スーパー終

今日は上山で新年会があって、つくばから新幹線で直行。帰りは奥羽本線から長井線に乗り換えて帰ってきた。
長井線の終列車が出るちょっと前に、米沢からの奥羽本線がやってくる。この列車を高校生の頃「スーパー終(しゅう)」と呼んでいたのを思い出して懐かしくなった。
高校の通学は、長井線と米坂線を乗り継いでいた。遅刻しないで間に合う選択肢は2つしかなく、そのうちの1本は始発である。5:30に起きて、3キロの下り道を自転車でぶっ飛ばし(冬もスノータイヤの自転車で雪道を転びながら)、羽前成田駅から6:06に乗って、高校には7時半に着く。宿題は道中にやっておいて、学校に着いたら1時間ほど吹奏楽の朝練。
帰りの選択肢もあまりなく、当時は南米沢駅18:34が終列車だったと思う。3kmの上り道を歌を歌いながら自転車でこいで、帰宅が19:30。あとはご飯を食べたらもう眠くて、22時に寝るという非常に健康的な高校生だった。テレビは土曜日の夜にねるとん紅鯨団と夢で逢えたらしか見た記憶がない。
ごくたまにだったが、米沢で夜遊んでから帰ることもあった。制服を着たままレストランでだべるか、カラオケに行くかくらいだが、今考えると一番青春らしい時期だったと思う。こうして18:34の米坂線を逃したときに乗ったのが、20:30米沢発の奥羽本線「スーパー終」。米坂線では接続しない長井線の終列車に、赤湯駅で接続する。スーパーというのは終列車を超える終列車というくらいの意味。
「スーパー終」に乗るには、高校から最寄の南米沢駅でなく、4キロほど離れた米沢駅まで行かなければならない。自転車で行くから、翌日は米沢駅からの通学になる。そんなリスクを背負った「スーパー終」。帰宅は21:30で、当時は深夜といって差し支えなかった(どこまで健全なのか)。
「スーパー終」に乗るのは、ごくたまに遊んで帰ったときだけなので、いつもより浮かれていることが多かった。そのせいか、今日「スーパー終」を見たときも、なぜか心躍った。もう20年近く前の話なのに。
現在、米坂線の終列車は20:45南米沢発となり、長井線の終列車に接続するようになっている。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


The reCAPTCHA verification period has expired. Please reload the page.