日本ボードゲーム大賞所感

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『魔法にかかったみたい』のペリカンさんは、タイにバカンス中でコメント無理とか。ほんとに実在の人物なのだろうか?
今回はかなりのゲーム愛好者でないと投票できない仕組みになっているが、今回の総投票者数は317名で、規模は小さいといわざるを得ない。そのため以下のような投票戦略が有効になって、純粋な人気投票でなくなってしまう恐れがある。
ひとつは、本当のお気に入りを投票して死票になるよりは、上位に入りそうなゲームを推したほうがいいという投票行動が促されやすいということ。もうひとつは、自分が推したいゲームを1位に、それ以外を空欄にするというような極端な投票で、そのゲームに大きなアドバンテージを与えられるということである。
前者はすでにドイツゲーム賞から起こっている。6月に発表されるドイツ年間ゲーム大賞のノミネート作品・推薦リストのゲームがクローズアップされ、自然に投票されやすくなる。2000年以来、SdJにおけるDSPと重複したタイトルの割合が、DSPにおけるSdJと重複したタイトルの割合より常に高い(「年間ゲーム大賞とドイツゲーム賞の関係について」)
そういう行動を取る人が増えると、競馬の予想みたいな感じになる。候補になるのはすでに受賞した作品ばかり。あるいは自分が本当に好きな作品を投票するのが馬鹿らしくなる。死票になりやすいからだ。それでは日本人の好みという傾向を探ったり、未知のゲームを掘り出したりするのが難しくなる。
1位と3位の差は47点。1位をつける人が10人いればひっくり返せるくらいの僅差である。ここで極端な投票をして、そこそこ面白いと思うゲームがあってもちゃんと書き入れないと、1位と2位、2位と3位の得点差が人気度を表すものではなくなる。
こういう戦略的な投票でなく、純粋に好きなゲームを投票してもらうためには、規模をもっと大きくしなくてはならない。日本のゲーム好きはもっと多いはずだ。もっと多くの人に投票してもらえるよう、方策を考えたい。

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