自宅ゲーム会04/08/27

米出さんの新宅祝に妻と訪問。広大な山と畑に囲まれた木造瓦屋根の新居は趣があり、心落ち着いた。あいさつもそこそこに2夫婦でゲームスタート。カワサキさん期待の新作と子どもゲームの名作で楽しむ。

グラグラカンパニー穴掘りモグラオバケだぞ〜くつしたおばけねことねずみの大レース

グラグラカンパニー(Gra-Gra Company / Kawasaki / Grimpeur, 2004)

グラグラカンパニーその会社は以前から傾(かし)いでいた

 キューブを積んで会社を成長させていくバランス&経営ゲーム。カワサキさんの最新作で8月のJGCを皮切りにグランペールブランドから発売されました。各所でテストプレイを重ね、満を持しての発売です。
 ゲームに登場する4つの会社(ブラック金融、パープル自動車、ブラウン化学、グレイ商会)は、はじめ3階建てです。好きなビルに投資家を置いたらスタート。自分の番には投資している会社にキューブを積み、成長させます。
 はじめは3階建てなので振るキューブは3コ。キューブに描かれた窓の数に従ってこれらを積み上げます。窓の数が合えば全部積み上げることもでき、5コ以上積めばボーナスももらえますが、敢えて数を調整して全部積み上げない選択もあり。なぜかというと、6階なら6コ、12階なら12コというように、ほっておくと会社はバブリーに成長してしまうからです。
 崩したら文字通り倒産で罰金があります。安定した成長をめざすには、キューブの数をうまく調整することと、もちろん上手に積み上げる手先の器用さが必要となります。
 しかし中にはわざと不安定な積み方をする場合もあります。成長しすぎて崩れそうな会社に見切りをつけて、別の会社に投資家を移すときです。1つの会社には投資家が2人までいることができます。協力して成長させてもよし、不安定に積んでトンズラするもよし。「う、裏切ったなあ!」
 キューブが足りなくなったら、最後に吸収合併の大イベントが待ち構えています。一番高い会社が、一番低い会社のキューブを取って自分の上に積み上げるのです。成功すればボーナス、失敗すれば無配に。バベルの塔のようになった会社が崩れるのが先か、何とか最後まで持ちこたえてくれるか。
 3ラウンド行って持ち金の最も大きい投資家が勝利。果敢で繊細な積み上げで米出さんが勝ちました。陶芸家の面目躍如(?)です。第1、第2ラウンドは投資家の乗換えがあまり起こらずに積み上げ競争になったのですが、第3ラウンドは荒れました。相乗りで急成長する会社が増えた結果、倒産が続出。どの会社が1位になるか全く読めない状況に。1度倒産したブラウン化学が復活してトップ企業になったのが心に残りました。
 キューブは角材に印刷してから切断して作ったもの。ほとんど立方体なのですがそこは木材。積み上げていくと微妙に傾いてきて文字通りグラグラに。「倒産」「傾く」などキューブの積み上げ状況と会社の状況に文字通り当てはまるので、会話が弾みます。やることも視覚的にわかりやすく、楽しめました。現代日本ゲームの粋としてドイツに紹介したい一品です。

穴掘りモグラ(Die Maulwurf-Company / V.Charves&B.Kaes / Ravensburger, 1995)

穴掘りモグラモグラモグラカンパニー

地下深くに隠されたゴールデンシャベルを目指してモグラが掘り進んでいくゲーム。1995年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、同年ドイツゲーム賞4位、第1回日本ボードゲーム大賞子どもゲーム部門受賞。大人も子どもも楽しめる数少ないゲームとして国内外でロングセラーを続けています。
 ボードは4階層になっており、ゲーム箱に下からセットしておきます。ボードにはいくつか穴が開いていて、モグラを移動させて穴に入れます。穴の数には限りがあり、先着で全部の穴にモグラが入ったら次のステージへ。残ったモグラはおいてけぼりです。ステージが進むたびに穴の数は減っていき、最後は先着1匹。その1匹が、最深層にあるゴールデンシャベルにたどり着いて勝利となります。
 モグラは数字タイルをめくって、出た数だけ動かしますがまっすぐにしか動けません。しかもちょうどの数でないと穴に入れません。せっかく穴に入っても、ほかに動かせるモグラがいないとまた出なければなりません。穴から出たとたん、別のモグラに入り込まれたりしていす取りゲームもたいへんです。それは最初あれだけワサワサいたモグラが1匹に絞り込まれるのですから、仕方ないでしょうけれど。数字タイルは内容が決まっているので、大人ならば次にめくるタイルを予想して配置をしていくこともできるでしょう。
 最後の1匹を決める第3ステージに2匹送り込めたともこさんが有利な展開に。第3ステージは中央に穴が1つあるだけなので、なかなか数が合わない中、ともこさんが勝ちました。穴が少なくなっていくにつれ、同じ穴を狙うモグラが複数いる状態が起こり、自分のモグラが入れるかハラハラドキドキします。まもなく発売10年、これからもロングセールを続けてほしいと思います。

オバケだぞ〜(Geistertreppe / M.Schannen / Drei Magier, 2003)

オバケだぞ〜自信をもって間違おう

オバケの中に隠れた自分のコマを記憶力を頼りにゴールにたどり着かせるゲーム。今年のドイツ年間子どもゲーム大賞受賞作です。
 オバケを驚かそうと古いお城に入っていった勇敢な子どもたち。サイコロを振りゴール目指して階段を上っていきます。サイコロでオバケのマークが出ると、どこからともなくオバケがやってきて、子どもたちの上にストン。全部オバケがかぶさってオバケのマークが出たら、今度は場所交換です。ほうらほら、どのオバケにどの子どもが入っていたか分からない。
 これだと思うオバケをゴールに入れたら開けてみましょう。自分の色だったら勝ちだけど、別の色だったらその人の勝ちになってしまう。しっかり覚えていたつもりでも、いつの間にかすりかわっているのが不思議です。
 さらに大人向けヴァリアントでは、自分の色を他の人の色と交換できるというのもあって、4色全部を覚えていないと分からなくなります。全部覚えるどころか、2色も追えればいい方ですが。ヴァリアントなしでも、十分混乱しました。
 オバケが人を飲み込むというのはミッドナイトパーティにもありましたが、このゲームはさらに凝っています。オバケの中に金属が入っていて、子どもの中には磁石が。オバケがかぶさるとカチッ。オバケを持ち上げても子どもが落ちてきません。これで位置交換がスムーズにできるわけです。システムとコンポーネントが見事にマッチしていたのも受賞理由かもしれません。ただ、オバケが木製なので大人がムキになればガンパイできる場合があります。そんな手を使ってまで勝つのは本当に大人気ないですね。
 なお、今年のエッセンで6人まで遊べるコマと、オバケが動けなくなる「魔法の瓶」が入った拡張が発売されるそうです。6人で遊んだら、もっともっと混乱するでしょう。

ラッキーソックス(Socken zocken / M.Schacht / Haba, 2004)

ラッキーソックス口で言うほど簡単ではないの

色が同じ靴下のペアをいち早く探すシャハトの子どもゲーム。靴下は全部ストライプになっていて色の見分けがあまりつきません。はじめに5組集めたらツォッケンコマを取ってラウンド終了。全部合っていれば洗濯バサミコマをもらえます。これを最初に3つ溜めた人が勝ち。
 大人だけでやったわけですが、妻が2連続揃えで勝ちました。パターン認識能力、色をもとにしたインデックス作成能力などが養われるようです。
 4才から遊べるようになっており、もう少しすると娘と遊ぶこともできそうです。
(謝辞:ゲーム提供 米出さん)

ねことねずみの大レース(Viva Topo! / M.Ludwig / Selecta, 2003)

ねことねずみの大レースあれだけいたネズミが……

じわじわと追いかけてくるネコに捕まらないようにしながら、チーズを集めるゲーム。2003年ドイツ年間子どもゲーム大賞、オーストリアゲーム大賞子どもゲーム部門、日本ボードゲーム大賞子どもゲーム部門受賞作品です。
 サイコロを振って自分の色のネズミを進めます。ネズミは何匹かいて、どれを進めてもかまいません。ただし同じマスに4匹いると渋滞が起こって追い越せなくなります。1匹だけをぐんぐん進めるか、全体を少しずつ進めていくかは、後ろから迫ってくるネコを見ながら決めましょう。
 1が出るとネコが追いかけてきます。つかまってしまったらそのネズミはおしまい。そのまえにチーズのある小部屋に逃げ込みましょう。はじめの部屋は1切れだけですが、ゴールまでたどり着ければまるまる6切れ分のチーズがもらえます。ネズミが全部捕まるか部屋に入ったところで、チーズの一番多い人が勝ち。
 モチーフとしてはミッドナイトパーティに通じるところが多いですが、あちらはマイナスにならないようにするというネガティブなゲームだったのに対して、このゲームは獲得したチーズで競うというポジティブなゲームに転化しています。そして欲張れば欲張るほどリスクが高くなるという新しい要素も増え、益々エキサイティングになりました。4人までしか遊べず、また2人で遊んでもあまり面白くないので対象人数が限られてしまいますが、大人も子どもも楽しめるよいゲームです。

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