6ニムト(6nimmt! / W.Kramer / Amigo, 1994)

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定番中の定番だが、初めての人が必ずしも面白いと思うわけではないようだ。その原因は、何を出せば大丈夫なのか、どうしてカードを引き取らなければならなかったのか、なぜ勝ったのか、なぜ負けたのかがなかなか見えてこないことにある。その不確実さの中で一番一番最善を尽くすのが面白さにつながるわけだが、そこまで行かずに漫然と遊んで終わりになる場合も多い。


面白さを理解してもらうためには、まず3,4ゲームは遊ぶべきだろう。そのうちに、絶対出してはいけないカード(5枚ある列の直後の数字)、あまり出すべきではないカード(数の若すぎるカード)が分かる。勘のいい人は、誰かに列を引き取らせておいて次に置けるぐらいのカードを見定めるようになるだろう。全員がそこまで理解すれば、ゲームは俄然面白くなってくる。


しかし実はその先がこのゲームにはあるような気がする。どのカードを出しても大丈夫な序盤にどのカードを出しておくかの選択は、ゲーム終盤に影響を及ぼす。1ケタ台や100番台のカードは早めに処理しておいた方がいいかもしれない。また、近い数字が集まっているときは早めに片付け、幅広い数字に対応できるようにしておいた方が後々楽になることもある。さらに、カウンティングによって今後絶対に出ない数字を把握できればいくらか有利になることもあるだろう。


今回は皆が慣れた頃に10周年記念版に掲載された8つのヴァリアントからいくつかを試してみた。


1:タクティックは山に埋もれたカードがなく、全て連番で出てくるシビアなヴァリアント。プレイ感は基本ルールと変わらないが、カウンティングを考え出すとかなり難易度が上がりそうだ。


4:プロフェッショナルは数の小さいカードを列の左側にも置けるヴァリアント。右にも左にも置ける場合は差分の小さい方に置くことになっているが、これの計算がかなり面倒くさい。出すときに計算、置くときにまた計算、それでどのカードを出せば安全かがかなり見えにくくなっている。


5:オープンはスタートプレイヤーから順番に1枚ずつ表にして出し、全員が出し終わったところで置いていくというもの。スタートプレイヤーは交替する。ランダムな要素がなくなり、計画的に出せるようになる分、1番目に出す人と後から出す人との心理的な攻防が面白い。今回遊んだヴァリアントの中で1番。


6:リファインは1回で2枚出し、一番小さな数字を出した人から2枚ずつ置いていく。1枚は小さい数字を出して先手を取り、もう1枚は大きな数字で次の人にプレッシャーをかけるというのが基本。ダイナミックな展開だが、どんどん列が取られていくのがやや大味に感じた。


ヴァリアントを遊ぶことによって基本ルールでも戦略の幅が広がりそうだ。まだまだ奥は深い。


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