年末攻勢

お寺の年末は例年忙しいのだが、今年は比較的余裕があった。

お寺で年末にすることは主に①年賀状、②大掃除、③法事の年回表貼り、④年始客への配り物準備、⑤鏡餅などの飾り付けである。いつもは大晦日の夜中までかかるものが、こんな日記を書けるくらいスムーズにできたのは、早めにスタートしたことと、子どもたちが手伝ってくれたことによる。

27日、最後の法事のお客さんがお寺にいらっしゃったので1時間前からストーブを点火。本堂が温まっていたので、お客様がお帰りになってから掃除もしてしまおうということになる。いつもより2~3日早い。長女と長男がお供え物の片付けや窓のさんふき、妻が掃除機をしてくれたので、私は須弥壇の掃除に専念できた。いつもは半日かかるところを2時間ほどで終了。

28日は次女が今年最後の登園日で午前保育だったので、その間に庫裡も掃除してしまおうということになった。次女がいると自分が散らかしたものを片付けるたびに怒り、お手伝いといってさらに散らかすので能率がすこぶる悪い。また長女と長男が手伝ってくれて、午前中いっぱいで雑巾がけまで終了できた。午後はほうびに家族で日帰り温泉へ入りに行く余裕ぶり。

29日は前机の奉納で1日取られたが、夜から法事の年回表にとりかかる。エクセルに過去帳データを入力して、ソートして印刷。この原簿をもとに、細長い札に戒名を書き込んでいく。これが結局、31日までかかった。

その間に、妻が長女と長男を率いて、年始客への配り物準備にとりかかる。今年注文した立春大吉の御札が封筒に入っていなかったので、大きめの封筒を用意して、熨斗をプリントしたラベルを貼付。これに御札のほか、ポスター、リーフレット、住職だより、食品、それから役員向けに手帳、年明けの大般若寄付帳、カレンダーを封入することになっていた。たいへんな手間だったが、人海戦術で180セットを完了。

そして年回表を少々と、飾り付けだけを残して迎えた大晦日。朝に檀家さんの訃報が入り、枕経に向かう。その後少し具合が悪くなって休憩(低血糖なのか、体温が下がって頭が痛くなる症状)。その間に妻が飾り用の松を切ったり、長女がその松と薄く切った餅を器に並べたりしてくれていた。年回表も妻に手伝ってもらって貼り出し、前机の寄付単を下げて完成。

母はこの間、祖母の介護と食事の準備・片付けをしつつ鏡餅や本堂の花などを準備した。見事な連携だと思う。正直、これだけのレベルの準備を今後も続けられる自信はない。祖母も張り切って「あれはどうなっている」「これは終わったか」と監督役。

こうして31日、日が暮れる前に全ての正月準備が完了。文珠堂と稲荷堂にみんなでお参りして、本堂に食事をあげて晩のお勤め。今年1年無事に過ごせたことをご本尊様に感謝し、今年法事が行われなかった方の戒名を読み込んで供養した。

うちは除夜の鐘もなく、早朝から御祈祷を行うので今日はこれでお休み。子供の頃は0時まで起きていたものだが、めっきり夜に弱くなっている。

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