三頭政治の終焉(Das Ende des Triumvirats)

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カエサルを帰さぬ

三頭政治の終焉

西暦前60年、元老院と対立したポンペイウスがカエサル・クラッススと密約し、実力による支配を強行。ポンペイウスはヘレニズム地域を、クラッススはエジプトを除くアフリカ北岸を、カエサルは未平定のガリアを担当し勢力圏とした。前53年カエサルの台頭を危険視したポンペイウスが、元老院と妥協、結託したため解消した。(山川出版社『世界史用語集』)

このゲームで3人のプレイヤーはそれぞれカエサル、クラッスス、ポンペイウスとなり、地中海沿岸を舞台に勢力を広げる。勝利条件は3つのうちいずれか。ローマ市民の支持を上げ執政官に2回選出されるか、14地域のうち9地域を征服するか、軍事・政治の権限を両方最大にするかである。お互いに牽制し、裏をかいたり、漁夫の利を得たりして、勝利を狙う。

手番にはまず自分の領地からお金や軍隊が出る。しかしそのまま手に入らないところがポイント。自分のコマをその領地まで移動して回収しなければならない。移動は1回に4エリアまでで、海も含まれる。その際に軍隊を同行させたり、途中で置いて行ったりすることで、軍備を固める。

移動中にほかのプレイヤーが支配する地域に入れば戦争。袋から武器コマを引いて、自分の色のコマだったら相手の軍隊を除去できる。その上で残った軍隊を相殺し、攻撃側が残れば征服となる。

そして最後にアクション。お金を払って権限を上げたり、支持を増やしたり、袋に武器を入れたりできる。権限が低いと、支持を増やしたり袋に武器を入れたりするのに余計にお金がかかる。

全体で7手番終わると1回目の選挙。このとき支持が最も多いプレイヤーが執政官に選ばれ、1エリアのお金や軍隊の補給を上げることができる。次も選ばれれば勝利となるが、1回選ばれると支持が減るのでまた地道に上げなければならない。でも支持を上げるのにばかり力を入れていると、その間に自分のエリアを征服されるかもしれない。偏りすぎてはいけないのである。

私はクラッススとなって民衆の支持集めに走る。鴉さんはポンペイウスで権限を上げ、ぽちょむきんすたーさんのカエサルは軍備を増強。はじめに与えられる土地で、こういう展開になるのである。私が1回目の執政官が目前というとき、軍備増強の弱いところを一気に攻め込んでカエサルが電撃勝利。9地域も取るのは無理と高をくくっていた矢先のことだった。お見事。

プレイヤーだけでなく、勝利条件も三つ巴になるように作られていて面白い。お互い牽制すると長引くかなと思ったが、どの勝利条件も確実に取りやすくなっていくので、スピーディな展開だった。ルールも例外処理がなくて見通しがよい。ルックアウトゲームズ(ドイツ)が『アグリコラ』でブレイクする前の作品だが、ドイツメーカーらしいゲーム哲学を感じさせるゲームである。

Das Ende des Triumvirats
M.ガブリアン、J.アクヴァ/ルックアウトゲームズ(2005年)
2〜3人用/10歳以上/80分
国内品切れ、海外で販売中

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