カリヤニナガル








翌日の開業式典を見に行ったが、関係者限定だった…
マリーゴールドコンプレックス

午前中から市街地に出てあれこれ写本調査。駅裏のイタリア料理店「ピザ・エクスプレス」でボロネーゼを食べたせいか、夕方の授業が終わってからも食欲がわかない。それならばお腹が空くまで探索しようとカリヤニナガルまで足を伸ばした。行きつけのレストランがあるところからシックスシーターに乗って5分、ランボリというところで降りてから歩いて10分。
サンスクリット語「カリヤーニー(美しい)」+「ナガラ(街)」から作られる「カリヤニナガル」は、今プネーの新興住宅地で人気を集めているところだ。市街地からそれほど遠くなく、それでいてムラー・ムター川を越えたところにあるため土地が広く閑静で、アガカーン宮殿の公園も近い。カリヤニ・グループによって計画的に開発が進められてきたため高級マンションが整然と並び、大きなお店がどんどん建ち、日本人も4,5人住んでいる。周囲にはまだ広大な空き地があり、新しいマンションが続々と建っている。
先週来たビーフステーキ屋まで来ると、向かいに立派な中華料理屋を見つけた。「中華なら入るかな」と思いつつも、もう少し散歩してみることにする。するとさらに奥、コレガオンパークから橋を越えてきたところにマクドナルドを発見。これが最近できたプネーで3件目のマクドナルドである。シャーストリナガルのバス停で宣伝していたので、どこにあるのだろうと気になっていた。
さらに驚いたのがマクドナルドのとなり。シネコンの映画館ができようとしているのである。中はまだ工事中で、映画館はいつから始まるか未定だといったが、映画館の他にも本屋のクロスワード、フレッシュジュース屋、ブティックなどの準備が進んでいた。明日の6時から開業するというが、できていたお店はマクドナルド以外1つもない。大丈夫か?
マクドナルドに入ると、映画館とタイアップしているのか壁には映画の名場面があしらわれ、トム・クルーズの『ラストサムライ』の一場面もあった。よく見れば入口のドアノブも映写機を模している。駅の近くにある映画館アイノックスもマクドナルド併設だが、内装はこちらの方が広くてオシャレ。カリヤニナガルに住んでいたら、勉強どころではなくなったかもしれない。よかった、ワドガオンシェリに住んで(負け惜しみ)。
コーラ・フロート50円で30分ほど休み、中華料理屋まで戻る。「シュウの玉ぎょく(Shu’s Jade)」というお店で、値段は結構するが(1品250円ほど)盛りがよく、何より本物のシイタケとメンマが入っているのに驚いた。中国から取り寄せているという。蒸し鶏と焼きそばを食べる。
残さずお腹の限界まで食べて(だから太る)動けないほどになりながら、外に出ると隣りのお店は眼鏡屋さんだった。日本で作るよりも安くできるとI氏が言っていたのを思い出し、度の入ったサングラスを頼む。度は今かけているメガネのレンズをコンピュータで測定し、全く同じものにしてもらうことになった。乱視もきちんと入る。レンズのかたちも同じものにしてほしいといったところ、私のメガネを紙の上において型を写していたのはインドらしいが、それ以外は日本と変わらない。料金は8000円。







こちらワドガオンシェリ、八百屋の店先で古い野菜に群がるブタやイヌ。

リキシャーもたくさん走っていて、1台を捕まえて帰る。いつものレストランまで戻ってきたとき、夢から覚めたような気分になった。
私が今住んでいるワドガオンシェリは舗装もほとんどない石でこぼこの道ばかりで、イヌとブタがあちこち走り回っているような田舎。毎晩アクティブになった犬たちの鳴き声で眠れない。そこからわずか3キロ離れたところに進んだ都会があることに今更驚く。
今、プネーに住むなら断然カリヤニナガルをお勧めしたい。プネーで一番大きいスーパー、最新の映画館とマクドナルド、ビーフステーキ屋、本格中華料理屋、ごみごみしていない都市空間……ただし、大学やバンダルカル研究所からはとても遠いので、そちらにあまり行く用のない人。

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