Buddhism: 2007年8月アーカイブ

天国〜?

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3児事故死、冥福祈る地蔵開眼

『渕英徳住職は「永遠の命となった3人が天国にいます。お地蔵さんになった3人に早く飲酒運転がなくなるように見守ってほしい」と話していた』とあるが……

仏教で天国(天上界)は幸せなところではない。確かにしばらくの間はいいところだが、天人の五衰といって頭の花がしぼみ、服が汚れ、脇から汗が出、目が潤み、住まいに飽きるという兆候が出ると終わりのしるし。仲間たちから無視されるようになり、地獄以上の苦しみを味わわなければならないとされる。

そこで仏教はそのさらに上にある極楽(解脱)を成仏といって勧めるわけだ。

お葬式の弔辞で「天国で〜」というくだりはよく聞くが、そんなところに目くじらを立てても仕方ないと聞き流している。しかし住職が自ら語るとは一体……。しかもこの名前、どこかで聞いたことがあると思ったら曹洞宗の宗務総長では?

1.そんなことは分かりきっているけれど、遺族の安心のために敢えてなじみやすい「天国」を使った。これは方便である。

2.宗門の教えでは解脱は現世の修行の中にこそあるのだから、天国と極楽の別とか、どうだっていい。亡くなった人のことより、今の自分を一瞬一瞬大事に生きよ。

3.天国なんて一言も言ってないんだけど、記者さんが脳内変換して書いちゃった。

4.そういうことは勉強したことがないので分からない。ダメなんですか?

お亡くなりになった子どもさんたちのご冥福をお祈りするとともに、ぜひ生まれ変わって、全うできなかった命を生きてほしいと思う。天国でなど、無為な時間をすごさないで。

昨日は早朝から寺子屋体験が行われた。地元の小学生約50名が参加。去年の評判がよかったせいかぐんと増えた。

朝7時からまず坐禅。3年生以上は15分してもらったけれど、落ち着きがあってよい。もっとも坐禅しているほうは、驚策をもった坊主が背後をうろうろしているんだから落ち着くどころではなかったようだ。

般若心経を読んで朝のお勤めをしてからお粥。頂く前にみんなで読む『五観の偈』は分かりやすいバージョンを採用した。

一、おいしさを つくってくれて ありがとう
ニ、ふり返ろう 私のおこない その心
三、言わない やめよう 好き嫌い
四、身をつくり 心をつくる よき薬
五、いただきます 今を大事に 生きるため

僧堂と同じく朝はお粥と漬物だけである。そのため予め自宅でカレーを食べてきたなんていう子どももいた。周到!

それから住職のお話を30分。終業式で校長先生が「ひとにめいわくをかけない」というのを第一に掲げていたのを聞いて、めいわくとはどういうことかを話す。

仏教の十重禁戒を順番に説明して言ったのだが、不邪淫戒と不酤酒戒は子どもに不要だったかもしれない。「うわきをしない」と書いて浮気とは何かを説明しなければならなかった。もっとも後ろで聞いていた大人にはこの2つがすごく受けていたようだ。

まとめは「めいわくを絶対かけないというのは無理だから、せめて人の迷惑をがまんできるようになろう」ということで。めいわくをかけない以上の善があることも教えたかったが時間不足。

終わって境内から竹を切って、流しそうめん用のお椀作り。そしてボードゲーム。ほんと盛りだくさんのメニューである。

ボードゲームは今回15タイトルを用意。高学年にはダイヤモンド、ブロックス、ハイパーロボット、低学年にはキャッチミー、ジェンガ、かえるの飛び込み大会あたりが好評だった。というわけで今回もボードゲームはしっかり2時間。

お昼は節を取った長い竹で流しそうめん。段差といい、流れ具合といい、役員の大工さんが見事な腕前を見せてくれた。猛暑の中のそうめんはうまい。

お掃除をして解散。夕方からは反省会があり、久しぶりにジョッキを4杯も空けてしまった。朝、子どもたちに「さけをのみすぎない」と教えたばかりなのに。

今の時代、お寺だけで何かしようとしても檀家さん・非檀家さんの別があってやりにくいし、子ども会も少子化でダイナミックな活動がしにくくなっている。地元という枠組みでさまざまな団体と協同していく試みは、お寺の生き残り戦略にとって重要だ。またお寺の外に出ていろいろな人と話をし、考え方を知ることも楽しい。坐禅とボードゲームというツールを活用しつつ、これからもこのような試みを模索していきたい。

流しそうめん

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