ゴリティア(Goritaire)

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バナナが足りない!
ゴリティア
ゴリラをピラミッド状に並べていく1人用カードゲーム。カードが2種類しかない尖った作品で、ゲームマーケット大賞の一次審査を通過している。
ゴリラは上の段に行くほど強い特殊効果を発揮するが、バナナの補給がないと生きていくことができない。バナナが足りなくなったらゲームオーバーだ。ゴリラの数を調整しつつ、少しずつ増やしていこう。
7枚の手札からスタート。山札からカードを引いて、場にゴリラを出したり、前に出したゴリラをタップしてアクションを行ったりする。ゴリラはピラミッド状に置き、上の段にあるゴリラほどアクションが強い。
例えば1段目のゴリラ1枚をタップすると、「ゴリラ」か「バナナ」といって山札から1枚めくり、合っていれば手札に入れられる。これが2段目のゴリラなら無条件で1枚山札を引くことができ、4段目のゴリラなら、1枚タップすると手札のバナナを1枚捨てるだけで4バナナが得られる。
このようにアクションは14種類もあるが、大別すれば山札からカードを引く、場に出す、バナナを増やすである。
アクションが終わったら食事。場にいるゴリラの数だけバナナが供給できれば次のターンになり、足りなければゲームオーバーとなる。このため、むやみにゴリラを増やしてしまうと苦しい。毎ターン、どのアクションでバナナを確保するか計画を立てていかなければならない。特に場にバナナを置くアクション(「植林」)は、食べても減らないバナナが作られるので重要だ。
1段目に7枚のゴリラが並び、そのターンにバナナを供給できれば勝利。このターンはゴリラもたくさんいるので実に苦しい。
1人プレイ、最初は5分ほどであえなくゲームオーバー。山札からバナナが引けずにすぐ行き詰ったのである。そこで2ゲーム目は「植林」に力を入れてみた。ゴリラとバナナをバランスよく引けたこともあって最後まで耐え切り勝利。最後の1ターン前が苦しかった。
2種類だけのカードでこれだけの深いゲームにするミニマリズムに感動した。1人で遊ぶのが寂しければ、2人の協力プレイでも楽しめるだろう。
ゴリティア
ポーン/ステッパーズストップ(2014年)
1人用/12歳以上/20分

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