セールス電話

先ほど、都内のマンションを買えとかいう電話が来た。山形ではお寺のイメージダウンにならないよう、「大変申し訳ありませんが、またの機会によろしくお願いします」などと言って丁重にお断りしているが、つくばでは容赦なく最初から切り札の「お断りします」を使う。そのほうがあちらにとっても時間を無駄にしなくて済むだろう。
ところが今日は「お断りします」が効かなかった。前置きが長引きそうだったので「何のご案内ですか?」と聴いたところ、「まあまあ、まだ話の途中ですから」と話をやめない。そこでしびれを切らせて「お断りします」の切り札を使ってしまった。
このタイミングが悪かったようだ。セールスは食い下がる。「どういうものかご存知の上で断られるんですか?」「いいえ、興味がありませんので」「興味をお持ちにならないかどうかは、お話を聞いてから……」と言ってこちらの答えを聞かずしゃべり始めた。話をなんとか遮って再び断り、電話を切るとまたかかってきた。
第2ラウンドはうっかり「お話を聞く時間がありません」と言ってしまった。これは母がよく使う手だが、あまり効き目はない。早速「それではいつならお時間をいただけますか?」という返事。強気で「いつでもありません」と言ってなんとか退ける。「いつでも時間がない」なんて、自己嫌悪に陥るような危険なカードをよく出したものだ。
それでも粘る相手に根負けして、話を聞くことにした。タフさには感心するが、馴れ馴れしいのはダメだ。「ご主人様はお勤めですか?」「どうぞ話を続けてください。」「会話しましょうよ。」「会話はしたくありません。手短にお願いします。1分くらいで。」「それでは話をまとめて後でお電話します。」それからかかってこないところを見ると、やっと諦めてくれたか。
しつこいセールスを、フェアかつ短時間で退けられる作戦は何かないものだろうか?

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