ラッタス(Rattus)

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人口が増えるほど危険

『オレゴン』を作ったノルウェーのデザイナーコンビが、オランダのメーカーから出版したゲーム。ヨーロッパ中にペストが広がった14世紀を描く。全人口の3分の1が犠牲になったというが、このゲームでも本当にどんどん死ぬ。そんな中で、自分の民族をどれだけ生き残らせるかという、ブラックなテーマのゲームである。

手番はキューブを好きな国に置き、疫病コマを好きなところに移動するだけ。疫病コマのあるマスにネズミチップがあれば、周囲の国に蔓延したことになって新たなネズミチップが置かれる。

また手番の最初には、役職カードを取ることができる。自分のキューブを安全圏に移動できる国王、疫病コマを2エリア移動できる騎士、キューブを避難できる商人、ネズミチップを移動できる修道士、キューブを余計に置ける農夫、ネズミチップを見て交換できる魔女の6種類。どれもほしい能力だが、取り過ぎるとたいへんなことに。

キューブもネズミチップもあるところに疫病コマが来ると、被害が発生する。ネズミチップをめくり、限界値をチェック。そこに書かれてる数字以上のコマがある場合、指定されたキューブが取り除かれる。

指定されたキューブというのは、特定の役職をもっているプレイヤーや、その国で最多のプレイヤー、あるいは全員である。ネズミチップによって異なり、めくってみるまで何が出るか分からない。でも役職カードを取れば取るほどリスクが高まるのは必至で、取りすぎに注意というのはこのためである。全滅なんてこともしばしば。

これを繰り返して、ストックのネズミチップがなくなったら最終ラウンドで終了。盤上に自分のキューブが一番多い人の勝ち。

配置できるキューブの数は、ネズミチップの数と同数である。したがってネズミチップの多いところにみんな置くと、どっさり集まる。そこに疫病コマが来た日にはもう目も当てられない。そんな危険は冒さずに、ネズミチップの少ないところにコツコツ置いたほうがよいかもしれない。

多産多死か少産少死かという選択に、誰と相乗りするかというのも考えどころ。疫病コマは自由に動かせるので、キューブが多い人を直接攻撃できる。しにくくするには、同じ国に相乗りするのが有効だ。でも特殊能力で裏切られるかもしれない。

このように疫病コマの移動先をめぐってプレイヤーの駆け引きが面白いゲームである。シンプルなシステムで、時間も60分以内と短い。

みんな均等に削り合い、最後まで行方が分からない状況だったが、最後にスペインで全滅する事件があり、康さんが1個差で勝利。最後のネズミチップが何かによって勝敗が変わる状況だった。

Rattus
A.ベルク、H.ベルク/ホワイトゴブリンゲームズ(2010年)
2〜4人用/10歳以上/45分
テンデイズゲームズ:ラッタス
ゲームストアバネスト:ドブネズミ

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