2019年4月アーカイブ

bunnykingdomex1J.jpgホビージャパンは5月下旬、『バニーキングダム:イン・ザ・スカイ(Bunny Kingdom: In the Sky)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・R.ガーフィールド、イラスト・P.マフィヨン、2~5人用、14歳以上、45分、4000円(税別)。プレイするためには『バニーキングダム』基本セットが必要。

『バニーキングダム』はウサギの世界を舞台にしたドラフトとタイル配置の陣取りゲームで、2017年秋に発売され、昨年オーストリアゲーム賞フレンド部門ヒット、オリジンズ賞ファミリーゲーム部門ノミネートとなっている。その拡張セットで、オリジナルは今春発売となっている。

新世界の上空に発見された謎の雲大陸で領地を広げ、交易を発展させ、王国に「ニン陣砦」を建てる。新たに発見された「雲大陸」ボードが基本セットの「新世界」ボードに追加され、新たな資源「驚嘆資源」、新たな得点源の「交易」によって新たな繁栄を目指す。また、5人目のプレイヤーが参加できるセットによってプレイ人数にも幅が出る。

内容物:うさぎフィギュア86個、都市フィギュア7個、雲大陸ボード1つ、建物トークン20個、コイントークン30個、探査カード50枚、ルールブック1部

jishakuJ.jpgホビージャパンは5月下旬、マグネットアクションゲーム『侍石(Jishaku)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・S.ヴェルテ、2人用、14歳以上(3歳未満飲み込み注意)、20分、2600円(税別)。

オリジナルはRSVプロダクション(アメリカ)から2008年に発売されたもので、ヨーロッパ各国でも各国語版が発売されている。マグネットのパワーを利用して対戦相手を出し抜く2人対戦型マグネット・アクションゲーム。

交互に自分のストーンを1個ずつ、スポンジのくぼみに置いていく。自分のストーンまたはベースに置かれているほかのストーンに、1個以上のストーンが引かれてくっついた場合、自分のストーンとくっついた状態の全てのストーンを手元に回収しなければならない。こうして先に自分のストーンがなくなれば勝利となる。

置く場所の先読みと手先の器用さの両方が問われる手軽な作品。3人以上でもプレイできるオプションルールも入っている。

内容物:マグネット・ストーン18個、収納袋、ゲームベース、スポンジ中敷き、ルール

foppenJ.jpgアークライトは6月13日、『フリードマン・フリーゼのフォッペン!(Foppen!)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・F.フリーゼ、イラスト・H.リースケ、4~8人用、8歳以上、15分、1800円(税別)。

1995年に2Fシュピーレ(ドイツ)から発売されたものをプレイ人数を(3~6人から4~8人に)拡大して昨年リメイクした作品。ドイツ語版のほか、英語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語版も制作されている。

マストフォロー(同じ色のカードをもっていれば必ず出す)、切り札なし(最初に出された色以外は負け)のトリックテイキングだが、最弱のカードを出して負けた人は、「フォッペン(おバカ!)」となって次のトリックを1回お休みとなる。こうして誰かが手札を全部なくしたところでラウンド終了となり、残った手札はマイナスポイントになる。

通常のトリックテイキングと異なり、負けない程度に中ぐらいの数字のカードを出すのがコツで、数字が低めのカードをどこで出すか、場の流れと手札のマネージメント能力が問われる。

内容物:カード88枚(カードサイズ:56×87mm)、早見表2枚、フォッペンディスク2枚

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今年度の新作ゲームの人気を占う「プフェファークーヘル(Pfefferkuchel)」の結果が27日、ドイツのボードゲーム情報サイトにて報告された。

「プフェファークーヘル」は、イースターの休日を利用して約400名の参加者がホテルに集まり、1週間ボードゲームを遊ぶイベント。参加者は気に入ったゲームを3つまで挙げ、これに上から3,2,1点として集計している。このランキングで上位だったゲームが秋に発表されるドイツゲーム賞に入りやすく、予備投票に近いものとして注目される。

今年の一番人気は『深い谷の酒場』。『クアックザルバー』に続いてヴァルシュがシュミットシュピーレから発表したダイスドラフトゲームで国内未発売。2位は僅差でベルギーの協力ワードゲーム『ジャストワン』、3位は日本語版も出ているイタリアの戦略ダイスゲーム『ニュートン』。

10位以下は次の通り。昨年は1位の『アズール』をはじめ、この投票で10位以内に入った作品のうち5タイトルがドイツゲーム賞でも10位以内に入っている。

【プフェファークーヘル2019】
1位:深い谷の酒場(Die Tavernen im tiefen Thal/シュミットシュピーレ)135点
2位:ジャストワン(Just One/ルポ)131点
3位:ニュートン(Newton/クラニオ)112点
4位:ハダラ(Hadara/ハンス)100点
5位:クラウン・オブ・エマラ(Crown of Emara/ペガサス)81点
6位:ウィングスパン(Flügelschlag/ストーンマイヤー)78点
7位:ディズル(Dizzle/シュミット)55点
7位:ギズモ(Gizmos/ギズモ)55点
9位:チューダー(Tudor/コラクス)54点
10位:コインブラ(Coimbra/エッガート)37点

Brettspielbox:Pfefferkuchel - Oberhof 2019

ボドゲde遊ぶよ!! phase 12-16

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heavenandaleJ.jpgアークライトは6月13日、『ヘブン&エール(Heaven & Ale)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・M.キースリング&A.シュミット、イラスト・C.フィオーレ、2~4人用、14歳以上、60~90分、6500円(税別)。

中世の修道院長となり、醸造するビールを質を競うゲーマーズゲーム。『アズール』のキースリングと『ポルターファス』のシュミットがデザインし、エッガートシュピーレ(ドイツ)から2017年秋に発売された。ドイツ年間エキスパートゲーム大賞(KdJ)ノミネート、ドイツゲーム賞5位、国際ゲーマーズ賞ノミネート。

手番には自分のコマを好きなだけ進め、麦芽、ホップ、酵母、水、木材、監督タイルを入手して自分のプレイヤーボードに配置し醸造所を拡張していき、決算を起こしてこれらの材料やお金が入る。

メインボードを全員が1周するたびにラウンド終了となり、規定数のラウンドでゲーム終了。最後に全部の材料と監督の腕前を見て、どれだけ上質のビールができたかで得点し、そのほかにゲーム中に達成したボーナスを加えて得点の多い人が勝つ。

決算パターンは材料別、収穫量別などいくつかあるが、それぞれゲーム中に1回ずつしか使えない。できるだけ同じ種類のタイルを集めてから決算したいところだが、そこまでお金が続かないのが悩ましい。隣接するタイルから材料やお金をもたらす修道僧も上手に使ってやりくりすることになる。

お金が足りなくなったり、エールを保存する樽が少なくなったり、エールづくりは一筋縄ではいかない。何度も遊んで戦略が見えてくる魅力的な作品だ。

内容物:ゲーム盤1枚、資源タイル100枚、修道士タイル24枚、発酵樽タイル12枚、熟成樽タイル12枚、小屋タイル49枚、プレイヤーボード4枚、プレイヤーコマ4個、醸造責任者コマ4個、特権カード20枚(カードサイズ44×68㎜)、資源マーカー20個、起動ディスク36個、貨幣51枚、ルール説明書1冊

noctilucaJ.jpgホビージャパンは5月下旬、『ノクティルカ』日本語版を発売する。ゲームデザイン・S.フィリップス、アートワーク・B.リンゾー、1~4人用、8歳以上、30分、4500円(税別)。

ズィーマンゲームズ(アメリカ)から今年発売のダイスドラフト戦略ゲーム。ゲームボード上を覆い尽くすカラフルな神秘の生物「ノクティルカ」を採集する。

プレイヤーはダイバーとなり、ジャングルの奥深くにある紺碧の池に潜り、ノクティルカを集める。ゲームボード上の各六角形マスにランダムに4~5個のダイスを置いてゲームスタート。

手番には岸辺にコマを置き、1~6の数字を言って、一直線上にあるエリアからその出目のダイスを獲得する。獲得したダイスは自分の瓶カードに置き、指定された組み合わせができたら得点が入る。

手持ちのコマを置き終わったらラウンド終了で、2ラウンド行い、合計得点を競う。完成した瓶カードによって得点トークの色が異なり、色ごとに一番多く集めたプレイヤーにはボーナスがもらえる。

自分の瓶カードにない不必要なダイスを取ると隣のプレイヤーに渡さなければならず、そこも考えてどの岸辺から、どの数字のダイスを取るか考えなければならない。ゲームボードの裏面を使用することで、ソロプレイモードでもプレイできる。

内容物:ゲームボード(両面仕様)1枚、ダイス105個、得点トークン30枚、瓶カード30枚、お気に入りカード4枚、コマ12個、スタートプレイヤーマーカー1個、ルールブック

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specteropsbcJ.jpgアークライトは6月6日、『スペクター・オプス:破られし誓約(Specter Ops: Broken Covenant)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・E.マツウチ、イラスト・S.ハミルトン、2~5人用、14歳以上、90分、6500円(税別)。

オリジナルは今夏、プラッドハットゲームズ(アメリカ)から発売された作品。2015年に発売された『スペクター・オプス:バベルの影(Specter Ops: Shadow of Babel)』の続編として製作された。デザイナーは『センチュリー』シリーズを手がけているマツウチ。

1対多の対戦ゲームで、追っ手をかわして脱出口までたどり着くことを目指すエージェントと、特殊能力や車両を駆使して協力してエージェントを追い詰めるハンターに分かれて戦う。

『スコットランドヤード』のように、エージェントは盤面にコマを置かず、移動先を自分のシートにメモする。ハンターの視界に入ったときや、途中のチェックポイントを通ったときに、トークンを置いたり裏返したりして痕跡を表す。

ハンターは痕跡を手がかりにエージェントの位置を推理して攻撃し、エージェントの体力を0にするか、あるいは一定のターンが経過するまでエージェントを脱出できなければ勝利となる。

エージェントもハンターもユニークな特殊能力をもっており、裏の裏をかいた行動でお互いを欺く。また、5人プレイではエージェントを助ける裏切り者が入っている可能性があり、ゲームが一層複雑になる。ヒリヒリするような頭脳戦が楽しめる推理ゲーム。特色あるキャラクターのフィギュアがゲームをさらに盛り上げる。

内容物:ゲーム盤1枚、フィギュア9体、装備品カード17枚、密命カード4枚、車輛カード(両面仕様)1枚、キャラクターカード12枚、潜入シート1束、トークン類29個、6面体サイコロ1個、ルールブック1冊、砂時計1個(※カードサイズ大155 × 110mm、中127 × 89mm、小89 × 63.5mm)

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trashpandasJ.jpgアークライトは6月6日、『ゴミ箱パンダ(Trash Pandas)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・L.J.エスクエ&M.E.エスクエ、イラスト・K.モリヤ、2~4人用、8歳以上、15~20分、2200円(税別)。

レッドロックゲームズ(アメリカ)から2017年に発売され、翌年ゲームライト社(アメリカ)がリメイクして一般発売した作品。「ゴミ箱パンダ」の異名をもつアライグマたちが、人間や飼い犬に見つからないように食べ残しを漁る。

手番にはダイスを振り、出目と同じマーカーを取る。そこでやめるか、続けて振るかを選ぶ。何回でも振ることができるが、その手番中に出た目がまた出るとバーストになってしまう。やめることにしたら、獲得したマーカーを好きな順番で使ってアクションを行う。

アクションはゴミを拾う(山札からカードを引いて手札に入れる)、ほかのプレイヤーから盗む、ゴミを隠す(手札のカードを手元に置く)、同じアクションをもう1度行うなど。山札がなくなったとき、手元に置いたカードを種類別に数えて、多いプレイヤーに得点が入り、その合計点を競う。

手札のカードは手元に置いて得点にせず、特殊効果を使って捨て札にすることもできる。バーストを回避するエナジードリンク、ほかのプレイヤーにもう1度振らせるチョコレート、ほかのプレイヤーからカードを盗まれるのを防ぐ飼い犬など、さまざまな効果で大逆転も狙えるだろう。

キュートで迷惑なアライグマたちの中で、カードの効果をフルに生かしてゴミ箱から上手に獲物を集めるのは誰か?

内容物:ゲームカード53枚、早見表カード1枚、マーカー6個、特製ダイス1個、ルール説明書1冊

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グループSNEは5月31日、『ヴィクトリアン・マスターマインド(Victorian Masterminds)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・A.ボザ&E.ラング、イラスト・D.トセロ、2~4人用、14歳以上、45~60分、6000円(税別)。

CMON社(シンガポール)から今年の1月に発売された作品。『花火』『世界の七不思議』のボザ(フランス)と、『クォリアーズ』『ブラッドレイジ』のラング(カナダ)が初めてコンビを組んで制作した。シャーロックホームズ亡き後のロンドン、モスクワ、ワシントン、ローマ、パリで悪事の限りを尽くす。

メインのシステムは非公開ワーカープレイスメント。手番にはシャッフルした5枚のエージェントタイルから1枚を取って、裏向きにして各都市に配置する。すでに誰かがエージェントタイルを置いた都市にも置くことができ、3枚になると公開してタイルを置いた順番に解決する。

都市によって、またエージェントによってできることが異なり、リソースを得たり、ミッションを達成したり、歴史的な建造物を強奪したり、マシーンを開発して特殊能力を得たりする。誰かがマシーンを完成させるか、極秘任務ポイントを規定まで集めたら最終手番を行い、騒乱ポイントで勝敗を決める。

ビッグベン、聖ワシリイ大聖堂、ホワイトハウス、コロッセウム、エッフェル塔をはじめ建物の豪華フィギュアが付属し、1時間で充実したプレイ感を得られる新作だ。

ボードゲーム愛好者サーベイ(4)嗜好

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当サイトでは、カウンターの1000万ヒットを記念して、2019年2月16日より28日まで、読者アンケート「ボードゲーム愛好者サーベイ」を実施した。連絡先が重複しているものを除き、890人に回答頂いた。その集計結果の4回目。

ボードゲーム愛好者サーベイ(1)基本情報
ボードゲーム愛好者サーベイ(2)プレイ環境
ボードゲーム愛好者サーベイ(3)購入と所有
ボードゲーム愛好者サーベイ(5)当選者発表

好きなテーマ
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ファンタジー 543人(60.7%)
中世 519人(58.1%)
文明発展 430人(48.1%)
探険 397人(44.4%)
SF 384人(43.0%)
歴史 325人(36.4%)
経済 315人(35.2%)
動物 253人(28.3%)
鉄道 248人(27.7%)
戦争 215人(24.0%)
テーマなし 183人(20.5%)
政治 165人(18.5%)
海賊 148人(16.6%)
レース 137人(15.3%)
クトゥルフ 135人(15.1%)
ホラー 131人(14.7%)
ウェスタン 128人(14.3%)
原始時代 121人(13.5%)
ゾンビ 107人(12.0%)
スポーツ 66人(7.4%)

過半数を超える人気だったのが「ファンタジー」と「中世」。『テラミスティカ』『カヴェルナ』『アンドールの伝説』など、いろいろな種族が持ち味を生かして戦うファンタジーボードゲーム、『あやつり人形』『キングドミノ』『レジスタンス・アバロン』のようにお城・王様・騎士たちといった中世ボードゲームにはたしかに人気がある。今回もThe Daily Worker PlacementのBoard Game Survey (グラフ"DW")と比較したところ、ファンタジーと中世は確かに人気が上位だったが、それを上回る人気を集めたSFがこちらではそれほど人気がない。また、海賊、ホラー、ウェスタン、原始時代、ゾンビも欧米ほどの人気がなかった。

その他としては農業、ヴァイキング、ロボット、メカ、スチームパンク、泥棒、ギャング・マフィア、戦国時代、日本、アジア、ラテンアメリカ、アラブ、自然、植物、旅行、航空、船、ヒーロー、美少女、映画、ミステリー、ナンセンス、おバカ、エロなどが挙げられている。

好きでないテーマ
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クトゥルフ 300人(33.6%)
ゾンビ 281人(31.4%)
ホラー 248人(27.7%)
テーマなし 172人(19.2%)
政治 158人(17.7%)
スポーツ 150人(16.8%)
戦争 120人(13.4%)
SF 100人(11.2%)
経済 86人(9.6%)
レース 69人(7.7%)
ファンタジー 66人(7.4%)
鉄道 59人(6.6%)
歴史 54人(6.0%)
海賊 44人(4.9%)
原始時代 36人(4.0%)
動物 35人(3.9%)
ウェスタン 34人(3.8%)
中世 25人(2.8%)
文明発展 25人(2.8%)
探険 12人(1.3%)

クトゥルフ、ゾンビ、ホラーというホラー系がワースト3。Board Game Surveyも同じ傾向で、好き嫌いが分かれやすいジャンルであることが分かる(クトゥルフはBoard Game Surveyで項目になし)。一方、スポーツとレースは2つの調査で差が出た。『ボードゲームデザイナーガイドブック』では、「スポーツのボードゲームは、成功する見込みがほとんどない」という。本物のスポーツをボードゲームでは十分に再現できないことが理由である。テーマが好きではないというよりも、そのテーマ自体は好きでも、そのテーマの面白いボードゲームに出会ったことがあまりないというのが、この設問でパーセンテージが上がる原因ではないだろうか。同じことが、ゾンビやホラーにもいえるかもしれない。デザイナーにとってこれらのテーマは避けるべきものではなく、挑戦しがいのあるものと捉えたい。

その他としては恋愛、学園、東アジア、インド、人狼、社畜、ブラック、農業が挙げられている。

好きなメカニクス
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ワーカープレイスメント 572人(64.0%)
タイル配置 513人(57.4%)
リソースマネージメント 504人(56.4%)
陣取り 412人(46.0%)
デッキ構築 408人(45.6%)
協力 354人(39.6%)
トリックテイキング 352人(39.4%)
セットコレクション 313人(35%)
カードドラフト 310人(34.7%)
ハンドマネージメント 305人(34.1%)
競り 334人(37.4%)
交渉 257人(28.7%)
正体隠匿 239人(26.7%)
アクションポイント 221人(24.7%)
チーム戦 216人(24.2%)
大喜利 201人(22.5%)
ピックアップ&デリバー 184人(20.6%)
運だめし 165人(18.5%)
1対多 110人(12.3%)
当てっこ 72人(8.1%)
拡大再生産 6人(0.7%)

『アグリコラ』などでおなじみのワーカープレイスメントが一番人気。タイル配置は『カルカソンヌ』、リソースマネージメントは『カタン』というように、人気ボードゲームがそれぞれのメカニクスを印象づけている。

Board Game Surveyと比較して日本で人気が高いのはタイル配置、陣取り(エリアコントロール)、デッキ構築、競りで、逆に低いのはアクションポイントである。デッキ構築の代表格『ドミニオン』世界選手権が下火になる中で日本選手権は規模を維持していたり、競りを得意とするクニツィアの往年の名作が日本語版となって再登場したりするように、日本独自のボードゲームシーンの盛り上がり方が、メカニクスの人気にも影響しているのかもしれない。

その他ではネットワーク構築、パズル、アクション、バランス、反射神経、非対称、記憶、ブラフ、お絵描き、ストーリー体験、バッグビルドなどが挙げられた。

その他重視すること
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アートワーク 647人(72.4%)
テーマとメカニクスの調和 399人(44.6%)
盛り上がれること 379人(42.4%)
インタラクション 362人(40.5%)
リプレイアビリティ 317人(35.5%)
デザイナー 285人(31.9%)
ツイッターなどで話題 230(25.7%)人
BGGのレーティング 205人(22.9%)
2人で楽しめること 187人(20.9%)
イノベーション 147人(16.4%)
運の要素が低いこと 135人(15.1%)
出版社 92人(10.3%)
輸入代理店 18人(2.0%)

テーマとメカニクス以外では、アートワークが最も高く7割以上を占めた。国内外でこれだけ数多くの新作がリリースされる中、購入の決め手として箱絵やコンポーネントの美しさは以前にもまして重視されているようだ。

Board Game Surveyではこの設問は自由記述で、だいたい上記のような回答が寄せられている。当アンケートではその他にも、コンポーネント、ギミック、値段、1人で遊べること、他人が持っていない、途中であまり脱落しない、友人と遊べそう、子どもが好きそう、没入感、ルールの分かりやすさ、ルール量、言語依存、プレイ時間、運の要素が適度にあることこと、適度な難易度、ゲームバランス、先行後攻の有利不利のなさなどが挙げられている。

以上でボードゲーム愛好者サーベイの集計結果と分析は終わり。次回は回答して下さった方々から抽選で当選者を発表する。

bluemooncityJ.jpgホビージャパンは5月下旬、『ブルームーンシティ(Blue Moon City)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・R.クニツィア、イラスト・N.フルクトゥス、2~4人用、14歳以上、30~50分、6000円(税別)。

種族ごとに違うデッキで戦う2人用カードゲーム『ブルームーン(2004年、日本語版は『ライナー・クニツィアのブルームーン:レジェンド』)』のボードゲーム版として2006年にコスモス社(ドイツ)から発売され、同年、ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた作品(大賞は『郵便馬車』)。昨年秋にCMON社(シンガポール)がアートワークも新たにリメイクしたものが、今回日本語版として発売される。

8種類の種族の力を借りて、荒廃した都市を再建する。モジュラーボードの上で自分のコマを移動させ種族カードをプレイして建物にマーカーを置く。その建物のマスが全て埋まったら修復完成で、建設に協力した全員に報酬、一番多くマーカーを置いていた人に特別報酬が入る。カードは建物の建設だけでなく、ドラゴンを呼び寄せたり、自分のコマの移動距離を伸ばしたり、カードの色を変えたりできる特殊能力がある。

報酬でもらえる水晶を集め、規定数のオベリスクに捧げ物を先に済ませたプレイヤーが勝者となる。

各プレイヤーのコマは全て異なるミニチュアで、ドラゴンのミニチュアも刷新。8つの種族の美しいイラストで15年ぶりの再登場だ。

内容物 プレイヤーミニチュア4個、プレイヤーマーカー40個、ドラゴンフィギュア3個、フィギュアの台座3個、両面印刷のタイル25枚、種族カード80枚、オベリスク1枚、トークン類57個、ルールブック1部

ドイツ国内で世代を超えたボードゲームのイベントを開催する社団法人シュピーレカフェ・デア・ゲネラツィオーネン(Spielecafé der Generationen e.V.)は、27日、ドイツ南部プファルキルヒェンにて、ボードゲームイベント「ボードゲームを遊んで寛容になろう(Spielend für Toleranz)」を開催する。ポスターはドイツ語のほか、英語やアラビア語でも作られ、世代・国籍を超えた参加を呼びかけている。

2015年以降、人口の1%を超える100万人以上の難民・移民を受け入れたドイツでは人種差別や排外主義が表面化しており、これに反対してボードゲームジャーナリストであるU.バルチ氏が「ボードゲームを遊んで寛容になろう(Spielend für Toleranz)」のスローガンを呼びかけている。

イベントでは「ボードゲームは人を結ぶ! テーブル上ではみな平等!」をモットーに、出身地を問わず、言語依存のないボードゲームをプレイするほか、出身国のボードゲームの持ち込みも歓迎。食事や飲み物の持ち込みも歓迎で、さまざまな国籍の料理も楽しめる。

このイベントはドイツ年間ゲーム大賞選考委員会が後援しており、ボードゲームの自宅無料貸出も行う。アミーゴ社も『シリメツレツ』の体験会や、『アイスクール』の全国大会予選を開催する。

Spielend für Toleranz im Spielecafé der Generationen

先の先を読んで狙ったピースをゲット

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今や2人用ゲームの定番となった『パッチワーク』(2014年)を作者がリメイクした。プレイ時間を短縮し、タイルのサイズを大きくしたのは、小学生やシニアをターゲットにしたという。とはいえ先の先を考えてパズルピースを選択する悩ましさは健在どころか、かえってフォーカスが当てられていて面白さがダイレクトに伝わってくる。

自分の手番には、テーブル上に並べられたタイルから1枚取って自分のボードに置くか、時間マーカーを進めてボタンを取る。タイルの多くは、取るのにコストとしてボタンを支払い、時間マーカーを進めなければならない。

手番は常に時間マーカーが進んでいないほうで、連続手番もありうる。ボタンの在庫と、時間マーカーの進み方によって、どのタイルが取れるかある程度先が読めるので、欲しいタイルが取れるように画策する。「私がこのタイルを取ると、相手はパスするしかないから、次にこのタイルが取れるでしょ。そうすると相手は...」

時間マーカーが進むと、途中でボタンを補充できたり、早いもの勝ちで1マスのタイルをもらえたりするところもアクセントになっている。時間マーカーが最後まで進んだら終わりで、最後は手持ちのボタンの数から、自分のボードの空きマス×2点を引いて合計を競う。

『パッチワーク』との違いは、マス目の少ないタイルは最初から並んでおらず、場の残りが5枚になってから補充する点。これによって、後で大きなタイルが余って置き場に困るということが少なくなった。また、7×7マスを先に埋めるともらえるボーナスタイルなどの要素がなくなっている。

ルールが絞られただけ、空きマスがないように埋めていくことに集中でき、相手との駆け引きも先鋭化する。プレイ時間は短くなったが、ライトになったという感じはしない(ルールも決して少なくはない)。1枚1枚のピースをめぐる攻防が熱い作品である。

Patchwork Express
ゲームデザイン・U.ローゼンベルク/アートワーク・K.フランツ
ルックアウトシュピーレ(2018年)
2人用/6歳以上/10分

香川・高松に4月15日、ボードゲームカフェ『Kita Cafe(キタカフェ)』がオープンする。ことでん栗林公園駅徒歩3分、11:00~22:00、火曜休。

17席で120種類のボードゲームが遊べる。飲食のみの利用も可能で、ついでに遊べるようなライト層向けのゲームを優先的に置いている。料金は平日1時間500円(最大2000円)、土日祝日は1ドリンク付き昼の部/夜の部2000円(2ドリンク付き昼夜3000円)。食事はトーストやホットサンドなど。ドリンクはコーヒー、ジュース、アルコールを各種揃える。

同じ高松市内にあるボードゲームプレイスペース「さぬきボドゲ王国」とのコラボイベント「ハシゴdeボドゲ」を実施しており、土曜日に両方の店舗を利用すると、2店目がサービス料金で利用できる。近隣のボードゲームカフェ・プレイスペースがコラボしてその地域のボードゲームシーンを盛り上げていくモデルケースとして注目される。

Kita Cafe
香川県高松市栗林町2-17-23藤本ハイツ1階
[Twitter ]


JELLY JELLY CAFEが地上波テレビCMスタート

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ボードゲームカフェ「JELLY JELLY CAFE」を運営するピチカートデザインは、4月21日(日)より同カフェのテレビCMを地上波で放映する。放送エリアは今のところ首都圏だけで、放送局も公表されていない。

JELLY JELLY CAFEは渋谷、池袋、下北沢、福岡天神、水道橋、横浜、立川、名古屋大須、池袋2号、新宿、川崎と全国11店舗を展開するボードゲームカフェグループ。現在、大阪心斎橋への出店準備も進められている。今回のCM制作は、ボードゲームやボードゲームカフェをまだ知らない層に向けて、雰囲気のよさや楽しさを伝えようと決定された。

CM内容は、とあるTV番組の取材でJELLY JELLY CAFEにやって来た女性リポーターが、店内の楽しそうな様子に思わず仕事を投げ出し、ボードゲームで遊び始めてしまうというもの。実際、JELLY JELLY CAFEはこれまでさまざまなTV番組の取材を受けており、リアリティがある構成となっている。

JELLY JELLY CAFE

社団法人ボードゲームが今月20日、東京・池袋にボードゲームカフェ「ONE」をオープンすることを発表したことをきっかけに、愛好者から批判が相次いでいる。

社団法人ボードゲームは、2012年に「日本プロカタン連盟」として発足したボードゲーム普及団体で、『カタン』などの大会を開催している(日本カタン協会とは別団体)。有料の「プロテスト」を主催し、インストラクターの資格を認定している。

同会がボードゲームカフェオープン企画として、「ボードゲームに勝ったら5000円プレゼント企画」をツイッターで発表したところ、愛好者から「賭博のイメージを植え付ける」などと批判が相次いで寄せられた。同会は警察の許可を得ており、無料参加なので賭博にはあたらないとしている。

また、『イメージ何色?』を「社団法人ボードゲームオリジナルとしてリメイクしたい」とツイートしたり、『ニムト』のコンポーネントを使って『ザ・マインド』のルールでプレイするゲームを「社団法人ボードゲームオリジナル」と称したりしていること対しても、「それをオリジナルと言ってはいけない」などという批判が起こっている。

社団法人ボードゲームは「日本プロカタン連盟」時代からマルチ商法との関係が疑われてきたが、同会によればマルチ商法などの勧誘行為は禁止されており、ネットワークビジネスなどの営利団体との一切関係がないという。

名古屋のボードゲーム専門店「ゲームストア・バネスト」の中野氏はこの件で社団法人ボードゲームにいくつか質問をしたが打ち切られたことを明かし、サイトに連絡先もないことから「果たして今後どのように支援や信用などを得られましょう?」とツイートしている。

cheekymonkey2J.jpgアークライトは5月30日、『チーキーモンキー(Cheeky Monkey)』新版を日本語版で発売する。ゲームデザイン・R.クニツィア、2~6人用、7歳以上、15分、3000円(税別)。

R.クニツィアがデザインし、2007年にフェイス2フェイスゲームズ(アメリカ)から発売され、グリフォンゲームズ(アメリカ)との共同制作でアークライトから2012年に日本語版が発売されている。今回の新版ではぬいぐるみ風のサルの袋が布袋に変わり、箱がコンパクトになって値段も下がった。

自分の番になったら、袋の中から好きなだけチップを引き、自分の手元に積み上げる。ただし同じ動物が出てしまうとバーストとなり、自分の番に引いたチップは全て没収されてしまう。最後に、種類別に集めた動物の多い人が得点できる。

動物は種類ごとに枚数が異なり、他の人と同じチップを引くとその人から奪えたり、タイトルにもなっているサルでほかの動物と交換できたりするので、逆転もある。もう1枚引くか、それともここでやめるか、度胸が試されるゲームだ。

内容物:動物チップ52枚、ルールタイル3枚、ボーナスタイル8枚、布袋1枚

cheekymonkey2J2.jpg

すごろくやは3月29日、ワードゲーム『さまことばカードゲーム(Quick Eye)』日本語版を発売した。ゲームデザイン・M.アレクサンドロヴァ&D.エルマコヴァ、アートワーク・A.ヒデケル、1~10人用、5才以上、15分、1200円(税別)。

形容詞に合う言葉をひねり出すカードゲーム。『ナンジャモンジャ』の版元であるシンプルルールズ社(ロシア)から2011年に発売され、これまでは日本語シール付きで輸入版が流通していた。『こんなものどんなもの(Ein solches Ding, 1989)』の系統で、ボードゲームをひねり出す『ルドフィール(Ludoviel, 2003)』、有名人をひねり出す『フェイム・アス(Fame Us, 2011年)』などに連なる作品だが、分かりやすい形容詞を集めてキッズ向きになっている。

「柔らかい」「重い」といった形容詞のお題が次々と増えていく中で、そのすべてに当てはまるような回答を思いつくことでカードを獲得し、集めた枚数を競う。手番には新しいカードをめくって足すか、手元のカードを回収する。足した場合、全ての形容詞に当てはまる言葉を言わなければならない。みんなが納得すればOK。

ばらばらの形容詞に、自由な発想とひらめきが試されるキッズゲーム。形容詞カードはイメージが湧くような文字デザインとキツネ入りで1枚1枚描き分けられており、英語と日本語に、発音記号と発音表記も記載。いろいろな国の人たちと一緒でも楽しめるようになっている。

すごろくやゲーム紹介:さまことばカードゲーム / Quick Eye

第1回ブロックスグランプリ、今夏開催

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マテル・インターナショナルは今夏、第1回となる『ブロックス』グランプリを開催する。一般部門(中学生以上)とジュニア部門(小学生)があり、国内3会場で予選を行った後、8月17日に決勝大会が東京で開かれる。

予選会場と日付はシキボウホール(大阪)で7月27日(土)、名古屋市内(会場未定)で8月3日(土)、ベルサール西新宿(東京)で8月17日(土)。東京大会終了後すぐ、夜に決勝大会が開かれ、初代国内チャンピオンを決める。

『ブロックス』は2000年生まれのフランスのボードゲームで、間もなく発売20周年を迎える。国内ではマテル社がビバリー社から引き継ぐかたちで2010年から取り扱い、量販店でも販売されているロングセラーだ。

応募要項や申込みは下記ウェブサイトから。

マテル:ブロックスグランプリ

東京・渋谷の幡ヶ谷区民会館で5月5日(日)、ゲームマーケット先行体験会「フォアシュピール2019春」が開催される。京王線幡ヶ谷駅徒歩5分、10:00~16:00、入場料500円で、事前予約チケット制。

年々拡大するゲームマーケットの新作を、事前に体験できるイベント。これまでもボードゲームカフェやプレイスペースで行われてきたが、最大400人規模の会場で大大的に開催されることになった。今回は、5月27日~28日に東京ビッグサイトで開かれるゲームマーケット2019春の出展サークルから、約60団体が参加する。

当日は時間が限られている上に、体験卓もなかなか空かない状況が多い中で、購入ミスマッチを減らすことで、参加者にとっても出展者にとってもメリットのあるイベントを目指す。

出展者一覧、事前予約は下記ウェブサイトから。

フォアシュピール2019春公式

当サイトでは、カウンターの1000万ヒットを記念して、2019年2月16日より28日まで、読者アンケート「ボードゲーム愛好者サーベイ」を実施した。連絡先が重複しているものを除き、890人に回答頂いた。その集計結果の3回目。

ボードゲーム愛好者サーベイ(1)基本情報
ボードゲーム愛好者サーベイ(2)プレイ環境
ボードゲーム愛好者サーベイ(4)嗜好
ボードゲーム愛好者サーベイ(5)当選者発表

ボードゲームを買う場所
survey3-buy.gif

欧米を中心に2400名が回答したアンケート"Board Game Survey "では、専門店の実店舗が79%、アマゾンが67%、専門店の通販、クラウドファンディング、プレゼントがそれぞれ約50%という順番だったが、こちらのアンケートではアマゾンが73%で最多。専門店の実店舗は61%で、専門店の通販よりやや少なく逆転している。クラウドファンディングやプレゼントはかなり低い。クラウドファンディングはほとんどが英語のボードゲームであること、ボードゲームをプレゼントとして贈り合う文化は日本では発達していないことが理由であろう。

駿河屋は専門店の通販と、専門店の実店舗の間に入っているが、この3者のパーセンテージの差はほとんどない。通常はアマゾン、専門店、駿河屋でネット通販しつつ、定期的に実店舗で実物を見て購入する姿が浮かび上がる。ゲムマやフリマなどのイベントで購入する人は5割を切っており、そこまで出向く人はまだ多数派とはなっていないようだ。

所有ボードゲーム数
survey3-own.gif1~5個 22人(2.5%)
6~9個 31人(3.5%)
10~24個 76人(8.5%)
25~50個 114人(12.8%)
51~99個 161人(18.1%)
100~149個 124人(13.9%)
150~249個 148人(16.6%)
250~499個 128人(14.4%)
500~749個 43人(4.8%)
750~999個 11人(1.2%)
1000個以上 32人(3.6%)

survey3-own2.jpg51~99個と、150~249個に2つの山が出た。"Board Game Survey "でも2つの山が出ているが、10~25個と、55~99個にそれぞれ15%ぐらいとなっており、100個以上持っている人の割合は、どの区分でもこちらのアンケートのほうが高い。日本は住宅事情の関係でコレクションも少ないという国際的な通説には疑問が付されることになる(一箱一箱のサイズが比較的小さくて、たくさん集めてもかさばらないという説明も可能だが、輸入ゲームも多いので無理がありそうだ)。

「4桁倶楽部」(1000個以上所有、Raelさん命名)は32名で3.6%。"Board Game Survey"では2%なので、割合で上回っている。各区分の中央値に人数をかけて、回答者が所有するボードゲームの総数を中央値×人数で概算すると176,000個。その約2割が「4桁倶楽部」の所有となっている計算になる。

所有するボードゲームの平均プレイ回数
survey3-play.gif1回 150人(16.9%)
2回 253人(28.4%)
3回 234人(26.3%)
4回 40人(4.5%)
5回 110人(12.4%)
6回 12人(1.3%)
7回 13人(1.5%)
8回 7人(0.8%)
9回 1人(0.1%)
10回以上 70人(7.9%)

survey3-play3.jpg回答者を悩ませたこの設問は、最も多かったのが2回、平均3.4回という結果になった。"Board Game Survey"では3~5回に集中しており、10回以上も14.5%と2倍以上いる。プレイ時間には違いがなかったことから、総プレイ回数も変わらなく、ただ同じゲームを繰り返し遊ばない傾向にあるといえる。この背景として、現在の日本において輸入・国産問わず新作のリリース数が激増しており、何度も遊びたいと思っても、その前に次の新作が来てしまう状況(不本意ノンリプレイ)があるだろう。

所有数が増えると、平均プレイ回数は下がるのだろうか。"Board Game Survey"では所有数25個までは10回以上が一番多く、150個までは5回、999個までは3回、1000個以上は1回というように反比例の関係になっている。こちらの調査では平均値だが、同じ傾向はあるものの、全体ではかなり少ない。国際的に1.5倍のプレイ回数にするには、プレイ時間を増やすか、さもなければ購入数を3割減らす必要があるだろう。その中で「4桁倶楽部」の方々が2回以上と気を吐いているのは注目である。

所有数別、平均プレイ回数の平均
survey3-play2.gif1~5個 4.0回
6~9個 5.1回
10~24個 5.1回
25~50個 4.1回
51~99個 3.6回
100~149個 3.0回
150~249個 3.0回
250~499個 2.5回
500~749個 2.3回
750~999個 1.5回
1000個以上 2.0回

つづく。

ボドゲde遊ぶよ!! phase 12-15

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ウリニゲマンレオ(Ulinigeman Leo)

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薄い壁も重ねれば

アパート建築賃貸請負会社の営業となって、できるだけ壁の薄いアパートを多く建てるゲーム。壁が薄すぎると、完了検査で通らないというテーマを、「カードを透かして文字を読む」というアクションに見事落とし込んだ北条投了先生の面目躍如な作品である。

壁には薄い壁(白い紙切れ)、防音壁III(縦に模様あり)、防音壁IV(横に模様あり)の3種類がある。手番には2個のダイスを振って、出目に応じた壁を取り、ある程度集まったら「アパートを建てる」アクションで重ねて自分の前に置く。

「完了検査」アクションではほかのプレイヤーのアパートの上に、山札から完了検査カードを置いて、裏から部屋の光に透かしてみる。完了検査カードにはあるワードが書いてあり、それがアパートの壁を透過して読めれば、検査に不合格となり、壁を奪うことができる。

それならば壁を集めるだけ集めて完了検査カードを読めないように作ればよいと思うかもしれない。しかしダイスでゾロ目が出ると、手札を半分取られたり、未検査のアパートを奪われたりするので、その作戦は賢明ではない。完了検査カードの文字が読めるか読めないかぎりぎりのラインでどんどんアパートを建て、何とか完了検査で合格していく見極めが必要となる。完了検査カードには文字が非常に小さいラッキーカードもあるので、薄くても合格する望みはある。

薄い壁だけでも、そこそこ集まれば読めなくなるし、防音壁IIIとIVを組み合わせても窓のような部分が空いているので、そこから見える一部で推察される恐れもある。そして出てくるワードが時事ネタを巧みに盛り込んであり、読めても読めなくても盛り上がる。ワンアイデア・ワンゲームでない工夫が随所に施されており、楽しく遊ぶことができた。

urinigemanleo.jpg

ウリニゲマンレオ
北条投了/芸無工房(2019年)
2~6人用/30分

reykholtJ.jpgアークライトは5月25日、『レイクホルト(Reykholt)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・U.ローゼンベルク、イラスト・、1~4人用、12歳以上、30~60分、5800円(税別)。

U.ローゼンベルクがデザインし、昨秋フロステッド・ゲームズ(ドイツ)から発売された。アイスランドの町レイクホルトで野菜を育て、観光客をもてなすワーカープレイスメントゲームだ。

ゲームボードのアクションスペースにワーカーを置き、野菜を取る、温室を取る、野菜を温室に植える、収穫するといったアクションを行う。野菜は5種類(トマト、レタス、キノコ、カリフラワー、ニンジン)あり、温室は区画が異なる。狭い区域にしか植えられない野菜があって入手しやすさが変わる。畑に野菜を植えると増えて、少しずつ収穫していくシステムは『アグリコラ』や『カヴェルナ』でお馴染みのローゼンベルク節。

特殊能力がある支援カードは、となりのプレイヤーとシェアするアクションがあるのが新基軸で、そのカードが適用されるアクションを巡って競合が起こりやすくなっている。ラウンド終了時に、指定された野菜を支払うことで自分のコマが進み、最終的にこれが一番遠くまで進んだプレイヤーが勝つ。

収穫の楽しみや、提供する野菜のやりくりを楽しめ、プレイ時間も1時間ほどに収めた作品。発展ルールでストーリーモードやイベントカードも取り入れられる。

内容物:ゲーム盤1枚、閉鎖タイル1枚、経営者コマ4個、収穫かご5個、労働者コマ12個、シールシート1枚、親カード1枚、ストーリーモード用のシナリオ・イベント・支援カード34枚、早見表カード4枚、温室カード23枚、ラウンドタイル8枚、野菜3個タイル20枚、野菜トークン160個、支援カード36枚、ルール説明書1冊

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アークライトは5月25日、協力ゲーム『禁断の島(Forbidden Island)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・M.リーコック、イラスト・C.B.キャンガ、2~4人用、10歳以上、30分、3400円(税別)。

『パンデミック』の作者リーコックが2010年に発表した作品。『パンデミック』よりもライトに楽しめる協力ゲームとして評価され、ドイツ年間ゲーム大賞にノミネート(大賞は『クワークル』)、『禁断の砂漠(2013)』、『禁断の天空(2018)』と続編が出ている。

危険な呪いがかけられた島で、伝説の至宝を探し、無事に脱出することを目指す。手番には3アクションで、移動、浸水したタイルを修復、財宝カードのやり取り、揃った財宝カードで財宝の獲得を行う。

島タイルはだんだんなくなり、移動が難しくなっていく。島が沈む前に4つの宝を獲得して、全員ヘリポートに集まってヘリポートのカードを出せれば勝利。その前に島が沈めば全員の負けとなる。

各プレイヤーの特殊能力をうまく活かして、脱出するにはチームワークが求められる。加速度的に島が沈んでいくスリルあふれる協力ゲームだ。

内容物:冒険者コマ6個、水位ボード1枚、カード58枚(カードサイズ63×88mm)、島タイル24枚、財宝コマ4個、水位マーカー1個、ルール説明書1冊

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すごろくやは4月11日、コミュニケーションゲーム『かたろーぐ』を発売する。デザイン・川口洋一郎(ちゃがちゃがゲームズ)、イラスト・平尾直子、2~8人用、5才以上、10分、2600円(税別)。

カタログや図鑑などで好きな順番を予想するゲーム。オリジナルは2014年、ゲームマーケット大阪で発表され、グッドトイ2018に選ばれている。

「お食事メニュー」「楽しいこと」「人の魅力」「強そうな動物」などのカタログで、出題者が好きな順番を1~7位で決め、ほかのプレイヤーは1位から一斉に予想を出していく。正解すればハートコマがもらえ、一番多く集めた人が勝つ。

新版ではデザインが刷新され、4種類のメニューを含めてコンポーネントが豪華になったほか、予想ディスクが入って遊びやすくなっている。お互いの好みをめぐって会話が盛り上がる作品だ。

製品化にあたってデザイナーの川口氏は「個人で製作していると気が付かなかった点をたくさん改善して頂いたのは、すごろくやさんのノウハウの結集の賜物。これを機にいろんなご家庭でお互いの好きなものについて話をして、お互いのことにもっと興味をもって頂けるなら、ゲーム製作者としてこの上ない幸せ」とコメントしている。

すごろくや:ゲーム紹介:かたろーぐ (新版) / Catalogue

ganzschoncleverJ.jpgアークライトは5月25日、ダイスゲーム『ガンツ・シェーン・クレバー(Ganz schön clever)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・W.ヴァルシュ、イラスト・L.シファー、1~4人用、8歳以上、30分、2000円(税別)。

シュミット・シュピーレ(ドイツ)から発売され、昨年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞にノミネートされた作品。この賞の大賞を『クアックサルバー』で受賞したW.ヴァルシュがデザインし、無料アプリ版も出たことから話題になった作品である。輸入版は『ガンシュンクレバー』というタイトルでメビウスゲームズが扱ってきた。

近年トレンドとなっているロール&ダイス式のダイスゲームで、手番には6個のダイスを振り、1個を選んで自分のシートに記入していく。手番以外のプレイヤーは、使わなかったダイスから1つ選んで記入する。ダイスは色別になっていて、得点が入る仕組みが異なり、コンボもあるので、どの色を伸ばすかで戦略が分かれる。

ダイスの選択とタイミングで、ダイス運を上手にコントロールできた人が勝てる、やりこみがいのある作品だ。

内容物:スコアシート1冊、ダイス6個、ペン4本、ルール説明書1冊

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ファクトリア(Factoria)

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独りなら改良、一緒ならボーナス

スチームパンクの世界で、「伝説の歯車」を買うために工場を動かすボードゲーム。『グラバー』で東京ドイツゲーム賞を受賞した赤瀬よぐ氏の作品で、ゲームマーケット2019大阪で発表された。拡大再生産のシステムに、プレイヤーの思惑が面白く交叉してくる。

factoria.jpg

プレイヤー人数分ある工場から、各プレイヤー毎回1ヶ所を選ぶ。工場では手持ちの「遺物」を増やしたり、価値を上げたりし、それらを売って利益を上げ、100ゴールド以上貯めるのがゲームの目的だ。

工場の選択は番号を一斉に指で表して行う。このゲームの面白いところがここで、ほかのプレイヤーとバッティングしなかったらその工場の改良ができ、バッティングしたらボーナスをもらえる。どちらにしてもお得だが、状況によってバッティングしたほうがよいときと、したくないときがあり、ほかのプレイヤーの持ち物を見てどこを選びそうか探り合うことになる。

工場の改良というのは、手持ちのチップを使って、その工場が生産する遺物のレベルを上げることである。最初はレベル1の歯車とレベル2の鍵しか工場に置かれていないが、レベル3のメガネ、レベル4の時計というように段々とレベルが上っていく。

最初はレベル1とレベル2しかない生産できないのに、どうしてレベル3以降のチップが手持ちにあるかというと、大枚を叩いて「発掘」するのである。工場の稼働が終わると、手持ちの遺物を売却するか、お金を払って遺物を「発掘」できる。これでレベルの高いものを手に入れ、工場の改良に使うのである。

工場の改良を行うと、1回無料で工場を稼働できたり、プレイヤーチップを置いてその後に使ったプレイヤーからお金をもらえたりするが、一番のメリットは、まだレベルの高い遺物をもっていないプレイヤーが使いにくい工場になることである。逆から見れば、遺物のグレードアップをしていかないと流行に乗り遅れるということになるだろう。工場の状況によって場の流れが生まれるのが面白い。

お金は「発掘」だけではなく、「技術開発」に使うこともできる。場には5枚の技術書カードが並んでおり、ここでお金を払うと、毎ラウンド始めに収入があったり、工場を1度に複数回稼働できたりと、永続的な能力が得られるのだ。しかしゲームの目的はお金を貯めることである上に、ほかの人が先に開発している場合、追加の費用もかかる。結構高いので計画的な利用が必要だが、技術書の名前が「増殖分解機」「倍々装置」「浮動配達船」などとカッコよくてつい手が出てしまう。

誰かが100ゴールドに達したら、1周して終了。所持金の最も多いプレイヤーが「伝説の歯車」を購入し勝者となる。

序盤に持ち金を叩いてレベル3の遺物を購入し、工場を改良したが、その後、技術開発競争にお金を使いすぎてしまい、気がつけば遺物レベルで取り残される事態になって最下位。しかし技術開発せずには、レベルの高い遺物は購入できず、工場の選択をもう少し工夫するとよかったかもしれない。場の流れにうまく乗ることがポイントのようだ。

工場も技術書も表裏で効果が異なるので、組み合わせによって戦略も少しずつ変わるだろう。でも工場の選択で「あの工場に行きますよね!」「ですよね~」とか言いながら全く別の工場を選んでいたりといった会話の楽しさは、このゲームを形作る魅力の根本にある。

Factoria
赤瀬よぐ/よぐゲームズ(2019年)
3~5人用/10歳以上/30分

ultimatewwulJ.jpgアークライトは5月23日、『究極の人狼:究極版』日本語版(Ultimate Werewolf: Ultimate Edition)を発売する。ゲームデザイン・T.アルスパッチ、イラスト・S.バイジナート、5~98人用、13歳以上、30~90分、3500円(税別)。

会話型推理ゲームとして人気の人狼ゲームを極めるカードセット。ベジエゲームズが2008年に発売して以来、役職カードを入れ替え・追加しながら版を重ねてきた作品で、日本語版になるのは、2010年の初版、2013年の第2版に続いて3回目となる。

第2版を20種類も上回る64種類もの役職カードが入り、予言者やボディーガード、妖術師、一匹狼、さらにはウルヴァリンといったユニークな役職で遊ぶことができる。役職カードの組み合わせは、プレイ人数に合わせて設計された17種類のシナリオが付いているので迷わない。

さらにプレイヤーに特別な能力を与える44種類の「アーティファクト」カードや、初心者用ガイドも収録。初心者から上級者まで楽しく遊ぶことができる究極の究極版だ。

内容物:役職カード98枚、司会用カード1枚、アーティファクトカード44枚、ブランクカード3枚、ルール説明書1冊、カード説明書1冊、司会用メモ1冊

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静岡・浜松に4月7日、ボードゲームカフェ「ikicia(イキシア)」がオープンした。浜松駅バス15分+徒歩2分、駐車場10台、平日土曜19:30~23:30、日曜13:00~23:00、不定休。

店名はアヤメ科の花の名前から。花言葉「団結・協力」をお店のモットーとしている。店主がボードゲーム好きが高じて仕事で使うようになり、開店に至った。ボードゲームを通して、さまざまな人が一つの空間で対等に語り合える魅力を発信していく。

お店の特徴はハンモック席で、テーブル、カウンター席も合わせて30席。260種類のボードゲームを用意する。絵本もあり、童話や童謡をテーマとしたボードゲームとリンクさせ、親子でも楽しめるようになっている。

ikicia
静岡県浜松市中区佐鳴台4-37-23/TEL:053-401-1948
[Web link] [Twitter link]

Engamesは5月30日、ロールアンドライトゲームの拡張セット『Welcome to...:イースター&核戦争(Welcome To...: Easter Egg Hunt & Doomsday Thematic Neighborhoods )』日本語版を発売する。ゲームデザイン・A.アラード&B.チューパン、イラスト・A.エーズィック、1~100人用、10歳以上、25分、1600円(税別)。ゲームマーケット2019春にて先行発売予定。

1950年代のアメリカの建築家となって、住みよい団地を作るフランスのゲームで、今年発売されたばかりの拡張セット。卵を取って得点を増やす「イースターエッグハント」、核シェルターを作って住民を救う「終末の日」について、それぞれプレイヤシートが50枚ずつと、新しい都市計画カードが入っている。

また、新しいルールでソロプレイゲームができる建築家カードと計画達成カードも同梱され、よりエキサイティングなゲームが待っている。

Engamesではこの拡張セットに「拡張1」のナンバリングをしている。『Welcome to...』の拡張セットはブルークッカーゲームズ(フランス)で続々と発売されており、順次日本語版になるようだ。

Engames:Welcome to... 拡張1 イースター&核戦争 日本語版


(写真はオリジナル版)

すごろくやは4月中旬、レガシー系協力ゲーム『ゾンビキッズ:進化の封印(Zombie Kidz Evolution)』を発売する。ゲームデザイン・A.ロベ、イラスト・ニカオ、2~4人用、7歳以上、15分、2800円(税別)。

『ウェンディゴのこわい話』『デクリプト』『適当なカンケイ』とすごろくやが日本語版を続けて発表しているスコーピオンマスク社(カナダ)が昨秋発売した作品。2013年に発売された『ゾンビキッズ』をリメイクし、レガシー要素を加えた。

プレイヤーは学校を守るヒーローとなり、ゾンビを駆除しつつ、校門4つを施錠することを目指す。

手番にはサイコロを振って出た色の教室にゾンビが入り、自分のヒーローを移動してゾンビを退治する。校門に2人集まれば施錠できるが、ゾンビが増えすぎると敗北となってしまう。ゾンビが3匹いる部屋は入れなくなるので、その前に退治するにはプレイヤーのチームワークが試される。

新基軸として、ゲームが終わるたびに「進行チャート」にシールを貼り、シールが貯まると同封された「進化の封筒」が開封される。封筒は13通あり、ゾンビがさらに凶暴になったり、ヒーローたちに特別な能力を授かったりする。

短時間で遊べて、遊ぶたびにゲーム内容がどんどん進化する内容で、家族でも子供同士でも繰り返し楽しめるボードゲーム。レガシーシステムを用いているが謎解きではなく、初めての人と遊ぶ場合は巻き戻して最初からプレイもできる。

すごろくや:ゾンビキッズ:進化の封印

愛知・豊橋に4月4日、ボードゲームカフェ「ボドゲエンター」がオープンした。豊橋駅徒歩5分、平日13:00~23:00、土日祝10:00~23:00、水曜休。

店主の笠井氏はヘビーなボードゲーマー。自宅のボードゲームが増え過ぎて置き場に困り、買わないでも遊べる店を探していたところ、近くになかったことから自身で開店することにしたという。店名はボードゲームの入り口(エンター)になるよう、またボードゲームというエンターテインメントがあるというのも広めたいという思いから付けられた。

9卓36席で400種類以上のボードゲームが遊べる。モダンで落ち着いた雰囲気の店内で、仕事で疲れていても楽しんだり癒される空間を目指す。

料金は平日30分150円(最大1500円)、土日祝30分250円(最大2500円)、1ドリンク制(ソフトドリンク300円、アルコール500円均一)。イベントは5月から開始していく予定だ。

ボドゲエンター
愛知県豊橋市広小路2-33/TEL:0532-26-3156
[Web link] [Twitter link]

ゴールデンギーク賞2018に『ルート』

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世界最大のボードゲームサイト「ボードゲームギーク(Boardgamegeek)」は3日、ユーザー投票によるベストゲーム「ゴールデンギーク賞(Golden Geek Awards)」を発表した。大賞には『ルート(Root)』が選ばれた。

ゴールデンギーク賞は2006年から始まり今年で13回目。英語圏を中心とするボードゲームギークのユーザー層を反映して、遊びごたえのあるゲーマーズゲームが選ばれる傾向にある。

今年大賞になった『ルート』は、スタートの配置もアクションも異なる4種族(拡張で6種族)が戦う非対称ゲーム。大賞のほかにアート&プレゼンテーション、イノベーティブ、テーマチックの3部門を受賞している。昨年の大賞『グルームヘイヴン』もこのイノベーティブ・テーマチック部門を受賞しており、イラストが美しく、システムが新しく、テーマが面白いという3本拍子が近年の傾向となっている。

それ以外の受賞作品は以下の通り。『ザ・マインド』がカードゲーム、協力ゲーム、パーティーゲームの3部門を制しているほか、大賞ノミネートの『ブラス・バーミンガム』が『ルート』を斥けてストラテジーゲーム部門を受賞している。

【ゴールデンギーク賞2018】
ゲーム・オブ・ジ・イヤー:ルート/Root
(ノミネート:ブラス・バーミンガム、アーキテクツ・オブ・ザ・ウェストキングダム/Architects of the West Kingdom)
2人ゲーム:キーフォージ/KeyForge: Call of the Archons
(ノミネート:デュエロサウル・アイランド/Duelosaur Island、ウォーチェスト/War Chest)
アート&プレゼンテーション:ルート
(ノミネート:エバーデル/Everdell、ブラス・バーミンガム)
カードゲーム:ザ・マインド
(ノミネート:キーフォージ、サンダーストーン・クエスト/Thunderstone Quest)
協力ゲーム:ザ・マインド
(ノミネート:クロニクル・オブ・クライム/Chronicles of Crime、デテクティブ/Detective: A Modern Crime Board Game)
拡張:サイズ-大鎌戦役-:フェンリス襲来
(ノミネート:テラフォーミング・マーズ:プレリュード/Prelude、ルート:リバーフォーク/Riverfolk)
ファミリーゲーム:クアックザルバー
(ノミネート:ウェルカムトゥ...ザ・マインド
イノベーティブ:ルート
(ノミネート:クロニクル・オブ・クライム、キーフォージ)
パーティーゲーム:ザ・マインド
(ノミネート:デクリプト、ジャストワン)
プリント&プレイ:オーチャード/Orchard: A 9 card solitaire game
ソロゲーム:ザッツ・プリティー・クレバー/That's Pretty Clever
(ノミネート:クロニクル・オブ・クライム、ウェルカムトゥ...
ストラテジーゲーム:ブラス・バーミンガム
(ノミネート:ルート、テオティワカン・シティオブゴッズ
テーマチックゲーム:ルート
(ノミネート:ライジングサン、ウェスタンアイランド/Western Legends)
ウォーゲーム:ハンニバル&ハミルカル/Hannibal & Hamilcar
ポッドキャスト:Ludology
アプリ:ガンシュンクレバー
(ノミネート:サイズ・デジタルエディション、オニタマ)

13th Annual Golden Geek Awards Winners for 2018 link

fluchtJ.jpgアークライトは5月16日、カードゲーム『緑の国のアリス(Fast Forward: Flucht)』を発売する。ゲームデザイン・F.フリーゼ、イラスト、1~4人用、12歳以上、75~90分、1800円(税別)。

タイトルが"F"で全て始まることで知られるフリーゼ(2Fシュピーレ)が2017年に始めた「ファストフォワード(早送り)」シリーズの第3弾。『緑の幽霊屋敷』『緑の召喚術師』に続いて3ヶ月連続の日本語版発売となる。カードをめくるたびにルールが順次明らかになっていくことでルールブックを読まずにゲームを始められ、途中でセーブして続きが遊べる仕組み(「フェイブル・システム」)がシリーズ全体の特徴。

不思議の国のアリスのキャラクターたちが、追いかけてくる緑の怪物からひたすらチームで逃げる協力ゲーム。全ての章を終えて生き残ることはできるだろうか?

各プレイヤーがキャラクターを担当し、カードを1枚ずつ持ってスタート。順番に山札からカードを引いて指示に従う。「緑の怪物」カードをもっているプレイヤーが、手番になったら敗北なので、そうならないようにプレイ順を変えたり、スキップしたり、カードを移動したりしてやりくりする。カードの効果を使ったパズルが楽しめる。

デッキは何章かに分かれており、最後までプレイすると1時間以上かかるが、途中でセーブして再開することもできる。また、作者が「繰り返し遊べるレガシーシステム」と呼んでいるように、最後まで遊んでもまた最初から同じ山札の順番で異なる展開が楽しめるゲームだ。

内容物:特大カード90枚(※カードサイズ:70mm×110mm)、透明の仕分け袋1枚

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palaceofmklJ.jpgアークライトは5月16日、『新ベルサイユ宮殿 ~ルートヴィヒの新たな夢~(The Palace of Mad King Ludwig)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・T.アルスパッチ、イラスト・J.ボールズ&S.グスタフソン、2~4人、13歳以上、75分、5500円(税別)。

日本語版も発売された『ノイシュヴァンシュタイン城』(2014年)の続編としてベジエゲームズ(アメリカ)から2017年に発売された作品。ノイシュヴァンシュタイン城を築城したバイエルン王ルートヴィヒ2世が呼び寄せた建築家として、ベルサイユ宮殿の再現に挑む。

豪華な調度品を用意し、白亜の石壁を造り上げ、水をたたえた堀で囲み、白鳥たちが羽を休めるような宮殿を王は望んでいる。プレイヤーは建築家となり、皆で1つの宮殿を造り上げていく。さまざまな部屋タイルを配置し、部屋が完成すると報酬を入る。次第に、宮殿は堀で囲まれていき、周囲の堀がつながったとき、宮殿は完成となる。

タイル配置、部屋の報酬、変わったかたちの建造物は『ノイシュヴァンシュタイン城』を引き継ぐが、ゲームは全く別物。競りはなく、ゲーム終了は堀によって視覚的に分かりやすくなっている。お金や得点や特殊能力になるいろいろな色の白鳥トークンのリソースマネージメントがポイントだ。

内容物:一般部屋タイル81枚、階段タイル10枚、広間タイル15枚、王の歓心タイル32枚、お堀タイル94枚、設計図ボード4枚、マーカー160個、白鳥トークン300個、秘密の白鳥トークン15個、スコアシート1冊、庭園ボード3パーツ、ルール説明書1冊

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大網は4月1日、カードダスシリーズ『ポプテピピック クソカードゲーム 第2弾 ~最強クソ進化!~』を発売した。ゲームデザイン・カナイセイジ、2~5人用、15歳以上、10分、1800円(税別)。単体でも、第1弾と混ぜても遊べる。販売はあみあみの通販サイトまたは、あみあみ秋葉原店のみ。

最新刊が出たばかりの人気コミック『ポプテピピック』をトレーディングカードゲーム"風"にしたカードゲーム第2弾。エイプリルフールを発売日にしたが、本当に発売された。

第1弾から「クソ」要素を強化し、「ヒエログリフで書かれたテキスト」や「他で別のゲームを行う効果」などを追加。また、アニメ最終話に実写で登場し話題になった「蒼井翔太」や、「竹書房ビル」など『ポプテピピック』ファンに人気のモチーフを多く収録する。

人気TCGのイラストレーターによる描き下ろしイラストを4種収録し、「魔法少女」と「モンスター」化したピピ美とポプ子も登場。ますます進化したクソカードゲームを楽しもう。

内容物:クソカード54枚(全54種)、クソ取扱説明書1枚

カードダス:ポプテピピック クソカードゲーム

日本のロックバンドSEKAI NO OWARIは6日、カナイセイジ氏とコラボした協力カードゲーム『Fafrotskies』を発売する。4人用、10歳以上、15分、3500円(税込)。ツアー会場のファンクラブブースとウェブショップにて、ファンクラブ会員限定販売で、一般発売の予定は今のところなし。

SEKAI NO OWARIは、TV番組『情熱大陸』で、メンバーが『ワードバスケット』をプレイする様子が放映され、『嵐にしやがれ』で『ワードバスケット』を嵐と対戦するなど、ボードゲーム愛好者として知られる。今回、『ラブレター』などの作品がある日本の代表的ボードゲームデザイナーカナイセイジ氏と共に協力ゲームをプロデュースした。

曲カードに応じて配られた手札を場札に出し、手札をなくして演奏を成功させることを目指す。前のカードと楽器またはテンション(数字)が一致しているカードのみ出すことができ、出せないときはスタミナコインが1つ減る。誰かの手札が全部なくなったら成功。スタミナがなくなってカードも出せない人が出たら失敗となる。

Sachiのプレイヤーは手札公開、DJ LOVEのプレイヤーは手札が自分で見られないなど、メンバーによって手札の持ち方・出し方と特殊能力が異なり、曲カードに難易度も付けられている。ファンアイテムにとどまらない本格的なカードゲームだ。

内容物:ゲーム用カード60枚、スタミナコイン16枚、説明書1部

SEKAI NO OWARI カードゲーム

サブテキスト(Subtext)

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絵と絵で通じ合う

親と同じお題カードが配られたプレイヤーを、絵を見て当てるパーティーゲーム。昨年『ザ・マインド』『クアックザルバー』『ガンツシュンクレバー』で一躍注目を浴びているオーストリア人デザイナー、ヴォルフガング・ヴァルシュ博士の今春の新作で、ベルリンのボードゲームカフェ「シュピールヴィーゼ」がプロデュースし、ペガサスシュピーレから発売された。『リンク/ペアペア連想ゲーム』のようなプレイ感ながら、絵で通じ合うところに創造性が刺激される。

親がお題カードを見て自分のお題を確認し、そこにランダムに数枚のお題カードを混ぜてみんなに配る。各自配られたお題カードを見てお絵かきタイムスタート。描き終わったら、親の絵とほかの人の絵を並べて、親と同じお題で描いた人の絵を予想する。

親も、自分が見たお題カードが誰に配られたか分からず、そのお題カードを配られた人も、親に配られたお題かどうか分からないので、予想に一緒に参加する。全員が一斉に予想したら、親が自分のお題を発表し、そのお題で描いた人を当てていれば得点が入る。

得点に工夫があって、不正解者の数だけ得点になるが、親と、同じお題を描いた人の2人は、どちらも当たっていないと得点できない。絵と絵で通じ合うことが求められているのだ。一方、それ以外のプレイヤーは、当たっていれば+1点のボーナスがある。絵が分かりやすすぎて全員が当たるような事態になると、それ以外のプレイヤーが1点だけもらえることになる。

この得点方法によって、不正解者を増やすべく、できるだけ抽象的で、そのお題を見た人にしか分からないような絵を描くようになる。箱絵のアートワークのように。そこに画力は全くと言っていいほど要らない。

タイトル「言外の意味」が示す通り、比喩的なもの(メタファー)、関連するもの(メトニミー)、上位/下位概念(シネクドキ)を駆使して絵で表すことになる。分かるか、分からないかのギリギリのライン。言葉でないところがまた誤解の余地が生まれて楽しい。

一体何を描いているのかさえ分からなかったものが、答え合わせで分かったときや、親と通じ合ったなという確信がもてたときの気持ちよさは格別である。たまにお互いに外して描いたものがかぶって当てられたりするのも一興だ。

Subtext
W.ヴァルシュ/シュピールヴィーゼ+ペガサスシュピーレ(2019年)
4~8人用/8歳以上/30分
ゲームストアバネスト:サブテキスト

タカラトミーは6月、『人生ゲーム+令和版(じんせいげーむプラス れいわばん)』を発売する。2~4人用、30分、3980円(税別)。4月26日より予約が開始される。

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新元号発表から3時間後、箱に新元号のラベルを貼って発表された。「フォトジェニファー」「ムービークリエイター」「スタンプキャラ」「大統領」など登場するインフルエンサーによってお金ではなくフォロワーの数を競う。

盤面には「tsubuyaki(つぶやき)エリア」「Movie配信エリア」「Photogenic(フォトジェニック)エリア」「マニアックエリア」などがあり、手元のインフルエンサーカードにしたがってこれらのエリアを回りアイテムを集める。指示されたアイテムが揃うとフォロワーが増え、最も多くのフォロワーを獲得したプレイヤーが勝者となる。

フォロワーコマは1個100万人を表し、全部で日本全人口になるだけ入っている。先頭車にどんどんつなげて、文字通りフォローされていく。

タカラトミーはこの作品を人生ゲームに戦略性を加えた新シリーズ「人生ゲーム+(プラス)」の第1弾と位置づけ、「戦略度バロメーター」は4/10とする。これからどのような続編が出てくるか楽しみだ。

内容物:ゲーム盤1枚、ルーレット1台、フォロワーコマ126個、先頭車コマ4個、人物ピン6本、インフルエンサーカード32枚、アイテムカード48枚 、部品箱1箱、遊び方説明書1冊

タカラトミー:人生ゲーム+令和版

ブラフボードゲームの類型

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先日、「ボドゲ説法II:法華経如来寿量品とブラフゲーム」というタイトルで講演する機会があり、そのための資料として試みにブラフゲームの分類を行った。1つのボードゲームがいくつかにまたがる場合や、またいずれにも当てはまらない場合もありそうなので、MECE(重複なく、漏れなく)は満たしていないが、好みのブラフゲームの系統を考える上では有用かもしれない。

1.はったり系
"bluff"自体にこの訳語が当てられている。BGGの"Bluffing"は騙すゲーム全般を指すが、ここでは狭義で捉え、「こけおどし」「からいばり」などとも訳されるように、自分がもっているカードなどを大きく見せかけるゲームを分類する。戦術は内心はさておき、自信たっぷりに見せることで、見抜くには、冷静な状況判断が求められる。
例:ブラフ、コヨーテ、キャッシュ&ガンズ、スカルなど

2.人狼系
BGGでは"hidden traitor(隠れた裏切り者)"と翻訳され、「1人ないし複数のプレイヤーが「裏切り者」となり、チームで目的を達成するのをひそかに妨害するゲーム」と説明されている。 戦術は巧みな話術と信用を集めること、見抜くには、話の中の矛盾を注意深く掴むことである。
例:人狼、お邪魔者、レジスタンス、マフィアデクーバ、タイムボムなど

3.正体隠匿系
人狼系よりも広く、自分(たち)が何者であるかを隠して目的を達成することを目指すゲーム。BGGでは"Bluffing"に分類されている。自分そのものが隠す対象なので、戦術は演技力や心理的に優位に立つことになる。見抜くには推理力がカギとなる。
例:犯人は踊る、悪魔城への馬車、クー、マスカレイド、シャドウレイダーズ、エセ芸術家ニューヨークへ行く、インサイダーゲームなど

4.隠蔽系
BGGでは"Bluffing"に分類されているが、はったり系と逆方向で自分に都合の悪いものを隠すゲームを分けるであり、正体隠匿系とは自分自身か所有物かで分ける。戦術はポーカーフェイスで、見抜き方としては態度の嘘反応(作り笑い、つま先の方向がこちらを向いていない、腕時計やアクセサリーをいじる、下唇を噛むなど)を見破ることが必要となる。
例:ごきぶりポーカー、チャオチャオ、いかさまゴキブリなど

5.秘密プロット系
BGGでは"Secret Unit Deployment"(秘密ユニット配置)と呼ばれ、相手に内容が分からないようにコマを配置するゲームを指す。戦術としては相手の裏をかくこと、対抗策としては裏の裏をかくことということで、心理戦の要素も強い。
例:ガイスター、10ミニッツ・トゥ・キル

6.裏切り系
BGGで"Negotiation(交渉)"に分類されている作品のうち、約束を反故にできるゲーム群。自分への信用を覆す。そのためにはある程度信用を得る行動をしておく必要があり、対策としては全面的に信用せず、裏切られたときのためにリスクヘッジをしておくことになる。
例:ディプロマシー、イントリーゲなど

scytheencJ.jpgアークライトは5月9日、『サイズ -大鎌戦役-:予期せぬ遭遇(Scythe: Encounters)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・J.ステグマイヤー&サイズのファン、イラスト・J.ロザルスキ、1~5(7)人用、14歳以上、90~115分、2000円(税別)。

昨年夏に遭遇カードのファン公募が行われ、応募作の中からステグマイヤー氏がいくつかのセレクトして開発した32枚(いくつかのアイデアを合体させたり、変更したものも多い)。最初の何ゲームかは、このカードセットのカードだけでプレイし、それからほかの遭遇カードと混ぜてプレイすることが推奨されている。

ファンによるファンのための『サイズ-大鎌戦役-』拡張カードセット。より深い『サイズ-大鎌戦役-』の世界を楽しめるだろう。

内容物:遭遇カード32枚(カードサイズ:110×70mm)

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