2019年11月アーカイブ

ドイツの非営利団体「シュピーレカフェ・デア・ゲネラツィオーネン(Spielecafé der Generationen)」は今月15日、ミュンヘンで行われているボードゲームイベント「シュピールヴィーズン(Spielwiesn)」会期中に、「ゲネラツィオーネン・シュピール(Generationenspiel、全世代向けのボードゲーム)」認証式を行った。バイエルン州家族労働社会省事務次官のC.トラウトナー氏をはじめ、出版社、デザイナー、記者、政治家70名以上の立ち会いのもと、以下の6タイトルに認定証が贈られた。

祖父母、父母、孫と三世代にわたって一緒に楽しめ、世代をつなぐボードゲームを選ぶプロジェクト。審査員にはドイツ年間ゲーム大賞を設立したT.ヴェルネック氏ら6人があたった。

認定式に招かれたトラウトナー氏は幼少期のボードゲーム体験を語り、「ボードゲームは世代を超えて人々を結びつけます。結束と私たちという感覚を家族や仲間で強めるからです。ボードゲームは障壁を取り除き、共通の敬虔で世代を結びつけます」とコメントしている。

認定されたのは以下の6タイトル。

ゲネラツィオーネン・シュピール
パッチワーク・エクスプレス(Patchwork Express、ルックアウトシュピーレ)
メモアァール!(Memoaaar!、シュピールヴィーゼ出版)
ビラボング(Billabong、フランヨス)
クウィックス(Qwixx、NSV)
ラマ(L.A.M.A.、アミーゴ)
宝石の煌き(Splendor、スペースカウボーイズ)

書苑新社は12月13日、書籍『コボルドのボードゲームデザイン(Kobold Guide to Board Game Design)』を発売する。編・M.セリンカー、訳・安田均・笠井道子(グループSNE)、B6変型296ページ、3000円(税別)。

GMマガジンで連載されているゲームデザイン・エッセイ集。2011年の初版で、オリジンズ賞2011の部門賞「ボードゲーム関連出版」を受賞している。「コンセプト」から始まり、「デザイン」「ディベロップメント」「プレゼンテーション」の4段階について、世界的に有名なゲームデザイナーやディベロッパー、販売者たちが自分たちの経験談を語る。

『丘の上の裏切り者の館』のセリンカーが編者となり、『マジック:ザ・ギャザリング』のガーフィールド、『キル Dr.ラッキー』のアーネスト、『パンデミック・レガシー』のダヴィオーなど、アメリカのアナログゲームシーンで活躍するデザイナーやレビュアーたちが寄稿している。

ゲームデザインに興味のある人だけだけでなく、愛好者にとってもボードゲームの理解を深めるのに役立つ格好の一冊だ。

スモール出版は12月2日、書籍『すばらしきパーティジョイの世界』を発売する。著・坂本犬之介・オフィス新大陸、A5フルカラー136ページ、1900円(税別)。

1983年から1992年の間にバンダイから発売されていた1000円ボードゲームシリーズ「パーティジョイ」。日本のボードゲーム史を語るに欠かせないシリーズ135タイトルをテーマ・コンセプトごとに分類して紹介する。

章立ては「冒険・旅行・ミステリー」「びっくりコンポーネント」「ホラー&オカルト」「女の子だってパーティジョイ」「俺たち少年ジャンプ世代!」「テレビ番組・漫画・アニメ狂騒曲」「僕たちファミコン世代」「日常だって楽しいゲームに」「燃えよ!スポーツゲーム」「シリーズ作品・派生シリーズ」「あの日あの時!昭和・平成」の11章。ボードゲーム史にとどまらず、世相を反映した日本史も描かれる。

最後は企画・デザイン・開発に携わった7人によるロング座談会、著者が最初に遊んだという『もえよブッシュマン』のリプレイもあり、読み応えのある内容となっている。現代に通じるテーマやギミックなどのヒントも散りばめられており、愛好者から制作に関わる人まで必携の一冊だ。

スモール出版:すばらしきパーティジョイの世界

すごろくやは11月29日、協力積み木ゲーム『チームアップ!(Team UP!)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・S.プション&H.バルカ、1~4人用、7歳以上、20~30分、3500円(税別)。

ヘルヴェティク社(スイス)から昨年発売された作品。さまざまな直方体ブロックを、カードを指示に従って積み上げていき、隙間なく埋められた層の高さ、積まなかった積み木が得点、従えなかった指示カードが失点になりその合計で高得点を目指す。

カードを引いて積み木の色や形が指示される。プレイヤーは相談して、指示された積み木をどこに置くか決め、これを繰り返して積み木がなくなるか、失点を回避するため止めるまで行う。理論上の最高得点は25点。ここまでたどり着くことはできるか?

高品質な木製ブロックで、子どもから大人まで幅広い年齢層でじっくり楽しめる。

すごろくや:チームアップ!

すごろくやは11月29日、『モンスターレストラン(Fast Food Fear!)』日本語版を発売した。ゲームデザイン・D.ドルドーニ、イラスト・D.サヴィーニ、3~6人用、8歳以上、15分、1800円(税別)。

オリジナルはデヴィル社(スペイン)から2017年に発売された。沼レストランのシェフとなり、モンスターたちが要求するメニューをどんどん揃えるスピード協力ゲーム。

場にはモンスターが要求するメニューが並んでおり、手番には他プレイヤーと相談してカードを交換し、指定されたメニューの組み合わせを作る。砂時計が落ちる前に全てのメニューをさばいたら全員の勝利、間に合わなければ敗北となる。

カードの中には手札を交換するだけでなく、砂時計をひっくり返すイベントカードがあり、適切なタイミングで使うことがポイントとなる。欲しいもの、要らないものを相談しつつ、イベントカードも踏まえて、何をどうすると効率がいいのかの知恵を絞る。

幅広い年齢層が楽しめるお手軽でスピーディーな作品だ。

すごろくや:モンスターレストラン link

幻冬舎は12月11日、スピードパズルゲーム『ナルハヤのつるぎ』を発売する。ゲームデザイン・ましう(佐藤一輝)、2~5人用、6歳以上、15分、1600円(税別)。

オリジナルは同人サークル「ましうgames」がゲームマーケット2019春に発表した作品。『タギロン』『ラブレター』『はぁって言うゲーム』『カタカナーシ』『ラッセーラ ゲーム NEBUTA BEAT』に続く、ゲームマーケット作品の幻冬舎による一般発売である。異世界で鍛冶屋となり、大量の魔物を倒すべく商人ギルドから依頼された「つるぎ」を「ナルハヤ(なるべく早く)」で作る。

各自6枚の手札をもって全員同時にスタート。裏返したり、回転させたり、重ねたりしながら組み合わせて、他の人よりも早く依頼カードと同じ「つるぎ」を作る。「つるぎ」が完成した人は「納品!」といい、依頼カードと完全に同じなら成功となり、依頼カードを獲得できる。これをくり返し、規定数の依頼カードを獲得した人の勝ちとなる。

ルール説明はほとんど要らず、さまざまなかたちの「つるぎ」ができないもどかしさや、誰よりも早く成功したときの達成感が味わえる。

内容物:素材カード30枚(6枚×5人分)、依頼カード33枚(表裏で全66種)、説明書

東京・高円寺のボードゲームカフェ「リトルケイブ」を運営する株式会社リトルフューチャーは12月1日、東京・新宿に3号店をオープンする。JR新宿駅徒歩2分、11:00~23:00、無休。これに伴い2号店は新宿御苑店となる。

2017年秋にオープンした新宿御苑店がよく満席になり、入れないケースが相次いでいることから、近くに新店舗をオープンすることになった。

交通の便の良さに加え40席の広い店内、リトルケイブの特徴である美味しい料理と豊富なゲームが楽しめる。利用料金は平日30分350円(最大2600円)、土日祝30分500円(最大3000円)、1ドリンクオーダー制。席の予約はすでに受付中となっている。

リトルケイブ新宿店 web twitter
東京都渋谷区代々木2-6-8 exビル7階/TEL:080-8892-4221

京都・藤森に12月1日、ボードゲームスペース「Light and Geek(ライト・アンド・ギーク)」がオープンする。京阪本線藤森駅徒歩30秒、平日13:00~22:00、土日祝10:00~22:00、火曜休。

『謎解きは形容詞のあとで事件簿』などを製作し、ポッドキャストも毎週放送している「万屋楽団 」の三條場聡史氏がオーナー兼店長を務めるプレイスペース。8月に閉店したプレイスペース&ショップ「テディスペース」の場所を引き継ぎ、18席で270種類のボードゲームがルール説明付きで遊べる。

料金はドリンクバー付きで平日2時間500円(最大1500円)、土日祝2時間1000円(最大2000円)。ファミリーパック、マンスリーパスあり。

Light and Geek
京都市伏見区深草キトロ町109-9 ブレスビル2F/TEL:075-286-7530

ミスティブは12月9日、マーダーミステリー専門店「Rabbithole(ラビットホール)」3号店を東京・池袋にオープンする。JR池袋駅北口徒歩1分、平日14:00からと19:00から、土日祝13:00からと18:00からの2回公演。1人1回4000円(税込)、予約制。

マーダーミステリーは、殺人などの事件が起きたシナリオが用意され、参加者は物語の登場人物となって犯人を探し出す(犯人役の人は逃げ切る)ことを目的として会話を進めるゲーム。それぞれの役柄のバックボーンや事件当日の行動などが用意されており、推理小説の世界に入ったような体験ができる。専門店として新宿、渋谷に続く3号店のオープンとなる。

こけら落とし公演は京都のボードゲーム制作チーム「HOX」がゲームマーケット2017神戸で発表した犯罪経営ゲーム『CESSPOOL』をもとにしたミステリー『SUN DOG -幻日は夜明けに沈む- CESSPOOL THE MURDER MYSTERY』。プライベートホテルから著名人や富豪の死体が見つかったが、関係者の誰もが口をつぐみ、事件は忘れ去られていた。しかしこの事件が引き金となって街は「セスプール(悪の掃き溜め)」となっていく。殺人事件の真犯人と共に、内部に潜入した捜査官を特定しなければならない。投票によって異なる結果が待っている。

1回9~10名での公演で、所要時間は3時間30分。予約はウェブサイトから。

マーダーミステリー専門店 Rabbithole 池袋店予約サイト

ミステリースペース Rabbithole池袋店
東京都豊島区西池袋1-32-8 青木ビル8F

日テレ「ヒルナンデス!」にコロコロ堂

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日本テレビ系列で本日昼に放送された『ヒルナンデス!』にて、ボードゲームカフェ「コロコロ堂」と『ヒトトイロ』などが取り上げられた。

「東京ど真ん中裏道さんぽ」というコーナーで、つるの剛士、東京03の飯塚悟志、伊藤修子、ブルゾンちえみの各氏が御茶ノ水駅から上野公園まで歩く途中に「コロコロ堂」に立ち寄った。

沖縄そばの斜め向かいにあった店内には500種類のボードゲームがあるといい、協力型ゲームが流行っているということで取り出されたのが『ヒトトイロ』。これまで9000個売り上げたという。初対面で仲良くなれるという触れ込みだったが、色が揃わず「仲悪くなるな」などといわれた。

続いて遊んだのは『テレストレーション』。「初めての人ともコミュニケーション取れるし、人間性も垣間見れる」と好評だった。

『ヒルナンデス!』ではたびたびボードゲームカフェを取り上げており、2016年に「JELLY JELLY CAFE渋谷店」で『フォトパーティー』、2018年に「上野上さま」で『ボブジテン』などが紹介された。

日本テレビ:ヒルナンデス!

genkaishiritori.jpgピチカートデザインは12月11日、『限界しりとりパーティー!』を発売する。ゲームデザイン・QuizKnock、アートワーク・TANSAN、2~6人用、8歳以上、5~10分、1500円(税別)。ゲームマーケット2019秋に先行発売されている。

「東大クイズ王」で知られるタレントの伊沢拓司氏が考案した「限界しりとり」を、同氏率いる東大発の知識集団「QuizKnock」がカードゲーム化した。

順番に手札の数字カードを出して、その文字数の言葉を言っていくしりとり。アプリ「限界しりとりタイマー」を使用し、各プレイヤーの持ち時間がカウントダウンされる。カードを出したらタイマーを止めて次のプレイヤーの手番となり、最初に持ち時間がなくなったプレイヤーが負ける。

相手の手札を1枚抜き取れるカード、山札から2枚新たに数字カードを加えるカード、使用したプレイヤーが「ん」で終わる単語を答えなければならないカードがあり、ゲームに変化をもたらす。またコマンドカードで難易度を上げるエキスパートルールもある。

内容物:数字カード 47枚、コマンドカード 6枚、説明書 1枚

JELLY JELLY CAFE:JELLY JELLY GAMESの新作「限界しりとりパーティー!」をご紹介!!

名古屋・大須に11月29日、ボードゲームカフェ「Board Game's(ボードゲームズ)」がオープンする。矢場町駅徒歩5分・上前津駅徒歩5分、平日18:00~23:00、土日祝13:00~23:00、無休。

駄菓子食べ放題の「あのおかしカフェ&バー」からリニューアル。お菓子をあまり食べないでボードゲームに夢中になるお客様が増えてきたため、ボードゲームカフェに転向した。30席で220種類のボードゲームが遊べる。駄菓子も引き続き提供し、別途購入できる。

料金は平日1500円、土日祝の昼2000円、土日祝の夜1500円で、ワンドリンク付きで5時間まで。ドリンクバー・アルコールもあり、食べ物の持ち込みや出前もできる。

ボードゲームに熱中すると、なぜかお菓子が美味しく感じられるもの。遊んで食べて、楽しいひとときを過ごそう。

Board Game's
愛知県名古屋市中区大須4丁目1番79号 第二ハヤシビル地下1F/TEL:080-9271-1618
[Web ] [Twitter ]

グループSNEは11月22日、協力ゲーム『グリッズルド 休戦版(The Grizzled: Armistice Edition)』日本語版を発売した。ゲームデザイン・F.リフォー&J.ロドリゲス、イラスト・ティヌー、1~4人用、14歳以上、45分(1チャプター)、6000円(税別)。拡張ではなく、単独でプレイ可能。

オリジナルは2018年にCMON社から発売。終戦から100周年を迎えた第一次世界大戦で、戦火を生き延びる協力ゲームがキャンペーンでプレイできるようになった。史実に基づいて9つの戦い(チャプター)が用意され、順番にプレイしていく。どのチャプターも常に死と隣り合わせで、しかも先へ進むにつれてより厳しい苦難に見舞われたり、新兵の面倒をみることになったりといった数々のイベントが発生する。

チャプターに勝利しても敗北してもストーリーが進み、最終的にどれだけ頑張れたかによって、兵士たちの運命が決まる。キャンペーンとしてでなく、各チャプターを単発のゲームとして繰り返し遊ぶことも可能。

カードやトークンのほか、彩色済みフィギュアが6体入っており、より没入感をもってプレイできるだろう。

mafiano5.jpgホビージャパンは12月中旬、『マフィアNo.5』を発売する。ゲームデザイン・沢口游祐、アートワーク・ミハル・ジェカン、2~5人用、8歳以上、30分、1800円(税別)。ゲームマーケット2019秋で先行発売済み。

フダコマゲームズがゲームマーケット2018大阪で発表した『くだサル』をリメイク。サルたちが果物を集めるというテーマから、マフィアが違法商品をさばくというテーマに変わり、アートワークはポーランド人アーティストを起用して、大人が騒いで楽しめる心理戦になった。

5種類のおかしな「商品」をオフィスに仕入れ、マーケットに部下を送り込んで商品の需要を操作する。需要を高めるほど稼ぐことができるが、目立ちすぎると摘発されて無価値になってしまう。

カードはマーケットで価格操作を行う「部下」と、オフィスに保管する「商品」の両方を兼ねる。手札から「部下」にするカードと「商品」にするカードを1枚ずつ選び、全員同時に公開。得点はマーケットにいる「部下」×自分が出した「商品」の掛け算で得ることができる。「部下」をたくさん出して儲けたいところだが、マーケットにいる「部下」たちが6ポイント以上になると摘発されてしまう。

自分だけおいしい思いをするには、他プレイヤーの出したい商品を読み、うまく価格操作を行う必要がある。熱い心理戦が楽しめるカードゲームだ。

内容物:カード82枚、得点チップ64枚、アンダードッグトークン4枚、ルールブック4冊(日・英・独・仏)

ホビージャパン:マフィアNo.5

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ゲームマーケット2019秋:参加者29300人

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11月23・24日に東京ビッグサイト青海展示棟で開かれたゲームマーケット2019秋の参加者は、2日でのべ29300人であったことを、ゲームマーケット事務局が発表した。前回東京で行われたゲームマーケット2019春の25000人から17%増となる。

開場時に4000人が並んでいたとみられる1日目は769団体が出展し、合計163 00人が参加。2日目の出展は652団体で、待機列は2000人(Raelさん調べ)だったが、最終的に13000人が参加した。1日目と2日目の比率は団体数で85%、参加者数80%と、春とほぼ変わっていない。

東京会場の参加者数は、2日開催になったゲームマーケット2017秋から、18500人→20000人→22000人→25000人→29300人と、今回の増加率は飛び抜けて高い。次回に30000人を超えるのは確実な情勢だ。

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2日目、最終回となったゲームマーケット大賞の授賞式

終了したゲームマーケット大賞に代わり、今回から「ゲームマーケットセレクション」が始まる。入場パスに記されたナンバーを専用投票サイトに記入することで、自分の気に入ったゲーム1つに1票を投じる仕組みで重複投票を防ぐ。482タイトルがエントリーし、投票を受け付けている。

ゲームマーケットセレクション link

次回のゲームマーケットは2020大阪が3月8日にインテックス大阪にて。2020春が4月25・26日、2020秋が11月14・15日に会場は東京ビッグサイト青海展示棟にて。

前回の続き。ゲームマーケット大賞の終了に伴い、今回から新作ゲームリストは作成されなくなったが、出展ブース数から推定して、600タイトル以上の新作が発表されたと見られる。限られた時間の中で全てを見ることはできなかったが、その中からいくつかをピックアップ。



ゲームマーケット2019春に発表された「Kaiju on Earth」シリーズの第1作『ボルカルス(Vulcanus)』。溶岩を撒き散らしながら東京に襲いかかる怪獣を、協力して撃退する。怪獣役が1人おり、人間側のプレイヤーの相談は全て筒抜け。しかもアクション選択は砂時計の制限時間があり、思うように行かないところがリアルだ。ゲームマーケット当日は予約販売分のみで、一般発売は28日。先行予約を受け付けたクラウドファンディングでは、1167人が7,087,400円を出資し、注目されていることが分かる。前日ゲーム会でプレイできたので後日レビュー予定。
KAIJU ON THE EARTHシリーズ第1弾『ボルカルス』11月28日発売
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オインクゲームズの新作『ファフニル(Fafnir)』。握り競りで価値の高い宝石を集める。競りに使うのも宝石なので、宝石の数は増減するが、種類別にいくつ皆が持っているかによって価値が変動する。マイナスになりそうな宝石を出していきたいところだが、そう考えているのは皆も同じ。オインクゲームズはライトユーザー向けのラインナップだが、ゲーマーも楽しめるレンジの広い作品だ。
宝石で宝石を競る『ファフニル』11月23日発売
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Saashi&Saashiの『旅のあと(Remember Our Trip)』は、旅行で訪れた京都/シンガポールを振り返り、みんなで共通の思い出マップを作っていくゲーム。ランダムに組み合わせられたプレイヤー人数分のチップを選んで、カードに指定されたパターンで自分のボードに配置する。同じ種類のチップがまとまるとロケーションが確定し、中央のボードに建物や公園が置かれる。確定したロケーションと同じ場所にあるチップが得点。『オールドタウン』を想起させるロマンチックな作品だ。
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行商の時代(The Era of Traveling Marchant)』は、『航海の時代 』『狩猟の時代 』で高い評価を受けた
A.I.Lab.遊の最新作。ボード上をアクションポイントで移動して品物を集め、カードで指定された都市に届ける。届けられた品物はその都市に置かれ、ほかのプレイヤーが再利用できる。これが先の先を読んだアクションを可能にする。ボードの配置でマップを変えられるところも面白い。
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orchard ocean -海上果樹園-』は『airship city -飛行船都市-』に続くアナログランチボックスの新作。エッセン・シュピールにもヤポンブランドを通して出展された。海の上に人工島を浮かべて果樹園を作るというファンタジックなテーマと裏腹に、さまざまな得点方法があるシビアなタイル配置ゲームだ。手番順、タイルを置く方向、そして果樹園などがある島タイルを順番に取り、島タイルを自分のプレイヤーボードに配置する。島タイルから生産された果樹や魚は、販売するタイルを隣接させることで収入が入るようになる。複数の生産島と販売島をうまくつなげられるか、さらに労働者をどのように振り分けるかも考えなければならない。
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ワンモアゲーム!の『SCOUT!』は今回のゲームマーケット最大の目玉と言ってよいだろう。11月初旬に開催された先行体験会「フォアシュピール」で話題となり、ボードゲームポッドキャスト「ほらボド!」でも大きく取り上げられた。手札をはやくなくすことを目指すゲームで、順番を並び替えられないところは『シリメツレツ』と同じだが、1枚のカードが方向によって数字が変わるところと、前の人がプレイしたカードから手札に差し込める「スカウト」が新機軸だ。
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シブヤストラグル(Shibuya Struggle)』はディライトワークスの新作で、カナイセイジ氏と白坂翔氏が監修した。ギャングを並んだタイルに配置して陣取りをし、その特殊効果でパワーアップして「四天王」に挑戦。勝利すればさらに能力を上げて「KING」と戦う。
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ユーロゲーム系統で頭角を表している四等星。新作の『サン・ドニ(Porte Saint Denis)』は、パリの凱旋門で影響力を上げ、建物を建設して得点を競う拡大再生産の四人専用のワーカープレイスメントゲーム。『REFINERY』は石油王となって建物効果を使って石油を精製し、富を競う三人専用のリソースマネージメントゲーム。
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するめデイズの『プラネットプラント(Planet Plant)』は、小さな星で不思議な花を育てるカードコンボゲーム。苗を買って3ターンかけて水をやり、花が咲いたら効果が使える。この時間差をよく考えて花同士を組み合わせ、得点に結びつける。
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すべてが登米になる』は、『ハンザの女王』で世界デビューを果たしたゆるあーとの新作。平成の市町村大合併をテーマにしたエリアマジョリティで、エリアが連結することで勢力図が変わっていく。
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オーテマチスピンの『ブラウメア』は、絵のイメージを擬音や図形で伝えてペアを作るコミュニケーションゲーム。ペアを作らせないように妨害する裏切り者がプレイヤーの中に潜んでおり、早く見つけ出さなければならない。
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サークル「ちょっとずつ違う」の『1ミリ感覚』は、1mmずつ違うカードが並んでいる中で、今あるカードより1mmだけ大きいカードを探す。『いろ感覚』はパーセンテージで違う色を見分ける。
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さまざまなアイデア商品を手掛ける「ドリーム」の『グララ(Gulala)』。ぐらぐらの台の上にダイスで指定された積み木を積み重ねていって崩したら負けるバランスゲーム。
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フサフサクセス』(アクサン・シルコンフレックス)は、抜け毛カードでお題を表現して当ててもらう。抜け毛だけにカードが少なくなり、お題の表現はどんどん困難になっていく。
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爽快感』(ピルグらイム)はカード同時出しでウンコをトイレに流すゲーム。うまく流せるとカードを裏返し、「超」「爽」「快」「感」の役ができると得点が入るが、「不」「快」「感」だとマイナスになってしまう。
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うんこかとおもった』(北海道情報大学森川ゼミ)は、紛らわしいカードをめくってウンコかウンコでないかを判定するリアクションゲーム。
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今回で最後となるゲームマーケット大賞関連では、大賞を受賞した『FOGSITE』(SolunarG)、キッズゲーム賞の『ポラリッチ』(daitai)が販売されたがほどなく売り切れ。『横浜紳商伝デュエル』(OKAZU Brand)はもう在庫切れだが、英語版"Yokohama Duel"がキックスターターで製品化されることになっている。
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昨年のゲームマーケット大賞『天下鳴動』(77spiele)は、ホビージャパンから一般発売され、試遊が行われていた。
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最後に、このたび『セネターズ』日本語版をリリースしたニューゲームズオーダー/B2Fゲームズの吉田氏のお話が印象深かったので記載しておく。45~60分のミドル級作品ながら、目立った受賞歴もない『セネターズ』を日本語版にしたのは、昨今の長時間ゲーム偏向に対して、「長いことには理由がなきゃいけない」という。深いゲーム体験という視点で見たとき、ライトゲームといわれるものにもそれはあるし、長時間ゲームでもただルールをなぞっているだけではそこまで行き着くことはできない。それを考えたとき、適度なプレイ時間で深いゲーム体験ができるということはメリットのあることだ。今回のゲームマーケットでも、そのような深い体験ができる作品がいくつもリリースされている。あとはプレイヤーがどのように楽しむかだ。
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ゲームマーケット2019秋レポート

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晩秋の冷たい雨が降る11月23日、東京ビッグサイト青海展示棟にて、ゲームマーケット2019秋が開幕した。東京オリンピックの開催の関係で仮設された23,240㎡の会場に、2日間合計で1063ブースで、600タイトル以上の国産新作ボードゲームが発表された。

1日目、雨にもかかわらず10時の開場時には約4000人が待機列を形成していたと見られる(Raelさん調べ)。今回は2つのホールの間から好きな方に入場できる仕組みが取られた。左のAホールはエリア・企業ブース、右のBホールは一般ブースという配置である。

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開幕一番人気は『まじかる☆ベーカリー』シリーズのMAGI。複数レジにもかかわらず行列ができた。前回に引き続きリバーシブルのバッグを無料配布。

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ゲームストア・バネストは先月に行われたエッセン・シュピールの新作を用意。特に『オルレアン・ストーリーズ』(3kg、16000円)は各プレイヤーがもつ小冊子まで日本語訳で用意された。

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ジーピーでも先月のエッセン・シュピールで発表されたばかりの『カタン 宇宙開拓編』(2kg、13200円)日本語版を間に合わせた。『オルレアン・ストーリーズ』に勝るとも劣らない大箱だが、早朝から並んでこの2つを購入した猛者もいた。

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数奇ゲームズはエッセン・シュピールの新作『テラマラ』と『アクアティカ』を日本語訳付きで、さらにブルクハルトのトリックテイキングゲーム『命中』のリメイク『地下迷宮と5つの部族』を販売。

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テンデイズゲームズは今回久しぶりに出展しなかったが、エッセン・シュピールの新作『バラージ』の日本語版はイエローサブマリンで販売された。

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今回はあちこちでマーダーミステリーの新作が見られた。スモール出版ではブームのきっかけとなったといわれる『死神は白衣をまとう(Death Wears White)』の日本語版を用意。モアイデアスでは朱鷺田祐介氏が来春発表する『加速する闇』の登場人物が発表された。

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スモール出版の『すばらしきパーティジョイの世界』(坂本犬之助+オフィス新大陸)は、シリーズ135作を網羅

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『加速する闇』の登場人物と朱鷺田氏

各ブースでは販売だけでなく、さまざまな展示やイベントが見られた。日本の代表的なボードゲーム印刷会社である萬印堂では、カードを切断する抜き型を展示。刃の周りにスポンジを付けて、押し込んだ後戻りやすくする。

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クラウンドファンディングのキックスターターでは、製作者支援として動画撮影サービスを展開。本格的な機材で撮影。

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台湾や韓国からの出展も年々増加する中、小僧ゲームズは中国・台湾・シンガポールのボードゲームを、Grain Gear Gamesはベトナムとミャンマーのボードゲームを販売した。出展者だけでなく来場者にも海外の人が目立ち、各ブースでは英語でゲームを説明している姿も見られた。

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『平遥』『海洋公園』(中国・静言思桌游)は最近日本で人気が高まっている

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『ホイアン』はベトナム、『バガンジャーニー』はミャンマーのボードゲーム

出版社を前に製作者がプレゼンする「ボドコン!」(主催・ボドゲーマ)は、3分という制限時間でゲームを紹介した後、興味のある出版社が手を挙げる。

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プレゼンしたのはA.I.Lab遊、青春工房白百合、ノンプロ、Studio GG、SolunarG。SolunarGの『FOGSITE』はゲームマーケット大賞を獲得したこともあって8社中6社が手を挙げた

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出版社側は奥からアークライト、Engames、Jelly Jelly Cafe、すごろくや、ディアシュピール、テンデイズゲームズ、ホビージャパン、やのまん

JELLY JELLY CAFEのブースでは今回もイベントを開催。昨年行われた「これはゲームなのか?展」についてニルギリ氏(するめデイズ)が解説したり、先月のエッセン・シュピール参加者がおすすめの観光スポットを紹介したりした。

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「これはゲームなのか?展2」は来月7日から15日まで3331アーツ千代田にて

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畑氏(クレーブラット)が紹介した観光スポットに苦笑する参加者たち

ディライトワークスでは新作『シブヤ ストラグル』についてカナイセイジ氏と白坂翔氏がトークショー。「よっしゃ!とこぶしを握って喜べるような"よっしゃポイント"がちりばめられたゲーム」(カナイ氏)だという。

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フードコートでは今回初めて、ラーメンWalkerとのタイアップで2つのラーメン店が出店。ホール中にいい匂いが漂っていた。

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魂麺の「みそ魂麺」を辛味噌付きで。麺や七彩の「手もみ吟醸醤油ラーメン」も捨てがたかった

注目のゲームについては明日のエントリーで。

knightspoker.jpgスタジオムンディは12月上旬、2人用対戦ゲーム『Knights Poker(ナイツポーカー)』を発売する。ゲームデザイン・R.クニツィア、2人用、6歳以上、15分、3500円(税別)。ゲームマーケット2019秋ではエリア16で販売中。

東京・中目黒のボードゲームバー「GALLERIA6」のオリジナルボードゲームとしプロデュースされた。オリジナルはクニツィアが1999年にASS社から発表した『ショッテントッテン(Schotten Totten)』。9ヶ所の陣取りを3ヶ所に減らしていきなりクライマックスの短期決戦にした。

運番に手札から1枚のタイルをボードに置き、袋からタイルを1枚補充する。これを9回繰り返し、各列に並んだ3枚のタイルをポーカーの役で比べて、中央の塔を取り、3つの塔のうち多いほうが勝つ。

ゲーマー向けの選択ルールとして、役に応じたポイントを獲得して総合得点を競うルールもある。

タイルがぴったりはまるくぼみが入った立体ボードに、木製タイル、タイル立てが付いた豪華なコンポーネントで、質感や手触りにもこだわった。1手ごとに「クニツィア・ジレンマ」がたっぷり楽しめる作品。

内容物:ゲームボード 1枚、城コマ 3個、騎士タイル 30個、タイル立て 2個、袋 1枚、説明書 1部

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すごろくやは11月23日、ゲームマーケット2019秋にコミュニケーションゲーム『ダニー(Dany)』日本語版を発売した。ゲームデザイン・P.ヴィズカーロ、イラスト・A.バイヤルジョー、3~8人用、16歳以上、20~30分、2400円(税別)。

多重人格に苦しむダニーの頭の中に住むいろいろな副人格が各プレイヤーの役割。交代で抽象記憶像カードを何枚か自由に組み合わせてお題を当ててもらうが、中に1人だけ、ひそかに不正解への誘導を目論む主人格ダニーがいる。そのダニー役は誰なのかを探し出すカードゲームだ。

イラストはシンプルで曖昧なため、副人格のプレイヤーのヒントもダニーに思えてくる。病んだ精神世界を表すような白と黒を基調としたコンポーネントと、夢に出てきそうな大人な記憶像のイラストもポイントの大人向けカードゲームだ。

すごろくや:ダニー

ゲームマーケット大賞2019に『FOGSITE』

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ゲームマーケット事務局は本日、明日から開催されるゲームマーケット2019秋を前に、5回目となるゲームマーケット大賞を発表した。先月末に発表されていた5タイトルの優秀作品の中から、SoLunerGの迷宮マッピングゲーム『FOGSITE(フォグサイト)』が大賞に選ばれた。

これまで発表はゲームマーケットの会場内での授賞式で行われてきたが、受賞作品を試遊・購入できるようにするため前日の発表に変更された。

大賞に輝いた『FOGSITE』は、古代遺跡を守る番人と探険家に分かれて戦う1人VSその他全員ゲーム。探険家は霧で前後左右が分からない中、迷路の地図を解明して脱出を試み、番人はそれを阻止するというゲームだ。『バトルシップ』のような推理と、姿の見えない上に、どんどん強力になっていく番人の恐怖を味わえる。ゲームマーケット2019秋では土曜のみの出展で、T17ブースで試遊販売される。

TGiWレビュー:フォグサイト

エキスパート賞には海外の評価も高いワーカープレイスメントゲームの2人専用版『横濱紳商伝デュエル』(OKAZU Brand)、キッズ賞にはキューブの数を一瞬で判断する『ポラリッチ』(daitai)が選ばれた。授賞式は2日目の12時から会場内特設ステージにて。

なおゲームマーケット大賞は新作の急増などのため、今回をもって終了することがカタログで発表されている。

TGiW:ゲームマーケット大賞終了に寄せて

ゲームマーケット公式:ゲームマーケット大賞2019 受賞作品発表

クレーブラットは11月23日、ゲームストア・バネストと共同で、カードゲーム『おろかな牛(Blöde Kuh)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・F.ラッキー、イラスト・F.ビーゲ、3~6人用、8歳以上、15~25分、1800円(税込)。ゲームマーケット会場内ではクレーブラットまたはゲームストア・バネストのブースで購入できる。

ドライハーゼン(ドイツ)から2018年に発売された作品。これまで輸入版が国内流通していたが、品薄になってきたため日本語版が製作されることになった。ダメな家畜を引き取らないようにするゲーム。

各自9枚の動物カードをもってスタート。自分の番には、カードを1枚場に出し、動物の種類によってカードを引かせたり、自分が引いたり、となりの人にカードを回したりする。あるいは同じ動物を2枚出したら、失点になるカードがプレイヤー間を回る。パスしてカードを引くことも可能。

誰かの手札がなくなったらラウンド終了で、残り手札の多い人に失点があり、これを3ラウンド繰り返して失点の少ない人が勝ち。

失点になるカードは強制的に左隣に移っていくため、自分が出したカードで自分のところに回ってくることも。手札をなくすのがいいか、パスしてタイミングを伺うか、それともアクションで引っ掻き回すか。ライトなプレイ感ながらもドラマチックな作品だ。

ゲームストア・バネスト:おろかな牛 日本語版

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数寄ゲームズは11月23日、ゲームマーケット2019秋にて、トリックテイキングゲーム『地下迷宮と5つの部族』を発売する。ゲームデザイン・G.ブルクハルト、イラスト・別府さい、3~5人用、10歳以上、30分、2000円(税込)。

オリジナルは2000年、ベルリナーシュピールカルテン社から発売された『命中(Volltreffer)』。アラカルトカードゲーム賞4位。当時はメビウスゲームズが日本語ルール付きで輸入版を取り扱っていた。テーマのないカードゲームだったが、日本語版に際してダンジョン探険のテーマが乗せられた。

毎ラウンド、ボードの横に冒険者カードがコスト付きで並べられ、持ち点(ダンジョンの深度)を減らして入手する。こうして入手した冒険者カードで、同じランク(数字)や全色セットを作って得点した後、切り札あり・マストフォローのトリックテイクを行う。獲得したトリック1つにつき5点が入り、次のラウンドへ。

これを繰り返して、誰かが61~70点の階に入ったらゲーム終了。そのとき複数のプレイヤーがこの階にいれば、66点に最も近いプレイヤーの勝利となる。

序盤はセットを作って高得点を狙うが、終盤になると66点ちょうどを目指して得点調整の駆け引きが始まる。その変わり目をうまく読み、ほかのプレイヤーの動向にも注意して、ダンジョンに眠る宝を目指そう。

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ゲームマーケット2019秋、11月23・24日開催

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国内最大規模のアナログゲームイベント「ゲームマーケット2019秋」が11月23・24日(土祝、日)、東京ビッグサイト青海展示棟(りんかい線 「東京テレポート」駅またはゆりかもめ「青海」駅)にて開催される。両日とも10:00~17:00、入場料1000円、高校生以下無料(小学生以下は保護者同伴、中学生・高校生は学生証提示)。

東京オリンピックの開催の関係で前回から会場が変更となっており、23,240㎡の会場にと昨年秋の2倍。出展団体は2日間合計で昨年春を172上回る1068ブースで、600タイトル以上の新作が発表され、前回の25000人を超える参加者を見込む。

会場内にはブースによって販売だけでなく多くの試遊卓があり、 その場でゲームの説明を受けて実際に遊ぶことができる。またこどもゲームコーナーやリアル謎解き、TRPGやどうぶつしょうぎの体験、チャリティー販売、ゲームマーケット大賞展示など、1日中アナログゲームを満喫できる。

ステージプログラムは1日目に自作ゲームコンテストのプレゼン大会「ボドコン!」(15時~)、2日目にゲームマーケット大賞授賞式(12時~)や三遊亭楽天さんのTRPG落語(16時~)などがある。ブースも両日出展とどちらか1日出展があるので、お目当てがある場合はチェックしておきたい。

飲食コーナーは今回10車両が出展するが、毎回どこも行列ができるので、時間に余裕のない方は予め用意しておくとよいだろう。近くのコンビニは東京テレポート駅前にしかない。

ゲームマーケット公式

テンデイズゲームズは11月28日、水力発電ゲーム『バラージ(Barrage)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・S.ルチアーニ&T.バティスタ、イラスト・A.デ・ルカ、1~4人用、14歳以上、60~120分、9800円(税別)。日本語版だが、ボードは英語表記。ゲームマーケットではテンデイズゲームズは出展しておらず、イエローサブマリンのブースで先行発売される。

クラニオ・クリエーションズ(イタリア)がキックスターターで資金を集め、今年のエッセン・シュピールに合わせて発売した作品。シュピール前から輸入版が日本に入り、愛好者の間で話題となっていた。スカウトアクション4位。デザインは、『マルコポーロの旅路』『ツォルキン』などのルチアーニと、初クレジット作となるバティスタ。

架空のヨーロッパの山間部を舞台に、国営企業のCEOとなり、ダムによる水力発電によってエネルギー開発を競う。ワーカープレイスメントでアクションを選び、水をダムに溜め、導管で発電所へと送って発電する。自分が建設した設備だけでなく、他プレイヤーのものも使用できるため、非常に限られた水源の流れや貯水量をうまくコントロールするのに有利な位置取りと共に、コストパフォーマンスも見極めなければならない。

また、設備の建設には重機が必要となるが、一度使うとしばらく手元に戻ってこないため、マネージメント力や計画性も問われる。ここで使われる「建設ホイール」は、技術や資材を投入して回転させ、一周すると完成して手元に戻る仕組みで、このゲームのセールスポイントとなっている。

発電量によって履行できる契約や、設備を一定数建てることなどから得られる報酬は、得点やお金だけでなく、重機や特殊アクションもあり、ゲームを有利に進めることができるだろう。そのほか、さまざまな特殊能力を持った重役や、アクションをより効率のいいものにする「上級技術」といった要素など、戦略性が高められ、複合的なメカニズムとインタラクションでやりごたえのある作品になっている。

テンデイズゲームズ:バラージ 日本語版

さらに拡張セット『バラージ:レーフワーテル計画(Barrage: The Leeghwater Project)』も日本語版で同日発売となる。重機を使う「外注仕事」、追加で建設できる「私有建物」、オランダ企業や、追加の重役でゲーム展開をさらに多様にする。4400円(税別)。

テンデイズゲームズ:バラージ:拡張 レーフワーテル計画 日本語版

テンデイズゲームズでは現在、オープン10周年を記念して、税込18000円以上の注文をすると4000~10000円のボードゲームがランダムでプレゼントされるキャンペーンを行っている。26日まで。『バラージ』と拡張セット、プラスもう1品ほどでこの金額になる。

nokosudice.jpgEngamesは11月28日、ダイス&トリックテイキングゲーム『ノコスダイス』を発売する。ゲームデザイン・松本裕介、イラスト・別府さい、3~4人用、10歳以上、30~40分、2500円(税別)。ゲームマーケット2019秋で先行発売あり。

オリジナルはゲームマーケット2016神戸でQuoth Gamesから少数頒布されたトリックテイキングゲーム。作者はポッドキャスト「卓上遊戯の快楽」に出演しているyskこと松本裕介氏。精力的に海外ゲームの日本語版を手掛けているEngamesからは初めてとなる、同人作品の商業出版である。配られたカードだけでなく、ドラフトしたダイスも手札として使える異色の作品だ。

タイトルの通り、残されたダイスが勝利の鍵を握る。ダイスのドラフトが終了すると、ドラフトプールにはダイスが1つ残され、そのダイスの色と数字が切り札になる。さらに、手元にドラフトしたダイスは、最後に1つだけ残し、その残ったダイスの出目がビッドになる。

国内販売だけでなく、来月にフィラデルフィアで開催される「PAX Unplugged」にも出展予定で、海外のメーカーへのサブライセンスも視野に入れている。世界のトリックテイキングファンも唸らせる作品となるだろう。

幻冬舎は11月27日、ねぶた祭りをテーマにしたリズム体感ゲーム『ラッセーラ ゲーム NEBUTA BEAT』を発売する。ゲームデザイン・くじえみ(くじらだま)、3~6人用、6歳以上、10分、1600円(税別)。

オリジナルはゲームマーケット2019春に「くじらだま」から発表された同人作品。『タギロン』『ラブレター』『はぁって言うゲーム』『カタカナーシ』に続く、ゲームマーケット作品の幻冬舎による一般発売である。

きらびやかな山車と共に「跳人(はねと)」が「ラッセーラ、ラッセーラ、ラッセラッセラッセラー」の掛け声に合わせてぴょんぴょんと跳ねながら踊ることで知られる青森県のねぶた祭り。このゲームではプレイヤーが跳人となり、「ラッセーラ」の掛け声とリズムに合わせてカードを出し跳ね踊る。

踊る人はカードで指定され、踊るべきときにリズムよく踊れなかったり、踊ってはいけないときにつられて踊ったりしてはいけない。リズム感に加えて瞬間判断力が試される。

内容物:ハネトカード36枚、カラスハネトカード18枚、担当模様カード6枚、説明書*追加ルール(日本語/英語)

JELLY JELLY CAFE 秋葉原店、11月16日オープン

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東京・秋葉原に16日、JELLY JELLY CAFE(ジェリージェリーカフェ)秋葉原店がオープンした。東京メトロ日比谷線秋葉原駅徒歩2分、13:00~23:00、不定休。

渋谷、池袋、下北沢、福岡天神、水道橋、横浜、立川、名古屋大須、池袋2号、新宿、川崎、大阪心斎橋に続き、13店舗目となるジェリージェリーカフェ。年間のべ8万5千人以上が来店するビッグチェーンが激戦区秋葉原に出店する。所在地はイエローサブマリンやロール&ロールステーションなどがある電気街口とは反対側、昭和通り方面。

食べ物の持込み・途中入退店は自由で無線LAN・電源も自由に使える。料金体系は他店と共通で、平日デイタイム1500円、土日デイタイム2000円、ナイトタイム(18:00~)は平日土日ともに1500円。いずれもワンドリンク付き(追加の飲み物はアルコールドリンク500円、ソフトドリンク300円均一)。この料金で最大5時間まで遊べる。学生・子供料金あり。ウェブ予約も可能。

JELLY JELLY CAFE 秋葉原店
東京都千代田区神田佐久間町3-37-23/TEL:03-5846-9804
[Web link] [Twitter ]

ボドゲde遊ぶよ!! phase 13-14

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ニューゲームズオーダーは11月23日、『セネターズ(Senators)』日本語版を発売する。H.タータ&R.タータ、イラスト・S.グスタフソン他、3~5人用、12歳以上、45~60分、3500円(税別)。

共和政末期のローマで派閥の長となり、富を用いて元老院(セネター)での支持を買い求め「カエサル」となることを目指す。フェルティ社(フランス)より2017年に発売された作品。フェルティ社によるドイツ語・フランス語と、インディー・ボード&カード社による英語版以外の言語で出るのは初めて。

4つの市場で売りに出される資源カード(6色、各1~9が1枚ずつ)を入札で獲得する。落札者は代金を手番プレイヤーに支払うが、逆に手番プレイヤーがその額を支払えばカードを獲得できる。こうして同じ数か色のカードが3枚揃ったら、数字の合計金額で売却。そのお金で元老院の支持を獲得する。

そのうち市場では元老院カードの入札が行われ、派手な特殊効果が炸裂し始める。手番ごとにめくられるイベントカードで「戦争」が4枚出たらゲーム終了で、最も多く元老院の支持を獲得していたプレイヤーが勝利する。

手番には、「強請」というアクションがあり、他プレイヤーのカードを提示額で買い取る。ここでも提示額を逆に支払うことで拒否できるところも濃厚な駆け引きを生む。

liftoffJ.jpgアークライトは12月12日、宇宙開発ゲーム『リフトオフ(Lift Off)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・J.ヴァンデアステーン、イラスト・クリエーティフブンカー&N.ラモス&A.レーシュ、2~4人用、12歳以上、プレイヤー人数×30分、5800円(税別)。

ハンス・イム・グリュック社から昨秋発売された作品。スカウトアクションで3位、オーストリアゲーム賞フリーク部門でノミネートされた。レトロアメリカンなアートワークが印象的な作品。ドイツ語版はメビウスゲームズが取り扱っていた。

舞台は1950~60年代、米ソが宇宙開発競争を繰り広げる中、民間機構として貢献するべく、専門分野を発展させる。そのために推進ロケットを改善し、専門家を雇って技術を向上させ、個々のミッションを達成して、物品を宇宙空間へと打ち上げよう。

毎ラウンド、専門家のカードドラフトをするところが戦略の柱。各自3枚の中から1選んで、残り2枚を隣のプレイヤーに回す。同じく自分も受け取ったらさらに1枚を隣に回します。こうして選んだ中から2枚を使ってアクションを行う。

アクションでは自分のロケットを改良し、新たなミッションカードを手に入れる。条件を満たしたロケットを発射させると勝利点や効果を入り、8ラウンドで得点を競う。

内容物:ミッションボード1枚、カード類230枚、トークン類90枚、ロケットタイル8枚、個人ボード4枚、宇宙ステーションタイル11枚、第2フェイズタイル1枚、ロケットコマ44個、親マーカー1個、ルール説明書1冊、カード解説シート1枚(カードサイズ2種:59×91mm、43.5×67.5mm)

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兵庫・西宮に11月1日、ボードゲームカフェバー「ゆるぼど」がオープンした。阪神西宮駅徒歩8分、平日17:00~24:00、土日11:00~24:00、月木休。

「仕事帰りや学校帰りに一人で立ち寄って複数人で楽しめるお店」を長年探していたオーナー兼店長ののこねは氏が、ようやくちょうどいい物件を見つけて開業した。

全席相席推奨で、仕事帰り・学校帰りにふと1人になる時、友達との時間の都合がつかない時、知り合いではない誰かと話したい時など、ふと訪れる1人の時に立ち寄って名前も知らない人同士、ボードゲームを通じて勝負や会話を楽しんでほしいという。

20席で150種類のボードゲームが遊べる。料金は1時間500円。ソフトドリンクは挽きたてコーヒー・カフェオレのほか、炭酸が強い瓶のコーラやジンジャエール 、バナナ豆乳スムージーが特徴。アルコールはハイネケン、冷凍フルーツ入りチューハイ、モヒートから、本格的なロングカクテルまで用意する。食事はイングリッシュマフィンやカレープレートもあり、ドリンクと1時間のゲーム代金がついたメニューもある。

開店して半月、リピーターも非常に多いが、他のお客様がいないこともあるため、今後は特定の曜日に お客様同士の交流会を予定しているという。ほかにも寿司職人を招いて絶品お寿司に舌鼓を打ちながらボードゲームを楽しむ会も行っている。今後のイベントはツイッターにて確認のこと。

ゆるぼど
兵庫県西宮市常磐町1番32号 サンアロー2F
[Web link] [Twitter link]

ホビージャパンは2月下旬、文明発展ゲーム『文明の曙:西方帝国(Western Empires)』を日本語訳つき英語版で発売する。ゲームデザイン・f.デ・ハーン&g.デ・ハーン&f.トレシャム、イラスト・f.フォーヴィンケル、5~9人用、12歳以上、360~780分、20000円(税別)。

999ゲームズ(オランダ)から今年発売された作品。超重量級ゲームとして話題となった「メガシビ」こと『大いなる文明の曙(MegaCivilization)』を、基本となるルールやシステムは変更を加えることなく細部を再デベロップし、コンポーネントにも改良を加え、東西に分割することでプレイしやすいサイズにまとめた。

紀元前8000年間から0年がの地球が舞台。石器時代から青銅器時代を経て鉄器時代に至るまで自分の文明を発展させる。戦争の要素はあるが、メインテーマは歴史、文化、交易、発展、災害であり、自分の文明の芸術・科学・宗教・社会を発展させることが目的となる。

自分の民族を表すたった1つの人口トークンからゲームを開始し、人口トークンを増加させ、都市を建設し交易品カードを入手する。都市が多くなるにつれ交易品は価値も数も増すが、中には災害が紛れており、交易品カードを同時に、制限時間内でお互いに交換し、交易終了後に手札に残った災害がプレイヤーを襲う。

災害を解決したら、手に入れた交易品を支払うことで《航海術》や《農業》や《多神教》などさまざまな文明を獲得。文明は5つの分野に分類され、51種類のカードがある。これに沿って世界の七不思議を建設したり、自文明の領域を広げてたり、文化的な優位を獲得したりしていく。

他文明とのお互い利益を得るために協調性しつつ、ときには交渉や戦争で領土を拡大し、自分の民族を自然災害や敵や蛮族から守り、時の試練に打ち勝ったプレイヤーが最終的に勝者となる。

プレイ時間は最大12時間に及ぶがが、ゲームの基本システムはシンプルで習得しやすく、また、将来発売される予定の『文明の曙:東方帝国』と組み合わせることで、最大18人まで遊べる巨大なゲームとなる予定だ。

RobinLoxleyJ.jpgホビージャパンは12月中旬、セットコレクション&レースゲーム『ロクスレイのロビン(Robin von Locksley)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・U.ローゼンベルク、イラスト・M.ガット、2人用、10歳以上、30~45分、3800円(税別)。

今年のウィルムゴールド社(ドイツ)のデビュー作として発売された作品。デザイナーにはローゼンベルクを起用し、ロビンフッドの真実をテーマにしたレースゲームとなった。ノルマン人から略奪品を奪還し、十字軍から帰国途中に囚われの身となった獅子心王ことイングランド王・リチャードを救出することを目指す。

テーブルには略奪品タイルが5×5枚並べられ、プレイヤーはチェスのナイトの動き(桂馬飛び)でコマを移動させてタイルを集める。集めたタイルは、周辺に並んだ課題タイルの指示にしたがってセットで支払うことにより、競争トラックを進むことができる。ローゼンベルクが昨年発表した『レイクホルト』のシステムが用いられている。こうして次々と課題を達成し、先に2周したプレイヤーが勝者となる。

どうしても達成できない課題は、略奪品を売却して得た金貨を支払ってスキップすることも可能。しかし課題の中には相手プレイヤーと略奪品やお金を比べるものもあり、セットコレクションだけでなく相手との駆け引きも生まれる。略奪品タイルの補充はランダムなのでどのタイルが取れるかは運の要素もあるが、相手の動向を見た適切な計画が楽しめるライト~ミドル級のゲームだ。

内容物 略奪品タイル60枚、名声タイル24枚、ロビン駒2個、吟遊詩人駒2個、ルールブック1冊

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すごろくやは本日、玉転がしアクションゲーム『バイキングの谷(Tal der Wikinger)』日本語版を発売した。ゲームデザイン・W.フォー&M.フォー、イラスト・M.マインツホルト、2~4人用、6歳以上、15~20分、3600円(税別)。

フランス人デザイナーが制作し、ハバ社(ドイツ)から今年発売された作品。今年のドイツ年間キッズゲーム大賞に輝いた。ボウリングの要領で大玉を転がして、ボード上の樽を倒し、倒した色のバイキングチップを進めて、より多く金貨がもらうことを目指す。

4つの樽をセットして、自分のところから大玉を板で弾いて転がす。バイキングチップは桟橋にあり、倒した色のものを進めて、いずれかが桟橋を超えたら決算。各バイキングは、その時点で止まっているマスに応じて金貨をもらったり、ほかプレイヤーから奪ったりする。桟橋を超えて落ちたバイキングは何ももらえない。

バイキングは前にいるバイキングを飛び越して進み、どの色の樽を倒して、どの色を倒さないかが考えどころ。しかしあれこれ考えても大玉は思うようには行かず、成功しても失敗しても盛り上がる。

桟橋の並びはゲーム毎に変えられ、毎回異なる位置取りで楽しめる。子どもはややじっくりと、大人は手軽に楽しめる、幅広い年齢層に合わせられる作品だ。

すごろくや:バイキングの谷

オランダゲーム賞(Nederlandse Spellenprijs)の審査委員会は9日、ユトレヒトで行われているボードゲームイベント「スペレン・スペクタクル」にて今年の大賞作品を発表した。5月に発表されていたノミネート作品2部門各3タイトルから、ファミリー部門は『Welcome to...』、エキスパート部門は『レイダーズ・オブ・ザ・ノースシー』が選ばれた。

ボードゲームショップ店長、ボードゲームジャーナリスト、ボードゲーム関連団体のメンバーなど10名によって選ばれる賞。かつては大賞1タイトルのみを選んでいたが、2014年から2部門に分けて大賞を発表している。昨年のファミリー部門は『アズール』、エキスパート部門は『ガイアプロジェクト』が選ばれている。対象は過去1年間にオランダでリリースされた新作であるため、オランダ国外で発売されたものは1年遅れでの受賞になることが多い。

『Welcome to...』はフランスのロールアンドライトゲームで日本語版も発売されている。めくられたカードに沿って、全員同時に各自のシートに書き込み、住みよい団地を作る。『レイダーズ・オブ・ザ・ノースシー』はニュージーランドの戦略ゲームで、バンキングたちが装備を整えて砦を攻略する。

【オランダゲーム賞(Nederlandse Spellenprijs)2019 受賞作品】
ファミリー部門賞:Welcome to...(Welcome to...)
ノミネート:ガンシュンクレバー(Ganz schön clever)、クアックザルバー(Die Quacksalber von Quedlinburg)
エキスパート部門賞:レイダーズ・オブ・ザ・ノースシー(Raiders of the North Sea)
ノミネート:ジェンテス(Gentes)、ウィングスパン(Wingspan)

Nederlandse Spellenprijs

ホビージャパンは12月中旬、タイル配置ゲーム『ノヴァルナ(Nova Luna)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・U.ローゼンベルク&C.ファン・モーセル、イラスト・L.ジーグモン、1~4人用、8歳以上、30分、4000円(税別)。

『コテージガーデン』『インディアンサマー』『スプリングメドウ』とローゼンベルクのパズル三部作を発売したシュピールヴィーゼ出版(ドイツ)が再び、ローゼンベルクのパズルチックなタイル配置ゲームを発売する。原案はモーセルがクワリ(オランダ)から発売した『ハビタッツ』で、ローゼンベルクのヒット作『パッチワーク』のタイルの取り方を組み合わせている。

タイトルは「新月」の意味で、新月から満月に移り変わる月時計を回ってタイルを獲得する。月時計の周辺にはさまざまなパターンのタイルが置かれてあり、自分のタイルにはコマを3歩まで進めてタイルを獲得し、そのコストだけ月時計の時間を進める。この時間が一番進んでいないプレイヤーが、常に手番を行う(『パッチワーク』方式)。

獲得したタイルには「周囲に青いタイルが2枚」「赤と黄のタイルが1枚ずつ」といったタスクがあり、これを満たすようにタイルを並べると、そのタスクの上に自分のマーカーを置くことができる。こうして自分のマーカーを全て、最初に配置できたプレイヤーが勝利となる。タイルは、同じ色が連続していればタスクの達成に利用でき(『ハビタッツ』方式)、これを利用して効率よくタスクを達成していく。

2人の有名デザイナーのメカニズムが絶妙に融合した作品で、タイルの選択と効率の良い配置をめぐって、簡単なルールながらもやり込みがいのあるゲームだ。

内容物:月時計ボード1枚、月コマ1個、タイル68枚(4色×17枚)、マーカー84個(4色×21個)、ルールブック1部

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sternenfahrerJ.jpgジーピーは12月13日、『カタン 宇宙開拓者版(Catan: Sternenfahrer)』の日本語版を発売する。ゲームデザイン・K.トイバー、イラスト・F.フォーヴィンケル、3~4人用、12歳以上、120分、12000円(税別)。『カタン』シリーズの拡張セットではなく、単体で遊ぶことができる。ゲームマーケット2019秋には限定100個を先行発売する。

1999年に発売された『カタンの宇宙飛行士たち/カタンの開拓 宇宙編/宇宙カタン』のリメイク作品で、オリジナル版は今年コスモス社(ドイツ)が発売した。宇宙船に乗って広い宇宙を航海し、惑星を開拓していく。不意に遭遇する宇宙海賊に対抗して宇宙船を武装し、友好的な宇宙人と交易するために船倉を増やし、またアクシデントをうまく乗り切って名声を競う。

ゲームは「カタンコロニー」から始まる。ダイスを振って産出される資源で宇宙船を作り、未知の宇宙へと飛び出していく。宇宙船の移動力は、母船を振って出てくるボールの色で決まり、宇宙船が惑星に到着したら、そこにコロニーを設置して資源を産出できるようになる。こうして拠点を増やして奥地を目指す。

母船から黒いボールが出ると遭遇カードを引き、隣の人が読み上げる。遭遇カードでは宇宙海賊などが登場し、戦うか、資源を献上するかなどの選択を迫られる。また、惑星によっては海賊基地を撃退したり、氷の惑星をテラフォームしなければいけないこともある。

宇宙には友好的な宇宙人もおり、交易船を作って宇宙ステーションにドッキングすればさまざまな特殊能力がもたらされる。資源を使って母船に搭載砲・船倉・動力炉を取り付ければ、戦闘・交易・移動を有利に進められるだろう。

旧版からの変更点として、星系や交易ステーションがランダム配置できるようになり、裏返しで配置するバリアントも楽しめるようになった。折れやすかった名声リングをチップに変更、「第一宇宙船」を任意の宇宙船に変更、航行で黒玉が出ても基本移動力3を保証、初期配置フェイズに4周目ありなど、バランスを調整して遊びやすくなっている。

内容物:母船コマ 4台、搭載砲コマ 24個、動力炉コマ 24個、船倉コマ 20個、カラーボール 28個、ゲームボードパーツ 6枚、クアドラントタイル 16枚、スタンド 4個、ハーフメダルチップ 40枚、数字チップ 36枚、スペシャルマーカー 16枚、資源カード 100枚、遭遇カード 32枚、友好カード 20枚、サマリーカード 12枚、各種コマ 92個、ダイス 2個、用具入れ 2個、ステッカー 1枚、ルールブック 1冊、アルマナック 1冊、ジップ袋 11袋

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surviveJ.jpgアークライトは12月5日、『アイランド ~アトランティスからの脱出~(Survive: Escape from Atlantis!)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・J.コートランド=スミス、イラスト・D.アウスルース、2~4人用、8歳以上、45分、5200円(税別)。

オリジナルは『サバイブ!(Survive!)』というタイトルでパーカーブラザーズ(アメリカ)から1982年に発売された作品。2011年にストロングホールド社がリメイクし、その翌年には発売30周年を記念して、アスモデ社(フランス)が『アイランド(The Island)』というタイトルで多言語版を国際展開してきた。日本ではホビージャパンによる輸入版、多言語版を経て、このたびアークライトによる日本語版の発売となる。

20世紀初頭、発見されたばかりの火山島にやってきた探検家たちは、大地震と火山の噴火に遭遇する。地殻変動によって島がどんどん海に沈んでいく中、財宝をできるだけ多く持って島から脱出することを目指す。

島から出るには乗り捨てられたボートを使うか、さもなければ海に飛び込み、泳いで隣の島に行き着かなければならない。しかし海には大海蛇やクジラ、サメたちがうろつく。ときにはほかの探検家と協力し、ときには海の脅威を動かしてライバルを脱落させて、最も多くの財宝を持ち帰ろう。

島は40枚のタイルで構成され、徐々に海に沈んでいく。自分の冒険者10人を、完全に島が沈んでしまう前に近隣の島へ逃がせば得点になる。分かりやすいルールで、スリルと冒険と駆け引きが楽しめるロングセラー作品だ。

内容物:ゲーム盤 1枚、地形タイル 40枚、冒険者コマ 40個、大海蛇コマ 5個、サメコマ 6個、クジラコマ 5個 、船コマ 12隻、ダイス 1個、ルール説明書 1冊

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幻冬舎は11月8日、コミュニケーションゲーム『キャット&チョコレート 非日常編』を発売した。ゲームデザイン・秋口ぎぐる、3~6人用、8歳以上、20分、1500円(税別)。

幽霊屋敷編が2010年の日本ボードゲーム大賞に選ばれてから、2013年にcosaicからビジネス編と学園編、2014年に幻冬舎から日常編、2015年にragumoから冠婚葬祭編、今年にスロウカーブからガチャピンチャレンジ編と各社からシリーズ作品が発売されているコミュニケーションゲーム。幻冬舎の日常編がYoutubeなどで取り上げられ、5年間で累計19万部にもなっていることから、同社から非日常編が発売されることになった。

「タイムマシンの燃料が切れた。未来へ帰りたい」「テレビからこわい幽霊が出てきた」といった現実では起こり得ないようなピンチを、「死者が見える能力」「雪の女王」「ラブソング」などひとクセあるアイテムで乗り切る。日常編に増して壮大で突拍子もないピンチが想像力を掻き立て、ゲームを盛り上げる。

内容物:カード70枚(イベントカード31枚、アイテムカード32枚、チームカード6枚、ENDカード1枚)、遊び方ガイド

トランスジャパン(TransJapan)

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いい日旅立ち

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配られたカードで指示された都市を線路でつなぐスピーディーな鉄道ゲーム。オリジナルは2002年にウィニングムーブズ社(ドイツ)から発売され、ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、ドイツゲーム賞2位という高い評価を得ていた。今年、グループSNEで日本マップを追加して両面刷りのボードで日本語版にしたものである。

各プレイヤーには都市カードが配られ、今回つなぐ5つの都市が指定される。自分の手番が来たら好きなところから線路コマを2本まで置き、これを繰り返して誰かがいち早く全部つないだらラウンド終了で得点計算。ほかのプレイヤーが伸ばした線路に合流すると、それらの線路も使えるため、スピーディなゲーム展開が楽しめる。

オリジナル版はラウンド終了時に足りなかった線路の数だけ失点になり、失点の少なさを競っていたが、今回は線路が足りないと得点が減り、その得点で自分の列車コマをゴールに進めるというポジティブなものとなっている。

2002年のドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品は『ヴィラパレッティ』『プエルトリコ』『トランスアメリカ』の3タイトルで、結局『ヴィラパレッティ』が大賞に選ばれたが三者三様、後世に残る傑作だったと思う。久しぶりにプレイしてみて、当時のワクワク感が甦ってきた。

「その都市、どこ?」といちいち探していたアメリカマップと比べ、日本マップになって地理感があるのはゲームに良い影響を与える。北海道、関東、北陸、東海、九州四国沖縄という5つのエリアから1つずつ都市が指定されるため、みんなが日本列島を縦断する鉄道を引かなければならない。

多くが共通の路線になるときにポイントとなるのが、線路をどこから引くか。中心となる関東と、狭い北海道は路線が共通しがちなので、その辺りはできればほかの人に引いてほしい。都市間の距離が長く、共通の路線ができにくい九州四国沖縄、北陸あたりから始めるか、その近くから伸ばして誰かが相乗りしてくれるのを待つかといった戦略も取れる。太平洋側から日本海側の連絡がカギのようだ。

長野近辺などに広がる山、北海道に上陸する際の海は、1手番で引ける線路が1本だけになる。ゲーム上の戦略だけではなく、そこから始まる日本の地理談義も盛り上がって楽しめた。

トランスジャパン(Trans Japan)
ゲームデザイン・F.B.デロンシュ/新マップ作成・安田均/アートワーク・TANSAN
グループSNE/cosaic(2019年)
2~6人用/8歳以上/30分

コロコロ堂ボドゲフリマ、明日開催

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東京・上野のボードゲームカフェ「コロコロ堂」にて9日、ボードゲームフリーマーケットが開催される。12:00~16:00(先行入場11:30~11:50)、通常の入場は参加無料。

コロコロ堂2階で初のフリーマーケット。当初は10月12日に開催予定だったが台風のため延期になっていた。The Game Galleryのhal_99氏、ゲームマーケットで大量に出品している中古屋ウリボー氏ら16名が出品し、珍しいボードゲームが多数販売される模様だ(ハッシュタグ「コロコロ堂ボドゲフリマ」 でチェック)。

先行入場は先着15名で、入場券500円は当日10:30から販売される。待機列は9:30から。

フリーマーケット終了後の17:00~~20:30にゲーム会も開催される。買ったゲームを出店者にインストしてもらい遊べるかもしれない。こちらは参加費500円。Twiplaで参加者を募集 している。

dicehospitalJ.jpgケンビルは11月23日、『ダイスホスピタル(Dice Hospital)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・S.コーロンスキー&M.ナッド、イラスト・S.コンジナー&S.ミラモン、1~4人用、10歳以上、45~90分、6300円(税別)。

アメリカ人デザイナーが制作し、アリーキャットゲームズ(イギリス)がキックスターターで15万8千ポンド(2200万円)を集めて製品化したボードゲーム。ワーカープレイスメントゲームで、病院の経営者となって患者をできるだけ多く治療し、評判を競う。

患者はダイスで表される。目が小さいほど重症、目が大きいほど健康だ。ワーカーである看護師駒や専門医駒を医療施設(プレイヤーボード)に配置して、患者を治療していく。専門医を育成したり、部屋を増設したりして、重篤な患者を治療すれば、それだけ評判も上がるだろう。

毎ラウンド、新たな患者が救急車で搬送されてくる。その時空いているベッドがなければ、既に入院中の患者を追い出さなければならない。また治療が進まなければ、重症患者が死んでしまうことも。トリアージをパズルに落とし込んだ、ちょっぴりブラックな作品だ。

ケンビル:ダイスホスピタル 日本語版 link

オインクゲームズは11月23日、ゲームマーケット2019秋にて『ファフニル(Fafnir)』を発売する。ゲームデザイン・佐々木隼、2~4人用、9歳以上、20分、2200円(税別)。ゲームマーケット会場(エリア41)で試遊・購入可能(特別価格2000円)。

「ファフニル」というニワトリが産む宝石を、宝石の握り競りで集めるゲーム。手持ちの宝石をたくさん出せば、産みたての宝石をもらうことができるが、宝石の価値は皆がもっている数で変動する。価値を操作し、最後に価値ある宝石をたくさんもっていることを目指す。

毎ラウンド中央に宝石が2個置かれる。プレイヤーは手持ちの宝石を握り込み一斉に公開。よりたくさん握り込んでいたプレイヤーが、握っていた宝石を捨て場に捨て、ファフニルが産んだ宝石を受け取る。

宝石の価値は、最終的に全員の合計で一番多かった色の石が3点、2番目の色が2点で、それ以外の色はすべてマイナス1点になってしまう。マイナスになりそうな石は捨て、プラスになる石を集めたいところだが、ファフニルが産んだ宝石の色は、そのラウンドでは捨てられず、たくさん捨てると要らない宝石まで受け取る羽目に。

スピーディーながら1回1回の握り込みに濃密な駆け引きがあり、裏をかいた宝石の選択や、意図しないドラマも起こって、何度も遊びたくなる作品となっている。

内容物:木製宝石コマ 80個、布袋 1枚、ついたて 4枚、ファフニルボード 1枚、金チップ 45枚、捨て場ボード 1枚、遊び方説明書(日本語・英語)

カードゲーム『ニムト』の販売元であるアミーゴ社(ドイツ)が、『ニムト』発売25周年を記念してスペシャルカードのアイデアを募集している。18歳以上なら誰でも応募可能。2020年1月末日まで。

『ニムト』にはこれまでさまざまなスペシャルカードが発表されてきた。20周年版に同梱された「0.0」~「0.9」カード、25周年版に同梱された「5列目」「失点=得点」「割り込み」「交換」「移動」「ストップ」「7で取る」カードなど。これらはW.クラマーが考案したものだが、今回公募で面白いスペシャルカードを考案してもらう。

応募作品はアミーゴ社でチェックした後、W.クラマーらが審査。最優秀作品はイラスト付きで『シュピールボックス』誌の付録などとして配布されるほか、来年のエッセン・シュピールに交通費・宿泊費付きで招待され、『ニムト』の作者であるW.クラマーと会う機会が設けられる。このほか、ドイツ人の応募者限定の抽選でオーストリア旅行が当たる。

応募は下記のアミーゴ社のウェブサイトのフォームに、英語またはドイツ語での説明と、JPGまたはPDFのラフスケッチを氏名・住所・連絡先を添えて送る。

Amigo:‚6 nimmt!'-Sonderkartenaufruf

architectsofthewkJ.jpgケンビルは11月23日、ゲームマーケット2019秋を皮切りに、『西フランク王国の建築家(Architects of the West Kingdom)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・S.フィリップス&S.J.マクドナルド、イラスト・M.ドミトリエフスキ、1~5人用、12歳以上、60~80分、5800円(税別)。

『レイダーズ・オブ・ザ・ノースシー:北海の略奪者』のS.フィリップスが昨年、自身の会社ガーフィルゲームズ(ニュージーランド)から発表した作品。英語版はレネゲイド・ゲームスタジオ(アメリカ)、ドイツ語版はシュヴェアクラフト社から発売され、今年のゴールデンギーク賞で大賞部門など5部門にノミネートされ、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞で推薦リストに入った。

舞台は850年頃のカロリング帝国。プレイヤーは建築家となり、資源を集め、王の勅命を受けて国中にさまざまな建物を建築する。システムはワーカープレイスメントだが、一旦置いた働き手は誰かに捕縛されて、それを解放しないと帰ってこないところが新機軸だ。

勝利点となる建物カードや大聖堂を建設するには、資源だけでなくさまざまな技能をもつ協力者カードも必要だ。カードのコンボも勝敗の要となる。王への献上によって美徳にも気を配らないとやがて罰せられてしまうだろう。

日本語版特典追加建物カード3枚、追加弟子カード3枚、追加プレイヤーボード5枚、組み立て式コイン置き場(徴税所用)が同梱される。

ケンビル:西フランク王国の建築家 日本語版

群馬・桐生に11月1日、ボードゲームカフェ「ふふふ」がオープンした。JR桐生駅徒歩8分、平日16:00~23:00、土曜13:00~23:00、日祝13:00~22:00、月曜休。

ともにファッションデザイナーの和﨑拓人氏と和﨑里緒氏が、繊維の産地として有名な桐生に移住し、地域の人と出会い交流する場所として開いたファッションアトリエ兼ボードゲームスペース。地域内外の人と「作る」「学ぶ」「遊ぶ」を通して「ふふふ」と笑いあえるお店を目指す。

店内では衣服を作るほか、洋裁教室や刺繍やプリントのワークショップなど学ぶ場所もつくり、繊維やファッション関係以外の人も気軽に立ち寄れるよう、ボードゲームを取り入れる。開店資金のクラウドファンディングでは86万円を集め、改装や設備購入をより充実させた。

最大60席の広い店内で350種類以上のボードゲームが遊べる。料金はワンドリンク付きで平日3時間1000円(最大1500円)、土日祝3時間1500円(最大2500円)。

ふふふ
群馬県桐生市本町6丁目400
[Twitter ]

東京・西荻窪に10月19日、ボードゲームカフェ「インベード.」がオープンした。西荻窪駅徒歩4分、平日15:00~23:00、土日祝日13:00~23:00、水曜休。

おすすめゲーム紹介や、ルール説明をつけて170種類のボードゲームが遊べる。1時間500円(1日最大2500円)、ワンドリンク制。学生はワンドリンク無料、小学生以下は保護者同伴で無料。食べ物の持込みは自由。

創作ボードゲームの支援も行い、グラフィックデザイナーの店長が相談にのるほか、ボードゲームの試遊会や意見交換会などのイベントを定期的に開催する。早速今週末には、ゲームマーケット2019秋の新作を体験できるイベントを予定。9サークルが参加し、先日のフォアシュピールで話題になった作品も登場する。

TwiPla:【11/9(土)】『3サークル合同試遊会』in【西荻窪】ボードゲームカフェ『インベード.』
TwiPla:11/10(日)ゲムマ前!新作ボードゲーム体験会

インベード.
東京都杉並区西荻北3-32-11ベルエア西荻4F/TEL:080-9202-4934
[Web link] [Twitter link]


大阪・阿倍野に11月1日、ボードゲームプレイスペース「isp El(イスペル)」がオープンした。谷町線阿倍野駅徒歩1分、御堂筋線天王寺駅徒歩5分、平日13:00~21:00、土日祝12:00~21:00、不定休。

ギリシャ神話の希望の神エルピス(Elpis)をもじったものが店名の由来。長時間座っても疲れないゲーミングチェアで、120種類以上のボードゲームが遊べる。料金は30分300円(1日最大3000円)+お菓子・飲み物代300円。

ボードゲームが初めてという方のために、ボードゲームを簡単に説明したメニュー表を用意し。1人でも相席やスタッフと一緒に遊べる。

オープンを記念して同店のツイッターアカウントをフォローしてリツイートすると初回来店時50%OFF、2回目来店時30%OFFになるキャンペーンを行っている。

isp El
大阪市阿倍野区阿倍野筋3-10-1-100 あべのベルタ1F
[Web link][Twitter link]

ゲームマーケット大賞終了に寄せて

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2014年に始まり、毎年行われてきたゲームマーケット大賞が、第5回で終了することが秋のカタログで明らかにされた。理由は「ゲームマーケットで発表されるゲームの数が増加の一途をたどっている」「より多様な意見から選ばれる賞を創設したい」の2点。当サイトの管理人は設立当初から審査員を務めており、ほっとした気持ちと、残念な気持ちが入り混じっている。

この賞の設立に携わり、私が一貫してこだわったのが賞の中立性である。ドイツ年間ゲーム大賞の設立に携わったT.ヴェルネック氏が15年前、メールで次のように述べている。

私の調査では、現在世界には100種類ほどのボードゲーム賞があるが、その中で本当に意味のあるものはわずかである。多くは「ゲーム・オブ・ジ・イヤー」(またはその他の名前)を名乗っているだけで、よくよく観察すると、ボードゲームメーカーや販売店から独立していない。消費者はバカでない。審査員が本当に独立して中立的でないことに気付いている。そうなれば賞の価値はないに等しい。

ゲームマーケット大賞を主催するのは、事務局を置いているアークライト社である。そのため話し合いの末、自社の作品を選考対象から外し、受賞作品の版権の自由を保証することが賞の規約に盛り込まれた。営利企業であるアークライト社が、ゲームマーケットを盛り上げたいという思いでこの項目を受け入れてくれたのはありがたいことだった。

いざ審査が始まると、ゲームマーケットで発表された新作を可能な限り遊んで評価するということがいかに大変なことか分かった。しかも回を重ねるごとに新作は急増していく。第1回で対象となった新作は522タイトル、第2回が573タイトル、第3回が733タイトル、第4回が906タイトル、そして第5回が1276タイトル。4人の審査員がそれぞれ、あらゆる手段で情報を収集し、試遊しまくっても、「面白い作品を見逃しているのではないか」という不安が拭えない。

それでも何とか審査してこられたのは、頼もしいほかの3人の審査員はもちろんのこと、刈谷圭司氏はじめゲームマーケット事務局の尽力によるところが大きい。ゲームマーケットの準備で多忙な中、出展者からの情報をまとめて新作リストを作成し、サンプルを収集して整理し、審査員の求めに応じて追加でサンプル購入したり、自宅に送ったり、社内の会議室を提供したりして頂いた。授賞式の段取りや賞品(楯や賞状)の準備、ウェブサイトやカタログでの告知ページ作成も全て事務局の仕事である。審査員に意見の相違があるときには調整まで行ってくれた。利益の出ないこの賞に、これだけの労力を払ってもらったことは感謝してもしきれない。

今後のゲームマーケット大賞について審査員が「今後タイトルが増えても選考は可能である」といえたのは、そのようなサポートがあったからにほかならない。しかし、ゲームマーケット事務局から野澤邦仁氏が「KAIJU ON THE EARTH」プロジェクトなどを担当する部署に異動となり、松尾壮紘氏がアークライト社を退職することになった。こうしてこれまでのようなサポート体制が難しくなったことが、ゲームマーケット大賞が終了することになった背景である。しかしこれはアークライト社に対する不満ではない。カタログでは「4人の審査員が引き受けて下さっていることがすでに奇跡」と労って頂いたが、この5年間継続して事務局のサポートがあったことがすでに奇跡である。

次回から、より多様な意見から選ばれる賞として、ゲームマーケット来場者による投票で選ばれる「ゲームマーケットセレクション」が始まる。不正投票がないように、チケットのシリアルナンバーで投票を管理するという。これに加えて識者がお気に入りの新作を自由にコメントするコーナーをカタログ掲載し、読者が自分に合いそうなゲームを見つけられるようにする。また、アークライト社が製品化を保証する「アークライト・ゲーム賞」も併せて設立される。投票、識者コメント、アークライトによる製品化の3本が、ゲームマーケット大賞の後継を担うことになる。いずれも急増する新作に応じたものとして妥当なものだと思う。当サイトの管理人も、審査の過程で経験したことを活かして、国産創作ゲームを応援していきたい。

雲上四季:ゲームマーケット大賞の終了に伴い審査員を終えて思うこと link
ふうかのボードゲーム日記:ゲームマーケット大賞終了に寄せて link

ボドゲde遊ぶよ!! phase 13-13

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フォグサイト(Fogsite)

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暗中模索のマッピング

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濃霧に満ちた古代遺跡で、1人のガーディアンと複数の調査隊員が対決する1対多の探索ゲーム。敵どころか仲間まで見えない暗中模索で、同じ場所に集合することはできるか?

ガーディアン役のプレイヤーが衝立の裏に5×5マスのダンジョンを作ってゲームは始まる。そのダンジョンの中で、各プレイヤーのスタート位置も密かに決められている。

調査隊員は方角を決めて、1枚のタイルの上に自分のコマを置く。ガーディアンの移動から。ガーディアンは最初1回だけ、一直線に何マスでも移動できる。このときに調査隊員に当たるたび、残りタイルが何枚か除去される。タイルがなくなるまでに脱出できなければガーディアンの勝利となるので、行ったり来たりして隊員を踏みに来るだろう。

ガーディアンの移動が終わったら、調査隊員が移動する。調査隊員は1マスしか移動できない上に、霧の中なので前後左右も分からない。ガーディアンに東西南北を伝え、ガーディアンが「通路です」「壁です」と答えるので、自分のコマがあるタイルのとなりに対応するタイルを置く。こうしてマッピングして、ダンジョンの全容が次第に明らかになっていく。

圧倒的に不利な調査隊員だが、さまざまな効果をもった遺物(アーティファクト)カードを使うことができる。こうしてマッピングを進めていくと、壁のパターンなどからお互いに重なり合う部分が推測できてくる。調査隊員の目的は、同じマスに集合することで、集合したと思ったら脱出を宣言し、正解ならば勝利となる。

不正解だと一発で敗北になるので慎重な判断が求められるが、残りタイルはどんどん少なくなっていくので、ゆっくりしすぎてもいられない。どこに集まるか分かっても、そこまでの移動が間に合わないこともある。

タイルがなくなりそうな終盤、ガーディアンの移動回数が増えるので(永い眠りから覚め、次第に本来の動きを取り戻すという)、間に合うか間に合わないかぎりぎりのところでの攻防でとてもエキサイティングだ。

ガーディアンのダンジョン設定にも工夫の余地があり、どの遺物を使うかによっても展開が変わる。プレイ時間30分ということもあり、ガーディアンを交替してまた遊びたくなる。

Fogsite
ゲームデザイン・Meichi Sola/イラスト・Nakamura Jin
SoLunerG(2019年)
2~4人用/10歳以上/30分

numberwonderful.jpgドロッセルマイヤーズは11月23日、ゲームマーケット2019秋にて、パーティーゲーム『ナンバーワンダフル(Number Wonderful)』を発売する。ゲームデザイン・渡辺範明、グラフィックデザイン・宇佐美詠子、イラスト・大山功一(オーヤマゲーム)、3~人用、16歳以上、プレイ時間自由、2500円(税込)。

『ドロッセルマイヤーさんのなぞなぞ気分』『〃法廷気分』に続く同社の「ゆるゲー」シリーズ。今回は55種目のゆるゲーを収録し、何回連続で勝てるかを競う。超総合競技大会コズミンピックに集まったプレイヤーたちの中で、全宇宙で最高の栄誉ある称号「ナンバーワンダフル」 の座を勝ち取るのは誰か?

今みんなが食べたい料理を言った人が勝ちの「どっちの料理」対決、適当に検索した星座占いで上位の人が勝ちの「星座占いランキング」対決、口笛を吹いてみてうまい人が勝ちの「口笛」対決、風邪ひかなそうと周囲に思われた人が勝ちの「風邪ひかなそう」対決など、「a スポーツ」(アナログスポーツ)を収録。ひとつ前の競技の勝者が「チャンプ」となり、新たな挑戦者たちと連戦していく。チャンプは連勝すればするほどポイントが蓄積するが、1戦でも負けてしまうと全て新しいチャンプに奪われてしまう。自主的な「引退」によるポイント獲得のタイミングが重要だ。

カード裏には「パワー/スピード/テクニック/運/センス」など競技のジャンルが表示されており、挑戦者は自分の得意そうな(チャンプの苦手そうな)競技ジャンルを選んで、勝負を挑むことができる。

『MOTHER2』のアートディレクターであり、『イチゴリラ』なども制作している大山功一氏が今回、キャラデザインとイラストで参加し、ゆるゲーの雰囲気を盛り立てているところも見どころだ。

ゲームマーケットでの販売はグーニーカフェ(V17-18)のブースにて。現在ウェブサイト(http://drosselmeyers.com/?pid=146575320)で予約受付中。通販(http://drosselmeyers.com/?pid=146577648)も可能。

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snowmandiceJ.jpgホビージャパンは11月下旬、『スノーマンダイス(Snowman Dice)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:M.エリオット、イラスト・、2~4人用、6歳以上、10分、2400円(税別)。

『クォーリアーズ』のエリオットのデザインで、『アイスクール』のブレインゲームズ(ラトビア)から今夏発売された。ダイスを振って雪だるまを作り、敵の雪玉による妨害をかわしつつ北極へ導くユニークなリアルタイム・アクションダイスゲームだ。

各自5つずつダイスをもって一斉にスタート。自由にいくらでも振り直して、足、胴、頭の目が出たダイスを積み上げて雪だるまを作る。残りのダイスで矢印が出たら移動スタート。一本指だけでテーブルの中央にある北極点に向かって押していき、無事たどり着いたら得点になる。

ダイスの出目には雪玉があり、これが出たら指で弾いてほかのプレイヤーの雪だるまにぶつけ、うまく当たって崩れれば最初からやり直させることができる。その間に自分の雪だるまでゴールを目指す。

雪玉風のかわいい布製ポーチ入りで、手軽に持ち運び可能。すぐに分かる簡単なルールで熱いリアルタイムアクションが楽しめるダイスゲームだ。

内容物:雪だるまダイス20個、北極点マーカ-1枚、ルールシート

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