長井ボードゲーム合宿

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2003年から始まり、34回目となるボードゲーム合宿が今年も正月明けに行われた。一戸建ての貸家を利用し、自炊で1泊2日を過ごす。長く続けているとおしゃべりの時間のほうが長くなりがちだが、今回はゲームマーケット2016秋の新作を持ち込み、集中的にプレイした。お付き合い頂いたメンバーに感謝。

をかしや
をかしや
おかしの原材料を調達して指定されたところに届ける和風ゲーム。アクションポイント制を採用しており、手番には移動・原材料の購入・注文の達成などに振り分けて行動する。お店を建設したマスは素通りできるようになり、お店がつながっている限り1アクションで一気に移動できる。よいルートを作ると皆が利用してくれるので収入も上がる。しかもそのお店は決算のたび、エリアごとに多い順に得点になるという、ピックアンドデリバリー、ルートビルディング、エリアマジョリティーが複合した意欲的な作品となっている。
4人プレイで90分。序盤にルートがほぼ固定し、一手を争うシビアな展開となった。先の先を読んで、どの注文なら先に達成できそうか考えるのがしびれる。
 桜遊庵(ゲームマーケット2016秋)
 デザイン・折口日向
 イラスト・舟岡
 3~4人用/10歳以上/60~90分

グラグラケイヴ
グラグラケイヴ
グラグラ崩れやすい洞窟から鉱石を集め、アイテムを購入するゲーム。鉱石を産出するにはダイスを振り、自分のノームを送り込まなくてはならない。ダイスの中に赤いダイスがあり、鉱石がたくさん産出されている洞窟の目が出ると崩落してしまう。また、ノームを送り込んでもその洞窟にほかのプレイヤーやゴブリンがいると取り分が減る。全種類の鉱石を集めてドラゴンから宝の地図をもらおう。
5人プレイで120分。洞窟は1回しか崩落しなかったが、全種類の鉱石を集めるのに手間取った。行きたい洞窟の目がなかなか出ない。
 イリクンデ(ゲームマーケット2016秋)
 デザイン・yio
 3~5人用/60~分

エンデの建国者
エンデの建国者
未開拓の島に入植するゲーム。4枚のアクションカードから1枚ずつ出し、小屋の建設、資源の獲得、戦争などを行う。4枚のアクションカードの構成は少しずつ異なり、ラウンドが終わったらそれぞれとなりのプレイヤーに渡す。できるアクションとできないアクションがあるため、先を読んで進める戦略性が高い。
また、小屋は大きな小屋や特殊建物、さらに勝利条件となる城に改築していくことができ、特殊効果を得ることができるのもゲーマーの快楽ポイントとなっている。
4人プレイで60分。中央の荒れ地には馬がないと入れないので、早めに馬を作って中央を目指し、そこで勝利点となる鉱石を集めた。これと同時に特殊建物を最初に建てたプレイヤーに与えられる名誉トークンと併せて速攻先取で勝利。戦争を仕掛けられそうになったが、戦力を上げておいたので助かった。
ゲームに慣れれば来るべきアクションに備えた動きができるようになり、さらにさまざまな展開が生まれそうだ。
 imagine games(ゲームマーケット2016秋)
 デザイン+アートワーク・山田空太
 3~4人用/45~60分

リビドー
リビドー
戦略的エロ本収集ボードゲーム。コンビニや高級書店で購入した「Eグッズ」や、河原で拾った濡れたエロ本を隠してママに見つからないようにする。
最初にどこでEグッズを手に入れるか一斉に選択し、順番に行動していくがほかの人とバッティングしてしまうと「おやおや」。Eグッズを入手できないだけでなく、リビドーも下がってアダルトショップなどにはいけなくなってしまう。
手に入れたEグッズはベッドの下、引き出しの奥、押入れの奥、衣装棚の奥、机の裏、本棚の奥、カバンの中、図鑑の中に隠すが、ベッドの下~机の裏はママチェックで、本棚の奥~図鑑の中はほかのプレイヤー(兄弟という設定)の探索で見つかる可能性があり、どこに隠すか悩ましい。
高級書店で目星をつけた裏モノを、友達に譲ってもらうというアクションカードで入手して一躍トップになったが、何度も隠し場所を変えてEグッズを守り抜いたhataさんが逆転1位。tomokさんは果敢にアダルトショップを攻めたが叶わず。テーマの勝利。
 四等星(ゲームマーケット2016秋)
 デザイン・レイ
 イラスト・桐生みわこ他
 3~5人用/13歳以上/40~60分

老師敬服
老師敬服
道場主たちが弟子をとって鍛えていくゲーム。弟子カードにアクションタイルを割り当て、順番にオープン。お金と酒を獲得し、それで新しい弟子カードや奥義タイルを獲得したり、すでにいる弟子をパワーアップしたりする。このときほかのプレイヤーは敬服チップを支払えば、同じアクションをすることができ、うまく便乗して道場を大きくしていく。
ラウンドの最後に一番最後に使った弟子とアクションカードが一回休みになるので、一点集中すると厳しい。弟子は得点になるだけでなく敬服されるとお金や酒をもたらすので満遍なく育てていきたい。
4人で30分。運の要素もあってプレイ感は軽いが、手堅くアクションを組むか、敬服前提で大きく出るかで考えるところもある。「喝采昇竜脚」など、妙に人目を気にした感じの奥義の名前で盛り上がった。
 HOY GAMES(ゲームマーケット2016秋)
 デザイン・矢沢賢太郎
 アートワーク・山内貴司
 3~5人用/12歳以上/45~60分

カレンデ
カレンデ
2017年のカレンダーを使ったゲーム。親がカレンダーを隠して持ち、ほかのプレイヤーは順番に曜日をコールする。親は言われた曜日で暦を進め、月末を超えたらバースト。だいたい第何週目かを気にしながらコールしなければならないが、何月かは分からないので探り探り。
後半になると「カレンデ」というダミーカードが登場する。これはバーストがないので、途中で気づいた人が勝つ。
「月曜!」「セーフ!」「火曜!」「セーフ!」「水曜!」「アウト!」傍からは何を遊んでいるか謎。
 芸無工房(ゲームマーケット2016秋)
 デザイン・北条投了
 3~6人用/30分

アートアクト
アートアクト
『大人が楽しい紙ペンゲーム』に紹介されている『ウィンクキラー』のバリエーション。幽霊の中に除霊師が隠れており、除霊師にウィンクされた(ことに気付いた)幽霊は脱落する。いつでも怪しい人を告発でき、相棒との投票で正体をオープンすることができる。
ウィンクはなかなか勇気がいるが、ウィンクを全くしないままでも告発ミスで幽霊が倒され、いい勝負となった。ウィンクしているのに気づかないことも。
 ボードゲーム・パフェ(ゲームマーケット2016秋)
 デザイン・さと
 イラスト・織絵えりお
 6~12人用/18歳以上/5~10分

プラネス
PLANESS
惑星タイルをつなげて得点を競うゲーム。ラウンドの最初に惑星タイルを一斉に出して、数字の少ない人からその枚数だけタイルを置くことができる。惑星タイルだけでなく、装備タイルを出すこともでき、ほかのプレイヤーのタイルを破壊したり、それをバリアで守ったりする。
3人で20分。最初に出すタイルがバッティングすると減点というルールと、ワープとレーザーを組み合わせて一気に何枚も敵のタイルを破壊するのがおかしくて盛り上がった。破壊されにくいところにタイルを置いていく周到さも求められる。
 ボードゲーム・パフェ(ゲームマーケット2016秋)
 デザイン・河合幸太郎
 イラスト・古川稜也、とっしー
 2~4人用/8歳以上/30分

厨蓮舫党
厨蓮舫党
上下別になっている「二重国籍牌」を使った2人用麻雀。字牌はなく、清一色が基本役となる。捨て札から何を狙っているかまる分かりだが、ロン上がりの点数が高いため、立直はしないほうがよさそう。4局で私は二盃口が最高だったが、最後に振り込んでプラマイゼロ。「二重国籍牌」のため、すぐに高い役ができるのが気持ちいい。
 芸無工房(ゲームマーケット2016秋)
 デザイン・北条投了
 2人用/45分

キムの名は。
キムの名は。
場札をめくってキム王朝の名前を作るゲーム。「正」をめくったら、もう一枚「日」「恩」をめくれば2点。失敗する(キム王朝にない名前ができあがる)とペナルティで-1点になるため、1枚めくったところで自分の前に裏にしておいて1点にすることも可能。でもそのカードはみんなが覚えているので、ほかの人に取られる可能性もある。
「日」と「一」がどちらも「イル」なのが紛らわしい。ネタゲー枠。
 芸無工房(ゲームマーケット2016秋)
 デザイン・北条投了
 2~6人用/30分

ペーパーワーク
Paperwork
役人たちが書類仕事をこなし、出世していくゲーム。手番には場にあるアクションカードに書類チップを置くか、アクションカードに置かれた書類チップを取り除くことによってアクションを行う(同じカードでもそれぞれアクションが異なる)。ワーカープレイスメントとワーカーリムーブメントである。ほとんどのアクションは出世のためのコマを進めるもので、アクションのたびに自分のコマが進んでいく。
出世のコマは一方向ではなく、また2個あって最終的には進んでいないほうのコマがどれくらい進んでいるかで勝敗を決める。ゲーム中、「革命状態」や「統制状態」になることがあり、コマの位置によって勝敗が変わることもある。最終的にどちらに触れそうかを予想して自分のコマを進めていくが、それがアクション選択に影響を及ぼすのが面白い。
アクションカードはラウンドごとに最後のものが捨てられるが、そこにのっていた書類チップが多い人にはボーナスがある。チップを除去すればアクションができるが、ボーナスがなくなってしまうかもしれないジレンマが悩ましい。
3人プレイで40分。ぎりぎりのところで統制状態にならず、序盤からまっすぐ進んできた私が1位。さまざまな要素を巧みに組み合わせてすっきりとまとめ、展開の多様性も生み出しているのが素晴らしい。
 Opencircle(ゲームマーケット2016秋)
 デザイン+イラスト・みどりいちごう
 3~5人用/12歳以上/45~60分

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