Book: 2006年6月アーカイブ

ジョークのレトリックをロシア・ジョークやユダヤ・ジョーク、江戸小咄などの実例を交えながら分析。チャレンジコーナーでオチを予想する問題がついているが、題名の通りジョーク力がつくかは分からない。

それはさておいても、ユーモアとエスプリの違い(ユーモアは感情に訴えるもので、エスプリは知性に訴えるもの)や、ジョークの分類(言葉遊びからブラックまで10種類)など、体系立てられていて面白い。

笑うためには多くの前提(「ジョークのトポス」)が必要とされる。フランス人にとってのベルギー人は馬鹿(インド人にとってのシク教徒もそうだ)、ヨーロッパ人にとってのアメリカ人は無作法の代名詞なのだ。それが社会的差別にもつながっているのだが、内輪うけほど面白がられるのはそのせいだろう。

「ベルギー人を数時間あそばせる手軽な方法とは?―両面に「裏を見よ」と書いた紙をあたえさえすればいい。」

日本のジョークは言葉遊びが多いという。それは同音異義語が多いという特徴と、それをもとにしてできた掛詞の高い評価からだ。でも、近年はオヤジギャグと言われるなど、「うまい事言う」のはあまり評価されないかもしれない。

私も幼い頃からウケ狙いが好きだったが、おかしさの条件である「ほどほどの」「優越感、ズレ、解放」がうまくいかず、人を実際に笑わせるにはなかなか至らない。特にこの頃は加齢のせいか、自分を落として笑いを取るというパターンが減ってしまっている。

「自己を笑う人間は自分の限界を心得ている。誇大な自己幻想から醒めている。そして愚かな自己をいとしんでいる。」……もっと自分を笑えるようになろう。

グーグルってどうやって儲けてるのか全く知らなかったが、羽田空港の駐車場やメッキの話を読みながら納得。

広告媒体がネットに移行することの影響、そしてグーグルが検索だけでなくさまざまな事業を行いつつ広告空間を拡張することで起こる社会影響が書かれている。コンピュータに支配される社会というまさかと思うような将来も、ありえない話ではない。

ネットの話では8:2の法則を打ち破る「ロングテール現象」、あふれる情報の中で選択されるための「アテンション」の話が印象に残った。

田舎で店舗を出しても絶対売れないような品(売り上げグラフの下降線を指して「ロングテール」という)を、日本のどこかでほしい人がいる。ネットは、そういう需要と供給を容易につなげ、新しいビジネスチャンスを作る。ネット通販専門店という形態もたくさんある。ネットがあれば、ヒット商品がなくてもやっていけるのだ。

近年ブログで発信している人が多いが、増えれば増えるほど、読む人があまりいないブログも出てくる。それでいいというならばかまわないが、見てもらいたくて発信しているならば、それなりの工夫(「アテンション」)が必要になる時期がきているのだ。ましてポータルサイトを目指しているならば間違いなく。

個人のホームページに関連広告を掲載して収入を得るというGoogle AdSenseでもやろうかなという気になった。

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