2019年10月アーカイブ

ゲームマーケット大賞2019:優秀作品発表

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ゲームマーケット事務局は30日、1日に発表されていた二次審査通過15タイトルの中から、ゲームマーケット大賞2019の優秀作品5タイトルを発表した。この中からゲームマーケット2019秋前日(22日)に大賞が発表される。

ゲームマーケット大賞は、アナログゲームシーンのさらなる盛り上がりのために設立された賞で、国内最大のアナログゲームイベントであるゲームマーケット過去3回に発表された作品の中から、「なるべく多くのゲームマーケット来場者に満足していただける(面白いと思える)」「『ゲームマーケット大賞』受賞作だから遊んでみよう/買ってみようと思える」作品をセレクトし大賞を選出する。審査員は草場純氏、秋山真琴氏、ふうか氏、当サイトの管理人の4名。

第1回は『海底探険』、第2回は『ビンジョー×コウジョー』、第3回は『8ビットモックアップ』、第4回は『天下鳴動』が大賞に選ばれ、昨年の大賞『天下鳴動』は今年ホビージャパンが一般発売し、エッセン・シュピールにも出店されている。

優秀作品5タイトルの制作者には、翌年のゲームマーケットにおいて、一般ブースを1回無料で出展する権利と、授賞式のための交通費が贈られる。また、今回は大賞・特別賞の発表がゲームマーケット開催前に行われ、授賞式はゲームマーケット2018秋の会場内で行われる。

ゲームマーケット大賞2019:優秀候補作品発表

【ゲームマーケット大賞2019 優秀作品】
FILLIT(ラディアスリー)
FOGSITE(SoLunerG)
ポラリッチ(daitai)
横濱紳商伝デュエル(OKAZU Brand)
斯くして我は独裁者に成れり(クリエイティブAHC)

cosaicは11月29日、ロボット大戦ゲームの続編『エムブリオマシン ボードゲーム/玉座と辺境』を発売する。ゲームデザイン・志柿俊光&秋口ぎぐる、アートワーク・DE・RI、2~9人用、12歳以上、プレイ人数×15分、4200円(税別)。単体でも、前作『エムブリオマシン ボードゲーム』と組み合わせてもプレイ可能。

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グループSNE・秋口ぎぐる氏によるTRPGの世界観に基づくボードゲームの第2弾。サンプル機体9種(基本+改)とそれぞれに対応する機体デッキ、そしてマップやチット類という構成は前作と同じだが、「サテライトレーザー」や「光学迷彩」といった強力なSランク武装、「モンスターローラー」や「モンスタースコップ」などによる地形(マップ)変更効果、後方にも射撃できる「復座型機体」などが加わる。

1ラウンドKOも決して珍しくない、より派手かつ豪快なプレイでギリギリの緊張感が楽しめる。

内容物:ルールブック1冊、サマリー1枚、クイックスタート・ルールブック1枚、両面マップ(大・中・小)各1枚、ジョイントパーツ2枚、マップチット2枚、サンプル機体シート9枚、機体デッキ9組189枚、機体コマ9個、コマスタンド9個、追加武装カード9組37枚、トークン6種39枚、チット7種13枚、マーカー3種16枚、チームチット9枚、チームマーカー9枚、ラウンド表示ディスク1枚、ラウンドマーカー1枚、武装一覧3枚

揃えて大得点、囲んでボーナスタイル

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『アズール』がドイツ年間ゲーム大賞とドイツゲーム賞をダブル受賞して3年目。このゲームの特性として拡張が入れにくいということもあったのだろう。互換性のないスタンドアローンの作品である『シントラのステンドグラス』が昨年発売され、さらに今年この作品が発売された。お披露目となったシュピール'19のスカウトアクションで4位。新作が急増して何を遊んだらいいか分からなくなっているご時世に、安心して楽しめるシリーズとしてブランディングに成功したといえよう。『ドミニオン』は昨年の『夜想曲』で拡張11タイトル目を数える。『アズール』も(キースリングのアイデアが尽きない限り)まだまだ発売されそうだ。

シリーズといっても、共通するのはタイルを取り方だけである。円形のお皿に袋からランダムに4つずつタイルが置いてあり、手番には1つのお皿を選んでその中の1色を取る。残ったタイルは中央に行き、中央から最初に取る人はマイナス点になるスタートプレイヤータイルも引き取らなければならない。

なお今回はラウンドごとにジョーカー色があり、その色のタイルを1枚追加で取る(しかもジョーカーとしてどの色にでも使える)というルールが加えられている。1回の手番で取れる枚数が増え、ゲームのテンポが上がった。

さて獲得したタイルの置き方だが、今回は色別にひし形を(六芒)星状に配置する。1つの星の中には1枚で置けるところから6枚いるところまであり、全部揃えるには同じ色のタイルが1+2+3+4+5+6=21枚必要ということになる。なお中央の星も1~6枚だが、6色全部を使わなければならない。

ゲーム終了時には、完成した星で大得点が入るので、基本的に一色を集めていく作戦だが、ほかにも、1のマス全部、2のマス全部......4のマス全部の得点もある。前手番のプレイヤーの動向を見て考えたいところだ。

さて、マスとマスの隙間にはタイルを置かないスペースがある。これが勝敗の鍵となるボーナスタイルだ。このスペースの周囲4マスをタイルで囲むと、中央ボードからボーナスタイルを1~3枚選んでもらえる。このボーナスタイルがあると星の完成も早まるが、スペースは5と6のマスの外側か、複数の星の間にあるため、どうしてもいろいろな星に手を出さざるを得ない。そうなると星の完成が遠のくというジレンマがある。

どこから置いたらいいかな?なんて思っているとあっという間に中盤。テンポが早い分、うまく回らなくてそのまま終了ということもある。ゲームが進むにつれてボーナスタイルのスペースが囲みやすくなってくるので、こっちも出来た、あっちも出来たと終盤にかけてブーストがかかるのが気持ちいい。

6枚まで置けるマスができたことで、最終手番の人がまとめて引き取って大量失点という事態はだいぶ少ない(4枚までなら次のラウンドに持ち越しもできる)。その代わり、スタートプレイヤータイルの失点は、そのとき取ったタイル枚数分ということになった。たくさん取りにくくなったが、その分、選択肢の広さでカバーされている。

タイルの材質は『アズール』初代と同じだが菱形になっており、美しく並んでいくさまは壮観。タイル配置の仕方、コンポーネントの美しさともに、初代・二代とはまた違った魅力を持つ作品である。エッセン・シュピールの試遊卓ではド下手で最下位だったので(対面の御夫人がダントツ1位)、次はもっと上手くやりたい。

Azul: Summer Pavilion
ゲームデザイン・M.キースリング/イラスト・C.クイリアムス
プランBゲームズ(2019年)
2~4人用/8歳以上/30~45分

グループSNE/cosaicは11月29日、オリジナルマーダーミステリーゲーム『九頭竜館の殺人(The Murder at Cthulhu Manor)』(ゲームデザイン・秋口ぎぐる、7~9人用、15歳以上、120分)と『何度だって青い月に火を灯した(Once in a Bluemoon)』(ゲームデザイン・河野裕、黒田尚吾、6~7人用、15歳以上、150分)を発売する。各3200円。

専門のプレイスペースが開店するなど、日本で流行しつつあるマーダーミステリーゲーム(殺人などの事件が起きたシナリオが用意され、参加者は物語の登場人物となって犯人を探し出す/犯人役の人は逃げ切る正体隠匿推理ゲームの総称)。現在、主に台湾や中国から輸入されたものがプレイされているが、グループSNE/cosaicは国産オリジナルをパッケージ型(箱入り)シリーズとして展開する。

『九頭竜館の殺人』は館とホラーがテーマのノスタルジックな作品。デザインは「川上亮」として『人狼ゲーム』や『ガールズ・アンダーグラウンド』などの小説を手掛けている秋口ぎぐる氏があたった。降霊会や「太古の化け物」といった要素があり、クトゥルフ神話をテーマにしたTRPGが好きな人、また入門用としてもおすすめの作品だ。

内容物:ルールブック1冊、設定書×9冊、調査トークン各4個×9キャラクター分(合計36個)、キャラクターごとの部屋カード各4枚×9キャラクター分(合計36枚)、使用人部屋カード14枚、地下室カード3枚、塔カード3枚、特別な手がかりカード2枚、注釈カード2枚、エンディングブック1冊

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『何度だって青い月に火を灯した』は20世紀半ば、イタリアのマフィアにまつわる事件を題材にしており、ハードボイルドな雰囲気でプレイできる。小説家の河野裕とゲームデザイナーの黒田尚吾がタッグを組んだ本作。ボスの不可解な死、「組織のナンバー2」「ロープマン」など個性的なキャラクターの群像劇が楽しめる。

内容物:ルールブック1冊、設定書×7冊、調査トークン×35個+予備、キャラクターごとの初期カード×7枚、調査カード×72枚、施錠カード×1枚、エンディングブック1冊、それぞれのエピローグ×8部

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10月28日からクラウドファンディングで募集が始まった「あおもり絵合わせカードゲーム『チーキィ』」について、ルールが『ドブル』と同じだったことから批判が相次いでいる。

FAAVO:世界中が青森にハマる! あおもり絵合わせカードゲームを作ります! アーカイブ

『チーキィ』は青森県八戸市在住の大山知希氏が青森県をPRするために企画したカードゲーム。青森県の全市町村からピックアップしたイラストを用い、さまざまな組み合わせで8つずつ描かれた2枚のカードから、共通するイラストを素早く見つける。見つけたら指をさすという点を除いては『ドブル』と同じルールである。

クラウドファンディングサイトではカードゲーム『ドブル』を参考にしたことが明記されており、特許などについて弁理士と相談して「問題はありません」という判断を受け、「絵合わせカードゲーム+トランプ」というアイデアで特許を申請出願しているという。

これに関連して愛好者からは、「はっきり言って剽窃まがいではないですか」「ドブルは作者がいて、権利を持つ出版社がいて、それで商売をして生活しているから、みんなそこに配慮している」「ライセンスが一般的であり、それがデザイナーの権利として認識されている」「システムをオリジナルのものに再構築するか、ドブルの版元の許可を得るかして、再出発していただけたら」といった声がツイッター上で寄せられた。

これを承けて大山氏は、ボードゲーム業界に詳しい方に相談して、企画の練り直しやクラウドファンディングの取り下げなど、企画を見直すことを表明しているが、製品サンプルも出来上がっており、すでに進行しているプロジェクトをどこまで巻き戻せるか難しそうな状況だ。

ルールの無断転用については今秋、オインクゲームズの『エセ芸術家ニューヨークへ行く』に酷似した作品がドイツで発売されることになり、業界関係者から批判が相次いだばかり(TGiWニュース )。この批判を承けてかどうか明らかでないが、オインクゲームズの佐々木氏によると、アスモデ社はこの作品を増刷しないことにしたという。

Engamesは11月28日、ダイスを使ったステンドグラスゲームの拡張セット『サグラダ:パッション(Sagrada:Passion)』『サグラダ:5-6人用拡張(Sagrada: 5-6 Player Expansion)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・D.アンドリューズ&A.アダメスク、1~4(6)人用、13歳以上、30~45分、各2500円、3500円(税別)。プレイするには『サグラダ』基本セットが必要。

フラッドゲートゲームズ(アメリカ)から発売されているステンドグラス作りゲームの拡張セット。『サグラダ:パッション』は、優れたファサード(建物の正面デザイン)の拡張セット3部作の第1弾と位置づけられている。自分だけが使える固有の能力をもたらすインスピレーションカード、レアガラスダイスを使った新しい個人目標カード、新しい対称性やバランスに関する共通目標カードが入っており、モジュール式で好きなものを選んで組み合わせてプレイできるようになっている。


(写真は英語版)

内容物:レアガラスボード 6枚、インスピレーションカード 6枚、レアガラスダイス 6個、レアガラス個人目標カード 7枚、シンメトリー共通目標カード 6枚

Engames:【予約】サグラダ パッション【11/28発売】

『5-6人用拡張』では、追加された人数分のコンポーネントに加え、ダイストレイ(下写真)や個人ダイスプールボードも追加され、人数が増えてもスムーズなプレイが可能になる。

内容物:ダイス 40個、プレイヤーボード 2枚、窓パターンカード 6枚、道具カード 2枚、目標カード 6枚、個人ダイスプールボード 6枚、スコアマーカー 2枚、恩寵トークン 12個、ダイストレイ 1個、ルールブック 1冊

Engames:【予約】サグラダ 5-6人用拡張【11/28発売】

ドイツ・エッセンで10月24~28日にかけて開かれたメッセ「シュピール'19」について、主催のフリードヘルム・メルツ社は来場者が209,000人(前年比+19,000人)と予想を超えて新記録となったことを発表した。出展者1200団体(前年比+50)、新作タイトル数1500(前年比+100)、会場面積86000㎡(前年比+6000)と共にとどまるところを知らない勢いだ。

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急増する来場者を受けて、朝の入口をこれまでの南口ではなく中央口に変更。使用しない7番ホールを入場待機場とした(写真:フリードヘルム・メルツ社)

ボードゲーム専門誌『フェアプレイ』が会場内で実施している来場者のプレイ評価「スカウトアクション」は、コスモス社の協力トリックテイキングゲーム『ザ・クルー(Die Crew)』が1位。2位にはフォイヤーラントの重量級ゲーム『クリスタルパレス』と、ハンス・イム・グリュック社の『マルコポーロ2』が入った。

一方、オンラインで投票できるギークバズ(GeekBuzz)の1位はアポルタゲームズ『マグニフィセント(The Magnificent)』、2位はボード&ダイスの『トリスメギストゥス』、3位は『バラージ』。15位以内でスカウトアクションと重なっているのは『バラージ』(3位)のほか、『クーパーアイランド』(7位)『テラマラ』(10位)『アズール:サマーパビリオン』(12位)の4タイトルだけだった。

スカウトアクション1位の『ザ・クルー』はギークバズ123位、2位の『クリスタルパレス』は67位、『マルコポーロ2』は87位と評価が大きく異なっている。スカウトアクションは昨年の1位が『ベルラッティ』と『シティ・オブ・ローマ』で、どちらも今年のドイツゲーム賞に入っておらず、新作の急増とグローバル化の波で評価が多様になっているようだ。

【スカウトアクション 最終結果】
1位:ザ・クルー(Die Crew、コスモス)4.1
2位:クリスタルパレス(Crystal Palace、フォイヤーラント)4.0
2位:マルコポーロ2(Marco Polo II、ハンスイムグリュック)
4位:アズール:サマーパビリオン(Azul: Summer Pavilion、プランB)3.9
4位:バラージ(Barrage、クラニオ・クリエイションズ)
4位:カーニバル・オブ・モンスターズ(Carnival of Monsters、アミーゴ)
4位:レス・アルカナ(Res Arcana、サンドキャッスル)
4位:チーム3(Team 3、アバクス)
9位:ディノサウルスアイランド(Dynosaur Island、フォイヤーラント)3.8
9位:キッチンラッシュ(Kitchen Rush、ペガサス)
9位:ルーンストーンズ(Rune Stones、クイーン)
12位:カルトグラファーズ(Cartographers、ペガサス)3.7
12位:クーパーアイランド(Cooper Island、フロステッド)
12位:テラマラ(Terramara、クワインド)
15位:パームアイランド(Palm Island、コスモス)

最終日に行われたカルカソンヌ世界選手権は、昨年優勝の藤本巌郎氏と、今年の日本代表で2014年世界優勝の望月隆史氏が出場。2人とも予選5ラウンドを突破したが、準々決勝で敗退した。決勝はそれぞれ日本代表を破ったマリアン・クルカン氏(ルーマニア)対イン・チェンチェン氏(台湾)となり、昨年の準優勝者でもあるルーマニア代表のマリアン・クルカン氏が制した。

来年のシュピール'20は2020年10月22日~25日。


ミヤビ(Miyabi)

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起伏にとんだ地形で日本庭園づくり

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石、つつじ、もみじ、池の鯉、お堂の5種類を起伏をつけて配置して、美しい日本庭園を作るタイル配置ゲーム。ハバ社がファミリーゲームのラインナップもリリースして5年目、『アズール』シリーズが好調のキースリングがデザインした。

毎ラウンド、場に並んだタイルから1枚ずつ取って自分のプレイヤーボードに配置していく。タイルにある石やお堂の数だけその都度得点が入り、規定ラウンド終了後に各種のマジョリティーを競う。

配置のルールは、縦横にしばりがある。横の各行は配置できるものが決まっており、例えば石は一番下の行にしか置けない。縦の各列は1ラウンドにつき1回しか得点が入らず、満遍なくタイルを配置していかなければならない。キースリングの『ヴァイキング(ハンス・イム・グリュック、2007)』を彷彿とさせるこの2つのルールだけでも相当悩ましいが、考えることはほかにもある。

ひとつはタイルを重ねておくと、得点が上がること。2段目は2倍、3段目は3倍と『ナンバーナイン』式に得点が上がっていく。大きいタイルほど得点が高いが、置くためにはその下のマス全てにタイルがあることが必要で、高くなるほど難しい。最高の5段目まで先に積み上げることができればボーナスもあるが、すでにあるものを上書きしなければならなくなるだろう。

上書きすると困るのが最終得点計算である。ゲームが終わると、石やお堂が盤上にいくつ見えているかで一番多い人と二番目に多い人にボーナスが入る。そのため、ゲーム中から「この池はつぶしても1位は守れる」などと他のプレイヤーの動向を見ながら取るタイルを考えなければならない。

3人プレイで45分くらい。運の要素は、各ラウンドの最初に場に並べられるタイルの組み合わせだけで、『アズール』と同じくらいである。考えればきりがないようでいて、選択肢はさほど多くないため、ほどよい考えどころが心地よい(このあたりがキースリングの新境地といえるのかもしれない)。「あなたがそのタイルを取るなら私はこれを取る」みたいな駆け引きもあって、インタラクションもほどよい。

リプレイアビリティについても、指定されたパターンを作るとボーナスとか、1段目から登っていくカエルコマなど5つの拡張が入っており、1つずつでも、複数を組み合わせてもプレイできる。ドイツゲーム的で隙のないデザインに、今回のエッセン・シュピールのトレンドのひとつである和テーマ、非常に堪能できるボードゲームである。

Miyabi
ゲームデザイン・M.キースリング/イラスト・R.アムトール
2~4人用/8歳以上/45分
ハバ(2019年)

国際ゲーマーズ賞(International Gamers Awards)選考委員会は25日、エッセン・シュピール内の「ボードゲームギーク」ブースにて、今年の大賞作品を発表し、表彰式を行った。先月に発表されていた「一般ストラテジー部門」14タイトル、「2人用ストラテジー部門」6タイトルのノミネート作品の中から(TGiWニュース)、最終投票により『ルート』と『リンカーン』がそれぞれ大賞に選ばれた。

『ルート』はレダ―ゲームズ(アメリカ)からリリースされた作品で、それぞれ手番でできることも違う4種族の動物たちが、それぞれ異なる目的に沿って、勝利点を競う非対称ゲーム。オリジンズ賞やゴールデンギーク賞などアメリカで高い評価を受けた。日本語版がアークライトから取り扱われている。『リンカーン』はM.ワレスの2人専用ゲームで、PSCゲームズ(イギリス)から昨年発売された。今回は、どちらもドイツ語版がないのが特徴だ。

【国際ゲーマーズ賞2019】
(一般ストラテジー部門)


ルート
(Root / C.ウェールレ / レダーゲームズ)

(2人用ストラテジー部門)


リンカーン
(Lincoln / M.ワレス / PSCゲームズ)

International Gamers Awards

ドイツのボードゲーム専門誌『フェアプレイ』は24日、エッセン・シュピール会場内のブーストウェブサイトにてアラカルト・カードゲーム賞2019を発表した。識者の投票によって、『ベルラッティ(Belratti)』が1位に選ばれた。

『ベルラッティ』は、モーゲル社による協力カードゲーム。2枚の絵のいずれかに関連する絵を出して、それにダミーカードを混ぜ込み、関連する絵を当てる。どのように関連するかは明らかにできず、形が似ているのか、概念が近いのか、あれこれ推測しなければならない。日本ではゲームストア・バネストが取り扱っている。

ゲームストア・バネスト:ベルラッティ

2位はドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされたクニツィアの『ラマ』、3位にはドイツ年間ゲーム大賞の『ジャストワン』が入った。4位以下は次の通り。

【アラカルトカードゲーム賞2019】
1位:ベルラッティ(Belratti / M.ロート / モーゲル出版)
2位:ラマ(L.A.M.A / R.クニツィア / アミーゴ)
3位:ジャストワン(Just One / L.ルディ&B.ソーッタ / ルポ)
4位:愚かな牛(Blöde Kuh / F.ラッキー / ドライハーゼン)
5位:ネイティブ(Natives / トレーグラニック / コスモス)
6位:ティッピ・トッピ(Tippi Toppi / K.グルール / シュミット)
7位:キーフロウ(Key Flow / S.ブリースデールほか / R&Dゲームズ)
8位:キーフォージ(Keyforge / R.ガーフィールド / FFG)
9位:ピープマッツ(Piepmatz / M.リドルほか / ルックアウト)
10位:カラーズ(Farben / A.ジョヴ / シュピールヴィーゼ)

À la carte 2019: Krass Kariert

シュピール'19:プレビューナイト

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エッセンシュピールでは今年初めて、新作の体験会「プレビューナイト」が開かれた。ゲームマーケット開幕の前夜に、協賛する出版社が新作を持ち寄り、午後6時から夜中の1時まで好きなだけ遊べるというもの。年々新作も来場者も増える現状、混雑する会場内で遊べるボードゲームはそれほど多くない。その中でこのようなイベントへの需要が増しているのだろう。食事もつかない有料イベントだったにも関わらず、多くの参加者で賑わった。
その中で遊べたゲームは、軽いゲームを中心に6タイトル。

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キッチンラッシュ(Kitchen Rush/D.トゥルツィ&V.バリアルタキス/ペガサス)
アーティピアゲームズ(ギリシャ)が2017年に発売した同タイトルの作品をペガサス社がリメイク。プレイヤーが分担して料理を作り、制限時間(4~5分)内にお客さんに提供する協力ゲームである。アクションは砂時計で管理され、砂が落ちきらないと次のアクションに移れない。その砂時計を1人2本もち、注文を取り、食材を揃え、調理場で料理する。慣れるにつれて調味料を取ってきたり、皿洗いをしたりといった仕事が増える。

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多重塔(Tajuto/R.クニツィア/アバクスシュピーレ)
クニツィアの日本ゲーム。袋からパーツを取って六重の塔を積み上げていく。パーツを置くたびに瞑想ポイントが得られ、その瞑想ポイントで追加アクションを行ったり、タイルを購入してアクションや得点を増やしていく。ゲームの中心は袋からパーツを取るところで、六重の塔は大きい順に積み上げなければならないため、瞑想ポイントが高い小さいパーツほど失敗するリスクが高い。くじ引きのような感じだが、1つはキープしておけるので少し先を見越した行動もできる。

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ハウスフリッパーズ(House Flippers/J.ビットナー&A.セドタル/スィットダウン)
『マジックメイズ』のスィットダウン社による砂時計を使ったスピードゲーム。砂時計が落ちるたびに手に入る資材を使ってカードを手に入れ、そのカードに描かれた資材でさらに上級のカードを手に入れていく。こうしてレジャーを規定枚数、手に入れたら勝利。砂時計はどんどん増えていき、落ちるたびにすかさず逆さまにしていくため、ほかのプレイヤーのことなどかまっていられないくらい夢中になるゲームである。

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アートボックス(Artbox/A.リス/ラヴカゲームズ)
お題を4つのダイスで指示された△□○/で表現するお絵描きゲーム。みんなが描き終わったらランダムに並べ、皆からお題カードを集めダミーを追加してシャッフルし、どの絵がどのお題かを当てる。『ぽんこつペイント』よりもさらに不自由だが、慣れるにつれて意外と伝わる絵が描けるものである。

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アウトバック・クロッシング(Outback Crossing、ミュッケシュピーレ)
オーストラリアの動物タイルを袋から引いてボード上に並べ、得点が高い列の所有権を争うタイル配置ゲーム。自分が所有権コマを置いた列に、同じ動物がたくさんいるか、全部違う動物ならば得点になる。タイルの位置を交換したり、所有権コマを移動したりできるアクションタイルが結構入っていて逆転要素が多い。得点の高いタスマニアデビルの行方が勝敗を分ける。

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アヌビックス(Anubixx/F&H.オルトレップ/NSV)
ダイスを振って出た色の石に印をつけ、ピラミッドやオベリスクを建設するロール&ライトゲーム。4つのダイスから親が2つまで選び、残りをほかのプレイヤーが使える。色が合わなければ石切場から取ってくることもできるが、石切り場では石の色に制約がある上に、使えば使うほど得点が減るので悩ましい。

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25時発で中央駅に行くシャトルバスもあったが、そんなに遅くまで遊んでいてはさすがに翌日に響くので地下鉄の終電で帰宅。明日からが本番だ。

シュピール'19:開幕

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10月24日(木)、ドイツ・エッセンにて、世界最大のボードゲームメッセ「シュピール(Spiel)」が開催される。日曜日までの4日間で20万人(前年比+1万人)の参加を見込む。

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36回目を迎え、ボードゲーム・カードゲームメインとしては世界最大のイベント。出展者数も昨年の1150団体から1200団体(53カ国)に増え、新作は昨年の1400タイトルから1500タイトルに増加。会場面積も80000㎡から86000㎡へと拡大し、2006年と比べて2倍になった。この間、出展団体数は倍増していないが、これは面積の大きいブースを取る団体が増えているためである。

新作の急増を受けて今年初めて、新作を試遊できるイベント「プレビューナイト」が行われる。65団体が参加し、開幕前日の18時から25時まで行われる。また金曜日を「教育者の日」として教育におけるボードゲームの可能性を探るフォーラムが開かれ、教師を始めとする教育関係者や専門家が議論を行う。

ほかにも土曜日には図書館など公共施設でのボードゲーム、イランのボードゲーム事情(関係者は入国許可が降りなかったが決行)、ユーチューブやポッドキャスト、ポータルゲームズの20年、ボードゲームは世界をいかに豊かにするかという5つのテーマでパネルディスカッションが開かれる。

innospiel2019.jpg革新的なボードゲームを顕彰する「イノシュピール(innoSPIEL)』は3回目。『マジックメイズ』『クールランニングス』に続いて今年選ばれたのは『壁をぬけて』。ツォッホ社の製品で、ゲームボードを回転させ、下にある磁石によって盤上を変化させることができる。メビウスゲームズで取り扱い中。ノミネートは『ディテクティブ(Detective)』『キーフォージ(Keyforge)』。

さらに今回初めての試みとして、4日間にわたってストリーム配信が行われる。専用の会場を用意し、ダイスタワーのT.ヴァーセル氏などが新作を紹介する。撮影で使われる特製ボードゲームテーブル(5000ユーロ相当)はwww.gleam.ioの賞品として提供されることになっている。

最後に、ボードゲーム出版社協会がボードゲーム市場を報告。前年比4%増、5年前と比べると4割増となっており、ファミリーゲーム、大人向けゲームが14%増と高い伸びを見せている。ジャンルとしては脳トレ&論理ゲーム、脱出ゲーム、カードゲーム、ダイスゲーム、ワードゲームが人気で、コンポーネントが豪華な50ユーロ(国内価格7000円)前後の高価なボードゲームもよく売れている。一方キッズゲーム、未就学児向けゲームははやや減少傾向であるという。

Engamesは11月28日、『グレンモアII:クロニクルズ(Glen More II: Chronicles)』を発売する。ゲームデザイン・M.クラマー、イラスト・J.コーテス、2~4人用、12歳以上、90~120分、9900円(税別)。

2010年にアレア(ドイツ)から発売された作品のリメイク。ファンテイルズ社(ドイツ)がキックスターターで資金を募集し、3700人が19万ユーロ(2300万円)を出資して製品化される。

各プレイヤーはスコットランドの一族を率い、中世から19世紀にかけて領地と富を増やす。そのため牧場を作り、ウィスキーの原料となる麦を育て、商品をいろいろな市場に売り、お城などの特別な景観を手中に収めていく。

時間トラックにはタイルが並んでおり、コマが一番後ろにいるプレイヤーが好きなだけコマを進めてタイルを取る。獲得したタイルはコストを支払って自分の領地に並べると、そのタイルと隣接するタイルが稼働し、資源を生み出したり、次にタイルを置ける場所を変えたり、勝利点を得たりできる。

タイルの山がなくなったらラウンド終了で、手持ちのウィスキー樽などを比べて、一番少ない人との差分で得点が入る。4ラウンドの後、金貨や景観でボーナス、領地の大きさでペナルティーを受けて勝敗を決める。

アレア版と比べてタイルが大きくなり、コンポーネントやアートワークも一新。新しいメカニズムとバランス調整を加えている。新しいメカニズムというのは8つの拡張(「クロニクル」)のことで、小舟で領地にある川でレースしたり、時間トラックに中立のコマが登場したりする拡張から、1つか2つを選んで自由に組み合わせることができる。また、人物タイルに投資して勝利点や特殊能力を得られるという追加要素も加わる。

Engamesのサイトで予約するとプロモーション類が付属するほか、限定生産メタルコインやサードパーティー製インサート(別売)のアドオン権も得られる。

Engames:グレンモアII:クロニクルズ

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Engamesは11月28日、『探偵クラブ(Detective Club)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・O.ネフスキー、イラスト・M81スタジオ、4~8人用、8歳以上、45分、4000円(税別)。

オリジナルはI♥ゲームズ(ウクライナ)から2018年に発売された作品。美しいイラストを使った推理力と洞察力のゲームだ。

親はお題を心のなかで決めて、そのお題にふさわしいカードを1枚出す。そしてそのお題をメモ用紙に書いてほかのプレイヤーに渡す。その中に、お題が書かれていないメモ用紙があり、そのプレイヤー(共謀者)をあぶり出すことがゲームの目的となる。

2枚のカードを出した後、親がお題を発表し、各自そのお題にどう合致しているのかを説明した後、投票で共謀者を決める。正解者は得点、正解者が1名以下だったら親と共謀者の得点になる。

親はできるだけ伝わりにくいお題を考えることになるため、想定外のミスマッチが笑える作品。『ディクシット』のような幻想的なイラストカードからのひらめきと、『エセ芸術家ニューヨークへ行く』のようなあぶり出しが楽しい。

Engames:探偵クラブ

東京・中目黒のボードゲームバー「GALLERIA6」で10月25日(金)と26日(土)、エッセン・シュピールのパブリックビューイングが行われる。19:00~22:00、通常料金のみ。

24日から4日間にわたって開かれる世界最大のボードゲームイベント、エッセン・シュピールを会場から映像でレポート。店内のプロジェクターで、お酒を片手に見る。

ボードゲームを趣味とする映像の専門家が現地で撮影し、録画した動画を店舗で配信する。内容は日本からの出展者や参加者などのインタビューなどを予定。通信環境によっては生配信も試みる。

「GALLERIA6(ガレリアシックス)」は今年3月にオープンしたボードゲームカフェバー。地下鉄中目黒駅徒歩8分。

escaperoomJ.jpgジーピーは2020年1月24日、『エスケープルーム ザ・ゲーム(Escape Room: The Game)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・未公開、イラスト・R.マクドナルド&S.ゴイク、3~5人用、16歳以上、60分、4800円(税別)。

2016年の発売以来、11カ国語版がリリースされている謎解き・脱出ゲーム。時を刻む時限限置からリアルなサウンドが流れ、閉じ込められた臨場感を味わえる。

封筒から中身を出してゲームスタート。謎を解き、時限装置(クロノデコーダー)に正しい鍵を挿せば、装置が止まり脱出成功となる。ただし制限時間は60分。脱出するためには、仲間と協力して謎を解かなければならない。

ネタバレ厳禁だが、3つのシナリオを同梱している。時限装置の側面には謎を解くヒントが隠されていることも......。『EXIT 脱出:ザ・ゲーム』『アンロック』と共にボードゲーム界に脱出ゲーム旋風を巻き起こした、新しいタイプの謎解き・脱出ゲームだ。

時限装置を使う追加の脱出ゲームも10作品以上リリースされており、来春4月に第1弾『エスケープルーム:マーダーミステリー』(予価1500円)、7月に第2弾の発売が予定されている。

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elmaestroJ.jpgホビージャパンは11月中旬、フランスのお絵描きコミュニケーションゲーム『エル・マエストロ』日本語版を発売する。ゲームデザイン・V.フルカド、イラスト・S.エスカパ、3~8人用、8歳以上、30分、3000円(税別)。

オリジナルはティキ出版(カナダ)から今春発売された作品。親の「エアお絵描き」を見て、親が見た絵を再現するというお絵描きゲームだ。

プレイヤーの1人が「マエストロ」となって、自分が見た絵を、オーケストラの指揮者のように指先で空中に絵を描き、ジェスチャーで組み合わせる。絵にタイトルはないが、サルとバナナ、ボウリングピンとボールというように2つのものが描かれている。

ほかのプレイヤーはそれを見て自分の用紙にできるかぎり同じ絵を描き、それを再現します。描き終わったら、各プレイヤーは自分の描いた2つの絵それぞれに名前を付ける。この名前がもともとの絵と一致しているかによって得点が入るほか、絵の完成度でも芸術点が加えられる。

正解者がいればマエストロも得点し、4ラウンドで合計得点を競う。エアお絵描きの伝わらなさを楽しむコミュニケーションゲームだ。

内容物:イーゼル、作品カード、回答用紙、鉛筆、ゲームのルール

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expancityJ.jpgホビージャパンは11月中旬、都市建設ゲーム『エクスパンシティ(Expancity)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・A.カトラー、イラスト・C.ポール、2~4人用、12歳以上、60~90分、7000円(税別)。

今夏日本語版が発売された『チーム3(グリーン/ピンク)』のデザイナーが制作し、ブレイキングゲームズ(アメリカ)から昨年発売された作品。ブロックを積み上げて摩天楼を作る。

手番には手持ちの住居/商業地域タイルを配置し、自分の色のブロックを置いてビルを建築する。屋上バーツを置くとビルは完成し得点になる。また、公開されている都市目標や、自分だけがもっている契約書の条件を達成することによってもボーナスが入り、その合計点を競う。

公園、学校、ショッピングモールなどを近くに配置してビルの価値を上げることもできるが、契約の達成にはほかのプレイヤーとの協力が必要で、協力と競争のバランスが勝敗を決める。都市は区画ごとに、階層ごとに次第に拡大していくため、入念な都市計画も求められるだろう。

近隣住民にとって最高のビルを建築し、最も成功した都市計画家・不動産開発業者となるのは誰か?

内容物:施設タイル 61枚、ビル・ブロック 4色×56個、マンションの屋上 20個、商業ビルの屋上 20個、契約カード 50枚、ゲーム終了時のゴールカード 6枚、早見表 4枚、タイルバッグ 1枚、得点ボード 1枚 他

BrassLancashireJ.jpgアークライトは11月28日、『ブラス:ランカシャー(Brass: Lancashire)』『ブラス:バーミンガム(Brass: Birmingham)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・M.ワレスほか、イラスト・L.コセット&D.マンモリティほか、2~4人用、14歳以上、60~120分、各8200円(税別)。相互に独立したボードゲームで、混ぜてプレイすることはできない。

ウォーフロッグ社(イギリス)より2007年に発売された『ブラス』のリメイク。ロクスリー社(カナダ)が昨年、ルールを分かりやすくし、アートワークを一新して「ランカシャー(黒)版」として発売し、さらに新マップで「バーミンガム(白)版」も製作した。製品化にあたってはキックスターターで資金を集め、14000人が170万カナダドル(1億4000万円)を出資した。

BrassBirminghamJ.jpgどちらも1770~1870年、産業革命期のイングランドを舞台とした経済戦略ゲーム。運河と鉄道を敷設し、さまざまな産業施設を建設することで、自らの影響力の拡大を目論む。カードを出して、対応する都市に建物を作り、そこから線路を延ばしていくが、お金もかかり、借金も含めた資金繰りのマネージメントも求められる。

『ブラス:ランカシャー』は木綿や石炭が豊富に生産され、産業革命の中心地となったランカシャー地方(主要都市 マンチェスター、リヴァプールなど)が舞台。港、紡績工場、船、炭鉱、鉄工所を建設し、運河から鉄道の時代へと乗り遅れないで発展させる。

内容物:ゲーム盤 1枚、個人ボード 4枚、人物タイル 4枚、収入マーカー 4個 ・勝利点マーカー 4個 ・運輸タイル 56枚、産業タイル 148枚、カード 66枚、早見表 4枚、硬貨 77枚、トークン類 40個、仕切りタイル 1枚、ルール説明書 1冊、遠方市場マーカー 1個、遠方市場タイル 12枚(※カードサイズ 63.5mm×89mm)

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『ブラス:バーミンガム』は鉄鋼業を中心に「ブラック・カントリー」と呼ばれた重工業地帯ウェスト・ミッドランズ地方(主要都市 バーミンガム、バートン等)が舞台。窯元や醸造所といった新施設が登場し、新たな資源「ビール」が戦略のカギとなる。

内容物:ゲーム盤 1枚、個人ボード 4枚、人物タイル 4枚、収入マーカー 4個、勝利点マーカー 4個、運輸タイル 56枚、産業タイル 180枚、通常カード 64枚、ワイルドカード 8枚、早見表 4枚、硬貨 77枚、トークン類 63個、ルール説明書 1冊、商人タイル 9枚(※カードサイズ 63.5mm×89mm)

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ゲームマーケット先行体験会「フォアシュピール2019秋」が11月2日に幡ヶ谷区民会館(京王線幡ヶ谷駅徒歩5分)、11月3日に渋谷の千駄ヶ谷区民会館(地下鉄明治神宮駅徒歩8分)で開催される。両日とも10:00~16:00、入場料500円で、事前予約チケット制で各400名。

11月23・24日に東京ビッグサイトで開かれるゲームマーケットの新作を、事前に体験できるイベント。今年5月に続いて2回目の開催で、出展サークルは約60団体から111団体と2倍近くになった。

当日は時間が限られている上に、体験卓もなかなか空かない状況が多い中で、購入ミスマッチを減らすことで、参加者にとっても出展者にとってもメリットのあるイベントを目指す。

出展者一覧、事前予約は下記ウェブサイトから。1日目のほうがチケットが残り僅かになっている模様だ。

フォアシュピール公式 link

vulcanus.jpgアークライトは11月28日、怪獣災害戦略ボードゲーム『ボルカルス』を発売する。ゲームデザイン・上杉真人(I was game)、イラスト・開田裕治&中村豪志、2~4人用、10歳以上、60~80分、4980円(税別)。

今春のゲームマーケットで発表 された連作ボードゲームプロジェクト『KAIJU ON THE EARTH(カイジュウ・オン・ジ・アース)』の第1弾。富士山の火口から出現し、全身から溶岩を噴出して進路を焦土と化しつつ東京に近づく怪獣「ボルカルス」に「怪獣緊急対策本部」が対峙する。

怪獣プレイヤー1人と人間チーム1~3人による1対多ゲーム。怪獣プレイヤーは「ボルカルス」を操作し、東京の街で破壊の限りを尽くす。自身のもつ強大な力で街を炎上させ、壊したランドマークを増やしていく。一方、人間チームは怪獣の攻撃によって引き起こされる災害から、消防隊や自衛隊を動かして市民や街を守る。さらに怪獣の撃退方法を見つけ、直接攻撃することによって勝利することもできる。

人間チームは協力して計画を立てながらゲームを進めるが、ときには怪獣に作戦を察知され、台無しにされてしまうかもしれない。うまく避ける話し合いや情報交換の仕方も戦略のひとつとなる。怪獣、消防隊、自衛隊など立体コマに加え、東京マップボード・怪獣用ボード・人間用ボード・アクションカード・イベントカードなど、充実のコンポーネントで怪獣映画の世界を表現。シリーズ第1弾にふさわしい、臨場感あふれる怪獣ゲームだ。

内容物:ボード(マップ、計画、人間、怪獣) 4枚、イベントカード 14枚、アクションカード 48枚、サマリーシート 4枚、タイル/チップ/マーカー 65個、コマ(怪獣、消防車、自衛隊、市民、要人、溶岩) 110個、砂時計(1分) 1個、説明書 1冊(※カードサイズ:63×88mm)

現在、先行予約がクラウドファンディングサイトMakuakeで受付中。ゲームマーケット受け取りが5000円、配送受け取りが6000円(いずれも税込)。Makuake限定特典として特殊イベントカードがついてくる。目標額10万円は開始1時間で達成した。11月15日まで。

来週木曜日からドイツ・エッセンで始まる世界最大のボードゲームイベント「シュピール」に、イランの出版社の参加が難しい情勢となっている。

参加できないでいるのは「ペルシアンダイス/リアリティーゲーム」のソーラブ・モスタギム氏ら7名。「シュピール」でブースを構えて出展するほか、「イランのボードゲーム」というパネルディスカッションが開かれる予定だった。イランは2013年に国内初のボードゲームカフェができてから、今日では首都テヘランに50店舗、国内全体で300店舗まで広がり、昨年はボードゲームの総販売数が100万セットを超えたという。

ところが今月になってテヘランのドイツ大使館が、彼らのドイツへの入国申請を却下したことが判明。亡命を懸念したのではないかと参加者の一人はみている。

イラン人チームは共同でヨーロッパ議会やドイツ外務省に書簡を送ったほか、ツイッターでこの問題の拡散を呼びかけているが、開幕数日前というタイミングで、参加は難しくなっている。

BoardGameGeek News: Iranian Publishers Denied Visas to Germany for SPIEL '19

rumblenation.jpgホビージャパンは11月中旬、戦国ボードゲーム『天下鳴動』を一般発売する。ゲームデザイン・与儀新一、イラスト・影山徹、2~4人用、10歳以上、30分、2600円(税別)。

77spieleがゲームマーケット2017秋に発表し、第4回ゲームマーケット大賞で大賞を受賞した作品。初版は飾りのない白黒ボードだったが、今回は美麗なパッケージとなった。

プレイヤーは戦国武将となって、日本全国の城取り合戦を繰り広げる。手番には3つのダイスを振って組み合わせ、その数字の城に自分の兵士コマを送る。最後は城ごとに多く兵士を配置したプレイヤーに得点が入るエリアマジョリティーがゲームの基本だ。ダイス目がよくないときは、軍略カードで戦況を変えることもできる。

全員の兵士コマを置き終わったら、数字の低い城から順に得点計算を始めるが、1位を取れると、隣接する城に援軍を送ることができる。それによってまた1位を取れれば、さらに隣接する城へ......というように連鎖反応が起こって戦果がダイナミックに変わっていく。

「流動的なエリアマジョリティが、『点数の低い順に解決する』と『援軍』というシステムで簡単に無駄なく実現されているところが素晴らしい」(草場純氏)、「シンプルなルールでありながらジレンマを抱える、ユーロゲームにも負けない傑作」(秋山真琴氏)、「陣取りの入門としても素晴らしい作品」(ふうか氏)とゲームマーケット大賞審査員も一同に勧める作品だ。

内容物:地図ボード 1枚、チップ 3種計25枚、兵コマ 72個、援軍コマ 30個、軍略カード 24枚、サイコロ 3個、プレイヤーマーカー 4個、説明書 2部

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meeplecircuswaaJ.jpgアークライトは11月21日、拡張セット『ミープルサーカス 猛獣&空中ショー!(Meeple Circus: The Wild Animal & Aerial Show)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・C.ミレー、2~5人用、8歳以上、45分、2200円(税別)。プレイするためには『ミープルサーカス』基本セットが必要。

昨年に日本語版が発売された曲芸バランスゲームの拡張セット。クマやライオンがサーカスの仲間加わるほか、ジャンプ台を使った空中曲芸が楽しめる。

新たな演目タイルをはじめ、観客の期待カード、猛獣のミープルなどがゲームに追加される。青と黄色だけだった基本セットから、赤の曲芸師も入り、より高く、よりアクロバティックに積み上げなければならない。

雄々しきライオンとクマのステージ、そして宙返り師と軽業師による息を吞むような空中曲芸で、ショーを盛り上げよう!

内容物:赤の曲芸師ミープル 5個、スーパースター・ミープル 4個、宙返り師用ジャンプ台 1個、観客の期待カード 8枚(各色2枚)、スーパースターの演目タイル 4枚、第三幕の演目タイル 8枚、シールシート 1枚、ルールブック(追加ルール付き)1冊

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prehistoryJ.jpgアークライトは11月21日、『プレヒストリー ~先史文明のいしずえ~(Prehistory)』を発売する。ゲームデザイン・A.スゾーギ、イラスト・G.ポズガイ&A.スゾーギ、2~4人用、12歳以上、60~120分、10000円(税別)。

『アヴェ・ローマ』の作者がデザインし、Aゲームズ(ハンガリー)から2018年に発売された作品。キックスターター発で、1200人が76000ユーロを出資して製品化された。紀元前、石器時代の部族の長となって探索や征服を行い、最も豊かな部族に進歩させることを目指す。

ゲームのメインは「リソースプレイスメント」で、置くものはワーカーではなく資源である。毎ラウンド、春に新しい資源マーカーが手に入り、これをボード中央に配置して特定のアクションを実行する権利を得る。夏には逆順に中央から資源を取り、アクションマーカーとして支払って、採取、狩猟、壁画、儀式などのアクションを実行する。

秋には別ボードのマップ上で移動してテリトリーを広げたり、新しい拠点を設置したり、人口を増やしたり、追加の資源を取ったりして勝利点を上げ、その合計点で勝敗を決める。

1つのキューブを資源とアクションの両方で使い、2つのボードを同時進行するというひねりのきいた作品。キックスターターのストレッチゴールで付属した3種の拡張ルール「略奪部族の襲来」「キャラクター」「追加タイル」が同梱され、ソロプレイにも対応する。

内容物:プレイヤーボード 4枚、タイル類 187 枚、カード類 64 枚、ラウンド概要タイル 1枚、資源/アクショントークン 120 個、回転軸(灰色) 6個、ゲーム盤 1セット、コマ 52 体、ディスク 20 個、手番順マーカー 4個、ルール説明書 1冊 【拡張用内容物】・タイル類 49枚、行動ボード 1枚(※カードサイズ:68 × 44mm)

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mandalaJ.jpgホビージャパンは11月中旬、2人専用カードゲーム『マンダラ』日本語版を発売する。ゲームデザイン・T.ベンジャミン&B.ギルバート、イラスト・K.フランツ、2人用、7歳以上、20分、3000円(税別)。

ルックアウトシュピーレ(ドイツ)が今年発売した作品。2人用ゲームシリーズにも力を入れている同社の『アグリコラ:牧場の動物たち』『ル・アーブル:内陸港』『カヴェルナ:洞窟対決』『パッチワーク』『路面電車』などに続く新作だ。輪廻がテーマで、布製のプレイマットに描かれた2つの曼荼羅に配置して、価値の高いカードを集める。

ゲームのはじめには、どのカードが価値が高いかは分からない。手札を6枚ずつと、勝利点の山札(「器」)に2枚ずつもつ。カードはルールにしたがって中央(「曼荼羅」)か自分側の場札(「川」)に置く。「曼荼羅」に置けばカードが補充でき、「川」に置けば「曼荼羅」の支配を強められる。

1つの「曼荼羅」に6色集まったら完成で、「川」に置いたカード枚数によって交互に中央の色を取り、「川」と「器」に加える。山札がなくなるか、「川」が6色揃うとゲーム終了で、「器」のカードを、「川」の色の組み合わせによって得点化し、合計の多いほうが勝つ。

3つのカード置き場が絡み合い、秘術のように奥が深いカードゲームだ。

内容物:布製のプレイマット1枚、カード110枚、ルールシート

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100円ショップのダイソーで取り扱われている「ケースandケース」が、ボードゲーム愛好者の間で人気となっている。品切れで買えなかった、注文して取り寄せてもらったという声も相次いでおり、入手のために東奔西走しているような状況だ。

商品は2分割と4分割があり、18cm×8.5cm×2.5cmのケースの中に小さいケースが入っている。小物が多いボードゲームは、種類別にジップ袋に入れて収納するのが一般的だが、出し入れの手間がかかる。これに対し、「ケースandケース」は蓋を開ければそのまま使えるので手間がかからず、見た目にもきれいというのが人気の理由らしい。

『カタン』のようにプレイヤーカラーに分かれている小物は、プレイヤーごとに1つのケースに入れておけば、ケースごと各プレイヤーに配ればすぐにゲームを始められる。遊び終わった後に各自が自分の分をケースにしまえば、片付けの手間が省かれるだけでなく、紛失も防げるだろう。

これまでも「ピルケース」が使われていたが、飲み薬と比べてボードゲームの小物は大きいため、パーティションが小さくて入らないという欠点があった。「ケースinケース」はアクセサリー、ヘアピン、サプリメントなどの用途を想定しているため、この欠点も解消されている。

お近くのお店になければ取り寄せ注文も可能。

ボードゲーム便利グッズ・アプリ

undo1J.jpgホビージャパンは11月中旬、『アンドゥ―新たな運命の織り手(Undo)』シリーズ3タイトル「桜祭り(Das Kirschblütenfest / Cherry Blossom Festival)」、「路地裏の血(Undo: Blut im Rinnstein / Blood in the Gutter)」、「過去からの呪い(Fluch aus der Vergangenheit / Curse from the Past)」の日本語版を発売する。ゲームデザイン・L.ザッハ&M.パルム、イラスト・L.フレーリッヒ&L.レンツ、2~6人用、10歳以上、45~90分、各1800円。

タイムトラベルで事象を改変して、死すべき運命をやり直し(アンドゥ)、過去の殺人事件を防ぐ協力型のストーリーテリングゲーム。デザインは『悪魔城への馬車』の2人が担当している。オリジナルはペガサスシュピーレ(ドイツ)が今春発表した。マニュアルがなく、最初のカードから読んでいくことでゲームを始められる。

undo2J.jpgゲームは殺人現場からスタートする。そこにある情報を読んだら、事件の○分前、○時間前、○年前といったタイムトラベルの行き先を選ぶ。行き先のカードを読み、三択で選んでカードを取ると、事件を回避できる可能性が得点で指示される。移動のたびに時間カードがなくなっていき、最後に獲得したカードの得点で成績を決める。次のゲームは、よりよい成績を目指して再チャレンジすることになるだろう。

第1作『アンドゥ-新たな運命の織り手:桜祭り』は2000年、日本の岡山が舞台。自宅の居間に力なく横たわる、古風な青い背広を着た60代の男。そばには割れたグラスワインと車いすの女性の写真。そして机の上には数本の桜の枝が ――なぜ彼は死ななければならなかったのか?

undo3J.jpg第2作『アンドゥ-新たな運命の織り手:路地裏の血』は1929年、アメリカ・シカゴが舞台。汚れた通りの行き止まりで敷石の上に力なく横たわる20代の男。血まみれになった白いシャツと胸と背中に穿たれた弾痕。右手には緩められたネクタイ、そして左手にはテディベア......いったい彼に何が起きたのだろうか?

第3作『アンドゥ-新たな運命の織り手:過去からの呪い』は1994年、ドイツ・ベルリンが舞台。ホテルの五階から手すりをこえて落ちていく一人の老女。目に浮かぶのは恐怖ではなく、今起きたことへの苦悩。手にした金髪の房を見て愛しそうに微笑みながら彼女は地面に衝突し、最期の一呼吸が、冷たい空気の中で小さな白煙となった。彼女に何が起きたというのだろうか?

過去をたどり、時間の流れを改変し、悲惨な死を回避するため、ストーリーに散りばめられたヒントを読み取り、みんなで知恵を出し合って推理しよう。

内容物(各商品共通):大カード25枚、小カード60枚

ジーピーは13日、台風19号で浸水や停電などの被害を受けた方に、『カタン スタンダード版』を100個予定で無償提供することを発表した。自薦他薦を問わず、メールまたはFAXで希望を受け付ける。

12日に静岡から東北を襲った台風19号は浸水被害1万棟以上、停電4万戸以上という広範で甚大な被害をもたらした。ジーピーでは「甚大な被害を受けた方に少しでも安らぎとなる、楽しい時間を提供できれば」と電気を使わないボードゲームを提供することを決定した。

今回の対象は、浸水や停電などで避難を余儀なくされている方を優先する。応募はメールに被害の現状と送り先を記載のこと。

400万戸以上が停電した東日本大震災では節電が呼びかけられ、ボードゲームが各家庭や避難所で活躍した経緯がある。

メール:catan@gp-inc.jp
FAX:03-3950-8895

シュピール'19:シュピールヴィーゼ出版

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ノヴァルナ(Nova Luna)
ゲームデザイン・U.ローゼンベルク(C.ファン・モーセル)、イラスト・L.ジーグモン、1~4人用、8歳以上、30~60分。
『パッチワーク』と『ハビタッツ』のミックス作品で、ローゼンベルクがモーセルの『ハビタッツ』を中心的な要素に絞り込み、『パッチワーク』のドラフトメカニズムを加えた。
月の周回を表すコマを進めてタイルを取る。取る順番は常に後ろにコマがあるプレイヤーで、タイルによって異なるマス数だけコマが進む(『パッチワーク』方式)。タイルには色と共に、0~3つのタスクがあり、隣接するタイルの色が揃えば達成したことになる(『ハビタッツ』方式)。先に16のタスクを達成した人が勝者となる。隣接していなくても同じ色が続いていれば達成に使うことができるため、タイルの選択と効率の良い置き方が勝敗を分ける。
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エビデンス(Evidence)
ゲームデザイン・O.レオンタリティス、イラスト・M.ブラハ、2~5人用、8歳以上、20~30分。
ミイラ、イェーティ、ネッシーなど未確認生物の6つの場所を訪れて、隠された情報から勝利点をあげるゲーム。
ゲームの始め、各プレイヤーは手札を6枚持っている。順番にこの手札を、勝利点を倍増させる「ニュース」と交換していく。もう1つ倍増させるものはカードの中に隠されており、そこに各色でどのカードに価値があるかが示されている。ラウンドが進むごとに、それぞれの色の「調査」に価値があるか、ほかの色に移ったほうがよいか、だんだん情報が出てくる。

(写真:Boardgamegeek)

ボドゲde遊ぶよ!! phase 13-12

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ウィングスパン(Wingspan)

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遊び心いっぱいのカード効果

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自分の鳥獣保護区にいろいろな鳥をたくさん集めるバードコレクションゲーム。アメリカの女性デザイナーの作品で、ストーンマイアーゲームズ(アメリカ)から今春発売され、フォイヤーラントシュピーレによるドイツ語版がドイツ年間エキスパートゲーム大賞とドイツゲーム賞をダブル受賞している。

全部が異なる170種類の鳥カードにはさまざまな特殊効果があり、自分のプレイヤーボードに並べてそのコンボを楽しむというのが、このゲームの基本的な楽しさである。

手番にはアクションコマを1個消費して、餌を獲得するか、卵を取るか、餌や卵を支払って手札の鳥カードをプレイヤーボードに配置するか、山札か場札から手札に鳥カードを補充する。

プレイヤーボードは森林、草原、湿地に分かれており、鳥カードの置ける場所(生息領域)が決まっている。餌を獲得すると森林、卵を取ると草原、鳥カードを補充すると湿地の列の鳥カードが右から順に発動する。鳥カードを追加するほど、効果が累積し、1アクションでできることが増えていく。

カードの効果は餌、卵、手札の鳥カードを増やすもののほか、山札や手札の鳥を捕食して得点にしたり、餌を蓄えて得点にしたりするもの、ほかのプレイヤーのアクションに連動して得をするものなどがある。

とりわけこのゲームの特徴だと思われるのは、ほかのプレイヤーも得するアクションの存在だ。みんなに餌をばらまいたり、卵を増やしたりする。「もう1つ餌があればこの鳥カードが出せるのに......」などと思っていたら前のプレイヤーのアクションで餌が降ってきたときの嬉しさ!

共存共栄ばかりではなく、競争もしっかり用意されている。各ラウンドの最後に、「草原にいる鳥の数」「平地の巣にある卵の数」など、予め発表されていた条件で順位を決め、得点が入る。ラウンド終盤は、この条件を達成するための調整もしなければならず、アクション数は足りないくらいだ。

ゲーム終了時には、鳥カードの点数、各ラウンドでの点数、自分だけのボーナス条件(ゲームの最初に配られ、ゲーム中に追加もできる)による点数、捕食した鳥や蓄えた餌による点数を合計して勝敗を決める。全部頑張るのは難しい。どこに重点をおいて、どこをほどほどにするかという取捨選択が悩ましい。

タイトルになっている翼の長さを参照するカードもあったり(小さな鳥は捕食できたり、大きい鳥がボーナス点になったり)して、随所に遊び心いっぱい。システムに目新しさはないが、幸せになれるカードの特殊効果がゲームを魅力的なものにしている。

Wingspan
ゲームデザイン・E.ハーグレイヴ
イラスト・A.M.M.ハラミヨ&N.ロハス&B.ソーベル
ストーンマイアー(2019年)+アークライト(2019年)
1~5人用/10歳以上/40~70分

ゲームマーケット2020大阪:出展受付開始

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ゲームマーケット事務局は8日、ゲームマーケット2020大阪(2019年3月8日(日)インテックス大阪)の出展募集を開始した。一次受付は10月21日まで。定数を上回った場合は抽選、下回った場合は二次募集となる。

関西での開催は神戸を含め通算9回目で、6900人が参加した昨年に引き続きインテックス大阪が会場となる。出展形式は一般、中古、企業、エリアの4種類で、出展料はそれぞれ6600円、6600円、44000円、132000円から。一般と企業オプションではオプションで試遊スペースを付けることもできる。

出展できるものは、アナログゲームに関するものであれば創作、中古、輸入、関連グッズ、書籍など自由だが、R18作品の展示・試遊・販売はできない。詳しくは下記リンクを参照のこと。申込は、ゲームマーケット公式サイトから出展申込フォームに記入して送付する。〆切後、事務局から通知があるので、返信に従って出展料を支払う。このほかに、カタログ原稿を期日まで送らなければならない。

毎回、〆切を過ぎてから、「申し込みを忘れていた」というツイートが見られるため、事務局では特に新規で出展を検討している方に周知を呼びかけている。

ゲームマーケット2020大阪:出展申し込み

横浜のボードゲームショップ「リゴレ」は本日、トリックテイキングゲーム『スカルキング・レジェンド(Skull King Card Game + Legendary Expansion)』日本語版を発売した。ゲームデザイン・B.ベック&A.ストック、イラスト・E.フライターク&A.ストット、2~6人用、8歳以上、30分、2000円(税別)。

オリジナルは2013年、グランパベックスゲームズ(アメリカ)から発売され、シュミットシュピーレ(ドイツ)が2016年にドイツ語を含む多言語版を製作した。今回の日本語版はグランパベックスゲームズの第3版(2018年)に基づき、カード構成などに変更がある。

何回勝てるかを予想するタイプのトリックテイキングゲーム。手札の内容を見て、何回勝てそうかをビッドした後、トリックテイクを行い、予想通りなら得点、外れれば失点となる。第1ラウンドは手札1枚からスタートし、手札10枚の第10ラウンドの後、合計得点で勝敗を決める。

大枠は『ウィザード(1984)』と同じルールだが、同時ビッドや特殊カードによる逆転、ボーナスが加わり、よりにぎやかに遊べるようになっている。またレジェンド拡張分として、最強の海賊「スカルキング」を倒す美しい「マーメイド」、出した人と勝った人で同盟を組んで共闘する「略奪品」、トリックの勝者をいなくさせる「クラーケン」、5つの新効果をもつ「海賊」を加えれば先の読めないエキサイティングな展開になるだろう。

リゴレは2017年、横浜中華街にオープンしたボードゲームショップ&プレイスペース。日本語版のリリースは今回が初めてとなる。日本語版独自に独自の「カードの強さ一覧」を入れ、より遊びやすいように工夫している。

リゴレ:スカルキング・レジェンド link

『放課後さいころ倶楽部』第15巻発売

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小学館は本日、月刊少年サンデー「ゲッサン」連載のボードゲームコミック『放課後さいころ倶楽部』第15巻を発売した。作・中道裕大、630円(税別)。

女子高校生がボードゲームを通じて友情を深めていく物語。毎回ボードゲームが1タイトルずつ登場し、そのゲームを通じたドラマが描かれる。今回は第72~86話で、学園祭が終わって残り高校生活も短くなってきた2年生のミドリが下したある決断に、1年生のカンナとナオが岐路に立たされる。登場するボードゲームは『クク21』『街コロ』『ZERO』の3タイトル。

単行本が累計50万部を突破。今月からアニメ放送も始まり、ますます注目が集まるコミック。ボードゲーム紹介コーナーを担当している「すごろくや」では、発売を記念して1000円以上購入すると作者サイン入りイラストカードをプレゼントしているほか、20日(台風のため12日から延期)には掲載されたボードゲーム3タイトルを体験するイベントが行われる。また、小学館のコミックアプリ「マンガワン」にて13巻までまとめ読みできる(10月18日まで)。

放課後さいころ倶楽部公式サイト

lostcitiesrivalsJ.jpgグループSNEは10月31日、競りと探険のカードゲーム『ロストシティ:ライバルズ(Lost Cities: Unter Rivalen)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・R.クニツィア、イラスト・S.シャボー、2~4人用、10歳以上、30分、2500円(税別)。

1999年に発売され、2人用ゲームの定番となっている『ロストシティ』を、4人で遊べるようにした作品。オリジナルはコスモス社(ドイツ)から2018年に発売された。カードを昇順に並べ、海底都市や山上寺院といった謎に包まれた秘境を奥に進むというシステムに、このゲームでは競りの要素を加えた。

手番には場にカードを加えるか、競りを始める。競りが始まったら手持ちのコインでビッドを行い、競り落としたプレイヤーが場から好きなカードを取って自分の前に置き、場から1枚を除外する。

カードは4つの山札に分けられており、1つの山札がなくなるたびに、競りで支払われたコインが全員に同じ数だけ分配される。こうして4つ目の山札がなくなったらゲームは終了となり、並べたカードの枚数と、2倍、3倍にする賭けカードで得点を計算して、合計の最も多いプレイヤーが勝利する。
コインの再分配を見計らい、お互い欲しいカードを読んで、どこまで競り上げるか? 駆け引きの要素がより強まったインタラクティブな『ロストシティ』だ。

bumuntuJ.jpgアークライトは11月14日、『ブムントゥ ~アフリカの夜明け~(Bumúntú)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・T.ブランク、イラスト・M.パーラ、2~5人用、8歳以上、30分、4800円(税別)。

オリジナルはウィズキッズ社(アメリカ)から今春発売された。コンゴの部族長となり、動物たちの導きにしたがって旅をするタイル集めゲーム。アフリカの民間伝承では、さまざまな動物を、人間に善き行いやモラルといった知恵を授ける「賢きもの」であるという。ジャングルに分け入り、各動物の力を借りることで、それぞれに応じた動きでジャングルを移動し、ほしいタイルを集めていく。

10種類ある動物タイルから、毎ゲーム8種類各8枚を選び、ボード上にランダムに並べてスタート。ここはジャングルを表し、各プレイヤーは周辺から移動を開始する。

手番には今乗っているタイルの動物に応じた移動を行ってそのタイルを取るか、1マス移動して別のタイルに行くかの2択。キリンなら好きな方向に3マス、シマウマなら前後左右一直線に好きなだけ、フラミンゴなら別のフラミンゴタイルまでというように、動物によって移動先はさまざま。

各動物ごとに2枚、色付きのタイルがあり、そのタイルが全部取られたらゲーム終了で得点計算を行う。得点は動物ごとに異なり、一番多く集めたプレイヤーと二番目に多く集めたプレイヤーに得点が入るもの、1枚あたり得点が入るもの、タイルのシンボルマークによって入るボーナスなどがあり、総合得点を競う。

ボード上からタイルがなくなってくる後半に向けて、次にどう動くのかをよく考え、タイルを確実に集めて、部族に繁栄をもたらそう。

内容物:ゲーム盤 1枚、動物タイル 80枚、族長コマ 5枚、記録ボード 1枚、勢力マーカー 10枚、食料トークン 32個、スクリーン 5枚、プレイヤーディスク 5枚、ルール説明書 1冊

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テンデイズゲームズは10月中旬、『テオティワカン:後期先古典期(Teotihuacan: Late Preclassic Period)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・D.タッシーニ&R.アールフォース&A.ノヴァク、イラスト・M.クレパツ&P.ワック、1~4人用、14歳以上、90~120分、4640円(税込)。プレイするためには基本セット『テオティワカン:シティオブゴッズ』が必要。

「ツォルキン三部作」の2タイトル目としてNSKN Games(ルーマニア)から昨年発売された重量級ボードゲームの拡張セット。都市はますます拡大し、周辺の住民を集め、新たな神殿が建設される中、プレイヤーは労働者を率いて新たなチャレンジを始める。

各プレイヤーが非対称な状態で始められる個性あるさまざまな部族や、新しいアクションスタイル、より強力な特殊効果が得られる新たな神殿、それぞれの時代ごとに災害などの影響を及ぼす「時期」といったさまざまな拡張ルールが用意され、モジュール形式で組み合わせることで、新しい展開を楽しむことができる。

テンデイズゲームズ:テオティワカン:後期先古典期 日本語版

ankhorJ.jpgホビージャパンは11月中旬、『アンクォール(Ankh'or)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・F.クリッタン&G.ラルゲイ&S.ポーション、イラスト・G.ランヌリアン、2~4人用、10歳以上、30分、3000円(税別)。

スペースカウボーイズ(フランス)から今秋発売される作品。資源を効率よく蓄え、古代エジプトに貿易帝国を築くリソースマネージメント&タイル構築ゲームだ。

自分の手番には資源やアンクを3枚収集するか、集めた資源で市場からタイルを購入し、購入したタイルを配置のルールに従って並べる。同じ色か同じ動物(スカラベ)が描かれているタイルがつながると勝利点を獲得。最大13枚のタイルで勝利点を競う。

アンクトークンを使うと、市場のタイルを移動し、タイルの購入に必要なコストと商品の種類を変更できる。誰かが13枚目のタイルを配置すると、同じ手番数だけ行ってゲーム終了となるので、資源集めばかりしていると乗り遅れてしまう。ほかのプレイヤーに先駆けて、高得点のパターンを作ろう。

スペースカウボーイズがヒット作『宝石の煌めき』をリリースして5年。比肩しうる作品の登場だ。
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テンデイズゲームズは10月中旬、『テラミスティカ:商人たち(Terra Mystica: Die Händler / Merchants of the Seas)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・J.ドロゲミュラー&H.オスターターク&E.アンドラーデ&J.アタエイ、イラスト・D.ローハウゼン、2~5人用、12歳以上、プレイヤー人数×30分、4800円(税別)。プレイするためには『テラミスティカ』本体が必要。

2012年にフォイヤーラントシュピーレ(ドイツ)から発売され、ドイツゲーム賞、フランストリックトラック賞、オランダゲーム賞など、高い評価を得たファンタジーボードゲームの拡張セット。箱入りとしては『氷と炎』以来5年ぶりの拡張セットとなる。

テラミスティカの種族たちが交易所の開き、川を渡る新しい船で取引が活発になる。新しい建物である造船所によって、輸送力を上げよう。輸送先の建物によって勝利点や資源を受け取り、他プレイヤーの船を受け入れることでパワーが得られる。ウィンウィンの互恵関係をどれくらい築けるかが勝敗の鍵を握る。

また、移動可能な船の位置取りや船に関連する得点タイルによって新しい戦略が加わる。湖やフィヨルドなどの新たな地形マップもあり、「テラミスティカ」の世界がより一層広がる拡張セットだ。

テンデイズゲームズ:テラミスティカ:拡張 商人たち 日本語版

ピチカートデザインは11月上旬、マーダーミステリー専門店「Rabbithole(ラビットホール)」2号店を東京・渋谷にオープンする(詳細は未発表)。デジタルコミックエージェンシーの「ナンバーナイン」と提携し、コミックをテーマにしたオリジナルシナリオを開発。こけら落とし公演として『アイとアイザワ』とのコラボシナリオを予定している。

マーダーミステリーは、殺人などの事件が起きたシナリオが用意され、参加者は物語の登場人物となって犯人を探し出す(犯人役の人は逃げ切る)ことを目的として会話を進めるゲーム。それぞれの役柄のバックボーンや事件当日の行動などが用意されており、推理小説の世界に入ったような体験ができる。専門店として新宿に8月オープン したラビットホール1号店は盛況で、早速2号店のオープンとなった。

オープンに伴い、JELLY JELLY CAFEを全国展開するピチカートデザイン、ボードゲームをテーマにした舞台などを手掛けてきた「九月の聖地」、そしてナンバーナインが共同出資して本日、株式会社ミスティブ(ミステリー×ディテクティブ)が設立された。荒井健太郎氏(ナンバーナイン)、酒井りゅうのすけ氏(九月の聖地)が共同代表を務め、店舗運営、シナリオ制作、漫画IPの活用を統合する。

『アイとアイザワ』は、視界に入る情報を瞬時に記憶する女子高生・アイと、人工知能の研究機関NIAIが開発するAI「アイザワ」との出会いから始まる人類の存亡を賭けた恋と戦いの冒険譚。『左ききのエレン』の作者かっぴー氏の同名小説を、『東京トイボックス』シリーズなどを描く漫画家ユニット・うめが漫画化した作品で、マンガアプリ「マンガトリガー」で連載されていた。

マーダーミステリー専門店 Rabbithole

「第2回さぬきボドゲフリマ」(主催:さぬきボドゲ王国)が10月13日(日)、香川県高松市のトキワ街(ことでん瓦町駅すぐ)にて開催される。13:00~17:00、入場無料。

昨年12月に行われた第1回は200人ほどが参加したイベント。愛好者が遊ばなくなったボードゲームを持ち寄り、安価に提供するほか、創作ゲームサークルやショップも参加する。

参加する団体はぶんぶんゲームズ、ボードゲームショップDDT、ジュンク堂書店高松店、Gameplants、Studio U×F、いんたーなしょなるとらっしゅ、ラディアスリー、ボードゲームたなごころ、サザンクロスゲームズの9団体。購入だけでなく、ボードゲーム体験会や無料フリースペースで遊んだり、近隣の飲食店で美味しいものを食べたりして楽しむこともできる。

第2回さぬきボドゲフリマ

10月12日(土)、上越妙高駅周辺で「青空ボードゲームフェスin上越妙高」(主催:同実行委員会)が行われる。昼の部10:00~17:00、夜の部17:00~20:30、入場料500円(18歳未満、学生無料)。小学生以下は保護者同伴のこと。

新潟県上越市の地域活動支援事業で開催されるボードゲームの総合イベント。メビウスゲームズ、テンデイズゲームズ、Engamesが特別協賛し、駅近辺の3会場でフリーマーケット、同人ゲーム頒布、ワークショップ、体験会、ミニ大会、巨大カルカソンヌ大会などが行われる。

ミニ大会はメビウスゲームズが提供し、豪華賞品も用意されている。11:30~、14:45~、18:00~の3回。

地元で活動するアーティストによるライブ、フェイスペイント、的あてゲーム、飲食ブースも設置され、ボードゲームだけでなく遊んで、食べて、体験できるイベントだ。

上越妙高駅は北陸新幹線開業で「脇野田」から名称変更になった駅で、東京駅から2時間10分。

青空ボードゲームフェスin上越妙高実行委員会

ジーピーは10月25日、『ファーミニ(Farmini)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・フォール夫妻、イラスト・A.ペツケ、1~4人用、5歳以上、15分、1600円(税別)。

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イエロ社(フランス)が立ち上げたキッズゲームレーベル「ロキ」から2018年に発売された作品。各自が自分の前にカードを並べて牧場を作り、動物たちを飼う。牧場は柵で囲まれると安全だが、空いているところがあると、狼が出たときに動物が逃げていってしまう。

最後に自分の農場にいる動物と、囲われた牧場内にあるトウモロコシ畑で得点を競う。しかしトウモロコシ畑は、囲われた牧場内でも、動物がいると食べられて無得点になってしまう。

数少ない5歳から遊べるゲーム内容ながら、牧場をどこまで広げてどこで閉じるかの選択が悩ましい作品だ。

10月4日、ライプチヒのホビー祭「モデル・ホビー・シュピール」にて、ボードゲームの優れたイラストに贈られるグラフ・ルード賞(Graf Ludo)が発表され、ファミリーゲーム部門で『深い谷の酒場(Die Tavernen im Tiefen Thal)』のD.ローハウゼン氏と、キッズゲーム部門で『キツネとウサギ(Fuchs und Hase)』のA.ダム氏が受賞した。

グラフ・ルード賞は、ボードゲームのボックスやコンポーネントのイラストやアートワークを、メディア関係者、芸術家、子供を含むボードゲームファンが投票で評価する賞。今年で11回目を迎える。ファミリーゲーム3点とキッズゲーム3点がノミネートされ、それぞれ大賞が選ばれ、1000ユーロ(10万円)の賞金が贈られる。主催しているのは家族を中心とした生活環境を増進するカール・キューベル基金。

審査委員会は『深い谷の酒場』について「もう箱絵から居酒屋のダイニングに誘い込まれる。中ではウェイトレス、ビールブルワー、客、犬、ネコが走り回る。このような慌ただしい人混みにもかかわらず、ゲームに関連するもの全てがひと目で分かる」、『キツネとウサギ』について「傑出した視覚的な面白さで、シンプルだが最適な枠組みを提供している」とコメントしている。

ローハウゼン氏は『オーディンの祝祭』『クアックザルバー』『キャメルアップ』など数多くの有名作品を手掛けている。A.ダム氏は絵本作家。

【グラフ・ルード賞2019】
ファミリーゲーム部門:深い谷の酒場(Die Tavernen im Tiefen Thal)
ノミネート:スノータイム(Snow Time)、クレーム(Claim)
キッズゲーム部門:キツネとウサギ(Fuchs und Hase)
ノミネート:カラーモンスター(Das Farbenmonster)、ミスターカルーセル(Monsieur Carrousel)

Graf Ludo:Preisträger GRAF LUDO 2019

battlelandsJ.jpgアークライトは11月7日、カードゲーム『どうぶつの戦場(BattleLands)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・J.ホーソーン&A.メッゾテロ、3~5人用、14歳以上、30~60分、2000円(税別)。

プラッドハットゲームズ(アメリカ)から今秋発売された最新作。作者のホーソーンは『マイス&ミスティクス(Mice and Mystics, 2012)』の作者でもある。世界の終末に、コンビニやオモチャ屋など人類の遺産をめぐって、動物たちが戦いを繰り広げる。

プレイヤーはそれぞれ自分の部隊をもち、順番に1枚ずつ手札をプレイするか、パスをする。パスをしたプレイヤーから増援カードを取り、全員がパスしたら、プレイしたカードの強さを比べて一番のプレイヤーがたてものカードを取る。プレイした手札は3回戦いが終わるまで返ってこない。3回の戦いで前半が終わり、後半にもう3回戦って獲得したたてものなどの得点で勝敗を決める。

ダイナミックな効果をもつ増援カードをどこで使うか見極めることが重要。限られたカードを効率よく使って覇権を握るのは誰か?

内容物:どうぶつ部隊カード 42枚、増援カード 27枚、たてものカード 9枚、ひみつ任務カード 5枚、親カード 1枚、ルール説明書 1冊(※カードサイズ:89mm×63.5mm)

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オインクゲームズのお絵描きゲーム『エセ芸術家ニューヨークへ行く』と内容の酷似するゲームを今秋、ドイツ・アスモデ社が発売することを発表し、国内外で批判の声が上がっている。

問題となっているのは今秋にドイツ・アスモデ社が発売する『酔っ払い船乗り(Drunken Sailor) 』。『クラスク』などで知られるマレクトイ社(フィンランド)が製造し、2017年からアメリカのディスカウントストア「ターゲット」で限定販売されている『沈んだ船乗り(Sunken Sailor) 』のドイツ語版である。2周するところまで含めて、ゲームとしては『エセ芸術家ニューヨークへ行く 』とほぼ同じ内容で、当初はリメイクと説明されていたが、オインクゲームズは関知していなかった。

オインクゲームズの佐々木氏のツイートによると、マレクトイ社は『沈んだ船乗り』の製作後に『エセ芸術家ニューヨークへ行く』と似ていることに気付き、事後ライセンス契約を打診されたという。しかしタイトルだけでなくコンポーネントも大きく変更されており、佐々木氏は断っている。

それから2年、大手であるドイツ・アスモデ社がこのドイツ語版を発表した。「ターゲット」限定だった『沈んだ船乗り』と比べて販売網が広く、影響も大きい。

『インサイダーゲーム』と『ワーワーズ』でも盗作された可能性があるオインクゲームズの佐々木氏は「酷似する先行タイトルを知りながら、それを他社にライセンスして広げていくのはどうなの」とコメント。自身もボードゲームをデザインしているP.ジルフェスタ氏はブログ で、『ワーワーズ』が境界線だったのに対し、今回は完全に盗作だが、おそらくドイツ・アスモデの担当者がこの事情を知らなかったのだろうと推察し、「オインクゲームズは小さくてひねったアイデアで国際的に売り出している。そのゲームがライセンスされず、盗作されるならば、存続できなくなるだろう」とコメントしている。

昨日深夜から放送が始まったアニメ『放課後さいころ倶楽部』のブルーレイボックスが、2020年1月8日にハピネットより発売される。18,000円(税別)。

第1~6話を収録するほか、作者描き下ろし特製ボードゲーム風ボックス&インナーケース、特製ボードゲーム『犯人は踊る -放課後さいころ倶楽部edition-』、スペシャルブックレット、オリジナルサウンドトラックが入った豪華版。

3月には第7~12話を収録した第2弾も発売される予定。こちらにも特製ボードゲーム(未定)が付属することになっている。放送が深夜の時間帯であることに加え、全国放送でないことから見逃してしまった方は楽しみにして待とう。

アニメ『放課後さいころ倶楽部』Blu-ray

ishtarJ.jpgホビージャパンは10月下旬、『イシュタル:バビロンの庭園(Ishtar: Gardens of Babylon)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・B.カタラ&E.シン、イラスト・ビブーン、2~4人用、14歳以上、45分、5600円(税別)。

イエロ社(フランス)が今夏発売したタイル配置ゲーム。古代王国の国王の命により、庭師となって砂漠の真ん中に伝説の空中庭園を作ることを目指す。噴水を使って植生を増やし、花壇に花を咲かせ、樹木を植えてバビロンで一番の庭師を目指す。

ボードは六角形の砂漠ボードを組み合わせて作り、宝石があちこちに置かれている。自分の手番には植生タイルを配置し、置いた場所の宝石を取る。宝石を使って樹木カードを手に入れたり、技能を開放させたりできる。

ライバルより先に宝石を手に入れ、徒弟を雇って花壇に送り込み、ライバルの庭園が広がるのを封じ、どんなアップグレードを購入するか考えよう。『キングドミノ』でドイツ年間ゲーム大賞を受賞したカタラの最新作に注目だ。

内容物 プレイヤーボード4枚、地形ボード6枚、絨毯ボード1枚、植生タイル42枚、開花トークン8枚、樹木カード26枚、カップタイル6枚、樹木駒20個、噴水駒6個、宝石114個、助手駒16個、じょうろ駒1個、得点記録用紙1冊、ゲームの準備シート1枚

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本日関西地域で放送されたNHK「ニュースほっと関西」で、8月に発売された国産コミュニケーションゲーム『ニックネーム/nickname』が取り上げられた。作者である中学生がこのゲームを作った動機などがインタビューでまとめられている。現在、動画で視聴可能。

関西 NEWS WEB:アナログゲーム自作 中学生も

『ニックネーム/nickname』はちょっと変わったニックネームでお互いの名前を呼び合うカードゲーム。フローリッシュゲームズ/七味Studiosがゲームマーケット2019大阪で発表し、8月にクレーブラットから全国一般発売となった。中学生の工藤七菜さんがこのゲームを考案したきっかけとして、ひどい人見知りで友達の名前をなかなか呼べなかった体験を紹介。「ゲームづくりを通じて、今ではすっかり名前を呼べるようになりました」という。

発売元であるクレーブラットの畑氏は「コミュニケーションを取らないと遊べないゲーム」と評し、大人の愛好者が楽しく遊ぶ様子も映し出された。

ほかにも、中津のボードゲームラボ!DDTのプレイスペースでボードゲームを楽しむシーンや、先月開催された「ボードゲームフリーマーケット9 in 三宮」で北条投了氏(芸無工房)やROY氏(ペンとサイコロ)がインタビューされるなど、関西のボードゲームシーンの人気を伝えるニュースとなった。

axiorotaJ.jpgホビージャパンは10月下旬、クニツィアのタイル配置ゲーム『アクシオロータ(Axio Rota)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・R.クニツィア、アートワーク・C.シュテファン、2~4人用、8歳以上、15~30分、1500円(税別)。

ペガサスシュピーレ(ドイツ)から2017年に発売されたタイル配置ゲーム『アクシオ』の簡易版。オリジナルは今秋、ペガサスシュピーレから発売される。『インジーニアス』形式で同じ色をつなげ、つながった分だけ得点が入り、最後は最も少ない色の得点を比べる。

ボードが必要だった『インジーニアス』『アクシオ』と比べ、本作品はタイルをテーブル上に並べていく。5色からいろいろなパターンで配置されたタイルを並べ、隣接するタイル同士でつながった色の得点を入れていく。タイルを回転させて、一番得点が高いパターンを探そう。

手軽にプレイできルールも簡単だが悩みどころ満載のタイル配置ゲームだ。

内容物:タイル60枚、スコアボード4枚、スコアマーカー20個、ルールシート

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ゲームマーケット事務局は本日、第5回となるゲームマーケット大賞2019の二次審査通過作品15タイトルを発表した。8月に発表された一次審査通過35タイトルの中から審査員の協議で選出され、この中から優秀作品、さらにその中から大賞が選ばれる。

ゲームマーケット大賞は、過去3回のゲームマーケットで発表された新作の中から「なるべく多くのゲームマーケット来場者に満足していただける(面白いと思える)」「『ゲームマーケット大賞』受賞作だから遊んでみよう/買ってみようと思える」作品を選ぶ方針となっている。第1回は『海底探険』、第2回は『ビンジョー×コウジョー』、第3回は『8ビットモックアップ』、第4回は『天下鳴動』が大賞に選ばれた。

制作団体ではOKAZU Brandが5年連続7タイトル目の選出。するめデイズが3年ぶり3タイトル目、こげこげ堂本舗が3年ぶり2タイトル目、イマジンゲームズが2年ぶり2タイトル目。今回対象となった新作は1276タイトルもあって、審査がますます難しくなっている。

二次審査を通過した団体は今後1年間、出展申し込みが抽選になった場合、自動的に当選する権利が与えられる。優秀作品(4~5タイトル)はカタログとウェブにて10月25日頃に発表予定。大賞作品はゲームマーケット2019秋の前日にウェブで発表され、会期中に授賞式が行われる。

ゲームマーケット大賞2019 ニ次審査通過作品 発表

【ゲームマーケット大賞2019 二次審査通過作品】(五十音順)
斯くして我は独裁者に成れり(クリエイティブAHC)、ジュエルディガー(するめデイズ)、狩猟の時代(A.I.Lab.遊)、白雪姫のアップルーレット(GOTTA2)、そっくり星人(こげこげ堂本舗)、宇宙逃げろ第2版(ゲームNOWA)、つみきの王子さま(イマジンゲームズ)、銅と銀の交易者(四等星)、ドロッセルマイヤーさんの法廷気分(ドロッセルマイヤーズ)、謎解きは形容詞のあとで事件簿(万屋楽団)、FACTORIA(よぐゲーム)、FILLIT(ラディアスリー)、FOGSITE(SoLunerG)、ポラリッチ(daitai)、横濱紳商伝デュエル(OKAZU brand)

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