Diary: 2007年12月アーカイブ

家事育児も毎日のリズムができてくるとそれほど難儀ではない。慣れが肝心、でも新鮮な気持ちも失いたくない。

お寺の雑誌の表紙絵を見て、長男が聞く。
長男「これなーに?」
長女「おしゃかさま」
長男「おしゃかなしゃん? とっと?」
長女とふたりでウケた。ちなみに観音像だったが、お釈迦様と答えられる長女も大したものである。

長男は言葉の習得真っ最中。「たべる(tabelu)」が「たれぶ(talebu)」になるが、これは子音のlとbが交替している現象で興味深い。

長女は帰宅後インターネットをしていることが多い。ちらっと覗いたら中村優一(仮面ライダー電王のゼロノスの人)ブログなんか見ている。慌てて「見なくていいよ」なんていうあたり、すっかりおませさんだ。

もうそんなことをしている間に明日妻が帰国。早いものだ。

岩手で6月に起こった住職殺人事件の容疑者が逮捕された。境内に父のお墓がある親族で、金を借りに来たがずいぶんなことを言われ、住職と母親を刺して現金十数万円を奪ったという。

岩手日報:45歳店員の女を逮捕 一関・東山強盗殺人
日経スポーツ:住職ら殺害の女「侮辱的なことを言われた」
産経ニュース:「岩手住職親子殺害」返り傷の血痕DNAから浮上「明るいオバさん」…何を「侮辱」されたのか

近年警備会社を頼むお寺が増えているようだが、お寺は誰でも出入りできるところだから、この手の犯行には対策がない。そもそもお寺は性善説を取らなければならないところであり、またものを惜しまずに与えるという布施の心で接しなければならない。そこに付け入られるとお手上げである。

私も夜になるとふと不安になることがある。田舎のお寺だから現金なんて数万円しかないのだが、押し入るほうはおかまいなしだろう。それで命を落としたら大損だ。虎に足を切って食わせたお釈迦様の前世のような志もないし。

昔だったらお寺から何かを盗んだり、住職を傷つけたりしたら地獄の中で最も恐ろしい百間地獄と言われていた。しかし今は住職もただの人。蓄財するから金を借りに来る人も出る。僧侶の僧侶たる所以を考えねばなるまい。

2日目の夜は長男・私・長女というフォーメーションで朝までぐっすり。

山形の母から電話があったとき、長男が「見てこれ」と言って手の甲に描かれたアンパンマン(保育所で先生に描いてもらった)を受話器に当てていたのがおかしかった。そういう発想って、大人になるとなくなるなぁ。

保育所は5時迎えだが、少し遅れていって後片付けに手間取っているうちに5時半、6時に帰宅して夕食の支度。この間長女はインターネット、長男はみかんやパンを食べる。7時に夕食。お風呂を入れながら皿を洗って8時に入浴。そうするとだいたい9時には就寝できる。

私がいないときも9時就寝になるそうだが、夫婦揃うと10時になってしまう。この1時間の遅れは、気の緩みでのんびりしてしまうせい。それだけ、1人で子ども2人を見るというのは張り詰めているということだ。

食事を運ぶそばから食べ始める長男。ほら、こぼさないで! 長女はおかずばかり食べている。ごはんも食べなさい! え、のりで巻いて食べるって? 取ってくるよ。あーあ、こぼしちゃった。台ふき台ふき。ん、うんちした? パンツ替えようね……うーん、食べた気がしない。

先日山形で気づいたことだが、食べるスピードが異様に速くなっている。場合によっては祖母が箸をつける前に食べ終わるくらい。食べ終わるとすぐ立ち上がって何か始める癖がついているなと思ったら、こういう生活のせいか。

長男の第一次反抗期がやってきたようだ。保育所に迎えに行くと「ヤダ」と言って帰らない。服を着るのも脱ぐのも「ヤダ」ととりあえず言ってみる。これからもっと大変になりそうだ。

妻が海外出張のため今週は2人の子どもと3人で過ごす。妻は毎週のようにやっていることだけれども、私は何ヶ月かに一度なので緊張するものだ。

妻は土曜日に出発。私は日曜日まで山形にいたのでその間は妻の両親に来てもらう。駅までお送りしてからショッピングモールへ。ほとんど何も買わず、だらだらとウィンドウショッピングして帰る。週末はこのパターンが多い。

帰宅後、妻の両親が作り置きした夕食を食べ終わると、長男が泣き出した。「ママアッチ〜(ママを探しにお外に行きたい)」とひとしきり泣いた後「ニュウニュウ〜(牛乳飲みたい)」に切り替えた。食後のおっぱいはもう習慣になっているようだ。

昼寝をほとんどしていなかった長男、牛乳を飲んだら寝てしまった。起こして入浴。風呂の中で「チッチ(おしっこ出た)」と言ったが、本当にしていたのかは不明。ただその後、長男は風呂のお湯を飲んでいた。

21時就寝。夜ははじめ長男・長女・私の並びで寝ていたが、夜中に長男が呻るので長男・私・長女と移動。そのうち長女が起きて再び長男・長女・私、さらに長男が起きてきて長女・長男・私と場所を変更した。なれないパターンなので2人とも収まりが悪いみたいである。寝不足もあって9時間睡眠。

朝は特にトラブルもなく保育所に行けた。月曜は保育所にもって行く荷物が多いので、長女が長男の手を引いて連れてきてくれるのがありがたい。

あと1時間もしたら迎え。金曜日まで平穏に過ごせるといいのだが、どうなるだろうか。

外国人花嫁詐欺

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昨日は近所で外国人花嫁の紹介業をしている方がいらっしゃった。残留孤児の後見人になったのがもとで、よりよい生活を夢見る中国人女性と、結婚難の日本人男性のマッチングを始めたという。すでに40組のペアが近所にいる。

この方は会社を設立して関係各機関から許可を取り、合法的に進めているがこの頃違法な輩がはびこっているらしい。その手口を聞いた。

家は由緒ある旧家より割合新しいところを狙う。爺さん婆さんと40代の息子という家族構成が典型的だ。まずブローカーが家族と話をする。田舎は人がいいからここまでこぎつけるのは難しくない。でも爺さん婆さんはちょっとなぁと渋い顔。

そこでブローカー、それまで黙っていた息子に「ところであなたの女性の好みは面長か丸顔か」と訊く。実は車に面長と丸顔が待機しており、息子の答えに合うほうを連れてくる。連れてこられた女性は息子のそばに座り、流暢な日本語で息子をほめ殺し。息子はウブだから、決して悪い気はしない。爺さん婆さんも相好を崩し始める。

帰りにブローカー「こんなに仲良くなったなら一晩泊まっていったら?」と女性を置いて帰る。手数料は200万円。息子はすっかり高揚しているため急いで支払うのだ。その晩は座敷になどに泊まるわけだが、女性は息子を誘惑して夜這いさせる。そして翌朝ドロン。

息子のプライドや家の威信に関わるため被害届は出にくい。仮に出ても、一晩の関係を盾に事実婚を主張すれば詐欺の立件は難しいという。ドロンした女性はしばらく福島や新潟に雲隠れしてほとぼりを冷ます。ドロンされた息子はもう立ち直れず、一気に老けてしまうそうだ。

結婚は男女の関係だから必ずしもうまくいくとは限らない、ということを逆手に取った悪行。悲しいな。

合法な手続きでお見合いしても結婚生活が長く続かない可能性は大いにある。40組のペアがうまくいっているのは、ひとつはまず男性が現地に実際行ってあちらの家族と共にお見合いしてくるというのと、もうひとつはみんな同郷で時々会う機会を儲けているからだという。親族のつながりと中国人コミュニティが、結婚生活をバックアップするのだ。

この先日本は労働人口の減少に伴ってどんどん外国人労働者が増えていく。そうやって来日した人たちが孤立しないような仕組みが必要だと思う。とりあえず私は中国語と韓国語をもう少し話せるようにしておくかな。

不自由さの幸せ

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お寺の用事が入ったので先週の木曜から長女だけ連れて山形入り。ひと通り終えて昨日の午後からつくばに帰ったが、今日の昼に訃報が入ってまた山形である。つくばにはわずか一晩しかいられなかった。

今週末まで山形にいることになったが、その今週末、妻はアメリカ出張にいってしまうので10日ほど会えない。子どもたちは、妻の両親に手伝ってもらって見てもらうが、今月も綱渡りだ。

新幹線で山形に入ると雪が降っている。子どもが一緒なら喜ぶだろうが、大人で喜ぶのは除雪作業員くらいだ(「あ、お金が降ってきた」というらしい)。

今回は子どもを連れてきていないが、つい昨日長女が残していったお絵描きを見つけて胸が切なくなった。再来年からは子ども2人が山形で生活する予定だが、聞けば妻も単身赴任に耐えられるか不安だという。

今週のAERA「40歳は女の新・結婚適齢期」特集に、44歳の女性が結婚を考えるようになったきっかけとして、会社の同僚が41歳で高齢出産したことを挙げていた。「職場復帰した彼女は午後7時までに仕事をバタバタを片付けて帰る。その「不自由さ」が羨ましかった」とある。

お寺だけだったら相当時間に余裕はあるだろう。しかし家族がいてバタバタしているのは実はとても幸せなことなんだと思う。もちろん、僧侶として家族の絆のもろさ(人は命ははかなく、また気持ちも移ろいやすいこと)など重々承知しているつもりではあるが、いやそれゆえにこそ、家族が愛おしくなるのである。

とはいえ家族と一緒にいるとそんなことを思わないばかりか、もっと自分の時間がほしくなるばかり。子どもがいないときだけでなく、そばにいて付きまとわれているときもこんな心持ちでいたいものだ。

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