1週間の多様性

新年早々バラエティに富んだ1週間だった。
月曜日はお葬式の導師、火曜日は大学の試験官、水曜日は演奏会の司会、木曜日はお札の名前書き、金曜日は大般若のご祈祷。明日はゲーム合宿である。七変化。
日曜日に妻と長男がつくばに帰り、私と長女が山形に残ることになった。もともとは長男が残ることになっていたが、お葬式が入った時点で困難が予想されたため、長女と交替になった。長男は仕事の邪魔をするばかりだが、長女はお手伝いもするし、一人でも遊んでいられる。さすが春から小学生。
月曜日、葬儀が終わってから高校の友人と飲む。が、その1人が肋骨を折ったとかで来られなくなり、急遽あちこちに電話をかけまくったところ、地元以外に共通の属性がないという変な集まりになった。しばらく会っていない人の近況を聞く。
心に残ったのは既婚の後輩が資格を取るため朝3時に起きていたという話。これぐらいしなければ博士論文は書けないだろうな。
皆が帰ってから試験問題を作って、翌朝に日帰りで大学へ。論理学後期試験の最終設問は、自殺をほのめかす友人を思いとどまらせる説得文を書くという課題を課した。論理とは人を離れて成り立たないものなのである。
これで2年間にわたる埼玉通いは終了。結局1回も休講にしなかったのは奇跡的である。
水曜日は隣町で開かれた室内楽のコンサートである。ステージマネージャー兼司会ということで、午後からずっと舞台裏を駆け回っていたが、こういうのは楽しい。
サンサーンスの七重奏曲の途中で、ヴィオラが焦って弓を止めるというシーンに遭遇したが、後で聞いたらユニゾンのヴァイオリン2人が結託して弾かないという悪戯。若手なのでこういうことは時折あるらしい(譜面にヌードの切抜きを貼るとか、スラーをスタッカートにするとか)。作曲家だって人間だから、笑って許してくれるよとか。僧侶にも回向文にグラビアの切抜きを挟み込むという悪戯をやったのがいたが「冒涜だ!」とこっぴどく怒られたのを思い出した。
昨日は1日中準備をして、今日は1年ぶりの大般若会。250枚ほどのお札に申し込み者の名前を書き、落雁とお守りをそれぞれ袋に包み、地区ごとに数を分ける。さらに本堂を荘厳し、法要が終わった後の料理や飲み物を注文し…と延々続く準備。
ぎりぎりになって法語が見つからず急いで書き直したり、礼盤の上で結跏趺坐したらまさか足がしびれてしまったりとちょっとしたハプニングはあったが、大過なく終了。太鼓係の和尚さんが腕を上げられていて、強弱を使い分けた撥さばきにゾクゾクした。
今回初めて、厄年と年祝の方の名前を導師自ら読み込んでみた。参加している人にとっては、法要中に自分の名前が読み込まれるのはとてもよい気持ちだろう。これは次回もやってみたい。
終わってご寺院さんを接待申し上げた後、役員さんと新年会。住職が家族で帰ってくるというのを役員さんたちは殊の外お喜びになり、上機嫌でワイワイガヤガヤ、お酒も進む。私はすでに今年3回目の飲酒ということもあって少しセーブ。
この間、別の新年会の案内葉書を作ったり、宗教法人の手続きをしたり、こまごまとした書類作成が多い。源泉徴収税の納付も残っている。そんな中、明日は温泉でボードゲーム合宿。ちょっと遊んで英気を養おう。日曜はご祈祷があり、月曜につくばに帰る予定。よいこにしていた長女への家族サービスは、リクエストにより後楽園のおもちゃ王国。

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