おの: 2011年10月アーカイブ

彼岸明けの念仏講

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毎年、彼岸明けに本堂で行われている念仏講を、今年初めて見学させていただく。

念仏は、葬儀の後に近所の人が集まって行うものだが、私は葬儀が終わると帰ってしまうため、どのようなものか今まで知らないでいた。しかし近年、ホール葬の増加と、後継者不足により念仏が省略されるケースが多くなっており、市の仏教会で調査・保存に乗り出すことになった。その手始めとして、まずは地元からというわけである。

地元の念仏講は現在47軒が加入し、年会費300円と、葬儀のときに100円の見舞金を出している。おとなりの念仏講は、年会費のみでまかなっているという。本日集まったのは47軒中、6名だけ。毎年のことだが、新旧の当番とあとちょっとしか来ない。昔はもっと多かったのに、残念なことである。

「ナカゴシ」と呼ばれる先達が中心に坐り、念仏箱からろうそく立てと鉦と数珠を出す。箱の裏には回数を数えるスライド式の札がついている。長い数珠を周囲に張り巡らせて、それを参加者がもつ。

ナカゴシは「願わくはこの功徳をもって…」「我昔所造諸悪業…」「三世十方の諸仏…」など唱えながら、鉦で合図を取って念仏を行う。南無阿弥陀仏(ナンマイダンブ)20回、南無地蔵大菩薩20回、南無釈迦牟尼仏(ナムシャカムニンブ)20回、そしてテンポを上げて南無阿弥陀仏40回。1回唱えるごとに「千遍」と書かれた札をずらすので、100回で十万遍唱えたことになるという。

念仏は民間信仰で、お寺の出る幕はないものと思っていたが、間に修証義の一節が唱えられるなど、住職が指導したような形跡も見られる。地域によっては、僧侶を招いて念仏を行うところもある。地域によってやり方が様々だからといって、お寺が知らないふりをできるものではない。地域の歴史などを読んで勉強してみたい。

終わってからは総会と懇親会。念仏講に限らず、お寺にもっと足を運んでもらう方法から、地域のニュース、仏事の豆知識などいろいろ話した。有益な時間であった。

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