Diary: 2006年1月アーカイブ

出生届

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火曜日に山形からつくばに行き、長男の出生届。母も孫の顔を見に一緒にやってきて一泊。水曜日に帰っていった。私はそのままつくばに留まる予定だったが、檀家さんの葬儀で結局母と一緒に山形に戻ってきた。
子どもの名前は陽平(ようへい)に決定。長女の晶子(あきこ)と「日」つながりでもあり、家族みんなが気に入ってくれた。
この頃ヒドイ名前がはびこっていると思う。氏名欄にひらがなで書いて、振り仮名欄に漢字を書いてほしいと言っている人がいた。
これは6年前に書いた文章である。憎しみすら感じられる。
奇をてらった特別な読み,強い思い入れが入った難字,ちょっとひねりをきかせた普通名前に使わない字.子供がかわいそうだと思わないのだろうか.

初対面の人に呼ばれるとき,テストで名前を書くとき,電話口で名前の漢字を説明するとき,携帯にその人の名前を入力するとき,などなど.いつも苦労しなければならずその子供の人生は真っ暗だ.「どうしてこんな名前をつけたんだ?!」と親を恨むときがきっとくるだろう.

名前はありきたりな方がいいと思う.覚えてもらいやすいし,どんなにありきたりでも同姓同名などという事態はまず起こらないからだ.名前はその子供の定義ではなく,他人と区別するための恣意的な固有名である.

将来,新聞で凶悪犯罪者が凝りに凝った名前だったりする日が来るだろう.そのとき,何人かの人が思うかもしれない.「ああ,こんな名前じゃなければもっとましな人生だったろうに・・・」

というわけで妻と話し合って決めた我が家の名前の決め方は長女も長男も以下の通り。
1.普通の名前(世間で十分通用しているもの)にする
2.女なら「子」、男なら「平」を付ける
(「平」は、妻の祖父、父、兄についている字。私の家系にはそういうシリーズがない)

3.その中で音の響きがよいものを探す
4.その中でよさそうな漢字を探す
5.父母のこれまでの人生で、その字が名前に入っている人物を一通り思い起こし、問題のある人物はいなかったか確認

6.パソコンで普通に変換されるか確認
このうち1,6でヘンな名前はたいがい排除できる。ここまで来るともうヘンな名前アレルギーかもしれない。
実は「あきこ」は亡くなった私の叔母の名前で、「ようへい」は母が私の名前の候補にしていた名前である。だからこれにしたという訳ではないが、名づけた理由のひとつとして取り上げられるようにもした。水晶のサンスクリット語はスパティカーで女性名詞、太陽のサンスクリット語はスーリヤで男性名詞、この類の理由なら後付けでいくらでも出てくる。
長女のときはすぐに決まったが、長男ははじめ「しゅうへい(修平)」が濃厚だった。修行の修はお寺の息子らしいだろうと。
しかし子どもが生まれてみると「どうもシュウヘイって顔じゃない」と妻。そこで急遽「ヨウヘイ」が浮上した。そういえば映画で本木雅弘が演じた『ファンシーダンス』の主人公も陽平だったなぁとか言っているうちに決定した。「普通であること」以外は大した思い入れもなく、テキトーである。
「陽ちゃん、陽ちゃん」と呼ぶと陽子さんみたいで最初はピンと来なかったが、だんだんと耳になじんできた。今はまだ1日のほとんどを睡眠に費やしているが、さあ、どんな人間に育つだろうか、陽平君。

息子が生まれた日

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1月16日、第二子が誕生した。
長女が予定日よりも20日も早く生まれたので、2人目も同じだろうと年末から待機していたが、結局予定日を7日過ぎての出産だった。この間、私は山形とつくばを3往復している。不在の間は、妻の両親に来てもらっていた。
16日も、小正月の行事を終えてつくばに着いた日だった。米坂線が除雪作業のため1本運休になり、朝8時30分に出たのに予定より1時間遅く14時につくば着。妻が駅まで迎えに来たが、「今日生まれそうだ」とか言っている。妻の両親は私と交替でお帰り。
午後は2人でインターネット。私は専らボードゲームのメールばかりだが、妻は仕事のメール。論文を始めようと思ったころにはもう娘の迎えの時間が来ていた。
娘は帰ってくると笑いながら恥ずかしそうに「パイパイ」と言っておっぱいを吸い始める。これまでもパイパイを吸われているとお腹が張ってくることが多かったが、今日は陣痛が始まった。陣痛の合間に夕食を食べて産科へ。家からは歩いても5分のところにあるが、とても歩いていける状況ではなかった。
産科に着くと、点滴が始まる。そこに母から電話で、お葬式の伴僧を頼まれたという。家にかけても電話が通じず、またインターネットかと思っていた母は陣痛を聞いてびっくり。依頼されたご寺院さんに電話して「ちょうど今陣痛が始まったところでして、今回は申し訳ありませんがお断りさせていただきます。」
妻がうんうん唸っている隣で、娘に絵本を読んでいたが、忘れ物をしたというので取りに行ってくる間に、妻はもう分娩室に入っていた。帰ろうかと思ったら「もうすぐ生まれますので、お部屋で待っててください」と看護師さん。
子どもを連れての立会いはできないので、部屋で絵本を読んだり、分娩室の前でひそひそ話をしたりした。部屋にテレビがあったので「西遊記」を見ていたら、怒鳴りっぱなしの悟空に娘が恐がってスイッチオフ。
また分娩室の前に行くと今にも生まれそうな様子が聞こえてくる。オギャー!……先日生まれた隣りの部屋の赤ちゃんだった。気を取り直して、耳をそばだてていると、オギャーオギャーと元気な声が聞こえてきた。「元気な男の子ですよ!」(性別はまだ聞いていなかった)と先生。
1人目のときほど胸が詰まらなかったし、娘も呆然としていたのでちょっと間抜けだったが、ともかくも無事に生まれたのが嬉しい。3186グラム。
しばらくすると妻は歩いて分娩室から出てきた。やや顔が青ざめているような気がするがすっきりした表情になっている。1人目より長引いたのは大便が邪魔していたせいらしい。夕食も全部吐いてしまったという。
中を覗くとオムツをした赤ちゃんがもう泣くのに疲れたのか手をパタパタさせている。娘が「やっぱり弟だったねー」などと知ったかぶったが、実は私も男ではないかと思っていた。
というのも、私は印象に残った夢を記録しているのだが、6年前に亡き祖父が夢枕に立って平成18年か20年に生まれ変わることができると予言していたのである(http://www.tgiw.info/life/d00.html、2月26日の項)。この日記をつけていたことすら忘れていたが、母が覚えていた。
生まれ変わりだからといって性別が同じになるとも限らないのだろうが、ともかくも祖父、亡くなってから8年を経て復活ということである。母に電話をしたら仏壇に線香を上げて祖父にお願いしていたといい、声を詰まらせた。
しばらくすると部屋に赤ちゃんがやってきて、親子4人で団欒タイム。名前はどうするかとか、今週の生活はどうするかとか、のほほんとしたひとときを送る。妻はまだ痛そう。毛糸の帽子をかぶせられた赤ちゃんはこっちを見ているんだか見ていないんだか分からない視線をときどき飛ばしながら、手をグーパーグーパーしている。顔は、残念ながら今回も妻似のようだ。また負けた……。
娘と帰宅したのは23時を過ぎていた。風呂なしで即就寝。長いような、短いような1日だった。これからが勝負だ。

年が明けて早くも半月が過ぎた。これをあと23回繰り返すと1年も終わるのか。9日予定の第二子はまだ産まれていないし、3月提出予定の論文も凍結状態になっている。忙しくはないのに、そこはかとない焦りが漂う今日この頃。
今日は午前中に隣のお寺のお葬式のお手伝い。このあたりでは一番若い者が法話をするということになっていて、今日は山折哲雄氏の無常の三原則「この地上にあるもので永遠なるものは一つもない」「形あるものは必ず滅する」「人間は生きて死んでいく」を話してみたが、思いのほか効果が大きかった。
感情に訴える葬儀屋さんの司会は引いてしまう人が多いが、このような教理的なものを淡々と述べるのは理性に訴えかける。無常観は、仏教が日本に根を下ろす際に大きな足がかりになっている。
後の法要では正法眼蔵道心「この生の終わるときは、二つの眼たちまちに暗くなるべし。その時、励みて南無帰依仏と唱え奉るべし。この時、十方の諸仏憐れみをたれさせたもう。」を話そうとしたが、フレーズを覚え切れていなかったのでやめた。
葬儀を終えて、昼から開基檀頭のお宅にて宅祈祷。大般若経理趣分品を40分で読む。「ノーボバギャバテーハラジャハラミタエイタニャタシッレイエイシッレイエイシッレイエイソワカ(namaH
bhagavate prajJApAramitayai tad yathA zriyai zriyai zriyai svAhA)」というマントラがあるが、「世尊に帰依す、般若波羅蜜に帰依す、吉祥(天)に帰依す、吉祥(天)に帰依す、吉祥(天)に帰依す、幸あれ」という意味で、訳さないのは言霊のような信仰があるからなのだろう。効き目バッチリ、でも足イタイ。
お昼をご馳走になって帰宅、ほろ酔いで昼寝。夜からは小正月行事であるヤハハエロ(斎灯焼)の祈祷に出かける。この季節、外でお経を読むのは堪えるものがあるが、引き締まるものだ。
終わって地区の方々と反省会。というわけで法要のトリプルヘッダー、飲み会のダブルヘッダーという1日だった。1月は法事がないのに、毎週週末に行事がある。

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