蔵王ゲーム合宿 08/10/12

蔵王ライザワールド昨年に引き続き山形大学のゲームサークル「ニュートラル」のOB合宿に日帰りで参加。すでに15年ほど続いている合宿で、世代は30代半ばが中心。私は部外者だが、ぽちょむきんすたーさんからのお誘いで参加させて頂いている。秋晴れの快晴の中、蔵王は紅葉が始まっており、ハイキングの家族連れなどで賑わっていた。

レース・フォー・ザ・ギャラクシーフェニキアバーリアンの来襲うそつき袋グラフィティゴー・ストップシャドウハンターズリンク 今回は全部

レース・フォー・ザ・ギャラクシー(Race for the Galaxy / T.レーマン / リオグランデゲームズ, 2007)

レース・フォー・ザ・ギャラクシーウヒョ〜こんなカードが!

 ここ1年の新作カードゲームでナンバーワンというだけでなく、数年に一度のヒット作にちがいない。たくさんあるカードの組み合わせを試したくて、中毒になってしまう。中には目立つカードの内容と枚数をすっかり把握しているプレイヤーもいそうだ。
 私はやりこみ派でないので、山札からカードを引くたびにいちいち感心している。コストが一番高い建物や惑星は、ほかの建物や惑星や得点チップの状況によって得点が変わる。せっかく出したのに、ほとんど得点にならないことも。中には自分の方針に一致してものすごい利益をもたらすこともあるだろうが、そういかなくても、「このカード、いつかは使ってみたい」という思いが次のゲームにつながるのだろう。
 今回は軍事力を全く出さない展開。コツコツと建てつつ、チップも序盤から積極的に取りに行った。建物がボーナスになったものの、みほさんに一歩及ばず2位。

フェニキア(Phoenicia / T.レーマン / リオグランデゲームズ, 2007)

フェニキア今日の辛抱は明日の繁栄

『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』の作者が作ったボードゲームであるにもかかわらず、あまり話題になっていないような気がする。ルールブックは分かりにくいが、例外規定が少なくて遊びやすいゲームだ。ここ1年の新作ボードゲームでも出色の出来で、今まで遊んでいなかったことが惜しまれる。
 このゲームでもカードのコンボを作るのが基本。毎回、プレイヤー人数分のカードが公開され、競りで手に入れる。お金があれば1人何枚でも手に入れてよい。カードの種類は多くないが、先に出てくるカードと後に出てくるカードに密接なつながりがあるのが特徴。「染料」を持っていると「染料工場」が安くなり、「試掘者」で手に入れた鉱山は「溶鉱炉」で改良できる。
 お金はカードの競りだけでなく、労働者を訓練したり、その労働者を職場に雇用したり、街に寄付したりするのに使う。これらによって収入と勝利点が上がっていく仕組みだ。カードを多く競り落とせなくても、得点に結びつける方法はたくさんある。
 収入はカードになっていて、引くカードによって±1の揺れがある。収入に運の要素が絡むのを気に入らない人がいるかもしれないが、ゲームの盛り上がりどころにもなるし、負けたときの言い訳にもなってよい(笑)。
 前半は得点が伸びないままダンゴ状態が続いたが、後半になって強力なカードが出現するとダイナミックにゲームが動く。強力なカードを競り落とせるかどうかは前半で手に入れていたカード次第。その場しのぎで点数を延ばしていると後が伸びない。
 序盤に染料小屋を2つとも手に入れたササキさんが大きくリード。そこで手に入れた収入を無駄なく点数に結びつけ、最後はぎりぎりで逃げ切った。私は最初にカードを競り落とせなかったのが響いて、一時脱落するかと思うほどだったが、最後の結果は最下位ながら僅差だった。いろいろな得点方法があることが、ゲームの行方を分からなくしていて面白い。

カタンの開拓者:バーバリアンの来襲(Die Siedler von Catan - Barbarenüberfall / K.トイバー / コスモス, 2007)

バーバリアンの来襲うじゃうじゃ上陸

『カタン』でここ数年の間に発表された拡張をまとめた『バーバリアンと商人』の一シナリオ。ストーリーとしてはこのシナリオでカタン島が荒廃し、次のシナリオ『バーバリアンと商人』で復興することになっている。
 開拓地や都市を建てるたびに、ダイスで3つの数を選び、対応する岸辺のタイルにバーバリアンを置く。同じタイルにバーバリアンが3体揃うと征服されて資源が取れなくなり、隣接するタイルが全て征服されると開拓地や都市の得点がなくなる。『アトランティス』と同じ仕組み。
 バーバリアンを倒すには、発展カードで騎士を雇う必要がある。専用の発展カードで、騎士を出すカードと、バーバリアンを移動したり除去したりするカードしかない。騎士は1人6体おり、手番に3歩まで道沿いに移動する。バーバリアンのいるタイルに、バーバリアンより多く終結したら捕獲できる。捕獲したバーバリアンは2体で1点。結構お得、というか目標が12点なのでバーバリアンを捕まえないではまず達成できない。ただしダイスを振って3分の1の確率で騎士も除去されてしまう。
 ササキさんと私が順調に都市と開拓地を増やす中、発展カード頼みのみほさんは、岸辺の「8」のタイルがすぐ征服されてしまったため早々にバーバリアンハンターとなった。どんどん捕まえてくるので点数が伸びる。終盤に差し掛かったところで会場都合で中断となってしまったが、勝ち目は十分にあったと思う。
 バーバリアンは得点になるので、ほかの人の騎士に助太刀する場面も生まれ、面白い展開だった。またどこに上がるか分からないバーバリアンの上陸はいちいち盛り上がる。カタンの開拓者のシナリオでは1, 2を競うほどではないだろうか。


ここからは6人でプレイ。たいていのゲームは5人までしか遊べない中、何とか見つけ出した。いずれも傑作ぞろい。

うそつき袋(Lügenbeutel / 作者不明 / アミーゴ, 1995)

さあどれでもめくれ

ゲーム内容はこちら。序盤は2枚ならダウトされないかなとか、3枚ならダウトされないかなという慎重な出し方だったが、途中からばんばん出して通らば通れという度胸試しになった。それでも確率というものはある。当たりのカードを適当にばらまき、ダウト対策はしっかりしておく。
 ぽちょむきんすたーさんが手札をありったけ出して、鴉さんが指差したカードが10%以下の確率で正解だったため終了。反対にnagaさんはたくさんのジョーカーをちりばめながら、みほさんにダウトを指差されて大ダメージ。全員のマイナス点は、勝利条件の500点をゆうに超えた。
 ブラフゲーム自体が好きな私だが(でも得意ではない)、このゲームには楽しみ方の幅があることが分かってさらに楽しめた。

グラフィティ(Graffiti / J.ゼメ / フッフ・フレンズ, 2007)

グラフィティ難しいお題でも皆の絵があれば

ゲーム内容はこちら。先日ネットで放映されたボードゲーム番組でオフィス新大陸が遊んでいた。放送中に坂本氏がお題カードを引いて「これはちょっと……」と引き直したが、あのお題はいったい何だったのだろう?
 ファミリーゲームだからアダルトなお題はないが、ドイツならではの容赦なさがある。「精子バンク」って、皆さんならどういう絵を描きますか?
 今回のゲームでは、1ラウンドが終わるごとにどれが誰の絵だったかを全員でよく確認し、批評しあったりした。そのため、あまり特徴的な描き方をすると親にすぐばれてしまう。絵を丁寧に描き込む私や、抽象画っぽい鴉さんなどは3ラウンド目から見抜かれ始めた。そこで線画に変えて個性を消し始めるようになる。すると今度は画伯賞がもらえなくなってしまい……なかなかよいジレンマだ。
 序盤の画伯賞のおかげで同率1位。人数が多いほうが面白い。写真はみんなの構図が同じで笑った「ハイキング」。

ゴーストップ(Go/Stop / 澤田大樹 / B2F Games, 2008)

ゴー・ストップ読みの上に勘がある

ゲーム内容はこちら。大きい数字は競争率が高いから、少し低い数字にしよう……とみんなが考えているから、もっと小さい数字にしよう……とみんなが考えているから、一番大きい数字にしようと、裏の裏が循環する。そこに5枚のカードが流動していき、どれが一番大きいか即断できないようになっているのが素晴らしい。カードのデザインはあまりに地味だが、ゲームの盛り上がりはすごい。
今回は妙に勘がさえて一気に3勝。5あたりの低い数字で勝てると嬉しい。あまりに当たりすぎて「おのさん、帰り道当たらないようにして下さいよ。」無事家に帰れました。

シャドウハンターズ(Shadow Hunters / 池田康隆 / ゲームリパブリック, 2005)

シャドウハンターズ信じてたのに!

ゲーム内容はこちら。PS3リリース記念ではないが、いつも4人までしか集まらないというnagaさんが大事にしまっていたので取り出したゲーム。4人から遊べることになっているが、味方を探して協力する楽しみからいえば、最低でも6人は必要だ。
 腹を探り合う序盤と、殴りあう中盤、そして結末が次第に明らかになっていく終盤と、ゲームを通して楽しい。相手のカードを見られるというおばばカードや、自動的に相手を選ばず殴りかかってしまうムラマサなど、推理の醍醐味を奪うカードもあるが、それがかえってゲームを重苦しくさせず、ドラマチックにしている。
 今回は追加キャラクターを混ぜてのプレイ。シャドウの私がずっと味方だと思っていた鴉さんが実はハンターでまずやられる。するととなりのPsy+さんがキャラクターを公開。「右どなりが勝てば勝ち」というニュートラルだった。そしてあっさりやられる。最後に残ったハンターがnagaさんであると気づいたシャドウのみほさんがやっつけて、シャドウの勝利。殺人狂のチャールズが毎回来るというぽちょむきんすたーさんは、今回もCの追加キャラクターだった。

リンク(Linq / E.ニールセン / ビーウィッチト・シュピーレ, 2007)

リンク連想が連想を生む

ゲーム内容はこちら。いかにも日本らしく、ダジャレのヒントを出すという手が編み出されたそうだが、それは答えを言っているのに等しいのではないかという意見が出され、今回は自粛することになった。
1位は鴉さん。クエスチョンマークのときのヒントが上手だった。例えば「塔」というヒントを見て、「塔」→「ドルアーガ」→「ファミコン」→「8ビット」→「8」と連想したのだという。「8」なんていうヒントはパートナーへのメッセージが何かあるに違いないという憶測を生み、見事に引っかかる。
「山脈」というお題に「青」と書いて通じ合うnagaさんとみほさん。一方、「嵐」というお題でぽちょむきんすたーさんの出したヒント「土佐犬」が全く分からなかった私。年代や属性など、相手を知れば知るほどよいヒントが出せそう。ブラフゲームである上に、こういう創造性を刺激されるのがいい。

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