梅花流: 2010年11月アーカイブ

訳経僧

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1ヶ月も前になってしまったが、10月6〜8日にかけて、小田原の大雄山最乗寺において行われた、梅花流の指導者講習会に参加してきた。

当日朝一番でも間に合わないようなので、妻のいるつくばに前々日から移動した。山形では子供を見る母の負担を減らすべく、次女をつくばに連れて行くつもりだったが、次女の体調がよくないので急遽長男に交替。いきなり出番が回ってきて大喜びの長男である。新幹線ではお菓子を食べ、つくばではオーズのベルト(音が出ない方)や本を買ってもらい、大好きなママにも会えて、すっかり浮かれポンチになっていた。

当日は臨時の託児所に向かう妻と長男を見送った後、のんびりと小田原に向かう。しかし道中はずっと仕事として依頼されている翻訳(ボードゲームのルールブックだが)である。

小田原から大雄山線に乗り換え、終点で降りてバスで15分。山奥にお寺がある。天狗のうちわをかたどった寺紋に、気持ちが引き締まる。昨年はずっと雨だったが、今回は最終日に350段ほどの石段を登って奥の院までお参りに行くことができた。

この講習会は全国各地で行われており、年に1度はどこかに行くことにしている。2泊3日、御詠歌のことだけを考えて暮らす極楽の日々。基本的にマンツーマンで第一級の先生の指導を受ける。イロがツヤになってしまうとか、引きナミの後の音尾アヤが入らないとか、浮世離れした世界。

毎回のことではあるが、今回も山内宿泊を申し込んでいた。外泊すると、暁天坐禅や朝課に出られない上に、宿泊料や往復の交通費がかかってしまう。それでも外泊者が多く、山内の私の部屋は30畳の部屋に4人という贅沢ぶりだった。なぜ外泊する人が多いのか不思議だ。

とはいえ、静かな30畳の部屋でやっていることは相変わらずの翻訳。夕食が終わってから就寝までの3時間は自由時間のため、ずいぶん捗った。

ちなみに最乗寺のお風呂は、木造の大きな部屋の中に設えられており、レトロな昭和の趣があってとてもよい。食事も全食精進料理という徹底ぶりに感心した。ケチャップがかかっているフライの具が麸だったとか。

最終日は、都内のボードゲームショップに寄って、夕方に長男を連れてきた妻と新幹線で落ちあって帰るつもりだったが、檀家さんの訃報が入る。枕経だけお願いして、入棺に間に合わせるべく一足先に帰った。車の中で着替えてギリギリセーフ。

講習を振り返ると、御詠歌とはあまり関係ない先生のお話が心に残った。口蹄疫のため、宮崎ナンバーが隣県で嫌がらせを受けた話や、殺処分で注射された母牛が仔牛が動かなくなるまで何度も立とうとする話、台東区で軽い障害児を小学校に通わせる計画が、総論賛成なのに学校選びで難航した話など。

家族には苦労をかけるが、また来年もどこかに参加したいものである。

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