ドイツゲーム賞2019に『ウィングスパン』、KdJとダブル受賞

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ボードゲームメッセ「シュピール」を主催するフリードヘルム・メルツ社(ドイツ)は本日、30回目となるドイツゲーム賞(Deutscher Spiele Preis)を発表した。一般愛好者の投票により、『ウィングスパン(Wingspan / ドイツ語タイトル Flügelschlag)』が1位に選ばれた。『ウィングスパン』は今年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞(KdJ)も獲得しており、この2つの賞でダブル受賞するのは『世界の七不思議』(2011)『村の人生』(2012)以来7年ぶり3回目となる。

ドイツゲーム賞は、前年の秋から当年の春までに発売された新作を対象として、はがき、インターネット、用紙による一般投票で選ばれている。5タイトルまで記入する方式で、毎年フリーク向けの作品が選ばれる傾向にある。昨年は『アズール』、一昨年は『テラフォーミング・マーズ』が受賞した。

今年1位に輝いた『ウィングスパン』は、鳥獣保護区に多くの鳥を呼び寄せて育てるゲーム。ストンマイアーゲームズ(アメリカ)、ドイツ語版はフォイヤーラントシュピーレから今年発売され、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞にも選ばれた。近年、ドイツゲーム賞は重量級ゲームが1位に輝いており、中量級を目指すドイツ年間エキスパートゲーム大賞とは受賞傾向が異なってきたが、今年度は重量級ゲームのヒット作不在も影響し、7年ぶりのダブル受賞となった。日本語版はアークライトから来月発売予定。

2位には『クアックザルバー』と同じ作者・出版社による『深い谷の酒場』、3位には日本語版も発売されている『テオティワカン:シティオブゴッズ』が入った。10位以内のうち日本語版が発売(予定も含む)されているのは7タイトルと昨年より1タイトル増えた。

同じく投票で選ばれるドイツキッズゲーム賞には『コンセプト・キッズ』が選ばれた。授賞式は10月24日、エッセン・シュピール1日目の夜に行われる。

【ドイツゲーム賞2019】


1位:ウィングスパン
(Flügelschlag / E.ハーグレイヴ / フォイアーラント出版)


2位:深い谷の酒場
(Die Tavernen im tiefen Thal / W.ヴァルシュ / シュミットシュピーレ)


3位:テオティワカン:シティオブゴッズ
(Teotihuacan: Die Stadt der Götter / D.タッシーニ&D.トゥルツィ / シュヴェアクラフト出版)
4位:スピリット・アイランド
(Sprit Island / R.E.ロイス / ペガサスシュピーレ)
5位:西フランク王国の建築家
(Architekten des Westfrankenreichs / S.フィリップス&S.J.マクドナルド / シュヴェアクラフト出版)
6位:ディテクティブ
(Detective / I.トルツェウィツェク&P.ライマー&J.ラポット / ポータルゲームズ+ペガサスシュピーレ)
7位:アンダーウォーター・シティーズ
(Underwater Cities / V.スーヒー / デリシャスゲームズ)
8位:ニュートン
(Newton / N.マンゴーネ&S.ルチアーニ / クラニオ・クリエーションズ+アスモデ)
9位:ジャストワン
(Just One / L.ルディ&B.ソッター / ルポ・プロドゥクシオン+アスモデ)
10位:グルームヘイヴン
(Gloomhaven / I.チルドレス / フォイヤーラント)
【ドイツキッズゲーム賞2019】
コンセプト・キッズ
(Concept Kids – Tiere / G.ブージャノ&A.リヴォレ / ルポ・プロドゥクシオン+アスモデ)
Deutscher Spiele Preis:Preisträger 2019

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