学会2

日本印度学仏教学会学術大会2日目。
発表はテロられることもなく、無事終了。たくさんの先生方とお話ができたのがうれしい。インド哲学というマイナーな分野でも、国という規模では結構いるものだとわかった。
発表には大きく分けると2種類の傾向があるように思われた。データ重視型と、思考重視型。
前者は「この文献にはこう書いてあり、あの文献にはこう書いてある」というもので、難解な文献をわかりやすく解きほぐすのは意味があるだろうが、ややもすると単なる紹介に終ってしまう。「で?」というツッコミもよく見られる。
後者は「私はこのように感じる」というもので、古代文献に現代的な意味を与えるのは新鮮だが、説得力がないマイ哲学になる恐れもある。ツッコミは「そうかなー?」。
この間をつなぐものが、「解釈」。データに裏付けられた、論理的な思考。これこそが斯界を発展させる原動力になるに違いない。
今回の私の発表は前者の傾向が強い。しかし参照文献の量が少ない。データも、思考も、まだまだだ。

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