大阪ゲーム会02/12/15

来年4月のNPO法人化を目標に活動を展開中の「ゆうもあ」というボードゲーム普及団体の会議で大阪へ。「ゆうもあ」とは、ゲームフリークだけでなく、子供や家族を中心とする一般層にドイツゲームを中心とするボードゲーム・カードゲームを広める団体で、地域の文化祭などでブースを作って一般の方に遊んでもらうといった草の根活動を全国規模で展開しようとしている。声がけは「ノイエ」の中核メンバー。現在協力者を募りながら設立準備をしている。普及活動の経験などほとんどない私に声がかかったのは、海外の最新事情を取り入れるためらしい。活動の一環として、ボードゲーム雑誌・新ノイエなどの刊行が予定されている。詳細は、来年に入れば少しずつ明らかになるだろう。(この団体に興味がある方はメールください。)

会議の前後にゲームで親睦を深めた。関西でプレイするのは初めて。プレイスタイルに地域性があるという話があるが、今回経験した限り、違和感は全くなかった。ただ、まだ治っていない風邪のために、私のボケボケプレイがほかの方に違和感を感じさせたかもしれない。

コスミック・ウィンプアウトプエルトリコムガール

コスミック・ウィンプアウト(Cosmic Wimpout/Unknown/Wizards of the Coast)

コスミックウィンプアウトゾロ目で点数を稼ぐバースト系ダイスゲーム。5つのダイスを振り、点数になるものを除いて、残りを振りなおすことができます。振りなおしたダイスが点数にならなければ、その手番の点数は0になってしまいます。どこでやめるかが悩ましく楽しい、バースト系のお手軽なゲームです。
 5と10は1個だけでも点数になりますが、そのほかの目は最低3つ揃えないと点数になりません。5つ全部を揃えれば×100点で1回でも出せばだいたい勝てます(勝利条件は300か500)。ポイントは黒いダイスで、ここにはどの目の代わりにもなるジョーカーがあります。これが出たときに除くか、振りなおすかの選択があります。バーストを防いで、より高い点数を狙うため、たいていは振りなおす方を選ぶでしょう。
 1投目でバーストが続いたり、みんなが低い点数で振るのをやめてしまったりすると盛り上がらないゲームですが、バーストを恐れず一攫千金をねらいたいものです。
 おためしプレイということもあって勝敗なし。

プエルトリコ(Puerto Rico/A.Seyfarth/Alea 2002)

 先日ゲームのテーマについてコラムを書いたプエルトリコ。つかみにくい市民ゴマを眺めながら、この人たちはアフリカから連れてこられた奴隷なのか、スペインから意気揚揚とやってきた開拓民なのか考えをめぐらせていました。
 ゲームはスタートプレイヤーから大阪のしなもんさん、「ファミリーで子供と遊ぼう」の不破さん、私、東京のMerryniceさん。
 私はとうもろこしを大量に作って出荷しながら、採石場で工賃を下げて前ラウンドで残った職業のダブロンを取りほそぼそと建設するという、いわゆる出荷型。後に砂糖も大量栽培。建物は小さい倉庫と宿屋で終盤までいきました。お金がほとんど入ってこないのででかい建物は建てられません。工場や港を早めに取って荒稼ぎするしなもんさんとMerryniceさんに焦りながら、もくもくと輸出です。
 最後まで誰が勝っているのかよくわからない状況でしたが、1人だけコーヒーを栽培してダブロンの周りがよく、でかい建物をどんどん建てたしなもんさんがなんとなく勝っているのではないかという予測でした。それでしなもんさんが市民コマをなくして終了になったのですが、フタを空けてみるとなんと、Merryniceさんと私が48点で同点。不破さんが46点、しなもんさんは44点。全員が4点以内にひしめきあう状況となっていました。持ち金でMerryniceさんの勝利。
 しなもんさんが市長を選んでいなかったら、1位になれた可能性は十分あります。「しなもんさんが今1位」という世論に負けてしまったかたちです。「人を信じられんようになった」と嘆いていました。私については終盤、1ダブロンたりなくて4列目の建物を買えず、「もう買えるチャンスはない」と踏んで港でお茶を濁したのが、あと1回建設できることになったのが誤算でした。このように終盤の2ラウンドぐらいの詰めが大事な展開でした。

ムガール(Mogul/M.Schacht/Timbuktu, 2002)

ムガール 鉄道会社の株券を売買して設ける競りゲーム。今年のエッセンでシャハトのオリジナルブランドから出た鉄道三部作の1つです。エッセンのレポートでは、「操り人形」のフェドゥッティが絶賛していました。
 山札から株券カードがめくられると、競りが始まります。競りは生き残り型です。順にチップを1枚ずつ出していき、ギブアップしたらそれまで出たチップを全部もらって抜けます。残った人でまた競りをはじめ、1人ずつ抜けていって残った人が株券をもらえます。
 株券をもっていると、山札から同じ会社の株券が出たときに配当をもらえます。また、競りで生き残って株券をもらう代わりに、自分の株券を売却すると、その時点で場に出ている株券の枚数ぶんだけ、利益が出ます。これらの配当と利益は、ボード上のマーカーを進めて表わし、最後にいちばん進んでいるプレイヤーが勝ちです。
 山札の下のほうに、暴落カードが入っており、これが出た時点でゲーム終了となります。そのときに持っている株券はすべて紙切れになってしまいます。場にカードが出れば出るほど株価が上がりますが、暴落前に売らなければなりません。「まだ上がるかな? このへんが潮時かな?」という株売買の醍醐味を味わうことができます。
 競りは心理戦です。早く抜ければチップをもらえるのですが、あまり早く抜けすぎるとたくさんもらえません。いきなり抜けてしまったらもらえるチップは0です。抜けるにしてもほかのプレイヤーにさんざん出させておいて、がっぽりもらいたい…とみんな考えているので心理戦になります。「まだ出すか? このへんでやめるか?」という競りの醍醐味も存分に味わえます。
 ゲームは最初にOoさんが茶色の株券を3枚全部売って21ポイントの荒稼ぎ。これを皆が追う展開になりました。地道に貯めて私が一瞬抜いたのですが、結局Ooさんの勝利。さんは皆のチップを集められるだけ集めてから始める戦略だったそうですが、5人プレイのためなかなか1箇所には集まりません。終盤にいらない株をどんどん押し付けられ、全部紙切れになってしまいました。
 シャハトの競りゲームとしてはビッドする数に制限がある「ドン(Don/Queen Games)」がありますが、このゲームはそれを凌駕する面白さです。

なお、シャハトの鉄道三部作はまもなく名古屋バネストから販売されるそうです。お買い求めはお早めに。

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