2018年12月アーカイブ

2018年を振り返って

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今年もご愛読頂きましてありがとうございました。1年間に訪れたユーザー数は302,780(昨年比+24,478)、ページビューは1,520,090(昨年比+7,431)でした。都道府県別・10万人あたりのユーザー数をランキングにして、下記に掲載しております。

1日1記事で更新しておりましたが、後半は日本語版のリリース情報が増え、1日2記事の更新がだいぶ続きました。振り返ると、今年1年間での日本語リリース記事は169(昨年比+26)と、ほぼ2日に1タイトルのペースとなりました(それは遊びきれないというものです!)。日本語版リリース情報サイトにならないよう、国内ニュースやコラムも交えてお届けしました。

国内ニュースではカフェの開店ニュースが相次ぎ、当サイトで把握している範囲では今年63(昨年比-4)店舗がオープンしました。週1回以上のハイペースです。現在、国内には約250店舗のボードゲームカフェ/バー/プレイスペースが営業していると見られますが、すでに供給過剰という声もあり、来年は正念場になりそうです。

人気の記事については左下の欄でリアルタイム表示していますが、記事以外で年間を通して最も多くご覧頂いたページはボードゲームアンテナ(65,233PV)でした。ボードゲームブログのRSSを読み込み、リアルタイムで更新頻度順に掲載しているものです。2番目にはボードゲーム購入リンク集、3番目にはボードゲームポッドキャストリンク集が多くご覧頂いています。

今年は秋に常時SSL化(https)を行いました。Chromeだといちいち「保護されていない通信」というのが表示されて気になっていたためです。これに伴って月替りの3択アンケートを休止し(いいブログパーツが見つかったら再開する予定です)、代わってタグクラウドを右下に表示しております。気になるキーワードがあれば、そこからたどってみて下さい。

皆様にとって来年のボードゲームライフも豊かで楽しいものでありますことをご祈念申し上げます。

ボドゲde遊ぶよ!! phase 12-9

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アークライトは1月24日、『ミスティック・ベール(Mystic Vale)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・J.D.クレア、イラスト・R.ベルスズックほか8名、2~4人用、14歳以上、45分、5500円(税別)。

オリジナルは2016年にアルデラックエンターテインメントグループ(AEG)社(アメリカ)から発売された。スリーブにカードを重ねて入れて強化する「カードクラフティングシステム」で、デッキ構築だけでなくカード構築も行うカードゲームで、ゴールデンギーク賞2部門(イノベーティブ、カードゲーム)ノミネート、オリジンズ賞カードゲーム部門賞、アラカルトカードゲーム賞10位を獲得した。

プレイヤーはドルイドとなり、大地を汚す呪いを打ち消すことを目指す。手番には自分の山札からカードをフィールドにプレイし、進化カードなどを獲得する、新しく獲得したカードは一部透明になっており、スリーブに差し込んで基本カードを強化できるが、めくり過ぎるとバーストしてしまい、手番が途中で打ち切られてしまう。

最後は勝利点で勝負する。戦略に沿ってカード能力をカスタマイズできる自由度の高い作品だ。

内容物:開始カード80枚、進化カード96枚、〈肥沃な大地〉進化カード18枚、谷間カード36枚、早見表カード4枚、1VPトークン44個、5VPトークン10個、マナトークン4個、カードスリーブ100枚、ルール説明書1冊(※カードサイズ:68×121mm)

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ゲームマーケット2019春:出展受付開始

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ゲームマーケット事務局は28日、ゲームマーケット2019春(2019年5月25~26日(土日)東京ビッグサイト青海展示棟)の出展募集を開始した。一次受付は1月20日まで。定数を上回った場合は抽選、下回った場合は二次募集となる。

2日開催となって4回目となる東京ゲームマーケット。前回までの実績では24000人ほどの参加者が見込まれる。出展形式は一般、中古、企業、エリアの4種類で、出展料はそれぞれ6480円、6480円、73440円、140400円から。一般と中古では1日(土曜か日曜)か両日か、一般と企業ブースでは試遊スペースの有無が選べる。

出展できるものは、アナログゲームに関するものであれば創作、中古、輸入、関連グッズ、書籍など自由だが、成年向け商品の販売・プレイはできない。詳しくは下記リンクを参照のこと。申込は、ゲームマーケット公式サイトから出展申込フォームに記入して送付する。〆切後、事務局から通知があるので、返信に従って出展料を支払う。このほかに、カタログ原稿を期日まで送らなければならない。

毎回、〆切を過ぎてから「申込むのを忘れていた」というツイートが見られるため、事務局では特に新規で出展を検討している方に周知を呼びかけている。

ゲームマーケット2019春:出展申し込み link

ホビージャパンは1月下旬、みんなの数字を推理して敗者になることを回避するカードゲーム『ルーザー(Loser)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・B.カタラ&V.デュトレ、イラスト・A.ペトルク、3~6人用、8歳以上、15分、1500円(税別)。

ライフスタイル・ボードゲーム(ロシア)から今年リリースされたカードゲーム。ゲームデザインは『キングドミノ』のブルーノ・カタラが担当した。推理力とカードの特殊能力とブラフで、たったひとりの敗者になることを回避する。

全体には1~19のカードがあり、『ドメモ』のように各プレイヤーに配って場に一部だけ表にしておく。手番には、手札から1枚ずつ、赤いカードは表に、青いカードは裏にして出す。こうして全員の手札が1枚だけになったら投票。自分のカードが一番数字が大きいと思う人は親指を上に、そうでないと思う人は親指を下にする。そしてカードをオープン。自分のカードの強さを見誤ってしまった人が敗者となる。

敗者となったプレイヤーは、プレイヤーカードの半分をカエルの面にし、2度敗者になって全身がカエルになったプレイヤーがこのゲームの「ルーザー」となる。

場札やほかのプレイヤーの手札と交換したり、ほかのプレイヤーの手札を見たりできる場札のアクションカード、誰かに強制的に親指を下にさせたり、特定のカードの数値が2倍になったり、手番順がリバースしたりする手札の特殊能力カードがあって、推理を混乱させる。

はたして残った手札は、ほかのプレイヤーと比べて大きいのか、小さいのか? スリリングな展開が楽しめるカードゲームだ。

内容物 プレイカード19枚、アクションカード2枚、特殊能力カード23枚、キャラクターカード6組、ルールシート


(写真は英語版)

当サイトで行ったアンケート「ボードゲーム消費金額2018」の結果を発表します。回答者は79名でした。ご協力ありがとうございます。

今年1年、ボードゲームの購入に使った金額の平均は227,245円。昨年に行ったアンケートの平均額227,116円とほぼ同額でした。中央値も前回と同じ130,000円。最低額は2282円、最高額は200万円でした。回答者の分布はグラフの通りです。

新作リリース数は昨年よりも格段に増えている中で、購入金額が前年並みということは、それだけ購入しないゲームが増えているということになります。限られた予算、限られた時間の中での取捨選択。どのゲームを買い(遊び)、どのゲームを買わない(遊ばない)か? 来年も頭を悩ませることになりそうです。

この頃新作が多すぎて何を買ったらいいか分からなくなってきたという方はこちらもどうぞ → 「○○専」という選択

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モルゲンランド(Morgenland)

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入札型ワーカープレイスメント

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今なお続いているキーシリーズ(差最新作は『キーフラワー』)の第2作目『キーダム』(1998年)のリメイクで、ワーカープレイスメントの元となった作品のひとつ(当時は「ワーカープレイスメント」という概念はなかったが)。ハンス・イム・グリュック社がテーマを中世ファンタジーに変えて2000年に発売した。

ゲームボードは下からドラゴンの巣穴、街、宮殿と3つに分かれており、それぞれいくつかのマスに分かれている。これらのマスに各プレイヤーは順番に数字チップを裏にして置いていき、全員が置き終わったところで表にして、数字の多い人からそこで獲得できる財宝やアクションを取り合う。ほかの人が置いているマスに置くこともでき、数字は合計されるので、ワーカープレイスメントというよりは、入札型オークションである。

ドラゴンの巣穴では財宝が手に入り、街では特殊能力のある魔法カードを手に入れたり、財宝を交換したり、スタートプレイヤーを取ったりして、最後に宮殿でその財宝を支払ってアーティファクトを手に入れる。宮殿の入口には番人がおり、毎ラウンドランダムに出てくる数字以上のチップを置いていなければ、財宝を支払うか、アーティファクトの効果で素通りするか、あるいは宮殿に入ることを諦めなければならない。

財宝が獲得できるかどうか、どんなアクションができるか、どの財宝を支払ってアーティファクトを手に入れるか、蓋を開けてみなければ分からない。その中で計画の成否を分けるのは、どこかで思い通りにならなくてもリカバーできるリスクヘッジ能力と、ほかのプレイヤーの欲しそうなものを見抜いて裏をかく先読み、そしてどこからチップを置くかという駆け引きの巧さだ。これらがうまく噛み合って、狙い通りにうまくアーティファクトを手に入れられたときはとても気持ちがいい(狙い通りでなくても、棚からぼたもちみたいなこともあって、それはそれで嬉しい)。

チップを裏にして置く上に、張り合っても漁夫の利を取られるだけなので直接攻撃になりにくく、魔法カードのサプライズもある(自分以外の全員がチップを表にして置かなければならない「公然の秘密」など、ゲームがガラリと変わって面白い)。今もなお魅力を失わない作品である。

Morgenland
ゲームデザイン・R.ブリーズ/イラスト・D.マテウス
ハンス・イム・グリュック(2000年)
3~5人用/10歳以上/60~90分

アークライトは1月24日、プロモカードセット『サイズ -大鎌戦役-:さらなる戦場(Scythe Promo Cards Set)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・J.ステグマイアー、イラスト・J.ロザルスキ、1~5(7)人用、115分、1500円(税別)。

キックスターター英語版にのみ同梱され、一般流通版には同梱されていなかったプロモカード18枚と、海外サイト(The Dice Tower、Watch It Played、Game Boy Geek、No Pun Included、The Secret Cabal)のクラウドファンディングキャンペーンで配布された5枚、ドイツのボードゲーム専門誌シュピールボックスの付録となった1枚を日本語化し、ひとつのパッケージとしてまとめた特別版。海外では分売されているが、このようにまとまったものは発売されていない。

収録されているのは、プロモパック1番(遭遇カード29~32)、同2番(遭遇カード33~36)、同3番(目的カード24~27)、同4番(ファクトリーカード13~18)、ボーナスプロモパック(遭遇カード37~42)の計24枚。それぞれ基本セットのカードと合わせて使用することができる。

シュピールボックスの付録となった遭遇カード41番がボックスの表紙になっている。

内容物:遭遇カードNo.29~42(カードサイズ:110×70mm)14枚、ファクトリーカードNo.13~18(110×70mm)6枚、目的カードNo.24~27(87×54mm)4枚

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リアルなモノや体験を好む新世代、デジタル有力企業GAFAでのアナログな発想や創造性重視、教育界での人間的な共感・コミュニケーションの再構築というように、アナログをデジタルの先にあるものとみなし、その隠れた力を明らかにする。著者はカナダ・トロント在住のジャーナリスト。

ボードゲーム愛好者にとってトロントといえばボードゲームカフェ「スネーク・アンド・ラテズ(Snakes & Lattes) 」だが(エッセンで会ったローゼンベルクも「どうしてトロントのボードゲームカフェはそんなに盛況なのか?」と不思議がっていた)、第4章に39ページにわたって詳しく触れられている。およそ120席あるが、週末の順番待ちは3時間に及ぶという。予約ソフトウェアを開発し、2号店もオープンした。オーナーのベン・カスタニー氏がボードゲームを始めたきっかけやオープンまでの道のり、客の求めるものに切り込んでいく。

カスタニー氏はボードゲームカフェのオープンに際し、排他的なオタク文化を徹底的に排除しようとしたことが分かる。「私はオタク・ゲーマーやオタク文化に反対だ。だから、あらゆる人を歓迎すること、この場所をオタク文化からできるだけ遠い場所にすることをいちばんの目標にした」その目論見は当たり、ゲームオタクは10%にも満たず、アルコールを置かなかったこともあって、バーやクラブに代わる健全な場所で楽しみたい若者、特に若い女性グループやデート・カップルが集まったという。

「テーブルゲーム」(本書ではボードゲームとカードゲームの総称としてそう呼ばれている)の魅力は社会的交流であるという。ゲーム中に相互解放(coliberation)=ある社会空間に一緒にいると、それぞれが他者を解き放ち、より完全になり充実し、より自分らしくいられることが起きるのだ。この人との関わり方がデジタルゲームのかなわないところである。

とはいえ、デジタルゲームを貶めている論調ではない。ボードゲームブーム再来は、ビデオゲームがオタク文化の一般化ともたらしたことに起因すると説く。「ここ6年ほどでオタクの世界が若年化して、女性がずいぶん増えた」というのは日本でも起こっている現象である。ボードゲームギークやYoutubeでのゲーム実況、オープンソースのゲームデザインソフト、そしてキックスターターといったデジタルツールも、ボードゲームブームの重要な要因とされている。

カフェでお客の好みを瞬時に探り当て、その場にふさわしいゲームを提供する「ゲーム・グル」の資質も興味深い。『モノポリー』をしたいと言われたら、展開が早くて勝者が確定しやすい『フォーセール』や『アイム・ザ・ボス』を勧めるという彼らが、トリビアゲームが好きだという著者たちに『タイムライン』を紹介し、ついで『クワトロ』『ジャイプル』ともってきた順番にはなるほどと感心させられる。新作の選別では、マイノリティへの微妙な差別的描写があったり、小さなコマがたくさんあったりして弾かれたというエピソードが面白い。

『カタン』の北米市場展開、日本ではほとんど馴染みのない『カーズ・アゲンスト・ヒューマニティ』の製作話など、日本では知られていなかった話も多く、読み応えのある内容で、自分がなぜボードゲームを趣味にしているのかという問題にも一定の解答を与えてくれる。「ユーロゲームとアメリカゲームのハイブリッド化」といった見方は、イメージの違いはあるものの(ユーロゲームは展開が早いがルールが複雑で無味乾燥、アメリカゲームは展開が遅いがカラフルでポップなデザインと書かれている)、ボードゲーム評論にも応用できそうだ。

ホビージャパンは1月下旬、『富士―脱出―(Fuji)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・W.ヴァルシュ、イラスト・W.サンティアゴ、2~4人用、10歳以上、30~60分、4000円(税別)。

『ザ・マインド』でドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、『クアックザルバー』でドイツ年間エキスパートゲーム大賞を受賞したオーストリア人デザイナー、ヴォルフガング・ヴァルシュの新作協力ゲーム。フォイヤーラント社(ドイツ)からエッセン・シュピール'18で発表された。富士山の調査隊が、突然の噴火で流れ出る溶岩から協力して脱出することを目指す。

プレイヤー全員がそれぞれのスクリーンの内側で5~6個のダイスを振り、ダイスの内容を言わずにそれぞれの行き先を相談する。行き先の各マスには対象となるダイス(赤、青、黄色、出目、奇数偶数)が決められており、該当するダイスについて隣のプレイヤーと出目の合計を比べ、差分でダメージを受ける。ダメージが大きそうな場合は相談の上、お互いに行き先を変更していく。

その後に溶岩が火口から流れ出し、ルートを埋め尽くしていく。グループの誰か1人でも体力がなくなるか、溶岩の犠牲者となったら敗北。そうなる前に、ダイス目を変更するアイテムや各自の特殊能力を駆使して、村までの生還を目指そう。

キャラクターはそれぞれ特殊能力が異なり、またシナリオが7つ用意されていて、成功しても失敗しても繰り返しプレイできる。

内容物:カード65枚、特製ダイス24個、木製の冒険者コマ4個、木製マーカー8個、スクリーン4枚、厚紙製のパーツ類、ルールブックほか


(写真は英語版)

大阪・中百舌鳥に1月4日、ボードゲームバー「MerryTree(メリーツリー)」がオープンする。地下鉄なかもず/南海中百舌鳥駅徒歩4分、17:00~24:00、日曜休。

店主の松田氏が「ボードゲームを身近なものに」と考えてオープンした。「ボードゲーム?カタンとか?」みたいな感じになればという。店名は「明るい」「楽しい」イメージのMerryと「温かみ」「優しさ」イメージのTreeを組み合わせた。店に入ってすぐのゲーム棚と奥にあるサブカウンターは手作りの温もりがある。

席数はお酒を飲みながら遊べる10席ほどで、遊べるボードゲームはライトなものを中心に100種類以上。料金はチャージ料500円+1ドリンクで、ソフトドリンク400円から、アルコール500円から。以降、1時間毎に300円またはオーダー。スナック類あり。

21日からプレオープンしており、年末も28日と29日にプレオープンする(17:00~23:00)。正式オープン後には、定期的なイベントも計画しているという。

MerryTree
大阪府堺市北区中百舌鳥町5-803-3-B104/TEL:0722-42-7985
[Web ] [Twitter ]


ゲームフィールドは12月18日、『ハンザ(Hansa)』日本語版を発売した。ゲームデザイン&イラスト・M.シャハト、2~4人用、10歳以上、60分、5600円(税別)。

オリジナルは2004年、アバクスシュピーレ(ドイツ)から発売され、ドイツゲーム賞9位、国際ゲーマーズ賞ノミネートだった作品。日本での人気が根強く、ドイツ語版以外はウーバープレイ社(アメリカ)の英語版と、999ゲームズ(オランダ)のオランダ語版に続いて14年ぶりの出版となった。

ドイツの商人となってバルト海・北海沿岸の都市を船で移動し、各地に販売店を作って商品を売買するネットワークビルディングゲーム。手番にはアクションポイントを使って商品を買い、他の都市に移動し、販売所を建て、販売する。

一手番でできるアクションは3回までしかなく、船は全員共通で、しかも潮の流れに沿って一方通行になっているところが深い戦略性とインタラクションを生み出す。相手プレイヤーの行いたいことを読んで、そこにどれくらい相乗りできるかが勝敗の鍵となる。

日本語版にあたってはオリジナルマップと、陸運も加わった新規マップ『Hansa 1400』の両面仕様になり、船コマに加えて陸運用のコマも追加される。またミニ拡張「コンパス」も同梱予定されているほか、色覚対応で見やすい色使いとなっている。

ゲームフィールド:「ハンザ」日本版、リリースのお知らせ

ホビージャパンは1月下旬、『ダイスフォージ:リベリオン(Dice Forge: Rebellion)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・R.ボネッセ、イラスト・ビブーン、2~4人用、10歳以上、45分、4800円(税別)。プレイするためには『ダイスフォージ』基本セットが必要。

リベル社(フランス)から発売中のダイスの面を交換できる革新的なダイスゲームの拡張セット。フランス語版、英語版と共に同時発売となる。15種類の新たなカードに、ボード、カード、ダイスフェイス、トークンなどから構成される2つのモジュール「女神の迷宮」「巨人の反乱」が加わり、好みで組み合わせてゲームに導入できる。

新しい挑戦と、より大きなインタラクション、そしてリプレイアビリティを増す拡張セットの登場だ。

内容物:スリーブ付き森ボード1枚、イベントボード1枚、カード120枚、天空ダイス1個、ダイスフェイス32枚、太古の欠片用備蓄4つ、ゴーレムトークン4個、忠誠トークン4個、リソース・マーカー4個、手番プレイヤートークン1個、ルールブック

Heat文字クライシス(Heat Letter Crisis)

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肝心なところがない漢字

チップを並べて漢字を作り、当ててもらうゲーム。チップの中に「熱中症で倒れた児童」が入っており、作成した後にその分はなくなってしまう。結構な数が抜けた後でも当ててもらうことはできるのか?

出題者と監視者以外には後ろを向いてもらい、今回の漢字を決めてチップで作成開始。使わなかったチップが出題者の得点になるため、できるだけ少ないチップで当ててもらいたいところだ。

漢字の作成が終わったら、チップを裏返すと、40%の確率でシールが貼ってあり、そのチップは取り除かなければならない。取り除いた上で、回答者は元の位置に戻って回答する。回答権は1度だけ。当たれば出題者と当たった人が得点、全員外れたら監視者が得点する。

下の写真のような状態から、どんな漢字だったか分かるだろうか? 左右でへんとつくりに分かれているように見えたが、そうではなかった。正解は写真にマウスを合わせると見ることができる。

Heat文字クライシス
北条投了/芸無工房(2018年)
3~8人用/30分

Heat文字クライシス

タンスにゴーン!!(Ghosn to Chests)

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亭主元気で留守がいい

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工場の売上をタンス預金してお金を儲けるダイスゲーム。手番にはダイスを2個振って、大きい方の目が売上、小さい方の目が正当な報酬となる。正当な報酬は自分の銀行預金に加えることができるが、売上の全額をタンス預金にすることもできる。

出目によってはタンス預金のほうがずっと儲かるわけだが、ゲーム終了時、ダイスを2個振って、その掛け算より多くタンス預金しているプレイヤーがいると、一番多くタンス預金しているプレイヤーは告発を受けてゲームから脱落してしまう。残ったプレイヤーでタンス預金と銀行預金の合計が最も多い人が勝つ。

お互いにタンス預金の金額を憶えておいて、様子を見ながら銀行預金にするか、タンス預金にするかを選ぶが、ゾロ目が出るとイベントが起こってタンス預金が勝手に増えたり、タンス自体を失ったりする。そのたびにお金をどこに移したらいいか困り、お金持ちの苦労がしのばれる作品である。

タンスにゴーン!!
北条投了/芸無工房(2018年)
2~7人用/40分

順位のフィーリング

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今年お亡くなりになった方を投票でランキングするゲーム。

逝きものカードがめくられたら、全員1位からランク外のいずれかを一斉に投票する。その逝きものは最多数が入った順位にランクインし、それ以外の順位を投票した人は「香典」として1チップ支払う。こうして誰かの手持ちチップがなくなったらゲーム終了で、チップの多い人が勝つ。

今回の最終ランキングは1位から◯ツラウタマル、◯クラモモコ、◯サハラショーコー、◯シヅカウンショウ、◯ベツネとなった(このゲームはフィクションであり、実在の人物、団体、事件等とは一切関係ありません)。

ざんねんな逝きもの事典
北条投了/芸無工房(2018年)
2~7人用/30分

ナラ判定(Nara Judge)

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こっそりすかす

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全員が口を押さえてオナラの音を出した後、誰が出したかを当てる正体隠匿系ゲーム。

最初に役職カードを配り、口元を手で隠してスタート。「ナラ」を配られていた人はこっそりオナラの音(「プウ」とかカードに指示されている)を出し、各プレイヤーは「ナラ」だと思う人をカードで判定する。

次に「終身会長」を配られていた人が正体を明かし、ほかのプレイヤーの判定を強制的に覆らせる。そして判定カードを公開し、「ジャッジ」のプレイヤーは当たっていれば得点が入り、「終身会長」と「ナラ」のプレイヤーは外れた人の数だけ得点が入る。「ジャッジ」としては、自信ありげにわざと間違ったカードを出して、「終身会長」に変えさせて正解にするという手もある。

単独で最も得点の多いプレイヤーが出た時点でそのプレイヤーの勝利となる。こっそりオナラの音を出すというのはなかなか難しいが、ちょっとコツを掴むと結構カモフラージュできた。

ナラ判定
北条投了/芸無工房(2018年)
4~7人用/15分

ホビージャパンは1月下旬、協力ゲーム『Narabi(並び)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・D.フェール、3~5人用、10歳以上、10~15分、1500円(税別)。

今年『ウッドランド』でドイツ年間ゲーム大賞に推薦されたスイス人デザイナーの作品で、ライフスタイル社(ロシア)から発売された。

プレイヤーは庭師となり、全員で協力して石庭を完成させる和風テイストの協力ゲーム。限られた情報の中、各自の目の前の0~9のカードを交換しながら数値順に並べることを目指す。

自分の手番には、自分の手前のカードのうち1枚を、裏面の交換条件(赤いカード、偶数、高い数字など)に従って他のプレイヤーの前のカード1枚と交換する。25手番以内にテーブル全体のカードの数値を降順か昇順に正しく並べよう。ただし、ほかのプレイヤーに交換条件を言ってはならず、自分の前にあるカードの順番も変えてはならない。成功させるにはチームワーク、質問力、記憶力、戦術が求められる。

表面となる石庭カードと裏面となる条件カードそれぞれを2枚1組でカードスリーブに入っており、ゲームごとにカードの新しい組み合わせでチャレンジできる。基本ルールではイエス・ノーで答えられる質問ができるが、上級ルールでは一切話ができず、直前のやり直しもできないルールになる。

内容物:庭石カード15枚、条件カード15枚、カードスリーブ15枚、得点カード1枚、得点トークン1個、ルールシート

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(完成例)

ガガガ文庫(小学館)が18日に発売した平坂読氏のライトノベル『妹さえいればいい。』11巻の特装版にカードゲーム『妹が多すぎる。』が付いている。2800円(税込)。

『妹さえいればいい。』はテレビアニメ化もされているライトノベル。第11巻の作中で登場するカードゲームの実物が付録になっている。元になったのは大気圏内ゲームズの『シンデレラが多すぎる』で、作中でも解説がある。

『シンデレラが多すぎる』なら、この部屋で何度も遊んだことがある。プレイヤーは王国の有力者となり、頭の弱い残念な王子に、自分の息がかかった者のことを「シンデレラ」だと信じ込ませるのが目的。ルールは簡単でプレイ時間も短く、手軽に奥の深い駆け引きが楽しめるカードゲームである。

『妹が多すぎる。』は、交通事故で記憶を失った売れっ子作家のために、複数の出版社が実在しない妹を用意して引き抜こうというゲームになっている。使われている属性はTeen、Young、Loli、Adult、エビ、カニ、犬、猫、うさぎ、男、巨乳、普乳、貧乳。カードの効果による消去法で残った手札のうち、ランクの高いものが「妹」と認定される。

『妹さえいればいい。』ではこれまでも作中にたくさんのボードゲームが登場しており、JELLY JELLY CAFEで実際に遊ぶイベントも行われている。

小学館:妹さえいればいい。

ホビージャパンは1月下旬、物語体験型冒険ゲーム『T.I.M.E.ストーリーズ』の追加シナリオ『信仰の光(T.I.M.E Stories: Lumen Fidei)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・U.マエス、2~4人用、12歳以上、90分、3800円(税別)。プレイするためには『T.I.M.E.ストーリーズ』が必要。

シリーズ6作目でオリジナルは2017年に発売された。タイトルは、2013年に出版されたフランシスコ現ローマ教皇の著書名と同じものとなっており、キリスト教の信仰がテーマになっている。

舞台は西暦1419年の南スペイン。教皇マルティヌス五世(1368-1431)の特使ミシェル・ダイイ率いる教皇派遣団の一員となってキリスト教の騎士修道会の秘密会議に参加する。2つの宗教グループが対立している中で、世間で興味を集めている奇妙な石を持ち帰ることを目指す。

『T.I.M.Eストーリーズ』シリーズの日本語版は基本セットのほか、『マーシー事件』『龍の預言』『仮面の下』『エンデュアランス号の航海』『エストレラ・ドライブ』『サント・トマス・デ・アキノ』『海の兄弟』でこれで9タイトル目。

ホビージャパン:T.I.M.Eストーリーズ

ボードゲーム十大ニュース2018

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今年もあと1週間となったところで、今年の主なニュースをまとめた。記事のアクセス数・ブックマーク数などをもとにリストアップしてランキング。

1.ボードゲームの世界選手権で日本代表次々と優勝
8月にモンテカルロで行われた第43回バックギャモン世界選手権で矢澤亜希子氏が4年ぶり2度目の優勝(日本代表としては4度目の優勝)。10月にプラハで行われた第42回オセロ世界選手権で小学5年生の福地啓介氏が史上最年少で優勝。10月にエッセンで行われた第13回カルカソンヌ世界選手権で藤本巌郎氏が日本代表としては4年ぶり2度目の優勝(URL )。11月にエルサレムで行われた第10回ラミィキューブ世界選手権で沼尻こうへい氏が日本代表としては2大会連続4度目の優勝(URL )。日本の存在感を世界に示した。

2.『アズール』がドイツ年間ゲーム大賞、ドイツゲーム賞ダブル受賞
タイルを集めてパターンを作るボードゲーム『アズール』が7月に発表された審査員賞「ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)」で大賞に選ばれ(URL )、さらに9月に発表されたファン投票「ドイツゲーム賞(Deutscher Spielepreis)」で1位(URL )。ダブル受賞は『ドミニオン』以来9年ぶり7タイトル目で、10年に1度の傑作といえるだろう。

3.中国のデザインコンテストで審査員全員辞任
ヨカゲームズ(中国)が今年初めて開催した「世界オリジナルボードゲームデザインコンテスト(World Original Design Contest of Board Game)」で、審査員だったR.クニツィア氏が同社の知的財産権侵害を理由に審査員を辞任。同じく審査員だった健部伸明氏、カナイセイジ氏らも辞任し、審査員がいなくなるという事態になった。コンテストはスタッフで行われ、日本人作品が大賞に選ばれている。国内でも『ストリームス』の作者クレジット、『ワードウルフ』の製品化、『人狼ビギナーズ』の「ワンナイトルール」など、デザイナーと出版社でトラブルになるケースが目立ち、デザイナーの権利がどこまで認められるかが大きな関心を呼んだ1年となった(URL )。

4.『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』でボードゲーム特集
日テレ系の深夜バラエティテレビ番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」で3月、6月(2回)、11月とから4回にわたり、「世界のテーブルゲームを遊び尽くせ!」が放映された。第1回はライトゲームばかりで参加者も乗り気でなかったが、回を重ねるごとに遊びごたえのあるゲームが増え、参加者の楽しむ様子が見られた。『おばけキャッチ』『スピードカップス』『ゴブレットゴブラーズ』など取り上げられたゲームは放映後、購入したい人が殺到し、メディアの影響力の大きさを物語った(URL )。

5.カフェ出店ペース衰えず週1以上
今年も昨年と同様、1週間に1店舗以上のペースでボードゲームカフェ/バー/プレイスペースが新規オープンした(昨年67店舗、今年64店舗)。全国津々浦々に広がり、手軽な娯楽としてボードゲームの魅力を発信している。その一方で閉店を余儀なくされるケースも出ており、すでに飽和状態になっていることも伺える。また、マルチ商法や霊感商法で人を集めるための隠れ蓑となっているという報告も寄せられており(URL )、来年は持続可能性と健全性が問われることになりそうだ。

6.「これはゲームなのか?展」開催
5月末から1週間、東京神田にて企画展「これはゲームなのか?展 #1ルールで世界する」が行われ、期間中3000人が入場、入場制限がかかるほどの盛況。「これはゲームなのか?」は流行語にもなった。ゲームマーケット常連の出展者10組が意欲的な展示を行い、そのうちいくつかは製品化もされ、第2回の開催も予定されている(URL )。

7.アダルトボードゲームフェス初開催
18歳以上を対象とするボードゲームをプレゼンしたりみんなで考えたりするイベント「アダルトボードゲームフェス」が3月に大阪・なんば紅鶴で(URL )、11月に東京・阿佐ヶ谷Loft Aで開催され(URL )、それぞれほぼ満席の参加者で賑わった。ゲームマーケットでは展示できないボードゲームの受け皿として、今後も開催が予定されている。

8.メイフェアゲームズ廃業
鉄道ゲームや『カタン』英語版などで知られるメイフェアゲームズ(アメリカ)が2月、ボードゲーム出版を廃業することを発表した。2013年にルックアウトシュピーレ(ドイツ)を買収し、ドイツのゲーマーズゲームの北米市場開拓を目指したが、自社製品の開発が課題となっていた。ルックアウトシュピーレは代わってアスモデグループ(フランス)傘下となり、ドイツ市場への影響力も一層強めている(URL )。

9.しゅぴ~る遊園地解散
ボードゲームアイドル「しゅぴ~る遊園地」は12月のラストライブをもって解散することを発表した。2016年8月に活動をスタートし、CDのリリース、ボードゲームカフェイベントへの出演、ネット番組の配信など精力的に活動してきたが、メンバー間の活動の違いが目立ち、運営側の方針の変更があったという。メンバーの珠洲ノらめる氏は今後ソロ活動に切り替える(URL )。

10.東京都高等学校ボードゲーム連盟発足
6月、中央大学杉並高校において「東京都高等学校ボードゲーム連盟」が発足した。中央大学杉並、武蔵、日本学園、朋優学院、堀越、獨協の6校が加盟し、11月に第1回選手権大会が開かれた。今後、加盟校の増加やほかの道府県での広がりが期待される(URL )。

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ittenは12月13日より、天井から鉄球を吊り下げて遊ぶ新作『ストーンヘンジと太陽』のKicksterterキャンペーンを開始した。6200円以上の出資と送料で製品が送られる。オールオアナッシング方式(目標額達成時のみ始動)で目標額220万円、1月19日まで。

『TOKYO HIGHWAY』『ハツデン』など優れたデザインで国際的に注目されているittenが、「これはゲームなのか?展」に出展した作品をもとに開発した新作。10月のエッセン・シュピールなどでのプロトタイプ出展を経て、いよいよ製品化が進められている。

『ストーンヘンジと太陽』は「積むこと」と「重力」をテーマにしたゲームで、円形のベース周辺に木製のストーンコマを置いて、天井から吊り下げた鉄球を、ストーンコマを倒さないようにして通過させるベーシックルール、鉄球を避けながらストーンコマを置くオービットルールなどがある。ゲームデザイン・シマモトナオタカ、アートワーク・トミオカヨシアキ、2〜4人用
、14歳以上、20分。

天井から吊り下げるためにフックが付属するほか、マイクスタンドなどを利用して吊り下げることもできる。

今回のKickstarter以外での一般発売は未定。

itten:ストーンヘンジと太陽 KICKSTARTER キャンペーン

大網株式会社は2月8日、ゲームセンターCXの公式カードゲーム『有野課長のLove Letter』を発売する。ゲームデザイン・カナイセイジ、イラスト・ニーナ マツモト、2~4人用、10歳以上、5~10分、2000円(税別)。あみあみオンラインショップ、あみあみ秋葉原ラジオ会館店、あみあみ秋葉原店2ndの3店舗のみの限定販売で、12月22日予約開始。

今年15周年を迎える人気ゲームバラエティ番組が、数々のバージョンを世界中で展開しているカナイセイジ作品とコラボ。有野課長を始め、ゲームセンターCXのスタッフたちがカードの世界で大暴れする。

プレイヤーは番組ADとなり、ほかのADの目論見を外し、自分の推す助っ人を有野課長のもとに送り込み、見事クリアー!へと導くことを目指す。登場人物は有野課長のほか、制作スタッフ・サポートADの菅、阿部、岐部、東島、井上、中山、松井の各氏。

今後の番組DVD特典やイベントなどで追加カードの配布も予定されているという。

『ラブレター』はゲームマーケット2012春にカナイセイジ氏が発表したもので、国内ではこれまでアークライト版、クトゥルフ版、ケン・ニイムラ版、おそ松さん版、幻冬舎版が出されている。

内容物:人物カード16枚、テキストレス人物カード16枚、挑戦ソフトカード8枚、早見表カード4枚、予備カード1枚、説明書1部

ディライトワークスは13日、カードゲーム『The Last Brave』を発売した。ゲームデザイン・カナイセイジ、イラスト・杉浦のぼる、3~7人用、10歳以上、10分、2000円(税込)。ゲームマーケット2018秋で先行販売済み。

スマホゲーム『Fate/Grand Order』の開発元であるディライトワークスが、同タイトルのフュギュア対戦ゲーム『Fate/Grand Order Duel』に続いて発表したオリジナルカードゲーム。デザインとイラストは『ラブレター』などでお馴染みのカナイセイジ氏と杉浦のぼる氏が担当した。

ランダムに1枚ずつ配られる「プレイヤーカード」「職種」「属性」「武器」の4種類のカードから構成されるキャラクターを操り、プレイヤー同士で相手の正体を探り合いながら戦う。特性ははじめ隠されているが、ダメージを受けると公開され、特殊能力が使えるようになる。

できあがるキャラクターのパターンは2401通り。相手がどんな能力を隠し持っているのかまたどの能力を公開して反撃に出るのか、短時間で熱い駆け引きが楽しめる作品だ。

ディライトワークスは今年、社内にJELLY JELLY CAFE監修のボードゲームカフェを設置し、定期的に業界関係者の交流会を開き、ゲームマーケット2018秋にはエリア出店を果たすなど、アナログゲームに力を入れている。ゲームマーケットで発表されたもう協力ゲーム『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』は正式発売未定。

内容物:プレイヤーカード7枚、属性カード7枚、職種カード7枚、武器カード7枚、説明書1枚

ディライトワークス:The Last Brave

JELLY JELLY CAFE 川崎店、12月20日オープン

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神奈川・川崎に20日、JELLY JELLY CAFE(ジェリージェリーカフェ)川崎店がオープンする。川崎駅徒歩5分、13:00~23:00、不定休。

渋谷、池袋、下北沢、福岡天神、水道橋、横浜、立川、名古屋大須、池袋2号、新宿に続き、11店舗目となるジェリージェリーカフェ。今年だけでは5店舗目というハイペースな出店が続いている。

川崎への出店は、イベントやエンターテイメントに積極的な土地柄が以前から好きだった狩野店長が、チネチッタという有名な商業施設の真裏という好立地にちょうど空きがあったことから決めたという。26席で259種類のボードゲームが遊べる。

料金体系は他店と共通で、アルコールドリンク500円、ソフトドリンク300円均一でいろいろな飲み物を飲みながら、ボードゲームを自由に遊ぶことができる。食べ物の持込み・途中入退店は自由。利用料金は平日デイタイム1500円、土日デイタイム2000円、ナイトタイム(18:00~)は平日土日ともに1500円。いずれもワンドリンク付き。この料金で最大5時間まで遊べる。ウェブ予約も可能。

JELLY JELLY CAFE 川崎店
神奈川県川崎市川崎区小川町13-21セコロTステージ201/TEL:044-223-6676
[Web ] [Twitter ]

ホビージャパンは1月中旬、拡張セット『ディクシット:アニバーサリー(Dixit: 10th Anniversary)』の日本語を含む多言語版を発売する。デザイン・J.L.ルービラ、イラスト・M.カルドゥア、X.コレット、ピエロ、F.ディオン、M.クードレイ、C.ヒンダー、J.ペリシエ、C.ルフェーブル、P.エチェゴエン、3400円。プレイするためには『ディクシット』または『ディクシット:オデッセイ』が必要。

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2018年で発売10周年を迎えたコミュニケーションゲームの定番『ディクシット』の拡張カードセット第9弾。今まで発売されたセットのイラストレーターたちが集結して、新たに描いた追加カード84枚が入っている。ほかのディクシットシリーズのカードと混ぜてプレイすることもできる。

『ディクシット』の追加カード集はオデッセイ、クエスト(旧ディクシット2)、ジャーニー(旧ディクシット3)、オリジン(旧ディクシット4)、デイドリーム、メモリーズ、レヴェレイション、ハーモニーが発売されており、その集大成というべきカード集。さまざまなイラストレーターの画風でイメージを膨らまそう。

Amazonは3日、昨年11月から今年10月までの販売データなどを元に集計したAmazonランキング大賞を発表した。1位には、知名度の高い定番ゲーム『ウノ』『人生ゲーム』を上回って、『ブロックス』がランクインしている。

『ブロックス』は今年6月放送の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」で紹介され、また今月の日経プラス1に掲載されたテーブルゲームランキング(ボードゲーム)で1位となった。フランスで発売されて18年、ニュースタンダードとしてすっかり定着したようだ。

4位には同じく日経プラス1のテーブルゲームランキング(カードゲーム)で1位になった『ナンジャモンジャ』。モダンボードゲームの代表格『カタン』が7位につけている。

ホビージャパンの売り上げランキングで5年連続1位を守り続けている『ドブル』(14位)を、メディアでたびたび取り上げられている『ナインタイル』(オインクゲームズ)が上回っており、勢いを感じさせる。ゲーム部門(非電源)のランキングは以下の通り。

【Amazonランキング大賞2018 ゲーム部門】
1位:ブロックス(マテル)
2位:ウノ(マテル)
3位:人生ゲーム(タカラトミー)
4位:ナンジャモンジャ・ミドリ(すごろくや)
7位:カタン スタンダード版(GP)
13位:ナインタイル 新装版(オインクゲームズ)
14位:ドブル 日本語版(ホビージャパン)
15位:どこでもドラえもん日本旅行ゲーム5(エポック)
20位:キャット&チョコレート 日常編(幻冬舎エデュケーション)
(ボードゲームのみ抜粋)

Amazon:Amazonランキング大賞2018ゲーム部門

アークライトは1月17日、『ファヴェーラ(Favelas)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・C.ブライアン、イラスト・K.モリヤ、2~4人用、14歳以上、30分、3600円(税別)。

オリジナルはウィズキッズ(アメリカ)から昨年発売された。リオデジャネイロの貧民街ファヴェーラを舞台に、気まぐれな評議会の要望に応えつつ、街の美化プロジェクトに取り組むタイル配置ゲーム。

手番には立体風の街タイルを自分のボードの上に重ねて建物の色を変えていく。同じ色の上に重ねた場合、対応する色の得点を示すダイスの目を増減できる。ラウンド終了のタイルが出てきたら1年の終わりで、色ごとに一番多いプレイヤーがダイス目だけ得点する。また、5色全部あるとボーナスがもらえる。3年(3ラウンド)合計得点の多いプレイヤーが勝利。

得点の高い色は競争が激しくなり、また得点を下げられるリスクも高まる。また全色ボーナスと各色トップのバランスも考えなくてはならない。ライトに遊べて、考えどころのある作品だ。

内容物:プレイヤーボード4枚、美化評議会ガイドライン&勝利点表1枚、建物タイル(2マスサイズ)55枚、年末タイル(2マスサイズ)5枚、建物タイル(1マスサイズ)10枚、勝利点マーカー4個、評議会ダイス5個、ボーナス評議会ダイス1個、50+点マーカー4個、ルール説明書1冊


(写真は英語版)

東京・巣鴨に11月23日、ボードゲームカフェ「ASOBAKO(アソバコ)」がオープンした。JR巣鴨駅徒歩3分、13:00~23:00、月休。

店名は楽しく遊べるさまざまな箱=ボードゲームから。子どもでも大人でも楽しめるボードゲームをまだ知らない人に教えていきたいと店主の奥村隆弘氏。現在のボードゲームカフェの客層であるサラリーマンや大学生だけでなく、お年寄りや中高生にもターゲットに考えて巣鴨という立地を選択。広い店内で、席間もスペースを設け、ゆったりとボードゲームを楽しめるようにしたという。

料金は平日1時間700円(最大2200円)、土日祝1時間900円(最大2700円)。学割300円引き。ドリンクはソフトドリンク150~300円、アルコール類400円。食べ物の持込みOK。7卓28席で100種類ほどのボードゲームが説明付きで遊べる。

現在、ボードゲームを知ってもらうために、1作品を無料で体験できるイベントを実施中。とげぬき地蔵の入口にあるカフェ、幅広い利用者が見込めそうだ。

ASOBAKO
東京都豊島区巣鴨3-28-7大木ビル3階/TEL:03-6903-6564
[Web ] [Twitter ]

asobako.jpg

ホビージャパンは1月中旬、『ミラーズホロウの人狼(Les Loups-Garous de Thiercelieux)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・P.パリエール、イラスト・A.ティオヤ、8~18人、10歳以上、20~30分、1600円(税別)。

2001年にルイ・メーム社(フランス)より発売され、同年に発売されたルーニーラボ社(アメリカ)の『汝は人狼なりや?』、ダヴィンチゲームズ社(イタリア)の『タブラの人狼』と並んで製品化された人狼ゲームの先駆けとなった作品。邦題は英語版によるもので、ドイツ語版では『デュスターヴァルトの人狼(Die Werwölfe von Düsterwald)』とも呼ばれている。日本では長らく輸入版が流通していたが、このたびようやく日本語版となる。

アメリカの片田舎のはずれ、ミラーズホロウという名の小さな街で、住人に扮した人狼と、住人の戦いが繰り広げられる。人狼、一般住人、占い師のほか、ハンター(死に際に誰かひとりを道連れにする)、魔女(ひとりを生き返らせ、ひとりを毒殺できる)、少女(人狼のターンに薄目を開けてスパイする)などの特別な能力を持つキャラクターが登場。また、脱落したプレイヤーの正体を公開するオープンルールを採用している。

正方形のカードに幻想的なイラストが描かれ、役職名などのテキストが一切ないキャラクターカードも特徴。人狼ゲームファンに新たな選択肢の登場だ。

内容物:キャラクターカード24枚、ルールブック

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ボードゲーム消費金額2018アンケート

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今年1年間、みなさんはボードゲームの購入にどれくらいお金を使いましたか?

下記のフォームで今年1年、ボードゲームの購入に使った金額(単位:円)をご回答下さい。通販、ゲームマーケット、フリーマーケット、店舗での購入など全てで、送料は含み、イベントや店舗までの交通費や宿泊費などは含みません。発表するものは統計データのみで、お名前の発表はいたしません。12月27日まで。

記録していないという方も、1ヶ月にいくらくらい買うか考えてそれを12倍するなど、概算で結構です。また、全く買わなかった(ほかの人に遊ばせてもらった)方は「0」とお答え下さい。

昨年の結果は平均227,000円、中央値130,000円でした。くわしくはこちらをご覧ください。

アークライトは1月10日、『トワイライト・インペリウム第4版(Twilight Imperium Fourth Edition)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・D.ベルトラミ&C.コニエツカ&C.T.ピーターセン、イラスト・、3~6人用、14歳以上、240~480分、19500円(税別)。

1997年に発売されて以来、版を重ね続けているファンタジーフライト社(アメリカ)ロングセラーのSFボードゲームがついに日本語版になった。第4版のオリジナルは昨年発売され、ゴールデンギーク賞のテーマ部門、ストラテジー部門でノミネートされている。

プレイヤーは17派閥のひとつを担当し、軍事力、政治力、経済力を通じて銀河支配を争う。勝利の道は派閥によってさまざまだが、王座に座れるのは1つだけだ。ゲームボードは首都メカトール・レックスを中心に、緑豊かな惑星、超新星、小惑星群、重力のひずみなど51枚の銀河タイルを組み合わせ、ゲームごとにユニークなものとなる。

各ラウンドのはじめ、各プレイヤーは8枚の戦略カードから1つを選択して、プレイ順とラウンド中に選択できるアクションが決められる。この順番に沿ってプレイヤーは手番に自分の艦隊を移動させ、新しい惑星を占領したり、他の種族との貿易を行ったりする。ゲーム後半には銀河評議会を行い、投票によって新しい法律や議題を通過させ、ルールが変わっていく。ほかのプレイヤーと取引をして自国に有利な状況を作ることも必要だ。

全員がパスをしたら、全員共通の目的カードと、所有者のみが得点できる秘密の目的カードを達成しているかどうかチェックし勝利点を得る。共通の目的カードはラウンドごとに増えていき、選択肢が増えていく中で、先に10勝利点を獲得したプレイヤーの勝利となる。

たくさんの精巧な艦隊フィギュアをはじめコンポーネントがぎっしり詰め込まれたアメリカのゲーマーズゲーム。艦隊を動かして占領を進め、銀河評議会で巧みに立ち回り、帝国の玉座を勝ち取るのは誰か?

内容物:派閥シート17枚、指揮シート6枚、星系タイル51枚、プラスチック製コマ354個、戦略カード8枚、勝利点表1枚、惑星カード59枚、目的カード40枚、アクションカード80枚、議題カード50枚、誓約書カード41枚、議長トークン1個、通常の技術カード122枚、ユニット改良技術カード62枚、庇護者トークン1個、クレアスの「α/β」ワームホールトークン計2個、ナールの「0」トークン1個、ネクロの「X/Y」同化トークン計2個、指揮トークン272個、支配トークン289個、交易品/特産物トークン48個、歩兵トークン49個、戦闘艇トークン49個、10面戦闘ダイス8個、ビギナーズガイド1冊、参照用ルールブック1冊、庇護者年代記抄1冊(※カードサイズ:41.5mm×63.5mm)

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ボドゲde遊ぶよ!! phase 12-8

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グループSNE/cosaicは12月下旬、『みゃう(Mauw)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・V.ジョエッサン、イラスト・、2~6人用、7歳以上、30分、1800円(税別)。

ニュージーランドの先住民族マオリたちがネコの力を借りて戦うカードゲーム。ヨカ・バイ・ツメ(ルクセンブルク)から昨年、缶入りで発売された。

0から8が金文字で印刷されたネコカードがあり、手札には自分か相手のプレイヤーにカードをプレイする。各プレイヤーの前には4列までカードを出すことができ、それぞれが得点になる。列のカードと同じ数字か、足して9になるように出せればカードは裏返して「ミャウ」になり、列の得点が2倍になる。

ほかのプレイヤーの列には数字に低いカードを出して攻撃できるが、防御されることもある。誰かが3列に「ミャウ」を作ったらゲーム終了。得点が高いプレイヤーはほかのプレイヤーの激しい攻撃が待っているだろう。

ネコのイラストがどれも可愛らしく、ネコ好きにはたまらない作品だ。

12月16日(日)、ゲームカフェぶんぶん(JR関内駅徒歩1分)にて、横浜ボードゲームフリーマーケットが開催される。Web予約による優先入場12:00から、一般入場13:00から、18:00まで、優先入場のみ入場料500円、一般入場無料。

ゲームマーケット2018秋では会場内で大きな賑わいを見せていたフリーマーケット。愛好者が遊ばなくなったボードゲームを持ち寄り、お手頃価格で販売する。今回はぶんぶんの販売コーナーのほか、Raelさんなど7人が出品。

優先入場はTwipla で受け付けている。出品されるボードゲームのリストも公開されている。

テンデイズゲームズは12月10日、『マグナストーム(Magnastorm)』日本語版を発売した。ゲームデザイン・ボルドリック&フレンズ、イラスト・M.メンツェル、2~4人用、14歳以上、60~90分、7500円(税別)。

磁気嵐吹き荒れる惑星「マグナストーム」を開発するSFゲーム。ドイツの新人デザイナーチームの作品で、フォイヤーラント・シュピーレ(ドイツ)から今秋発売された。8人の司令官を獲得し、採掘設備を建設し、ミッションを達成して名声を競う。

ゲームはアクションボードのコマを移動させて進める。5つの列があり、ラウンドのはじめには各列に乗組員コマが3~5人いる。手番には、アクションをしたい列の乗組員コマを、列の上部から下部に移動させてアクションを実行する。

またはアクションをせず、上部に残っている乗組員コマの数だけコストを支払い、司令官を配下に置いて特殊能力や得点を手に入れる。ここが一種のダッチオークションになっており、コマが移動していない早い段階で司令官を獲得するには、高いコストが必要になるだろう。上部の乗組員コマが全部なくなったら上下反転して次のラウンドを始める。

アクションは主に、エリアを確保する採掘設備の建設と、ボーナスや得点を上げる研究のパラメーター上げがあり、それぞれのアクションに多彩な選択肢がある。ラウンドごとに磁気嵐が吹き荒れるエリアがあり、そこでは行動を取りにくくなるため、設備のリスク分散も考えなければならない。

規定点に達したプレイヤーが勝者。運良く大量得点ということはなく、勝つためには小さな得点を積み重ねていく必要がある。運の要素はほとんどなく、ほかのプレイヤーの動向に注意しつつ、有効な手をどれだけタイミングよく的確に積み重ねられるかが求められる。

ゲーム終了時には成績によって120枚のほうびカードから1枚を受け取り、次のゲームに使うことができる。これによってプレイヤー間のスキルの違いを平準化するという仕組みだ。

テンデイズゲームズ:マグナストーム

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好きな非電源系ゲームを挙げる毎年恒例の年末投票「日本版The One Hundred」投票が11月30日から12月10日まで行われた。発起人と集計はさとーとしき氏(twitter)。Google Formを使って各自がオールタイムベスト15を投票した。今年の投票者数は340人で、去年(346人)とほぼ同じ人数。

1位は昨年に引き続き『テラフォーミング・マーズ』。2016年に発売され、日本語版は昨年発売されたばかりの新作だが、短命化が進む近年のゲーマーズゲームでは異例の人気が続いている。2位『プエルトリコ』と3位『宝石の煌き』は昨年と同じで不動。続いて今年の世界的代表作『アズール』が4位にランクインした。

新作の最高位は『クアックサルバー』で29位、国産の最高位は今年も『ごいた』で20位。国産は103タイトル中7タイトルと昨年から1タイトル減り、ゲームマーケットでの盛り上がりに反してまだまだ評価が低い状況だ。日本語版の割合は全体の61%(昨年比-5%)、新作の割合は18%(昨年比+3%)。

毎年、このリストをもとに愛好者が所有数とプレイ数をカウントする「ゲーマー度」診断が行われている。まだ遊んだことがないタイトルがあれば、この機会にチェックしてみよう。

【日本版The One Hundred 2018 投票結果】
1(1→):テラフォーミング マーズ 75票 ●
2(2→):プエルトリコ 66票
3(3→):宝石の煌き 58票 ●
4(78↑):アズール 56票 ●
5(9↑):アグリコラ 53票 ●
6(24↑):ガイアプロジェクト 52票 ●
6(5↓):マルコポーロの旅路 52票 ●
8(14↑):サイズ大鎌戦役 48票 ●
9(10↑):コンコルディア 47票
9(7↓):ドミニオン 47票 ●

ホッパーエンターテイメントは12月3日、街づくりカードゲーム『ハピエストタウン(Happiest Town)』を発売した。ゲームデザイン・佐藤敏樹(さとーふぁみりあ)、アートワーク・高見誠、アートディレクション・長谷川登鯉、2~4人用、6歳以上、15分、1600円(税別)。

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初版はゲームマーケット2018秋でさとーふぁみりあから発売されたもの。『8ビットモックアップ』でゲームマーケット大賞を受賞したデザイナー・イラストレーターコンビの新作キッズゲームとして注目されていた。発売元のホッパーエンターテイメントはロングセラー作品『レシピ』を製作したところで、キッズゲーム特有の、時間をかけた浸透を得意としている。

各プレイヤーは市長となって、その街に住む人々の幸せのため街づくりを行う。はじめはコンビニからスタートし、その収入で場の建物を入手し、収入を増やしていく。建物は山札から価格帯別に3種類、ランダムに登場。また住宅やインフラを建設することもできる。こうして誰かが10軒作ったらゲーム終了で、「人口×幸福度」で勝敗を決める。建設できる施設は学校、動物園、空港、温泉施設など40種類以上。テキストはフリガナ付き。

より幸せな街づくりのために多くの資金を集め、どんな施設を建設して、どんな街にしていくのかはプレイヤーの判断とセンス次第。人口をもたらす建物と幸福度をもたらす建物をバランスよく建設しよう。毎回ゲーム展開が変わる、楽しい街づくりカードゲームだ。

内容物:ゲームカード86枚、ゲームコイン20枚(白15枚、黄5枚)、取扱説明書1枚、取扱注意書1枚

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『放課後さいころ倶楽部』第13巻発売

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小学館は本日、月刊少年サンデー「ゲッサン」連載のボードゲームコミック『放課後さいころ倶楽部』第13巻を発売した。中道裕大作、680円。

女子高校生がボードゲームを通じて友情を深めていく物語。毎回ボードゲームが1タイトルずつ登場し、そのゲームを通じたドラマが描かれる。今回は第72~76話で、アヤとお姉ちゃんの泣ける姉妹物語、ホラー編、表紙にも入っている滋賀の『彦根カロム』など、バラエティに富んだストーリーを収録。

登場するボードゲームは『ブラックストーリーズ』『カロム』『ベストフレンドS』『ウェンディゴのこわい話』『くるりんパニック』の5タイトル。

すごろくや、通販サイト「まんが王」などで購入すると特典としてイラストカードが付く。

テンデイズゲームズは12月10日、『ニュートン(Newton)』日本語版を発売した。ゲームデザイン・S.ルチアーニ&N.マンゴーネ、イラスト・K.フランツ、1~4人用、14歳以上、90分、6800円(税別)。

クレイニオ・クリエーションズ(イタリア)から今秋のエッセン・シュピールで発表されたばかりの新作。デザインは『マルコポーロの旅路』『ツォルキン』などの作品があるルチアーニと、『エキスポ1906』のマンゴーネがあたった。科学革命と言われた17世紀中盤、プレイヤーは若き学者となり、ヨーロッパを巡って大学や都市を訪れ、新しい理論を発見し、道具を作って、研究者として成功することを目指す。

ゲームは6ラウンドにわたって行われる。各プレイヤーは手札5枚を1枚ずつプレイし、そこに指示されたシンボルから選んで業績、技術、旅行、講義などのアクションを行う。それぞれ対応するボードがあり、自分のコマを進めて収入や得点を手に入れたり、新しいカードを手に入れたりできる。条件を満たすと、毎ラウンド得点などが入ってきたり、強力なマスターが力になってくれるようになる。

ラウンド終了時にプレイしたカードのうち1枚をボードに残し、次のラウンドには使えなくなるが、そのアクションの効果が強化される。また、より多くのアクションを強力にできる新しいカードの獲得もできる。各アクションは密接に関係しており、しかもクイックアクションと呼ばれる調整が可能で、アクションの履歴を踏まえてのアクション選択は戦略性が深い。

テンデイズゲームズ:ニュートン

オインクゲームズは12月14日から28日まで、東京・西荻窪のデザインショップ「METEOR」(JR西荻窪駅徒歩5分)にて、オインクゲームズ展を開催する。13:00~21:00、水曜休。

これまでの製品やスケッチで過去8年を振り返る。限定の図録やゲーム、限定品も販売される。図録はこれまでの全作品の紹介と、開発秘話、プロトタイプの写真、インタビューなどを収録。オインクゲームズらしい美しいデザインで100ページ、2200円(税別)。

またこれにあわせて新作『がんめんマン』を発売する。カードに指示されたセリフに合わせて福笑いの要領でパーツを組み合わせ、セリフに合わせた顔を作り、みんなに当ててもらうことを目指す。3~6人用、9歳以上、20分、2200円(税別)。

ほかにもゲームマーケット2018秋で新発売となったゲームマーケット大賞優秀作品『トリックと怪人』など、買い逃していたものをチェックするのも良さそう。この機会に、オインクゲームズのアートワークをじっくり鑑賞してみてはいかが。

アークライトは1月10日、『カスタムヒーローズ(Custom Heroes)』日本語版を発売する。ゲームデザイン。J.D.クレア、イラスト・M.パケット、2~6人用、14歳以上、45分、3500円(税別)。

オリジナルは昨年にAEG社(アメリカ)から発売されたもので、ゴールデンギーク賞カードゲーム部門、オリジンズ賞カードゲーム部門にノミネートされている。オリジナルからボックスやカードが日英2カ国語表記になっており、ボックスには「BIG in JAPAN 日本で成功します」「完全新感覚の大富豪!」という表記(日本語版では消されている)で日本推しをしてきた作品だ。

順番に手札を出して数字の強さを競い、手札を早くなくすことを目指すゴーアウト系のゲームだが、「カード構築システム」が新基軸。付属のカードスリーブにキャラクターカードと、透明の「強化カード」を重ねて入れることで手札を強くできる。しかし強くしすぎると、捨て札がシャッフルされて次のラウンドにほかのプレイヤーに配られるかもしれないので、それも考慮に入れなければならない。

1枚のキャラクターカードに複数の強化カードを挿入することもできるので、ゲームは後半に向けてどんどん過激になっていく。最弱だったカードがしまいには最強になっていることも。日本アニメ風のイラストで、戦略的なカード構築と、サプライズのある展開を楽しもう。

内容物:キャラクターカード60枚、強化カード84枚、カードスリーブ80枚、勝利点トークン81個、パワートークン36個(※カードサイズ:63mm×88mm)、ついたて6枚、強化カード袋1枚、ルール説明書1冊

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世界各地でゲームを用いたワークショップを行っているティアギことシヴァサイラム・ティアガラージャン氏による対話的学習法(インタラクティブ・ラーニング)の理論と、たくさんのゲームを収録した本。翻訳はエッセン・シュピールに毎年参加している吉川肇子・慶大教授。

近年、企業や地域などいたるところでワークショップ(参加型講義)が開かれているが、その多くはワールドカフェ方式(グループに分かれて相談し、出てきたアイデアを付箋に書いて模造紙に貼る)である。多様で活発な意見が出やすい一方、アイデアの評価をしないで終わるため、広げるだけ広げて収集がつかなくなったり、現実的・非現実的なソリューションの区別を付けられなかったりする。

本書では、参加者に質問や要約を促す対話的学習法、「他者について知る」「記憶と協力」「チームワーク」「偏見や排斥を学ぶ」といった特定の学習目標に関連したゲーム、「ジョルト」と呼ばれる短いエクササイズを合計38種類紹介する。

写真にお題をつけて当ててもらうコミュニケーションゲーム、次点まで支払わなければならないオークション、記憶力で行う三目並べなど、シンプルながらありきたりではなく、考えどころのあるゲームが多い。パズルを解かせてその仕事ぶりで管理職チームがリストラしていくゲームまである。

結構準備するものがあって、またファシリテータの手腕も問われそうなものも多く、ワークショップで使うには周到な準備が必要になりそうだが、その分だけ効果は高そうだ。面白いアイデアだが難しそうだと思ったら、簡易版にアレンジして使うこともできる。ペアになって思い出を脚色し合う「おもしろい思い出」はこの頃よく、ポジティブな親子関係を作るという狙いで講演中に使わせてもらっている。

著者は「毎日1つはゲームを作っている」という。ゲームデザインに関わっている人には、こういった非ボードゲーム系のゲーム紹介本はアイデアの宝庫ではないだろうか。

グループSNE/cosaicは12月中旬、巨大ロボット対戦ゲーム『エムブリオマシン ボードゲーム』を発売する。ゲームデザイン・志柿俊光&秋口ぎぐる、アートワーク・DE・RI、2~6人用、12歳以上、30~90分(人数×15分)、3700円(税別)。

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グループSNE・秋口ぎぐる氏によるTRPGの世界観に基づくボードゲーム。中世ヨーロッパ風の架空世界を舞台に、巨大ロボット「エンブリオマシン」を使って世界を生き抜く。

四角形マスのマップボードにジョイントパーツを組み合わせて戦場をつくり、各自機体を選んで戦いに臨む。白兵戦に強いスピードタイプ、機雷をばらまくトリッキータイプなど、個性豊かな機体が登場。さらにさまざまな武装ができ、機体サイズ、装甲重量、武装の組み合わせが楽しめる。

戦闘では全てのプレイヤーが2つのアクションをあらかじめ決定しておき、一斉にオープンして解決するところがポイントで、プレイ中は常に対戦相手の思考を読むことが求められる。敵は接近し、パイルバンカーを繰りだしてくるのか、スパイクを構えて突撃を仕掛けてくるのか、それとも建物の陰に身を隠し、ミサイルで遠距離射撃を試みてくるのか? あらゆる可能性を考慮し、相手の裏の裏をかいて、勝利の栄光をつかもう。

武装カードは全てイラストが入り。また「エンブリオマシン」のイラストもカッコよく、「ロボット好きが徹夜でハマれる」作品だ。

内容物:両面マップ2枚+マップチット大1枚、小2枚、カードスタンド6個、サンプル機体シート9枚(両面)、機体デッキ9組(カード17~24枚、計189枚)、追加武装カード50枚、機体コマ9個、コマスタンド9個、陸上機雷トークン20枚、強化機雷トークン20枚、ダミートークン40枚、「キャンセル」チット4枚、「1」チット2枚、「/2」チット6枚、「+6」チット6枚、チームチット8枚、チームマーカー8枚、ラウンド表示ディスク1枚

ホビージャパンは1月中旬、行き先をイラストで伝えるリアルタイムゲーム『シャドウズ-アムステルダム(Shadows: Amsterdam)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・M.オーベール、イラスト・M81スタジオ、2~8人用、10歳以上、30分、3600円(税別)。

『ディクシット』のリベルー社(フランス)が今秋のエッセン・シュピールで発表した作品。2つの探偵社に分かれて絵で伝えるコミュニケーションゲームだ。『ディクシット』『ミステリウム』『コードネーム』の系統に連なるが、同時アクションでスピードも求められる。

ヘックスタイルで構成されたゲームボードが舞台。プレイヤーは2人以上の2チームに分かれ、それぞれチーム内で諜報員と探偵の役割を決める。諜報員はついたての裏に自分だけ見える地図をもっており、それに基づいて探偵にイラストカードでヒントを与え、コマを目的地点へ誘導する。地図上の赤いポイントに入らないようにして、3つの手がかりを集め、緑のポイントを目指す。

ヘックスタイルにはそれぞれさまざまなイラストが描かれており、諜報員が出したイラストカードとイメージでつながるところにコマを進める。そのイメージを共有できるかが勝利の鍵だ。ゲームは2ラウンド先取したチームが勝利する。同時アクションによってプレイ時間も短縮されている。また、1チームで得点にチャレンジする2~3人用のバリアントもある。

内容物 ルールブック1冊、区画タイル7枚(両面仕様)、出発地点タイル1枚、障害物タイル3枚、情報カード84枚、手がかりトークン6枚+土台、警察トラック2枚、警察トークン5枚、ついたて2枚、マップカード40枚、マーカー2枚、探偵フィギュア2体

コイの池のカワカマス(Hecht im Karpfenteich)

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食物連鎖上位の苦しみ

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度肝を抜くボックスアートである。コイはカタツムリを食べ、カワカマスはコイを食べるという食物連鎖を描いた作品で、トム・シェープスがデザインした。タイトルは「楽勝」を意味するドイツ語の喩えだが、コイは思ったほどおらず、熾烈な食料調達合戦が繰り広げられる池は決して楽勝ではない。

コイの巣にコイを1匹ずつと、各自の巣にカワカマスを2匹ずつ置いてスタート。手番には7移動ポイントを自分のカワカマスかコイに振り分け、その前後に「カタツムリを1匹置く」「カタツムリを1匹置く」「追加で7移動ポイントを得る」「カワカマスを繁殖させる」「コイを繁殖させる」「パスする」からいずれかのアクションを行わなければならない。規定ラウンドで、自分のカワカマスを最も多く繁殖させたプレイヤーが勝利する。

カワカマスを繁殖させるには、2匹のカワカマスにそれぞれコイを捕食させた上で、カワカマスの巣に集め、そこで「カワカマスを繁殖させる」のアクションを行う。ほかのプレイヤーのカワカマスに先にコイを食べられないように。

コイは最初3匹しかいない上に、池のコイを3匹以下にしてはいけないというルールがある。そのためまずはコイを増やさなければならない。コイを増やすには、2匹のコイにそれぞれカタツムリを捕食させた上で、コイの巣に集め、そこで「コイを繁殖させる」のアクションを行う。何匹増えるかはダイスで決まるが、コイが繁殖すると、すぐ周りには腹を空かせたカワカマスが集まってくることだろう。

このようにカタツムリを置き、それをコイに食べさせ、そのコイを巣に入れて繁殖させ、増えたコイをカワカマスに食べさせ、そのカワカマスを巣に入れて繁殖させるという大変な手間。しかもその途中途中で壮絶な争奪戦が繰り広げられる。横取りされないようにして横取りするには、的確な位置取りと、ほかのプレイヤーの行動を読むことが必要になる。アクションは6つ全部使わないと復活しないので、これで先が読める。

全員が6つのアクションを全部使うと1ラウンド終了。プレイ人数によって2~4ラウンド行い、最も多くカワカマスをもっているプレイヤーが勝つ。

5人プレイで1時間ほど。増やしたところを巧みに横取りしつつ、横取りされそうなときは増やさないという節約ぶりで鴉さんが1位。コイが3匹になるとすぐ、池全部で捕食禁止になるのがおかしかった。

Hecht im Karpfenteich
ゲームデザイン・T.シェープス/sbv出版(1990年)
2~6人用/12歳以上/45~60分

ホビーベースは11月末日、第1回ドイツ年間ゲーム大賞受賞作の日本語版『うさぎとカメ かけ引き大レース(Hare & Tortoise)』を発売した。ゲームデザイン・D.パーレット、2~6人用、20~30分、10歳以上、4000円(税別)。

ダイスではなく手札を出して進む双六ゲーム。もともとはイギリスで1973年に出版された作品で、『ウサギとハリネズミ(Hase und Igel)』というタイトルでラベンスバーガー社がドイツ語版を出し、これが1979年の第1回ドイツ年間ゲーム大賞を受賞した。その後幾度となくリメイクされており、最近ではイエロ社(フランス)による『八十日間世界一周』が日本語版になっている。

自分の番になったら好きなだけ進むことができるが、1マスならニンジン1本、2マスなら3本、3マスなら6本、4マスなら10本......10マスなら55本というように、消費するニンジンの量が三角数で増える。一方、カメのマスまで戻ると、戻ったマス数×10だけ補充できるほか、順位が低いほど多く補充できるマスもある。

途中で3回休まなければならず、最後はニンジンの数が順位×10本以下でなければならない。先行逃げ切りか、中盤から差し切るか、最後尾からの大まくりか、ニンジンの調節とライバルとの駆け引きで熱いレース展開が楽しめる。

内容物:ゲームボード1枚、うさぎマーカー6個、お休みカード18枚、ニンジンカード94枚、サイコロ1個、参照カード6枚、バスケット3個、ベッド4個、ルール1冊

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日本ボードゲーム大賞2018:投票スタート

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NPOゆうもあは、今年で17回目となる日本ボードゲーム大賞の投票を開始した。来年の2月13日まで。

対象は過去1年間に一般発売された新作で、制作者・販売者からのエントリーに基づいてリストが作成された。国産45タイトル、日本語版129タイトル、訳つき輸入版154タイトル、同人17タイトルの合計345タイトルがエントリーされている。

投票は5タイトルまでをリストの中から選ぶか、自由記述欄に記入する方式。1タイトルからの投票も可能だ。ネット投票は下記のリンクから行うことができる。登録したメールアドレスに届いたURLを24時間以内にクリックしないと無効になるので注意。

昨年は39都道府県から203名が投票し、『キングドミノ』が1位に選ばれた。また、同時にゆうもあ内の選考委員によって入門向け・子ども向けの「ゆうもあ賞」も決定されることになっている(昨年は『キングドミノ』でダブル受賞)。今年日本の一番人気を決める投票、奮って投票しよう。今年どんなゲームが出たか、リストを見て1年を振り返ってみるのもいかが。

毎年この時期は、ボードゲーム関係の投票が集中する。日本版The One Hundred の投票 が12月10日まで行われており、ゲームマーケット2018秋の新作評価アンケート も現在開催されている。

NPOゆうもあ:日本ボードゲーム大賞 投票部門 投票ページ

roushikefuku.jpgホビージャパンは12月中旬、『老師敬服 Master of Respect』を発売する。ゲームデザイン・矢沢賢太郎、イラスト・ヒョーゴノスケ、アートワーク・山内貴司(Plan E)、3~5人用、12歳以上、45~60分、3500円(税別)。通常版のため、Kickstarterのストレッチゴールは付属しない。

道場主たちが弟子をとって鍛えていくカードゲーム。オリジナルはゲームマーケット2016秋にHOY GAMESから発表された。新作評価アンケート6位、ゲームマーケット大賞一次審査通過。今年、ホビージャパンが一般発売を決定してKickstarterで出資を募集。目標額を大きく上回ってストレッチゴールを全て達成。今秋のエッセン・シュピールにも出展された。

プレイヤーは道場を経営する「老師」となり、弟子たちを育てる。ほかの老師たちからも敬服される弟子を輩出しよう。プロット式で弟子カードにアクションタイルを割り当て、順番にオープン。お金と酒を獲得し、それで新しい弟子カードや奥義タイルを獲得したり、すでにいる弟子をパワーアップしたりしていく。

ほかのプレイヤーに敬服チップを支払えば、弟子のアクションをコピーして自分も同じ行動ができる。うまく他人に敬服されるように行動し、また他人の行動をうまく敬服するには、どの順番でプロットすればよいか。手堅くいくか、敬服を前提にして組むか、読み合いが面白い作品だ。

内容物:老師カード5、老師ついたて5、アクションタイル39、弟子カード34、酒(青)トークン30、金(黄)トークン30、敬服チップ(1点/5点/10点)60、スタートプレイヤーマーカー1、ラウンドマーカー1、ルールブック4(日・英・独・仏)

12月8日(土)、札幌市民ホール(地下鉄大通駅徒歩1分)にて、「北海道ボドゲ博0.5」(主催:サイコロキネシス)が開催される。18:00~20:30、入場料100円。

遠方でゲームマーケットになかなか行けない北海道のボードゲーム愛好者が、代替イベントとして企画した。来夏に行う「北海道ボドゲ博」のプレイベントに位置づけられている。

地元だけでなく、全国から創作ボードゲームを手がける12団体が出展・頒布する。ゲームマーケットの常連が連なり、秋の新作も頒布されるほか、このイベント限定の新作もある。

当日は12時から、デジタルのレトロゲーム・レアゲーム題材とした二次創作物の頒布イベント「ゲームトレジャー」が行われており、これに参加すると優先入場できるようになっている。

北海道ボドゲ博0.5

グループSNE/cosaicは12月中旬、吸血鬼を退治して得点を競うカードゲーム『ヴァンパイア(Vampire)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・R.クニツィア、イラスト・九月姫、3~5人用、10歳以上、20分、1800円(税別)。

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トランシルヴァニアを舞台に、ヴァンパイアハンターたちが吸血鬼を退治するカードゲーム。オリジナルは2000年にゴルトジーバー(ドイツ)から発売された。「多人数でできるロストシティ」と評されている。アスマディ社が昨年、『庭ドワーフの侵略(Invasion of the Garden Gnomes)』というタイトルでリメイクしているが、オリジナルのテーマがドイツ語版、リオグランデ社による英語版のほかの言語で発売されるのは初めて。『モンスターメーカー』でおなじみの九月姫氏がイラストを担当している。

手番には山札からカードを引くか、場札を取るかのどちらかを行った後、手札を出してヴァンパイア退治をする。ヴァンパイアが出没する城や港など6つ(6色)から1つの場所に対応したカードを揃えて出すが、後から付け加えることはできない。

山札が尽きるか、誰かが6色全てのヴァンパイアを退治するとゲーム終了となる。自分の前に出したカードに描かれたヴァンパイアの首が得点になるが、色ごとに最も少ないプレイヤーは得点できない。

できるだけ多く集めてからカードを出したいところだが、欲張りすぎるとゲームが終わってしまうかもしれない。色を絞ってじっくり攻めるか、枚数にこだわらず早く全色集めることを目指すか、クニツィア特有のジレンマを十分に味わえる作品だ。

故宮(Gùgōng)

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上がっていく役人の賄賂要求

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明朝の紫禁城を舞台に、役人たちに賄賂を送って万里の長城を建設したり運河で交易したりして、名声を競うボードゲーム。『ハンザテウトニカ』などの作品があるドイツ人デザイナー、アンドレアス・シュテーディングの作品で、ゲームブルワー(ベルギー)から今秋発売された。賄賂の価値が変わっていく中、できるアクションとしたいアクションの選択に悩まされる作品だ。

ゲームボードは7つのエリアに分かれており、手番にはいずれかのエリアに手札を出してアクションを行う。各エリアには贈り物カードが置かれており、その価値よりも高い贈り物カードを出すとアクションをさせてもらえる(賄賂を禁じられた役人が、贈り物の交換で便宜を図るという当時の風習を見事にゲームに落とし込んでいる)。同価値以下の贈り物カードを出した場合は、アクションをするのに追加コストを支払わなければならない。

アクションは7つ。短期的なものから長期的なものまでバラエティ豊かに用意されている。
・旅:旅人を移動し、トークンを取ってさまざまな恩恵を得る
・長城:万里の長城の建設に使者を送る
・翡翠:ゲーム終了時に得点になる翡翠を獲得する
・陰謀:陰謀マーカーを進めて引き分けで勝てるようにする
・乾清宮:使者を進めて皇帝に謁見する。ゲーム終了までに皇帝に謁見できないと失格
・布告:使者を送って自分だけの特殊能力や得点源を増やす
・大運河:船に使者を乗せて2倍の使者や追加贈り物カードなどを得る

使えるリソースは「使者」というキューブで、アクションの効果を強化したり、建設や船などに従事させたりする。ラウンドのはじめと終わりに補充されるものの不足気味なので、無駄遣いをしないことが大切だ。

アクションをするのに支払った贈り物カードと引き換えに、それまで置いてあった贈り物カードを受け取り、次のラウンドに使う。贈り物カードの価値によってラウンドの終わりに使者のボーナスがあるので、それも踏まえてアクションを選択しなければならない。こうして、したいアクション、できるアクション、更に(後のことを考えたら)するべきアクションが分かれ、手持ちの使者の数も踏まえて選ぶのはたいへん悩ましい。

全員が贈り物カードを使い切ったらラウンド終了。4ラウンドで最後に最終決算をして、勝利点の最も高いプレイヤーが勝つ。

4人プレイで2時間。ワーカープレイスメントではないが、誰かが選ぶほど贈り物の価値がだんだん上がっていって選びづらくなるので、自然と各プレイヤーに重点的なアクションができた。私は大運河のアクションで2倍の使者を2ラウンド目に、追加の贈り物カードを4ラウンド目にゲットしたが、いざというときに使いこなせず、コストのかからない旅でお茶を濁すという場面が多くて3位。1位は翡翠を5個集めた畠山さん。今回、翡翠は布告によってさらに得点が入るようになっていた。

コンポーネントに言語依存はないが、ものすごい数のアイコンがある。プレイヤーボードのサマリーもびっしりとアイコン化されていて面食らうが、分かりにくい処理はほとんどない。その分、選択の悩ましさが際立つ作品である。

Gùgōng
ゲームデザイン・A.シュテーディング/イラスト・A.レーシュ、N.アーデルマン
ゲームブルワー(2018年)
1~5人用/12歳以上/60~90分

アークライトは1月10日、『ザ・ゲーム:フェイス・トゥ・フェイス(The Game:Face to Face)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・S.ベンドルフ&R.シュタウペ、イラスト・O.フロンデンライヒ&S.フロンデンライヒ、2人用、8歳以上、20分、1800円(税別)。

ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた協力ゲーム『ザ・ゲーム』のシリーズ第3弾。オリジナルはニュルンベルガー・シュピールカルテン(NSV、ドイツ)から2017年に発売された。今度は協力ではなく、2人対戦で先に数字を出し切ることを目指す。

今度は各プレイヤーが1~60の数字カードをそれぞれもち、自分の前に出していく。手札から2枚を、1から昇順か、60から降順になるように2つの列に出していき、±10の数字は巻き戻せるのは『ザ・ゲーム』と同じ。

今回の新しい要素として、相手プレイヤーの場に出すことができるという選択肢があり、その場合は昇順の列の数字を下げるか、降順の列の数字を上げなければならない。これによって相手も有利になるので注意が必要だ。一発逆転もあり、勝敗の行方は最後まで分からない。

内容物:カード120枚、ルールシート1枚

ゲームマーケット2018秋:同人誌

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ゲームマーケットでは毎回、同人誌を頒布するサークルがある。ボードゲーム愛がいっぱい詰まっており、安価であるため気軽に購入できる。ただし製作部数が少なく、終わってから入手しにくいため、ゲームのようになかなか話題に上らないのが残念でここにまとめて紹介したいと思う。ものによっては入手できる場所もあるようなので、気になるものは検索して、発行者や作者と連絡をとってみるとよいだろう。

bgcafepass.jpg『ボードゲームカフェパス vol.2』(ボドっていいとも!!)
週1ペースで開店しているボードゲームカフェ・バーを紹介する本の第2弾。今回は117店をフルカラーで掲載し、この本をお店で提示すると割引などのサービスが受けられるようになっている(「こにょっと。(札幌)」で店長さんからの愛のビンタあり。)。これをもってグループでボードゲームカフェ周りをしている人もいるとかで、新しいボードゲームの楽しみ方にもなりそう。これだけ全国に広がると、ご当地のボードゲームカフェに立ち寄る国内旅行もできるな、などと思いつつページをめくるのが楽しい。

bodokoi.jpg『ボドこい。』(ボドまん)
ボードゲーム好きの主人公が、ゲーム会で知り合った女の子と距離を縮めていくマンガ。恋愛トラブルでゲーム会にいけなくなる人もいる中で、相手の出方をお互いにうかがいつつ、迷いながら関係を深めていくのはまさに恋愛は重ゲーだと気付かされる。後半は「りにょりのボードゲームスナック」。ママのりにょりさんがお客さんに面白い名前のお酒を出しながら初心者向けのボードゲームについて語りあう。ボードゲームカフェバーで店員やほかのお客さんとボードゲーム談義をするのって楽しい。

akisutobaneko.jpg『あきすとばねこ』(秘教機械)
ゲームマーケットにも毎回出展している名古屋のボードゲーム専門店「ゲームストア・バネスト」の看板娘キャラ「ばねこちゃん」をめぐるバネスト黙認企画のアンソロジー。主催の有我悟氏をはじめ6人の作家が参加してボードゲーム紹介や、ゲーマーあるあるをマンガにしている。買い出しに行く人をゲーマーじゃんけんで決めるとか、そういう世界があったらいいなと思う。

bodobungu.jpg『ボド文具』(しえすた文具)
ボードゲームに使えそうな文具を完全手書きで紹介するというユニークな企画。文具といっても100円ショップで買えるようなものではなく、キングジムや3Mなどの新商品が並ぶ。付箋やペンが入っているIDカードホルダー「ペモアイディー」など、ボードゲーム以外でも普通に便利な文具カタログとして重宝する。

yuruyurubgb.jpg『ゆるゆるボドゲバカ』(ですよねぇ)
きりんなべ氏がツイッターで掲載している同タイトルのマンガを本にした。パーティーゲームから2人用までいろいろなゲームを取り上げて、ゲームの紹介と楽しいポイントを描いている。「独りボドゲカフェの楽しみ方」かた始まるボードゲームカフェバーめぐりのレポートも楽しい。

bgquizex.jpg『ボードゲームクイズ ネクステリア』(番次郎)
シリーズ第3弾。さまざまな難易度のクイズを「海外」「伝統」「メディア」などのジャンルに分けて出題する。途中に謎解きも入っており、パズル雑誌のような楽しみ方もできる。付録として、正解するとマスを進められる「ゲムマ一周すごろくゲーム」付き。

グループSNE/cosaicは12月上旬、デッキ構築カードゲーム『死盤遊戯』を発売する。ゲームデザイン・神田恒太郎、イラスト・菅野博之&そうじろう、2~4人用、10歳以上、45分、2500円(税別)。ゲームマーケット2018秋で先行販売済み。

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昨年暮れに発表された第3回グループSNE公募ゲームコンテスト入選(1位)作品。第1回の『ギャンブラー×ギャンブル!』と『ソラシノビ』、第2回の『ドワスレ』に続く製品化となる。作者は円卓Pこと神田恒太郎氏で、昨年ニューゲームズオーダーから『六次化農村』をリリースしている。

プレイヤーは新進気鋭の格闘家となって、数多の格闘家がしのぎを削る塔に挑戦し、頂上で待ち受けるボスを倒して、最強の格闘家として名声を得ることを目指す。

はじめは非力だが、ライバルの格闘家と戦うことで経験を積んで新しい技を獲得していく。こうして獲得した技は自身のカードデッキに入り、組み合わせてコンボを決めることもできる。死が待つ塔を制するのは誰の拳か?

ブルース・リーを彷彿とさせるイラストで雰囲気満点の作品、いよいよ登場だ。アチョー!!

ホビージャパンは1月中旬、『ヌースフィヨルド(Nusfjord)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・U.ローゼンベルク、イラスト・P.ゼーダー、1~5人用、12歳以上、20~100分(プレイヤー人数×20分)、7000円(税別)。

『アグリコラ』のウヴェ・ローゼンベルクがデザインし、ルックアウトゲームズ(ドイツ)から昨秋発売された作品。ローゼンベルクは同社から近年、2人用ゲームをリリースしてきたが、ゲーマーズゲームを発表するのは『カヴェルナ(2013年)』以来となる。

プレイヤーはノルウェーの小さな町で漁業会社のオーナーとなり、港およびその周囲の地形を開発し拡張していく。ワーカープレイスメントによるアクション選択で、港ボードの森林を伐採して資材と建設用地を手に入れ、建設用地に特殊効果のある建物を建て、船を建造して漁獲量を増やし、自社株を発行して資金を増やし、村の長老を味方に入れてその恩恵を得る。

ゲームの特色となる資源が「魚」。毎ラウンド、船の漁獲量に応じた魚を獲得するが、村の長老にや自社株をもっている他のプレイヤーにまず分配し、残りは貯蓄しておかなければならない。貯蓄を下ろすのにも一手間かかり、この魚の管理がカギとなる。

建物は3つのデッキから毎ゲーム1つを使う。コンボを考えるのも楽しく、毎回違ったデッキで楽しむことができる。まだ日本語版にはなっていないが、ルックアウトゲームズでは追加デッキも制作しており、今後の展開も期待できる作品だ。

内容物:アクションボード1枚、船・長老ボード1枚、建物ボード2枚、晩餐会ボード1枚、模倣タイル1枚、建物カード132枚、長老カード18枚、船タイル19枚、森林タイル27枚、スタートプレイヤータイル15枚、スタートプレイヤーの船コマ1個、魚コマ100個、木材コマ50個、金貨50枚、複数タイル9枚、港ボード5枚、長老会ボード5枚、個人ストックボード5枚、労働者コマ15個、株券タイル25枚、ルールブック1部、付録1部

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ボドゲde遊ぶよ!! phase 12-7

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日本版The One Hundred 2018投票開始

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愛好者たちが好きな非電源系ゲームを挙げる毎年恒例の年末投票「日本版The One Hundred」投票が11月30日から始まった。グーグルドキュメント(下記リンク)で受け付けられ、誰でも投票できる。〆切は12月10日。

アメリカのブログで行われたものに刺激され、さとーとしき氏が2005年から毎年年末に開催しているウェブ投票。各自好きな非電源系ゲームを15個挙げ、それを集計して上位100位まで発表する。発表年、生産国共に不問で、TRPG・TCGも含めてかまわない。昨年は346名が投票した。

過去の1位は『カタン』(2005、2006、2008、2010、2011、2015、2016)が7回と圧倒し、『アグリコラ』(2013、2014)と『プエルトリコ』(2012、2016)が2回、『アクワイア』(2007)と『ドミニオン』(2009)と『テラフォーミング・マーズ』(2017)が1回ずつ。例年、海外作品が上位を占め、昨年の国産最上位は『ごいた』の19位だった(昨年の結果はこちら )。

ハンドルネーム可能で、誰でも投票でき、ほかの人の投票内容も見ることができる。基本的にオールタイムベストのゲームを自由に選ぶが、個人的に「今年発売されたゲームから選びました」とか「今年遊んだゲームから選びました」などの制限を設けてもかまわない。奮って投票しよう。

日本版The One Hundred 2018投票ページ
日本版The One Hundred 2018途中経過

今朝の日本経済新聞「日経プラス1」の何でもランキングコーナーに、テーブルゲームランキングが掲載された。ボードゲームが取り上げられるのは2012年以来6年ぶり。東日本大震災後の節電ブームから再び、マスコミでボードゲームが頻繁に取り上げられるようになっている。

選者はボードゲーム専門店の店長、大手通販・玩具店の担当者、ボードゲームカフェバーのオーナーなど14名。前回は子ども向けと大人向けに分け、それぞれ『ドブル』と『ラミィキューブ』が1位となっていたが、今回は主にカードを使う「カードゲーム」と、主に盤やコマを使う「ボードゲーム」に分けて、「初心者でもルールが分かりやすい」「場が盛り上がる」という観点で投票・集計した。

結果、「カードゲーム」で1位となったのは『ナンジャモンジャ』、「ボードゲーム」で1位になったのは『ブロックス』。前回のランキングからは唯一、『ガイスター』がランクインした。予定調和的にバラエティ豊かな作品が並ぶ。

各ゲーム紹介では選者の短評が入っている他、記事の中では東日本大震災の後、SNSや動画などデジタルツールの浸透により裾野が広がっていると分析。先週末に行われたゲームマーケット2018秋や、エッセン・シュピールといった愛好者イベントも紹介されている。

6年前のボードゲームランキング記事がきっかけでボードゲームが趣味になったという人も聞く。今回のランキング記事もまた、大きい写真でコンポーネントの魅力が伝えられており、新しい愛好者が生まれそうだ。

【NIKKEIプラス1 何でもランキング】
ボードゲーム
1位:ブロックス(3024円/マテル・インターナショナル)
2位:テレストレーション(4860円/テンデイズゲームズ)
3位:クアルト(6480円/キャストジャパン)
4位:ガイスター(2800円/メビウスゲームズ)
5位:ブラフ(4536円/アークライト)

ボードゲーム
1位:ナンジャモンジャ(1400円/すごろくや)
2位:ハゲタカのえじき(1500円/メビウスゲームズ)
3位:キャプテンリノ(1728円/すごろくや)
4位:ドブル(1944円/ホビージャパン)
5位:インカの黄金(3024円/アークライト)

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