エイジオブサモナー~大召喚時代~(Age of Summoners)

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魔力を貯めて召喚合戦
エイジオブサモナー
ケルベロス、キメラ、スフィンクス、スケルトンといった精霊を召喚して、その能力を組み合わせ得点を稼ぐカードゲーム。これはこれで定評のある「真面目」な方の北条投了氏の作品で、ゲームマーケット2015秋で発売された。1枚のカードが、3通りに用いられる仕組みが面白い。
手番には手札を1枚、自分の前に横向きにしておく。これによって、前に置かれたカードの数字との合計から「コマンドナンバー」が決まり、それに対応するアクションを行うことができる。アクションは7種類あり、さまざまなものが得られる。
自分の前に横向きにしておいたカードには、5種類の「魔力(リソース)」がついており、これを集めることにより、手札から精霊を呼び出すことができるようになる。リソースが多い精霊ほど召喚するのにターン数がかかるが能力は強い。しかし、ほかの精霊と同時に能力を発動できるなら、能力の弱い精霊でも力を発揮するだろう。次第に貯まっていくリソースと手札を見比べて、どの精霊を出すか考えるのが楽しい。
手番の最後に山札から2枚引いて、1枚を手札に、もう1枚を右どなりのプレイヤーの前に横向きにしておく。こうして自分の意図しないリソースが贈られることによって、長考しなくて済むとともに、意図しないコマンドナンバーや精霊召喚ができるようになるといったサプライズも起こる。「どうぞお収め下さい」「い、いらねー!」
誰かが精霊を10体以上召喚するか、勝利点チップが30点以上になったら1周してゲーム終了。
4人で30分ほど。数字が1か2のカードを右どなりに出すたびに数字が信仰ポイントが入る「ケルピー」を召喚して信仰を増やし、信仰が多いとカード補充と得点が増えるアクション「異端審問」「巡礼」で荒稼ぎ。最後には所持している信仰ポイントの2倍の勝利点が手に入る「レビヤタン」で1位。信仰に特化したのが勝因だったようだ。
ほかの人の精霊を見ている余裕はほとんどなくて、ソロプレイ感が強いが、自分だけのコンボを決めてどんどん得点を増やしていく楽しみは夢中にさせる。もっといろいろなコンボを試してみたいと思わせる作品だ。
Age of Summoners
北条投了/Chicken Dice Games(2015年)
2~4人用/10歳以上/30~50分

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