フラワーパワー(Flower Power)

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蜂たちのゲーム理論

フラワーパワー

「囚人のジレンマ」の原理を使って、蜂たちが花を集めつつゴールを目指すボードゲーム。木の箱に木のボード、手作り感いっぱいのイラストにぬくもりがある。

自分の番になったら、ほかのプレイヤーを1人指名。全員が太陽と星の2枚のカードを持っており、どちらかを同時に出す。組み合わせは4通り。星と星なら2マスずつ進めるが、自分が星で相手が太陽なら自分は進めず、相手は3マス。その逆も同様。太陽と太陽ならどちらも1マスずつ進める。お互い星を出せればWin-Winの関係だが、相手が裏切って太陽を出し、進めなくなるかもしれない。

カードの選択と進む数
自分/相手太陽
2/20/3
太陽3/01/1

この「囚人のジレンマ」を利用したゲームに、ランドルフの『ジレンマ(Dilemma)』がある。お互いにどちらを出したらいいか分からなさ過ぎてつかみどころのないゲームだった。しかしこのゲームでは、相手のコマの状況により、何マス進みたいか(進みたくないか)が分かり、それによって星と太陽のどちらを出しそうか読める。ただたくさん進めばいいのではない。

途中には花のマスと蜘蛛のマスがあり、花のマスに止まれば花カードがもらえ、蜘蛛のマスでは奪われる。ゲームの目標は、この花カードを6枚集めることなので、ときにはゆっくり進んで花カードを集めていかなければならない。

さらに、花カードは、蜂の順位予想が当たらないともらえない。各レースの最初に、自分の蜂が何位に入るかを予想し、当たっていればその鉢が集めた花カードを確保できる。たくさん集めても、はずれれば没収。6枚確保して初めて、勝利となる。

このルールによって、「この蜂は、蜘蛛のマスには入りたくないはずだから、ここで星は出さないだろう」「この蜂は、トップを狙っているようだから、星を出してくるかな」などの予想ができる。もちろん、そう見せかけて裏切ることもあり、駆け引きが熱い。

三隅さんと2人で対戦。2〜3人プレイでは、1人2コマずつ担当する。第1、第2レースは花より順位を優先する目論見が当たって快調だったが、次第に読まれるようになって第3、第4レースを落とし負け。「あれを出してくれますよね?」「もちろんですとも」「それならこちらを出しますよ」「えっ、そういうならこっちかな」などと、毎回毎回カードを出す前に腹の探り合いがあって楽しかった。

Flower Power
O.イーゲルハウト/グリュックスリッターシュピーレ(1998)
2〜6人用/10歳以上/45分
絶版・入手難

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