おの: 2005年4月アーカイブ

連休

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今年の連休は土日がらみで長いため、法事が集中していないのはありがたい。午後からは買い物に行く余裕があった。仏具屋さんで香炉炭(焼香用の炭)を10箱、約160回分を大人買い*1。3300円也。これで5年ぐらいはもつだろう。
法事のピークは5月3日と4日。お盆に匹敵する件数だ。かつてこの時期は農繁期で法事などできなかったというが、今はそれだけ農業従事者が少ないか、農機具の導入で省力化できるようになった。一方で田舎を離れて仙台や東京圏に住む親戚が多くなり、暦の上では休日のないお盆よりも確実に何日も休める5月連休が好まれる。そしてお墓参りも気持ちいい温暖な季節。桜も満開。花粉がひどいのが残念だが。


*1:TCGや食玩などを金に任せてごっそり買うこと。香炉炭は業務用だから本当はそうではない。

大学

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先生に会う用事があって3ヶ月ぶりに大学に行き、大学院の授業に出させてもらう。インド仏教では『プラマーナ・ヴァールティカ』の自注、推理論を読み始めていた。インド哲学は修士の学生向けに『ニヤーヤマンジャリー』の最初から。インドの授業と比べて、翻訳という作業が授業の大きな割合を占める。原語にぴったり符合する訳語を見つけることはなかなかできない。そのため造語をしたり、漢訳をそのまま使ったりしているのだが、イメージ通りに表現できない歯がゆさは、日本人として外国のものを研究している限りこれからもずっと味わい続けるのだろう。

一時帰国

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今日から1ヶ月ほど、日本に滞在するためインド留学記はお休み。
昨日の帰国は最初から慌てた。下の階に住むジャーダウがリキシャーを頼んでくれるというのでぎりぎりの時間を指定したら、やってきたのが20分後。空港に着いたのはフライト25分前だった。でもその心配は杞憂に終わる。飛行機が1時間遅れだったから。
デリーのホテルで仮眠を取った後、夜の便で成田へ。機内では『Mr.インクレディブル』を見た。CGを使っているが音楽や映像をわざとレトロ調にしていてよい。『ブリジット・ジョーンズの日記2』はあまりのテレビ喜劇調(同じ声の笑い声が何度も入るアレ)で、10分で挫折した。
スチュワーデス(今は「客室アテンダント」)にカワサキさんに似ている人がいて気になった。これで春にお世話になる耳鼻科の看護婦さんに続いて2人目だ。「飲み物の氷は?」という質問に、「いりません」という日本語が浮かばず「いらない」と言ってしまった。「いらません、いるません?」などと活用してみてやっと思い出す。
となりには私と同じく坊主頭のお兄さんが乗っていた。やたら気が利くのと、食べるのがやたら早いことからお坊さんであると認定*1。荷物受取場で、係員がそのお兄さんに頼んで靴の中に粉を入れていた。麻薬犬がちゃんと働くかチェックするためらしい。その麻薬犬は見事発見。でもただまとわりつくだけで、いきなり噛み付いたりしないんだなあ。
自宅に帰ると、ドイツに注文していたゲームが到着。今はbiscoさんやmoonさんが直輸入でどんどん紹介してくれるから、一か八か買わなくてよくなったのがありがたい。その分、言語依存度の高いパーティーゲームに走る。『私の世界の見方』『女と男』『シンボルで当てよう』…以前『ブラウミルヒ運河』という、ドイツ語オンリーで大喜利をしなければいけないようなツライゲームがあったが懲りていない。


*1:修行道場の鉄則は「やられる前にやれ。」つまり先輩が気づいて怒られる前に先手先手で行動しなければいけない。そこでやたら気が利くようになる。あとみんな揃って正座や結跏趺坐で食べるので、食べるのが遅いと皆の足がしびれて迷惑をかける。私は気が利かないが、食べるのは早い。



もうすぐ一時帰国だが、何となく気分が晴れないことがある。どれも自力解決が難しいものばかりに、悶々としてばかり。

  1. 昨年の11月に頼んだコルカタ・アジア協会の写本コピーがまだできない。先月には後輩にお金も払ってもらったし、毎月電話しているのだが「できあがったら電話する」の一点張り。こまめに電話するしか対策なし。

  2. 先月後輩がバンダルカル研究所に頼んだ写本のコピーがまだできあがらない。「20日でできる」と言っていたので、20日過ぎから毎週電話しているのだが、その度に「停電が多くて」「写本の分量が多くて」と言い訳され、1ヵ月半が過ぎた。来週は必ずできるというが、もう帰国だ。

  3. 迷惑メールと掲示板への書き込みがひっきりなし。メールは10通中1,2通しか読むものがない。掲示板は消すのが日課。ホームページにメールアドレスをさらしているからだろうが、何とかならないものか。YY-BBSで特定のIPをはじくプログラムはないかな。

  4. ボードゲーム雑誌『シュピール』が進展しない。〆切まで急いで原稿を仕上げたのだがそのまま。4月、8月、12月に発行の予定だが、昨年8月発行分の5号が今年の1月にずれ込み、昨年12月発行分の6号がまだ出ておらず、今年4月発行分の7号はまだ話にすら上がっていない。エッセン特集号になっているが賞味期限が切れそうだ。私も原稿執筆以外の仕事をしていないので偉そうなことは言えないけれども、大いに心配。DTPの勉強をしてみようかと考えている。手伝ってくださる方がいたらご一報ください。

  5. 博士論文はテキストファイルで作りLaTeXで出そうと思っているが、初稿はワードで出してみようと思ったら、ワード(2002)が強制終了しまくる。脚注が3000もあるところに、ユニコード変換のマクロをかけるからだが。修士論文はワードで泣きを見た(肝心のところでファイルが開けなくなったりする)が、不安定なところは改善されていないようだ。(写真:ワードでテキスト処理中の状態。なんか仮面ライダーXが半分変身したところみたいでかっこいい)

アリ

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このところ毎日昼寝しているが、暑くて目が覚めることが多くなった。だが今日は違った。小さいアリがトランクスの中に侵入し、局部に噛み付いたのである。「いで!」……あやうく不能になるところだったぜ。
そういえばインドの研究所が人口爆発対策として、1回の注射で10年は子どもができなくなる男性用の安全な薬を開発したという。それってほとんど断種手術では? そんなものを進んで受けたがる男性がこの世にいるものだろうか。エイズ対策にもよくないだろうし。
そんなことをちらっと思い出しながら、局部にムヒを塗る。これがまた焼けるようにしみるのだ!……アホですな(神尾さん風)。

飲み

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プネーに住む日本人学生6名がFさん宅に集まって飲み会。Fさん宅は椅子やソファーがふんだんにある豪華マンションで、ここで飲むのはすでに3回目となる。前回の12月は19時から翌朝の10時まで15時間飲み続けてFさんにご迷惑をおかけしたので、少し早めの15時集合とした。

15:00 インドでは約束した時間に、その場所にいることはまずない。私もバスの関係で15:00出発。でもFさん宅はそれほど離れておらず、15:15に到着した。この時点でまだ誰も来ておらず、まもなくK氏から「今MGロードにいるけど、何か買ってく?」という電話が入った。K氏とN氏が16:00頃、Aさんが17:00頃、I氏が17:30頃到着。ひとまずK氏が買ってきたプネーで一番美味しいというタンドーリチキンを食べながら、ビールを空ける。K氏はまもなく奥さんの出産で帰国するという。その後の予定などから、就職や生計の話になる。「学道の人は先づ須く貧なるべし(道元)。」








スイカや棒はI氏が用意。やる気まんまんで臨む
スイカわり

19:00 日も暮れかかってきたところで、I氏が企画したスイカわり大会がスタート。屋上に新聞紙を敷き、スイカをセッティング。15メートルほど離れたところで目隠しをしてぐるぐる回り、みんなの掛け声に合わせてスイカに近づいていく。チャンスは1人3回まで。3回で割れなかったらバツゲームとして「皆から種をぶっかけられる(I氏)。」すでにみんな酔っ払っていたが、1人目のAさんは成功。2人目のI氏は失敗し、3人目のN氏が一発で割った。用意していたスイカは2個なのでこれで終了。I氏のバツゲームは、誰も種を飛ばしたい人がいなかったので、I氏が志村食いすることでご免となった。途中インド人のおじさんが見に来て「これは何かの祭か?」

21:00 スイカでお腹がいっぱいになっていたが、夕食を出前で頼むことにする。かねてより計画していたカリヤニナガルの中華料理屋Shu's Jadeでエビやイカ、野菜ワンタンなどを頼む。N氏はチベット人が作った菜食主義推進ビデオ・動物の屠殺風景を見てから菜食主義になっているという。その傍らで、トリの首を切って皮をはいでいるところを一部始終カメラに収めたとか、泳いでいる魚を見てうまそうと言ったとか、残酷話をしながら中華料理に舌鼓を打つ残りの人たち。

24:00 N氏とK氏が帰宅。残った4人でカードゲーム「ごきぶりポーカー」を始める。私は3回目だが、だんだんコツが分かってきた。人は嘘をつくとき、その裏に必ず意図がある。誰に何をさせたいのかが読めてくると、ウソとホントを見分ける確率が上がる(その裏をかかれることもある)。特に、カードを3枚集めてリーチになると、その人を何とかして落とそうという意図が残りの人にはたらくため、誰が誰に対して何の動物をコールしたかによって、冷静になればウソかホントかを論理的に考えられるようになる。AさんとFさんが早々とリーチになったが、I氏がせめあぐねてリーチ。私も余裕をかましていたらリーチになってしまった。I氏の最後の1枚「サソリ」が、私にとってもFさんにとっても負けになるカードで、緊迫した展開になったが、一か八かでFさんを騙すことができた。バツゲームは暴露話。でもFさんはそれまで十分暴露してしまっていた。

27:00 平井堅のCDを聴きながら、I氏がどんどん面白くなってきて、詩人の会で読んで顰蹙を買ったポエム「おなもみ」やホモ話を披露する。Fさんは私が村で地味な生活を送っている間、自分の周りで起こった人間模様の話。そんな話を喜んで聞くゴシップ大魔王になる。

29:00 I氏が二日酔いの頭痛を訴え、薬を飲んで就寝。Aさんも同じく薬を飲んだ。私もかなり頭が痛い。N氏が買ってきてくれた1200ルピーのウィスキー「ブラック&ホワイト」が美味すぎたためである。残された私はFさんからインド美術研究界の全てを訊く。インド哲学の研究者も少ないと思っていたが、それよりも更に少なく、常に就職難にさらされていることが分かった。たいへんだ。

32:00 I氏はソファーで熟睡。Aさんも椅子にもたれかかって半眠状態である。Fさんがおにぎりと味噌汁を作ってくれた。ようやく二日酔いがさめると、お腹が急激に空いてきて、むちゃくちゃ美味しい。

34:00 ようやくI氏が起きる。FさんとAさんが食器の片付けをする間、私は手伝いもせずうろうろ。やっときりがよくなったところでお暇した。飲んでいたのは11時間ほどだが、合計で19時間もお邪魔していたことになる。こんな飲み会は学生のときですらやったことがないが、終始くつろげてとても楽しかった。Fさんに深謝。

レストランと動物

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家から一番近いレストラン『アロマ』は屋外にある。すだれで壁や天井を作り、天井からランプが吊り下げてあってなかなかオシャレな雰囲気だ。インド料理とタンドーリ料理しかなく、値段も150〜200円と高い(いつも食べている定食は50〜60円)けれども味はよい。大雨が降れば店中にビニールシートをかけて臨時休業となるが、雨季以外は全く雨が降らないので営業に支障はない。

このレストランの欠点は蚊。周囲は荒地になっていて、ほぼ1年中蚊が飛んでいる。最近では刺されてもあまり痒くなくなったし、蚊が近づいている感覚が鋭くなったのでそれほど被害はないが、落ち着いて食べられないことには変わりない。もちろんインド人は蚊を全く気にしてしていない。酒は飲めないレストランだが、インド人は外から酒を持ち込んで飲んでいる。照明の明るくない屋外なので、気持ちよく酒やタバコができるらしい。

あと屋外なのでよく犬が来る。各テーブルを巡回し、何か食べ物が落ちていないか探し、ときにはテーブルにもぐりこんで足元にすがってくる。そのうち従業員に見つかって追い払われるのだが、今年になって子犬もくるようになった。食べ残した羊の骨を与えたら、ガリガリと噛み砕いていた。日本の犬など、柔らかドッグフードを食べているのだろうが、本来の犬のあごの強さは人間の比ではないのだ。

次に近いレストラン『クリシュナ』は最近改装されて50円の定食を出すようになり、昼食をとりによく行くようになった。ここでは先日ネズミが足元を行き来していた。灰色の毛深いネズミで、従業員が追い払おうと躍起になっていたが、ネズミのすばしっこさにはかなわない。あちこちのテーブルを逃げ回った後、隠れて見えなくなってしまった。

インドの田舎レストランは足元に思わぬ動物がいるので要注意だ。さすがにコブラはいないけれども。

一段落

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 シュクラ先生と昨年の7月から読んできたサンスクリット語の文献を、本日読み終えた。127ページ、1回1時間15分ぐらいで74回だから100時間くらいになるだろうか。謝礼の金額は計算したくないが、金額が気にならないほど1回1回の授業が満足度の高いものだった。

 授業はまず、前回の質問から始まる。先入観を排して理解を先生の教示に委ねるため授業は全て予習なしで臨んだが、復習は徹底的に行い分からなかったところを尋ねるようにした。一方の先生は1回の授業に2時間予習をしてきているというが、それでも先に進むとあやふやになってくる。それを次の回に訊くとさすが考えてきているのか、きっちりとした答えが返ってくる。お陰で徹頭徹尾、曖昧にして進んだところはないと断言できる。

 復習しながら作成した和訳と注釈はテキストファイルで1.3MB、これをLaTeXに再構成して博士論文にする予定だ。

 インドの哲学書はたいていの場合、最後に神様への祈祷文でしめるが、今日読んだ巻末言で作者のウダヤナ(11c.)は、「知識の海からようやく見つけ出したこのわずかな女神について説いたところで、世の中にどれだけ理解してくれる人がいることか、私は悲しい」と嘆いていた。確かに難解だったが、1000年も後に勉強する日本人がいるとは作者も思わなかっただろう。

「ウダヤナの作品は難しい」と先生。「でも、先生のお陰で読むことができました」と先生の足に触れて礼をすると、先生もにっこり。充実感が溢れてきて感動した。次回からは関連する別の文献を読み始める。








アイシャー・タキヤは昨年、新人賞を受賞している
思ってもみなかった

Socha na tha(思ってもみなかった)

〈あらすじ〉
 財閥の御曹司ヴィレーン(写真左)はいい車に乗って毎日遊び暮らしていた。それを見かねた父がお見合い話をもってくる。渋々了承するが、実は恋人がいるヴィレーンは結婚する気など全くない。お見合い相手のアディティ(写真右)も同じ考えを持っており、2人は相談して破談させる。それがもとでヴィレーンのオベロイ家と、アディティのマーロートラ家は険悪になってしまう。
 しかしそんなことにお構いなく、ヴィレーンは自分の恋愛の相談相手として、アディティとその後も会っていた。恋人のキャレンとあまりうまくいっていなかったためである。そこでアディティは仲を深めるために2人でゴアに旅行に行くことを提案、キャレンの親を説得するため自分も同行する。
 しかしゴアの旅は、結果としてヴィレーンとアディティの仲を親密にしてしまった。しかしやがてこの秘密旅行のことが両家にばれて、両家はさらに険悪な関係になっていく。ヴィレーンは、アディティのことがだんだん気になりながらも、これまでのなりゆきでキャレンにプロポーズし、キャレンはこれを承諾した。「こんな嬉しいニュースはさっそくアディティに知らせなくちゃ!」「こんなときにあなたはアディティなの?!」
 やがてゴアの思い出に浸っているうちに、いても立ってもいられなくなったヴィレーンはアディティの家に忍び込み、愛の告白をする。アディティも彼のことが好きになっていた。しかしどうする2人?
 ヴィレーンはキリスト教徒のキャレンの親のところに行き、「ヒンドゥー教と結婚するからには、酒も肉食もやめてもらわないといけない」などと言って親を怒らせ、破談にしようとするがそれも失敗。とうとうキャレンに「僕は、君のことをもう愛していないんだ」と告白することになる。そして単身小さな荷物をもってまたアディティの家に忍び込み駆け落ちしようと誘うが、アディティは、幼なじみと婚約の準備を始めてしまっていた。マーロートラ家に捕まって追い出され、父親からも親子の縁を切られてしまうヴィレーン。
 すっかり意気消沈したヴィレーンは父親にすがって許しを乞い、放蕩をやめてまっとうに働くことを誓う。オベロイ家の建築プロジェクトで昼夜を忘れて働き、成果を認められるようになる。しかしそのがむしゃらさの影に、恋人への傷心があることを父親は見逃さなかった。
 ヴィレーンのプレゼンが行われていた日、アディティは婚約の日だった。メーンディを塗っているところにキャレンが現れ、「あなたのせいで私とヴィレーンの仲はだめになったのよ。それなのにあなたは別の人と結婚するの?」と詰め寄る。アディティは「出てってください!」と追い出したものの、ヴィレーンのことが忘れられないのは事実だった。この一部始終を見ていた姉が励まして、とうとうアディティはメーンディをカーテンにこすりつけ、小さな荷物をもって家から逃げ出す。プレゼンを終えたヴィレーンのもとに駆け込むと、2人はそのままタクシーに乗って遠くに旅立った。
 やり方は強引だったが2人の仲はやがて両家に認められ、後日めでたく結婚となる。

〈感想〉
お見合い結婚を越えて恋愛をまっとうするという話はインド映画でよくある筋書き(最近では「ヴィール・ザーラー」など)だが、それを捻ってお見合いの相手と出会うことでそれまでの恋愛がかすんでいくという筋書きになっていたのが面白い。もっとも、キャレンとの仲は慣れきっていてもう恋愛と呼ぶには程遠かった。
 とはいえ、アディティと出会ってすぐ恋愛関係になったのではない。キャレンとの恋愛相談とゴア旅行を通して何度も会っているうちにだんだんと恋が芽生えていくのである。昨年のヒット作「ハム・トゥム」もそうだったが、一目惚れが基本だった一昔前のインド映画と比べて恋愛関係ができるまでに要する時間が格段に長くなってきている。
 インド哲学で、2つのものにある関係を正確に把握するまでに何回見なければいけないかという議論があった。例えば火と煙には因果関係があるか否かといった場合である。2つがたまたま一緒だったということもあるので、検証という意味合いでは繰り返し実験・観察しなければならないが、やがて関係は1度見ただけで把握されるという説が登場した。結果論的にその関係は最初の1回で把握されているという訳である。それ以上観察するのは、単に記憶の弱い人が確認するためにすぎないという。
 これを恋愛関係で考えてみよう。ある人と自分との間に運命的な関係があるか否か、1回で分かることもあるだろう。特にお見合い結婚では即座の判断が求められる。しかしこれは現代においてはもはや幻想というほかない。実際に男女は、繰り返し会うことで関係を発見していく(正確には築いていくというべきか)。現代では特に、男女ならば誰でも必ず良好な関係を結べるわけではない。結婚したらとんでもないハズレだったなんてこともあるだろう。世知辛いことかもしれないが、関係は常に疑っていかなければならないのである。
 映画の中で出会いから結婚までの時間が長くなっているのは、一目惚れが時代遅れとなり、関係を検証し続けることが不可欠となった現代のひとつの反映ではないかと思う。もっとも日本はさらに進んで行きずりの恋愛の時代に突入しているのかもしれないが。
 アディティ役のアイシャー・タキヤはビビアン・スーに似ていて日本人好み。しかしヴィレーン役のアバイ・デオルの顔がほとんど喜劇俳優。今公開中の「ザヘール」に出演しているイムラン・ハシュミもそうだが、もっとハンサムな俳優がいるだろうと思う。わざとか?

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