Buddhism: 2006年9月アーカイブ

作務衣<スーツ?

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僧侶の服装には法要などで着用する衣、外出時に着る改良衣、そして炊事洗濯などで着る作務衣があります。また衣でも袈裟をかけたり絡子にしたりすることがあります。

ところがこの頃会議や研修などで、スーツ・ネクタイに絡子という姿で現れる方が出てきました。「会議や研修などではきちんとした服装で参加するように」というお達しがあったりすると特に増えます。

そういうとき、作務衣に絡子という服装は「きちんとした服装」とみなされません。作務衣よりスーツがより正装に近いというわけです。

しかしこれっておかしくないでしょうか? スーツはあくまで世間的な正装で、出世間の僧侶から見ればいわゆる「娑婆服」です。仮にも出家者がこれを着て堂々としている感覚が分かりません。

さらに「一日為さざれば一日食らわず」の曹洞宗では、労働は尊いものとされ、作務は修行の本質的な部分と考えられます。であれば作務衣だって、「きちんとした服装」ではないのでしょうか?

出家者の服装は在家より聖なるものでなければならない、という理由から、作務衣<スーツではなく作務衣>スーツであるべきだと思うのですが、これは一般的な考え方ではないようです。うーむ。

やはりスーツが上ですか?
作務衣が上ならどうしてスーツを着てしまうの?
どうやったら作務衣を準正装にできる?

(断っておきますが、作務衣を正装にと主張しているのでは決してなくて、スーツと比べて「きちんとした服装」度が低いことを疑問視しているわけです。「正装」といえば大衣塔袈裟、でなければ改良衣までということに異論はありません。
中国で道元禅師の心を打った椎茸典座はどんな服装だったのか分かりませんが、在家の服ではなかったはずです。)

独詠師

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昨日、妻がパリから無事帰ってきてバトンタッチ。今日から山形に10日ほど滞在する。
1人で2人の子どもを見るのは1日が充実していて結構楽しかった。でも見知らぬおじさんに「たいへんだね〜」とか声をかけられたり、保育所の先生から「(お母さんが帰ってくるまで)あと○日ですね?」などと頻繁に言われると父親が子どもを見るのって世間的に認知されていないんだなとちょっと物寂しくなる。
今日は11時から法事があったので昨日のうちに山形に移動しておこうとも思ったが、それでは妻とすれ違いになるので今日の早朝に立つことにした。タクシーを呼んで駅まで向かい、つくば5:28発、羽前成田9:43着。このところ毎朝早起きしているので、5時前に起きるのもあまり苦にならない(22時には就寝しているからだが)。
11時の法事、13時の仏壇開眼、14時の墓地抜魂と檀務を終わらせて、16時から近隣の寺院の法事に出席。法要では独詠師という配役を与えられた。焼香師が献供やお拝などをしている間に御詠歌をソロで唱えるという、おいしすぎる役目だ。ばっちり決めれば法要参加者に感銘を与えることができ、失敗すれば法要自体をぶち壊してしまうという紙一重。
しかも今回は先輩の和尚さんから、『大聖釈迦如来涅槃御和讃』3番と『追善供養御和讃』3,4番を続けて唱えよという指令。この2曲は意趣が非常に似通っていて、唱え分けるのが難しい。至るところに類似する楽譜が混在しており、暗譜も容易でない。しかも歌詞は普段あまり唱えない後ろのほう。歌詞改定もある。要するに今度受験予定の検定対策なのだ。
♪教えのままにしたがいて 戒法(いましめ)まもりゆく道の そこに仏の命あり 怠るなかれもろびとよ
つくばからずっと練習してきたが、そんな付け焼刃ではうまく行くはずもなかった。何とか歌詞と楽譜を間違えないで唱えるという最低限をクリアしただけで、暑さと緊張でガチガチになり曲想どころではない。修行が足りない。
さらに緊張を増加させたのがマイク。妙にボリュームが大きく調整されていて、その分生の声の音量を絞らなければいけなかった。緊張しているところにpやmpで行けば、声が震えてしまうのである。次回からはマイクなしを希望しよう。
終わってからその先輩の和尚さんに「今日は調子がよくなかったね」と言われ、落ち込みながら食事では喉も通らない。帰りの車中ではずっと今日の曲を唱え続けてきた。
しかし今日はそれで終わらない。19時から一般向けに御詠歌を教える日となっている。高齢化に悩む梅花講の打開策として、気軽に始められる御詠歌の会を企画したもので、現在4人が受講中。開始時は自信喪失で息絶え絶えだったが、教えているうちにだいぶ調子を取り戻した。
明日は法事2件。塔婆を書いたりしているうちにこんな時間になってしまった。つくばでは子どもと一緒に9時には横になっているのが、山形に来ると途端に0時を過ぎるのは、母と祖母が夜更かしだからだ。

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