2019年12月アーカイブ

2019年のアクセスランキング

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(リンク集を除く)

1.社団法人ボードゲーム、ボードゲームカフェ開店で批判相次ぐ
2.2018年のボードゲーム各賞受賞
3.みんなはどんな答えを書くだろう?『ゲスクラブ』日本語版、4月15日発売
4.2人用カタン
5.北海道江別にボードゲームカフェ「Eltern」8月1日オープン
6.青森の地域おこしカードゲーム、『ドブル』と同じルールで批判相次ぐ
7.「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」でボードゲーム特集(5)
8.ドイツ年間ゲーム大賞2019ノミネート
9.ゲームマーケット2019秋レポート(2):注目のボードゲーム
10.ホビージャパン、年明けの輸入ゲームリストを発表
11.『シャドウレイダーズ:女王陛下の飛行船』5月31日発売
12.日本版The One Hundred 2019、『テラフォーミング・マーズ』3年連続トップ
13.日本版The One Hundred 2018、『テラフォーミング・マーズ』2年連続トップ
14.ゲームマーケット2019春:国産オリジナル新作リスト
15.ボードゲームカフェは今、日本に何店舗あるのか
16.時限装置付き脱出ゲーム『エスケープルーム ザ・ゲーム』 日本語版、2020年1月24日発売
17.ゲームマーケット2019春レポート:注目のボードゲーム
18.ゲームマーケット大賞終了に寄せて
19.マーダーミステリーゲーム『九頭竜館の殺人』『何度だって青い月に火を灯した』11月29日発売
20.『エセ芸術家ニューヨークへ行く』の無断リメイク、アスモデ社が発売

2019年の都道府県別講読者数

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(人口10万人あたりユーザー数、括弧内の順位は昨年のもの。総人口は平成29年人口推計より)

1位(1位→):東京(894)
2位(2位→):大阪(617)
3位(3位→):神奈川(418)
4位(4位→):富山(326)
5位(5位→):愛知(302)
6位(7位↑):北海道(292)
7位(6位↓):京都(249)
8位(18位↑):静岡(183)
9位(9位→):千葉(180)
10位(17位↑):福岡(177)
11位(8位↓):香川(173)
12位(14位↑):埼玉(171)
13位(20位↑):滋賀(163)
14位(10位↓):長野(161)
15位(11位↓):山形(158)
16位(24位↑):徳島(156)
17位(13位↓):石川(154)
18位(26位↑):広島(144)
19位(16位↓):兵庫(143)
20位(15位↓):福井(142)
21位(25位↑):奈良(136)
22位(12位↓):宮城(133)
23位(23位→):愛媛(127)
24位(22位↓):岡山(123)
25位(27位↑):新潟(121)
26位(31位↑):茨城(118)
27位(19位↓):山梨(115)
28位(29位↑):栃木(113)
29位(21位↓):島根(111)
30位(33位↑):岐阜(110)
31位(34位↑):三重(108)
32位(30位↓):群馬(107)
33位(32位↓):和歌山(107)
34位(28位↑):沖縄(100)
35位(42位↑):熊本(94)
36位(37位↓):山口(91)
37位(36位↓):高知(90)
38位(43位↓):秋田(88)
39位(35位↓):岩手(88)
40位(41位↑):福島(85)
41位(39位↓):鳥取(80)
42位(40位↓):青森(73)
43位(38位↓):大分(65)
44位(45位↑):宮崎(58)
45位(44位↓):長崎(58)
46位(46位→):佐賀(54)
47位(47位→):鹿児島(48)

1年間に訪れたユーザー数:344,240(昨年比+41,460)
ページビュー:1,516,323(昨年比-3,767)
参照元:Google検索(40%)、ブックマークなどでの直接訪問(26%)、Yahoo!(9%)、Twitter(8%)、アンドロイドGoogle(3%)、Chromeアプリ(3%)、bing検索(1%)

今年もご訪問下さいまして誠にありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

queenzJ2.jpgアークライトゲームズは2月6日、『クィーンズ ~ハチなるか、ハチならざるか、それが問題だ~(Queenz: To bee or not to bee?)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・B.カタラ&J.グーピー、イラスト・V.デュトレ、2~4人用、8歳以上、30分、4500円(税別)。

マンドゥーゲームズ(韓国)から今年発売された作品。デザイナーはフランス人で『キングドミノ』のカタラと新人のグーピー。全国一の養蜂家を目指して、養蜂場を造り上げ、最高のハチミツを集めるセットコレクションゲームだ。

手番には盤上の庭師コマがいる列からさまざまな色の蘭トークンを取っていき、手元に十分揃ったら、養蜂箱を配置した庭園タイルを並べて養蜂場を造る。欄トークンの取り方は1枚ならどれでも、2枚ならハチのいないもの、3枚ならハチがいなくて色が異なるものでなくてはならない。

庭園タイルはさまざまな形があり、中央から取って手元の蘭トークンや養蜂箱コマを配置する。同じ色で連続している蘭トークの数だけ勝利点が入るが、勝利点は色ごとに入り、満遍なく得点することでボーナスがある。ほかのタイルと交換して配置できるハチあり蘭トークンをうまく使って高得点を目指す。

誰かが5枚目の庭園タイルを配置したら最終ターンとなり、養蜂箱に隣接するハチの得点が入る。で、の花が隣接するとともに、全体ではさまざまな色を取り揃えておくことで、養蜂家として高い評価が得られる。ゲームの終了時には、ミツバチがどれほど集まっているかも重要な要素となる。

何色の蘭の花を獲得し、どの形の庭園タイルをつなげていくか。他のプレイヤーの動向にも常に気を配わなければならない。シンプルなルールでパズルの悩ましさがあり、カラフルな庭園が広がっていく様子も魅力的な作品だ。

内容物:ゲーム盤 1枚、勝利点ボード 1枚、プレイヤーボード 4枚、蘭トークン 125枚、黒い蘭トークン 3枚、庭園タイル 24枚、ハチミツ樽トークン 20個、庭師コマ 1個、養蜂箱コマ 12個、5色ボーナストークン 4枚、勝利店トークン 4枚、『クィーンズ』プロモトークン 4枚、ルール説明書 1冊

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ニューゲームズオーダーは12月28日、古代ローマ帝国を舞台にしたデッキ構築ゲームの拡張『コンコルディア・ヴィーナス(Concordia Venus)』日本語版を発売した。ゲームデザイン・M.ゲルツ、イラスト・M.ハーレンバッハ&D.マイヤー、2~6人用、12歳以上、60~120分、6000円(税別)。プレイするためには『コンコルディア』本体が必要。

オリジナルはPD出版(ドイツ)から2018年に発売された。大型拡張としては『サルサ(2015年)』以来となる。新しいマップ「イオニア」「ヘラス」と、新しい人物カードによって新しい戦略が楽しめるだけでなく、ペア2~3組によるチーム戦でもプレイできる。

タイトルにもなっているヴィーナスは愛の女神。チーム戦の場合、パートナーと向かい合って座り、プレイヤーがカードを出してアクションを行った直後、パートナーもカードを出さずにそのカードのアクションを行う。

またゲーム終了時、ヴィーナスの人物カードをもっていると、個人戦の場合、自分の家が2個以上置いてある属州1つにつき2勝利点、チーム戦の場合、各属州にチームの2人両方が1個以上家を置いていると1勝利点1を獲得する。勝利を収めるにはペアのチームワークが試される。

また、白のプレイヤーコマが1セット入っており、本体やほかの拡張も6人プレイが実現する。

ニューゲームズオーダー:コンコルディア・ヴィーナス

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当サイトで行ったアンケート「ボードゲーム消費金額2019」の結果を発表します。回答者は103名でした。ご協力ありがとうございます。

今年1年、ボードゲームの購入に使った金額の平均は167,486円。昨年の平均額227,245円から約6万円下がりました。中央値は105,000円と昨年の130,000円から25,000円の減。最低額は160円、最高額は90万円でした。100万円超の方は今年いらっしゃいませんでした。回答者の分布はグラフの通りです。

新作リリース数が増える中、購入数が減るのは「選択肢過多効果(選択肢が多すぎて選択意欲が削がれる)」がはたらいているとも考えられます。また近年、『テラフォーミング・マーズ』『アグリコラ』『サイズ-大鎌戦役-』など時間のかかるゲーマーズゲームの傑作が定番化し、限られた時間の中で何度も遊びたいので新作に手が出ないという事情もあるのかもしれません。

2020年もたくさんの面白そうなボードゲームがリリースされそうです。新作と定番のバランスをうまくとって、プレイ環境に合わせたボードゲーム購入ができたらいいですね。

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newfrontiersJ.jpgホビージャパンは2月中旬、『ニューフロンティア(New Frontiers)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・T.レーマン、イラスト・M.ホフマン&C.ステファン、2~5人用、14歳以上、45~75分、10000円(税別)。

宇宙開拓カードゲーム『レース・フォー・ザ・ギャラクシー(Race for the Galaxy、2007年)』のボードゲーム版。オリジナルは2018年にリオグランデゲームズ(アメリカ)から発売された。基本的な要素はそのままに、より戦略性を増して登場する。宇宙一の帝国を建設するべく、技術を発展させ、新たな世界を探査して移住し、製品を生産して交易し、クレジットや勝利ポイントを競う。

毎手番、プレイヤーは新しいワールドを探す探査、帝国を強化する技術を手に入れる「発展」、発見したワールドを開拓する「移住」、生産可能な惑星で製品を作る「生産」、製品の売却や消費をすることで勝利ポイントやクレジットを得る「交易・消費」などのアクションのうちいずれか1つを選ぶ。

選んだアクションは全員が実行できる「バリアブルフェイズ」で、選んだプレイヤーには特典がある。他のプレイヤーに相乗りするか、自分だけが得をするか、順番的に先に自分がやっておいたほうがいいか、ほかのプレイヤーの状況を見極めて選ばなければならない。

スタート時に8つのディベロップから1つを選び、さらにゲーム中に獲得したワールドによって、得意なこと・できることが異なるため、戦略はゲームごとに多岐にわたる。探索では植民者を配置するという要素が加わった。

4つの終了条件のいずれかが満たされたらゲーム終了で、植民したワールド、ディベロップ、ボーナス、製品の交易による勝利ポイントチップで勝利点を合計し、宇宙一の帝国を築くのは誰か?

内容物:国家マット 8枚、製品キューブ 60個、植民者 60個、デベロップマット 2枚、デベロップタイル 56枚、ワールドタイル 60枚、アクションタイル 7枚、目標タイル 8枚、貯蔵庫マット 5枚、準備/植民者タイル 1枚、サマリータイル 1枚、勝利ポイントチップ 40個、クレジットチップ 56個、優先順トラック 1個、プレイヤーディスク 10個、袋 1つ、ルールブック

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#マイベストボードゲーム2019集計結果

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当サイトの16日記事「今年注目された日本語版ボードゲーム2019」にて、ツイッターのハッシュタグ「マイベストボードゲーム2019」を呼びかけたところ、48名の方がつぶやいて下さった。300タイトル以上のタイトルが挙げられたが、その中から票数でのランキングを集計。

1. ウイングスパン(Wingspan) 18票
2. ラマ(L.A.M.A.) 15票
3. テラフォーミング・マーズ(Terraforming Mars) 9票
4. ギズモ(Gizmos) 7票
4. サイズ-大鎌戦役-(Scythe) 7票
6. ゲスクラブ(Guess Club) 6票
6. シリメツレツ(Krass Kariert) 6票
6. 平遥(Heinous) 6票
7. クリプティッド(Cryptid) 5票
7. SCOUT! 5票
7. もっとホイップを!(...aber bitte mit Sahne) 5票
7. ルート(Root) 5票

今月上旬に行われたオールタイムベスト投票「日本版The One Hundred 2019」で3年連続1位となった『テラフォーミングマーズ』がここでも3位に入ったが、それを上回ったのがドイツ年間エキスパートゲーム大賞とドイツゲーム賞を受賞した『ウィングスパン』と、ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた『ラマ』。ゲーマーズゲームは前者、ライトゲームは後者が今年の代表作といえそうだ。

欧米の作品が多い中で台湾の『ゲスクラブ』、中国の『平遥』、国産の『SCOUT!』とアジアのゲームが3タイトル入ったのも注目される。次点は以下の通り。

4票:アグリコラ、ito、クアックサルバー、クルセイダーズ、バラージ、プロジェクトユニバース
3票:オルレアン、愚かな牛、ガイアプロジェクト、狩歌、カルカソンヌ、グレートウエスタントレイル、スペースベース、天下鳴動、西フランク王国の建築家、パンデミックレガシー シーズン2、深い谷の酒場、宝石の煌き

つぶやいて下さった皆様、ありがとうございました。

dominionrenaissanceJ.jpgホビージャパンは2月中旬、デッキ構築ゲームの拡張第12弾『ドミニオン:ルネサンス(Dominion: Renaissance)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・D.X.ヴァッカリーノ、2~4人用、13歳以上、30分、4500円(税別)。プレイするためには『ドミニオン(第二版)』または『ドミニオン:基本カードセット』が必要。

昨年1月に日本語版が発売された『夜想曲』以来1年ぶりとなる拡張セット。今回収録された新たな25種の王国カードでは、コインやアクションを貯めて後に使用するトークンや、購入すると永続的な能力を付与する「プロジェクト」、強力な効果があるが他プレイヤーから取られることもある「アーティファクト」が登場する。強力なカードをうまく使いこなして、黄金時代を築こう。

内容物:カード300枚、コイントークン35枚、財源/村人マット6枚、コマ12個、収納トレイ、インデックスシート、ルールブック

Saashi&Saashiは12月26日、『コーヒーロースター(Coffee Roaster)』欧州エディション日本語版を発売する。ゲームデザイン・Saashi、イラスト・A.ベークホフ、1人用、12歳以上、10~30分、4000円(税別)。

さまざまな種類のコーヒー豆を焙煎し、美味しいコーヒーを淹れる1人専用ボードゲーム。ゲームマーケット2015秋でSaashi&Saashiから発表され、今秋にdlpゲームズ(ドイツ)から欧州版が発売されたものが、このたび逆輸入で日本語版となった。ルールの変更は一部のみで、アートデザインが一新された。

プレイヤーはコーヒー焙煎士となり、完璧な一杯を目指して焙煎する。そのためには好ましくない部分を除外するだけでなく、焙煎で追加の効果を加えなければならない。どれくらい成功化したかは、テイスティングで明らかになる。メカニクスは厚紙製の豆チップを袋の中に入れて、その袋の中のチップの状態をどうコントロールするかという「バッグ・ビルディング」。同じdlpゲームズの『オルレアン(2014年)』で知られたシステムである。

22種類のコーヒー豆があり、それぞれ焙煎の難易度が異なる。3種類の豆を順番に焙煎するフルメニューで優秀な成績を収め、焙煎マイスターになることはできるだろうか? コーヒー豆のこだわり抜いた解説も付いて、コーヒー好きにはたまらない一品だ。1人用だが、複数プレイヤーで相談しあう協力ゲームとしてプレイするのもよいだろう。

内容物:ゲームボード「焙煎ボード」1枚、ゲームボード「カップテスト」1枚、ゲームボード「温度計と焙煎カウンター」1枚、ラウンドマーカー 1個、焙煎マーカー 1個、布製の袋 1つ、豆チップ 103枚、フレーバーチップ 16枚、その他のチップ 19枚、特殊効果チップ 5枚、ビーンズシート 22枚、サマリーシート 1枚、焙煎記録表 1冊、ルールブック 1冊

Saashi & Saashi:『コーヒーロースター 欧州エディション日本語版』にまつわる話


(写真はドイツ語版)

quartermastergeneralJ.jpgホビージャパンは2月中旬、『主計将校:第二次世界大戦の補給戦(Quartermaster General WW2)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・I.ブロディ、アートワーク&グラフィックデザイン・N.アヴァローニ、2~6人用、13歳以上、90~120分、6000円(税別)。

オリジナルはグリグリングゲームズ(アメリカ)から2014年に発売されたもので、日本語版は今年リメイクされた第2版に基づく。第二次世界大戦を舞台に、枢軸国(ドイツ、日本、イタリア)か連合国(アメリカ、イギリス、ソビエト連邦)の1国以上を担当し、補給戦を制して自陣営を勝利に導くことを目指す。

軍隊の建設や戦闘などはカードプレイで実行され、星付きの補給スペースの占領や、カード上に示されている戦略的条件に応じて勝利点を獲得する。

補給スペースの占拠には軍隊が必要だが、陸軍と海軍に戦闘を継続させるためには補給が極めて重要。そのため単に個々の戦闘に勝利するだけではなく、敵の補給線を破壊し、その軍隊を降伏させることが勝利のために必要となる。最長20ラウンドまでプレイした後、より多くの勝利点を獲得した陣営がゲームに勝利する。

各国ごとに国力とドクトリンを反映した特徴のあるカードプールがあり、敵国に対して戦略的優位を得るには特徴を活かしたカードプレイが試される。

内容物:ゲームボード 1枚、ルールブック 1冊、カード 220枚、木製陸軍コマ 33個、木製海軍コマ 23個、勝利点マーカー 4枚、ラウンドマーカー 1枚、プレイヤーエイド 1枚

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ボードゲーム十大ニュース2019

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今年もあと1週間となったところで、今年の主なニュースをまとめた。当サイトの記事になっていないものもあるが、今年を特徴づけるものという観点で管理人の独断でランキング。

1.アニメ『放課後さいころ倶楽部』放送開始
ボードゲームをテーマにしたコミック『放課後さいころ倶楽部』のアニメ版が10月2日からABC朝日・TOKYO MX・BS11の深夜帯にTV放送。9月に『ゲッサン』で発表されると作者のツイートは1日で3000を超え、ボードゲームファンとコミックファンの両方から広く注目された。ブルーレイは来年1月8日と3月3日に映像特典や特製ボードゲーム『犯人は踊る』『赤ずきんは眠らない』付きで発売予定となっている。

2.ゲームマーケット先行体験会「フォアシュピール」スタート
ゲームマーケットで発表される新作創作ゲームを一同に体験できるイベント「フォアシュピール」が5月、東京渋谷で開催された。ゲームマーケットは新作が急増し、会場内で遊びにくくなっていることから大盛況。11月には2日間にわたって開催された。体験会による前評判の形成が重要となってきており、「盤祭」「北海道ボドゲ博」「World Word Game Festival」など、サテライト的なイベントが賑わった一年だった。

3.マーダーミステリー専門店連続オープン
殺人などの事件が起きたシナリオで、参加者が物語の登場人物となって犯人を探し出す(犯人役の人は逃げ切る)正体隠匿推理ゲームジャンル「マーダーミステリー」の専門店「Rabbithole(ラビットホール)」が8月に新宿、11月に渋谷、12月に池袋と立て続けにオープン。台湾や中国で制作されたシナリオだけでなく、オリジナルの作品も次々と発売された。年明けには大阪梅田にも専門店「Who Done IT?(フーダニット)」が開店する。

4.NON STYLE井上裕介氏がYoutube番組「NONSTYLE井上365」開始
若手芸人とボードゲームをプレイしながらトークを繰り広げる番組が9月からスタート。毎日更新されており、登録者数は2万5千人を突破。コミュニケーション系ボードゲームのポテンシャルを最大限引き出した内容となっている。井上氏は動画配信だけでなく、マーダーミステリーをプレイしたり、ゲームマーケットに参加したりしており、愛好者内に限られていたボードゲーム文化が外に広まり始めている。

5.シュピール来場者、初の20万人超え
ドイツ・エッセンで10月24~28日にかけて開かれたメッセ「シュピール'19」は、来場者が209,000人となり史上初めて20万人を突破した。シュピールは長らく15万人前後をキープしていたが、5年前から毎年約1万人ずつ増加。今年は昨年の190,000人から2万人近く増加した。出展者53カ国1200団体、新作タイトル数1500、会場面積86000㎡も過去最高。ドイツだけでなく世界的なボードゲーム熱の高まりが反映されたようだ。

6.カードゲームの海賊版続々
アマゾンのマーケットプレイスやメルカリなどで、人気カードゲームの海賊版が出回っている。主に中国で製造されており、価格が異様に安い、発送元や問い合わせ電話番号が国外、カードや箱の紙質が粗悪(特に内箱の裏面)、印刷がずれている、誤字脱字が多い、中国語にしかない漢字が使われているなどの特徴がある。愛好者はツイッターで出品者情報を交換して自衛している。

7.中国のボードゲームが話題
BGGにも登録されていない中国・静言思桌游のボードゲーム『海洋公園』『平遥』『敦煌』『徽州』が愛好者の間で面白いと話題になった。双六小僧氏が北京や上海がわたり、情報を集めて輸入し始めたもので、「小僧ゲームズ」というレーベルでオンライン販売・ゲームマーケット出展・卸売も行っており、安定供給され始めている。

8.連作ボードゲームプロジェクト「KAIJU ON THE EARTH」始動
アークライトは5月、連作ボードゲームプロジェクト「KAIJU ON THE EARTH」の立ち上げを発表した。総合ディレクションは渡辺範明氏で、毎ゲームごとに別のゲームデザイナーが担当する。ゲームマーケット2019秋に発売された第1弾『ボルカルス』を上杉真人氏のデザインで、先行予約のクラウドファンディングが殺到したことから、当日は一般発売分がなくなるほどの人気。来年には金子裕司氏による第2弾、林尚志氏による第3弾が予定されている。

8.ゲームマーケット大賞終了
2014年に始まったゲームマーケット大賞が、発表されるボードゲームの急増などの理由により第5回で終了。ゲームマーケット来場者による投票で選ばれる「ゲームマーケットセレクション」、識者がお気に入りの新作を自由にコメントするコーナー、アークライト社が製品化を保証する「アークライト・ゲーム賞」の三本立てで引き継がれることになった。最後の大賞には、『FOGSITE(SolunarG)』が選ばれた。

10.QuizKnock、オリラジ中田敦彦氏がオリジナルゲーム発表
謎解きやクイズを手掛ける東大発の知識集団QuizKnockが11月、オリジナルボードゲーム『VENN'S CODE(ベンズコード)』と『限界しりとりパーティー!』を発表。オリラジ中田敦彦氏が10月にオリジナルカードゲーム『ゼノ』を発表し、ボードゲーム愛好者以外からも注目を集めた。ボードゲーム愛好者の著名人はこれまでにも多く知られていたが、かつての糸井重里氏のように、制作に回る人も出ている。

ほかにも、「暴力団やマルチ商法への対抗策進む」「ゲームマーケットに小沢健二氏来訪」「無断リメイクやルール借用で議論」「アメリカ・テーブルトップ賞創設」「全世代向けゲネラツィオーネン・シュピール認証」「ドイツ・ボードゲーム評論の日開催」「ハニーカット氏、性的虐待で業界追放」「台風被害者にボードゲームを無償提供」「米ゲームコンベンションで日本ボードゲーム出品プロジェクト」「18XXシリーズの生みの親F.トレシャム氏逝去」「大阪でキッズゲームをテーマにしたボードゲームシンポ」「ゲームストア・バネスト20周年」などのニュースがあった。みなさんにとって、インパクトの大きかったニュースは何でしたか?

過去の十大ニュース:2010年2011年2012年2013年2014年2015年2016年2017年2018年

gloomhavenJ.jpgアークライトは1月23日、『グルームヘイヴン(Gloomhaven)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・I.チルドレス、イラスト・、1~4人用、14歳以上、30~120分、30,000円(税別)。

オリジナルはセファロフェアゲームズ(アメリカ)から2017年に発売された作品。ゴールデンギーク賞で大賞・協力・イノベーティブ・ソロ・ストラテジー・テーマチックの6部門に輝き、現在もボードゲームギークで『パンデミック・レガシーシーズン1』や『テラフォーミング・マーズ』を抑えて総合ランキング1位に君臨している。ドイツ語版はフォイヤーラント、フランス語版はアスモデから今年発売された。

そこは文明世界の果て。傭兵は気楽な稼業とはほど遠い。それでも彼らは冒険や富や名声を求めて、比較的安全なグルームヘイヴンから防壁を超え、闇深き野性の森、雪深き山の洞窟、そして永らく忘れられた地下聖堂へと、蛮勇を武器に赴いていく。だがどんな依頼だろうと前金は期待するな。諸君が無事戻ってくるなどとは、誰も信じていないのだから。

進化するファンタジー世界を舞台とする協力ゲームで、各プレイヤーは、百戦錬磨の傭兵となり、それぞれ固有の目的をもち、装備を購入し、レベルを上げながら一致団結して戦う。キャンペーン・シナリオは、各プレイヤーの行動に応じて分岐し、見つかる財宝や冒険者の引退、未来を左右する選択によって変わる。どのシナリオでも、高度に戦術的な決断が要求されるだろう。

ダイスを廃したスタイリッシュな戦闘システムを採用し、適切なタイミングで適切な能力を使えるかどうかが、勝敗の分かれ道。これまでに見たことのない大きさのボックスにびっしり詰まったコンポーネントで、ボードゲーム史に残る大作のエンディングを迎えることができだろうか?

内容物:シナリオ冊子 1冊、カード 1600枚以上、キャンペーンボード 1枚、キャラクターボード 17枚、キャラクター封入箱 35箱 、キャラクター・コマ 18体、モンスターコマ 236体、モンスターデータシート 47枚、モンスターデータスリーブ 6枚、ルール説明書 1冊、街の記録帳 1冊、タイル 185枚、コマ立て 24個、元素ディスク 6個、元素注入ボード 1枚 、ラウンドマーカー 1個、トークン 295個、HP/XPダイヤル 4つ、記録用紙 18冊、封書 3セット、ステッカー・シート 4枚

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(写真は英語版)

explodingkittensnsfwJ.jpgホビージャパンは1月下旬、カードゲーム『こねこばくはつ:品性下劣版(Exploding Kittens: NSFW Deck)』の日本語版を発売する。ゲームデザイン&アートワーク・M.インマン&E.リー&S.スモール、2~5人用、18歳以上、15分、2800円(税別)。

キックスターターのテーブルトップ部門で当時過去最高となる878万ドル(10億4千万円)を集め、2015年に製品化されたカードゲームを過激にした。原題の「NSFW」は"Not safe for work"の頭文字で、ポルノ、卑語、暴力などの要素を含むものに表示されている閲覧注意のサイン。

山札から順番にカードを引き、《こねこばくはつ》カードだったら、回避できない限りゲームから脱落するというシンプルな内容はそのままで、イラストはすべて差し替えられ、シモネタ・ブラックジョークなど何でもありで、18禁の内容となっている。

単独でプレイできるほか、2セットを合わせると最大9人まで遊べる。

内容物 カード56枚、ルールシート

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マカオ(Macao)

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飛び出すダイスで勝負

macao-ravens.jpg

エッセンの中古屋さんで見つけてきたラベンスバーガーの飛び出すダイスゲーム。2つのゲームが楽しめる。

「小マカオ」は親が5つの穴のうち、3つの穴にダイスを1個ずつ、1つの穴にダイスを2個入れる。手番プレイヤーは、どこかを選んで押すと、ダイスが入っていれば飛び出す。3ヶ所まで挑戦でき、合計が12以下でできるだけ大きくなるようにする。その結果を受けて親が、残ったところからダイスを飛ばして、12以下でその結果を上回るようにする。

ダイスが入っていないところを押すとペナルティ。気合を入れて押したらハズレだったり、ぎりぎりのところでダイスが2個飛び出してバーストしたりして盛り上がった。

「大マカオ」は5つの穴に書いてある数字が倍率(1~10)となる。親が全部のダイスを飛ばして倍率をかけ、基準点を設定。各プレイヤー(親も含む)はこれをオーバーしない中で、できるだけ大きい数字を出すことを目指す。

倍率10のところから、だんだん小さくしていって目標に近づける感じはゴルフのようだ。確率を考えて確実なところを攻めるか、一か八かを狙うかも悩ましい。

ボタンを押すとダイスが飛び出すギミックがドキドキさせる仕掛けとなっている。

Macao
ゲームデザイン・M.デヴィソン/ラベンスバーガー(1982年)
2~5人用/9歳以上/30分

ヨギ(Yogi)

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肩こりが治る?

yogi.jpg

カードの指示に従ってポーズをしたりカードを挟み込んだりして、無茶苦茶な姿勢を保つアクションゲーム。タイトルは「ヨガ行者」の意味。イギリス人デザイナーの作品で、今年には拡張セット『ヨギ・グル』も発売されている。

手番には2枚のカードのうち、どちらかを選んで実行する。緑のカードはポーズを取るもの、赤のカードはそのカードを体のどこかの部分に付けるものだ。「右ひじを肩より上に」「カードを右耳に」「中指を手のひらに」といった指示があり、ひとつひとつは難しくはなくても、累積するとだんだんきつくなってくる。

自分の番が来るまでにカードを落としてしまったり、指示されたポーズができなかった人は脱落して、最終的に残った人が勝者。

両手を複雑に絡ませている人、体が限界まで傾いている人、腕を上げっぱなしの人......ゲームが進むにつれて、みんながそれぞれ独特のポーズをキープしているのがシュールで笑う。でも一番きつかったのは「目をつぶって」だろうという話だった。

Yogi
ゲームデザイン・B.シャフリアリ/イラスト・S.カルーソ
ギガミック(2017年)
3~12人用/8歳以上/15~20分

ボドゲde遊ぶよ!! phase 13-16

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SCOUT!(スカウト!)

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スカウトで手札を強化......してたら終わってた

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手札から前の人よりも強いカードを出して、早くなくすことを目指すゴーアウト系カードゲーム。ゲームマーケット2019秋にワンモアゲーム!から発表され、各所で高い評価を得ている。

カードを配られたら、手札の順序を変えてはいけない。ただしそのまま上下逆さまにすることはできる(カードによって数字の組み合わせが違うので、並びも変わる)。みんなが上下どちらかを選んだら、スタートプレイヤーからスタート。

手札から1枚以上、カードを出す。次の人は、より強い(数字の大きいカードか、枚数の多い)カードを出す。枚数を増やすときは、手札の中で連続しており、かつ連番か同数のカードを出す。出せたら、前に出されていたカードは自分の得点になる。

前の人よりも強いカードが出せない(出したくない)場合は、前の人が出したカードから1枚を「スカウト」して、自分の手札の好きなところに入れられる。さらに1ラウンドに1回だけ、「スカウト」してすぐにカードを出す「ダブルアクション」ができる。ここがこのゲームの肝である。

スカウトすると、手札が強化される上に、前に出されていたカードが1枚減って弱くなる。そこで「ダブルアクション」で一気に畳み掛けるか、ここぞというときまで取っておくかが悩ましい。また、自分が出したカードをスカウトされたときも得点チップが入るので、出し惜しみは得策ではない。

誰かが手札を出し切るか、1人が強い役を出して、ほかの全員がより強いカードを出せずにスカウトしかできなかったらラウンド終了。獲得したカードとスカウトされた時のチップが得点、残った手札がマイナス。得点を記録したら次のラウンドへ。人数分のラウンドを行って勝敗を競う。

配られた手札を見て「このカードを出せば、連番ができるな」「全然揃ってない!どうしよう......」とかあれこれ考える。計画通りにはいかないものだが、いいカードをスカウトして、一挙にたくさんのカードを出せたときは気持ちいい。プレイ順のアヤもあって、例えばやたらスカウトしまくるプレイヤーの下家はカードを出しやすい反面、手札の強化がしづらくジリ貧になりやすい。そこで流れを変えるにはどうしたらいいかを考え始める。出せるけれども、スカウトしておくか。

単純なルールなのに、スカウトをするかしないか、するならばどの数字を手札のどこに入れるかという選択によって、手なりではなく考えどころがあり、ゲーマーでも遊びごたえがあり、かつドラマチックな展開が楽しめる。非常に洗練された作品。

SCOUT!
ゲームデザイン・梶野桂/イラスト・SINC
ワンモアゲーム!(2019年)
3~5人用/9歳以上/15分

ボードゲーム消費金額2019アンケート

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今年1年間、みなさんはボードゲームの購入にどれくらいお金を使いましたか?

下記のフォームで今年1年、ボードゲームの購入に使った金額(単位:円)をご回答下さい。通販、ゲームマーケット、フリーマーケット、店舗での購入など全てで、送料は含み、イベントや店舗までの交通費や宿泊費などは含みません。発表するものは統計データのみで、お名前の発表はいたしません。12月27日まで。

記録していないという方も、1ヶ月にいくらくらい買うか考えてそれを12倍するなど、概算で結構です。また、全く買わなかった(ほかの人に遊ばせてもらった)方は「0」とお答え下さい。

昨年の結果は平均227,245円、中央値130,000円でした。くわしくはこちらをご覧ください。

herbmerchant.jpgアソビションは12月下旬、『薬草ひとついかがですか?』を発売した。ゲームデザイン:中津(N2)、監修:北条投了、アートDTPワーク:カミラミコ、イラストレーション:ワキサカ、2~4人用、9歳以上、30~50分、3300円(税別)。

サザンクロスゲームズがゲームマーケット2019大阪で発表した『エイジ・オブ・フェアー』をリメイク。プレイヤーはダンジョン前の薬草商人となり、一番お金を稼ぐことを目指す。

ただし、お釣りと薬草袋は限られている上に、ゲーム終了時には多くの(金額ではなく)枚数のお金を持っている人は盗賊に襲われてしまう。いろいろな買い方をするお客さん達とうまく取引をして、枚数を控えてさくさんお金を稼ごう。

終盤、大きなお金で支払ってくれる人は現れるか? フリーマーケットや即売会などで物を売った経験のある方ならば分かるお釣りの苦労が味わえるゲームだ。

アソビション:薬草ひとついかがですか? link

fungiveJ.jpgアークライトゲームズは1月30日、2人用推理ゲーム『スパイを追え!(Fugitive)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・T.フォワーズ、イラスト・、2人用、10歳以上、10~20分、3200円(税別)。

オリジナルはフォワーズゲームズ(アメリカ)から2017年に発売され、ゴールデンギーク賞でカードゲーム部門と2人用ゲーム部門にノミネートされた作品。ひとりがスパイとなってアジトを転々として逃げ切ることを目指し、もうひとりがスパイを追う捜査官となってアジトを暴き出して逮捕することを目指す。

0~42番のアジトカードがあり、スパイは0番からスタートして、手札から裏向きに出して42番を目指す。数字は3つまでしか飛ばせず、それ以上飛ばしたいときは別のカードをスプリントとして加えなければならない(加えた分も捜査官へのヒントになる)。捜査官は山札からカードを引いて消去法で絞り込みつつ、裏になっているカードの番号を当てる。こうしてスパイが42番までたどり着けばスパイの勝ち、その前に捜査官が裏になっているアジトの番号を全て当てれば捜査官の勝ちとなる。

スパイは捜査官の目をかいくぐって逃げ切れるか、それとも捜査官がスパイを追い詰め、逮捕するのか。短時間ゲームながら、だまし、だまされる楽しさがしっかり詰まったハラハラドキドキのカードゲーム。イベントカードを加えて変化をもたせることもできる。

内容物:ゲーム盤 1枚、捜査メモ 1枚、ペン 1本、役割カード 2枚、アジトカード 43枚、イベント発生カード 6枚、イベントカード 17枚、ルール説明書 1冊(※カードサイズ 63mm×89mm)

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サン・ドニ(Porte Saint Denis)

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奥のアクションスペースへ

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パリには実は凱旋門がいくつもあり、一般に知られているのはエトワール門だが、その他にもカルーセル門、サン・マルタン門、サン・ドニ門などがある。これらの門にワーカーを送り込み、有名な建造物を建設していくワーカープレイスメントゲーム。ゲームマーケット2019秋に四等星から発表された。ゲームマーケットでは貴重な中重量級ゲームで遊びごたえがある。

メインは順番に各門にワーカーを配置するワーカープレイスメント。ここで3種類の資源とお金を集める。各門には6つのアクションスペースがあり、空いていればどこにでも置けるが、ポイントは「アクションのコスト変動」と「帰還条件」である。

アクションをするには、アクションスペースに記されたお金を支払わなければならない。コストは「自分が配置するアクションスペースのコスト」と「自分が配置するアクションスペースより手前のアクションスペースのうち、ワーカーがまだ置かれていない場所のコスト」の合計である。すなわち、誰も置いていない状態では、奥のアクションスペース(効果が強い)ほどコストが累積し、なかなか置くことができないが、手前(効果が弱い)からだんだん置かれていくと、奥のアクションスペースのコストが下がって置きやすくなる。誰も置かないうちに高いコストを払って奥を使うか、踏み台にされるのを承知で手前を使うかが悩ましい。

配置されたワーカーは、ラウンド終了時に自動的に帰ってくるのではなく、一番奥のアクションスペースが置かれた門のみから解放される。まんべんなく資源を集めようとしてあちこちにワーカーを置くと、なかなか帰ってこれない。しかしいろいろな資源がほしいので、うまく他の人に相乗りしてもらうことが必要となる。誰がどの資源をほしがっているかも考えておきたい。

一番奥のアクションスペースに置かれていたワーカーは得点化され、ワーカーとしてはもう使えなくなる。しかし各門で先に3人のワーカーを得点化したプレイヤーには特殊能力が与えられるので疎かにできない。

こうして集めた資源で、ワーカーの配置をパスした順番に(先にパスすると資源をもらうなどの特権もある)、建物の建設を行う。建物は早いもの勝ちで、さまざまな効果をもち、以降のゲーム展開を有利にしてくれる。また得点だけの城壁を建てることもできる。建物によって必要な資源の種類が異なるので、他の人に先を越されないようにしよう。

ゲームの中盤には、4つの門のほかに「モダンエイジ」が解放され、より強力なアクションができるようになる。特定のカードがなくなったラウンドでゲーム終了で、建物・城壁、得点化したワーカー、余ったお金の得点で勝敗を決める。

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4人プレイで90分。自分のワーカーがいる門にまたワーカーを置くと1金もらえる「サン・マルタン門」で資金力を付け、「ラ・ヴィレットのロタンダ」でアクションフェイズ中に城壁を作り、「ガルニエ宮」で城壁の得点を増やすという最強のコンボだと思ったが、最後に蓋を開けてみると3位。序盤から城壁に注力し、最後に「ノートルダム大聖堂」を建設したcarlさん、青の資源を最大活用したすきやきさんに敵わず。

18種類の建物はゲームごとにランダムに抜かれて使わないものがあるので、そのときの組み合わせによって戦略も変わりそうだ。ゲームバランスもよく練られ、最後まで勝敗が分からない白熱したゲームとなった。建物が全て実在で、イラストまで入っているところが建てた満足感を上げる。

サン・ドニ
ゲームデザイン・りかち/イラスト・mor!
四等星(2019年)
4人用/10歳以上/60~90分

risingsum3expJ.jpgアークライトゲームズは2020年2月、『ライジングサン:日月神妖譚(Rising Sun:Great 3 Expansions)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・E.M.ラング、イラスト・A.スミス、3~6人用、14歳以上、90~120分、16000円(税別)。プレイするには『ライジングサン』基本セットが必要。

昨年11月に日本語版が発売された『ライジングサン』の拡張セット。2018年に発売された3つの拡張「百鬼夜行(Monster Pack)」「神祇降臨(Kami Unbound)」「陰陽来襲(Dynasty Invasion)」を1つにまとめた。日出処(ライジングサン)の覇権を目指して大陸の氏族たちが繰り広げる戦に、新たな要素が加わる。

火竜・女郎蜘蛛・人面樹など固有の力をもつ新たなる妖(あやかし)、富士・船の季節カード、6人までプレイできる「大日」と「太陰」の2氏族を追加。また、竜神・アマテラス・ツクヨミなど日出処の神々が権能をふるい、各社に最大戦力を配置している氏族に与して直接参戦するようになる。

いずれの拡張もCMON社が得意とする精巧なミニチュアフィギュアが入っており、色を塗ってプレイする楽しみ方もできる。

内容物:ミニチュアコマ(プラスチック製)38体、ミニチュア用カラーベース 27個、氏族ついたて 2枚、氏族マーカー(プラスチック製)4個、季節カード 41枚(57×88mm) 神祇カード 7枚(70×120mm)、政/戦タイル 1枚、トークン 10個、ルールブック 1冊



テンデイズゲームズは20日、『テレストレーション(Telestrations)』日本語第二版を発売する。ゲームデザイン・不明、4~8人用、12歳以上、30分、5000円(税別)。

お題をイラストで伝えるアメリカの伝言ゲーム。オリジナルは2009年に発売され、2012年に日本語版が発売。パーティーゲームの定番として人気を博したが、しばらく品切れとなっていた。この度、お題を総入れ替えしての第二版発売である。

前の人の回答だけを見られるスケッチブックと、ホワイトボードマーカーを使用。最初の人はお題を見てイラストを描き、2番目の人は、最初の人のイラストを見てお題を推測し、3番目の人はそのお題を見てイラストを描き......というように一周するまで言葉とイラストを交互に伝言する。

イラストと言葉が交互になることで、少しの勘違いが大きな間違いにつながり、予想外の伝わり方に大笑い。年末年始のマストアイテムだ。

テンデイズゲームズ:テレストレーション(二版)

東京・阿佐ヶ谷に12月20日、ボードゲームカフェ「ぼぬーる」がオープンする。JR阿佐ヶ谷駅徒歩7分、11:00~23:00、 水曜休。

店名は「幸福で楽しい気分」という意味のフランス語。全席ゲームチェアーで100種類以上のボードゲームが遊べる。料金は平日1時間500円(最大2500円)、土日祝日は+500円。喫煙室、シャワールームあり。

阿佐ヶ谷はボードゲームカフェやショップがひしめく中央線にあり、選択肢がさらに増えることになる。

ぼぬーる
東京都杉並区阿佐ヶ谷南1-33-5 Veris Build
[Twitter ]

littletownbuilders.jpgアークライトゲームズは1月23日、スイッチゲームズのレーベルで『リトルタウンビルダーズ』を発売する。ゲームデザイン・Shun&AYA Taguchi(Studio GG)、イラスト・たかみまこと、2~4人用、8歳以上、30分、3500円(税別)。

オリジナルはStudio GGからゲームマーケット2017秋で発表された作品。新作評価アンケートで3位となり、イエロ社(フランス)から今年、各国語版が発売される。今回の日本語版はイエロ版とは異なり、オリジナルのアートワークとなり、16種類の新たな建物タイルや新マップ2種類が追加されている。

基本システムはワーカープレイスメントだが、コマを置いた周囲8マスの効果を得ることができる。資源を集めて建物を建て、ほかのプレイヤーに使ってもらうことで賃料が得られるようになる。建物の置き方を工夫して、1回の配置でたくさんのことができるようにし、高得点を目指そう。

目標カードと、毎回異なる組み合わせで登場する建物タイルによってゲームごとに戦略や展開が変わる。短時間で楽しめて奥が深く、箱庭のようなリトルタウンの町並みも楽しめる作品だ。

内容物:タウンボード 2枚(表裏別マップ)、得点ボード 1枚、畑タイル 5枚、建物タイル 24枚、追加建物タイル 16枚、巡礼地タイル 1枚、スタートプレイヤーマーカー 1枚、プレイヤーマーカー 4個、ワーカーコマ 20個、家コマ 28個、資源コマ 60個、ラウンドマーカー 1個、お金チップ 24枚、勝利点チップ 8枚、目標カード(63×44mm) 24枚、説明書 1冊

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今年注目された日本語版ボードゲーム2019

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当サイトで、今年注目された日本語版のリリース記事をGoogle Analyticsによるページビュー数でランキングした。集計期間は昨年12月から本日まで。

  1. ゲスクラブ(cosaic、4月)
  2. シリメツレツ(メビウス、3月)
  3. エスノス(ケンビル、2月)
  4. ミスカトニック大学:禁断の蔵書(アークライト、8月)
  5. アンダーウォーターシティーズ(数寄ゲームズ、5月)
  6. 四国(グループSNE、7月)
  7. トランスアメリカ&ジャパン(cosaic、8月)
  8. ギズモ(アークライト、8月)
  9. ERA:剣と信仰の時代(ホビージャパン、9月)
  10. スライドクエスト(テンデイズ、6月)
  11. マッシヴ・ダークネス(アークライト、8月)
  12. カタン:宇宙開拓者版(ジーピー、12月)
  13. トランプ、トリックス、ゲーム!(数寄ゲームズ、3月)
  14. ヴィクトリアン・マスターマインド(グループSNE、5月)
  15. アンドゥ(ホビージャパン、11月)
  16. こねこばくはつ(ホビージャパン、2月)
  17. テストプレイなんてしてないよ レガシー(グループSNE、3月)
  18. マフィオズー(テンデイズ、3月)
  19. ブラックエンジェル(ホビージャパン、8月)
  20. カスタムヒーローズ(アークライト、1月)

今年リリースされた日本語版は約220タイトル。2010年には年間35タイトルしかなかったのに「日本語版ブーム」と呼ばれていたことを考えると隔世の感がある。しかし1週間に4タイトルのペースなので、全てを遊ぶどころか、どんなゲームなのかチェックするだけでさえ難しい。世界的にも急増傾向であることに対し、プランBゲームズのS.グラーヴェル氏は「そのうち来年まで残るのはいくつあるでしょう?」という。

選択肢が多くても、ただ消費するだけ、ルールをなぞっているだけではこの趣味は持続しない。未プレイ品を消化することが目的になっていないだろうか? また、初めての方にとっては「選択肢過多効果」といって、脳が処理できる情報量を超えると、選ぶこと自体をやめてしまうということもあるだろう。「多すぎてどれを遊んだらいいか分からない。オススメはどれですか?」

そこでボードゲーム賞などで注目されたゲームを振り返り、1回しか遊んでいなかったら再び遊んでみて、傑作と呼べるものを選別していく。過去作品と比べてどれくらい面白いか、入れ替え可能かを考えれば収納問題も解決する。その積み重ねがやがて定番やロングセラーになり、安定供給が期待でき、初めての方も安心して手に取ることができるようになるだろう。

愛好者におかれては、今年面白かった新作10タイトルなどを発表して、新作の嵐の中でも記憶に留めておくことをオススメしたい。

ハッシュタグ「マイベストボードゲーム2019」でつぶやく

アークライトゲームズは1月23日、『ヌイグルミ騎士団と少女の夢(Stuffed Fables)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・J.ホーソーン、イラスト・K.ポーリン&トレギス、2~4人用、7歳以上、60~90分、8500円(税別)。

オリジナルはプラッドハットゲームズ(アメリカ)から2018年に発売された。デザイナーは『マイス&ミスティクス』のホーソーン。11ヶ国語版が製作られ、昨年のゴールデンギーク賞でテーマ・ファミリー・協力の3部門に、さらに今年のチェコ年間ゲーム大賞にノミネートされている。少女の夢の中で、ヌイグルミたちが悪魔から少女を守る協力ゲーム。

ゲームはストーリーブックをめくりながら進行する。ストーリーブックの各見開きページでは、左側がゲームマップ、右側がそのマップにおける物語とルールになっており、そこで指示されるアクションによって、移動したり、攻撃を行ったり、はたまた絶壁を飛び越えたりしていく。

プレイ中のプレイヤーの選択や、行動の結果によりゲームは分岐し、ストーリーブックのめくる先が変わっていく。右に進むか左に進むか、列車に飛び乗れるか否かといった分岐で、各物語に対応したマップと特殊ルールで未知の冒険が紡がれる。

手番には袋からダイスを5つ引き、その色や組み合わせによって移動・回復・攻撃・探索・アイテム使用・特殊アクションなどのアクションができる。使わずに取っておいたり、ほかのプレイヤーとシェアしたりすることも可能。黒いダイスを引くと敵の攻撃を受ける。

日本でも一世を風靡したアドベンチャーブックを取り入れたボードゲーム。可愛らしいフィギュアのヌイグルミはそれぞれ能力も異なり、悪魔の王が支配する異世界でチームワークが試される。

内容物:ルール説明書 1冊、ストーリーブック 1冊、サイドボード 1枚、ヌイグルミ(コマ) 6体、悪いやつ(コマ) 17体、ダイス 35個、ダイス袋 1袋、きれいなボタン 15個、しおりマーカー 1個、カード類:189枚、トークン類:59個(※カードサイズ:171.5×115mm、41.5×63.5mm、63.5×89mm)

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トゥキ(Tuki)

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縦型ウボンゴ

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『ウボンゴ』のデザイナーによる積み木パズルゲーム。補助ブロック(白)を使って、イラスト通りに色のついたブロックを積み上げる。

お題カードをめくり、ダイスを振ってカードの方向と、土台の有無を決めたら一斉にスタート。土台がある場合は補助ブロックの上に、ない場合はテーブル上に直接、お題通りに積み木を積み上げる。最後にできあがるか、お題カード通りでなかったプレイヤーがカードを受け取り、一定数取ったらゲーム終了。カードの一番少ない人が勝つ。説明は非常に簡単で、何をするゲームなのかすぐに分かるのがよい。

『ウボンゴ』のパズル要素に代わってバランス要素がある。補助ブロックをどのように置けば安定できるか、重力のかかり方に関する見立てと、素早く組み立てる指先の器用さ、そして焦らないでできる冷静さが問われる。完成するまでの時間は『ウボンゴ』よりも短く、その分だけ得意不得意の差も出やすい(負けがこむと焦ってもっとできなくなる)。

得意不得意の差は、習熟度でカバーできそうだ。実際、1ゲームが終わると、もっとうまくなりたいという思いが強くなる。素早くできあがったときの達成感は、『ウボンゴ』に勝るとも劣らない。

トゥキ(Tuki)
ゲームデザイン・G.レヒトマン、イラスト・C.クイリアムズ
ネクストムーブゲームズ(2019年)
2~4人用、8歳以上、30~45分

テンデイズゲームズは12日、協力カードゲーム『どんぐりやま』を一般発売した。ゲームデザイン・居椿善久(サイ企画)、アートワーク・みなまるこ、2~6人、6歳以上、15分、1500円(税別)。

オリジナルはゲームマーケット2019大阪で「もんじろう(サイ企画)」から発表された作品。サイ企画の作品をテンデイズが製品化するのは『テンガロン』『みんなのイーブン』に続いて3タイトル目となる。

『ペンギンパーティー』のようにカードを下の段からピラミッド状に並べていく。カードを置くには、下の段の2枚のカードの数字の足し算か引き算したものでなければならない。

協力ゲームで、みんなでできるだけたくさんのカードを置くことを目指すが、手札の数字を言ってはならない。完全クリアはなるか、皆で挑戦しよう。

テンデイズゲームズ:どんぐりやま link

zombicidenrwJ.jpgアークライトは1月16日、『ゾンビサイド:屍者に安らぎなし(Zombicide: No Rest for the Wicked)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・R.ギートン&J.B.ルリアン&N.ラオール、イラスト・、1~6人用、14歳以上、60分、6800円(税別)。プレイするためには『ゾンビサイド:ブラック・プレイグ』もしくは『ゾンビサイド:グリーン・ホード』が必要。

ゾンビと戦う協力ゲームの拡張セット。オリジナルはCMON社より2018年に発売された。闇の魔術より生まれた屍鼠の群れといった小さいものから、魔法でしか倒せない恐ろしき屍霊、巨大なネクロマンティック・ドラゴン(屍竜)が襲来する。多様な敵に対して、バリスタ(弩砲)で迎え撃つ。

巨大な屍竜など35体のミニチュアが付属し、新しい戦いを演出する。

内容物:ミニチュア 35体(屍霊 18体、屍鼠の群れ 15群、屍竜 1体、弩砲 1台)、ミニカード 47枚(屍者カード 32枚、瓦礫/方位カード 9枚、弱点カード 5枚、早見表カード・弩砲 1枚)、ルールブック 1冊(※カードサイズ 41× 63mm)

日本ボードゲーム大賞2019:投票スタート

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NPOゆうもあは、18回目となる日本ボードゲーム大賞の投票を開始した。来年の2月13日まで。

対象は過去1年間に一般発売された新作で、制作者・販売者からのエントリーに基づいてリストが作成された。国産57タイトル、日本語版139タイトル、訳つき輸入版133タイトル、同人7タイトルの合計336タイトルがエントリーされている。

投票は5タイトルまでをリストの中から選ぶか、自由記述欄に記入する方式。1タイトルからの投票も可能だ。ネット投票は下記のリンクから行うことができる。登録したメールアドレスに届いたURLを24時間以内にクリックしないと無効になるので注意。

昨年の投票は39都道府県から224名が投票し、『テラフォーミングマーズ』が1位に選ばれた。また、同時にゆうもあ内の選考委員によって入門向け・子ども向けの「ゆうもあ賞」も決定されることになっている(昨年は『コードネーム・デュエット』でダブル受賞)。今年日本の一番人気を決める投票、奮って投票しよう。今年どんなゲームが出たか、リストを見て1年を振り返ってみるのもいかが。

NPOゆうもあ:日本ボードゲーム大賞 投票部門 投票ページ

好きな非電源系ゲームを挙げる毎年恒例の年末投票「日本版The One Hundred」投票が12月2日から12月10日まで行われた。発起人と集計はさとーとしき氏(twitter )。Google Formを使って各自がオールタイムベスト15を投票した。今年の投票者数は414人で、去年(340人)から2割増えた。

1位は3年連続で『テラフォーミング・マーズ』。新作ゲーマーズゲームの入れ替わりが激しい中で、得票率も昨年の22%から26%に上がり、4人に1人は投票した計算になる。2位には『ブラス・バーミンガム』がジャンプアップ。3位の『コンコルディア』も順位を上げた。

新作の最高位は『ウィングスパン』で10位、国産の最高位は今年も『ごいた』で23位。国産は9タイトルと昨年から2タイトル増えた。日本語版の割合は全体の68%(昨年比+7%)、新作の割合は20%(昨年比+2%)。

毎年、このリストをもとに愛好者が所有数とプレイ数をカウントする「ゲーマー度」診断が行われている。まだ遊んだことがないタイトルがあれば、この機会にチェックしてみよう。

過去の結果:2018年2017年2016年2015年2014年2013年2012年2011年2010年2009年2008年2007年2006年2005年

すごろくやは12月中旬、『お菓子の魔女(Knusperhexe)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・H.マイスター、2~4人用、5歳以上、15分、1700円(税別)。

『そっとおやすみ』に続く同社の「HABA名作ゲーム復刻シリーズ」第2弾。オリジナルは2009年に発売され、輸入版が流通していたが3年ほどで絶版となっていた。

箱の上にカードを重ねて乗せた「お菓子の家」から、お菓子カードを1枚ずつ引き抜き、絵柄に応じて差し戻したりしながら、たくさん集めてご褒美のキャンディコマをもらう。

屋根に重なっているお菓子カードを1枚選んで引き抜き、裏側に描かれているお菓子を確認して自分の手元に重ねる。前回自分が重ねたのと同じ種類のお菓子を取ってしまったら、屋根に戻さなければならない。

屋根が崩れてしまったら、いちばんお菓子カードを多く集めた人がごほうびのキャンディコマをもらって1ラウンド終了。先にキャンディコマを先に2個もらった人の勝利となる。

立体的なコンポーネントが目を引き、手先の器用さと、戻されたお菓子の記憶力が試される作品。

すごろくや:お菓子の魔女

これはゲームなのか?展#2レポート

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東京・神田の3331アーツ千代田にて今月15日まで行われている『これはゲームなのか?展』に参加し、大いに刺激を受けてきた。

ボードゲームデザイナー17組が、実験的なゲーム作品を展示・試遊できるようにした企画展。体験を通してゲームにもっている常識に揺さぶりをかけ、面白さや楽しさだけではないゲームの興味深さ、そしてルールの可能性・発展性を探る。

展示されているものは多種多様だが、例えばこんな感じだ。

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『ルールのたまご(CHOCOLATE Inc.)』は、100円のガチャガチャでいろんなゲームのルールが入っている。つまらないと思えば横にあるゴミ箱に捨ててもいいし、気に入ったら持ち帰って育ててもいい。

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『創造的なゲーム、ゲーム的な創造(コロコロ堂・高畑慧)』は、参加者がルールにのっとってブロックと、茶色か黒の人を街に配置していく。ルール違反したものは高畑氏が毎晩除去し、最終日に黒と茶色のどちらが優勢だったかを判定する。

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『ルールの伝言(橋口貴志/ファウンテン)』は、ノートの図解をもとにゲームを遊んでみて、そのルールをノートの次のページに図解して次の人へと送る。本当のルールはあるが、封筒に厳封されている。

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『リモートビューイング(田中英樹/ASOBI.dept)』は、1人がボックスの中を見て、見えた地図の特徴を30秒で伝え、そこがどこだったかを地図上から探す。

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『ふぇ?(itten)』は、穴の空いた円形のコマを、視界から消えない範囲でできるだけ遠くに配置して、これを連鎖させてループを作る。

『一生後ゲーム(するめデイズ・ニルギリ)』は、ゲームを購入した人が21人の名前と、それぞれの得点方法を記した紙をマッチ箱に入れておき、その人が亡くなったらマッチ箱を配ってゲームが始まる。1年後に再会して、どれくらい得点できたかを報告し合う。

『記憶交換ノ儀式(米光一成)』は、お題に関する記憶をメモに描いて交換し、もらったメモは自分の記憶としてストーリーを語り合う。

『城のゲーム(朝戸一聖)』は暗室に入ると映像が流れており、そこでルールが説明されるはずだが、いつ始まっていつ終わるか分からない。

いかがだろうか。参加型アートともいえるし、大掛かりなコンポーネントのゲームともいえる。実際、この展覧会は「ゲームとアートの境界に挑む」とされている。

そのあたりは19時から始まったトークショーで明らかにされたように思う。3日目のテーマは「ゲームと編集」で、伊藤ガビン氏を招き、出展者である朝戸一聖氏と野澤邦仁氏が登壇した。司会はunion talesのかんな氏。

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ガビン氏は展示作品を「よく分かんない、分かりづらい、もやもやとする」「直感的にはゲームじゃないし、アートでもない」「アートとして見えちゃうと損」と一刀両断。しかし「取り巻く環境を含めてゲーム」であり、それを語りあえることがちょっと面白いと評価した。

出展者はゲームマーケットに出展しているボードゲーム制作者ばかりである。ゲームになっているかどうか微妙なものをアートと呼ぶことに、アートの専門家から反対があるのは当然と言えるだろう。ゲームにゲームの話法があるように、アートにはアートの話法がある。

したがってこの展覧会は、あくまでゲームの文脈で捉えたほうがよいと私は思う。ボードゲーム制作者が何を考えてゲームを作っているかというそれぞれの原理的なものと、その原理的なものによってゲームが現実に拡張されていく可能性を垣間見ることができる。

ゲームマーケットも、見方によっては「これはゲームなのか?展」化しているといえる。ドイツゲームのようなきっかりしたシステムではなく、勝敗が曖昧で、場が盛り上がることを第一とするアクティビティ/レクリエーションゲーム群の増加だ。この傾向を嫌い、輸入ゲームばかり遊んでいる愛好者も少なくない。

トークショーではそのような原理が「インプロビゼーション(即興プレイ)」「達成感」「非日常」「場を共有してできること」と言葉で触れられていたように思う。そのためのツールとして捉えるならば、ゲームは楽器やスポーツと同様、広い意味での遊び/プレイと考えることができる。そこには一定のロジックなりルールが存在しても、その目的は勝敗に限らない。

この試みが果たして、新しいジャンルを生み出すかは分からない。制作者か、相当物好きな人でもなければ、いかにぶっ飛んでいても未加工のアイデアに興味を示す愛好者は少ないだろう。しかし愛好者の拡大と多様化に伴い、こういった実験的な試みに興味を示す人もそれなりに存在することをこの展覧会は示した。ボードゲーム愛好者がクラスタ化し、互いの行き来が不自由になっている現状に穴を空けてほしい。

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物販もあるよ!

これはゲームなのか?展 link

アークライトゲームズは1月16日、『ニュクトフォビア(Nyctophobia)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・C.スティッペル、3~5人用、9歳以上、30~45分、4800円(税別)。

オリジナルはパンダザウルスゲームズ(アメリカ)から2018年に発売された。真っ暗闇の森の中で、追いかけてくる殺人鬼から逃れることを目指す協力型生き残りゲーム。タイトルは「暗闇の恐怖」の意味。

1人のプレイヤーが殺人鬼役となり、残りのプレイヤーを追いかけ、ライフをゼロにすることを目指す。殺人鬼以外のプレイヤーは暗闇メガネをかけてプレイし、ゲームボードの地形が分からない。ゲームボードは立体の柵をはめこんで作られており、手探りで逃げ道を探り、警察が到着するまで生き残ることを目指す。

盤上のコマは殺人鬼役のプレイヤーがGMとなって管理し、ほかのプレイヤーが隠れたり、石を投げたりするたびにボード上の位置によって判定する。こうした行動によって殺人鬼をかわし、自分の位置を推理していく。殺人鬼と隣接するマスに入ったら戦闘。ライフを失うだけでなく、石を投げて反撃もできる。

車に戻って警察を呼び、1ラウンド生き残ればプレイヤーの勝ち、その前に1人でもライフ0になれば殺人鬼の勝ちとなる。暗闇の恐怖をリアルに味わえる作品。

内容物:ゲーム盤 1枚、暗闇メガネ 4本、逃走者コマ 4個、殺人鬼コマ 1個、樹木マーカー 37個、石つぶてマーカー 7個、殺人鬼負傷マーカー 1個、HPトークン 11個、騒音マーカー 1個、車 1台 、キャラクターカード 6枚 、逃走者特定カード 4枚、狂人カード 12枚、魔術師カード 12枚、方角カード 4枚、ルール説明書 1冊(※カードサイズ:63mm×88mm)

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ボルカルス(Vulcanus)

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たとえ東京が焦土となっても

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全身から溶岩を噴出しつつ東京を襲う怪獣と、怪獣緊急対策本部の戦いを描く1対多のボードゲーム。連作ボードゲームプロジェクト『KAIJU ON THE EARTH(カイジュウ・オン・ジ・アース)』の第1弾となる作品で、デザイナーの上杉真人氏(『ペーパーテイルズ(ヴォーパルス)』)ほか豪華制作陣で作られた。先行予約のクラウドファンディングは予想を遥かに超える1167人が709万円を出資し、注目の高さを物語っている。

3枚のゲームボード、各自のプレイヤーボード、テキストいっぱいのカードが並ぶコンポーネントに怯んでしまう人もいるかもしれないが、砂時計を使うこともあってプレイ時間は長くない。プロデュースした渡辺範明氏(ドロッセルマイヤーズ)によれば、ルール説明は20~30分くらいにしてカードの説明を敢えてせず、ゲームを始めたほうがいいという。実際、始めてみると複雑さは感じられない(正確には、感じる余裕がない)。

ボルカルスが渋谷周辺に着いたところからゲームは始まる。すでに緊迫した状況である。ラウンドの進行は、怪獣緊急対策本部のプレイヤーが相談してカードをプロットし、その後ボルカルスのプレイヤーがカードをプロット、順番にめくって解決するという流れだ。

カードが実行される順番は4人プレイの場合、プレイヤーAの1枚目、怪獣、プレイヤーAの2枚目、プレイヤーBの1枚目、怪獣、プレイヤーBの2枚目、プレイヤーCの1枚目、怪獣、プレイヤーCの2枚目。A、B、Cの順番もプレイヤー間で相談して決める。攻撃のための予算をとったり、市民を避難させたりするのは先になるだろう。

問題は、怪獣緊急対策本部の相談を、ボルカルスが聞いてからプロットできるということだ。プレイ感が似ている『パンデミック』との大きな違いがこれである。予算を取っていれば先制攻撃され、避難しようとすれば先回りされる。そのため相談内容は時にぼかさなければならない。しかも相談時間は砂時計で制限されている。焦りやミスコミュニケーションでプロットミスも出る。

しかし制限時間があるのはボルカルスも同じで、裏をかいて行動するのは容易でない。全員避難して攻撃が空振りということも。しかしボルカルスは溶岩を撒き散らしながら、ゲームの始めに密かに指定された街(陥落させると勝利に大きく近づく)に向かう。しかも溶岩を撒き散らすと進化を遂げ、ただでさせ強力なアクションがさらに強化されるのだ。

怪獣緊急対策本部は消火や救出、怪獣への攻撃をするたびに「防衛」トラックにコマやタイルが置かれ、ボルカルスは市民を殺したり街を陥落させたりするたびに「被害」トラックにコマやタイルを置く。最後のマスまで先に埋めたほうが勝利する。序盤はボルカルスが圧倒的な力でマスをどんどん埋めていくのに、怪獣緊急対策本部が追いつけるかの勝負である。

「ボルカルスが六本木に向かっています! 六本木には市民がまだ残っています」「仕方ない、六本木はどうせカップルばかりだろ!」「ひどい......」「それよりも兵器の開発を優先しよう!」ボルカルスのプレイヤーすらも苦笑いする非情プレイで「特殊冷凍弾」を発射。最後の最後に「人工降雪作戦」まで成功させ、東京を陥落させたボルカルスを寸でのところで撃退。多大なる犠牲を払っての人類の勝利であった。

映画の登場人物になったかのような没入感。怪獣緊急対策本部側には役職がいくつかあるので、ボルカルス役も含めて役割を交替すれば、新たな気持ちで、さらにレベルの高い戦いを繰り広げられそうだ。『シンゴジラ』を繰り返し見たくなるかのように。

ボルカルス
ゲームデザイン・上杉真人、イラスト・開田裕治&中村豪志
アークライトゲームズ(2019年)
2~4人用/10歳以上/60~80分

ホビージャパンは1月中旬、『メカニカ(Mechanica)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・M.フラナガン&E.ホブデイ&M.セードマン、イラスト・A.S.デストアほか、1~4人用、10歳以上、45~60分、7000円(税別)。

リソニム社(アメリカ)から今秋発売されたばかりの新作。ロボットを生産してご家庭に届ける工場管理ゲームで、キックスターターで2356人が13万6千ドル(1470万円)を出資して製品化された。

生産するのは埃まみれの住居をピッカピカにする、3種類の整頓ボット。プレイヤーは工場管理者となり、整頓ボット生産施設を監視し、生産性の高い工場で最高のボットを製作し、住居へ届けよう。

最初、向上には単純な製造ラインしかない。毎ターン、組立ライン上で整頓ボットを作るとともに、新たな設備を購入してパズルのように配置し、生産量を増やしたり、出荷数を増やしたり、高級な新型ロボットを生産したりする。他の工場との品質競争に打ち勝ち、最も利益を上げるのは誰か?

内箱トレイを使った設備のショップは回転式で、お目当ての装置を安く購入できるか、箱に落っこちてリサイクルされてしまうかは運次第。ほかにもかわいいロボットコマなど、コンポーネントも魅力にあふれている。また、別途AR(拡張現実)アプリを使うことで、工場が稼働している状況をカメラをかざしてアプリ上で確認して楽しむことができるなど、デジタルと融合した遊び方もできる。

新たな設備を加える『発明品』と、プレイヤーに個別の目的を与える『監視官』という2つのミニ拡張も同梱されており、リプレイアビリティもある作品だ。

内容物:工場ボード4枚、ショップボード1枚、 設計図15枚、大型トラック6枚、巨大トラック7枚、コイン(1、5、10、20)、 アルマンド-0カード、金庫4個、装置9種類各3枚、1人用ゲームチップ、分岐10枚、早見表4枚、整頓ポットモデル72枚、取扱説明書1部 ほか

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2019年のボードゲーム各賞受賞

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新作のリリース数が国内外で急増中の今、1年間のボードゲーム賞を縦断的に見ることはますます重要性を帯びている。そこで世界各国で今年発表された30ほどのボードゲーム賞をまとめ、5回以上登場したタイトルは赤でマーキングした。未発表のものは、発表があり次第追加する予定。

言及回数は以下の通り。昨年は『アズール』が22回と席巻したが、今年はゴールデンギーク賞に多選された『ルート』が11回で最多となっている(昨年の『グルームヘイヴン』のポジション)。また昨年も5回以上言及された『ザ・マインド』が今年ドイツ語圏外でも評価され、通算で15回になった。一方、今年の話題作『ウィングスパン』は英語圏で評価されず回数が伸びていない。

  • ルート 11回
  • テオティワカン:シティオブゴッズ 9回
  • ブラス・バーミンガム 8回
  • クロニクル・オブ・クライム 8回
  • キーフォージ 8回
  • ザ・マインド 7回
  • 西フランク王国の建築家 7回
  • ディテクティブ 6回
  • ジャストワン 6回
  • クアックザルバー 6回
  • エバーデール 5回
  • ウィングスパン 5回

『ルート』日本語版は現在版元品切れ中。『ブラス・バーミンガム』、『テオティワカン:シティオブゴッズ』、『ザ・マインド』、『西フランク王国の建築家』、『クアックザルバー』、『ウィングスパン』は日本語版が流通している。

agricolabdeckJ.jpgホビージャパンは1月中旬、『アグリコラ:ブーブルクスデッキ(Agricola: Bubulcus Deck)』を発売する。ゲームデザイン・U.ローゼンベルク、イラスト・K.フランツ、1~6人用、12歳以上、プレイ人数×30分、1800円(税別)。プレイするためには『アグリコラ:リバイズドエディション』が必要。

2016年にリニューアルしされた『アグリコラ』に120枚のカードを追加する拡張セット。今年3月に発売された『アルティフェクスデッキ(Artifex Deck)』に続く第2弾となる。デッキ名はラテン語で「牧夫」の意味。オリジナルは2018年秋に発売された。

レンガを得て改築ができる「裕福な生活」、木材の累積スペースを使うたびに牧場を作れる「工作台」、農場拡充か大きい進歩の両方を一度にできる「大規模農家」、品物がたくさんあるのに使わないと野菜をもらえる「軟弱者」など、多彩な効果があり、戦略と楽しさを大きく広げる。

カードにはデッキ名のイニシャルを取って「B」と記されているが、このデッキだけでも、ほかのデッキと混ぜてもプレイできる。

内容物 カード120枚(小さい進歩60枚、職業60枚)

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ボドゲde遊ぶよ!! phase 13-15

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新紀元社は27日、過去1年間の注目ボードゲームを振り返るレビュー誌『ボードゲーム・ストリート2019』を発売する。安田均&グループSNE著、B5版90ページ、1800円(税別)。

アナログゲーム専門誌『Role&Roll』連載のボード/カードゲームコーナー「ボードゲーム・ジャンクション」からピックアップし、書下ろしを加えたもの。毎年発刊されており、9冊目を迎える。年鑑として1年間の流れをつかむことができ、資料的価値も高い。

安田氏が2018年に発売されたゲームの中からとびきりの傑作を紹介するほか、ボードゲームを遊んだ風景を描いたリプレイ、ゲーム制作者の立場から見たこだわりレビューなど、さまざまな視点でトレンドを追う。

世界でも認められつつある日本人ゲームデザイナーの最新作や、今大注目のマーダーミステリー、次々と開店するボードゲームカフェ事情、座談会と盛りだくさんの内容。ボードゲーム通にも初心者にも読んで楽しいボードゲームのバイブルだ。

ともに12月5日発売の『AERA with Kids(アエラ ウィズ キッズ)』2019年冬号と、『プレジデントFamily(ファミリー)』2020年1月号に、ボードゲームが特集されている。2017年にもこの時期にボードゲーム特集が掲載されており(TGiWニュース)、クリスマス・お正月前の定番テーマとなっている。

『AERA with Kids』は年末年始のプレゼントの提案として「楽しみながら賢くなれるボードゲーム」と題してフルカラー16ページ。すごろくや企画の人気シリーズ「親子でボードゲームとお寿司」と、プレイスペース「クリプトメリア」の親子ボードゲーム会、ボードゲームカフェ「GOTTA2 CAFE」で開催されている西早稲田親子ボードゲーム会の様子をたくさんの写真で紹介。初対面でもすぐ仲良くなれ、子供同士で教え合い、お父さんも入りやすいという楽しみ方を提示している。

そしてオススメのボードゲームは32タイトル。推薦するのはすごろくやの丸田康司氏とクレーブラットの畑直樹氏である。「協力して乗り切る!」「かけひきを楽しむ」「戦略を練る」「推理・推測で頭をひねる」「土地や道を開拓する」「架空の世界を楽しむ」「イメージをふくらませる」「アクションを楽しむ」という8カテゴリーに分類して4タイトルずつ紹介。最後に2人のコラムが掲載されている。

続いては『プレジデントFamily』。年末年始に家族で遊ぶことを勧める「遊びながら点数アップ! すぐれものゲーム大集合35選」と題して9ページ。推薦するのは花まるラボの川島慶氏、中学受験専門カウンセラーの安浪京子氏、聖徳学園小学校の齊藤勇氏、ボードゲームソムリエの松永直樹氏、東田式パズル研究社の東田大志氏という、教育関係者中心の顔ぶれ。特集「算数が大好きになる魔法のレッスン12」からの流れもあって、カテゴリーは「数と計算に強くなる」「平面図形の感覚が身に付く」「立体図形の苦手意識をなくす」「確率&割合も怖くない!」「速さ、見通し、論理思考も高めよう」とお勉強寄りの内容となっている。紹介されるのはボードゲームだけでなく、スマホゲームやパズル、選者のオリジナルゲームも入っているのが特徴的だ。

変わったところでは『秀才コースゲームけいさん』も。「廃盤ですがオススメ!」って(笑)。

2誌の方向性は2017年と変わっていないようで、『AERA with Kids』は楽しさを前面に出してアピールする方向、『プレジデントFamily』は知育を前面に出して教育熱心な親の関心を引く方向をとっている。知育を強調することにはボードゲーム愛好者から異論がある(TGiWコラム)が、ボードゲームに関心をもってもらうきっかけとしては、さまざまなチャンネルがあるほうがよいと思う。

lamaJ.jpgメビウスゲームズは7日、カードゲーム『ラマ(L.a.m.a.)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・R.クニツィア、イラスト・R.ゾマーカンプ&B.シュペルガー、2~6人用、8歳以上、20分、1500円(税込)。

アミーゴ(ドイツ)から今年発売され、ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされたゴーアウト系カードゲーム。場にカードを出していって早くなくすことを目指すが、途中で降りることもできる。

1~6の数字カードとラマカードがあり、手札6枚でスタート。自分の番には前の人が出したカードと同じか、1つ多いカードを出すことができる。ラマカードは最高の6に出すことができ、ラマカードには1のカードが出せる。カードを出す代わりに、山札から1枚引くか降りることもできる。誰かが手札を使い切るか、全員抜けたらラウンド終了となり、残った手札が失点。誰かが-40点になったラウンドでゲームが終了し、失点の少ない人が勝つ。

同じ数字のカードを複数もっていても失点は1回だけというルールと、カードが残っていても降りられるところがポイントで、カードを出せないときに降りるかカードを引いて残るかの選択が悩ましい。そこに加えて、残るメリットとして手札を全部出すとマイナス点チップを1枚捨てられるというルールが悩ましさに輪をかける。

短時間で『ウノ』ぐらいの分かりやすさながら、クニツィアらしいジレンマが盛り込まれた作品だ。

発達障害などの問題を抱える子どものカウンセリング・心理療法として一般的に行われているプレイセラピー(遊びを通して行われる心理療法)の考え方や、効果的なものにする注意点、大切なポイントを多面的にまとめた一冊。著者は臨床心理士でもある丹明彦・目白大学心理カウンセリング学科准教授。スクールカウンセリング専門誌『子どもの心と学校臨床』の連載を加筆修正したものである。

子供の状態や症状に合わせた適切な「遊具」を選択することを、筆者は大げさに「ゲーム処方」と読んでいる。「遊具」はプレイセラピーにおいて、子供の症状や問題の解決をサポートする「薬」のような効果をもつからである。そして、「処方」するというからには、常に多くのゲームと接し、体験を重ね、その意味や意義を考え、膨大な知識とルールの把握が求められる。(第1章 プレイセラピー再考)

具体例として各章の最後に「オススメ遊具コーナー」としてボードゲームが紹介されている。『ブリッとでるワン』から『ザ・ゲーム』まで幅広く紹介されており、「2人専用」「バランスゲーム」「リズムゲーム」「コミュニケーションゲーム」などに分類されているところも分かりやすいが、ゲーム内容の紹介だけでなく、治療効果や使う上での留意点まで考察されていて、いろいろな性格の子どもと遊ぶ上でたいへん参考になる。

本文は学術的な見地で書かれてはいるけれども、「入門」という通り分かりやすい。セラピストでなくても、親や教育関係者など、子どもと関わる人にとって興味深い内容だと思う。

  • 子どもの問題行動が増えたことは、リーマンショック以降に家庭の平均収入が下がったことと関連がある
  • 自閉症やADHDの子どもたちに対する有効な療育的アプローチ「DIR」の中核的技法は、一日に数回、20分程度大人が床に降りて子どもの目線で関わる「フロアタイム」だった
  • プレイルームでの遊びは、学校や家庭で繰り返される「ケ」の生活に疲れた子どもたちが「ケ枯れ」を払う「ハレ」である
  • 強い緊張感と不安感、コミュニケーション拒絶、場面緘黙、行動しないといった場合には『ひつじがいっぴき』(グランディング)のような心的侵襲性の低いゲームを
  • 『アンゲーム』『こころカルタ』は質問が答えにくく遊びが足りないのでお勧めできない
  • 「~しなさい」と指示したり注意や叱責したりする前に「今何するんだっけ?」「次何するんだっけ?」「それっていいことだっけ? 悪いことだっけ」「だったら今度そういうことがあったらどうしたらいいんだっけ?」と問いかけ、本人に自分で気づかせる
  • 今日の遊びのスケジュールを自分で決め、変更手続きも用意し、最後にかんたんに振り返る「構造化プレイセラピー」
  • 小中学生・高校生以上グループに分かれて2時間ほどで近況報告・集団ゲーム・おやつ・振り返りをする「グループセラピー」。人狼やブラフゲームも

改めて考えると、小学校・学童保育のボードゲーム体験も広い意味でプレイセラピーといえる。遊ぶ子どもに応じたゲームを選び、子どもたちとコミュニケーションを取って信頼関係を醸成し、子どもたちは非日常空間を作り出してリフレッシュする。子どもに限った話ではない。大人だけで遊ぶ場合も、ボードゲームには癒やしの効果がある。遊ぶばかりでなく、近況報告をしあったり、食事をしたりするのも含めて、この趣味の魅力だということだろう。

everdellJ.jpgアークライトは1月9日、『エバーデール(Everdell)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・J.A.ウィルソン、イラスト・A.ボスレー&D.メイ、1~4人用、13歳以上、40~80分、7800円(税別)。

スターリング・ゲームズ(アメリカ)が2018年に発売した作品。キックスターターで資金が集められ、6775人が47万ドル(5200万円)を出資した。大樹の下のエバーデール谷で、森の動物たちが新しい街を開拓する。

手番にはワーカープレイスメントで果実や樹液などのリソースと、さまざまな能力を持つ「動物カード」や「建物カード」を手に入れ、コストを支払ってカードをプレイする。カードは自分の前に5×3で並べられ、街を形成する。手元のコマがなくなったら季節を変えて、次の季節を始める。季節は冬から春、夏、秋と移り、全員が秋まで行ってゲーム終了。得点計算を行って勝者を決める。

128枚のカードはさまざまな特殊効果があり、コンボを作ることでさらにリソースを手に入れやすくなったり、得点を増やしたりしていく。プレイするたびに新しい組み合わせを楽しめる。

カードコンボだけでなく、存在感たっぷりの「永遠の樹」や美麗なイラストで表現される世界観も魅力的な作品だ。

内容物:動物&建物カード 128枚 (63×88mm)、勝利カード 1枚 (63×88mm)、特殊イベントカード 16枚 (44×63mm)、森カード 11枚 (63×44mm)、果実トークン 30個、小枝トークン 30個、樹液トークン 25個、小石トークン 20個、勝利点トークン 30個、扉トークン 20個、労働者コマ 24個、基本イベントタイル 4枚、8面体ダイス 1個、ゲーム盤 1枚、永遠の樹 1セット、ルール説明書 1冊

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Yggdrasil_ChroniclesJ.jpgホビージャパンは12月下旬、『ユグドラシル年代記(Yggdrasil Chronicles)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:・C.ルフェーヴル、イラスト・M.ダ・シルバ、C.デシャン、1~5人用、14歳以上、90分、6500円(税別)。

ルドノート(フランス)から今秋発売されたばかりの新作。北欧神話の世界を舞台に、黄昏ラグナロクを迎える神々となり、協力して宇宙樹ユグドラシルを守る。

炎の巨人「スルト」や裏切者「ロキ」や世界樹の根を齧る「ニーズヘッグ」などの敵がユグドラシルに攻撃を加えてくる。プレイヤーは「オーディン」や「トール」や「フレイヤ」などのアスガルドの神々の一柱となり、アルフハイムのエルフや英雄エインヘリャルを従え、世界の破滅を防ぐ。

各世界は神話同様に巨大なユグドラシルの木の立体ボード上に存在している。神々は各世界を行き来しつつ、シナリオで記された条件を満たせば成功。1つのシナリオに成功しても、次のシナリオは状況が悪化し、どんどん過酷で挑戦市街のあるものとなっていく。

シナリオは「ラグナロクのサガ」に従い、バルドルの殺害に始まり、最終的にはヴィーグリーズの戦いに続く6つのシナリオで構成される。それぞれの神々がもつ個別の能力や、登場するアイテムや敵の能力などは、北欧神話に基づいており、キャンペーンモードでプレイすることでラグナロクを追体験することができるだろう。

北欧神話の世界観と大胆で美しいコンポーネントが魅力の作品だ。

内容物:立体ゲームボード1つ、5種類の木製コマ44個、小ダイス13個、大ダイス5個、プレイ用カード(44×66mm)96枚、紙製フィギュア19個、神シート7枚、各種トークン49個、サガ・ブック1冊、経験値チャート用紙1冊、ルールブック1冊

長くてドラマチックな物語

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バッグビルディングの名を世に知らしめ、拡張が2タイトル出た『オルレアン』を、もっとじっくり楽しみたい人向けに今年発売されたビッグボックス(3kgある)。飢饉やペストを乗り越えてきたオルレアンの歴史に沿ってゲームを進める。

バックグラウンドストーリーが付いており、各自が小冊子をもってゲームを進める。ルールブックは24ページ、ストーリーブックは16ページと12ページあり、さらにストーリーカードがあってテキスト量は多い。ゲームストア・バネストがゲームマーケットに日本語訳付き輸入版を間に合わせたが、日本語ルールがどっさり付いていた。

2つのエピソード「最初の王国」「王様の恩恵」があるが、どちらも「時代」という要素が加わった。時代が変わると、バッグから引けるチップの枚数や、何かを建設したときにもらえる名声ポイントが変わる。上手に時代を渡り歩いて、勝利条件を達成する。

基本的な流れは『オルレアン』と同じで、袋から人物チップを引き、アクションスペースに配置して、揃ったアクションを実行する。アクションの中で新たな人物チップを手に入れたり、逆に人物チップを「慈善事業」に送りこんだり(廃棄)して、バッグの中の構成を整えていく。場所タイルがだんだん加わり、アクションの選択肢が増えるとともに、必要な人物チップも少しずつ変わる。

「最初の王国」では、条件を達成したプレイヤーから好きなタイミングで次の時代へ移ることができる。時代によって引ける枚数が減ったり、特定のアクションができなくなったりするので、条件を達成できても前の時代のほうが有利だと思えば留まっていてもよい。ただし先に進むと、他地域を整復できる騎士や、ジョーカーになる修道僧を入手できるようになる。

勝利条件は名声ポイントではなく、「井戸を1つ設置する」「洗礼室を1つ建設する」「人物の使節団を1つオルレアンに送り出す」「港を1つ建設する」「教会を1つ以上建設する」「市民を20人以上集める」「商品とお金を合計30金分以上集める」を全て(汗)、最初に達成することである。これを8つの時代にわたって少しずつ達成していく。

特に大変なのが「市民20人」。市民は「慈善事業」を完成させたとき、地域・村・教会を規定数支配したとき、「飢饉」または「ペスト」の時代に最初に入ったとき、名声トラックを進めたとき、場所タイル「議会」を使ったときに1人ずつ手に入る。いずれもゲーム中通して頻繁に手に入るものではないため、20人というのはかなり道程が長い。

そんなわけで4人プレイ・インスト抜きで5時間。市民に加えて、教会の建設のために必要な木材が品薄で苦労した。木材をはじめ商品は、時代ごとに供給されるが限りあるため、品切れになることが多い。特に木材は何を建設するにも必須のため、誰かが買い占めてすぐになくなってしまう。「浴場」を上手に使いこなした鴉さんが1位。私は「議会」で市民を安定供給できたものの、開拓者に支払う食料がなくて時代VIに進むのが遅れ、教会建設まで漕ぎ着けられなかった。それでも終盤は一手番を争う展開になったので、最後まで飽きることなく楽しめる。もうひとつのストーリー「王様の恩恵」はもっと短いようだ。

Orléans Stories
ゲームデザイン・R.シュトックハウゼン/イラスト・K.フランツ
dlpゲームズ(2019年)
2~4人用/12歳以上/60~180分

treasureislandJ.jpgアークライトは12月19日、『宝島(Treasure Island)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・M.パキアン、イラスト・V.デュトレ、2~5人用、10歳以上、45分、6500円(税別)。

オリジナルはマタゴー社(フランス)より2018年に発売され、今年のフランス年間ゲーム大賞にノミネートされた作品(大賞は『ザ・マインド』)。シルバー船長と海賊に分かれて、隠された財宝をめぐって争う。

1人がシルバー船長となり、島のどこかに宝物を隠す。ほかのプレイヤーは海賊たちとなり、シルバー船長役のプレイヤーのヒントをもとに、宝物を探し出す。宝物の探し方がユニークで、ゲームボード上にホワイトボードマーカーのような後で消せるペンで直接書き込んでいくのだ。

海賊役は、定規やコンパスを使ってボード上に円形や線を引き、方角やエリアを指定して、そこに宝物があるかをシルバー船長役に尋ねる。シルバー船長はニセの手がかりを潜ませて宝探しを混乱させる。さらに海賊役はお互いにライバルなので、知り得た情報をあまりに共有しないでいると、その分だけシルバー船長が有利になる。

シルバー船長が宝物を取って島から脱出する前に、海賊たちは隠された財宝を発見できるだろうか。変わったコンポーネントが目を引く、知的で楽しい推理ゲームだ。

内容物:ゲームボード 1枚、カレンダーボード 1枚、プレイヤースクリーン 5枚、コマ 5個、キャラクターシート 4枚、ジョン・シルバー用ミニマップ、プレイヤー用ミニマップ 4枚、プレイヤー用メモタイル 4枚、宝箱(組み立て済み) 1個、宝物タイル 1枚、マーカー類 14個、タイル類 27枚、順番マーカー 4個、シールシート 1枚、ミニ定規 2本、カラーペン 5本、探索用道具 6個

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cthulhudmdJ.jpgアークライトは12月19日、クトゥルフ神話の協力ゲーム『クトゥルフ ~死もまた死すべし~(Cthulhu Death May Die)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・R.ダヴィオー&E.ラング、イラスト・K.カピンスキ&E.スコモロウスキ&A.スミス、1~5人用、14歳以上、90~120分、12000円(税別)。

CMON社(シンガポール)がキックスターターで241万ドル(2億6000万円)を集めて製品化したミニチュアフィギュアいっぱいのクトゥルフ神話ゲーム。カルト教団がエンシェント・ワンを召喚するための儀式を協力して阻止する。

各プレイヤーは独自の技能を備えている上に、独自の狂気もはらんでおり、それらを駆使してクトゥルフ神話の怪物と戦う。用具が異なるエピソードが6つ入っており、決められた順番でプレイすることで秘密の全容が次第に明らかになってくる。『パンデミック・レガシー』のダヴィオーが贈るナラティブな作品だ。

内容物:プラ製フィギュア 45体、ルールブック 1冊、タイル 17枚、ストーリーボード 1枚、探索者ボード 10枚、★エピソードカード 6枚、★モンスターカード 6枚、☆発見カード 90枚、◆古のものステージカード 8枚、◆古のもの配下カード 2枚、◇神話カード 64枚、◇狂気カード 12枚、特製ダイス 8個、台座 5個、触手マーカー 30個、トークン類 147個(※カードサイズ:★ 148×88mm ☆ 120×70mm ◆ 100×88mm ◇ 57×89mm)

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ahfinalhourJ.jpgアークライトは12月19日、クトゥルフ神話の協力ゲーム『ファイナル・アワー(Arkham Horror: Final Hour)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・C.ロッシ、イラスト・不明、1~4人用、14歳以上、30~60分、5000円(税別)。拡張セットではなく、単体でプレイできる。

ファンタジーフライト社(アメリカ)が今年発売した作品。デザインはスピーディーな作品で知られるロッシ(イタリア)が担当した。クトゥルフ神話をテーマに、世界を破滅させる「エンシェントワン」の復活を阻止するべく、召喚の儀式を阻止することを目指す。

プレイヤーは探索者となり、ミスカトニック大学で狂信者が残したクルートークンの調査によって消去法で召喚の儀式の構成要素を突き止めていく。その間に異次元からモンスターが侵入し、時間はどんどんなくなっていく。構成要素が分かっても、それをクリアするだけの手札が探索者全員になければならない。アーカムと世界を破滅から救うことはできるだろうか?

内容物:探索者コマ/プラスチックの台 6個、エンシェントワンシート 3枚、ゲームボード 1枚、カード 103枚、トークン 120個、ルールブック 1冊(カードサイズ57×89mm, 41×64mm)

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静岡・藤枝で12月7日、アナログゲームの展示即売イベント「静岡アナログゲーム祭り」が開催される。藤枝市文化センター(JR藤枝駅徒歩3分)大ホールにて12:00~17:00(10:00から入場整理券販売開始)、500円(会場内で使える500円分のゲーム引換券)。

実行委員会、ゲームカフェぶんぶん、冒険心をくすぐるお店「コノス」が主催するイベント。創作ゲームとフリマを併せ、知らなかったゲーム、長年探し求めていたゲーム、さらに同じ趣味の仲間と出会う場所を作ると共に、静岡も満喫できるイベントを目指す。出展するのは34団体で、ゲームマーケットの常連サークルも多い。

出展者一覧と頒布予定物については公式サイトを参照。当日は別会議室にて併設ボードゲーム会や、終了後の懇親会が予定されているという。ゲームだけでなく、美味しいものを食べて、愛好者の交流を深めよう。

静岡アナログゲーム祭り 公式サイト

愛好者たちが好きな非電源系ゲームを挙げる毎年恒例の年末投票「日本版The One Hundred」投票が本日から始まった。グーグルドキュメント(下記リンク)で受け付けられ、誰でも投票できる。〆切は12月10日。

アメリカのブログで行われたものに刺激され、さとーとしき氏が2005年から毎年年末に開催しているウェブ投票。各自好きな非電源系ゲームを15個挙げ、それを集計して上位100位まで発表する。発表年、生産国共に不問で、TRPG・TCGも含めてかまわない。昨年は340名が投票した。

過去の1位は『カタン』(05、06、08、10、11、15、16)が7回と圧倒し、『アグリコラ』(13、14)と『プエルトリコ』(12、16)と『テラフォーミング・マーズ』(17、18)が2回、『アクワイア』(07)と『ドミニオン』(09)が1回ずつ。例年、海外作品が上位を占め、昨年の国産最上位は『ごいた』の20位だった(昨年の結果はこちら )。

ハンドルネーム可能で、誰でも投票でき、ほかの人の投票内容も見ることができる。基本的にオールタイムベストのゲームを自由に選ぶが、個人的に「今年発売されたゲームから選びました」とか「今年遊んだゲームから選びました」などの制限を設けてもかまわない。奮って投票しよう。

日本版The One Hundred 2019投票ページ
日本版The One Hundred 2019途中経過

virusJ.jpg学研ステイフルは12月16日、『VSウイルス!(Virus!)』日本語版を発売する。ゲームデザイン&イラスト・D.カブレロ&C.ロペス&S.サンティステバン、2~6人用、8歳以上、20分、1800円(税別)。

ウィルスをやっつけて健康なからだを作るカードゲーム。オリジナルは2015年にトラニイス社(スペイン)から発売された。スペインでは大手通販サイトのゲーム部門・カードゲーム部門で年間売上1位を記録している。

手番には3枚の手札からカードを1枚プレイし、各自のからだエリアに赤、黄色、緑、青の4色の健康な「からだパーツ」を並べられたら勝利する。ライバルが「感染」カードを置いたら、「薬」カードで治療できるほか、「くしゃみ」でウィルスを押し付けたり、「強奪」で相手のパーツを取ったりといった一発逆転要素もある。

「ワクチン接種」や「免疫をつける」といったアクションが登場するため、予防接種の大切さや、健康に対する知識を楽しみながら学ぶこともできる。

内容物:カード70枚、説明書1部

学研ステイフル:VSウイルス!

12月7日から15日まで、3331アーツ千代田(地下鉄末広町駅徒歩1分)にて、企画展「これはゲームなのか?展 #2」が開かれる。13:00~19:00(最終日~16:00)、入場料1800円(前売り券は販売終了)。

昨年5月に開かれ、3000人が参加して入場制限までかかったイベントの第2回。出展するボードゲームデザイナーは昨年から7組増えて17組となり、会場の広さは4倍、展示数は2倍以上となる。ルールによってもたらされるゲーム体験を通して、ゲームに持っている常識に揺さぶりをかけ、ゲームの興味深さやルールの可能性・発展性を提示する。前売りチケットはクラウドファンディングサイトで発売され、236人が購入した。

主催はニルギリ氏(するめデイズ)で、朝戸一聖(TANSANFABRIK)、ASOBI.dept、IKE(ひとじゃらし)、itten、佐々木隼・出水田紘子(オインクゲームズ)、Xaquinel、シラカワリュウ(カラメルカラム)、Jordan Draper、島田賢一・大山徹(daitai)、高畑慧(コロコロ堂)、CHOCOLATE inc.、のざくに(つれづれ愚者)、袴田長武(ハカマ団)、橋口貴志(ファウンテン)、山田龍太(宇宙ドミノ)、米光一成の各氏がこの展覧会のためのゲームを発表する。展示された作品は一部販売もある模様。

これはゲームなのか?展 公式

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大阪中崎町の中崎町ホールにて12月8日、ボードゲームフェス「盤祭2nd」が開催される。地下鉄中崎町駅徒歩2分、10:00~17:00、入場無料。

昨年12月、神戸三宮で行われた第1回に続くイベント。秋のゲームマーケットで出品された創作ゲームを関西で楽しめる機会を作ろうと立ち上げられた。ゲームマーケットにも出展している同人創作ゲームサークルやボードゲームショップ、ボードゲーム輸入代理店など、関西中心に30(前回比+12)団体が出展する。

10月のエッセン・シュピールや先週のゲームマーケットで発表されたばかりの新作から、これから発売が予定されている作品も出展される予定。今回は10:00からの体験会と14:00の販売会に分かれており、試遊してみて気に入ったら購入することができる。販売会の待機列は13時から。

ボードゲームフェス:盤祭 2nd 公式

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