クニツィア京都旅行

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水道橋のボードゲーム専門店、メビウスゲームズが20周年を記念して招いた世界的ボードゲームデザイナー、R.クニツィア博士の来日は6日間だった。初日と最終日はフライトなので実質4日間である。

1日目は講演会と祝賀会、2日目はゲーム研究家の草場純さんによる日本の伝統ゲーム(ごいた、投扇興、藤八拳など)体験、3日目は京都観光、4日目は都内でショッピングという日程になっている。

メインである講演会と祝賀会には、企画段階からお手伝いさせて頂いたにも関らず所用で行けなかった(妻が奥様の通訳としてパーティーに参加した)。気落ちしていたところ、能勢店長からお誘いで、京都旅行に同行できることになった。クニツィア氏とパートナーのマルグレートさん、能勢店長とメビウスママさん、けがわさんと私という6名で、朝8時の新幹線のぞみで出発。3人掛の椅子を向かい合わせにして、マルグレートさんが用意したミュンヘンのバウムクーヘンをナイフで切って食べながら、ドイツ語と英語と日本語が入り混じるおしゃべりを楽しむ。

京都の観光は日帰りで、京都駅伊勢丹の大空広場、清水寺、奥丹で湯豆腐ランチ、二条城、金閣寺をバス乗り継ぎで回るコース。関西出身のメビウスママさんの綿密な計画と、外国人をよく京都に案内しているけがわさんの説明で完璧である。高校の修学旅行がなかった私は初めてのところばかりだったが、仏教やお寺の知識を披露する機会にも恵まれた。

クニツィア氏とマルグレートさん
クニツィア博士とマルグレートさん、清水寺にて

クニツィア氏もマルグレートさんも気配りの人で、手厚いおもてなしに「やましさを感じる」と繰り返す。そこで昼食をおごってもらうことに。私も一緒にご馳走になってしまった。インタビューが入ったとき「メビウスの店内でしたほうが写真に写ってPRになるんじゃないか」と提案したり、マルグレートさんが写真を撮っているのを待っていただけで感謝されたり、感心するばかりだった。

クニツィア氏が旅行中ずっとお店で探していたのが、ぬいぐるみ用の着物。インスペクター・コッタというぬいぐるみ用に、ドイツでは各地に着せ替えがあるのだという。残念ながら京都では見つけることができなかったが(当たり前か)、裁縫が得意な方は手作りでプレゼントしてはいかがだろうか。

大のクニツィアファンであるけがわさんは、来日中毎日会って通訳を務めている。連日の疲れも出さず、テンションが上がりっぱなし。しょっちゅう「あーお腹すいた」と言っては一行を和ませていた(ミュンヘンのバウムクーヘンは、道中に食べきった)。

今回の来日に合わせてメビウスゲームズが制作するクニツィアの純新作タイル配置ゲーム『京都(仮)』のタイトルをみんなで考えたり、諸事情で輸入できなかった『ロンド』について販売の見込みが立ったりと、雑談の中で進展があったようだ。能勢夫妻が、京都ではすぐ関西弁に切り替わるのが面白い。

クニツィア氏と能勢夫妻、金閣寺にて
クニツィア氏と能勢夫妻、金閣寺にて

最後は新幹線改札内の甘味処「宝泉」で休憩。クニツィア氏がお店を見て回っていたところ、サインを求められたという。また同じ新幹線にボードゲームサークルまんまるの代表がたまたま乗っていたりして、クニツィア氏と握手。マルグレートさんは、「彼が有名人であることが、だんだん分かってきたわ」と驚いていた。

クニツィア氏は、講演会をお聴きになった方は分かると思うがユーモアとジョークにあふれていて楽しい。毎日休まずオフィスで仕事しているが、その毎日がホリデーみたいなものだとか、頭痛になると、薬を飲んで夜寝られなくなり、ゲームのアイデアが次々と思い浮かぶとか。現在開発中のゲーム情報もぽろぽろ出てくる。講演会でも触れられていたが電源系ゲームの開発が多いようだ。

東京着は21時。お二人を見送って帰途についた。花粉症がつらかったが、マルグレートさんが「完璧な一日」と仰っていたのに、私も同感である。このような素晴らしい旅行をプレゼントして下さったメビウスゲームズの能勢店長、メビウスママさん、けがわさん、そしてクニツィア氏とマルグレートさんに感謝している。ありがとうございました。Vielen, vielen Dank für schöne Mitreise!

クニツィア氏と桜
サービス精神旺盛なクニツィア氏。二条城にて

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