2019年8月アーカイブ

BigCatGamesとEngamesは、12月6~8日にアメリカ・フィラデルフィアで開催されるコンベンション「PAX Unplugged」に、共同出展することを明らかにした。ゲームマーケットでおなじみのサークルによる国産創作ボードゲームや、オリジナル作品を紹介する。

PAXは「ペニー・アーケード・エキスポ」の略で、TRPGからコンピュータゲームまで幅広いジャンルのゲームを扱うイベント。2004年から開催されており、これから派生するかたちでボードゲームに特化した「アンプラグド」が2017年からペンシルバニア・コンベンションセンターで開かれ、今年で3回目となる。3日間の来場者は約5万人。

BigCatGamesはシリコンバレー在住のおかん氏によるプロジェクトで、日本の創作ゲームサークルに呼びかけてこれまでに「アメリカ進出プロジェクト」を行ってきた。今回もこれまで参加してきたサークルと、参加に興味を示したサークルに声がけし、出品を募っての出展となる。

今回参加予定するサークルは、つかぽん、ペンとサイコロ、モグワイ、ちゃがちゃがゲームズ、こぐま工房、Studio UxF、くじらだま、吉々庵の8団体。さらにEngamesが初となるオリジナル作品を製作して臨む。

今回の出展での追加募集はないが、出展結果が良ければ今後、GenConやOriginsなど、より大きなコンベンションへの出展も考えていければという。

BigCatGamesでは、委託在庫を預かって通年のオンラインショップ通販、地域密着型の中小イベントへの出品、英語でのルール説明動画作成、SNSでの拡散などでもサポートを行っている。通年のアメリカ進出プロジェクトについては、参加を希望するサークルを募集している。詳しくはウェブサイトにて。

Big Cat Games ウェブサイト (日本語)

notaloneexplJ.jpgアークライトは10月10日、拡張セット『凶星のデストラップ:新たなる探索(Not Alone: Exploration)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・G.マッスン、イラスト・S.シェボー、2~7人用、10歳以上、30~60分、2400円。プレイするためには『凶星のデストラップ』本体が必要。

一昨年日本語版が発売された非対称ゲームの拡張セット。オリジナルは2017年にギーク・アティテュードゲームズ(ベルギー)から発売された。人間を狩るエイリアンと人間の戦いを描くゲームに、拡張セットを加えられる。

このセットには、新たな探索先となる10種類の地形カードが含まれ、全ての地形カードをこの拡張セットのものに置き換えても、基本セットのものと混ぜ合わせてもプレイできる。さらに、新しいサバイバルカードや襲撃カードも同梱。エイリアンが勝つか、人間が勝つか、知恵とブラフで新たに勝負だ。

内容物:地形カード53枚、襲撃カード13枚、サバイバルカード15枚(※カードサイズ:64×89mm)、ルール説明書1冊

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ボードゲームをテーマにしたコミック『放課後さいころ倶楽部』のアニメ版が10月2日からTV放送される。その先行上映会が9月11日(水)、シネマコンプレックス「新宿バルト9」で行われる。18:30~20:40、3000円。チケットは本日24時よりオンラインチケット予約KINEZO EXPRESSにて発売開始。

1~4話が上映され、その後4人のキャストが登壇しトークショーを行う。出演は宮下早紀(竹笠美姫)、高野麻里佳(高屋敷綾)、富田美憂(大野翠)、M・A・O(エミーリア)の各氏。トークショーでは作品の見どころやアフレコでの裏話、そして本作を通して実際に体験したボードゲームの魅力など余すことなく語る。

本放送はABC朝日で10月2日より毎週水曜26時16分、TOKYO MXとBS11で10月3日より毎週木曜24時30分から。

CelestiaLIJ.jpgアークライトは10月10日、飛行船ゲームの拡張セット『セレスティア:小さな天空船(Celestia: A Little Initiative)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・A.ワイスブルム、イラスト・G.ノワール、2~6人用、8歳以上、30分、1600円(税別)。プレイするためには『セレスティア』本体が必要。

昨年秋に日本語版が発売された拡張セット第1弾「小さな手助け」に続く、ブラム社(フランス)による飛行船ゲームの拡張セット第2弾。障害を乗り越えて遠くのお宝を目指すか、その前に確実なところで降りるかを選ぶ飛行船のチキンレースに、1人乗りの船が追加される。

天空船は1人しか乗れないため、早い者勝ちだが、一度乗り込んでしまったら、トラブルが起こっても誰も助けてくれない。大きい飛行船でみんなと一緒に行くか、自分の力を信じて1人で進むか。プレイの幅が広がる拡張セットだ。

内容物:小さな天空船(組み立て式)1個、カード10枚、ルールシート1枚CelestiaLIJ2.jpg

quacksalberkraeuterhexenJ.jpgアークライトは10月10日、『クアックサルバー:薬草使いの魔女たち(Die Quacksalber von Quedlinburg: Die Kräuterhexen)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・W.ヴァルシュ、イラスト・D.ローハウゼン、2~5人用、10歳以上、45分、3500円(税別)。プレイするためには『クアックサルバー』本体が必要。

昨年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞を受賞したバッグビルドゲームの拡張セット。オリジナルはシュミットシュピーレ(ドイツ)から今年発売されている。1人分のコンポーネントを加えて5人までプレイできるようになるほか、要素を追加・変更できる。

それぞれの材料チップの効果を変える新たな薬剤解説タイル2種類、数字が「6」の大きなかぼちゃチップ、状況に応じて数字が変わる猛毒の材料「ダツラ」、コインを貯めて特殊能力を使える「魔女小屋タイル」などが入っており、新しい戦略が楽しめるだろう。
 
内容物:鍋ボード1枚、薬ビントークン1個、薬袋1枚、雫トークン2個、干しネズミトークン1個、得点マーカー1個、0/50マーカー1個、薬材解説タイル8枚、魔女小屋タイル12枚、材料チップ154枚、魔女のコイン15枚、ルビー20個、取り分けボウルタイル5枚、ルール説明書1冊

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秋田市に9月1日、ボードゲームカフェ「CLOCKWISE(クロックワイズ)」がオープンする。秋田駅バス17分+徒歩1分(秋田中央ICより車5分)、平日16:00-23:00、土日祝10:00~23:00、不定休。

秋田ボードゲーム倶楽部(ABC)主宰のdj氏が開くボードゲームカフェ。10年以上前から構想を重ねてようやくオープンとなった。店内にはdj氏のコレクションが運び込まれ、レアな作品から最新の話題作まで幅広く揃える。

5卓20席で500種類以上のボードゲームが遊べる。料金は平日1時間400円(最大1600円)、土日祝1時間500円(最大2000円)。平日学割あり。エスプレッソ、カプチーノ、カフェモカ、キャラメルマキアート、ドリップなどコーヒー類、アッサム、ダージリンなど紅茶類、軽食はホットサンド各種を用意する。

秋田県内でのボードゲームカフェは、田沢湖駅前のシェアスペース「TAZAWAKO BASE」にて週末限定で開かれているものに続いて2件目。東北地方のボードゲームカフェは現在、青森、宮城、山形、秋田の4県で営業している。

ボードゲームカフェ CLOCKWISE
秋田県秋田市広面字糠塚118-1 稲穂ビル2F/TEL:018-853-8320
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obscurioM.jpgホビージャパンは9月下旬、『オブスクリオ(Obscurio)』の日本語を含む他言語版を発売する。ゲームデザイン・ゲームデザイン:ラテリエ、イラスト・X.コレット&M81スタジオ、2~8人用、10歳以上、40分、6000円(税別)。

『ディクシット』『ミステリウム』の発売元リベルー(フランス)の今夏の新作は、魔法の図書館を舞台にした協力型連想ゲームだ。「魔法の書(グリモワール)」役のプレイヤーがイラストでヒントを出し、「魔法使い」役のプレイヤーたちはカードを選び、図書館から脱出することを目指す。ところがプレイヤーの中には「裏切り者」役のプレイヤーが紛れ込んでいて......。

毎ラウンド、皆が目を閉じている間に、魔法の書役のプレイヤーが今回の正解となるカードを1枚引いて自分だけ内容を確認する。そしてもう2枚カードを引いて魔法の書に置き、正解を導けるようイラストのどこかににマーカーを置いてヒントにする。魔法の書役のプレイヤーがしゃべることは一切許されない。

さらに5枚のカードを引いて正解となるカードと混ぜ、ランダムに場を並べたら魔法使いたちの出番だ。場に並んだカードから、砂時計が落ちるまでに議論して、正解はどれかを当てる。1人でも当てられれば次の部屋へと進める。

ラウンドごとにさまざまなトラップが出現し、裏切り者が紛らわしいカードを紛れ込ませたり、イラストが見にくくなるフィルターがかけられたりする。間違うたびにトークンがなくなっていき、一定数なくなったら裏切り者の単独勝利。その前に、規定の部屋数を脱出できれば「魔法の書」「魔法使い」プレイヤーチームの成功となる。

途中で裏切り者が分かったら告発することもでき、成功すれば脱落させてゲームを続行できる。裏切り者としては、あからさまな妨害ができないようになっていて悩ましいことになるだろう。

内容物:胡蝶マーカー2枚、幻影カード84枚、書台1枚、裏面にタイムトラックのある折りたたみ式カードホルダー1つ、ゲームボード1枚、忠誠カード7枚(仲間×6、裏切者×1枚)、キャラクターチップ7枚、キャラクターカード7枚、プラスチック製のシート4枚、前進マーカー1つ、砂時計1つ(約60秒) 、袋1つ、罠トークン14枚、結束トークン30枚、消えゆく部屋タイル1枚 他

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ピチカートデザインは9月6日、『サニーデイ(Sunny Day)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・M.パラウ、イラスト・M.デスプランシェ、A.イム、2~4人用、6歳以上、20~30分、2500円(税別)。

オリジナルはハッピーバオバブ(韓国)が2017年に発売したもの。作者は『スピード・スピログラム』を手掛けたスペイン人デザイナーである。4辺にイラストが描かれたタイルを合わせて、アイスバー、太陽、雲、パラソル、クローバー、風車を作る。

中央の場には予めタイルが並べられており、手持ちのタイルを場に出して、絵を完成させることで獲得できる。獲得したタイルは自分の前に並べて、ここで絵を完成させることで得点になる。

中央の場にタイルを置いて複数の絵が完成できると、そのタイルを全て獲得できる。またアイスバーと太陽の絵を完成させるとボーナスになる。シンプルなルールが生み出すパズル要素は、ポップな絵柄もあいまって、子どもから大人まで幅広く楽しめるだろう。

内容物:タイル56枚、ボーナストークン 0ポイント 5枚、1ポイント 11枚、2ポイント 7枚、日本語ルール 1部

ピチカートデザインは8月31日、「九月の聖地」と共同で、マーダーミステリー専門店「Rabbithole(ラビットホール)」を新宿にオープンする。新宿駅西口徒歩4分、平日19:00~、土日祝14:00~/19:00~(完全予約制)、不定休。

「マーダーミステリー」とは殺人などの事件が起きたシナリオが用意され、参加者は物語の登場人物となって犯人を探し出す(犯人役の人は逃げ切る)正体隠匿推理ゲームの総称。それぞれの登場人物の背景や、事件当日の行動などが設定されており、まるで推理小説の世界に入ったような体験ができる。

現在盛んな台湾や中国から『王府百年』『純白の悪意』『約束の場所へ』などのシナリオが輸入され、ディアシュピールやJELLY JELLY CAFEで体験イベントが行われてきた。ロールプレイ、正体隠匿、謎解きを兼ね備えたゲームとして参加者が絶賛する一方、多人数が必要で、時間もかかり、1つのシナリオは1回しか遊べないことから気軽に遊べないという問題があった。

「ラビットホール」では完全予約制の1日2回公演で、先着10名を受け付ける(前日までに8名未満だった場合は中止)。所要時間はルール説明とエンディングも含めて約3時間半。料金は1人4000円。飲食物の持ち込み可(推奨)。

9月8日までの公演は国産シナリオ「双子島神楽歌-ハルカゲカグラウタ-」で、太平洋沖に浮かぶ2つの島で行われた神事で起こった殺人事件を解決する。参加予約は下記のウェブサイトから。

ミステリースペース Rabbithole(ラビットホール)
新宿区西新宿1-14-2 安西ビル4階
[Web ] [Twitter ]

テンデイズゲームズは8月23日、『パリ-光の都(Paris: La Cité de la Lumière)』日本語版を発売した。ゲームデザイン・J.A.A.アセボ、イラスト・O.ヘマンデス、2人用、8歳以上、30分、2600円(税別)。

デヴィア社(スペイン)から今年発売された作品。同社の『チェックポイント・チャーリー』のデザイナーによる2人専用タイル配置ゲームだ。

ゲームは前半と後半に分かれる。前半では街のベースとなる敷石タイルを配置し、建物タイルを獲得する。敷石タイルが全て配置されたら後半に入り、敷石タイルの上に獲得した建物タイルを配置して得点が入る。

敷石タイルは、自分の色、相手の色、中立の色、街灯のマスに分かれており、後半で建物タイルを置けるのは自分の色か中立の色に限られているため、後半を見据えて配置する必要がある。

建物タイルはさまざまな形があり、敷石タイルの並びを見て選びたいところだが、建物タイルを獲得した手番では、敷石タイルは配置できないため、手番ごとにどちらを行うか悩ましい。後半は、街灯に接するように配置された建物タイルが得点となる。

後半には特殊アクションを実行でき、戦況を一変させたり、ボーナス得点が入ったりする。この特殊アクションは数多くあるが、一回のゲームでは全て出てこないため、遊ぶたびに展開が変わるようになっている。

美しい色使いの油絵調のアートワークのタイルと、パリの一場面を切り取った絵はがきのようなデザインの特殊アクションカードで、パリの雰囲気を楽しみながらプレイしよう。

テンデイズゲームズ:パリ-光の都

シュピール'19:dlpゲームズ

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オルレアン・ストーリーズ(Orléans Stories)
ゲームデザイン・R.シュトックハウゼン、イラスト・K.フランツ、2~4人用、12歳以上、60~180分。拡張セットではなく、単体でプレイ可能。
オルレアン周辺のロワールの肥沃な渓谷、初めての入植者、繁栄と大災害......これらが『オルレアン・ストーリーズ』の物語の素材だ。『オルレアン』で有名になったバッグビルドのメカニズムが、ストーリーテリングゲームに進化した。プレイヤーは、さまざまな時代を乗り越え、さまざまな課題に立ち向かう。
プレイヤーは自身の戦略を追求しつつ、仲間のプレイヤーと一緒に行動する。「最初の王国」と「王の好意」という2つのストーリーがあり、どちらのストーリーでも、条件やルールが異なる時代を連続して乗り越える。「最初の王国」では、どんな戦略で、どこでどのように時間を費やすかが各プレイヤーの自由であるのに対し、「王の好意」では共同で進み、各時代の定められた時間枠内では特定の任務を達成し、途中で脱落しないようにしなければならない。
37x27x12cmの大箱で重さも3kgあり、文字通りの重量級ゲーム。74.95ユーロのところプレオーダーは5ユーロ引きとなる。

マラカイボ(Maracaibo)
ゲームデザイン・A.プフィスター、イラスト・フィオーレ有限会社&A,キルマン、1~4人用、12歳以上、プレイヤー人数×30分。
17世紀カリブ海を舞台に、航海者たちが冒険を繰り広げるカードドリブンのボードゲーム。ゲームズアップ社(ドイツ)が製作し、dlp社が販売する。
さまざまな国が覇権を争い、政治力・経済力を拡大する。プレイヤーは航海者となり、評判を高め、影響力のある関係を築き、富と名声を達成するためにできることは何でもする。しかし、計画を最も有益に実行できた者が、最終的に勝利に輝くだろう。自分の船を強力な船に改良する、戦闘を解決する、他の船をハイジャックする、遠征を始める、クエストを達成するなど、さまざまな戦略で計画を実行する。
ゲームラウンドの終了は、予定よりはるかに速く発生する可能性があるので、計画通りに終わるとは限らない。
ユニークなストーリーモードもあり、何ゲームかをキャンペーンとしてプレイし、エキサイティングなストーリーを体験することもできる。サプライズが次々にゲームの展開に影響を与える。
200個以上の木製コマと260枚以上のカードが入り、2kgほどの重量になった。価格は65ユーロのところプレオーダーとメッセ価格が55ユーロとなる。また別売りのメタルコインは25ユーロのところ15ユーロ。

コーヒーロースター(Coffee Roaster)
ゲームデザイン・Saashi、イラスト・A.ベークホフ、1人用、12歳以上、10~30分。
日本の創作ゲームサークルSaashi&Saashiがゲームマーケット2015秋に発表したソロ専用ゲームのドイツ語版。逆輸入の日本語版もこれに合わせて製作される。
プレイヤーはコーヒー焙煎士となり、完璧な一杯を目指して焙煎する。そのためには好ましくない部分を除外するだけでなく、焙煎で追加の効果を加えなければならない。どれくらい成功化したかは、テイスティングで明らかになる。
dlp社は「日本のヒットデザイナーであるSaashi氏による、ユニークな1人用のバッグビルドゲームを新装し、独特なコーヒー焙煎をゲームにしました。BGG平均7.8は、おそらく過去最高のソロゲームでしょう」と紹介している。プレオーダーは29.95ユーロ。

(写真:Boardgamegeek)

ピチカートデザインは9月6日、正体隠匿ゲーム『ディセプション(CS Files 犯罪現場/Deception: Murder in Hong Kong)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・T.ホー、イラスト・M.アダムスキ&B.カーレ&T.NG&A.ウォン、4~12人用、14歳以上、15~30分、4000円(税別)。

ジョリーシンカーズ(香港)から2014年に発売された作品。香港のネオン街で発生した恐ろしい殺人事件で、凶器と手がかりから殺人事件の犯人を突きとめる。

各プレイヤーに役割カードを1枚ずつ配って、犯人・共犯者・捜査官・目撃者などの配役が密かに決定される。捜査官側は犯人の証拠カードと手段カードを当てること、犯人側は最終ラウンドが終わるまでやりすごすことを目指す。

各プレイヤーの前には証拠カードと手段カードが4枚ずつ並べられている。犯人役になったプレイヤーは、「法医学者」(ゲームマスター)に、犯行に使った手段と証拠を、自分の前から1枚ずつ指定する。

法医学者は、被害者の正確や犯行時刻などが6択で示された場面タイルに弾丸マーカーを置いて、ほかのプレイヤーに犯人が持っている手段と証拠のヒントを伝える。この情報をもとに、ほかのプレイヤーは手段と証拠を特定し、誰が犯人かを当てなければならない。

ゲームの途中で手段と証拠が分かったと思ったら、それらを指定して合っていれば、法医学者と捜査官側の勝利、全員が外れるか3ラウンド終われば犯人側の勝利となる。

多種多様な証拠カードと手段カードに対し、場面タイルで伝えられることは限られており、さらに犯人側が操作を混乱させるため、一筋縄では行かない。推理だけでなく想像力と、嘘を見破る力が試される正体隠匿ゲームだ。

内容物:役割カード(黒)12枚、証拠カード(赤) 200枚、手段カード(青) 90枚、場面タイル 32枚(イベントタイル 6枚も含む)、バッジトークン 11枚、弾丸マーカー 6個、日本語ルール 1部

JELLY JELLY GAMES:デセプション

eramdievalageJ.jpgホビージャパンは9月下旬、『ERA:剣と信仰の時代(Era: Medieval Age)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・M.リーコック、イラスト・C.クイリアムス、1~4人用、10歳以上、45~60分、7000円(税別)。

エッガートシュピーレ(ドイツ)/プランBゲームズが今夏のジェンコンに合わせて制作した最新作。デザイナーは『パンデミック』シリーズのM.リーコックがあたった。同じ作者のロール&ライトゲーム『ロール:スルージエイジズ』(2008年)をもとに、ミニチュアを使って中世の都市を建設していく見た箱庭系ダイス&建設ゲームだ。

舞台は中世のスペイン。ローマ帝国が滅亡し、社会的変革を成しとげた後、領主たちが領地の科学と芸術を発展させつつ、修道院と病院で病人と貧者を支援しなければならない。誉れ高き領地を発展させて名声を得ることを目指す。

毎ラウンド、全員同時についたての裏でダイスを振り、一斉にオープン。ダイスで出た目によって、住民に食料を供給し、自分や他プレイヤーに災害をもたらし、木材や石材を使って建設を行い、剣と盾の数の差で相手から資源を奪う。

建設は壁や農場から、大学や大聖堂に至るまで13種類あり、それぞれ必要な資源・得点・特殊能力が異なる。この特殊能力でダイスや資源を増やし、さらに高得点を狙う。建物は130個のミニチュアになっており、お互いの計画的な位置取りが勝敗に深く関わってくるだけでなく、街が上がっていくさまは箱庭のような美しさがある。

内容物:建物のミニチュア130個、ダイス36個、プレイヤーボード4枚、ペグ25本、記録トークン5枚、得点記録用紙1冊、ついたて4枚、ルールブック1部

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日本カタン協会は21日、次回の大会より、参加者に「反社会的勢力でないこと」および「反社会的勢力との関係がないこと」を示す誓約書を求めることを発表した。8月25日の「カタン名人戦」から適用となる。大会参加者は受付で誓約書に実名と住所の記入が求められ、署名しない場合は参加できない。

反社会的勢力とは、同会によれば「暴力団やマルチ商法等、暴力・威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団または個人」を指す。同会でイベントを掲載・紹介している他団体についても、反社会勢力であると判明次第、即時掲載・紹介を停止するという。

該当する団体は公表されていないが、個別にはこれまで、ネットワークビジネスに関係したと見られる人物に対し、参加を断ったケースもあったという。同様の署名は過去にも行っていたが、今年になって『カタン』を悪用する動きが活発化してきたと判断し、再び署名を求めることになった。

マルチ商法や霊感商法で人を集めるための隠れ蓑としてボードゲームプレイスペースやボードゲームカフェが利用されているという情報は昨年に当サイトにも寄せられ、注意を喚起している(ボードゲームプレイスペースやカフェを装った悪質商法に注意 )。

costaruanaJ.jpgホビージャパンは9月中旬、『コスタルアナ(Costa Ruana)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・Y.ジュラヴリョフ、アートワーク・L.フランシスコ&P.ウィッシュボウ、2~6人用、8歳以上、20~60分、3600円(税別)。

オリジナルは2014年にライフスタイル・ボードゲームズ(ロシア)から発売され、昨年には英語・ポルトガル語版も発売された。南国感あふれる日本語版のパッケージやコンポーネントは、マンダラ・ホゴス(ブラジル)によるポルトガル語版に基づいている。

南太平洋に浮かぶ架空の諸島で、各部族が競って海賊に奪われた真珠を取り戻すエリアマジョリティとブラフのカードゲーム。

島々に自分の色の原住民コマを置いてスタート。手番には5枚の手札から1枚を表面、2枚を裏面で出して一斉に公開する。カードの効果によって真珠を移動したり、原住民コマを増減させたりした後、島ごとに原住民の数を比べ、単独最多、最多タイなら次点が真珠を獲得する。

5ラウンドで集めた真珠と、手元に残っている原住民コマの得点で勝敗を競う。

カードをプレイした後、シャーマン(スタートプレイヤー)は、このラウンドで使用できるカード2色を指定することができるところがポイント。合致しない色のカードは捨てられてしまう。各プレイヤー1枚だけ表になっている時点で色を決めるため、残りの色についてブラフがかけられる。

シャーマンの読みをうまく外しながら、他の部族のリーダーたちを出し抜き、真珠をその手に取り戻そう!

内容物:原住民コマ60個、メインカード72枚、島カード10枚、儀式タイル2枚、シャーマン・タイル1枚、真珠 50個、テント6個、ルールシート

ホビージャパン:コスタルアナ

ポルトガルのボードゲームサイト「シュピール・ポルトガル」は22日、2019年のポルトガル年間ゲーム大賞(Jogo do Ano)を発表した。5タイトルの最終候補から、審査委員会の投票によって動物王国の戦いをテーマにしたアメリカのボードゲーム『ルート(Root)』が選ばれた。

ポルトガル年間ゲーム大賞は2006年からスタートし、13回目を迎える。サイトのメンバーが10タイトルの新作を挙げ、その中から最終候補を5タイトルに絞って投票にかけられる。コンポーネント、テーマ、システム、繰り返しプレイする価値、インタラクション、総合的な楽しさの6項目で審査され、ベストゲームが決まる仕組み。過去には『ブラス』『キーフラワー』『ネイションズ』『ラ・グランハ』『モンバサ』『グレートウェスタントレイル』『リスボン』などのゲーマーズゲームが選ばれている。

『ルート』はレダーゲームズ(ドイツ)から発売された動物戦争ゲーム。部族ごとに目的もコマ数も手番の進め方も異なる非対称ゲームで、ゴールデンギーク賞2018、オリジンズ賞2019で大賞に輝き、英語圏で高く評価されてきた。日本語版はアークライトから来週発売予定。ポルトガル年間ゲーム賞からは、恒例の授賞したゲームをあしらった美しいトロフィーを授与される。

ノミネートには日本のアナログランチボックスから発売された『飛行船都市』、日本語版がある『アンダーウォーターシティーズ』『テオティワカン:シティオブゴッズ』が入っている。いずれもたっぷり遊びごたえのある作品ばかりだ。

【ポルトガル年間ゲーム大賞2019】
大賞:ルート(Root / C.ウェールレ / レダーゲームズ)
ノミネート:飛行船都市、ブラックアント香港、アンダーウォーターシティーズ、テオティワカン:シティオブゴッズ

kot-cybertoothJ.jpgホビージャパンは9月上旬、『新・キング・オブ・トーキョー』『キング・オブ・ニューヨーク』の追加モンスター『新・キング・オブ・トーキョー:モンスターパック-サイバートゥース(King of Tokyo/New York: Monster Pack - Cybertooth)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・R.ガーフィールド、イラスト・R.トレス、2~6人用、8歳以上、30分、1600円(税別)。プレイするためにはどちらかの基本セットが必要。

「クトゥルフ」「キングコング」「アヌビス」に続く追加モンスターパック第4弾。

大都市を舞台に怪獣たちが死闘を繰る広げるボードゲームに、サーベルタイガーに変形する巨大ロボが登場。自分のターン中に1回、パワーカード購入フェイズ中にエネルギー1個を消費することで、ロボットフォームからビーストフォーム(またはその逆)に変形し、独自の能力を得る。

また、モンスターを狂乱(バーサーク)モードにする狂乱ダイスが加わり、進化カードを使用しないゲームにも導入できる。

内容物:サイバートゥースのモンスターボード、紙製フィギュア2つ+プラスチック製スタンド、狂乱ダイス1個、狂乱トークンカード6枚、変形カード1枚、「キング・オブ・トーキョー」用進化カード8枚、「キング・オブ・ニューヨーク」用進化カード8枚、ルールシート

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doublerumbleJ.jpgホビージャパンは9月上旬、『エイトビットボックス:ダブルランブル(8Bit Box: Double Rumble)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・チームカエダマ、イラスト・、1~2人用、10歳以上、45分、2000円(税別)。プレイするためには『エイトビットボックス』本体が必要。

イエロ社(フランス)から昨年日本語版が発売されたデジタルゲーム風ボードゲームの拡張セット。『エイトビットボックス』に同梱されている「コンソールコントローラー」など共通の用具を用いる。ゲームデザインは日本文化をこよなく愛するフランスの人気デザイナー集団、チームカエダマ(A.ボザ、L.モーブロン、C.ルブラ、T.リヴィエール)が担当した。

あまり遠くない未来、重度の大気汚染により犯罪が爆発的に拡大し、奇妙な突然変異が生み出されている街が舞台。ストリートを掃除し、港を洗い出し、海底基地に突入して、街を襲う混乱に終止符を打とう。

プレイヤー2人が協力してコントローラーをにぎり、ファイターを操って敵を倒していく。各ステージは横スクロールフェイズ(敵が場に登場する)と乱闘フェイズ(ファイターが敵と戦う)から成る。パンチやキックや投げ、特殊アタックを選び、怒りを溜め、武器を使ってボスへの道を突き進む。ステージは全部で4つ。敵はあらゆる方向からやってくるので、2人の協力が成否を分ける。

パッケージに至るまで90年代TVゲームをリスペクトしたハイテンポな"ぶち倒し"ゲームだ。

内容物:敵カード 78枚、ボスカード 8枚、装備カード 15枚、戦闘ボード 1枚、ファイタータイル 6枚、ルールブック

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jetlagJ.jpgホビージャパンは9月下旬、クイズゲーム『ジェットラグ(JetLag)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・E.フルミアン、イラスト・スティヴォ、3~8人用、12歳以上、10分、1600円(税別)。

奇抜なパーティーゲームで知られるカクテルゲームズ(フランス)から発売されたユニークなクイズゲーム。

制限時間内にチームメイトが出題した質問にできるだけ多く正解して、相手チームより多く得点することを目指す。クイズは易しく、一言で答えられるものばかりだが、1つ前の質問の答えを時間差で答えなければいけない。

2番目の質問をしたら、最初の質問の答えを言い、3番目の質問では2番目の質問の答えを......というように、1つ前の質問を記憶していなければならない。砂時計が落ちるまでの焦りも手伝って、途中からしどろもどろになっていくさまは、タイトルの時差ボケが示す通り。

質問は全部で1000題以上。トラップやものまねも入っており、抱腹絶倒間違いなし。基本ゲームは2チームに分かれてのチーム戦で、3人からプレイできる個人戦のオプションルールも入っている。

内容物:両面印刷のカード56枚、砂時計1個、ルールシート

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ギズモ(Gizmos)

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出玉爆発

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エネルギーボールを使ってエンジンを増強していくコンボ型拡大再生産ゲーム。1時間程度で終わるミドル級のドイツ式ボードゲーム(『イムホテップ』『クマ牧場』『ジンジャーブレッドハウス』)で台頭しているウォーカー=ハーディングの作品で、コンボが決まるとものすごいブーストがかかる快感を楽しめる作品だ。

手番には、中央からエネルギーボールを取るか、エネルギーボールを支払ってカードを設置するか、後で設置するためにカードを一旦取っておくか。最初のうちはエネルギーボールを1個取って、次の手番にそれを支払ってカードを設置するという感じで進むが、カード1枚1枚に効果があり、どんどんブーストがかかってくる。

エネルギーボールは4色あり、カードによって支払う色が決まっている。高級なカードほど個数が増え、同じ色のエネルギーボールが4個とか5個とか必要になってくる。しかしエネルギーボールはランダムに出てくるので、そう簡単に色を揃えられない。色を揃えて、どれくらい早いタイミングで高級なカードを入手するかが勝敗のポイントだ。

そのため、エネルギーボールの色を変えたり、所持できる上限を増やしたりしていくが、このゲームの醍醐味はコンボ。カードを設置するとエネルギーボールが取れる、特定の色のエネルギーボールを取ると追加でエネルギーボールが取れる、特定の色のカードを設置すると勝利点......といった効果が累積していくのだ。

これに伴い、カードの選択も悩ましい。特定の状況下で爆発的な効果を得るコンボはなかなかその状況にならなかったり、かといって幅広い状況に対応すれば効果は弱くなる。ほかのプレイヤーの狙いも見て、自分の戦略に合わせたカード選択をしたい。

ゲームは誰かが規定数のカードを設置したラウンドで終了し、カード1枚1枚の勝利点、途中で入った勝利点、ボーナスなどを足して合計を競う。

3人プレイで40分ほど。黄色が何色にでもなるカードが多いのに、青や黒を取ると追加でエネルギーボールを取れるカードを取るなどちぐはぐ。持っているエネルギーボールがそのまま勝利点になるカードを取ったbashiさんが、所持できる上限を増やし、一気に大量のエネルギーボールが取れる仕組みを作って勝利。

強力な効果があるレベル3のカードは一部しか使わないので、ゲームごとに方向性もがらりと変わるだろう。効果のコンボも楽しいが、何よりも終盤に効果が次々と連鎖して大量にエネルギーボールが入ってくるのが気持ちいい。

Gizmos
ゲームデザイン・P.ウォーカー=ハーディング/イラスト・H.カルドソほか
CMON(2018年)+アークライト(2019年)
2~4人用/14歳以上/40~50分

ボドゲde遊ぶよ!! phase 13-8

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9月23日(月祝)、山形県長井市にて行われるフェス「ぼくらの文楽」内で第4回東北ボードゲームフリーマーケットが開催される。参加費無料、出展料は売上1点につき50円。

昨年は800点ものボードゲームが出品され、のべ270名が訪れた。旬のボードゲーム、レアなボードゲームを安価に手に入れられる。

フリーマーケットの開催時間は13:00~16:00。ブース分けをせず、全室オープンで行われる。出品者は申込時にラベルのデータを受け取り、出品者名・状態・希望販売価格を記入、印刷してメンディングテープで貼り付けた上、会場に搬入する。来場者は陳列されたボードゲームを選び、レジで合算して支払う。終了後、出品者はレジで回収されたラベルをもとに精算するという仕組み。

当日はフリーマーケット以外にもボードゲーム体験コーナー、おもちゃ屋Kimiによる物販、けん玉ワークショップ、キッチンカー、絵本作家のレクチャー、コンサートなどイベントが盛りだくさん。交通の便が悪いところだが、親子連れや友達同士で参加してみてはいかが。

当サイトの管理人が事務局を務める。出展申込は前日まで。申し込み・問い合わせは当サイトのメールアドレス(下記フッター参照)・ツイッターDMなどでどうぞ。

今、ボードゲーム愛好者から注目されている洋書。サブタイトルは「メカニズムの百科事典」。13のカテゴリーについて184のメカニズムが解説され、そのメカニズムを用いた作品が挙げられている。新作のインスピレーションを見つけたり、各メカニズムを使うときに特有の問題を解決したりすることを目的として作られ、初心者ボードゲームデザイナーのガイドから、ベテランボードゲームデザイナーのリファレンスまで、幅広い用途が考えられる。

1.ゲームの構造:競争、協力、チーム戦、ソロ、半協力、一人負け、裏切り、シナリオ・ミッション・キャンペーン、得点とリセット、レガシー

2.手番順:固定制、状況制、ビッド制、交替制、獲得制、パス制、リアルタイム制、区分けリアルタイム制、同時アクション選択、役割制、ランダム制、アクションタイマー制、タイムトラック制、アクショントークン・パス制、中断と連続制、手番失効、中断

3.アクション:アクションポイント、ドラフト、回復、アクションとイベント、コマンドカード、順番、順番のシェア、フォロー、オーダーカウンター、ロンデル、選択制限、バリアブルパワー、1回きりの能力、アドバンテージ、解放、系統樹、イベント、ナラティブ

このような感じで網羅的に解説されている。各項目では、そのメカニズムの定義が簡潔に述べられ、解説ではその効果や利点、注意点などを実例をもとにして行う。一項目につき2~3ページなので、気になる項目に絞ればそれほど大変ではない。

既存の傑作を分析したものなので、これらをブロックのように積み上げるだけで面白いゲームができるものではないだろう。しかし、こういったメカニズムに全く無知では新しいボードゲームを生み出すことができないのも事実だ。著者はこの本の意図として、デザインを学び、デザインについて語り、既存のメカニズムを掘り起こしてよりよいゲームをデザインしやすくすることであり、そこから次世代のボードゲームが生まれることを期待している。

ボードゲームデザインだけでなく、面白かったゲームで何が面白かったのかとか、自分の好みは何なのかとか分析するのにも使える。ボードゲーム評論にも大いに役立つだろう。

巻末にはボードゲーム名からのインデックスが付いている。これで『カタン』や『アグリコラ』などは11の項目で登場していることが分かる。傑作ばかり並ぶ中で、『ラブレター』『エセ芸術家ニューヨークへ行く』『インサイダー』『トリック・オブ・ザ・レールズ』など日本の作品が入っているのが嬉しい。

Building Blocks of Tabletp Game Design: A Encyclopedia of Mechanisms
Geoffrey Engelstein, Isaac Shalev
2019 CRC Press

モスキートーズー(Moskitozzz)

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襲いかかる蚊たちのデッキビルディング

次々と襲いかかってくる蚊に血を吸われないようにして生き残るカードゲーム。退治した蚊や得られたスキルは自分のデッキに入り強化されていく。

mosquitozzz.jpg

スフィンクス出版(ドイツ)の「生物学シリーズ」に属する。各自血液コマ10個を持ってスタート。ランプを持っているプレイヤーが蚊の標的になる。

全員が手札から1枚を出し、一斉にオープン。さらに山札から1枚加える。ここで出てきた蚊カードは標的のプレイヤーが退治しなければならず、失敗すると血を吸われることになる。手番プレイヤーは手札から殺虫スプレーや蚊取りロウソクなどのカードを出して、できるだけたくさんの蚊を退治する。

平手打ちは最後の手段で、このカードを出したら蚊コマを両手の間に入れて一斉に振り、2分の1の確率でつぶされた蚊の面が出た数だけ蚊を退治できる。

退治できなかった蚊の数だけ血液コマを失い、退治した蚊と、場の経験カード(血液の補充や、より強力な蚊の退治など)1枚が自分のデッキに入る。ランプを誰でも好きな人に渡して、次の標的へ。これを繰り返して、誰かの血液コマがなくなったときに、血液の最も多いプレイヤーが勝利する。

1周目はとりあえず全員まんべんなく標的になったが、2周目は血液の残っている人が標的に。泥仕合になるかと思われたが、退治途中で標的が変わる「アルファ/ベータ/ガンマモスキート」の登場で均衡が破れた。結局、瀕死の私が狙われてゲーム終了。

山札から強力な蚊が出てきても、退治できればそのプレイヤーの強い味方となる。しかしそんなときに限って手札に平手打ちしかないものだ。気合を入れて蚊コマを振るさまに、手当たりしだいに虚空を叩きまくっている感じが出ていた。

Moskitozzz
ゲームデザイン・S.ビュルガー&C.マン/イラスト・J.ロースト
スフィンクス出版(2018年)
2~4人用/10歳以上/20~40分
ゲームストア・バネスト:モスキート

ルート(Root)

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4つのゲームを同時進行

root.jpg

森の世界「ウッドランド」を舞台に、4つの勢力がそれぞれ異なる目的に沿って勝利点を競う非対称ボードゲーム。ゴールデンギーク賞2018、オリジンズ賞2019でどちらも大賞を受賞した今年の注目作で、今月末、アークライトから日本語版が発売される。

はじめ盤上には「マルキス・デ・キャット」※の勢力が広がっており、木材を集めて建物を建設している。これに対し「鷲の王族」は反乱軍として徐々に支配地域を広げ、その拠点となる止まり木を作る。第三陣営の「ウッドランド連合」があちこちでゲリラ戦を展開し、賛同者を増やす。最後に「ヴァガボンド」は一匹狼で、各勢力からアイテムを集め、クエストを達成する。それぞれ勝利点になるものが異なり、先に30勝利点を獲得したプレイヤーが勝者となる。

各プレイヤーはいずれかの勢力を担当し、個人ボードに手番の進め方が書いてある。それほど複雑ではないが、ほかのプレイヤーと全く違うので、ルールを正しく運用しているか相互チェックができず、初プレイではかなり戸惑う。しかし慣れてくると、それぞれの勢力をプレイする醍醐味が分かってくる。

マルキス・デ・キャットは3建物の建設、鷲の王族はアクションのプロット、ウッドランド連合はアクションポイント、ヴァガボンドはセットコレクションと、それぞれにメカニズムの魅力がある。ほかのプレイヤーの手番も楽しそうで、次は別の勢力でやってみたいと思わせる。

全体的にはエリアマジョリティーの要素があり、戦闘はどの勢力も可能だ。(主にトップ目を狙った)直接攻撃もあるが、相討ちになって漁夫の利になったり、ほかの勢力を支援したりできるので、その重みがプレイヤーによって異なってくる。

勢力ごとに違う方法で毎手番ごとに得点が入り、しかもだんだん得点が増えるようになっているのでプレイ時間が長引かないのもよい。

今回私は「ヴァガボンド」となり、戦闘を繰り広げるほか3勢力を尻目にアイテム集めに東奔西走。アイテムは途中に落ちていたり、ほかのプレイヤーが作るのをもらったりして集め、クエストカードの通りにセットができると得点が入る。よく取引するプレイヤーとは関係性が高まり、一緒に移動・戦闘したり、支援するたびに勝利点が入ったりするが、そこまで狭く深くお付き合いできず。その間にウッドランド連合のcarlさんがダイスの出目を逆転させるゲリラ戦で勢力をどんどん伸ばし勝利。

ほかのプレイヤーにはできない特殊能力がもてるゲームは多々あれど、能力どころか進め方から根本的に異なるプレイヤーが同じ盤上で競い合うのはとても新鮮で楽しめた。

Root
ゲームデザイン・C.ウェールレ、イラスト・K.フェリン
レダーゲームズ(2018年)
2~4人用/10歳以上/60~90分

※勢力名はサイコロ堂の日本語ルールに基づく。アークライトによる日本語版は「マルキス・デ・キャット」→「猫野侯国」、「鷲の王族」→「鷲巣王朝」、「ウッドランド連合」→「森林連合」、「ヴァガボンド」→「放浪部族」。

マーブル株式会社は6日、大学生・大学院生・専門学校生限定のボードゲーム・カードゲームアイデアコンテスト要項を発表した。9月25日〆切。

保険・企業リスクマネジメント会社が主催するコンテスト。テーマは自由で、条件はプレイ時間30分以内のオリジナル作品。グランプリには賞金30万円、2位20万円、3位10万円、特別賞・マーブル賞5万円が贈られるほか、主催・協賛企業各社で商品化を検討するという。審査員にはおもちゃクリエーターの高橋晋平氏、マーブル株式会社代表取締役の大林優氏、日本唐揚協会会長兼理事長やすひさてっぺい氏があたる。

応募はルールの概要やイメージを記した資料に、名前・グループ名・学校名を添えてLINEで送信する。詳しくは下記ウェブサイト参照。

ゲームアイデアコンテスト2019

シュピール'19:アミーゴ

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ボードゲームの世界最大イベントであるエッセン・シュピール'19が10月24日(木)から4日間にわたって行われる。

このページでは、新作情報を各出版社のウェブサイト、ニュースサイトから翻訳したものである。日本に比較的入りやすく、よく知られている出版社を中心に紹介する。ゲーム名は直訳で、後に輸入販売されるときには別になる可能性もある。

例年1番最初に情報を揃えるアミーゴ社から。発売は9月なので、エッセン・シュピール前に国内発売されるかもしれない。

#マイライフ(#MyLife)
作者不明、イラスト・J.ビンタキース、2~6人用、10歳以上、30分。
イベントカードの手札を1枚ずつドラフトしていって、人生の目的を達成するゲーム。第1ラウンドは10歳まで、第2ラウンドは20歳までというようにライフステージが分けられ、1~100歳のカードを自分の前に昇順になるように並べる。カードには健康や知識などのシンボルがあり、それを集めることで勝利点(または失点)が得られる。

ニムト・ボードゲーム(6 nimmt! Brettspiel)
ゲームデザイン・W.クラマー、イラスト・F.フォーヴィンケル、2~6人用、8歳以上、25分。
ニムトのルールで変化に富んだ展開を楽しめる。12枚の数字チップから1枚を選んで一斉にオープンし、小さい順に置いていくルールはカードゲーム版と同じ。ただしボード上には、置いた場所によってボーナス得点や失点になるマスがある。また失点するともらえ、失点を得点に変換することができる「幸運カード」を入れて遊ぶこともできる。

ボーナ・ノストラ(Bohna Nostra)
ゲームデザイン・U.ローゼンベルク、イラスト・B.ペアトフト、3~7人用、12歳以上、45分。
『ボーナンザ』または『レディーボーン』の拡張セット。7人のキャラクターと、その好意カードが付属し、ほかのプレイヤーの手札から豆をもらったり、自分の畑に植えさせたりするなど各フェイズでさまざまなメリットをもたらす。この好意カードは交換でほかプレイヤーに渡すこともでき、交渉材料になる。

カーニバル・オブ・モンスターズ(Carnival of Monsters)
ゲームデザイン・R.ガーフィールド、2~5人用、12歳以上、45分。
一昨年キックスターターで目標額に到達せず、このたびようやく製品化されるカードドラフトゲーム。毎ラウンド、ボーナスモンスターが指定された後、各プレイヤーに8枚のカードが配られ、1枚ずつドラフトして、プレイしたり、手札に入れたり、コストとして支払ったりする。そしてモンスターを飼いならせるかチェックし、得点計算をして次のラウンドに移る。4ラウンドで飼いならしたモンスターと達成した目的カードの勝利点の合計を競う。

グリズリー(Grizzly)
ゲームデザイン・A.オッポルツァー&S.クロース、イラスト・有限会社フィオーレ、2~4人用、6歳以上、20分。
クマたちが川を登ってくるサケを捕まえるゲーム。ダイスを振って、今回水が流れるところとサケが水面に現れる場所が決められ、プレイヤーは自分のクマを順番に移動してサケを捕まえる。捕まえたサケは岩場まで持ち帰れば確保できるが、川の流れが早くて滝に落ちるとそれまで集めたサケを失ってしまう。

カラス靴下:宝探し(Rabe Socke - Suche nach dem Schatz)
ゲームデザイン・H.マイスター、イラスト・有限会社フィオーレ、2~5人用、5歳以上、15分。
『デジャブ』からイラストを変え、種類を減らしたキッズ向けバージョン。カードをめくっていき、同じイラストが2回出たらそのタイルを素早く取る。間違って1回目で取ったタイルがあると、そのラウンドは脱落になってしまう。ラウンド終了時に、残ったプレイヤーの中で集めたタイルの枚数に応じて1~3点が与えられ、合計で勝負する。

犯行現場はゴミ箱(Tatort Tonne)
ゲームデザイン・A.カトラー、イラスト・B.シュペルガー、2~10人用、8歳以上、15分。
アライグマがゴミを集めるゲーム。各プレイヤーは「ゴミ盗み」「犯人はお前だ」「アリバイ」の3枚を持ち、その中から1枚を出す。「犯人はお前だ」を出したプレイヤーはほかのプレイヤーを指差し、そのプレイヤーが「ゴミ盗み」を出していたらそのプレイヤーが、「アリバイ」を出していたら指差したプレイヤーが脱落する。それから全員がカードを公開し、「ゴミ盗み」を出していたプレイヤーがゴミを取る。こうして最後まで脱落せずに残るか、ゴミを3回獲得できたプレイヤーが勝者となる。

ウィザード:ダイスゲーム(Wizard Würfelspiel) ゲームデザイン・D.クレーク、イラスト・F.フォーヴィンケル、2~5人用、10歳以上、20分。
7つのダイスでどの目をいくつ出せるか「予言」し、3回まで振って宣言通りになるかを競う。達成できたかどうかは用紙に記録し、誰かが9回達成したとき、総合得点を計算する。毎ラウンド全員共通の特殊効果をもたらす魔法カードを加えてプレイすることもできる。

今年で5回目となる金沢ボードゲームマーケット2019が18日(日)、もてなしドーム内地下イベント広場(金沢駅東口前)にて、開かれる。10:30~16:30、入場無料。

輸入・国産・同人・中古ゲームの試遊販売のほか、ごいた体験会やブラインドオークションなどさまざまなアトラクションが催される。出展するのはゲームストア・バネスト、ボードゲームショップDDT、engames、kleeblatt、OKAZUbrand、リトルフューチャー、TUKAPON、サザンクロスゲームズ、ゲームNOWAなど24団体(昨年比-5)。

ブラインドオークションは中古ボードゲームが対象で、開場と同時に始まり15時に締め切られる。入札用紙付パンフレット(200円)を購入して欲しいものに入札し、時間内に最も高額を入札した人が落札する仕組み。当日は「ごいた保存会金沢支部」の設立認証式も行われる。

金沢ボードゲームマーケット

何だっけこのゲーム?

twinitge.jpg

フランス年間ゲーム大賞にノミネートされたリアルタイムパターン認識ゲームのボードゲームイラスト版。テーブルの上に増えていくカラフルなカードの中から同じ絵柄のカードを素早く探し出す。

順番に自分の山札から1枚ずつカードをめくってテーブルの上に出す。同じ絵柄のカード2枚が出現したら、早い者勝ちでそのカードを取るというところは『ツインイット!』通常版と同じだが、イラストが全てボードゲームをあしらったものとなっているところがポイントだ。

知っているボードゲームがあれば、絵柄ではなくボードゲーム名で覚えておくことで、取るスピードが格段にアップする。カードの枚数がどんどん増えていくため、ボードゲーム名がインデックスになるのだ。ボードゲームの知識量が試される、まさにゲーマー向けの作品である。

知識量に差がある場合、ゲームが面白くなくなる可能性もあるが、そのときは個人戦ではなくチーム戦や協力ゲームにするとよいだろう。愛好者なら、カードのイラストをただ眺めているだけでも飽きない。ゲーム名でのかるた取りなど、オリジナルルールで遊んでも面白そうだ。

Twin it: édition jeux de société
ゲームデザイン・N.ソーニエ&R.ソーニエ&T.ヴァルシェー
グラフィックデザイン・T.ヴァルシェー
カクテルゲームズ+ホビージャパン(2019年)
2~6人用/6歳以上/30分

clankJ.jpgアークライトは9月26日、『クランク!(Clank!: A Deck-Building Adventure)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・P.デネン、イラスト・R.ベスナー&R.ラモス&N.ストーム、2~4人用、13歳以上、30~60分、5800円(税別)。

オリジナルはレネゲイド・ゲームスタジオ(アメリカ)から2016年に発売された作品。『サイズ-大鎌戦役-』が5部門を制したこの年のゴールデンギーク賞で大賞・ボードゲーム・テーマ・ファミリー・カードゲームの5部門にノミネートされ、フランスのトリックトラック賞で1位、昨年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞で推薦リスト、ドイツゲーム賞で7位に入った。英語版はすでに数多くの拡張セットが発売されている人気シリーズだ。

ドラゴンの巣穴からドラゴンに気付かれないようにそっと宝物を盗み出すというテーマのダンジョン攻略ゲーム。メカニズムはデッキ構築で、手札のカードを使って、ダンジョン内を移動したり、モンスターと戦ったり、仲間を雇ったりしながら、財宝の入手を目指す。ゲーム中は新たなカードを獲得して自身のデッキを強化し、ダンジョンの攻略を有利にする。しかしカードの中には使うことで音をたてるものがあり、山札からドラゴンが出てくると火を吹いてダメージを受けてしまう。

ライフがなくなれば脱落で、誰かが財宝を獲得して生還できればゲーム終了。生還できたプレイヤーの中で勝利点を競う。どこまで進んで、どこで戻るか? チキンレースのような駆け引きと、デッキ強化による戦略が楽しめる作品だ。

内容物:両面仕様ゲーム盤1枚、カード191枚(カードサイズ63×89mm)、トークン類83個、プレイヤーコマ4個、クランク!キューブ4色各30個、ドラゴンキューブ24個、ドラゴンの袋1枚、ドラゴンマーカー1個、ルール説明書1冊

clankJ2.jpg
(写真は英語版)

東京・八王子に8月12日、ボードゲームカフェ「らぽる」がオープンする。京王八王子駅徒歩2分、平日18:00~23:00、土日祝13:00~23:00、不定休。

契約の関係で今年7月に閉店した「ぶれん」に代わるボードゲームカフェ。店名はオーナーが好きな漫画のキャラクターからとったという。32席で500種類のボードゲームが遊べる。料金は平日2時間500円(最大1000円)、土日祝1時間500円(最大2000円)。

一人でも気軽に来店できる店を目指すという。今月1日から11日までプレオープン期間となっており、同じ時間帯でプレイできる。

ボードゲームカフェ らぽる
東京都八王子市明神町4-2-10京王八王子駅前ビル5階/TEL:042-649-3888
[Web ] [Twitter ]

ultimatewerewolflegacyJ.jpgアークライトは9月26日、『究極の人狼レガシー(Ultimate Werewolf Legacy)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・T.アルスパッチ&R.ダヴィオー、イラスト・J.ボールズ&S.グスタフソン、9~16人用、14歳以上、60分、6800円(税別)。もう1度遊ぶための『リプレイパック(Replay Pack)』は2800円(税別)。

オリジナルはベジエゲームズから昨年発売された。正体隠匿ゲーム『人狼』を、内容を変えながら十数回にわたってプレイする。

前回の結果は80ページを超える「日誌」に記録され、これによって次に使用する役職や、役職に関わらない各プレイヤーの特殊能力が加えられていく。全てのセッションを終えて日誌の最後のページが読み解かれたとき、その村の歴史が完成する。

ゲームの特性上、ネタバレ禁止で内容物は明らかにされていない。カード以外にもさまざまなコンポーネントが含まれ、ゲーム中に解禁されていく。

設定だけが引き継がれるため、途中でメンバーが入れ替わったり新たに加わったりしてもプレイ続行可能。また一度遊んでも別売りの『リプレイパック』によってまた最初から遊ぶこともできる。

本体内容物:役職カード50枚以上(カードサイズ:63mm×88mm)、家族カード15枚(カードサイズ:88mm×126mm)、特大サイズの日誌1冊ほか

リプレイパック内容物:家族カード15枚(カードサイズ:88mm×126mm)、特大サイズの日誌1冊

ultimatewerewolflegacyJ2.jpg

andor-vlJ.jpgアークライトは9月19日、『アンドールの伝説:いにしえの呪縛・遺聞(Die Legenden von Andor: Die Verschollenen Legenden)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・D.ミシェル&M.ミラー、イラスト・M.メンツェル、1~4人用、10歳以上、60~90分、3300円(税別)。プレイするには『アンドールの伝説』が必要。

遺聞=新たな伝説が3つ収録された拡張セット。オリジナルは昨秋、コスモス社(ドイツ)から発売された。竜タロクを倒したアンドールの勇者たちは、基本セットのゲームボードを舞台に、さらなる冒険が待ち受ける。

西方よりの民の力を借り、焼け落された農場を再建する。アンドールの森の精「アルバク」と遭遇し、やがて未知の強敵である「氷の魔神」「古の大地の精」「スクラルの長」と対峙する。最後は灰色山脈の内部で、長い間秘められていた謎を解き明かす。

拡張セット『新たなる勇者たち』もしくは『闇よりの勇者たち』を使うことで6人までプレイできるようになる。

内容物:大きなカード72枚、コマ15個、トークン類90個、地図タイル3枚、ルールブック1冊(※カードサイズ:80mm×120mm)

andor-vlJ2.jpg

timestoriesmadameJ.jpgホビージャパンは1月下旬、物語体験型冒険ゲーム『T.I.M.E.ストーリーズ』の追加シナリオ『マダム(T.I.M.E Stories: Madame)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・F.リフォー&J.ロドリゲス、2~4人用、12歳以上、90分、3800円(税別)。プレイするためには『T.I.M.E.ストーリーズ』が必要。

シリーズ10作目でオリジナルは今年に発売された。1673年のフランス・ヴェルサイユで、太陽王ルイ14世などの著名人の「時間痕跡」を集める。

『T.I.M.Eストーリーズ』シリーズの日本語版は基本セットのほか、『マーシー事件』『龍の預言』『仮面の下』『エンデュアランス号の航海』『エストレラ・ドライブ』『サント・トマス・デ・アキノ』『海の兄弟』『信仰の光』でこれで10タイトル目。

ホビージャパン:T.I.M.Eストーリーズ link

ゲームマーケット事務局は6日、ゲームマーケット大賞2019の一次審査通過作品35タイトルを発表した。

今年で5回目を迎えるゲームマーケット大賞。「なるべく多くのゲームマーケット来場者に満足していただける(面白いと思える)」「『ゲームマーケット大賞』受賞作だから遊んでみよう/買ってみようと思える」作品を選ぶ方針となっている。第1回は『海底探険』、第2回は『ビンジョー×コウジョー』、第3回は『8ビットモックアップ』、第4回は『天下鳴動』が大賞に選ばれた。

今回の対象は、ゲームマーケット2018秋(564)、2019大阪(161)、2019春(551)の3回に発表された新作ボードゲーム1276作品(前年度比+370)。昨年と同じ審査員4名(草場純氏、秋山真琴氏、ふうか氏、当サイト管理人)が、新作評価アンケートを参考にしつつ試遊を重ねて選出した。

この中から二次審査で約10~15作品(9月後半)、三次審査で4~5作品の優秀作品に絞り込み(10月後半)、大賞・キッズ賞・エキスパート賞・優秀作品・特別賞を選ぶことになっている。これらの賞に選ばれた制作者には、11月23、24日のゲームマーケット2018秋で行われる授賞式への交通費と、翌年のゲームマーケットで出展ブースが無料になる特典が受けられる。

【ゲームマーケット大賞一次審査通過作品】(団体五十音順)
狩猟の時代(A.I.Lab.遊)、airship city -飛行船都市-(アナログランチボックス)、つみきの王子さま(イマジンゲームズ)、5×5シティ(OKAZU brand)、横濱紳商伝デュエル(OKAZU brand)、くだものがたり(吉々庵)、斯くして我は独裁者に成れり(クリエイティブAHC)、宇宙逃げろ第2版(ゲームNOWA)、白雪姫のアップルーレット(GOTTA2(ゴッタニ))、そっくり星人(こげこげ堂本舗)、Leiden1593(spieldisorder)、公国のペレストロイカ(植民地戦争+α)、進捗 of the DEAD(JOKER PROJECT)、ヘゲモニア戦記(スタジオムンディ)、翡翠の商人(スパ帝国)、ジュエルディガー(するめデイズ)、FOGSITE(SoLunerG)、ポラリッチ(daitai)、三津浜(タルトゲームズ)、#FINDART(dGames)、遠方の星(戸塚工房)、ドロッセルマイヤーさんの法廷気分(ドロッセルマイヤーズ)、三ツ星ショコラティエ(ななつむ)、Psylent Phantom(BakaFire Party)、囮~Monster Decoy(PhantomLab)、ニワトリかラマか(BrainBrainGames)、Trap Dungeon(無添加無着色)、ミスタースニーキー(ヤマズゲームス)、囁きノ館(よぐゲーム)、FACTORIA(よぐゲーム)、謎解きは形容詞のあとで事件簿(万屋楽団)、銅と銀の交易者(四等星)、KOBE(luck movies)、FILLIT(ラディアスリー)、ダイスニコフ(RAMCLEAR)

ゲームマーケット公式:ゲームマーケット大賞2019 一次審査通過作品 発表

crownofemaraJ.jpgホビージャパンは9月上旬、『エマラの王冠(Crown of Emara)』日本語版、9月上旬を発売する。ゲームデザイン・B.シュヴェア、イラスト・D.ローハウゼン、1~4人用、12歳以上、45~75分、6000円(税抜)。

オリジナルは昨秋、ペガサスシュピーレ(ドイツ)から発売された作品。プフェファークーヘルの人気投票で5位。作者シュヴェアは『リビングストン』『ハダラ』などの作品がある。中世架空の王国を舞台に、貴族たちが王の後継者となるべく民政の成果を競うゲーム。

ゲームでは移住者を集めつつ、住居も用意しなければならない。「臣民点」と「建物点」があり、ゲーム終了時、この2つの得点のうちの低いほうが最終得点となる。

手番には手札からプレイヤーボードの3つのスロットのいずれかにカードを出して、カードアクションを行い、スロットに応じてコマを進め、移動先のアクションを行う。コマは郊外と町におり、アクションスペースはロンデルになっている。郊外で資源を集め、町で臣民点や建物点にしていく。

資源を支払って助言者を雇えば、得点や資源の交換などの特殊能力がついてくる。またラウンドごとに出てくるイベントによって戦略も変わる。3周して3つのスロット全部にカードを入れたらラウンド終了で、6ラウンドでゲーム終了となる。

効率よく得点化するため、アクションカードを出す順番に戦略性があり、またゲームボードはゲームごとに組み合わせを変えてリプレイ性も高めてある。安定した面白さをもつミドル級のドイツゲームだ。

内容物:郊外"場所ボード4枚、"町"場所ボード4枚、得点トラック1枚、プレイヤーボード4枚、貴族ボード1枚、本16枚、印章指輪12枚、金貨12枚、恩恵トークン12枚、パン12枚、寄付マーカー4枚、贈り物マーカー4枚、臣民点用マーカー2枚、彫像1つ、アクションカード36枚、貴族カード20枚、イベントカード14枚、助言者カード22枚、手番の概要カード4枚、木材駒11個、布駒11個、穀物駒11個、石材駒11個、職人駒16個、顧問官駒8個、臣民駒4個、建物駒4個、ルールブック1冊

北海道・江別市に1日、ボードゲームカフェ「Eltern(エルターン)」がオープンした。JR函館本線野幌駅徒歩9分、15:00~23:00、火休。

代表の齋藤氏が学生時代からボードゲームにはまり、気がつけば遊びきれないほどの量になっていたとき、札幌のボードゲームカフェ「こにょっと」で遊んで江別にもこんな店がほしいと思ったのが開店のきっかけ。野幌には学生もサラリーマンの方も多く、ボードゲームを通して交流できる場所を目指す。

店名はドイツ語で「親」の意味。実家のように和気あいあいと気兼ねなく遊べるスペースをイメージして名付けられた。お店自体が小さくスタッフとの距離がとても近くに感じられる店となっている。

席数14席で120種類のボードゲームが遊べる。料金は平日700円、土日祝900円、ワンドリンクオーダー制(ソフトドリンク300円、アルコール500円)。

内装は落ち着いた雰囲気とインスタ映えするような雰囲気にこだわり、外注はほとんど行わず、自分たちの手で作り込んだ。今後はボードゲームだけでなくTRPGのイベントも積極的に行いたいという。

Eltern
北海道江別市野幌松並町2-7/TEL:080-2867-3657
[Web ] [Twitter ]

ボドゲde遊ぶよ!! phase 13-7

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アテッコ(Atekko)

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分かりそうで分からない

atekko.jpg

自分からは見えない自分の正体を、質問を通して当てるコミュニケーションゲーム。もとはゲームマーケット2015春に「スヲさんち」から発表された『あてっこついたて』で、少量生産ながらJELLY JELLY CAFEで人気を集め、今年、JELLY JELLY GAMESでリメイクされるに至った。

「スポーツ」「楽器」など今回のテーマが発表され、それに合ったものをボードに書いてほかの人に回す。回ってきたものを皆から見えるようにして立て、自分は見ることができない。順番にイエスかノーで答えられる質問をして、全員から回答をもらい、それをもとに他の人より先に当てれば勝ち。

単純なルールであるが、対象年齢が高いことから分かるように、当てるのは容易ではない。例えば数多のスポーツから、1種目まで絞っていく難しさを想像すれば分かるだろう。ましてやほかのプレイヤーがちょっとひねくれた回答を書いてきた場合には(全員が分かるものという縛りはあるが)頭を抱えることになる。

ポイントは効果的な質問である。スポーツなら室内(屋外)でするものか、ボールを使うかどうかとかいった広いところから始め、イエスの回答が得られたらその中でさらに絞り込んでいく。回答を書いたのが誰かも分かるので、その人の性格や趣味から推理してみたり、質問に対する皆の反応からいい質問かどうかを見分けたりする手もある。つまり、論理的な思考力と共に、ほかのプレイヤーのプロファイリングも問われる。ここが、純粋に数字を当てる『タギロン』との違いともいえるだろう。

テーマカードは難易度が分けられている。写真は「アルファベット」。有限なので、前半か後半かという質問あたりから絞り込んでいくのが効果的だったが、左右対称か、トポロジー的に閉じている部分はあるか、見えている中で同じ答えはあるか(イエスが出ると一気にゲームが進む)といった遊び心ある質問も繰り出されて楽しかった。

ATEKKO
ゲームデザイン・スヲ/イラストとアートワーク・A.ドイッセン&タンサンファブリーク
スヲさんち+JELLY JELLY GAMES(2019年)
2~6人用/12歳以上/20分

すごろくやは8月3日、すごろくや祭にてカードゲーム『目撃者たちの夜』を発売した。ゲームデザイン・渋江玖琉、3~6人用、8歳以上、10分、1800円(税別)。

ぎゅんぶく屋から2017年に発表された『ワンナイトマンション』のリメイク。洋館内での殺人事件で殺人鬼カードの所在を特定することを目指す。

「人から回ってきた人物カード1枚と山札から引いた人物カード1枚のうち、1枚を自分に、もう1枚を人に回す」を繰り返す。全員に行き渡ったら、どの人物カードが誰のところから誰のところまで移動したか、目撃情報を報告・相談しあい、殺人鬼の所在を推理する。

その中で殺人鬼やその仲間を選んだ人たちは、誰が殺人鬼なのかを当てられないように、ウソの目撃情報を流して他の人が疑われるように仕向けなければならない。投票の結果、殺人鬼は見つかるのか、それとも逃げおおせるのか?

使用する人物カードの組み合わせはレベル1~8で変更可能。メンバーやシチュエーションに応じた楽しみ方ができる。

すごろくや:目撃者たちの夜

スライドクエスト(Slide Quest)

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いきなり走り出して焦る

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4方向から台を傾けて、ボード上の騎士をゴールに導くアクション協力ゲーム。いつもボードゲームをしている小学生に遊んでもらったところ延々と遊び続け、次に遊びたい子で人だかりができるほどだったため、後日大人だけで遊んでみた。

今回のステージ(1~20面まである)を台に設置し、騎士をスタート地点に置いてスタート。レバーを押すと台がその方向に上がり、中にボールが入っている騎士が滑っていく仕掛けだ。

途中には穴があり、騎士が落ちるとライフを失う。また倒すとライフを失うダイナマイトや、騎士で押し込んで穴に落とす番兵やボスも徐々に登場する。ライフがなくなったら全員が負け。その前に規定ステージをクリアすることを目指す。

ちなみに、キッズゲームとしてありがたいのは、大人が最初のルール説明だけすれば、あとは基本、子どもたちだけで遊べるところにある(ダイナマイトと番兵は、登場したときに説明する)。ルールの運用を間違っていないかしばらく見守らないといけないキッズゲームは意外と多い。子どもたちが自分たちで運用できれば、別のテーブルのルール説明にとりかかることができる。

また、4方向あるので基本的に4人用だが、2人で2方向ずつ担当しても、3人で1人が2方向担当しても遊べる。1人で2方向担当しているからといって、ゲームが楽になるわけではない。

さて、大人だけで遊んだ場合はどうだったかというと、失敗すると思わず声が上がるくらい夢中になれた。まず第一に、第1ステージから結構難しく、子どもだましではない。第二に、チームワークが成否を分ける。斜めに滑るところは2人が息を合わせて同じくらい傾ける必要がある。協力ゲームにありがちな独りよがりや奉行がいると、なかなかうまくいかない。第三に、ゲーム中にどんどんスキルが上がっていく点。ステージが進むにつれて難易度も上がるが、微調整もできるようになってくる。じわっと動かす人や小刻みな振動を与える人など、いろんな技も出てくる。

4人プレイで30分。番兵やボスを穴に落とすクエストが非常に難しく、結構なライフを削られた。スキルが上がって余裕だなと思った途端、何かの拍子に騎士がいきなり猛スピードで走り出して穴に落ちることも。集中力とチームワークが試される作品。ぜひ皆で腕を磨いて最終ステージまでクリアしたい。

Slide Quest
ゲームデザイン・J.F.ルシャス&N.ブルゴワン/イラスト・S.エスカパ
ブルーオレンジゲームズ+テンデイズゲームズ(2019)
1~4人用/7歳以上/15~45分

cerberusJ.jpgアークライトは9月12日、『ケルベロスの試練(Cerberus)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・P.ブティ、イラスト・P.プレ、3~7人用、10歳以上、45分、4800円(税別)。

『10ミニッツ・トゥ・キル』のラ・ボワテ・ドゥ・ジュ(フランス)から昨年発売された作品。地下世界に迷い込んだ冒険者たちが、地獄の門番のケルベロスから逃れて脱出することを目指す。

手番ではカードをプレイして、自分や仲間の冒険者を進ませたり、後退させたりすることができる。カード効果は自分だけだと小さく、グループ全体だと大きくなるため、協力して生還したいところだが、帰りのボートには全員分のスペースがなく、遅かれ早かれ、誰かが犠牲になることになる。

ケルベロスに捕まってしまった冒険者はケルベロス側に加わり、元仲間たちの逃走を妨害してケルベロスに捕まらせることが目的となる。裏切った仲間へのリベンジが始まる中、極限状況でのドラマを乗り切って勝利をおさめるのは誰か?

ゲームボードのレイアウトは毎回変えることができ、難易度も変えられるので繰り返し遊べる作品となっている。

内容物:ゲーム盤(地獄門ボード1枚、脱出路ボード3枚、脱出口ボード1枚)、アクションカード28枚、サバイバルカード28枚、裏切りカード18枚、冒険者コマ7個、ケルベロスコマ1個、歩数ダイス1個、ボート3艘、吊り橋タイル1枚、早見表カード7枚、「偉業達成」シール1シート(※カードサイズ63mm×88mm)

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