私がまだゲーマーでなかった頃(1):ウノ

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小学生の頃、子供会で夏休みに公民館に一泊するという行事があった。バーベキューや花火をしたらあとは自由時間。大人は家に帰るので、いつまで起きていても怒られない。それだけでもう嬉しかった。
そこで夜遅くまで遊んだのが『ウノ』である。前の人が出したカードと、同じ数字か色があれば出し、出せなければ山札から引く。引いたカードが出せればすぐ出せるので、「来い!」などと気合を入れて引く。
盛り上がるのが特殊カード。ドロー2とドロー4で、次の人が「くそう」とか言いながらカードを引くのを見て喜ぶ。黒いワイルドカードが手札にたくさんくると嬉しいが、自分の番をやり過ごせるだけのワイルドと、次の人に4枚引かせるワイルドドロー4とでは嬉しさが雲泥の差である。
ドロー4に対してドロー4を出せると、次の人に累積していくのがまたスリルがあってよかった。「頼む、俺の番まで回ってこないで」と心の中で祈るも空しく、大量のカードを引くことになったときの悔しさったら!
「ドローツー!」「ドローフォー!」今はすっかりいい大人になった友人が、嬉々として叫んでいた声を、今でも鮮明に思い出す。
本当は知らないUNOのルールによれば、ワイルド・ドロー4を出したときに、本当に手札に同色のカードがないかチャレンジでき、あればドロー4を返せるという「チャレンジ・ドロー4」や、3回まで裏にしてカードを出せる「チャレンジ・ダウト」というルールが競技ルールとなっている。『ウノ』というと運だけのゲームとしてバカにしてかかるゲーマーもいるが、結構よくできているのではないかと思う。さすが世界80ヶ国で1億5000万個売れていて、コンビニでも売っているカードゲームだけのことはある。
ドイツ年間ゲーム大賞審査員のU.バルチ氏のブログRezension für Millionenで行われている”Als ich noch kein Spieler war”に倣って、思い出のゲームを取り上げていきます。

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