2016年9月アーカイブ

インターネットテレビ「AbemaTV」で10月1日(土)20:00~22:00に、「芸能界ボードゲーム最強決定戦~秋の陣~」が配信される。出演・吉木りさ(タレント、グラビアアイドル)、里崎智也(元プロ野球選手)、高橋茂雄(サバンナ)、水谷葵(東京大卒プロ雀士)、解説実況・伊藤広大(こりゃめでてーな)、白坂翔(JELLY JELLY CAFE)、視聴無料。

今年7月に放送された「夏の陣」の続編。前回は『ブロックス』『ハゲタカのえじき』『クアルト』『R-Rivals』がプレイされ、東大卒アイドルの桜雪さんが優勝したものの、賞金を懸けた最終戦で負けたため、賞金の10万円が今回に持ち越されることになった。前回以上の熱い戦いが繰り広げられそうだ。

今回プレイするゲームは当日のお楽しみ。お見逃しなく!

AbemaTV:芸能界ボードゲーム最強決定戦~秋の陣~

アークライトは11月4日、2人1チームで役を作るドイツのカードゲーム『チームプレー(Team Play)』日本語版を発売する。J.シュミダウアー=ケーニヒ作、3〜6人用、8歳以上、30分、1800円(税別)。

2015年にシュミットシュピーレ(ドイツ)から発売された作品。輸入版はメビウスゲームズが扱っている。

それぞれ配られた目的カードに合わせて手札で役を作る。ただしプレイヤーは2人1組でチームになっており、チームのパートナーに手札を渡して援助することもできるが、相談してはいけないため、パートナーの目的カードや、前に取ったカードから推察しなければならない。目的カードは難易度によって得点が異なり、揃えづらい役を協力して達成できると嬉しい。

仲間の意図をいち早く見抜いて、ベストパートナーを目指そう。個人戦用ルールも入っているので、人数が奇数でも遊べる。

第11回カタン世界選手権、堂久剛氏4位

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

9月23~26日、アメリカ・コロラド州デュランゴで行われた第11回カタン世界選手権で、日本代表の堂久剛氏(北陸カタンクラブ)が4位に入賞した。優勝はアメリカ代表のW.カヴァレッタ氏。

現在隔年開催となっているカタン世界選手権。今年は38か国から60人の代表が参加した。予選を13位で通過した堂氏はセミファイナルで勝利し、決勝に進出。決勝はスペイン、日本、チェコ、アメリカという顔合わせになり、最終的に4位となった。

日本人で決勝テーブルに進出するのはこれで6人目となった。日本代表のこれまでの最高成績は第10回ドイツ大会の松本吉高氏、第5回ドイツ大会の大井真也氏による準優勝。

昨年のチャンピオンS.ストローム氏(エストニア)は45位、もう1人の日本代表である小堀浩史氏が32位で決勝進出ならず。

大会の様子は堂氏のブログ「北陸カタンクラブ」で順次レポートされている。また、大会の様子を主催のメイフェア社が動画で公開している。


ホビージャパンは10月下旬、実在の発明家・発見家が登場する発明競争ゲーム『インベンターズ(Legendary Inventors)』日本語版を発売する。デザイン・F.アンリ、イラスト・G.ラヌリアン、2~5人用、10歳以上、40分、4500円(税別)。

グーテベルク、キュリー夫人、エジソン、ヒポクラテス、フィボナッチ、二コラ・テスラ、アリストテレス、アインシュタイン・・・古代、中世、近・現代の3世代にわたる発明家・発見家の能力を使って、火の制御から電球や自動車の発明まで科学史の発明・発見を競うゲーム。ボンビクス社(フランス)が今秋に発売する新作である。

プレイヤーはさまざまな発明や発見をしてパテントを取得し、勝利点を得ることで、史上最も偉大な発明・発見者チームになることを目指す。自分の発明・発見家チームの中から1人を派遣し、能力に応じたキューブを発明・発見に置いていく。ワーカープレイスメントがゲームのシステム。必要なキューブが置かれると発明・発見が成し遂げられ、報酬を受け取る。

勝利点は、発明や発見を入手すること、その組合せ、自分の発明・発見家の成長度によって入る。また、発明や発見を入手できなくとも、関与することで自分の発明・発見家を成長させたり、ゲームを有利に進める効果を手に入れることもできる。プレイしながら発明・発見家たちに関する知識も身に付くカードゲームだ。

内容物:インベンタータイル20枚、トークン85個、《発明・発見》カード36枚、木製キューブ75個、レオナルド・ダ・ヴィンチ像1個、袋1枚、小冊子

推理ゲーム『4人の容疑者~湯けむりに消えた謎』発売

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

テンデイズゲームズは、温泉旅館の殺人事件を推理するボードゲーム『4人の容疑者~湯けむりに消えた謎』を発売する。デザイン・K.A.オストビー、イラスト・ママダユースケ、2~5人用、10歳以上、30~45分、2800円。

東京・三鷹のボードゲーム専門店テンデイズゲームズが『エスケープ』『ホテルサモア』『オートマニア』などの作品があるノルウェーのゲームデザイナーに委嘱したオリジナル作品。イラストは『枯山水』のママダユースケ氏が担当し、タイトルは公募で選ばれた。

プレイヤーは、滞在していた温泉旅館で起こった殺人事件を解き明かすため、4人の容疑者のアリバイの中で、「裏付けの取れないアリバイ」を特定することを目指す。アリバイは、人物、時間、場所の要素が描かれたカードによって表され、プレイヤーに手札として配られている。その中で除かれた1枚=「裏付けの取れないアリバイ」を、お互いに質問しあって特定していく。

さまざまな効果をもった温泉旅館の従業員や長期滞在客の力を借りることで、より多くの情報を集めたり、自分の知っている情報を隠すこともできる。

ヨーロッパのデザインと日本のアートワークがマッチした作品。推理小説を読むような興奮が待っている。

テンデイズゲームズ:4人の容疑者

『亜人狼 ~不死身の亜人を探せ!~』発売

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

スロウカーブは9月21日、講談社アフタヌーン誌連載のコミック『亜人』をもとにした『亜人狼 ~不死身の亜人を探せ!~』を発売した。5~20人用、10歳以上、30分、1620円(税込)。

昨年10月に発売した『サイコパス人狼』に続くコラボ人狼第2弾。劇場アニメ3部作の最終章公開に合わせての発売である。

17年前、アフリカの戦場に決して死なない人間が現れた。以降、まれに人類の中に現れる未知の新生物をひとは「亜人」と呼んだ。現在、日本では3体目の亜人「永井圭」が確認され、3体目の亜人の逃亡と膨大な懸賞金の噂により、巷は混乱と騒擾に包まれている。人々は人に紛れた亜人を探すのにやっきになり、亜人は政府のモルモットにならぬようその正体を隠した。人々は言う「もしかしたらこの中にも亜人がいるんじゃ......!」 自分の周囲にも隠れた亜人がいるのかもしれない......。人類と亜人が繰り広げる息詰まる心理バトルが、いま始まる!!

亜人(永井圭、佐藤、田中功次、中野攻)と、人間側として一般人(海斗、永井慧理子、オグライクヤ、永井母、中島啓介、教師、男、山中、北、堀口)、亜人管理委員会(戸崎優&下村泉、曽我部)、マスコミ(レポーター、アナウンサー)、さらに途中で人間から亜人に変わる「無自覚な亜人」と、合計20枚のキャラクターカードで、正体の分からない亜人と人間の戦いが繰り広げられる。

第1回東北ボードゲームフリーマーケットを終えて

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

第1回東北ボードゲームフリーマーケット(1)9月25日(日)、山形県長井市のフェス「ぼくらの文楽」内で、第1回東北ボードゲームフリーマーケットが開かれた。約400点のボードゲームが出品され、約300人が訪れるという大盛況となった。

今回、ブース分けをせず、値段・日本語ルールの有無・状態・出品者名を記した出品票を1つ1つに貼付して、全部をシャッフルして展示した。これには人によって出品数が大きく異なること、ブースの店番をせずに買い物したいこと、ジャンル(キッズ&ファミリー、フリーク、同人)分けして展示できることなどの理由がある。出品者のほとんどはいつものボードゲーム仲間だったため、前日から集まって出品票を貼り付けたり、ゲームをしたり。出品する方はほとんど内輪なので、それ以外のお客さんが来るか疑問がよぎる。

フリーマーケットは13:00~16:00という日程だったが、会場の都合で8時からの搬入となった。会議室の机を並べ直し、陳列するまで約1時間。あとの4時間はほかの方に担当してもらっているボードゲーム体験コーナー(こちらも盛況)を見に行ったり、外のキッチンカーで食事をしたりとフェス自体を楽しんだ。半分くらい知り合いなので、ごあいさつと雑談も楽しい。

さて開場の13:00。廊下には約20人ほどのお客さんが並んでいた。来場の御礼と買い物の仕方をご説明申し上げてオープン。どちらからいらっしゃったか伺うと、南東北三県がほとんどだったが、中には東京や盛岡からいらっしゃった方もいた。ふうかさんとkarokuさんも飛行機で山形空港からの参加である。

ふうかのボードゲーム日記:東北ボードゲームフリーマーケット

会場に入った参加者は、好きなゲームを選び、出口のところにある会計にもっていく。会計では出品票をはがして合計し、支払うという仕組み。参加者はじっくり吟味する方が多かったが、流れはスムーズだった。会場内には会計のほかに、会場係も何人かおり、適宜相談にも応じた。親子でいらして、子どもと一緒に遊べるゲームはどれか尋ねる方が多いのは、このフェスならではの光景だろう。

最後までお客さんは途切れず、参加者は約300人。知らない方がほとんどで、昨日の心配は杞憂だった。近県でこれだけ多くの人がボードゲームに関心を寄せているということに驚く。

終了後、出品票を出品者別に分けて精算。売上1点につき50円を手数料として頂き、会場費に充てた。撤収作業が終わってから夕食を食べながら反省会(みんな車での参加なのでお酒なし)。また来年もやりたいねと話したところである。

第1回東北ボードゲームフリーマーケット(2)
開場直後の様子

第1回東北ボードゲームフリーマーケット(3)
ボードゲーム体験コーナーも満卓

第1回東北ボードゲームフリーマーケット(4)
地元有志が製作した『ながいズーズーかるた』世界選手権決勝

第1回東北ボードゲームフリーマーケット(5)
カレーパン、石巻の焼き牡蠣、馬肉ラーメン肉まん、山形牛サイコロステーキ

第1回東北ボードゲームフリーマーケット開催

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

いよいよ25日(日)、管理人の地元である山形県長井市の西根地区公民館にて第1回東北ボードゲームフリーマーケットが開催される。13:00~16:00。

出品は中古ボードゲームが中心で、約400タイトルが並ぶ見込みとなっている。当サイトの管理人も150タイトルほどを出品する。絶版のボードゲーム(ボードゲームはすぐ絶版になるものだが)がたくさんあるので、探していた作品に出会えるかもしれない。

同会場ではフェス「ぼくらの文楽」が10:00~17:00の日程で開催されている。この間、ボードゲーム体験コーナーと物販があり、遊んで気に入ったものは購入できるようになっている。ボードゲーム提供は、昨年に引き続き木更津の「ゆかいなさかな」さん(前回の様子はこちら)。

ほかにもコンサート、ワークショップ、キッチンカー、はたらくくるま展が行われているので、家族連れで1日たっぷり過ごせるだろう。

アクセスは山形鉄道フラワー長井線羽前成田駅から車で5分(タクシー予約がおすすめ)。徒歩だと45分くらいかかるので注意である。

クレイジーワード(Krazy Wordz)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

語感で通じ合う

クレイジーワード

ランダムに配られた文字を組み合わせて、お題を表現するワードゲーム。語感を操作することで生まれるインパクトを楽しめる。ドイツ年間ゲーム大賞推薦作品。

まず、各プレイヤーにお題カードが配られる。「インドネシア語で『米』」「フランスワインの銘柄」「AV女優の芸名」など、内容はアダルト向け。それから各自、文字タイルをランダムに取る(本来はアルファベットだが、トリックプレイの方式で日本語タイルを使用)。

取った文字タイルで、お題の雰囲気を表す単語を作らなくてはならない。できあがったら、お題カードを裏にして出し、誰のでもないお題カードを1枚混ぜて、中央にある番号カードのところに並べる。さあ、誰の単語がどのお題か?

各プレイヤーは数字カードをもっており、この人だと思う人にそれぞれ渡す。全員に渡したら答え合わせ。合っていたら、当てた人と当ててもらった人が1点ずつもらう。こうして6ラウンド行い、得点の多い人が勝ち。

予想タイムでは「もうこれしかないでしょ」「あーそういうことね」「何で分かるんだよ!」「これは想像力を働かせて」と、知ったかぶりの会話が楽しい。単語の発表で盛り上がり、答え合わせでもうひと盛り上がり。

今回のMVPは、「セックスする特別な場所」に「いれすた」という単語を出したbashiさん。全員が分かった。

Krazy Wordz
D.バウマン、T.オデンホフェン、M.シュミット/フィッシュタンク(2016年)
3~7人用/16歳以上/45分

ヒントも過激にならざるを得ず

コードネーム:ディープアンダーカバー

今年のドイツ年間ゲーム大賞に輝いたチーム戦連想ゲーム『コードネーム』(TGiWレビュー)のアダルト版。『テレストレーション』のアダルト版である『テレストレーション:アフターダーク』(TGiWレビュー)と並んで、昼夜とゲームを変えて全く別な雰囲気で遊べる作品である。プレイした人からは「もう元には戻れない」という声も聞かれた。

ルールは『コードネーム』と同じで、2チームに分かれ、それぞれリーダーを出して、ヒントをもとに25枚のカードから自分の色のカードを当てる。ヒントは「○○、2枚」というように、そのヒントから当ててもらいたいカードの枚数を付けていう。

余談ではあるが、最初に『コードネーム』をプレイしたとき「ルール出すのが難しい!」と思ったものだが、これはボードゲーム経験とあまり関係しない。ボードゲームに求められる論理力よりも、語彙力や発想力がものをいうからだ。「このゲームは初心者向きではない」と思っている方は、ためらわないで試してほしい。

それはさておき、アダルト版には「ビール」「ウィスキー」「喫煙」などの酒タバコ類、「コンドーム」「乳首」「ローション」などの性的な単語、さらに「動物」「蝋」「ミルク」「指」などの取りようでエロくなる単語が入っている。ヒントも自ずと過激にならざるをえない。

「ペッティング、2枚」「まず指でしょ、それから乳首? いや手かな」「舌かも」「携帯電話、2枚」「まずバイブレーターね。あとはリンゴ? 携帯じゃなくてスマホだと思うけど」「サービス、3枚」「ホテルと、ビール。それからベッド?」「ベッドメイキングってこと? サービスだと違う仕事になる気が」異様に話が盛り上がり夜が更けていった。

Codenames: Deep Undercover
作者不明/チェコゲーム出版(2016年)
4~8人用/18歳以上/15~30分


ホビーベース・イエローサブマリンは23日、ストーリーテリングゲーム『ワンス・アポン・ア・タイム』の拡張セット『魔法の物語/海の物語』日本語版を発売する。2~6人用、8歳以上、20~40分、2700円(税別)。プレイするためには基本セットが必要。

『ワンス・アポン・ア・タイム(Once Upon a Time)』は1993年にアメリカで発売されたカードゲームで、「王様」「村」「戦う」などのキーワードが書かれた手札の物語カードで物語を作り、指定された結末できれいに終われるように手札を使い切ることを目指す。2014年にホビーベース・イエローサブマリンから日本語版が発売されている。

日本語版では1番目となるこの拡張セットでは、"Enchanting Tales"(2013年)と"Seafaring Tales"(2013年)を合体。魔法と海洋の要素が追加され、物語の世界が広がる。

魔法の物語は白雪姫やシンデレラ、海の物語はシンドバッドなどが登場。基本セットのものと共に自由に足したり抜いたりして楽しむことができる。

「小人」「口づけ」「難破する」などの物語カード、「そして鏡はひび割れ、彼女の夢もまた破れたのです」「そして海の底にある彼女の王国に、彼らは共に泳いで戻ったのです」といった結末カードで新しい物語が紡がれる。

やまがたボードゲーム協会のこと

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

やまがたボードゲーム協会今月12日に管理人の地元で「やまがたボードゲーム協会」という普及団体が発足した。

きっかけとなったのは毎年3000人を集めるフェス「ぼくらの文楽」で昨年、友人らとボードゲームコーナーを担当したこと。子どもたちが夢中になって遊ぶ様子をほかの若いスタッフが見て自分たちも遊びたくなり、ときどき管理人の自宅を訪れるようになった。

そこでたくさんのボードゲームに触れ、楽しんでいくうちに、彼らが関与している街づくりや観光とリンクし始める。地元商店街の商店主の集まりでも手応えをつかみ、理解が広まっていった。その間に「東北ボードゲームフリーマーケット」の開催が決まり、宿泊イベント「お寺でボードゲーム」が毎月開かれるようになって、自治体の「まちなか活性化事業補助金」という制度を利用して団体が発足した。

活動は毎月1回の例会がベースで、依頼があればボードゲームのレンタルやインストラクター派遣を行う。例会はボードゲームを常備してくれることを期待して飲食店・会費制で行う。さらにこれに呼応して、意欲的な方言かるた「ながいズーズーかるた」が製作され、ほかにもシビアな田舎暮らしをテーマにしたカードゲームが開発中となっている。細々とボードゲームを続けてきた身として、このようなムーブメントになるとは正直思っていなかった。

先日は地元の新聞社が取材に来て記事が上がり(下記リンク)、本日はテレビ局が観光番組の取材に来た。あまりニュースがない田舎ならではの話だが、地元メディアからも注目して頂いているのがありがたい。

8人の設立メンバーは30~40代中心で、さまざまな職業に就いており、街づくりや観光の実働部隊として重要な役割を果たしている。実行力はもちろん、一番は好奇心と、仲の良さが強みである。まだ始まったばかりで今後どうなっていくか分からないが、わくわくしているところだ。

ホビージャパン、10~11月の輸入リストを発表

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ホビージャパンは10~11月発売予定の輸入ゲームリスト4タイトルを発表した。シュピールで発表される新作も並んでおり、今年はさらに早く遊ぶことができそうだ。英語などの外国語版だが、日本語ルールが添付される。


トゥーリアの踊る塔(Touria)
デザイン・ブラント夫妻&M.リーネック、イラスト・K.フランツ、フッフ&フレンズ(ドイツ)、2~4人用、45~60分、5200円(税別)、10月下旬発売予定。
デザインはブラント夫妻(『村の人生』)とリーネック(『大聖堂』)、イラストは『アグリコラ』シリーズを手がけているK.フランツという豪華な顔ぶれによるファンタジーボードゲーム。
舞台は四方に塔がそびえ立つ国トゥーリア。かの国のタラ王女が結婚を決意しました。しかし、もちろん婿候補はまだ決まっていません。彼女は、未来の夫にさまざまな条件を当然のごとく望みました。それは英雄的な勲しを成し、目もくらむような贈り物をもってくることです。
勇敢な冒険者の一団が、恐るべき龍のひそむ地や、宝石が眠る呪われし鉱山に挑み、そして姫の父である王が娘の結婚を納得するような商取引をするなど日々いそしむことになります。そしてトゥーリア国の"踊る塔"は冒険者たちに道を指示し、勇敢なる男女は次々と冒険の旅へと旅立つのでした(勇敢なる女も登場するのは、タラ王女のハンサムな兄弟であるタラン王子も同様に結婚適齢期で、相手を探しているためです)。
王国内をめぐり、王女と王子の心ひく冒険を探し、お金を貯めて城まで戻りましょう。しかし、4つの塔が示す可能なアクションは見えてる面ごとに異なり、プレイヤーは自分の向きのアクションしか使えません。しかもアクションを使うことで塔は90度向きを変えるため、ほかのプレイヤーの利益になってしまうかもしれません。はたして、王女(王子)のハートを射止めるのは誰でしょうか?


ウルムの黄金時代(Ulm)
デザイン・G.ブルクハルト、イラスト・M.メンツェル、フッフ&フレンズ(ドイツ)、2~4人用、45~75分、5600円(税別)、10月下旬発売予定。
16世紀、ドイツの都市ウルムはその黄金時代を迎えていました。大聖堂はまだ完成してはいなかったが、街は神聖ローマ帝国随一の都市として、繁栄を極めていました。今日では世界で最も高い尖塔を持つ大聖堂で有名なウルムを舞台に、プレイヤーは、影響の及ぶ地域を広め、そして聖堂周辺にひしめく市場を活用していきます。
3×3マスのアクションスペースにスライドパズルの要領で新たなタイルを滑り込ませ、その中の1列のアクションを行い、外にはみ出たアクションは行わないという新しいアクション選択のシステムを採用。組み立て式の立体大聖堂も美しいボードゲームです。

チキンウイング(Chicken Wings)
デザイン・S.ブリードル&M.ラインドル、フッフ&フレンズ(ドイツ)、2~4人用、20分、5000円(税別)、10月下旬発売予定。
必要は発明の母と申しますが......台所のコンロに火がつけられたとき、彼らチキンは脱出を試みたのです!
幸い、台所には様々な道具がありました。チキンたちは、木製のスプーンに目をつけ、それをカタパルトのように使うことにしたのです! そしてお互い協力して、窓から外を目指しました。しかし「うまく投げられる」のはまだ脱出の道半ばです。着地地点がよろしくないと、悲惨な結果となりかねないのです......
哀れなチキンのフィギュアを、木製スプーンで投げて、的に当てる! 説明は不要なバカバカしくも楽しいアクションゲーム! 着地地点によって得られる農場タイルにより、得点が違ったり、マズイイベントが起こったり! はたして、華麗なる台所からの脱出は可能か? 手に汗握る(か?)アクションゲームです!

ノックスフォード(Noxford)
デザイン・H.クルマーレツ、イラスト・、カプシクムゲームズ(フランス)、2~4人用、20~40分、2400円(税別)、11月下旬発売予定。
眠らぬ都市、建築と拡張の永遠に続く歯車の音響く街、ノックスフォードへようこそ。
プレイヤーは犯罪組織を率い、腹心の部下と子分たちを使って街の富裕地区で一番の影響力を持つことを競います。スチームパンク世界を舞台に、カードで作られたヴィクトリア朝の都市を奪い合います。
毎ターン、プレイヤーは自分の犯罪組織の影響力を示すカードを置くか、誰の側でもない街の富裕地区(得点になる)のカードを置くか、置いたまわりの犯罪組織の影響力を打ち消す兵営のカードを置きます。この時、カードはすでに配置されている2枚のカードに接するように置く必要があります。
こうしてカードを配置していき、いずれかのプレイヤーが犯罪組織カードを全て配置したらゲーム終了です。中立の富裕層地区のカードを、最も多くの影響力で押さえたプレイヤーが支配することになります。富裕地区はシンボル1つにつき1点ですが、シンボルの種類によってはボーナスがあります。
スチームパンクテーマの、シンプルで駆け引きも熱い陣取り系のカードゲームです。

カステリーナの宝物(Der Schaz von Castellina)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

視覚と触覚がずれる件

カステリーナの宝物

目視で憶えた自分の宝を、手探りで拾い出す記憶&感覚ゲーム。デザイナーのロッシ(イタリア)は『いかだ動物園(Zoowaboo)』『箱の中へ(Ab in die Tonne)』など、独特の感覚的ボードゲームを制作することで知られる。

ボードを組み立てると、大きな衝立の下にお城の入口があり、お城の中が見えない状態で手を入れるようになっている。お城の中には各色のディスクとキューブ(いずれも木製)が散らばっており、これは宝を表している。

手番には10秒間、上からコマの配置を見て憶えた後、城の入口から手を入れて自分の色のコマを取り出す。1個ずつ取り出して自分の色だったら続行、他人の色や白だったら手番終了となる。他人の色のコマはその人に渡されるが、白は3つ取るとゲームから脱落してしまう。こうして自分の色のコマを全部先に取った人の勝ち。キッズでもすぐ分かるルールなのだが、大人がやると熱い。

10秒の間にどこにあるか憶えたはずなのに、手を入れると思ったのと違う配置。「あれ? ここに丸いコマがあったはずだけどなあ......」ほかの人は手の動きを固唾を呑んで見つめている。ときにはクスクス笑いが漏れたりすることも。「えっ、このコマじゃないの?!」

tomokさんがなぜか大半を皆に拾ってもらって1位。私は白を2つ取ったところで弱気になってしまい、最後も集めきれず。視覚と触覚のずれの大きさを痛感した。右手じゃなくて左手にしてみたり、手を入れてまずいらないコマを脇に除けてみるなど、いろいろなプレイスタイルがありそうで意外と奥が深い。

Der Schaz von Castellina
デザイン・C.A.ロッシ/イラスト・S.フロンデンライヒ&M.メンツェル/モーゼス出版(2013年)
2~4人用/5歳以上/15分

ボドゲde遊ぶよ!! phase 7-1

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

シュピール'16:エッガートシュピーレ

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

グレートウェスタントレイル(Great Western Trail)
デザイン・A.プフィスター、イラスト・A.レーシュ、2~4人用、12歳以上、75~150分。
19世紀アメリカを舞台に、牧場主となってテキサスからカンザスに牛の群れを集め、鉄道で輸送してお金や勝利点を稼ぎます。毎回カンザスシティーに到着するたび、最も価値の高い牛を手に入れたいのですが、自分の群れを管理するだけでなく、道沿いのいろいろな建物を賢く利用する必要があります。有能なスタッフを雇うのも大事で、カウボーイは群れを改善し、大工は自分だけの建物を作り、エンジニアは鉄道を整備してくれます。

キャメルアップカードゲーム(Camel Up Cards)
デザイン・S.ボーゲン、イラスト・D.ローハウゼン、2~6人用、8歳以上、30~60分。
ドイツ年間ゲーム大賞受賞受賞作のラクダレースゲームがカードゲームになりました。ラクダはダイスではなくカードで進みます。プレイヤーはどのラクダが動けるか、動くことになったらどれくら進むかを部分的に知っています。でもそれがいつ動き出すかは分かりません。その中でラクダの順位を予想し、賭けに買ってお金を稼ぐことを目指します。

炭鉱讃歌カードゲーム(Glück auf! Das grosse Kartenspiel)
デザイン・W.クラマー&M.キースリング、イラスト・D.ローハウゼン、2~4人用、10歳以上、50~80分。
2013年に発売されたボードゲームのカードゲーム版。エッセンは20世紀、ヨーロッパの炭鉱の中心地となっていました。地中深くから石炭を掘り出し、トロッコに載せて運び出して、遠くに送り出します。革新的なシステムと240枚ものカードでボードゲーム版とは違ったプレイ感を提供します。

ジョルヴィク(Jórvík)
デザイン・S.フェルト、イラスト・M.マーギールスキー、2~5人用、10歳以上、45~90分。
2010年に発売された『倉庫の街(Speicherstadt)』のリメイクでテーマはバイキングになりました。、シンプルなワーカープレイスメントとビッドのシステムで、交易を進めます。プレイヤーは伯爵(ヤール)となり、品物の交易で名声を手に入れ、大きな祭りを行い、侵略の資金を集めなければなりません。職人や戦士を配置し、都市に建物を建てて防御します。
基本ゲームと、拡張セット『波止場の倉庫(Kaispeicher)』のルールを加えた発展ルールがあります。

ロココの仕立屋:宝石箱(Rokoko - Schmuckkästchen)
デザイン・M.クラマー&L.マルツ&S.マルツ作、イラスト・M.メンツェル、2~5人用、12歳以上、60~120分。
ドイツ年間エキスパートゲーム大賞2014のノミネート作品の拡張セット。宝石職人が登場し、その弟子たちを育てることができます。宝石職人は指輪やネックレスを作ります。実習生の試験や親方の卒業証書があrほか、新しい職人が28人はいっており、得点方法が多彩になります。

ちんあなごっこ(Garden Eel Go!)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

うんこになる

ちんあなごっこ

チンアナゴを水族館で見たことがある。穴から細長い顔を出してぷかぷかと浮かんでいる。それがとても印象的で、『私の世界の見方』で「生まれ変わったら○○になりたい」というお題に「チンアナゴ」を選んだこともある。

このゲームは、そのチンアナゴをたくさん集めて水族館を作るカードゲーム。イラストが可愛らしく、キッズでも楽しめる(うんこは出てくるが卑猥な要素は全くない)。

チンアナゴのカードを3列に分けて並べる。これはそれぞれの漁場を表す。プレイヤーの1人が監視員となり、ほかのプレイヤーは今回、どの漁場で漁をするか選ぶ。その後で、監視員が今回監視する列を選ぶ。監視員が選んだ列では残念ながら漁ができない。それ以外の列を選んだプレイヤー(同じ列では監視員から近い順)がカードをゲットする。監視員を交代して次へ。

バッティングを避けるシンプルなゲームだが、ひねりがあるのがサメカード。チンアナゴカードの中に入っており、これを取ると、次に手に入れたチンアナゴはサメに食べられてうんこ(!)になってしまう。うんこはマイナス点。ひえ~。

サメカードを取ったら、次はチンアナゴの少ないカードを取っておいて、その次にまたチンアナゴの多いカードを取りたいところ。しかしそんな狙いは監視員の知るところとなる。ほかのプレイヤーの思惑を読んで、その裏をかいてほしいカードを取れるか。

4人プレイで15分。サメカードの次にたくさんチンアナゴを取ってしまう展開で大失点で最下位。でも、うんこのイラストが全てチンアナゴに合わせて描き分けられているのが愉快で、カードに見とれてしまった。「えっ、うんこを集めるゲームじゃないの?」(←お約束)

ちんあなごっこ
デザイン&イラスト:ぺけ/高天原(2016年)
3~5人用/6歳以上/15分

サバンナ高橋茂雄氏と『コードネーム』

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

読売テレビで8月に放送された深夜トークバラエティ番組『にけつッ!!』で、お笑い芸人の千原ジュニア氏が『コードネーム』を遊んだ話を紹介した。テロップは「サバンナ高橋の家でやったカードゲームの話」。

千原ジュニア氏がたまたま飲み屋で会った高橋茂雄氏(サバンナ)の家で飲んだときの話。家にはたくさんのボードゲームがあり、「すっげぇ面白いのあって」と『コードネーム』を紹介した。夜中に2時間くらい遊んだという。

千原氏はゲームの内容を少し紹介して、その後ケンドーコバヤシ氏がこれにヒントを得た連想ゲームを出した。「謝罪」「落語家さん」という2つのキーワードから千原氏が答えたのは「(桂)文枝師匠」。正解は飲みに誘われていけなかった「桂三度」というオチだった。

アニマルマインド(Animal Mind)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

言わなかった理由

アニマルマインド

動物の商人たちが4種類の品物をやり取りして得点を競うカードゲーム。グループSNEコンテストの製品化第3弾である。嘘をついてはいけないのに、ブラフゲームのようなプレイ感があるミニマリズムにあふれた作品。

自分の前に「受取」「受取」「拒否」のカードを並べてスタート。手番には山札から商品カードを引き、そのカードを見てから誰かに渡す。商品カードは「ミルク」「毛皮」「卵」「ペット」の4種類で、数字は0か1か2。相手に渡すとき、種類か数字のどちらかを正直に言わなければならない。「卵です!」

相手は受け取るか拒否するかを選べる。受け取るなら「受取」のカードを裏にして(「拒否」の面になる)自分の前に表にしておき、拒否するなら「拒否」のカードを裏にして(「受取」の面になる)手番プレイヤーが自分の前に表にしておく。つまり、自分の前に3枚並んでいる「受取」「拒否」カードは、受け取る/拒否する権利を表す。3枚とも「受取」になったら必ず受け取らなければならないし、3枚とも「拒否」になったら必ず相手に返さないといけない。このルールが実によく効いている。

さて、商品カードは各自3種類までしかもてない。そのため4種類目を受け取ってしまうと、一番多く集めた種類のカードを全部捨てなくてはならなくなる。3枚とも「受取」になっていた場合、ほかのプレイヤーは4種類目を押し付けてくるだろう。そうならないように、「受取」「拒否」のどちらも残しておきたいが、それを見越してほかのプレイヤーが先に良くないカードを渡してくる可能性もある。「拒否」のカードを残すために受け取っておくか、それともリスク覚悟で受け取ってしまうかが悩ましい。

山札から決算カードが出てきたら得点計算。その時点で自分の前に並んでいるカードを、種類別に枚数×最後に置いたカードの数字で計算する。いくらたくさん集めても、最後に「0」のカードを押し付けられたら0点。これで駆け引きがさらに重層化する。

4人プレイで30分。「ペットです」「どうせ0でしょ?」「じゃあ拒否していいですよ」「0と見せかけて、取るつもりだったら2なのかな」......種類か数字のどちらかを言うとき、言なかったほうをどうして言わなかったのか考え始めると疑心暗鬼が始まる。「2です」「おっ、でも毛皮だったらバーストだから、毛皮? それともそれを恐れて拒否することを見越して、自分が集めているミルク? う~~ん」「安心して下さい、大丈夫ですよ」「って毛皮!」あーだこーだ言っては盛り上がり、めくっては盛り上がり。トップを数人で止めに行こうとして、逆に得点を伸ばしてしまったりもした。分かりやすいシンプルなルールと楽しいイラストから想像もつかない熱い駆け引きとダイナミックな展開を楽しむことができた。

アニマルマインド
デザイン・Cacio(樫尾忠英)/イラスト・佐々木亮/cosaic(2016年)
2~4人用/8歳以上/30分

ホビージャパンは10月13日、協力型ボードゲームの定番『パンデミック』のリミテッド・コレクターズ・エディションとなる『パンデミック:イベリア(Pandemic Iberia)』日本語版を発売する。デザイン・J.T.カストロ&M.リーコック、イラスト・C.クイリアムス、2~5人用、8歳以上、45分、5000円(税別)。拡張セットではなく、単独でプレイ可能。また限定生産品のため、品切れ後の再入荷の予定はなく、受注数が入荷数を上回った場合は配分になる場合がある。

『パンデミック』の版元であるズィーマンゲームズ(カナダ)が今年の秋に世界同時発売する新作に日本語版が加わった。SFゲームだった『パンデミック』がついに歴史シミュレーションゲームとなる。

ときは1848年、イベリア半島に急速に広まっていた疫病―マラリア、チフス、コレラ、黄熱―を研究することのがゲームの目的。プレイヤーは第二次王立慈善遠征隊の一員として、イベリアの人々を救うため、プレイヤーはバルセロナからリスボンまで東奔西走する。農学者、医師、科学者、鉄道員など独自の特殊能力を持つ7種類の役割から1人を担当し、限られた時間内に協力して4種類すべての疫病を研究できれば勝利だ。

史実に基づいた15種類のイベントが待ち受けているほか、通常のゲームの他に、「患者の流入」と「歴史上の疫病」の史実に基づいた2つのチャレンジもプレイできる。

また、患者の治療や研究成果の共有に加え、新しいアクションとして鉄道の敷設と水の浄化が加わる。鉄道を敷設すると移動が早くなり、水を浄化すると一帯で疫病の蔓延を防ぐことができる。移動方法も馬車・ボート・鉄道と増え、手番の選択肢は一層悩ましいものとなっている。

内容物:役割カード7枚、プレイヤーのコマ7個、プレイヤーカード69枚、参照カード5枚、感染カード48枚、疫病コマ96個(4色各24個)、浄化トークン14枚、鉄道トークン20枚、予防トークン1枚、研究マーカー4枚、感染率マーカー1枚、アウトブレイクマーカー1枚、病院コマ4個、ゲームボード1枚、チャレンジカード5枚、ルールブック1冊、アートブック1冊ほか

パンデミック:イベリア(コンポーネント)

国際ゲーマーズ賞(International Gamers Awards)選考委員会は本日、今年の大賞作品を発表した。先月に発表されていた「一般ストラテジー部門」で10タイトル、「2人用ストラテジー部門」5タイトルのノミネート作品の中から(TGiWニュース)、最終投票により『モンバサ』と『世界の七不思議:デュエル』がそれぞれ大賞に選ばれた。

『モンバサ』は先日発表されたドイツゲーム賞に続く受賞で(TGiWニュース)、今年一番なゲーマーズゲームの座は不動のものとなった。国際ゲーマーズ賞とドイツゲーム賞が同じ作品を1位に選ぶのは『テラミスティカ』『ロシアンレールロード』『マルコポーロの旅路』に続き、4年連続。ひとつの作品に人気が集まる傾向が続いている。

『モンバサ』はアークライトから日本語版が、『世界の七不思議:デュエル』はホビージャパンから日本語を含む多言語版が販売されている。

当サイトの管理人は本年から、国際ゲーマーズ賞の選考委員となった。選考といっても面白いと思った順にメールを送り、それを集計しているだけなので、審査員が侃々諤々と議論するゲームマーケット大賞と比べると物足りなさが残った。

国際ゲーマーズ賞の表彰式は、ドイツで開催されるボードゲームメッセ「シュピール」会期中の14日、各国から集まった選考委員の立ち会いのもと行われる。

【国際ゲーマーズ賞2016】
(一般ストラテジー部門)
・モンバサ(Mombasa/A.プフィスター/エッガート・シュピーレ)
(2人用ストラテジー部門)
・世界の七不思議:デュエル(7 Wonders Duel/A.ボザ&B.カタラ/ルポ・プロドゥクシオン)

International Gamers Awards:2016 Winners

第2回ゲームマーケット大賞、二次審査通過作品発表

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ゲームマーケット事務局は本日、第2回ゲームマーケット大賞の二次審査通過作品14タイトルを発表した。7月に発表された一次審査通過40タイトルの中から審査員の協議で選出され、この中から来月に優秀作品、そして大賞が選ばれる。

ゲームマーケット大賞は、アナログゲームシーンのさらなる盛り上がりのために昨年設立された。国内最大のアナログゲームイベント「ゲームマーケット」で過去3回に発表された新作の中からセレクトし、12月のゲームマーケット秋に大賞が発表される。今年の審査員は草場純、秋山真琴、ふうか、小野卓也の4名。

第1回に引き続き2年連続で二次審査を通過したのは、13団体中、OKAZU Brandと高天原だけで、それ以外は総入れ替え(昨年の結果はこちら)。国内のボードゲーム制作団体が群雄割拠している様子が浮き彫りとなった。

二次審査を通過した団体は今後1年間、出展申し込みが抽選になった場合、自動的に当選する権利が与えられる。優秀作品(4~5タイトル)の発表は11月10日頃の予定。

ゲームマーケット大賞2016 ニ次審査通過作品 発表

【ゲームマーケット大賞 二次審査通過作品】
Cinecitta1937(吉々庵)、アニュビスの仮面(ギフトテンインダストリ)、ガラクタオークション(こげこげ堂)、ソラシノビ(グループSNE/cosaic)、たのめナイン(するめデイズ)、ちんあなごっこ(高天原)、トリック オブ スパイ(カワサキファクトリー)、ナショナルエコノミー(スパ帝国)、ビンジョー×コウジョー(すまいる120円)、横濱紳商伝(OKAZU brand)、似顔絵探偵(JoyntGame Factory)、狩歌(Xaquinel)、幽霊島の殺人(楽々亭)、曖昧フェイバリットシングス(するめデイズ)

第1回お邪魔者日本選手権、今野律人が優勝

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

9月3日、高円寺「す箱」にて第1回お邪魔者日本選手権が開かれ、54名の参加者から今野律人氏が優勝した。11月26日にハンガリー・ブダペストで開かれる第1回世界選手権に日本代表として出場する。

『お邪魔者』の世界選手権は今年初めて行われ、24カ国の参加が見込まれている。特にドイツでは全国で約30回の予選が今月まで開かれ、10月のエッセン・シュピールで本選を行い、ドイツ代表を決める。

日本選手権は2ゲームの合計得点で上位16名が準決勝に進出。準決勝2テーブルの上位8名が決勝に進み、予選からの総合得点で優勝者を決める仕組み。大会ルールで導入されている「自己中」(単独で宝を獲得すれば勝利できる)で金塊を掘り当てた今野氏が優勝を勝ち取った。

今月下旬のカタン世界選手権(アメリカ・コロラド)に出場する小堀浩史氏と堂久剛氏、10月のカルカソンヌ世界選手権(ドイツ・エッセン)に出場する月形祐輔氏と共に、日本代表の活躍が期待される。

ホビージャパンは10月上旬、ドイツゲームデザイナーのR.クニツィアがデザインした1人用パズルゲーム『ライナー・クニツィアの頭脳パズル:宝の地図(Brains: Schatzkarte)』日本語版を発売する。1人用、8歳以上、5~20分、1600円(税別)。

ペガサスシュピーレが『ライナー・クニツィアの日本庭園(BRAINS: Japanischer Garten)』に続いて今年7月に発売した頭脳パズルゲームシリーズの第2弾。「日本庭園」は輸入版だったが、今回は日本語版として登場することになった。

タイルを配置して完全な宝の地図を完成させるパズルゲーム。全部で50題あるパズルシート(25枚の裏表)の中から1つを選び、自分の前に置く。8枚の宝の地図タイルを取ってスタート。宝の地図タイルをパズルシートの空いているスペースに配置していき、宝の地図を完成させることを目指す。

パズルシートに記載されているすべての課題を満たす必要があり、さまざまな制約が加わることで、難易度が上がっていく。どのパズルも正解は1つだけ。頭脳をフル回転して挑戦しよう。

シュピール'16:コスモス

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ルター(Luther)
E.シュレーゲル&M.シュレーゲル作、2~4人用、10歳以上、45分。
来年迎えるM.ルターの宗教改革500周年を記念して、プロテスタント教会とのコラボで制作されたボードゲーム。12の主要都市を回り、同士を集め、経験ポイントを集めます。途中には面白いイベントが起こって逆転もあります。
デザイナーは『ウェスト・オブ・アフリカ』『バンコクの運河』のシュレーゲル。夫妻でのゲーム制作となります。

脱出ゲーム(EXIT Reihe)
I.ブラント&M.ブラント作、1~6人用、12歳以上、45~90分。「秘密の実験室(Das geheime Labor)」「人気のいない小屋(Die verlassene Hütte)」「ファラオの宝物庫(Die Grabkammer des Pharao)」の3タイトルが同時発売されます。
部屋に閉じ込められたプレイヤーたちが、部屋の中の秘密を明かし、協力して脱出することを目指します。チームワークと想像力が試されます。普通でない道を通り、隠されたヒントを見つけ、秘密のコードを解き明かします。ブラント夫妻が送る、リアル脱出ゲームファンのための自宅で遊べる脱出ゲームです。

アンドールの伝説3:最後の希望(Die Legenden von Andor III - Letzte Hoffnung)
M.メンツェル作、2~4人用、8歳以上、60分。
『星の盾』『北方への旅立ち』に続く拡張セット第3弾。物語は『北方への旅立ち』の続きで、旅から帰った勇者たちがアンドールを救うべく南方に向かい、大冒険を繰り広げます。灰色の山脈の向こうに待っているのはスケルトンの軍隊たち。古代の4つの魔法の盾を装備した勇者たちが立ち向かいます。

アンドールの伝説3:闇の英雄(Die Legenden von Andor III - Dunkle Helden)
M.メンツェル作、2~4人用、8歳以上、60分。2017年2月発売予定。
『最後の希望』の拡張セットと併せてプレイできる英雄セット。特別な能力でアンドールの英雄たちを支えます。アンドールの伝説三部作の最後を飾る拡張セットで、5~6人でもプレイできます。

悪略の限り(Mit List und Tücke)
M.リーネック作、3~4人用、12歳以上、30分。1999年にベルリナー・シュピールカルテンから発売された同タイトルのカードゲームとは内容も作者も別です。
王様が亡くなり、女王の時代がやって来ました。宮廷はぴりぴりした雰囲気になっています。司教や修道院長がお互いに暗殺を狙います。どのキャラクターがまだゲームに残り、どのキャラクターをほかのプレイヤーがもっているか分かりません。毎ラウンド、各プレイヤーは4枚の手札で始め、手番には1枚を自分の前に出して指示に従います。暗殺されずに生き残って、影響力を獲得しましょう。

タルギ・拡張(Targi - Die Erweiterung)
A.シュタイガー作、2人用、12歳以上、60分。
日本語版にもなった2人用カードゲームに拡張セット。新しいルールと新しい要素でゲームの展開が多様になります。45枚の部族カード、新しい要素「水」や「移動砂丘」によって新しい可能性が開かれます。またトゥレグ族の婦人「タルギア」を探し出せば報酬がもらえます。

ワードスラム(Word Slam)
I.ブラント&M.ブラント作、4人以上用、12歳以上、45分。
2つのチームが同時に同じお題を当てます。ただし言葉ではなく、105枚だけの動詞、形容詞、名詞、前置詞カードを使って説明しなければなりません。想像力と鋭い耳が試されます。カードは相手チームには見えませんが、相手チームの相談がヒントになることもあるからです。

アークライトは10月15日、不動産と小切手の競りゲーム『フォーセール(For Sale)』日本語版を発売する。デザイン・S.ドラ、イラスト・A.マドン、3~6人用、8歳以上、20~30分、2400円(税別)。

オリジナルはラベンスバーガー(ドイツ)から1997年に発売された作品。2011年にニューゲームズオーダーが一度日本語版を発売しており、2回目の日本語版発売となった。複数の会社から日本語版がリリースされるケースは『カタン』などがあるが珍しく、ロングセラーの人気商品といえる。

なお昨年、イエロ社(フランス)からもアートワークを一新した新版が発売されているが、今回日本語版になるのはニューゲームズオーダーと同じイーグル・グリフォンゲーム(アメリカ)のアートワークである。

コインで不動産カードを競り、競り落とした不動産カードで小切手カードを競るという2段階の競りゲーム。不動産カードの競りは人数分を並べて自由にコインを積んでいく方式で、1番高い不動産を競り落とした人以外は、半分が戻る。小切手カードは、こうして入手した不動産カードを1枚ずつ出して同時公開で競る。価値の低い不動産で、うまく高額の小切手を手に入れるには、競争相手の一手先を読んで出し抜かなければならない。

短時間で手軽に競りの醍醐味が味わえるカードゲームだ。

内容物:不動産カード:30枚、資金カード:30枚、コイン:72枚、ルールブック:1枚

フォーセール日本語版(コンポーネント)

テレビ朝日系で9月8日に放送された『雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!』(23:15~)にて、高校野球芸人のいけだてつや氏が再びボードゲームを紹介した。

「ピンポイントアカデミー大賞」が今回のテーマ。絞ったテーマを5人の芸人さんが講義形式でプレゼンした。いけだ氏は8月18日の「芸人持ち込み企画プレゼン大会」に続いて2回目のボードゲーム紹介である(1回目の記事)。

いけだ氏がプレゼンしたゲームは3タイトル。いずれも前回同様、定番を外した尖った作品が並ぶ。

『バッカスの宴』は「パーティーピーポーである皇帝をヨイショしまくって、死ぬまでご飯を食べさせるゲーム」と紹介。登場するキャラクターの人物相関図まで作り、ゲームのシステムにも少し踏み込んで説明した。

次の『いかさまゴキブリ』は「バレなきゃカードを捨てていいゲーム」。投げたり落としたり、いろいろなカードの捨て方をいけだ氏が実演してみせ、1ヶ月ぐらい経って冷蔵庫の下からカードが出てくるエピソードを紹介した。
TGiWレビュー:いかさまゴキブリ

最後に登場したのは何と『おっぱい・おしり・サンシャイン』。おっぱいカードが出たら、誰よりも早く「おっぱい!」と叫ぶゲームで、実際にプレイすることに。スタートプレイヤーは一番大きい声で「おっぱい!」と言えた人からというルールに従って、ひとりひとり「おっぱい!」と叫び、ゲームが始まると本気で「おっぱい!」という異様な盛り上がり方を見せた。
TGiWレビュー:おっぱい・おしり・サンシャイン

最後に司会の蛍原氏が首の後ろに隠していたおっぱいカードを見せてプレゼンは終わった。

前回紹介された『エミーラ』『イヌイット』『プゥー』と比べると出演者へのインパクトは弱かったが、今回はテーマではなくゲームの仕組みに踏み込んだプレゼンで、ボードゲームの固定観念を壊す内容になったのではないだろうか。


アメトーーク! 9月8日 ピンポイントアカデミー大賞 投稿者 japanvt2

アークライトは10月15日、盗賊たちが盗んだお宝を争奪するダイスゲーム『盗賊市場(Thief's Market)』日本語版を発売する。デザイン・D.チョーカー、イラスト・R.ランディ&A.P.マクアイヴァー、3~5人用、14歳以上、30~50分、2400円(税別)

TMG社(アメリカ)から今年8月のジェンコンで発表されたばかりの作品。盗賊たちがお頭の元に集まり、日々の「アガリ」を分配する。

毎ラウンド、ダイヤなどの出目がついた盗品ダイスを振り、そこから取って場に並んだ「市場」カードや「金貨」を獲得する。市場カードには出目を変えたり、追加でカードを取ったりできる特殊効果があり、これを使って最終的にお宝を集め、悪名ポイントを稼ぐ。カードが補充できなくなったとき、最終ボーナスを加え、悪名ポイントの最も高いプレイヤーが次のお頭になって勝利する。

カードは後から出るほど効果が強くなり、序盤から獲得していったカードとの組み合わせが勝敗の要。強力な分、獲得コストも上がるので、それに対応できるカードの取り方も求められる。賑やかなダイスロールの中に、したたかな戦略が求められるゲームだ。

内容物:親マーカー1個、金貨トークン33個、悪評トークン33個、盗品ダイス13個、早見表カード5枚、市場カード49枚

盗賊市場日本語版(コンポーネント)

ドイツゲーム賞2016に『モンバサ』

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ボードゲームメッセ「シュピール」を主催するフリードヘルム・メルツ社(ドイツ)は7日、27回目となる今年のドイツゲーム賞(Deutscher Spiele Preis)を発表した。愛好者の投票により、『モンバサ(Mombasa)』が1位に選ばれた。

ドイツゲーム賞は、前年の秋から当年の春までに発売された新作を対象として、はがき、インターネット、用紙による一般投票で選ばれている。5タイトルまで記入する方式で、毎年フリーク向けの作品が選ばれる傾向にある。昨年は『マルコポーロの旅路』、一昨年は『ロシアンレールロード』が受賞した。

今年1位に輝いた『モンバサ』は、アフリカ植民地時代に交易拠点を拡大して利益を競うドイツのゲーム。ありとあらゆるシステムをうまく配合した作品ですでに数々のゲーム賞を受賞しており、名実ともに今年一番のゲーマーズゲームとなった。昨年、一昨年と同様、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞の推薦リストから選ばれた。日本ではアークライトから今月日本語版が発売されている。
TGiWレビュー:モンバサ

ドイツ年間ゲーム大賞の『コードネーム』が2位、年間エキスパートゲーム大賞の『スカイアイランド』は7位、同ノミネートの『タイムストーリーズ』と『パンデミックレガシー』は3位と4位につけた。年間エキスパート大賞でノミネート・推薦リスト以外で入賞した作品は昨年3タイトルあったが、今年は『ニッポン』の1タイトルのみ。

一緒に投票にかけられるドイツキッズゲーム賞には『レオ』が選ばれ、年間キッズゲーム大賞の『ストーンエイジ・ジュニア』は、優れたルールブックに贈られる金の羽根賞に選ばれた。授賞式は10月12日、ドイツ・エッセンで行われる「シュピール」前夜祭にて行われる。

【ドイツゲーム賞2016】
1位:モンバサ(Mombasa / A.プフィスター / エッガート+ペガサス)
2位:コードネーム(Codenames / V.フヴァチル / チェコゲーム出版)
3位:タイムストーリーズ(T.I.M.E. Stories / M.ロゾイ / スペースカウボーイズ)
4位:パンデミック:レガシー(Pandemic Legacy / M.リーコック、R.ダヴュー / ズィーマン)
5位:ミステリウム(Mysterium / O.ネフスキ、O.シドレンコ / リベル)
6位:カルバ(Karuba / R.ドーン / ハバ)
7位:スカイアイランド(Isle of Skye / A.ペリカン、A.プフィスター / ルックアウト)
8位:インホテップ(Imhotep / P.ウォーカーハーディング / コスモス)
9位:世界の七不思議デュエル(7 Wonders Duell / B.カタラ、A.ボザ / ルポ)
10位:ニッポン(Nippon / N.B.センティエーロ、P.ソレダーデ / ホワッツユアゲーム)

【ドイツキッズゲーム賞2016】
レオ(Leo muss zum Friseur / L.コロヴィーニ / アバクス)

【エッセン金の羽根賞2016】
ストーンエイジ・ジュニア(Stone Age Junior / M.トイブナー / ハンスイムグリュック)

Deutscher Spiele Preis:Preisträger 2016

ウィンナーワルツ(Wiener Walzer)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

素敵な相手が見つかるとは限らない

ヨーロッパ中から集まったお金持ちがダンスパーティーで素敵なお相手を見つけるゲーム。近年ドイツゲームデザイナーを次々と起用してクラシカルな作品を発表しているピアトニク社だが、R.クニツィアの新作というと殊更に注目される。良い相手が見つけられなくても、美味しいビュッフェで腹を満たそう。ファニーなイラストと協力プレイの要素もあいまって、ほんわかとしたゲームになっている。

ボードはダンスホール。でもなぜか床いっぱいに料理が敷き詰められている(踊れないだろ!)。あと最初からいる中立の人物が数人。手番には、自分の人物タイルを1枚、どこでも料理チップの上に置いてその料理チップを獲得する(腹が減っては踊りはできぬ)。そしてタイルの山札から1枚引いて手番終了。手札は1枚だけなので、どこに置くかだけが考えどころだ。

さて、人物タイルを置くことで、ある人物タイルの四方が全て壁かほかの人物になったら、ダンスが始まる。ダンスをするのは隣接する異性同士と決まっていて、異性が複数いる場合はランクの高いほう、ランクも同じなら手番プレイヤーが相手を選ぶ。ダンスをした人物タイルは裏返り、プレイヤー双方に得点(自分の人物同士でダンスをした場合は、1回だけ得点が入る)。1枚タイルを置くことでダンスが連続で起こる場合もある。

得点は、ダンスをした人物タイルのランクの合計である。するとどういうことが起こるかというと、ランクの高い人物タイルの周囲に異性が群がり、ランクの低い人物タイルの周りには誰も来ないという、あからさまな状況である(せつない!)。ランクの高い人物タイルと低い人物タイルのイラストが笑えるほどはっきり描き分けられているのも拍車をかける。「こんなじじいとは、踊りたくないわ!」「お姉さん、そりゃひでえよ」

全員タイルを置き終わったらゲーム終了。でも、踊りが全てではない。ゲーム中に獲得した料理タイルのセットによるボーナスを加えて、得点の多い人が勝つ。料理を揃えるため、あまり踊りたくない人物のとなりにいかなければいけないことも。

5人プレイで45分。序盤は目立たないように、料理のセットを集めておいた。そしてランクが高い人物タイルは競争率が高いので避け、次点ぐらいに焦点を当てた(これはクニツィアのゲームによくある戦略である)。ランクの高い人物タイルが埋まり出したところで漁夫の利もあって1位。オプションルールでランクゼロの人物タイルを置いたときにイベントカード(タイルを入れ替えたりできる)を引くというのを加えたが、効果が強い分、タイミングが合わないと何も起こらないということも多かった。

長いパーティーが終わって、料理も人気もないダンスホールでパートナーを見つけられなかった人物タイルがぽつりぽつり。

Wiener Walzer
デザイン:R.クニツィア/イラスト:J.クレナー、C.オパラー/ピアトニク(2016年)
2~5人用/8歳以上/45分
国内未発売

ドイツ人は3人に1人が月1でボードゲームを遊ぶ

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ社が出資する「未来の質問のための基金(Stiftung für Zukunftsfragen)」は、余暇に関するモニター調査結果を発表した。その中の「ボードゲーム・カードゲームをプレイする」という項目では32%が月に1回と答えている。週に1回と答えた8%と合わせると、4割のドイツ人が定期的にボードゲームを遊んでいることになる。

この調査は今年5~6月に、14歳以上の3000人に対して面談で行われた。インターネット、スマートフォン、さまざまな余暇の過ごし方について頻度を尋ねている。男女比はほぼ半々で、年代(青年~老年)・住んでいる地域(村~大都市)もバランスが取られている。

余暇の過ごし方は、週1回、月1回、年1回から一番回答多かったものに分類されており、「ボードゲーム・カードゲームをプレイする」は全体の32%が月1回と答えた。属性別では、子供のいる夫婦が36%、青年が34%と高めだが、壮年、老年も33%と世代を問わず遊ばれている。一番低かったのは子供のいない夫婦で26%。

月1回の中で回答が多かった余暇の過ごし方は、ほかに「家で友人・知人と会う」(65%)、「ビデオ・DVD・ブルーレイ映画を見る」(49%)、「ショッピング」(48%)、「レストラン」(48%)、「飲み屋に行く」(32%)、「スポーツ観戦」(24%)、「ビデオゲーム」(22%)、「ジョギング」(20%)、「教会に行く」(16%)、「映画館に行く」(12%)などがある。これと比べるとボードゲームが一般的であることが分かる。またビデオゲームよりもアナログゲームの比率が高いのが注目される。

Stiftung für Zukunftsfragen:Freizeit-Monitors 2016

『ワインと毒とゴブレット』日本語版、10月中旬発売

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ホビージャパンは10月中旬、多人数で遊べる陰謀と欺瞞のブラフゲーム『ワインと毒とゴブレット(Raise Your Goblets)』日本語版を発売する。デザイン・T.ペイジ、イラスト・N.マイルズ、2~12人用、8歳以上、20~45分、5000円(税別)。

『スチームパーク』『ポーション・エクスプロージョン』『ダンジョンファイター』などのユニークなコンポーネントとプレイ感覚で知られるホリブルゲームズ(イタリア)の秋の新作。とある王国の晩餐会で、ゴブレットにワイン、毒、解毒薬を入れて交換し合い、お互いに命を狙う。王の候補を毒殺し、自らは毒を飲まないようにして生き延びて、王位を狙う。

各プレイヤーは演じるキャラクターの能力を使いながら、ゴブレットにワイン・毒・解毒薬を入れたり、ゴブレットの中を覗いたり、他人の前のゴブレットと交換したりしながらゲームを進める。乾杯の音頭とともに自分の前のゴブレットを飲み干すとラウンド終了。自分が生き延びたとき、標的の殺害に成功したとき、飲んだゴブレット内のワインの量が最も多いときに勝利点を獲得。これを3ラウンド行い、勝利点合計が最も多いプレイヤーが勝者となる。

プラスチック製のゴブレットが入っていて雰囲気たっぷり。自分が飲むゴブレットに入っているのは果たして何? 疑心暗鬼が渦巻く作品だ。

内容物:ゴブレット6個、プラスチック製トークン52個、コースターリング6つ、プレイヤースクリーン6枚、人物カード21枚、標的カード6枚、毒味役カード6枚、勝利ポイントトークン47個、ルールブック1部

ワインと毒とゴブレット

シュピール'16:dlpゲームズ

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

オルレアン:交易と陰謀(Orléans: Handel & Intrige)
R.シュトックハウゼン作、2~5人用、12歳以上、90分。
昨年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞にノミネートされた「チップ構築」ゲームに、4つのモジュールと新しい場所タイル3枚を追加する拡張セット。「新しいイベント」はゲームの展開をさらに変化させ、新しいボード「慈善事業」は新しい報酬をもたらします。「陰謀」ボードはプレイヤー間のインタラクションを増やし、卑劣な行為も横行するでしょう。オルレアン周辺を移動する中で達成できる「契約」で新しい戦略が可能になります。

ワールズフェア1893(Weltausstellung 1893)
J.A.ケヴァーン作、2~4人用、10歳以上、35~45分。
レネゲード・ゲームスタジオ(アメリカ)がキックスターターで製品化したボードゲームのドイツ語版。英語版はすでに日本で流通しています。1893年にシカゴで開かれた世界万博の委員となり、影響力のある人物の力によって、できるだけバラエティ豊かな展示を行い、名声を集めることを目指します。エリアを広げるか、エリアに展示品を増やすかのジレンマがあります。システムだけでなく、当時の様子を再現したグラフィックも見ものです。
ロール&ロールステーション:ワールズフェア1893
ディアシュピール:ワールズフェア1893

ボヘミアの村(Böhmische Dörfer)
R.シュトックハウゼン作、2~5人用、8歳以上、30分。
春に発売されたダイスゲーム。振ったダイスを組み合わせて、村々の建物に人を配置します。建物によってさまざまな恩恵が得られます。建物によって収入がだんだん減っていくもの、ゲーム終了時にならないと収入にならないものなど性格が異なり、運と戦術の両方が必要になります。こちらもすでに日本で流通しています。
ゲームストア・バネスト:ボヘミアの村

シュピール'16:ツォッホ出版

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ドリームス(Dreams)
O.グリゴワール作、3~6人用、10歳以上、30分。
8人のイラストレーターが手がけたサイズの大きい72枚のカードを使います。毎ラウンド、4枚がめくられ、プレイヤーは神様としてそのうち1枚「神のビジョン」を夜空に星座として描きます。どの絵が選ばれたかは、1人以外全員が知っています。どの絵が選ばれたか知らないプレイヤーは、それが自分であることが当てられないようにします。
プレイヤーは星空の上に星をちりばめ、星座を描き出します。星を置き終わった後、誰が神様たちは、絵を知らないプレイヤーが誰か、そのプレイヤーはどの絵が選ばれたかを当てます。

ゲームシュ・アルプス(Gämsh Alpin)
D.フェール作、4・6人用、8歳以上、15分。
2チームと戦うコミュニケーションゲーム。ゲームが始まる前、チーム内でウィンクやジェスチャーや言葉などのサインを決めておきます。全員同時に手札と場札を交換します。誰かが同じ種類のカードを4枚集めたら、予め決めておいたサインでチームのメンバーに知らせます。メンバーが特定できれば得点になります。しかし相手チームのほうがそのサインに気づいてそのことをサインでメンバーに知られたら相手の得点になってしまいます。スペシャルカードによってこれに変化が加わります。

キルト・キャッスル(Kilt Castle)
G.ブルクハルト作、3~6人用、10歳以上、30分。
スコットランドの部族となって、キルトの城を作ります。5×5マスのゲームボードの各列横にカードが4,3,2,1枚置かれており、手番にはいずれかの山のカードを1枚とって、時計回りに別の列に移します。そしてその色のカードのプレイヤーがその列に塔を建設します。空き地に塔を建てるのは無料ですが、ほかのプレイヤーの塔の上に重ねておくには階数分のお金を支払わなければなりません。いずれかのカードの列がなくなるとラウンド終了で、高い塔、連続している塔から収入が入ります。

メア・クルパ(Mea Culpa)
R.コプフ、K.ツォッホ作、2~4人用、14歳以上、90分。
来年、M.ルターの宗教改革500周年を迎えるため、各社はルター関連のボードゲームを制作しています。『ルター』(コスモス)、『ソラ・フィデ』シュピールヴォルクス)と並んでツォッホ社が発表するのがこの作品です。タイトルは「私の過ち」を意味するラテン語。1517年、罪人たちが免罪符を使って魂の救済を試みます。
3つの大聖堂が完成を待っています。しかしそのうち2つだけがゲーム終了までに完成します。プレイヤーはこの建設を進めます。誠実な寄付をすることで、免罪符で罪が帳消しになります。しかしそのためには、道徳を守っているだけでは手に入らないお金と品物が必要です。その罪を許されるにはさらに多くの免罪符が必要です。罪に敢然と立ち向かったプレイヤーが、誰よりも天国に近づき、ゲームに勝利します。
ゲームの中でプレイヤーは法王と皇帝の特殊カードを使います。また品物を交換して寄付箱を満たし、秘密の場所と内々に連絡を取ります。特に売春宿では高い地位の人たちが免罪符をただで分けてくれるでしょう。
ゲームのハイライトは六角形の木のコマで、これを回すと罪深い特典が得られる代わりに、哀れな魂が永遠の地獄に堕ちるリスクを支払うのです。

「ボドゲde遊ぶよ!!」連載始まります

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ボードゲーム四コマ漫画「ボドゲde遊ぶよ!!」が今月から当サイトで連載されます。

「ボドゲde遊ぶよ!!」は2012年、『まんがタイムきららキャラット』(芳文社)にて掲載されました。その続編はネット上で公開され、今年のゲームマーケット神戸で製本版が頒布されました。普通の女子中学生がボードゲーム大好きな姉とその友達にドン引きしながら次第に引き込まれていく楽しい漫画です。

Yog-Page:ボドゲde遊ぶよ!!

ストーリーだけでなく、第1話からいきなり『ナヴィガドール』を取り上げて度肝を抜き、『ストーンエイジ』『もっとホイップを』『トバゴ』『アロザ殺人事件』『ウボンゴ』と、妥協のないセレクションも見どころです。

管理人にはこの続編を読みたいという思いがずっとあり、作者の赤瀬よぐさんに、当サイト上で連載して頂けないか打診したところ、ご快諾を頂きました。こうして今月から月2回のペースで連載されることになりました。

お楽しみに!

作者より
続きを載せてもらえることになって、喜んで描いています! 掲載は少しずつですが、楽しんでもらえたら嬉しいです!

あらすじ
アミは普通の女子中学生。
だけど、ボードゲーム大好きな姉リオと友人ツホに振り回される毎日。
アミをライバル視するメイも加わって、ボドゲライフは加速しそう...!

シュピール'16:チェコゲーム出版

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

コードネーム:ピクチャーズ(Codenames: Pictures)
V.フヴァチル作、2~8人用、10歳以上、15分。
ドイツ年間ゲーム大賞を受賞した『コードネーム』のカードが、言葉でなくイラストになりました。2チームに分かれ、25枚並んだカードの中から、ヒントをもとに自分の陣営に属するカードを選び出します。
イラストは2つのモチーフが巧みに組み合わせられており、一意的ではありません。そのためヒントも言葉以上に想像性が求められます。
なお、18禁の単語を集めたコードネーム:ダークアンダーカバー(Codenames Deep Undercover)は7月に発売されましたが、北米市場限定商品となっています。

アルケミスト:王のゴーレム(Alchemists: The King's Golem)
M.コトリー作、2~4人用、14歳以上、120分。
『アルケミスト』の拡張セットで、新しい報酬と結果が得られます。ゴーレムの動かし方が分かるでしょうか? それと同じくらい重要ですが、進捗状況を王様に納得してもらえるでしょうか?
4つのモジュールが入っており、自由に選んで追加することができます。最も大きいモジュールである「王のゴーレム」は、難しい推理を楽しめる上級者向けです。

アドレナリン(Adrenaline)
F.ネドゥク作、3~5人用、14歳以上、60分。
古典的な1人用のビデオシューティングゲームをボードゲームにしました。弾薬を持ち、銃を取り、撃ちまくりましょう。兵器庫を建設し、戦闘の解決方法はスピーディーでダイスも使いません。撃たれたら、さらに早くなるでしょう。


Heidelberger Burgevent 2016: Adrenaline (Czech Games Edition) from Cliquenabend on Vimeo.

アークライトは10月8日、7つの役割と7つの色を組み合わせて戦うカードゲーム『セブンセブンズ(Seven7s)』日本語版を発売する。デザイン・J.タグマイヤー、アートワーク・A.P.マクルヴァー&F.ワイス、2~4人用、7歳以上、20~30分、1800円(税別)。

人生の七段階、虹の七色、七つの大罪、七つの美徳、七福神、七つの海、世界の七不思議と7つの7がテーマのこのゲーム。イーグル・グリフォンゲームズ(アメリカ)がキックスターターを通して2015年に発売した。日本国内ではゲームストア・バネストが『七つの7』という邦題で輸入版を取り扱っている。

手番には手札から1枚を場に出し、種類ごとに並べていく。出したカードによってさまざまな効果が発動し、ゲームが進行する。いずれかの列が7枚になったら終了で、残った手札が点数になるが、場札の状によって点数が変わる。場札のコントロールと、手札のマネージメントにジレンマが起こり、短時間ながら奥の深いカードゲームだ。

ポルトガル年間ゲーム大賞2016に『モンバサ』

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ポルトガルのボードゲームサイト「シュピール・ポルトガル」は本日、2016年のポルトガル年間ゲーム大賞(Jogo do Ano)を発表した。5タイトルの最終候補から、審査委員会の投票でアフリカを舞台にしたドイツのボードゲーム『モンバサ(Mombasa)』が選ばれた。

ポルトガル年間ゲーム大賞は2006年からスタートし、10回目を迎える。サイトのメンバーが10タイトルの新作を挙げ、その中から最終候補を5タイトルに絞って投票にかけられる。コンポーネント、テーマ、システム、繰り返しプレイする価値、インタラクション、総合的な楽しさの6項目で審査され、ベストゲームが決まる仕組み。過去には『アグリコラ』『ブラス』『祈り働け』『キーフラワー』『ネイションズ』『ラ・グランハ』などのゲーマーズゲームが選ばれている。

『モンバサ』はエッガートシュピーレ(ドイツ)から発売されたアフリカ植民地時代の投資ゲーム。ドイツ年間エキスパートゲーム大賞2016推薦、オーストリアゲーム賞フリーク部門賞、スイスゲーマーズ賞2位、ルーマニア年間ゲーム大賞ノミネートを受け、まもなく発表されるドイツゲーム賞の入賞も確実と見られる今年一番のゲーマーズゲームだ。ポルトガル年間ゲーム賞からは、恒例の授賞したゲームをあしらった美しいトロフィーを授与される。

日本語版はアークライト社よりちょうど明日発売されることになっている。

【ポルトガル年間ゲーム大賞2016】
大賞:モンバサ(Mombasa / A.プフィスター作 / エッガートシュピーレ)
ノミネート:グランドオーストリアホテル、リグヌム、トリカリオン、マルコポーロの旅路

ハイデルベルガー出版のH.ビルツ社長逝去

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ハラルド・ビルツ氏ドイツのボードゲーム卸売会社「ハイデルベルガー出版」の社長であるハラルド・ビルツ氏が8月29日に亡くなった。享年57歳。

90年代前半にハイデルベルガー出版を設立し、P.グートブロート、R.クレーンと共に『石器時代』『手抜き工事』『ゲップ』を制作・販売し始めた。94年からはボードゲーム卸売に専念し、100社以上の取り扱いを開始。特に一般流通に乗りにくい小さい出版社の少部生産品を束ね、国外にも販売したことで、多様なドイツゲームを世界中に知らしめるのに貢献した。

日本ではゲームストア・バネストと取引があるほか、ヤポンブランドも販売を委託したことがある。

2000年に入ってからはファンタジーフライト社(アメリカ)、チェコゲーム出版(チェコ)、フランス語圏の出版社などドイツ語版を手がけ、非ドイツゲームを積極的にドイツ国内に紹介することで、ボードゲームの国際化にも寄与している。

ドイツのボードゲームメディアや関連企業では相次いで追悼の言葉が寄せられている。謹んでご冥福をお祈りします。

アンケート:職場仲間にボードゲーム紹介

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

Q109:職場・仕事仲間など、友人以外の人にボードゲームを紹介することが......

A.よくある 26票(19%)
B.たまにある 56票(41%)
C.ほとんど遊ばない 54票(40%)

ボードゲームの認知度が次第に高まるにつれ、思わぬ人からボードゲームの話を振られることが出てきました。「ボードゲームって、どんなものなんですか?」『人生ゲーム』や『モノポリー』というわけでもないし、かといって聞いたこともないゲーム名を出されてもちんぷんかんぷんだろうし、なかなか説明に困るところです。ましてや自分から、興味のない相手にボードゲームの話をするのは勇気がいります。

アンケートでも、友人以外にボードゲームを紹介することが「たまにある」という方と「ほとんどない」という方が4割ずつで、積極的には話し出せない様子が伺えます。

しかしボードゲームの紹介の仕方も一様ではありません。先日の『アメトーーク!』でいけだてつや氏が笑いの取れるポイントを絞ってボードゲームをプレゼンしたように、雑談の中で相手の興味に沿って、話題提供をするというのならもう少し出しやすいのではないでしょうか。ボードゲームによって、話題の引き出しが増えたらよいと思います。

9月のアンケートはボードゲーム合宿・宿泊イベントです。プライベートなものでも、サークルなどで行われたものでも、ボードゲームを遊ぶために行われる合宿や宿泊イベントに参加したことはあるかお尋ねします。宿舎に限定し、ボードゲームを遊んでいるうちに夜遅くなって、友人宅にそのまま泊まってきたというのは除きます。3択の中で最も近いものをお答え下さい。

リンクフリー このバナーをお使いください