Buddhism: 2016年3月アーカイブ

因明

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東京学芸大で因明(インド論理学・討論術)の研究会。「因明」とはお釈迦様の教えを正しく理解し伝えるための学問として、声明などと並んで中国・日本でも学ばれてきた学問であるが、残念ながら現在は廃れてしまっている。博士課程の研究がこれに関わるものであったため、お声を掛けて頂いた。

研究会では陳那(480-540)の『因明正理門論』(サンスクリット原文散逸、漢訳のみ現存)を、最近正倉院から発見されたという注釈で読解。分かりそうで分からない中で考え続けるという感覚は久しぶりである。

般若経に「理のごとく思惟せば」という言葉がある。論理的・批判的な目で教説を見ることはどうしてもタブー視されてしまうが、一般の方にも納得して頂けるものを目指すならば、不可欠な作業だと思う。

因明研究会

菩提行経

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『菩提行経』(बोधिचर्यावतार、シャーンティデーヴァ作、8世紀)はダライ・ラマがよく言及するお経だ。気になっていたところ、中村元『現代語訳 大乗仏典』で読むことができた。人間的で共感することしばしば。

<hr>

それゆえに私は人々を苦しめたことによって、慈しみある一切の諸仏を苦しめたことになる。今、その罪悪を私は告白する。私は彼らを苦しめたのであるが、諸仏はそれをどうかお許し下さい。今日、諸々の如来を崇めるために、この世で私は全身をもって奴僕となる。人々よ、私の頭の上に足をおいて下さい。私を害して下さい。諸仏が、これで満足しますように。(4-124, 125) 

勝れた者にたいしては嫉妬が生じ、等しい者にたいしては仲違いが生じ、劣った者にたいしては驕りが生じ、称讃されると誇りが生じ、また非難されると瞋りが起こる。凡夫のうちから為になることが生じるのは、いつのことであろうか。
私はただひとり楽しく暮らしていこう。心汚されることなく。(8-12,14)

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