サン・ドニ(Porte Saint Denis)

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奥のアクションスペースへ

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パリには実は凱旋門がいくつもあり、一般に知られているのはエトワール門だが、その他にもカルーセル門、サン・マルタン門、サン・ドニ門などがある。これらの門にワーカーを送り込み、有名な建造物を建設していくワーカープレイスメントゲーム。ゲームマーケット2019秋に四等星から発表された。ゲームマーケットでは貴重な中重量級ゲームで遊びごたえがある。

メインは順番に各門にワーカーを配置するワーカープレイスメント。ここで3種類の資源とお金を集める。各門には6つのアクションスペースがあり、空いていればどこにでも置けるが、ポイントは「アクションのコスト変動」と「帰還条件」である。

アクションをするには、アクションスペースに記されたお金を支払わなければならない。コストは「自分が配置するアクションスペースのコスト」と「自分が配置するアクションスペースより手前のアクションスペースのうち、ワーカーがまだ置かれていない場所のコスト」の合計である。すなわち、誰も置いていない状態では、奥のアクションスペース(効果が強い)ほどコストが累積し、なかなか置くことができないが、手前(効果が弱い)からだんだん置かれていくと、奥のアクションスペースのコストが下がって置きやすくなる。誰も置かないうちに高いコストを払って奥を使うか、踏み台にされるのを承知で手前を使うかが悩ましい。

配置されたワーカーは、ラウンド終了時に自動的に帰ってくるのではなく、一番奥のアクションスペースが置かれた門のみから解放される。まんべんなく資源を集めようとしてあちこちにワーカーを置くと、なかなか帰ってこれない。しかしいろいろな資源がほしいので、うまく他の人に相乗りしてもらうことが必要となる。誰がどの資源をほしがっているかも考えておきたい。

一番奥のアクションスペースに置かれていたワーカーは得点化され、ワーカーとしてはもう使えなくなる。しかし各門で先に3人のワーカーを得点化したプレイヤーには特殊能力が与えられるので疎かにできない。

こうして集めた資源で、ワーカーの配置をパスした順番に(先にパスすると資源をもらうなどの特権もある)、建物の建設を行う。建物は早いもの勝ちで、さまざまな効果をもち、以降のゲーム展開を有利にしてくれる。また得点だけの城壁を建てることもできる。建物によって必要な資源の種類が異なるので、他の人に先を越されないようにしよう。

ゲームの中盤には、4つの門のほかに「モダンエイジ」が解放され、より強力なアクションができるようになる。特定のカードがなくなったラウンドでゲーム終了で、建物・城壁、得点化したワーカー、余ったお金の得点で勝敗を決める。

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4人プレイで90分。自分のワーカーがいる門にまたワーカーを置くと1金もらえる「サン・マルタン門」で資金力を付け、「ラ・ヴィレットのロタンダ」でアクションフェイズ中に城壁を作り、「ガルニエ宮」で城壁の得点を増やすという最強のコンボだと思ったが、最後に蓋を開けてみると3位。序盤から城壁に注力し、最後に「ノートルダム大聖堂」を建設したcarlさん、青の資源を最大活用したすきやきさんに敵わず。

18種類の建物はゲームごとにランダムに抜かれて使わないものがあるので、そのときの組み合わせによって戦略も変わりそうだ。ゲームバランスもよく練られ、最後まで勝敗が分からない白熱したゲームとなった。建物が全て実在で、イラストまで入っているところが建てた満足感を上げる。

サン・ドニ
ゲームデザイン・りかち/イラスト・mor!
四等星(2019年)
4人用/10歳以上/60~90分

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