時代劇3600秒(Historical Drama 3600 Seconds)

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予定不調和の笑い
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主人公と脇役を駆使してさまざまなイベントや悪者に挑み、視聴率を競うゲーム。King’s Courtがゲームマーケット2006でカラー版を発表して以来のリメイクとなる。そのとき作者が「初版は10年以上前につくられた」とコメントしているので、ゲームマーケットが始まる前、90年代の作品であるが、熱烈な愛好者により20年以上にわたってプレイされてきた。今回の数寄ゲームズ版ではイラストが一新され、『銀魂』や『るろうに剣心』などのキャラクターも加えられ、アートワークも一新されて遊びやすく、ますます楽しくなっている。
主人公カードと脇役カードをランダムに配られてスタート。私の布陣は今回「徳川吉宗」「沖田総司」「服部半蔵」でなかなか頼もしい顔ぶれである。
手番にはイベントカードをめくってハプニングが起こった後、場に並んでいる悪役から1つ選んで、自分の主人公・脇役とダイス対戦する。強いキャラほど振るダイス個数が増えるが、「1」か「6」の個数で勝負するので逆転が起こりやすい。
イベントカードでパワーアップした乱心の旗本(キャストは引いた人が決める。内田裕也)が強すぎて皆の主人公・脇役をことごとく返り討ちに。戦いが終わると病死判定がある沖田総司も、病死する前にやられる。最後はサカモトさんがパワーアップした水戸黄門で何とか仕留めた。
私は主人公も脇役も皆やられてしまい、江戸の街の環境映像が流れるところだったが、序盤に出た入浴シーン(沖田総司の)と、終盤に出た食事シーンで観光番組のようになり、最後の反響カードで何とか視聴率10%超えに成功。でも内田を見事退治したサカモトさんは、ほかにうっかり八兵衛がうっかり切腹するなど見せ場が多く30%超えで1位。
筋書き通りの時代劇が、筋書きをどんどん逸脱していくところはツッコミどころ満載で、終始笑いっぱなしだった。
時代劇3600秒
ゲームデザイン・のーべー/イラスト・鍋野たま
数寄ゲームズ(2019年)
2~7人用/?歳以上/20~70分

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