Diary: 2008年3月アーカイブ

挨拶は必要か

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先日、お寺の近くにお坊さんが庵をかまえて住んでいるというので訪ねてきた。恩師のお兄さんでもともと知らない方ではなかったが、まさかこんな近くに住んでいるとは知らず驚く。普段はなかなか話せない仏教のこと(皮肉なことに住職同士では仏教の話をほとんどしない)をじっくり話せて満足した。

でも近隣のご寺院さんたちはそういう方がこんな近くに住んでいるというのを知らないようなのである。そこで何人かに「こういう方がいる」とお話してみた。お檀家さんを取るようなつもりはないと伺っていたし、よくよく言葉を選んで紹介したのだが好意的な反応がない。無関心かネガティブな感想ばかりだった。田舎は余所者に厳しい。

そこで近隣のご寺院さんたちと顔見知りになっておいたほうがよいのではないかと思い、そのお坊さんに、要職に就いている方2,3名に挨拶に伺うよう提案。私が案内するということで一度は乗り気になったのだったが……。

そのお坊さんがまず電話をしたところ、もう予定が入っているとかで断られたらしい。私には「日を改めてということになった」という連絡がきたが、いつになったか分からない。そこで今日電話してみた。

そのお坊さんはなぜか態度がずいぶん硬化していて、自分から挨拶にいく理由はないと仰る。反対に、挨拶が必要だという考えは江戸時代の一村一カ寺の発想だから、そんな古いことに拘るべきでないとも。

いつもなら「はいそうですか」と引き下がるところだが、相手はこういう議論をしても気を悪くなさらない方だろうと思ったので反論を試みる。これは江戸時代の発想ではなく、釈尊の時代から受け継がれてきた僧伽(僧侶の教団)の考え方なのだと。すなわち僧侶は集団としてひとつなのであり、集団である以上は組織がある。僧侶であるということは、組織の一員ということであり、同志と仲良くやっていくために挨拶は必要であると。

いつもだったら私自身が先輩から言われそうな台詞を、よく年配の方に偉そうに言ったものだ。「あなたに言われることではない」と拒まれたのは当然だろう。だがそのうち、そのお坊さんは孤高を貫こうとしている自分の態度が小乗的と言われれば分かると仰った。私の言おうとしていることは伝わったようだ。

議論はさらに続く。そもそも仏教は普遍宗教だから挨拶したほうがよいというのは視野が狭いと言うので、仏教は教理だけではなくて、地域に根ざした文化という側面も見なくてはならないと返す。文化である以上は様式があり、儀礼も形式だからといって無視できない。ましてや曹洞宗では「威儀即仏法、作法是宗旨」といって形を非常に重んじる。

後から振り返ればこれもあまりよい理由ではない。「文化」という指示範囲の非常に広いマジックワードを提出している時点でやや詭弁の匂いがする。対機説法が仏教の基本だが、仏教の教理に大きな価値を見出している方には、仏教の言葉で説得するべきだった。

そういうわけで結局伝わらず、挨拶に行くという説得は失敗。反対に「あなたは東大印哲出てて、奈良先生とか竹村先生の後輩なんだから、そんな小さいことに拘ってはいけないよ」と言われる。「一山の住職ですと、マクロな視点とミクロな視点の両方をもちあわせていなければならないんですよ」と、一応立場は理解していただいた。また遊びに行きます、こちらにも来てくださいと言って電話を切る。

20分ほどだったが、これだけまともに相手に反論しあったのにさわやかな気持ちで電話を切ることができたのは親子ほどの歳の差があったからかもしれない。自分の意見を否定されることと、自分の人格を否定されることの区別がつかない人が非常に多い。私もそうだったが、どんなに無茶苦茶でもダメ元で言ってみる人が多いインドでずいぶん"良い加減"になった。

理論と実践は、どちらが欠けていてもダメだと思う。経論を読んで教理への理解を深めつつ、ご寺院さんやお檀家さんと俗っぽいお付き合いもする。問題なのは、気がつかないうちにどちらかに偏ってしまっていることだ。今日の議論で、君子の礼儀がいつの間にか小人の媚びへつらいになってしまっているのではないかと反省したところである。

「仲間の中におれば、休むにも、立つにも、行くにも旅するにも、常に人に呼びかけられる。他人に従属しない独立自由を目指して、犀の角のようにただ一人歩め。(『スッタニパータ』)」

月曜の早朝に山形入りし、火曜日に葬儀が終わって深夜帰宅。週末までつくばにいるつもりだったが、昨日の夜にまた訃報が入り、本日の早朝また山形入りすることになったところである。

5:07つくば発のTX始電に乗るには、バスがまだ走っていないのでタクシーで行かなければならない。月曜と同じく4:45に予約したが渾身の寝坊。午後4時に目覚ましをかけるという基本的なミスであった。新聞配達のバイクの音で目が覚めたのが5:10。飛び起きて5分で出発した。幸いタクシーは待っていてくれたが30分も待たせて申し訳ないことをした。

この寝坊のため一番の新幹線に乗り遅れ、次の新幹線が2時間後。というわけで大宮まで来てネットカフェに入っている今である。モバイルSuica特急券は受け取り後も変更ができることがわかったのが成果か。

今度のつくば帰りは来週の火曜日。

今月15日から始まったモバイルSuica特急券を初めて使った。携帯電話で新幹線の指定席を予約し、チケットレスで新幹線に乗れるという便利な代物である。

これまではインターネット予約しても駅の発券機で受け取る必要があった。みどりの窓口と比べれば混んではいないが、発券機に行くのに遠回りしなければいけない駅もあるし、機械が処理するまで結構時間がかかる。荒川沖駅で発券することもあるが、発券中に後ろから刺される可能性だってあるわけだし。

モバイルSuica特急券では専用のアプリを起動して暗証番号を入れ、乗る列車を選ぶ。「受け取り」を選択すると確定。あとはそのまま新幹線の改札で携帯をかざすだけ。赤湯駅のような田舎の駅にもちゃんと専用の改札機が設けられ、また携帯をかざすと降りたことになる。

発券の手間いらずというメリットに加えて、指定席なのに自由席より安いというメリットが大きい。上野〜赤湯は9600円。普通に買うと自由席が9640円、指定席10,850円だから、1割引以上である。これまでもえきねっと割引(発券機割引)400円があったが、割引率大幅アップで嬉しい。

問題は携帯を忘れたり落としたりしたらどうしようもないことと、座席番号や発着時間をちゃんと控えておかないとまたアプリを起動させてネットにつながないといけなくなること、あと1人分しか予約できないので家族と行くときは使えないことぐらいか。今日は思わず駅員さんに操作方法を聞いてしまった(が、駅員さんもよく分からなかった)。

ほぼ毎週乗っている新幹線。安く乗る情報にはいつも耳をそばだてている。値下がりしているJR東日本株を買って株主優待でもと思ったが1株80万円で2割引が1回のみ。回数券は赤湯からのものがなく割引が少ない。定期券を買うほどには乗っていないし……そんなときにモバイルSuica特急券。これから活用させてもらうつもりだ。

今朝は4時起きでタクシーに乗り、5:07発のつくばエクスプレス、6:18分上野発の新幹線、長井線、母の迎えで9:30寺到着。ややねむい。

変態親子

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先週の土曜からずっと山形。長女は保育所に通い、私はまだ引越し作業をやっている。一番重い本が本棚20架分。いつ終わることやら。

入浴のとき、長女が父の○○をつまむイタズラを覚えた。小さいおっぱいでは飽き足らなくなったらしい。どっかのマンガかバウで覚えたのだろう、今日は「このロリコン野郎!」なんて言いながらつまんでくる。つい「逆だろ!」と言ってしまったが、余計なことを教えてしまったなぁ……。

今はメールの対応に追われる父のひざでスヤスヤ眠ってます。

ジェネリック薬品

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「近頃の若い者は」という枕詞でよく出てくるのが花粉症である。おとなしく聞いているがその私も中学生からの花粉症。

このところ花粉予報が「非常に多い」の関東地方。花粉症の薬がなくなったので金曜の午後に耳鼻科に行く。ところがさすがこの季節、駐車場がもう満車で入れなかった。

ここで待っていても軽く1時間を超えそうだと思い、一計を思いついていきつけの内科へ。最近開業したばかりで、いつ行ってもほとんど待ち時間のないところだ。この日も果たして誰もいなかった。受付を済ませたらすぐ診察室へ。先生から「お久しぶりです」と挨拶されて戸惑う(「おかげさまで」が正解だったと後で思ったが)。

そこで咳の薬と一緒に、今飲んでいる薬の処方箋も書いてもらえないか恐る恐る聞いてみるとOK。ただジェネリック薬品だったため、近くの薬局に聞いてみると置いていないという。オリジナル薬品と薬価を調べてもらうと、2倍以上の開きがあった。同じ薬が、そんなにも違うものだと驚く。

前にその薬をもらった薬局に行くことにしてジェネリック薬品を処方してもらい、無事4週間分を入手できたのであった。長期間飲むので、保険が効いても1000円以上安い。

どこかの製薬会社の宣伝で「お医者さんにジェネリック薬品をお願いしてみましょう」というのがあったが、同じ薬品にそんな種類があるとは知らないし、お医者さんも忙しそうなので言われた通りにするのが普通だろう。今回はいい勉強になった。

ひなまつりの夕食

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夫婦の家事分担というが、食事はどちらかが一貫して作ったほうが絶対によい。買い物の時点で何らかの構想があるわけで、途中から交替しても「この材料は何?」なのである。

私がつくばにいる平日は、保育所に子どもたちを迎えに行って食事を作り、妻の帰りを待つというパターンが多い。朝も同様。妻はときどき手伝ってくれるが、子どもの相手をしていてもらえばそれでいい(こういうのを「主夫」という)。

今日の買い物はインスピレーションがわいたのでひなまつりスペシャルメニュー。

・ちらしずし(ミツカンですが)
・紅白はんぺんのおすまし
・にんじん・さつま揚げ・しらたきの煮物
・一口チキンフライ
・りんご

チキンフライはマヨネーズをからめてパン粉をつける簡易フライ。実はもう3回目である。味付けもしなくていいという、お手軽で美味しいメニューだ。

娘も将来、稼ぎは悪くとも料理の上手な旦那さんをもらってほしい。そんなことを考えた3月3日であった。

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