祖母の逝去(5)

葬の後1週間、お客様がひっきりなしに訪れた。お葬式に都合が悪くて来られなかった方、亡くなったことを人づてに聞いて来た方、初七日にお参りにいらっしゃった方、初七日に都合が悪くて来られなかった方などである。母がお茶を出して思い出などを伺っていた。

私の方は、葬儀より前にいらっしゃった方への香典返しのお届けや発送、葬儀に参列してすぐ帰られた和尚さんへのお布施配りなどで出かけており、やはり1週間くらいは落ち着かなかった。

週末は、長女が東京に行き、妻があちらで迎えるために山形に帰らなかった。そういうときに限って用事が立て込む。土曜日は、長女を駅まで送ってから教区総代会、その後に法事、法事の食事の席から直行で仏壇供養、お寺に帰って庫裏の掃除(毎週週末に行う)とタケノコ掘り、夜から御詠歌の練習、さらに長女のPTA懇親会。ノンアルコールで通して26時に帰宅した。

日曜日は打って変わって法事が1件だけだったが、朝早くから子供に起こされる。母親がいない週末で退屈そうにしていた子供たちを見て、東京から帰ってくる長女を迎えるついでに福島に行くことにした。東北六魂祭が行われていたが、向かったのはそこではなくラウンドワンというレジャー施設。福島に来るまで行くのは初めてだったが、うちからは90分ちょっとで着いた。

毎年、子供会の夏の旅行で議論になるのが、リナワールドかラウンドワンかという選択。ゲームセンターとかスポーツ施設だといわれてもピンとこなかったが、小さい子供でも遊べるボールプールなどもあって、子供たちも気に入った様子だった。

福島のイオンで食事をして帰宅したのが21時過ぎ。子供たちは遊び疲れて車中から爆睡していた。 こちらは出かける前に30分ほど仮眠しておいたのでセーフ。

その後の平日は大きな用事もなく、家の片付けをする余裕もあった。祖母の遺産相続(というほど多額ではないが、人が亡くなると預貯金が下ろせなくなる)の手続きが司法書士さんに書類を作ってもらうなど、意外にたいへんだ。