2017年6月アーカイブ

「もはや住職が副業...」困窮するお寺が増えている理由(AERA)
旅館の清掃従業員として働く65歳住職の困窮 「食えないお寺」が増えている(〃)

「食えない寺は潰すか、合併するしかないと思います。お寺の規模が今の時代に見合わなくなっている。この先、仏事収入は確実に先細りになる。寺と檀家の結びつきに疑問符がついているのに、檀家制度にしがみついていては、先はありません」
「寺も食べていかなければならないが、僧職の誇りを失うこととは違う」

「食えないお寺」という言葉を聞くと咄嗟に「学道の人は先づすべからく貧なるべし」(道元)という言葉を思い出してしまいますが、本文を読むと貧過ぎて切なくなってきます。

曹洞宗は収入の総額が年300万円以下のお寺が全体の41.9%、100万円以下が全体の24%。うちのお寺はまだ余裕があるほうですが(とはいえ家計は妻の収入も当てにしていますが)、「2040年には3万の寺院が消える」ときに耐えられるかは分かりません。

私も気がつけば1日の時間的に住職のほうが副業じゃないかと思うこともありますが、住職自身の意識が仏教から離れていてはいけません。仏教書を読んだりお経を翻訳したりして、学びを続けようと思っています。

兼務寺でご詠歌の講習会。講師は養成所同期の鬼頭広安師です。南こうせつさん作曲の新曲『澄みわたる空』もあり、楽しくて元気の出る講習が行われました。

兼務寺は檀家数が少なく、本堂規模も小さいため、これまでご詠歌の講習会を行うことができませんでした。当番になった前回は17年前。そのときは本務寺の本堂を借りて行いました。ところが講員数が減少しているため、今回は何とか入りそうな感じ。そこで役員さんを説得して、会場提供にこぎつけました。

開催が決まったら役員さんたちの動きは素晴らしく、豪華な簡易トイレを借りてきてくれたり、立派なお花を活けてくれたりと大張り切り。兼務寺は森の木陰で涼しく、参加者にも好評で、終わってからの反省会が大いに盛り上がったのはいうまでもありません。

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感謝状と委嘱状

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うちのお寺の役員さんは、任期がなく20年以上務めている方も結構いらっしゃいます。明日の役員会で退任される役員さんも私が住職になる前からの方。長年のご労苦に対し、感謝状と梵文仏頂尊勝陀羅尼の色紙を準備しました。

一方新任の役員さん3名の委嘱状も作成。差し引き2枚、感謝状が足りないのは、在任中に亡くなりお葬式のときに仏前に差し上げたためです。

感謝状と委嘱状

主張内容は前著『子どもが減って何が悪いか』(http://www.tgiw.info/weblog/2007/02/post_363.html)と同じで、少子化対策を進めれば進めるほど「生活期待水準」がどんどん上がり、その結果子どもは増えないという意見です。その後10年以上さまざまな反論を受けたと見えて、統計を細かく丁寧に説明しています。

今できることとして、不必要に煽らないこと、少子化対策を政争の具にしないこと、福祉支援・経済対策を少子化対策の名のもとに行うことをやめることを提案。私も近頃、行政による婚活支援が「少子化対策として」行われていることに違和感を感じていました(婚活支援自体は賛成です)。結婚している人もしていない人も幸せになれる社会においてこそ、やっと子どもが増えてくるというわけです。

興味深かったのは筆者が紹介するブログ「KYの雑記帳」の「男女平等、格差対策、少子化対策のトリレンマ」。女性がハイパガミー(経済的・社会的に自分より優位な人との結婚を求める傾向)を望んだまま、男女共同参画が進んで経済的・社会的に肩を並べると、男性下層と女性上層が結婚相手を見つけにくくなり、少子化が進みます。ハイパガミーを放棄しない限り、男女共同参画と少子化対策は原理的に両立しません。この事実はショックでした。「逆転婚」や「ジモ婚」といった多様な結婚のあり方を紹介しても果たして、ハイパガミーは放棄できるのでしょうか。

元も子もない話が多いですが、読んでいて励まされたのは、第2子を生むか生まないかは社会的・経済的諸条件に依存せず、他の夫婦の子ども数の影響を相互に受けるという見解。地元で親同士で飲んで「もう1人どう?」とか冗談交じりで言いあうのが意外に役に立っているのかもしれません。もうひとつは、都市規模別子ども数で、10万人未満の都市に居住する女性の子どもの数が平均1.92人と、大都市よりはるかに多いという調査結果。「大都市や拠点都市よりも、小規模市町村のほうが子どもを産み育てやすい」といいます。確かにほどほどに不便で、「生活期待水準」もあまり上がらず、同年代のソーシャル・キャピタル(社会関係資本)が潤沢な今住んでいるところが子育てにはいいんだなと実感できました。

修証義(新)私家製のお経本『修証義』が出来上がりました。今回は全章の現代語訳を収録。正確さよりも分かりやすさ・読みやすさを心がけて訳しました。その他に慈経・慈悲の瞑想と、供養編の御和讃4曲が入って62ページ。

もくじ
・慈経
・慈悲の瞑想
・修証義 全章(現代語訳)
・追弔御和讃
・新亡精霊供養御和讃
・追善供養御和讃
・報恩供養御和讃

すでに法事では使い始めています。一周忌に第一章、三回忌に第五章、七回忌に第四章というように配分して、一緒に読んでいます。

洞松寺オリジナル経本はB6サイズ62ページ。ご希望の方には実費(1冊300円+送料)で頒布します。お申し込みはhourei@e.jan.ne.jpまで。檀信徒の皆様にはお正月の御年始で配布予定。

修証義(新)内容

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