも中国仏教でもなく、インド哲学を選択した私の中の舶来信仰みたいなものに気がついて内心赤面した。末木先生の授業で別の授業のレポートの焼き直しを提出し、文末にその旨を正直に書いたら不可をもらったなんていうのもいい思い出だ。
終わってからは後輩がいかにこの世界の就職口がないか、したがって博論のモチベーションも上がらないかという話。それを分かって印度哲学を選び、大学院にまで進んだはずだが、研究が何の役に立つなんて考えてしまうとダメだ。
先生方にあいさつして、また博論を早くと言われつつ早めに退散。新幹線で山形へ。
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民主党
- author: hourei
- 2008/09/24 07:04
昨日、妻が用事を済ませている間、子どもを見ながら民主党の街頭演説を聴いていた。小沢党首の最初の目標は、児童手当1人26,000円と、高速道路の無料化だという。そして後期高齢者医療制度の見直し。
アメばかり見せて財源をどうするんだというのもあるが、どれも要らないか、優先順位が低いだろうというのが、私の意見だ。
まず児童手当だが、親の小遣いになるのが関の山。貧困層の親ほど、パチンコ代なんかに消えてしまいそうだ。そんなお金があるなら保育所や学童保育の充実にお金を使ってほしいが、本当はもっとその前の、若者の職業訓練や就業支援が必要だと思う。その辺がしっかりしないと、結婚すらおぼつかない。
次に高速道路を無料化すると、下道を行っても時間がほとんど変わらない地方ならともかく、首都圏では渋滞が激しくなるので「高速」道路でなくなってしまう。道路よりも公共交通機関を支援して交通弱者対策をしてほしい。
そして後期高齢者だが、この世代のお年寄りは年金が手厚いので結構お金を持っている。払える人は払うのが原則。払えないときに保障をするのは必要だが、最初から払わなくていいというのはおかしい。一部の貧しいお年寄りを例に挙げて、まるで全てのお年寄りがそうであるかのような過度の一般化をするべきではない。
人気取りにしてもピントがずれていないか、民主党。自民党も終わっていると思うが、人材力という点ではまだ勝っているのではないか。
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昨日の東大
- author: hourei
- 2008/09/20 12:15
東大に足を運ぶのは2年ぶりくらいではなかろうか。上野からバスで東大構内へ。帰りは上野まで歩き。所要時間の勘はまだ残っていて、講演会にも新幹線にも間に合った。
講演会は断片資料データベースの構築について。1500〜1000年前に書かれたインドの書物の中から、現存しない文献を構築しようという意欲的で気の遠くなりそうな試み。面白そうだとは思うが、誰が入力するの?という感じ
理学部の中に「ビッグバン宇宙国際研究センター」というのがある。前から気になっていたが、これが駐車場の片隅につくった小さい部屋なのだ。看板と中身のギャップがすごい。
看板といえば、文学部でも「次世代人文学開発センター」というのを立ち上げるそうだ。これまた大層な看板であるが、実際は各分野で作ったデータベースをリンクさせるという仕事らしい。例えば大蔵経と四書五経とか。人文学の研究方法を根底から変えるという話だが、どうなんだろうか。
センターといえば、インドでよく見かけたのがワダパオセンター。ワダパオという、スパイス入りのマッシュポテトを揚げてパンではさんだスナックを売る屋台に書いてあった。ギャップという点では理学部も文学部もこれに叶わない。
とにかく博論書かなきゃ。
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二往復
- author: hourei
- 2008/09/18 22:03
先ほど訃報が入って、山形に行かなければならなくなった。ところが明日の午後はウィーンから来ている先生の講演会。教授からずっと出ろと言われていたものだ。お葬式を優先して講演会を欠席するか、講演会を優先して枕経をほかの人に頼むかという選択肢である。
で、悩んだ結果、両立する方法を(母が)考え付いた。それは二往復。これまで日帰りで往復したことは何度もあるが、一日に一往復半はさすがに最高記録だ。
1日目
4:45 タクシーでつくば駅へ
5:07 つくば→秋葉原
6:18 上野→赤湯(新幹線1)
8:42 赤湯→寺→枕経
10:30 寺→赤湯
11:24 赤湯→上野(新幹線2)
13:50 上野→大学
15:00 講演会
18:00 大学→上野
18:14 上野→赤湯(新幹線3)
20:46 赤湯→羽前成田
2日目
9:00 出棺・火葬
13:30 葬儀
17:32 羽前成田→赤湯
18:31 赤湯→東京(新幹線4)
21:00 東京→つくば
西村京太郎みたい。交通費を計算したら44,440円。明後日、無事につくばに帰っている姿をイメージしつつやっていこう。
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朝課
- author: hourei
- 2008/09/14 17:49
長男と山形に来て2週間ほどになる。毎日、朝のお勤めをしているうちに、すっかりお経を覚えてしまった。
お茶とお水をあげて、線香を立てて三拝。長男も隣でしっかり五体投地する。座褥にヨダレが付くのがかわいい。
般若心経では父の膝に座って副堂(木魚係)。お経のリズムに結構合ってきた。回向では略三宝(十方三世一切仏……)もお唱えできる。
どれも別に教えたわけではない。門前の小僧習わぬ経を読む。いわんや堂内の子坊主をや。
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有料インタビュー
- author: hourei
- 2008/09/11 11:32
昨日の夕方、ある会社から電話があった。雑誌で寺院インタビューがあるので応じてほしいという。
何でも有名で話し上手な年配の俳優さん(名前は聞いても分からなかった)がカメラマンと共にお寺にいらっしゃって、若い住職と会談するというものだそうで、時間の設定まであっという間に話が進んだ。でも、前にもこんな話があったような……。
「お聞きしますが、このインタビューは有料だったなんていうオチはありませんよね?」
その質問はズバリ的中。取材協力費として7万円だとか仰る。しかしそれはご住職さんのアピールにもなりますし、誰でもその俳優さんと会いたい人はいらっしゃっていいですしというので、
「その協力費は、お出ししてもお出ししなくてもよいものでしょうか? それとも請求される性格のものでしょうか? こちらはお金をお出しするつもりは全くないんですが」
と申し上げたら終了ー。そのあたりで前にも同じ誘いをお断りしたのを思い出した。前回は、わりあい最初からお金の話が出ていたと記憶しているが、今回はこちらから聞かなかったらどうなっていたんだろう? 当日、インタビューが終わってから「実は……」と切り出されたらお支払いせざるを得ないんだろうな(そこで支払わずに帰すには、相当のインド人魂が必要だ)。
住職もいまどき、ガードを堅くしておかないといけないようだ。
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御詠歌の研修
- author: hourei
- 2008/09/05 20:31
一昨日から2泊3日で、鶴岡の善宝寺を会場に開かれた御詠歌の研修会に参加してきた。
自家用車は母が使うというので、バス乗り継ぎで往復。長井から山形まで1時間ちょっと、山形から鶴岡まで2時間ちょっと。時間もお金もかかるが、本を読んだり眠ったりする至福のひとときを考えれば決して高くない。
御詠歌を始めて10年、いつの間にか受講者の中では上級者になってしまい、その割に進歩していないので落ち込む。しかも、耳ばかり肥えてしまって、自分のことを棚にあげてほかの人の粗ばかり気になるのはイヤだ。僧侶の世界では赤ん坊も同様の34歳、もっと貪欲かつ謙虚でありたい。
研修の一番の楽しみは、ここでしか会えない人に会えることだ。全国に散らばる旧知の仲間、御詠歌を極めた先生方、そして新しい仲間との出会い。面白い話をいっぱい聞けた。
その中でも一番嬉しかったのは総持寺の副管主でもある斉藤方丈さんが照見してくださったこと。もう90歳を過ぎて、激務でお疲れの様子だったが宮崎禅師との約束だから108歳まで生きたいと仰る。博士論文を早く出すように言われたが、課程博士でなく、時間をかけて書いたほうがいいとも。
地元では一般講員が減少し、新しく始める僧侶や寺族さんもめっきりいなくなって意気消沈気味だったこの頃、みんなの熱気に当てられて5年くらい辛抱強く続けてみようと思った。
私の不在中、初めて父母と離れて過ごすことになった長男はずっと37度くらいのお熱。臨時で頼んでいた保育園をお休みしていたという。もっとも、孫かわいさのあまり、家に留めておいたというのが実情のようだ。夜もほとんど泣かなかったそうだが、私が帰宅してから気が緩んだのか、しばらくキーキー泣いていた。
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長男と山形一週間
- author: hourei
- 2008/09/02 16:04
今日から長男と山形で一週間過ごす。乗り遅れそうになったり乗り遅れたりしながら、やっと赤湯駅まできたところ。長井線がモウモウと煙を上げていて、駅員が眺めていたが大丈夫だろうか。
妻と長女はつくばで過ごす。長女はこのごろ、夜寝る前に父のおっぱいを吸うのだが大丈夫だろうか。開発されそうな父であった。
第三子の妊娠が判明。いろいろ検討した結果、妻は育児休業を取ることにしたみたい。もともと上の二人は山形で小学校・保育園に入ることになっていたが、ここに妻と赤ちゃんが加わって、みんなで山形で過ごすことになった。夢にも見なかった7人家族。新しい家にしておいてよかった。
明日から鶴岡の善宝寺で2泊3日の御詠歌の研修。長男は母にお願いしていく。父も母もいない夜は、長男にとって初めてかも。夜泣くかもしれない。
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鉄道博物館
- author: hourei
- 2008/09/01 15:59
久しぶりの日曜休みで、家族で鉄道博物館に行ってきた。パークアンドライドということで、ニューシャトルの駅に駐車して、そこから乗ろうという魂胆。
つくばから関宿を越えて幸手方面へ向かい、蓮田を越えて内宿へ向かうルートでスタートしたが、広域地図では細かいところがよく分からない。結局野田から岩槻に行き、大宮近くまで行ってしまった。
途中の駅で駐車場を探したがないことないこと。親切な駅員のおばさんに、終点の内宿でないと駐車場がないことを知らされ、そこから北上。内宿にやっと駐車場を見つけたときは出発から3時間経っていた。しかもタイムズに駐車してから「マイカーパス」用の駐車場は別であることを知らされガッカリ。
ともあれ、ニューシャトルには初搭乗である。新幹線の高架に平行して走っており、新幹線がびゅんびゅん走るすぐそばでサラリーマンが待っているというシュールな風景を車窓から見て、いつか乗りたいと思っていた。小さい車体、眺めのよさ、高速の新幹線で長男がもう大興奮。まるでここから博物館が始まっているみたい(鉄道じゃなくてタイヤだが)。内宿から25分があっという間に過ぎた。
鉄道博物館は、予約制のミニ運転列車や運転シミュレータは当然のようにもう終わっていたが、ヒストリーゾーンにある明治・大正期の列車や模型鉄道ジオラマなど、たっぷり楽しめた。人が客車を押す人車軌道が衝撃的。赤湯にもあったそうだ。
列車の中で食べられる駅弁はもう売り切れていたが、2階のセルフサービス式のレストランTDが美味しくて満足。
欲を言えば御料列車の中をもっと見えるようにしてほしかったのと、もっと映像資料がほしかった。その点は、2月に見てきたニュルンベルクのDB(ドイツ鉄道)博物館に軍配が上がる。
帰りは草加の妻の実家に寄って夕食とお風呂を頂き、帰って速攻で寝た。長女は入館早々に帰りたがったが、長男は今朝まで興奮が持続するほどで、また近いうちに行くことになるかもしれない。
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インド・ワラ
- author: hourei
- 2008/08/30 16:00
東京駅八重洲地下街のインド料理店、インド・ワラが気に入っている。オススメですよ。
野菜・キーマ・チキン・日替わりから1品選んだターリーが650円、2品だと800円。日替わりはパラック、サンバル、バターチキンなど。店が狭くてほとんど屋台みたいだが、この価格はうれしい。
チャパティはレンジで温めるのでかみきれないが、バスマティライスにコリアンダーがたっぷりかかっているのと、ショウガのアチャールがついているのと、ライスが葉っぱに乗っているのと、サラダがそっけない塩コショウ味なのが本格的。量的にもちょうどよいくらい。
店員はインド人が常駐。頼んでいないものを勧めてくるとインドを思い出す。ときにアルバイトの日本人がいる。持ち帰りも可能。
「ワラ」は、リキシャーワラ(リキシャー運転手)なんかのワラ。ラージュ・ワラ(王宮)のワラではない。
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小学校の同級会
- author: hourei
- 2008/08/12 13:36
昨日は午後から小学校の同級会に参加。20歳のときから5年に1度開かれているもので、今回は私の地区が幹事になった。ただ集まって飲むだけでは工夫がないと思い、小学校のグラウンドに集合して2時間汗を流し、バスで温泉に入ってから宴会というプランを決行。もうそろそろ若くないので、できるうちにやっておきたいという思いもあった。
運動に参加してくれた同級生は9名。案内の葉書にサッカーボールのイラストを入れたからか、サッカーチームのユニフォームを着て、スパイクまで用意している人もいる。何ができるか心配していたが、即サッカーに決定。コーンを置いて小さいピッチを作り、ハードルを2つ並べてゴールにした。
サッカーを職場や仲間でやっているという人もいてなかなか白熱する……が、ものの5分で足は止まり、10分後に休憩。「きっつい!」と口々にいうみんな。日ごろの運動不足をいかんなく露呈したかたちになった。
それから30分ほど休んでいると、学校の先生が来たのでお願いして体育館をちょっと開けてもらう。第2ラウンド、バスケットボールの開始である。バスケットボール部だった人もいたが、シュートがなかなか入らない。そのうちまた足が止まり始めて10分で終了。
また30分休んで今度は100m走。よく体力が持つものである。1位は14秒を切る好タイム。私は途中から足がもつれてビリから2番目。小学生のときから体がずっと大きくなっているはずなのに、100mは長かった。
運動能力ってそう簡単には変わらないものだと、友達や自分を見て思った。心配なのは明日あたりから来そうな筋肉痛だ。
2時間はあっという間に過ぎ、バスに乗って温泉へ。友人が何か飲んでいるので聞けば「鯉の肝」だという。ソルマックみたいなものだというので頂く。効いたかどうかは分からないが、汗を流してからのビールは最高だった。ふだん酒がおいしくないのは、体を動かしていないせいなのだろう。宴会は先生も含め22名参加。
友人の息子(1歳半)がずっと宴会場にいて可愛がられていたり、そこに救急隊に務めている友人が気を利かせて救急車のミニカーを買ってきたり、入院中の先生への寄せ書きを作ったり、ファミコンソフトの「アストロロボ・ササ」なんてフレーズを聞いたり、不妊の話をしたり、同級生ならではの気兼ねなさで心から楽しんだ。
3次会が終わると26時半。「鯉の肝」が効かなかったか、効き目以上に飲みすぎたか分からないが、今朝はかなり二日酔いしていた。これから塔婆を28本書いて、明日からお盆のロードが始まる。
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寺子屋体験
- author: hourei
- 2008/08/10 19:45
昨年に引き続き地元の小学生を対象にした寺子屋体験会があった。今度はおとなりのお寺で、私は手伝いとして参加する。
メニューは坐禅、読経、お粥、清掃、写仏、ボードゲーム、流しそうめんという順番。去年、私の寺で行ったときは坐禅の驚策(肩を打つ棒)は見かけだおしだったが、今回はご住職の指示で1人1回ビシビシと打たせて頂く。誰かが打たれるたびにビクッとしてキョロキョロする子供たち。たくましく育て、子供たち。
最初にご住職が話したことは、樋と畳の縁を踏まないということ。脚下照顧、勉強になる。躾は家庭で今一番足りないものだろう。私はそのへん、自分でもできていないこともあって無頓着なので反省。
お粥では全員食べ終わるまでおしゃべりをしたり足を崩したりしてはならなかった。普段お粥など食べなれていないせいか残す子供が多かったが、今回はそういうルールなので皆が睨みつける中、慌てて口の中に流し込む。同じような状況で、熱いお粥を大盛りにされた修行時代を思い出した。
食後、少しは休憩するかと思いきや間髪入れずお椀洗いと雑巾がけ。終わるとまた休憩なしで写仏を1時間みっちり。守り本尊を写して自作のお守りを作るというもので、身心を整えて作ったお守りはさぞや御利益があるというものだろう。
ボードゲームはカラバンデ、ブロックス、かえるの飛び込み大会、ミスターダイヤモンド、キャッチミー、ジェンガの6タイトルを用意(人気はこの順番)。それまでの日課が厳しかったこともあって、子供たちは水を得た魚のように生き生きとしていた。
お寺が変わればメニューも変わるが、毎年続けていると子供たちの坐禅の姿勢もよくなっていく。お寺がどんなところか知ってもらうためにも、これからも継続してほしい。来年からは長女を参加させようかな。
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事務員
- author: hourei
- 2008/07/15 11:26
35歳前後といえば、世間では中堅だがお坊さんの世界では赤ん坊もいいところである。80歳くらいでやっとありがたみが出てくるまであと45年もある。
だがこの年代によく回ってくるものがある。それはいろんなお坊さん団体の事務という仕事。私にも昨年あたりからぼちぼち回ってきて、3つになった。御詠歌の研究会、本山への奉仕団体、市の仏教会である。主な仕事は資料の作成、会場の予約、会員への連絡など。
前に御詠歌の先生から「頼まれたら断らず、私でよろしければと引き受けること」と教えられて以来、安請け合いしているが引き受けてみて結構たいへんだということがわかった。資料の作成は前役員から引き継いだテンプレートがあるが、会場の予約は費用や集まりやすさを考慮に入れなければいけないし、会員への連絡が文書だと発送の手間がある。そしてその一々を会長さんに確認しなければならない。
一方、我が家の家系は「泥棒来てから縄綯い」がモットー。中学校のテストは前日になるまで勉強する気が起きなかった私にもその血が流れている。インドに行ってからはさらに拍車がかかり、明日のことは明日考えるという風になってしまった。事務には一番向いていないタイプである。
先週末も夜遅くになってからハガキを印刷したり、思い出したように電話したり。何か忘れているような感じがいつもするのは気持ち悪い。世情に詳しくなるというメリットもあるが、これから5年くらいはこういう仕事が続くと思うとちょっと気が遠い。
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今年前半の給与
- author: hourei
- 2008/07/05 22:47
6月が終わると恒例の源泉徴収をしなくてはならない。うちのお寺は小さな事業者ということで半期に一度の申告になっている。例年だと正確な額は年末調整に回すことにして前年の実績に基づいて申告しているのだが、今年は庫裡建設の返済があるため、帳簿をエクセルに入れて計算してみた。
その結果、宗教法人としての前半期総収入(お布施)は422万円、総支出(経費・返済)は380万円。差し引きで42万円が給与ということになった。源泉徴収はゼロ。この給与でどうやって暮らしているのかと税務署が立ち入りそうなくらいである。
実際には毎月の返済分は妻が負担している(形式上は生活費を仕送りしている)ので毎月30万円弱を山形の生活費として使える。あとは貯金を取り崩したり、祖母の年金を融通してもらったりして急な出費をしのいでいるという状況だ。昨日の車検は10万来た。
お寺というのは物入りが多くなるとなぜかお葬式が増えて何とかやっていけるという不思議な法則がある。来年から私が子どもたちとともに山形に住むようになると年間60万円くらいの交通費が浮く反面、大学の給与がなくなるから差し引きゼロといったところだろう。後はまあ今の調子でやっていけそうだが、そのためには何より心身ともに健康でないと。
というわけで明日は仙台の遊友会へ。仙台に宿泊して明後日は上山で御詠歌を習い、かみのやま温泉から新幹線でつくばに帰ります。
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『寺門興隆』で紹介
- author: hourei
- 2008/07/03 18:00
今月1日発売の月刊誌『寺門興隆』(旧・月刊住職)に「ボードゲームを日本に広める青年住職の技」という記事で私が紹介された。私の生い立ちから『ウサギとハリネズミ』の遊び方まで詳しく紹介されていて、嬉し恥ずかしである。
インターネット経由で取材依頼があり、秋葉原で取材に応じた。数日前にはゲーム関係でインタビュアーとなったイエサブ下のルノワールで、今度は私がインタビューされる側というのも不思議な気分である。しどろもどろだったが、記事ではきちんと伝えられていた。さすがプロ。
終わってから上の階に移り水曜日の会で遊ぶ様子を撮影。つなきさんとかが冷やかすのでにやけてしまったが、幸い遊んでいる写真だけが掲載された。
取材でしどろもどろだったのは、お寺とボードゲームに接点がほとんどないという理由もある。先日、韓国の方と"Are you praying every morning?" "Yes, if I stay in the temple." "Playing every morning?!" "No, no, p'r'aying! ... but maybe that's why I p'l'ay boardgames."なんていう会話をした話でお茶を濁したが、なぜ住職がボードゲームをしているのかなんて考えたこともなかった。
お寺に人を集めるため? 人間の観察眼を鍛えるため? コミュニケーションスキルを上げるため? それとも単なる暇つぶし? う〜ん、どれも結果的にそうなっているのであって、目的ではないなぁ。きっとこういうのを遊戯というのかもしれない。無為であることが尊い。
遊戯(ゆげ)……菩薩の自由自在な活動。とくに仏国土から仏国土への移動。仏の境地に徹して、それを喜び楽しむこと。心のままに無礙自在であること。ゆきき。遊化とも書く。(佛教語大辞典)
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今日の鉄道
- author: hourei
- 2008/06/24 16:06
今日から1週間、山形に滞在する関係で子供を一人、連れていくことになった。今回は久々の長男(2才)。
大学の講義中、預ける場所はないので途中で草加の義父母宅にお願いし、帰りまで見てもらうことにした。ありがたいありがたい。
というわけで今日の経路。
つくば→南流山→南越谷→新越谷→新田→義父母宅→新田→新越谷→南越谷→新秋津→秋津→元加治→大学→元加治→秋津→新秋津→南越谷→新越谷→新田→義父母宅→新田→新越谷→南越谷→南浦和→大宮→赤湯→羽前成田→家
鉄道14本、計11時間の長旅である。これから長男を迎えに行くところ。
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上野泊
- author: hourei
- 2008/06/19 00:09
今日は上野の安宿に泊まっている。本郷で論文集の発送作業、秋葉原でゲーム、夕方から会食。明日は朝から赤湯で研修会があるため、つくばに帰らず駅前に泊まることにした。
5500円ながら和室に布団敷き、大浴場もあり快適。昭和のレトロな感じがいたるところに漂っていて気に入った。明日は5時半起きで新幹線に飛び乗る。
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それって差別発言?
- author: hourei
- 2008/06/13 19:48
今日はお寺で研修会。近隣の寺族さん(お寺の奥様方)が集まるというので、いつにも増して気合のこもった準備をした。私は前日の夕方にノコノコと参上したが、母は毎日のように草むしりや掃除でヘトヘトになっている。
大分からいらっしゃった布教師さんの法話を聞くのがメインだが、暑くもなく寒くもなく、天気も晴れていて快適な会になったと思う。新しい庫裡の和室も控え室としてうまく機能した。
休憩中、布教師さんに差別発言の注意点を伺う。全国を巡回している布教師さんたちが今一番気をつけているのがこの問題。無意識に言ったその一言で、聞く人を傷つけてしまってクレームがついたら(事情聴取はあるが)一発でクビなのである。
「箸は右手で、お椀は左手で」これはアウト。左利きの人に配慮していないという。正解は「箸は片方の手で、お椀はもう片方の手で」。「インドでは左手は不浄手といって衛生上の理由があるのではないですか?」「不浄手という考え自体がもうアウトです。」「合掌は両手の指をぴったりくっつけて」「お年寄りや指のない人などでそうできない人のことを考えている?」正解は「合掌はこのようにすることをお勧めしますが、できない方は心の中でそういうかたちにして下さい。」
そのほか経典などに出てくる文言にも気をつけなければならない。「眼横鼻直」は顔立ちがそうでない人に配慮していない。「上下」なども注意。『修証義』で説かれる三時業(今の行為の報いは、現世、来世、その次の来世に返ってくる)は、悪しき業論(現世の差別の原因を、前世に転嫁して現状肯定してしまう間違った説教)になる恐れが非常に高いので、「完璧に説明できない限り説かない」ということになっているそうだ。そんなことを言ったらさまざまな喩えが展開される『法華経』など、喩えの中には危ないのもあるので意味を分からないで読むしかない。
近年は単なるNGワードの列挙や言葉狩りというレベルを超えて、ひとつひとつの言葉の背景を深く考えるという研修を行っているそうだが、それでも聴衆が「何か差別発言をしないかな。言ったら即通報してやろう」と手ぐすね引いているような状況で法話をしなければいけないのはしんどい。そんな心境で法話の真髄である安心(あんじん)を説くことなどできるものか。そのうち布教師の資格を取るつもりだが、御詠歌の師範のほうが性に合っていると思った。
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死者の思い
- author: hourei
- 2008/06/12 22:27
昨日は所用で秋葉原に行って来た。会場は事件現場の交差点のすぐそばなので、報道ですぐ場所が分かった。衣姿で行って大悲心陀羅尼をあげてこようかと思ったが、頼まれていた荷物が多いのでいつもの娑婆服で。
通り魔事件からわずか3日後ということで、交差点には献花台が置かれ、警察や地元の商店会の方が立っていた。花だけでなくふたの開いたペットボトルがたくさん並んでおり、手をあわせる人も後を絶たない。商店会のジャンパーを着たおじいさんがお供えをしていった人に「ありがとうございます」と言っている。
新聞によると前日に地元の僧侶がお経をあげていったそうなので、私は黙祷をすることにした。現場で目を閉じると、冥福を祈るつもりだったのに亡くなった方の気持ちを想像してしまって恐怖の念が湧いてくる。何の理由もなく突然に命を奪われるということ。これまでの人生を振り返る間もなく、遺される人々のことを考える間もなく、ふたつの眼がたちまち暗くなる。
そこから先のことは想像がつかないが、息絶えるまでに少しでも何か思う時間が残されているならば「こんなところで死にたくない」と思うことだろう。もしその思いが死後も何らかのかたちで継続するとしたら、献花台にいくら花があがったとしても少しも慰めにはなるまい。もちろん、献花する人だって意識的であれ無意識であれそこまで分かっていて、でもほかに死者と向かい合う術がないからそうするわけだが。
死者の思いは死後も継続するのか。それとも身体の消滅と共に消え失せ、あとは遺された人の記憶や想念にすり替わるのか。前者ならばそれはどこに存在し、私たちがどうやって知るのか。そんなことを考えながらの帰り道だった。
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三低
- author: hourei
- 2008/05/30 21:44
今日は保育所に早お迎えで長男を耳鼻科に連れて行き、長女にはしかの予防接種を受けさせ、町内会費を郵便局から振り込んで、2人を本屋で立ち読みさせてから妻をお迎え。帰宅したら手早く作り置きの料理を温めて出す。長男を風呂に入れて今に至る。用事が土日前に終わったので気持ちいい。
三低が今、女性側から見た結婚相手の理想像だという。低姿勢(女性に対して高圧的でない)、低依存(家事や身の回りを女性に頼らないで自分でする)・低リスク(スキルや資格をもっていて安定した職業についている)。妻に決して逆らわない、食事は全部作る、お寺の住職という私は結構満たしているんではないかと。
一方バブル期にもてはやされたという三高。高学歴、高収入、高身長。高収入(たぶん一番重要)以外は結構満たしているけれど、文系では博士になっても職はないし(だから博士論文が遅々として進んでいないというわけではないが)、身長が高くても鴨居に頭をぶつけているうちに猫背になってしまったくらいだから意味がなくなっているのは確かだ。
というわけで三低の世の中になってよかったと思っている。
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東京おもちゃ美術館
- author: hourei
- 2008/05/25 07:55
妻が結婚式出席のため大阪へ。私も夕方から山形に行くので妻の実家にお世話になる。 でも夕方までは何も予定がない。そこで家で退屈するであろう子どもたちを連れて東京おもちゃ美術館に行って来た。
東京おもちゃ美術館は、四谷三丁目で先月から始まった美術館だ。廃校になった小学校を改造して、各教室を「グッドトイ展示室」「ゲームのへや」「日本の伝統おもちゃ」などテーマ別に分けて展示している。見るだけでなく、実際に手に取って遊べるものも多い。
「ゆうもあ」がお手伝いするボードゲーム体験会は実は今日だったが、昨日もバックギャモンなど遊べるゲームがあった。
埼玉から1時間ちょっと。長男は電車に乗ってはしゃいでいたが、ちょっとしたらもうベビーカーの中でスヤスヤ。長女は木のボールのプールとクーゲルバーンがお気に入りだったよう。私は左右の紐を引いてボールを穴から落とさないようにあげていくゲーム。しばらくして起きた長男は、木の棒をハンマーで打ち込むおもちゃに熱中していた。
休憩室でちょっとジュースを飲んだくらいで3時間ほど。元小学校という雰囲気のよさも手伝ってのんびりと遊べるいい場所だった。
妻の実家には3時到着。子どもたちをお願いして3時半に出発。楽しかったので疲れた気はしなかったが、新幹線の中は爆睡。
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日本フィル長井公演
- author: hourei
- 2008/05/20 22:18
「今日の天気は西から東に向かって晴れている
茨城は晴れだった
↓
埼玉も晴れているだろう」
この演繹推理を使って傘なしで出動。武蔵野線が遅れていたが雨に合わずに大学の授業、新幹線、夜のコンサートへ。7時開演なのに6時半に赤湯着(しかも長井線)で厳しかったが、今泉でタクシーを呼んで何とか中プロのラフ2から聴くことができた。
このコンサートはすでに20年前から有志が活動して定期的に日フィルを招いているものだ。今回の開催は代表の八木先生の日記で知り、何かお手伝いしたいと思っていたが往復生活で何もできず。せめて演奏会を聴かねばと参上したのであった。
プログラムに八木先生が書いている。「この地域で千人のホールを満席にすることは、首都圏で東京ドームを満席にすることに匹敵する」と。人口3万人の街で、クラシック音楽のコンサートをこれだけ大々的に続けられるのも積み重ねの賜物であろう。
ラフマニノフはロシアものというには繊細・複雑で、ややもすると混沌としがち。だがさすがコバケンの指揮と木曽真奈美さんの演奏。分かりやすくロマンチックな演奏だった。
メインはベト7。演奏の前に指揮者が自ら聴きどころを解説してくれるというすばらしいサービスつきで楽しめた。『のだめカンタービレ』で有名になったとか。
第2楽章でフレーズの最後が短調がかるところが大好きなのだが、十分に堪能した。しかし驚いたのが第3楽章。トランペットが入るクライマックスに強力なリタルダンドをかけて盛り上げる。さすが炎のマエストロ。
子どもができると昼でも夜でもコンサートをじっくり聴くことができない。オーケストラにはまっていた遠い学生時代を思い出して懐かしくなった。
(※中プロ…2曲目のプログラム、ラフ2…ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、ベト7…ベートーヴェンの交響曲第7番)
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東京キャラクターストリート
- author: hourei
- 2008/04/14 12:58
昨日は山形からつくばに帰る途中、3月8日にオープンした東京駅地下の「東京キャラクターストリート」に長女と寄ってきた。
http://www.tokyoeki-1bangai.co.jp/feature/characterSt/
親子してテレビを見ないのでどのお店も素通り。わずか10分で帰ってきたが途中にカフェがあったり、壁にのぞき穴があったりと面白そう。
一番気になったのはトミカショップ。組立工場とジオラマがあって、実際に手にとって遊べるようにもなっている。今度は長男を連れていきたい。きっと目を丸くして飛びつくはずだ。
http://www.takaratomy.co.jp/products/tomicashop/tokyo/index_sp.htm
道中はすやすや眠る私のそばで、長女はずっと起きていた。目が覚めるとJRのカタログを切り抜いていて、「近郊の駅」というNゲージの鉄道模型がほしいという。お値段は136,500円。買えないといったら「どうしてうちは貧乏なの?」
ちなみにこれ↓
http://www.eki-net.biz/trainshop/disp/CSfLastGenGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=49645
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奉詠大会
- author: hourei
- 2008/04/12 21:28
昨日は地元の御詠歌の大会が高畠町で開かれた。今回はお釈迦様の生涯というテーマでナレーションとスライド・DVD上映をしながらその途中途中に花祭から涅槃までの御詠歌を入れていくという趣向。はじめにこの企画を聞いたときは実現可能性を疑うほどだったが、最後までうまくいった。
私の今回の役目は開会式と閉会式の独詠(ソロ)、それから4人の修行僧役(シーツをまといステージ上でお釈迦様を罵る)、あとは会場設営などの人足。こちらは指示通りに動いていればいいので安泰だが、指示を出す宗務所の方々はたいへんそう。講員さんがひとり倒れるというハプニングもあり、うまくいったときは本人たちが信じられないような顔をしていた。
御詠歌は毎年のことながら花粉症の喘息との闘い。気合で咳を止めて一曲通すのは精神がすりへる。終わると物陰にいってゲホゲホ。
今回思ったのは、才能というのは私の知らないところにたくさん隠れているということ。御詠歌の才能、パソコンの才能、演技の才能、そして人を動かす才能。イベントになると本領を発揮するというのがお坊さんの特性かもしれないが、自分にはこれだけのことをする才能はないと思うことが多かった。その仲間としてやっていることが誇りだ。
心配なのは参加者の減少である。昨年と比べて80人も減ったそうで、講員の高齢化が浮き彫りとなった。このままいくと10年後はホールでなくどこかのお寺で開催してもいいくらいの規模になる。今回の試みはその打開策でもあったが、普段から新しく始める方を増やす方策を進めておかなければならない。
今回もうひとつの懸案は長女の保育園と祖母のデイサービス。朝は登園・通所前にこちらが出発しなければならなかったので知り合いにお願いして送ってもらった。年度初めで午前保育なのでお昼に母がいったん迎えに行きホールまで連れてきた。祖母が帰ってくる前に急いで帰宅。こちらもぎりぎりのスケジュールだったがうまくいったのでよかった。長女に独詠を聴かせることもできたし。
・曹洞宗山形県第二宗務所:第38回梅花奉詠大会……私も写真に写ってます
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最終の新幹線
- author: hourei
- 2008/04/01 21:49
今日は夜にお寺関係の会合があって、明日は朝から保育所の入所式があるので最終の新幹線で移動。23:30東京着で25:00ごろつくばに帰宅予定。
ヘヴィーなので今日は昼寝しておきました。只今は福島近辺。眠くないので本でも読みながら行きます。
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挨拶は必要か
- author: hourei
- 2008/03/30 21:42
先日、お寺の近くにお坊さんが庵をかまえて住んでいるというので訪ねてきた。恩師のお兄さんでもともと知らない方ではなかったが、まさかこんな近くに住んでいるとは知らず驚く。普段はなかなか話せない仏教のこと(皮肉なことに住職同士では仏教の話をほとんどしない)をじっくり話せて満足した。
でも近隣のご寺院さんたちはそういう方がこんな近くに住んでいるというのを知らないようなのである。そこで何人かに「こういう方がいる」とお話してみた。お檀家さんを取るようなつもりはないと伺っていたし、よくよく言葉を選んで紹介したのだが好意的な反応がない。無関心かネガティブな感想ばかりだった。田舎は余所者に厳しい。
そこで近隣のご寺院さんたちと顔見知りになっておいたほうがよいのではないかと思い、そのお坊さんに、要職に就いている方2,3名に挨拶に伺うよう提案。私が案内するということで一度は乗り気になったのだったが……。
そのお坊さんがまず電話をしたところ、もう予定が入っているとかで断られたらしい。私には「日を改めてということになった」という連絡がきたが、いつになったか分からない。そこで今日電話してみた。
そのお坊さんはなぜか態度がずいぶん硬化していて、自分から挨拶にいく理由はないと仰る。反対に、挨拶が必要だという考えは江戸時代の一村一カ寺の発想だから、そんな古いことに拘るべきでないとも。
いつもなら「はいそうですか」と引き下がるところだが、相手はこういう議論をしても気を悪くなさらない方だろうと思ったので反論を試みる。これは江戸時代の発想ではなく、釈尊の時代から受け継がれてきた僧伽(僧侶の教団)の考え方なのだと。すなわち僧侶は集団としてひとつなのであり、集団である以上は組織がある。僧侶であるということは、組織の一員ということであり、同志と仲良くやっていくために挨拶は必要であると。
いつもだったら私自身が先輩から言われそうな台詞を、よく年配の方に偉そうに言ったものだ。「あなたに言われることではない」と拒まれたのは当然だろう。だがそのうち、そのお坊さんは孤高を貫こうとしている自分の態度が小乗的と言われれば分かると仰った。私の言おうとしていることは伝わったようだ。
議論はさらに続く。そもそも仏教は普遍宗教だから挨拶したほうがよいというのは視野が狭いと言うので、仏教は教理だけではなくて、地域に根ざした文化という側面も見なくてはならないと返す。文化である以上は様式があり、儀礼も形式だからといって無視できない。ましてや曹洞宗では「威儀即仏法、作法是宗旨」といって形を非常に重んじる。
後から振り返ればこれもあまりよい理由ではない。「文化」という指示範囲の非常に広いマジックワードを提出している時点でやや詭弁の匂いがする。対機説法が仏教の基本だが、仏教の教理に大きな価値を見出している方には、仏教の言葉で説得するべきだった。
そういうわけで結局伝わらず、挨拶に行くという説得は失敗。反対に「あなたは東大印哲出てて、奈良先生とか竹村先生の後輩なんだから、そんな小さいことに拘ってはいけないよ」と言われる。「一山の住職ですと、マクロな視点とミクロな視点の両方をもちあわせていなければならないんですよ」と、一応立場は理解していただいた。また遊びに行きます、こちらにも来てくださいと言って電話を切る。
20分ほどだったが、これだけまともに相手に反論しあったのにさわやかな気持ちで電話を切ることができたのは親子ほどの歳の差があったからかもしれない。自分の意見を否定されることと、自分の人格を否定されることの区別がつかない人が非常に多い。私もそうだったが、どんなに無茶苦茶でもダメ元で言ってみる人が多いインドでずいぶん"良い加減"になった。
理論と実践は、どちらが欠けていてもダメだと思う。経論を読んで教理への理解を深めつつ、ご寺院さんやお檀家さんと俗っぽいお付き合いもする。問題なのは、気がつかないうちにどちらかに偏ってしまっていることだ。今日の議論で、君子の礼儀がいつの間にか小人の媚びへつらいになってしまっているのではないかと反省したところである。
「仲間の中におれば、休むにも、立つにも、行くにも旅するにも、常に人に呼びかけられる。他人に従属しない独立自由を目指して、犀の角のようにただ一人歩め。(『スッタニパータ』)」
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一番の新幹線に乗り遅れる
- author: hourei
- 2008/03/27 08:16
月曜の早朝に山形入りし、火曜日に葬儀が終わって深夜帰宅。週末までつくばにいるつもりだったが、昨日の夜にまた訃報が入り、本日の早朝また山形入りすることになったところである。
5:07つくば発のTX始電に乗るには、バスがまだ走っていないのでタクシーで行かなければならない。月曜と同じく4:45に予約したが渾身の寝坊。午後4時に目覚ましをかけるという基本的なミスであった。新聞配達のバイクの音で目が覚めたのが5:10。飛び起きて5分で出発した。幸いタクシーは待っていてくれたが30分も待たせて申し訳ないことをした。
この寝坊のため一番の新幹線に乗り遅れ、次の新幹線が2時間後。というわけで大宮まで来てネットカフェに入っている今である。モバイルSuica特急券は受け取り後も変更ができることがわかったのが成果か。
今度のつくば帰りは来週の火曜日。
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モバイルSuica特急券
- author: hourei
- 2008/03/24 14:08
今月15日から始まったモバイルSuica特急券を初めて使った。携帯電話で新幹線の指定席を予約し、チケットレスで新幹線に乗れるという便利な代物である。
これまではインターネット予約しても駅の発券機で受け取る必要があった。みどりの窓口と比べれば混んではいないが、発券機に行くのに遠回りしなければいけない駅もあるし、機械が処理するまで結構時間がかかる。荒川沖駅で発券することもあるが、発券中に後ろから刺される可能性だってあるわけだし。
モバイルSuica特急券では専用のアプリを起動して暗証番号を入れ、乗る列車を選ぶ。「受け取り」を選択すると確定。あとはそのまま新幹線の改札で携帯をかざすだけ。赤湯駅のような田舎の駅にもちゃんと専用の改札機が設けられ、また携帯をかざすと降りたことになる。
発券の手間いらずというメリットに加えて、指定席なのに自由席より安いというメリットが大きい。上野〜赤湯は9600円。普通に買うと自由席が9640円、指定席10,850円だから、1割引以上である。これまでもえきねっと割引(発券機割引)400円があったが、割引率大幅アップで嬉しい。
問題は携帯を忘れたり落としたりしたらどうしようもないことと、座席番号や発着時間をちゃんと控えておかないとまたアプリを起動させてネットにつながないといけなくなること、あと1人分しか予約できないので家族と行くときは使えないことぐらいか。今日は思わず駅員さんに操作方法を聞いてしまった(が、駅員さんもよく分からなかった)。
ほぼ毎週乗っている新幹線。安く乗る情報にはいつも耳をそばだてている。値下がりしているJR東日本株を買って株主優待でもと思ったが1株80万円で2割引が1回のみ。回数券は赤湯からのものがなく割引が少ない。定期券を買うほどには乗っていないし……そんなときにモバイルSuica特急券。これから活用させてもらうつもりだ。
今朝は4時起きでタクシーに乗り、5:07発のつくばエクスプレス、6:18分上野発の新幹線、長井線、母の迎えで9:30寺到着。ややねむい。
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変態親子
- author: hourei
- 2008/03/12 23:44
先週の土曜からずっと山形。長女は保育所に通い、私はまだ引越し作業をやっている。一番重い本が本棚20架分。いつ終わることやら。
入浴のとき、長女が父の○○をつまむイタズラを覚えた。小さいおっぱいでは飽き足らなくなったらしい。どっかのマンガかバウで覚えたのだろう、今日は「このロリコン野郎!」なんて言いながらつまんでくる。つい「逆だろ!」と言ってしまったが、余計なことを教えてしまったなぁ……。
今はメールの対応に追われる父のひざでスヤスヤ眠ってます。
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ジェネリック薬品
- author: hourei
- 2008/03/09 22:25
「近頃の若い者は」という枕詞でよく出てくるのが花粉症である。おとなしく聞いているがその私も中学生からの花粉症。
このところ花粉予報が「非常に多い」の関東地方。花粉症の薬がなくなったので金曜の午後に耳鼻科に行く。ところがさすがこの季節、駐車場がもう満車で入れなかった。
ここで待っていても軽く1時間を超えそうだと思い、一計を思いついていきつけの内科へ。最近開業したばかりで、いつ行ってもほとんど待ち時間のないところだ。この日も果たして誰もいなかった。受付を済ませたらすぐ診察室へ。先生から「お久しぶりです」と挨拶されて戸惑う(「おかげさまで」が正解だったと後で思ったが)。
そこで咳の薬と一緒に、今飲んでいる薬の処方箋も書いてもらえないか恐る恐る聞いてみるとOK。ただジェネリック薬品だったため、近くの薬局に聞いてみると置いていないという。オリジナル薬品と薬価を調べてもらうと、2倍以上の開きがあった。同じ薬が、そんなにも違うものだと驚く。
前にその薬をもらった薬局に行くことにしてジェネリック薬品を処方してもらい、無事4週間分を入手できたのであった。長期間飲むので、保険が効いても1000円以上安い。
どこかの製薬会社の宣伝で「お医者さんにジェネリック薬品をお願いしてみましょう」というのがあったが、同じ薬品にそんな種類があるとは知らないし、お医者さんも忙しそうなので言われた通りにするのが普通だろう。今回はいい勉強になった。
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ひなまつりの夕食
- author: hourei
- 2008/03/03 21:07
夫婦の家事分担というが、食事はどちらかが一貫して作ったほうが絶対によい。買い物の時点で何らかの構想があるわけで、途中から交替しても「この材料は何?」なのである。
私がつくばにいる平日は、保育所に子どもたちを迎えに行って食事を作り、妻の帰りを待つというパターンが多い。朝も同様。妻はときどき手伝ってくれるが、子どもの相手をしていてもらえばそれでいい(こういうのを「主夫」という)。
今日の買い物はインスピレーションがわいたのでひなまつりスペシャルメニュー。
・ちらしずし(ミツカンですが)
・紅白はんぺんのおすまし
・にんじん・さつま揚げ・しらたきの煮物
・一口チキンフライ
・りんご
チキンフライはマヨネーズをからめてパン粉をつける簡易フライ。実はもう3回目である。味付けもしなくていいという、お手軽で美味しいメニューだ。
娘も将来、稼ぎは悪くとも料理の上手な旦那さんをもらってほしい。そんなことを考えた3月3日であった。
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つくば―山形のルート
- author: hourei
- 2008/02/24 00:53
ほとんど毎週のように往復しているつくば―山形間だが、決定的なルートというものが定まっていない。新幹線に乗るまでの間、いくつかの選択肢がある。
1.つくば→南流山→南浦和→大宮で新幹線
……安いが乗り換え多すぎ。子どもを連れているとき、ホームが寒いとき、花粉が飛ぶときは避けたい。乗り換え時間があるため早くない。
2.つくば→秋葉原→上野から新幹線
……一番高いが所要時間は1と変わらず乗り換えが少ないので楽。ただ秋葉原で地下から地上2階まで上って、上野でまた地下4階まで降りる間に結構歩く。東京に行くと少し時間ロス。
3.荒川沖→上野で新幹線
……もっとも乗り換えが少ないパターン。JRオンリーなのに1より40円しか安くない。でも始発駅ではないので、立っていかなければならない可能性がある。
4.荒川沖→友部→小山→宇都宮で(山形)新幹線
1度だけ使ったことがあるが、ありえないルートだと分かった。途中で康さん家に寄る場合のみ。
5.高速バス→上野で新幹線
……高速バスのバス停まで徒歩5分なので便利だが、平日の上りは渋滞のため時間が読めない。下手すると2時間以上かかるので全く当てにできない。いつになってもいい帰りは東京からよく乗る(でも下りはいつもまず渋滞しない。皮肉)。
6.高速バス→大宮で新幹線
……本数は少なかったがもっとも安くつくのでよく利用していたパターン。でも今月の15日でバスが痛恨の廃線。
今日は荒川沖まで送ってもらって3。6がなくなった今、これがベストかなぁ。東京を経由しない地方都市間の往復というのはえてして不便なものだ。
赤湯駅で山形鉄道の回数券を買ったら「すみません3月14日から……」「?」「時刻が変わるんですが時刻表がまだ出来てません」と言われた。一瞬こっちも廃線になるのかとドキッとしたぜ〜。
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風邪気味の長女
- author: hourei
- 2008/02/13 22:54
早朝から山形へ。
今回も1週間の長丁場なので長女(5才)を同行させた。1泊2泊では移動の負担が大きいので子どもを連れていかないが、平日に長くいられる場合は育児の分担や長女の山形慣らしという意味で連れていくことが多い。こちらにいる間は保育所に一時預かりしてもらえる。
新幹線では楽しみにしていたおやつをリュックから出してポリポリ。あとは車窓を眺めたり、ひざまくらをして横になったりするくらいで本当に手がかからない。私は横でゆっくり本を読める。
山形の家でまず楽しみにしているのはテレビ。まずは新聞のテレビ欄をチェックから。NHK教育のわんパークと、サザエさんの代わりに始まったヤッターマン、あとニュースでもクローズアップ現代でも何でも見ている。先月はエンタの神様を祖母と見てゲラゲラ笑っていた。テレビ自体が珍しいのである。
保育所も嫌がらずすんなりと行く。本とおやつを楽しみにしているようだ。毎月行っているので、そろそろお友達の顔も分かるようになってきたのではないだろうか。
母を恋しがることはまずない。でも習性なのか父のおっぱいをまさぐって乳首をつまむのはくすぐったいのでやめてほしいな。
さて私が不在の間、家族の残り2人がインフルエンザという状況で1人だけ奇跡的に罹患しなかった長女。でも3泊目の今日になってくしゃみを連発。鼻もつまり出した。どうやら昨日温泉に行ってから湯冷めしたようだ。鼻をかまないでこするのでトナカイさんみたいになっている。
それでも熱はないし食欲もある。保育所帰りに買ってきた『なかよし』(ついに少女マンガデビュー!)を熱心に読んでいた。もう2年くらい熱を出したことのない丈夫な彼女。明日はどうなるかな。バレンタインデーで誰かにチョコをあげたいなんて言ってるけど。
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2泊して移動、の繰り返し
- author: hourei
- 2008/01/12 18:22
今週はつくばと山形を2泊おきに移動する1週間だった。いつものことだとはいえ、1泊目というのは寝つきがよくないもので、2泊してやっとよく眠れる。だから2泊おきに移動するというのは疲れがたまらないいい方法だ。両方の家族にも顔を合わせられるし。
日曜日、家族みんなで山形からつくばへ。長男が車中で奇声を発してたいへんだった。これからしばらくは移動の大変な時期になりそう。深夜に着いてつくば泊。
月曜日、大学の試験問題を作成のはずがメールの返事や本のレビューを書いて、仮面ライダー電王の動画なんか見ていたら夕方に。慌ててようやく完成。非正規社員の雇用について賛否両論を読み、自分の考えを述べるという問題。大学生は何学部だって他人事ではないぞ〜。夕方に保育所に迎えにいく。つくば泊。
火曜日は大学へ。今週中にボードゲーム雑誌の原稿を仕上げなければならなかったので、道中ずっと原稿書き。試験監督しながら、そして山形新幹線の車内でも。山形泊。
水曜日は大般若の祈祷。夕方につくばに帰るつもりでいたが、会計簿・税務書類の作成、あと御詠歌の会員連絡があって終わらない。夜中まで作業して山形泊。
木曜日は朝から原稿書き。お昼に源泉徴収税を払って税務署に書類を出して、つくばへ帰る。子どもたちより早く着いたので夕食の支度。つくば泊。
金曜日は都内へ。高円寺のすごろくやさんへインタビューをしにいき、帰りに水道橋のメビウスでニュルンベルク行きの相談。この辺は仕事なんだか趣味なんだか分からない。休日だったとしておこう。保育所のお迎えには間に合った。つくば泊。
土曜日は千葉の檀家さん宅で法事。その足でそのまま山形に向かい、夜は御詠歌の練習。総武快速から新幹線への乗換えが、衣に草履姿ではきつかった。御詠歌の後はインタビューの原稿起こし。山形泊。
日曜日、今日はお昼にご祈祷があって、空き時間にインタビュー記事作成。夕方はヤハハエロという小正月行事で、これから行ってきます。寒い外でのご祈祷でまた喘息にならないようにしたい。山形泊予定。
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お寺の税務
- author: hourei
- 2008/01/10 00:42
今日は朝から年末調整。お昼に大般若会の法要に出て、熱を出した母をお医者さんに送って、なんだかんだとやっているうちに夜になってしまった。
お布施は住職の懐にそのまま入ると思っている人が多いようだが、少なくとも今はそうではない。宗教法人会計に入れ、経費や預金を除いて残り一部を給与として頂く。法人税はないが、給与分の所得税は納めなければならない。
毎年この時期になって始めるのが寺日誌からエクセルファイルへの入力。○月×日、だれ某からお布施いくら、○月×日どこそこから仏前生花いくらというようにひとつずつ入力していく。すでに年末から妻が時間を見て少しずつ進めていてくれたのだが、寺日誌に記載し忘れたものを通帳や領収書から拾ったりするのに手間がかかる。
入力が終わって最後ににシグマボタンを押すのが楽しみ。収入の合計から支出の合計を引いて、さらに預金を引くと給与額が分かる。普通は給与額から計算していくものだと思うが、お寺の収入はムラがあるので事後報告の年俸制をとらざるを得ない(定額にして足りない月には貸しにしておくという手もあるらしいが)。
さて給与額が分かったら、税務署の書類に記入開始。早見表で源泉徴収税額を割り出し、続いて所得から諸控除を引いて年税額を計算。この差し引きで年末調整額を割り出し、納付書に記入する。結構面倒くさい作業で、税理士にお任せしているお寺も多いようだが、私の場合は小さい寺だし、分からないところがあれば税務署で親切に教えてもらえるのでずっと独力でやっている。
そして源泉徴収票を作成し、市町村の市民税課に送って終了。
こんなことを1日やっていると頭はお金のことでいっぱいになってしまうものだが、そんなとき思い出すのが映画『ザ・カップ/夢のアンテナ』の一場面。ワールドカップを見たくてアンテナの購入に形見の金時計を売ろうとするブータンの少年僧に、長老が「お前は金儲けが下手だな。いい僧侶になるだろう」と言う。
そう、お寺は商売ではない。利益にとらわれないことによって心の平安を求める。そのためにはあえて不器用でいたいものである。
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妻のいない一週間(3)
- author: hourei
- 2007/12/13 10:41
家事育児も毎日のリズムができてくるとそれほど難儀ではない。慣れが肝心、でも新鮮な気持ちも失いたくない。
お寺の雑誌の表紙絵を見て、長男が聞く。
長男「これなーに?」
長女「おしゃかさま」
長男「おしゃかなしゃん? とっと?」
長女とふたりでウケた。ちなみに観音像だったが、お釈迦様と答えられる長女も大したものである。
長男は言葉の習得真っ最中。「たべる(tabelu)」が「たれぶ(talebu)」になるが、これは子音のlとbが交替している現象で興味深い。
長女は帰宅後インターネットをしていることが多い。ちらっと覗いたら中村優一(仮面ライダー電王のゼロノスの人)ブログなんか見ている。慌てて「見なくていいよ」なんていうあたり、すっかりおませさんだ。
もうそんなことをしている間に明日妻が帰国。早いものだ。
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岩手の住職殺人事件
- author: hourei
- 2007/12/12 06:25
岩手で6月に起こった住職殺人事件の容疑者が逮捕された。境内に父のお墓がある親族で、金を借りに来たがずいぶんなことを言われ、住職と母親を刺して現金十数万円を奪ったという。
岩手日報:45歳店員の女を逮捕 一関・東山強盗殺人
日経スポーツ:住職ら殺害の女「侮辱的なことを言われた」
産経ニュース:「岩手住職親子殺害」返り傷の血痕DNAから浮上「明るいオバさん」…何を「侮辱」されたのか
近年警備会社を頼むお寺が増えているようだが、お寺は誰でも出入りできるところだから、この手の犯行には対策がない。そもそもお寺は性善説を取らなければならないところであり、またものを惜しまずに与えるという布施の心で接しなければならない。そこに付け入られるとお手上げである。
私も夜になるとふと不安になることがある。田舎のお寺だから現金なんて数万円しかないのだが、押し入るほうはおかまいなしだろう。それで命を落としたら大損だ。虎に足を切って食わせたお釈迦様の前世のような志もないし。
昔だったらお寺から何かを盗んだり、住職を傷つけたりしたら地獄の中で最も恐ろしい百間地獄と言われていた。しかし今は住職もただの人。蓄財するから金を借りに来る人も出る。僧侶の僧侶たる所以を考えねばなるまい。
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妻のいない一週間(2)
- author: hourei
- 2007/12/11 21:01
2日目の夜は長男・私・長女というフォーメーションで朝までぐっすり。
山形の母から電話があったとき、長男が「見てこれ」と言って手の甲に描かれたアンパンマン(保育所で先生に描いてもらった)を受話器に当てていたのがおかしかった。そういう発想って、大人になるとなくなるなぁ。
保育所は5時迎えだが、少し遅れていって後片付けに手間取っているうちに5時半、6時に帰宅して夕食の支度。この間長女はインターネット、長男はみかんやパンを食べる。7時に夕食。お風呂を入れながら皿を洗って8時に入浴。そうするとだいたい9時には就寝できる。
私がいないときも9時就寝になるそうだが、夫婦揃うと10時になってしまう。この1時間の遅れは、気の緩みでのんびりしてしまうせい。それだけ、1人で子ども2人を見るというのは張り詰めているということだ。
食事を運ぶそばから食べ始める長男。ほら、こぼさないで! 長女はおかずばかり食べている。ごはんも食べなさい! え、のりで巻いて食べるって? 取ってくるよ。あーあ、こぼしちゃった。台ふき台ふき。ん、うんちした? パンツ替えようね……うーん、食べた気がしない。
先日山形で気づいたことだが、食べるスピードが異様に速くなっている。場合によっては祖母が箸をつける前に食べ終わるくらい。食べ終わるとすぐ立ち上がって何か始める癖がついているなと思ったら、こういう生活のせいか。
長男の第一次反抗期がやってきたようだ。保育所に迎えに行くと「ヤダ」と言って帰らない。服を着るのも脱ぐのも「ヤダ」ととりあえず言ってみる。これからもっと大変になりそうだ。
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妻のいない一週間(1)
- author: hourei
- 2007/12/10 15:57
妻が海外出張のため今週は2人の子どもと3人で過ごす。妻は毎週のようにやっていることだけれども、私は何ヶ月かに一度なので緊張するものだ。
妻は土曜日に出発。私は日曜日まで山形にいたのでその間は妻の両親に来てもらう。駅までお送りしてからショッピングモールへ。ほとんど何も買わず、だらだらとウィンドウショッピングして帰る。週末はこのパターンが多い。
帰宅後、妻の両親が作り置きした夕食を食べ終わると、長男が泣き出した。「ママアッチ〜(ママを探しにお外に行きたい)」とひとしきり泣いた後「ニュウニュウ〜(牛乳飲みたい)」に切り替えた。食後のおっぱいはもう習慣になっているようだ。
昼寝をほとんどしていなかった長男、牛乳を飲んだら寝てしまった。起こして入浴。風呂の中で「チッチ(おしっこ出た)」と言ったが、本当にしていたのかは不明。ただその後、長男は風呂のお湯を飲んでいた。
21時就寝。夜ははじめ長男・長女・私の並びで寝ていたが、夜中に長男が呻るので長男・私・長女と移動。そのうち長女が起きて再び長男・長女・私、さらに長男が起きてきて長女・長男・私と場所を変更した。なれないパターンなので2人とも収まりが悪いみたいである。寝不足もあって9時間睡眠。
朝は特にトラブルもなく保育所に行けた。月曜は保育所にもって行く荷物が多いので、長女が長男の手を引いて連れてきてくれるのがありがたい。
あと1時間もしたら迎え。金曜日まで平穏に過ごせるといいのだが、どうなるだろうか。
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外国人花嫁詐欺
- author: hourei
- 2007/12/07 15:00
昨日は近所で外国人花嫁の紹介業をしている方がいらっしゃった。残留孤児の後見人になったのがもとで、よりよい生活を夢見る中国人女性と、結婚難の日本人男性のマッチングを始めたという。すでに40組のペアが近所にいる。
この方は会社を設立して関係各機関から許可を取り、合法的に進めているがこの頃違法な輩がはびこっているらしい。その手口を聞いた。
家は由緒ある旧家より割合新しいところを狙う。爺さん婆さんと40代の息子という家族構成が典型的だ。まずブローカーが家族と話をする。田舎は人がいいからここまでこぎつけるのは難しくない。でも爺さん婆さんはちょっとなぁと渋い顔。
そこでブローカー、それまで黙っていた息子に「ところであなたの女性の好みは面長か丸顔か」と訊く。実は車に面長と丸顔が待機しており、息子の答えに合うほうを連れてくる。連れてこられた女性は息子のそばに座り、流暢な日本語で息子をほめ殺し。息子はウブだから、決して悪い気はしない。爺さん婆さんも相好を崩し始める。
帰りにブローカー「こんなに仲良くなったなら一晩泊まっていったら?」と女性を置いて帰る。手数料は200万円。息子はすっかり高揚しているため急いで支払うのだ。その晩は座敷になどに泊まるわけだが、女性は息子を誘惑して夜這いさせる。そして翌朝ドロン。
息子のプライドや家の威信に関わるため被害届は出にくい。仮に出ても、一晩の関係を盾に事実婚を主張すれば詐欺の立件は難しいという。ドロンした女性はしばらく福島や新潟に雲隠れしてほとぼりを冷ます。ドロンされた息子はもう立ち直れず、一気に老けてしまうそうだ。
結婚は男女の関係だから必ずしもうまくいくとは限らない、ということを逆手に取った悪行。悲しいな。
合法な手続きでお見合いしても結婚生活が長く続かない可能性は大いにある。40組のペアがうまくいっているのは、ひとつはまず男性が現地に実際行ってあちらの家族と共にお見合いしてくるというのと、もうひとつはみんな同郷で時々会う機会を儲けているからだという。親族のつながりと中国人コミュニティが、結婚生活をバックアップするのだ。
この先日本は労働人口の減少に伴ってどんどん外国人労働者が増えていく。そうやって来日した人たちが孤立しないような仕組みが必要だと思う。とりあえず私は中国語と韓国語をもう少し話せるようにしておくかな。
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不自由さの幸せ
- author: hourei
- 2007/12/04 23:55
お寺の用事が入ったので先週の木曜から長女だけ連れて山形入り。ひと通り終えて昨日の午後からつくばに帰ったが、今日の昼に訃報が入ってまた山形である。つくばにはわずか一晩しかいられなかった。
今週末まで山形にいることになったが、その今週末、妻はアメリカ出張にいってしまうので10日ほど会えない。子どもたちは、妻の両親に手伝ってもらって見てもらうが、今月も綱渡りだ。
新幹線で山形に入ると雪が降っている。子どもが一緒なら喜ぶだろうが、大人で喜ぶのは除雪作業員くらいだ(「あ、お金が降ってきた」というらしい)。
今回は子どもを連れてきていないが、つい昨日長女が残していったお絵描きを見つけて胸が切なくなった。再来年からは子ども2人が山形で生活する予定だが、聞けば妻も単身赴任に耐えられるか不安だという。
今週のAERA「40歳は女の新・結婚適齢期」特集に、44歳の女性が結婚を考えるようになったきっかけとして、会社の同僚が41歳で高齢出産したことを挙げていた。「職場復帰した彼女は午後7時までに仕事をバタバタを片付けて帰る。その「不自由さ」が羨ましかった」とある。
お寺だけだったら相当時間に余裕はあるだろう。しかし家族がいてバタバタしているのは実はとても幸せなことなんだと思う。もちろん、僧侶として家族の絆のもろさ(人は命ははかなく、また気持ちも移ろいやすいこと)など重々承知しているつもりではあるが、いやそれゆえにこそ、家族が愛おしくなるのである。
とはいえ家族と一緒にいるとそんなことを思わないばかりか、もっと自分の時間がほしくなるばかり。子どもがいないときだけでなく、そばにいて付きまとわれているときもこんな心持ちでいたいものだ。
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内覧会でした
- author: hourei
- 2007/11/24 18:32
7月から取り掛かっていた庫裏がようやく完成し、昨日お披露目を行った。朝から晩までひっきりなしに檀家さんが訪れ、住職の新居をくまなくご覧になり、お茶を差し上げた。
責任役員会議事録の作成に手間取った曹洞宗への手続きも、追加工事費がどんどん膨らんだ最後のお支払いもまだだが、何より住めるようになったのが嬉しい。
インド留学以来、気温30度が適温、20度以下は冬という感覚が身についてしまった寒がり屋の私にとってこの暖かさは何よりもありがたい。
「部屋を暖める」ではなく「家を暖める」というセントラルヒーティングの全館暖房式。ボイラーで暖めたお湯を家中のヒーターに循環させている。温度センサーがあり、設定で昼間は20度、夜間は16度を維持。エアコンで暖めているように頭ばかりがカッカして足が冷えたりすることがないのもよい。
高気密・高断熱なので一度暖めると熱が逃げないから、全館暖房でも光熱費はそれほどかからないという。とはいえ灯油高の今、実際どれくらいかかるのかは一冬越えてのお楽しみ。
心配なのは、こんなぬるま湯の環境で過ごして、つくばの官舎に行ったら家族全員風邪を引かないかということだ。
昨日と一昨日は風呂と寝るだけだったが、今日は引越しで本格的に新居の生活が始まる。建築中介護施設に行っていた祖母も楽しみに帰ってくるだろう。亡き祖父に見せたかったと思うと残念だが、大はしゃぎしている子どもたちを見るとこれでよかったと思う。

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月月火水木金金
- author: hourei
- 2007/11/15 21:03
只今つくば行きのバス車中。
先週の水曜につくばでゲーム会をしたまではよかったが、それ以降とても慌ただしい。
木曜に長男が熱で早退、翌日休所。家事と看病の合間に『アグリコラ』のカード訳を仕上げる。
土曜の朝5時に家を発って山形に行き、御詠歌の集まり。午後から訃報が入り枕経。夜も御詠歌の講習。
日曜は朝から友人の結婚式に参列。大きな声で賛美歌を歌う。「いいのかよ?」と聞かれたが神や仏はひとつの宗教に収まらないものなのである。スピーチではただ話ばかりでもつまらないので『結婚讃歌』を歌う。
二次会の途中で抜け出して入棺を行い、三次会からまた合流。カラオケでいつも通り『携帯哀歌〜10年後』『NIPPONのサザエさん』『青のり』『なんでだろう』『金太の冒険』を歌う。
四次会まで出たので帰宅は23時。葬儀の準備をしていたら26時になった。葬儀の準備があるので、お酒はほとんど飲んでいない。ちなみに今年になって15回目の飲酒。月1回という目標ペースを少しオーバーしているが、このうち4回は妻の実家でオチョコ2杯程度というものだからまあよしと。
月曜はまず出棺・火葬に出て、それから御詠歌の講習。お昼は車の中でサンドイッチをかじって午後から葬儀。さすがに眠い。終わって新幹線でつくばへ。
火曜は大学で講義。水曜の5時に家を発ってまた山形に。たばこ販売組合の依頼で「本当の心の時代とは」というタイトルで1時間の講演をする。四聖諦、十二因縁、八正道、四摂法という仏教の基本をじっくり。終わってからリクエストで『まごころに生きる』『報恩供養御和讃』を披露。
そして今日、葬儀の手伝いをしてから新幹線。ヘロヘロだが、もうすぐ家だ。
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小島よしお
- author: hourei
- 2007/11/09 07:10
保育所で小島よしおが流行しているらしい。長女が楽しげに披露して、長男が横で真似をする。
「はい、オッパッピー!」「ハイパピー」
「でもそんなの関係ねぇ!」「チョンナ、カンケーネー」
このやりとりがおかしくてしばらく思い出し笑い。
長男が昨日熱を出して早退。今まで驚異の回復をしていたが、今日は保育所に行けないかな?
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東京ボーズコレクション
- author: hourei
- 2007/10/31 00:30
12月15日(土)に築地本願寺で「東京ボーズコレクション」というのが行われるらしい。
http://www.engi.jp/tbc/
芥川龍之介『杜子春』をラップとダンスで。天台宗・真言宗・浄土宗・浄土真宗・曹洞宗・臨済宗・日蓮宗の僧侶によるコラボレーション法要。フェアトレードグッズ販売と国際協力バザー。プチ修行と佛教相談。ロハス・マーケット。僧侶向けワークショップ「10年後のお寺をデザインしよう。」
……進んでるなぁ。コラボレーション法要とワークショップは非常に興味があるので行ってみたい。
超宗派の集まりになっているが、築地本願寺が本山である浄土真宗が先導しているのは間違いないだろう。カフェ・ド・シンランとか、本願寺LIVEとか、オープンテラス「ツナガルオテラ」とか、進みすぎているくらい新しいこと・若いことを推進している。若手の起用も盛んなようだ。そもそも門主が先進的な考え方をもっておられるのがいい。
21世紀型の宗教として参加型というのがある。若年層が参加したいようなものをお寺で提供していくには、若い僧侶のアイデアが必要になる。曹洞宗でも目線をしっかり下げた活動がもっとあるといいなと思う。
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Zazen
- author: hourei
- 2007/10/28 21:54
Today morning two ladies came to my temple to practice Zazen. Both are teachers of high school, one is Japanese and the other is American. The Japanese mailed me according to my web site and I arranged the date.
First I asked, "Should I explain in English?" The American lady, named Rebecca was little bit surprised, "Wow". She seemed not to imagine, a Japanese monk living in the country mountain can speak English.
She came to Japan in August and does not know not only Zazen, but also Japanese so much. I had to speak English until they leaved. It was challenging for me, but a lot of fun.
I have explained how to practice Zazen in English once. It is sometimes difficult to translate technical terms of Zen or Buddhism. But I found a magic sentense to explain every thing - "Like this." Very easy! By this they understood Zazen and started 30 minutes' sitting.
Zazen is a kind of meditation, but I noticed them to try not to think anything. It is very important point of Zazen to get nothing-ness.
After 30 minutes Zazen was over, but they could not stand up soon because their legs are paralized;
Drinking green tee, we talked much about religion, culture, and philosophy. She was curious and asked many questions. "Why does Hikikomori happen in Japan?", "Do you practice Zazen every day?(No!)", "What is the Japanese logic?" and so on. It was pity I could not find the word "Confucian"(in Japanese Ju-kyou).
Two hours passed very quickly. They said, "It was very interesting and We want to come again." "Come again, you are always welcome!" This is the speech I used to listen from many kind families in India.
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住職10年目
- author: hourei
- 2007/10/18 20:07
1998年の10月、祖父の葬儀があって私は洞松寺の33代住職となった。そこから数えて今月から、住職10年目を迎える。
あっという間だった気がするが、振り返ると結構激動といっていいくらい、いろいろなことがあったと思う。
1999年 修士論文提出、博士課程進学
2001年 結婚、つくばへ引越し
2002年 長女誕生
2003年〜2005年 インド留学
2006年 長男誕生
2007年 家を建てる
しかし住職になってからインド留学まで4年ほど、大学に学生として通っていたわけで、今考えると信じられない。今月はすでに山形とつくばを5往復。昨日の夜、秋葉原から山形に直帰して、今朝となりのお寺の葬儀のお手伝いをして、そのまま帰ってきたばかり。保育所の送迎はそのたびに妻や母にお任せになっている。
これからの10年はどんな風になるだろう? 家が建ったから、山形での子育ては確実として、博士論文の執筆、御詠歌の研鑽あたりが柱になるかな。あとボードゲームもね。
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−妻+母
- author: hourei
- 2007/10/15 16:39
昨日から妻が1週間のアメリカ出張。1人で見られないこともなかったが、この機会に母につくばに滞在してもらうことにした。
いつもは祖母の介護で遠出しにくい母も、このたびは家の新築で祖母がホームに住んでいるため比較的自由。とはいえ、毎日ホームに欠かさず足を運ばないと祖母の機嫌が悪いから、かえって忙しくなったようなところもある。このたびのつくば滞在も、祖母から「(行くか行かないかは)お前の良識に任せる」などと言われてきたらしい。
表向きは子どもの世話ということになっているが、仮住まいの不便さや祖母の面倒見で疲れているのを少し休んでもらおうという魂胆だ。
母は土曜日に上京し、都内でコンサートを聞いた後つくばへ。一方の私は、急な葬儀(葬儀は急なものだが)が入ってしまい後からつくばへ帰ることになった。
妻を送って第1日目。来客も電話もない生活で、母は子どもたちと適度に遊びつつ、久しぶりにのんびりしていたようだ。午後からは長女のため本屋に行って、外食して買い物。大人が2人いれば、子ども2人連れの外食も恐くない。
1才半になる長男は、母の添い寝で夜泣きもせず朝まで寝たので、私もゆっくり休むことができた。1人だったら、夜中に何度か起きなければならなかっただろう。
今日は伴僧を頼まれて私だけ山形へ日帰り。保育所の迎えは母の仕事になり、昨日のうちに経路を確認しておいた。料理も運転もお任せでは母が休む暇もないが、その分子どもたちのいない昼間にに休んでもらおう。
明日は大学へ出講で、明後日は秋葉原でゲーム会。木曜か金曜にでも、昼間に都内の博物館や関東の親戚に連れていってみるつもりだ。
これからつくばへ。到着は21時の予定。
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展覧会の絵
- author: hourei
- 2007/10/05 18:48
水曜日は葬儀が出て山形に戻っていたために、ピアノリサイタルを聴くことができた。長井高校OB会主催で奏者は木曽真奈美さん(http://www.haginojibika.com/piano/index.htmlなぜ耳鼻科のドメイン?)。
数年前、長井高校で捨てられようとしていたボロボロのピアノが実はスタインウェイ社のものであることが分かる。しかも1920年代に制作された年代もので、今の値段だと1億円以上はしたものだったという。一体誰が購入し、当時の長井女学校に設置されたのかは不明。
そんなに歴史と価値のあるものならばと、長井高校のOB会が立ち上がりピアノを修復しただけでなく、何年かに1度コンサートを開くことになった。そんなストーリーも素敵だが、リサイタル自体もすばらしいものだった。
前半はチャイコフスキーとラフマニノフの小品。休憩前に後半演奏される『展覧会の絵』の解説。奏者の木曽さん自身がプロの司会者かと思うくらいの明瞭な言葉で、しかも感情をこめてお話された。
木曽さんによると、『展覧会の絵』の作者ムソルグスキーはバルト三国近くの村のおぼっちゃんに育った。日本からモスクワに行くより、モスクワからその村に行くほうが時間がかかるというほど辺鄙な、何もない村。大志をもって都会に出たムソルグスキーであったが、自信作のオペラは酷評され、母親が死んで、身の回りのものを売っては安い居酒屋に通う毎日。最後はアルコール中毒で死んだという。
そんな中、彼のほとんど唯一の友人だった画家ガルトマンが若くして死去。その遺作展で彼が見た絵が、『展覧会の絵』のモチーフとなっている。
ガルトマンの絵は、デッサンであったりラフスケッチであったりして、あの音楽からは想像もつかないほど簡素であった。ムソルグスキーは何を表現しようとしたのか。
それは、ただの絵の印象ではなく、自身の絶望的な境遇であり、ガルトマンとの別れの悲しみであり、冥福の祈りではなかったかと。
そうして聴いてみると、第4曲ブイドロは葬送行進曲に、第10曲キエフの大門の序奏は賛美歌と教会の鐘に聞えてくる。キエフの大門の絵は、街のコンテストにガルトマンが応募した作品で、好評を博したにもかかわらず、街の都合で建築が中止されてしまう。ムソルグスキーは、永遠の音楽の中で、キエフの大門を建立したのである。
そうして聴くと『展覧会の絵』の印象はまるで違う。木曽さんは実際にムソルグスキーの生地を訪れ、またサンクトペテルブルクにあるお墓にお参りして、この曲想を得たという。古いピアノの柔らかい音色とあいまって、物悲しく、胸を打たれる演奏だった。
しばらくプロムナードがリフレイン。私の大好きな作品のひとつだが、またさらに好きになった。ラヴェル版もいいけど、ピアノ版はまた一味違った味わいだ。
「展覧会の絵」の絵
http://www.geocities.jp/tatsuyabanno/Bilderausstellung/Bilderausstellung.html
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鉄道の旅
- author: hourei
- 2007/10/03 15:51
先週の土曜日に、土曜ワイド劇場『鉄道捜査官』を見る。山形が舞台で、私がいつも乗っているフラワー長井線でも殺人事件が起きる。長井線内にもスナップが貼られており、近くのお寺の奥さんがエキストラで出たというので見てみた。
http://www.tv-asahi.co.jp/dwide/20070929.html
車掌が「いつも乗っている地元のお客さんばかりでした」と言うセリフがあるけど、そんな分かるほど田舎じゃないぞ!とか、鮎茶屋にいくなら鮎貝じゃなくて荒砥からだろ!とか、白鷹から山形のレストランに勤めていて長井線で通うのはどんだけ鉄道マニアなんだよ!とか地元ツッコミはあるものの、いつも見慣れた景色が出るのは楽しい。特に長井駅での乱闘シーンは見もの。
私もこのところ鉄道三昧。人生は旅なのであります。旅先で仕事をし、旅先で遊び、旅先で家族と会う。雲のごとく、水のごとく。
昨日は高校の後輩と偶然、新幹線で行き会った。アメリカ人と結婚した彼女は帰省中で、ちょうど帰国する日。一緒だった1才4ヶ月のお嬢ちゃんは、美味しいときなぜか眉をしかめる仕草がかわいい。アメリカのこと、山形のこと、子どものことなど話しているうちにあっという間の2時間。
4日ぶりに家に帰ると、1才8ヶ月の長男を見たが、わずか数日で言葉が増えている。「アンパンマン、だ」「ライオン、だ」など。長女は相変わらずインターネット三昧で、キッズgooやプリキュア5の動画やホームページを見ている。マウスの操作は見事なものだが、目が悪くなるんじゃないかしら。
そんな子どもたちをよそに、わずか一泊で山形にトンボ帰りである。明日は保育所の運動会だし、妻に全部任せっぱなし。本当は今日から水戸の祇園寺で開かれる講習会に行く予定が、葬儀のため明日の夜から参加。山形から水戸へは小山経由で行くが5時間かかる。つくばからだったら2時間くらいで行けたのになぁ。
ここ10日間ほど、妙に行事が詰まっている。御詠歌、葬儀・法事、コンサート、大学……。それぞれは大した時間をとられないのだが、移動量が多い。3往復。
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家の建築状況
- author: hourei
- 2007/09/30 11:16
家の完成まであと2ヶ月ほどとなり、だいぶ形が見えてきた。窓の見晴らしをよくするため大きい窓に替えてもらったり、部屋の入り口を増やしたりといった調整も済み、そろそろ内装にとりかかる。
目下の課題は見積もり外の費用の捻出方法。地盤改良で土を全部入れ替えたのと、仮住まいのために電気や水道を引き直したのが見積もりに入っていなかったため、150万くらいオーバーしそうな感じである。
さらに、本堂のトイレを改修するにあたり、ついでに壁や屋根の一部など直してもらいたいところも出てきて、こちらでも費用増が見込まれる。
3月に開かれた檀家総会では、見積もり費用と分担案まで承認されているので、こうした見積もり外費用については正直お願いしにくい。もっとも、少し多めに予算を考えているので、どこまでを檀家さんの寄付でまかない、どこまでを住職の会計でまかなうか、今度総代で話し合うことになった。
ともあれ、もうすぐシステムキッチンも入りそうだし、完成がどんどん楽しみになってきた。日に日に寒くなっており、そろそろ暖房が欲しくなる季節だけに、暖かい家が待ち遠しい。
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両祖忌
- author: hourei
- 2007/09/29 15:33
毎年、9月29日は曹洞宗の開祖・道元禅師と全国に広めた瑩山禅師の命日法要が行われる。両禅師の命日を太陽暦に変換するとどちらも9月29日になるんだとか。いろいろ調べたが9月29日に揃わないのはどうしてだろう?
永平道元
正治2年1月2日(1200年1月19日) - 建長5年8月28日(1253年9月22日)
瑩山紹瑾
文永5年10月8日(1268年11月21日) - 正中2年8月15日(1325年9月29日)
それはさておき、今年は維那(いの)という大役を仰せつかる。導師に次いで法要をリードする役割である。ここ数年は若手が集まって前日にナラシ(リハーサル)をするので最低限みっともないことにはならないが、緊張したなぁもう。
維那は法要の後半、出班焼香から仕事が始まる。並んだ和尚様に順番に焼香を促す。終わって九拝したら今度は宣疏跪炉。ソロで長い長い漢文を読む。声の高さを途中で変えなければいけないポイントがあって難しい。
宣疏の前に、表紙を読み上げなければいけないのを忘れてしまう。アンドゥ、アンドゥ。懐からまた出して読み直した。あと読み方でワンミス。「住持法孫比丘」をいつも葬式で「住持比丘」と言っているものだから「住持比丘法孫」と間違えてしまった。
それから挙経・読経・御詠歌・回向。回向では「高祖承陽大師」というところを「高祖ど…(うげん禅師)」まで言ってしまった。道元禅師は大師号など願い下げるようなご生涯だったことから、梅花流では「承陽大師」という言葉を「道元禅師」に変換し始めているが、まだ正式には承陽大師が正解となっている。
ともあれ、無事に法要終了。法要をご覧になった各寺の役員さんたちにどれだけの法悦を感じていただいたか心もとないが、まずは心底ほっとした。来年は私が兼務するお寺で行われるのでまた緊張しそう。
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親育て
- author: hourei
- 2007/09/28 22:11
昨日の昼、スーパーマーケットの前でお母さんが小さい子どもに当り散らしているのを見る。「みーちゃん! あっちこっち行かないでお母さんのほうだけを見て歩きなさい!」……そんなムリだろ?
親も人間だから機嫌のいいときも悪いときもあって、そのつもりはなくても関係のない子どもに八つ当たりするかたちになってしまうことがある。どんなに怒っていても辛かったり悲しかったりしても、子どもにいつも笑顔で接することができたらいいなぁと思った。それを目指すのは修行が必要だなぁとも。
そんな日の夜、1才半を過ぎた長男が食事を床にぶちまける。肉だんごとシラタキをほおばってから、あまり美味しくなかったのだろう、テーブルにボトボト吐き出し、さらに手で床に払い落とす。床中、ひき肉とシラタキが散乱。
長男はけなげにシラタキを1本ずつ拾っては流しに入れているが、3本ほどでやめてしまった。足の裏にもひき肉ベタベタである。こちらも食事が終わったので雑巾で拭いては拾い、拾っては拭き。ひき肉がなかなか拾えなくてイライラしてきた。
やっと終わった頃に妻が帰宅。気が緩んだせいか疲れがどっと出た。そこへ長男が台所のおたまや包丁を取ろうとするものだから、つい大声で「メッ!!!」ビクッとする長男。ついでに奥にいた長女もビックリして機嫌を悪くしてしまった。
どうして私が大声を上げたか訊いた長女に、妻が「お父さんも人間だからね、機嫌がいいときもあれば悪いときもあるのよ」……お昼に私が思ったことと一緒じゃないか(笑)。
とばっちりを受けた長男は、妻がお風呂に行ったのでパイパイを欲しがって泣いている。申し訳なかったとダッコして、そのまま家事を続けた。さっき怒られたのは何でもなかったかのように、すぐ機嫌が直る長男。私も見習いたい。
そんな平日が終わって今日から山形。家族と離れるのは寂しいものだが、主夫にとってはひとつのリフレッシュとなっている。
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違法行為
- author: hourei
- 2007/09/21 10:07
水戸地裁から手紙が届く。開けてみると「宗教法人法違反事件 過料決定」という見出し。これはまた振り込め詐欺か?と思ったが、心当たりがあった。
先日、庫裏の建設で融資を受ける際、法務局から登記簿謄本を取ってきたが私の住所が都内のまま。住職になったときに登記して以来、一切手をつけていなかったからである。
そこですぐに住所変更の手続き。何度も通わなければならないことの多い法務局にしては1度であっさりと変更できた……のだが。
「左記の者は、左記法人の代表役員に在任中平成13年3月15日(←入籍して引っ越した日)から2週間以内にすべき代表役員の住所移転登記を、平成19年7月11日(←住所変更した日)