「男の育児」講座

保育園からのお知らせで、市民講座があったので昨日行ってきた。保育園のお迎えの後、3人の子供を連れて買い物を済ませ夕食をかきこむ。子供たちに食べさせるのは母に任せて出発。
場所は「まちの楽校本町館」。桑島記念館かと思っていったらそうでなくて、江口玩具店のおじさんに訊いたらフェリカ跡だった。NPOの運営で仕事や趣味などいろんな講座を開設している。今回の受講料はたったの200円。
全3回の講座で、今回のテーマは「仕事も育児も楽しむ生き方」。講師は山形新聞社の社員ということだったが、行ってみてびっくり、高校の同級生だった。卒業以来約20年ぶりである。
受講者は6名。はじめに詳しい自己紹介(家族構成など)をして打ち解けた後、講師のお話。父親として1ヶ月の育児休業を取るまでの根回しから、たいした家事もできなくて奥さんの評価は辛口だった話まで。驚いたことに、山形新聞社で育児休業を取ったのは、彼が男女通じて初だったという。どんだけ後れているのか、山形。
とはいえ、近所のお父さんを見ていると、不況もあって育休どころか仕事があるだけで御の字という様子である。奥さんも、一家の大黒柱として育休など取らず働いてもらわないと困るという意見が大勢で、道のりは遠そうだ。現在1%程度の男性の育休取得率を、政府はあと10年で13%にしたい考えだが、育休を取ることが目的になってしまって、日常の育児にしわ寄せがいくのでは意味がない。
まずは、月間160時間という労働時間を短縮し、子供が寝る前にお父さんが帰宅できるようにするところからだろう。早く帰ってこれれば家事ができ、家事に慣れていれば、育休でも役に立てる。一足飛びに育休をとっても、飲みに行ったりゴロゴロしたりと、自分のためだけの休みになってしまって奥さんの不興を買いかねない。
私は育休年間365日といってもいいくらいなので、世間ずれも甚だしいが、ほかの受講者の話を聞くと、職業・年齢・子供の人数などによって世間も決して一様でないということに気づかされた。それぞれにいろんな悩みを抱え、それを乗り越えていこうとしている。子育ては独りでできるものではない。自分ばかり大変だと思いがちだが、家族に敬意を払い、互いに協力してやっていこうと思った。
帰宅すると子供たちがお風呂に入らないで待っていた。子供たちにかける言葉がいつもよりも優しくなったのは言うまでもない。

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