ラコタ(Lakota)

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うっかりを誘う
ラコタ
丸い盤の上に棒を置いていって、手持ちの棒を早くなくすことを目指すボードゲーム。ポルトガルのメーカーから2004年に発売された『タッソ(Tasso)』のドイツ語版で、作者はフランス人。驚くほどシンプルなゲームだが、観察力と、手先の器用さの両方が問われる。
手番には、手持ちの棒を1本、寝かせて置くだけ。盤からはみだしてもよいが、立てたり、ほかの棒に触れたりしてはいけない。
2本の棒の上に橋を渡すように置くと、続けてもう1本置ける。これによってほかの人より棒を減らすのだ。もちろん、ほかの人には簡単にそうさせないよう、うかつに棒を近づけて置かないようにする。しかし、棒が盤上に広がるにつれて、どうしても近いところが出てきてしまう。自分の番にチャンスが訪れるかどうか。「うーん、この距離なら上に置けそうだけど・・・。」観察力が大事である。
きわどいときには、棒が崩れたり、動いたりしてしまうこともある。そうなると落ちた棒のほかに、右どなりから1本受け取らなければならない。棒が入り組んでくる後半は、狭いところにうまく棒を落とし込めるかという手先の器用さが問われる。
4人で10分ほど。「うっかりゲーム」と聞いていたが、確かにうっかり2本のすき間を近づけてしまって次の人がラッキーという展開が多かった。みんな慎重にプレイしたせいか崩れることは1回もなし。私のうっかりに乗じてKさんの勝利。距離が広くて無理そうなところでもどんどん置いていく攻めの姿勢がもっとあったほうがよいかもしれない。『ジェンガ』のようなスリルではなく、置く場所をじっくり考えるところを楽しむゲームである。
Lakota
P.プルー作/コスモス(2012年)
2~4人用/8歳以上/30分
ショップ検索:ラコタ

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