平常心是道

新コロ騒動でありとあらゆる行事が中止・延期となり、小中高も休校で、世間ではデマによるトイレットペーパー買い占めなどが起きているこんな時期、心がけたいのが平常心である。ジャマイカ出身のALTが妹さんと国内旅行する話をしていて、「When I die, I die.(死ぬときは死ぬ)」と言っていたのはまさに平常心だ。あえて危険を冒す必要はないが、杞憂に萎縮していてもしょうがない。たとえ今日が地球最後の日であっても、普段どおりの行住坐臥、喫茶喫飯を心がけたい(いや、わざわざ心がけなくても自然にできるのが理想だが)。

「悟りとはどのようなものですか?」南泉和尚に弟子の趙州が尋ねた。
「平常心が悟りである(平常心是道)」
「それを目指して努力するべきでしょうか」
「目指そうとすればすぐに外れてしまうだろう」
「目指さなければ分からないままではないでしょうか」
「悟りは分かる分からないの問題ではない。分かると思ったら妄想だし、分からないと思っても無意味である。何も目指さない悟りの境地になれば、澄み渡る大空のように、悟るにはどうしたらいいかなど考える必要があろうか」
趙州はこの言葉を聞いてすぐに悟りを開いた。(無門関19)

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