シュピール16:2日目

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シュピールの広い会場では、ゲームマーケット以上に選択と集中が重要になる。人気ブースは混んでいて前を通りかかっても気づかないし、漫然と歩き回っていると体力をいたずらに消耗してしまう。世界中からボードゲーム愛好者が集う雰囲気をただ楽しむというのも悪くないが、会場内を回る際の指針があったほうがよいだろう。
日本からの参加者は、そのうち日本語ルール付きで国内発売されるであろうメジャーどころの新作はパスして、日本ではまだ紹介されていないマイナーな出版社や、中古ゲームに絞って回っている人が多いように見受けられた。
私の今年の指針は、ボードゲームがあまり盛んでない国から出展しているブースで話を聞くこと。後日詳しいレポートを掲載する予定だ。あとそのほかの時間は、同行したふうかさん、karokuさん、神尾さんと軽く遊べるゲームを何点か遊んだ。
今年、カタログの裏表紙を飾ったオインクゲームズは大盛況。ここでの出店を通して、海外で取り扱ってくれるお店も増えているという。「どこで調べてくるのか、新作の『インサイダー』と『ツインズ』を求める人が多いんですよ」と佐々木氏。『インサイダー』のお題カードは英仏独の3か国語にしてあった。現在品薄になっている日本語版は、印刷会社の都合で遅れたものの今月中にまた流通するようになるという。

金曜日の13時からは毎年、国際ゲーマーズ賞の授賞式がボードゲームギークのブースで開かれる。今年から審査員に加わった管理人も出席した。2人ゲーム部門の『世界の七不思議:デュエル』を受賞したA.ボザ氏とルポ・プロドゥクシオンの方、多人数部門の『モンバサ』を受賞したA.プフィスター氏とエッガートシュピーレの方が出席。イラストを担当したK.フランツ氏も来ており、授賞式の後、A.プフィスター氏と一緒に記念撮影。

ヤポンブランドも相変わらずの盛況で、売り切れが続出している。VR協力ゲーム『アニュビスの仮面』は200部持ち込んで1時間で完売(うち150部は予約分)してしまったという。「もっと持って来ればと思ったんですが、荷物は船便で2カ月前に送ってしまうので調整が難しいです」と濱田氏。試遊卓が増え、買えなくてもせめて一度遊んでみたいというお客さんに対応していた。

ドイツのボードゲームサークルマップを発見。仲間を探すため、活動している場所を地図にマークしていく。エッセンで行われているので、エッセン周辺に多くマークされているのは当然として、西側に集中しており、東部はベルリンを除いてほとんどない。

2日目以降の楽しみは、ボードゲーム専門誌『フェアプレイ』のブースで発表される新作評価アンケートの集計。会場内で遊んだ人が、リストに投票したものをリアルタイムで発表している。ここで上位になったゲームをチェックしに行くというのも、シュピールの楽しみ方の一つだ。もうひとつ、ボードゲームギークのブースでも新作の評価ランキングが常時発表されているが、会場内で遊んだ人ばかりではないので、ユーザーの多いアメリカ寄りの評価になりがちで、フェアプレイのほうがより生の声が反映されているように思われる(身内の組織票を防ぐために個人情報を記入させているが、それでも完全には排除できない。そのため前評判と併せてランキングを見る必要がある)。

3日目と4日目は不参加のため、次のレポートは現地でのインタビューや遊んだゲームのレビューになる予定。

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