梅花流: 2012年3月アーカイブ

3月5日から2日間にわたって、山形・赤湯温泉にて御詠歌の研修会が行われ、主催者事務局長を務めさせて頂いた。ハードながら楽しい仕事だった。

この研修会は、福島、宮城、最上村山、置賜の4エリアで御詠歌を教えている和尚さんと寺族さんが、2年に1度集まって研鑽と親睦をはかっているものである。4エリアを順番に回るので、自分のところが当番になるのは8年に1度。前回当番だった8年前はインド留学中で参加できなかったが、その後に事務局長に任命され、準備を担うことに。

わが置賜はほかのエリアよりもメンバーが少ないため、前回も相当苦労したようである。最上村山と共同で当番をしたほうがよいのではという声もあった。検討を重ねた結果、何とかやってみようということになったのが4年前。本格的な準備は去年から始まった。昨年2月の東京研修会の道中、会長と新幹線で構想を練る。

私がこの会に3度参加して思ったのは、各県の知り合い同士で固まってしまって親睦があまり取れないということ、級階別にクラス編成するとどうしても人数にムラができることだった。特に和尚さんのクラスは(お葬式が入るとすぐ帰ってしまうため)参加者が少なく寂しい。前回の最上村山大会で、私が参加したクラスの朝の受講者はたった3人しかいなかった。

これを解決するべく考えたのは、くじ引きによるクラス編成と、クラス別発表会だった。元ネタは私が学生時代、毎年参加していた金管奏者のワークショップ。はじめにランダムにグループが組まれ、それぞれアンサンブルを1曲練習して、最終日に発表していた。5つの大学から参加があったが、完全にシャッフルされるのは飲み会も楽しい。これを提案したところ、会長が面白そうだと仰って、役員会でも賛同してもらった。他県からの参加者と交流しづらいというのは、みんなが思っていたようだ。

もう1つ考えたのが、特別講演である。テーマは今年60年目を迎える梅花流の創設当初の話。先ごろ、梅花流発祥の地である静岡・洞慶院様を参拝してお話を伺ったとき、創設者たちの崇高な意志に感激するとともに、それをよく知らないまま御詠歌を続けてきた自分を恥じた。創設者の世代はあらかた他界しており、今のうちに伺っておかないと、第二世代もいなくなってさらに分からなる懸念がある。また、講員減少が著しい今日、御詠歌を続けることに意義を見出せない方も増えていると思われ、原点を尋ねることは、今後の励みにもなると考えた。

コンセプトが決まればあとは難くない。宿を仮予約し、講師を依頼し、各県に開催通知を出し、出欠を取り、宿に申し込む。手間も経費も極力かけないため、パンフレットは広告を入れず、ワードで作ったものをそのまま印刷してもらった。開会式の法要は、祭壇の設置から全て若い衆に丸投げ。

迎えた当日、3月に似つかわしくない大雪で、福島・宮城からの道路が通行止めになるというアクシデントに見舞われた。福島の方は車から新幹線に乗り換え、震災の慰霊供養で前日宮城に集まっていた先生方もぎりぎりの到着。受付でばたばたしたが、正法のために身も心も惜しまない同志に心打たれる。
三県合同梅花流研究会:開会式

人もまばらな中での開会式

事務局は、常に次の時間の準備をして回るのが仕事。特別講演中に分科会の茶所準備、分科会中に懇親会の準備。自分が参加したいような研修会にしたくて企画したものを、特別講演を聴くことも、講習を受けることも叶わないのは皮肉なことである。


三県合同梅花流研究会:柴田先生

柴田弘一師範による特別講演「梅花流の原点を尋ねて」

懇親会も、くじ引きの班別。一緒に練習した後なのですでに打ち解けており、どの班も和気あいあいと楽しそう。私も隣の方と、三時業や祈りについて話し込んだ。毎回恒例となっているエリア別の余興はどじょうすくい。母が講員さんから習ってきたものである。二次会でも講師の先生と涅槃について話し込んだ。

翌日は1時間のリハーサルの後、いよいよ班別発表会である。緊張感を高めるため、業者に録音を依頼し、発表の前に講師の先生から曲解説をお願いした。さすが日頃お寺で指導なさっている方々だ。座席でじっくり聞かせて頂いたところ、作法からお唱えの細部に至るまで見事に揃っていてぞくぞくする。録音はCDに焼いて、後日おみやげとしてお送りすることになっている(少々余分に作りましたので、このブログをご覧の方でご希望がありましたらお頒けします。ご連絡下さい)。

三県合同梅花流研究会:登壇奉詠

緊張の登壇奉詠

閉会式もひと工夫。最後に坐禅の御詠歌を誰かが独りでお唱えすることになっているのだが、そこを5人で、ふすまの影で唱えた。クラシック音楽でステージ外の遠くから演奏する「バンダ」を模したものである。本当は小鳥のCDを流す予定だったが、機材の調子が悪くて流せなかったのが残念である。

講師の先生方と参加者をお見送りして、スタッフで昼食をとって解散。会計さんの報告によると、だいたい予算内で収まったようだ。平日で、私も母も参加したため、仕事を休んで家事をしている妻に迎えに来てもらった。

初めてのことばかりの上に、スタッフ不足で至らぬ点がたくさんあったが(会長が先生の法具を運ばなければならなかったほどである)、先生方からお褒めの言葉を頂き、参加者も概ね好評だったようで感謝している。

それと同時に、後輩を育てる必要性も痛感した。各エリアの事務局で定期的に集まる話も出ていたので、よその取り組みを学んで、本格的に取り組んでいきたいと思う。

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