Buddhism: 2018年8月アーカイブ

利行は一法なり

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今年のお盆も無事に終わった。正座しすぎて、夕方には伸ばすと膝が痛いという状態。寝ているうちに自然に膝が曲がって、形状記憶合金みたいだ。行く先々でお茶だけでなく寒天や煮物などを頂くので、夕食が要らないくらいである。

お経を読みながら、お盆で生きとし生けるものを供養することは、自分の幸せ感にもつながるということを考えていた。

  • アメリカのスタンフォード大学の実験で、慈悲の瞑想を行っているチベット僧の脳の状態をMRIで調べたところ、幸福ホルモンと呼ばれるセレトニンを分泌する部位の活性度がマックスになったことが分かった。
  • カナダのブリティッシュコロンビア大学が630人以上のアメリカ人に調査したところ、どのくらいの収入があるかに関わらず、他の人のためにお金を使う人は自身の幸福度を高く評価していた。
  • カナダのサイモン・フレーザー大学の実験で、2歳未満の幼児を観察したところ、お菓子をもらうことより、与えることの方に喜びを感じ、さらに単にお菓子を与えるより、自分の持ち物を分けるときの方が喜びが高かった。

人間には利他的な行動が遺伝子レベルでプリセットされているのではないかとのこと(石川善樹『友だちの数で寿命はきまる』)。お経の後のお茶飲みでも、そこにいない方の心配をしていると、その人にとっては余計なお世話かもしれませんが、少なくとも話している人たちは幸せな感じになった。

「利行は一法なり あまねく自他を利するなり」(道元禅師)

二段階の供養

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お盆の行事は、ブータ・ヤジュニャ(バラモン教)、盂蘭盆会(仏教)、中元普度の祭(道教)が入り混じった行事だ。生きとし生けるものを供養し、そこで生まれた多大な功徳で、亡くなった親を供養するという二段構えになっている。

お盆飾りはその第1段階である生きとし生けるものの供養。精霊棚も掛ける供物も、祖霊を祀る仏壇(祠堂)の外に設置されており、先祖以外も家を訪れる前提で行われているように思う。

このことから、今年の棚経の回向では故人の戒名や先祖代々だけでなく「六親眷属、七世父母、有縁無縁三界万霊、法界含識」と広げて読み込むようにした。古い仏様の法事などでも、お盆でお迎えするのは自分が知っている人かどうかといえば、知らない人が大半ではないかというお話をしている。

ブータ・ヤジュニャ:バリ(神々に捧げる料理の一部)を撒いて徘徊する生き物や動物など一切の生き物に献供する。バラモン教が推奨する家長の務めとしての五大供犠(ブラフマン、祖霊、神々、生き物、特別客)のひとつ。日常的に行われる。

盂蘭盆会:僧自恣/鉢和羅/プラヴァーラナの日(雨季の集団生活が終わってめいめいに旅の修行に出る7月15日)に、信者がご馳走をふるまい、その功徳を亡き父母に捧げる行事。盂蘭盆はこのとき出される「ご飯をのせた盆」のこと(辛島説)。

中元普度の祭:地官(道教における大地を司る神様)の誕生日である7月15日に、村ぐるみで孤魂(祀り手のいない霊魂)を救済する行事。故人に功徳を積ませることと、身寄りのない亡者の気をそらすため。

今年の棚経の道中は嘉門達夫の『HEY! 浄土』を聴いている。『墓参るDAY♪』がお気に入り。

檀家さんの家でお盆礼の先客。「車動かしておきますんで、鍵貸してください」エンジンを掛けると『タンバでルンバ』が大音量で流れてきたはず。

♪ 人が死んだら行く霊界どこにある タンバ

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