『ネイチャーフラックス』『ケミストリーフラックス』日本語版、7月上旬発売

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nature_fluxxJ.jpgホビージャパンは7月上旬、ルールがどんどん変わるカードゲームシリーズに科学の要素を加えた『ネイチャーフラックス(Nature Fluxx)』『ケミストリーフラックス(Chemistry Fluxx)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・A.ルーニー、2~6人用、8歳以上、5~30分、各2000円(税別)。拡張セットではなく、どちらもそれぞれ単独でプレイできる。

オリジナルはルーニー・ラボ(アメリカ)が2005年、2017年に発売した作品。はじめは手札を3枚もち、1枚引いて1枚プレイするだけのルールだが、プレイしたカードによってルールがどんどん変わっていく。

chemistry_fluxxJ.jpg『ネイチャーフラックス』は、食物連鎖や動物の生態などがルールや勝利条件に入り、アイテム「クマ」と「魚」を集めることで、ゴール「クマは魚を食べる」が達成できるなど、自然環境がテーマ。『ケミストリーフラックス』は、元素記号、化学式、化合物などがルールや勝利条件に入り、アイテム「ナトリウム」と「塩素」を集めることでゴール「塩化ナトリウム」が達成できるなど、化学がテーマとなっている。

いずれも内容物はカード100枚とルールシート。

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「これはゲームなのか?展」を振り返る

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(提供:ニルギリ氏)

5月29日から6月3日にわたって、3331アーツ千代田にて、企画展「これはゲームなのか?展 #1ルールで世界する」が行われた。期間中3000人という参加者が詰めかけ、入場制限がかかるほどの大盛況ぶり。10組の出展者によるバラエティ豊かな展示内容は次のようなものである。

itten
『itten式逆説的遊戯史学研究発表』と題し、縄文土器・貝塚・ストーンヘンジ・雪男はゲームなのか?という問いをたて、ルールとオブジェクトを通じて検証するという展示を行った。

朝戸一聖(TANSANFABRIK)
『デロス島のゲーム』というテーマでルールによって引き起こされる出来事を楽しむ体験型展示。体験者が少なかったため後日発送される図録にも同じゲームが付くようである。

ASOBI.dept(田中英樹)
大きさで買い物をするスーパーマーケット『スーパーMOKU-SOKU』。今展では、日常のシーンに遊びを取り入れたゲームをと考えた。

安東和之
ハンコをたくさん押して絵を描く『スーパーハンコアート』。遠くから見るのと近くから見るので違う意味をもたせられる、非常に面白いアートである。

daitai(大山徹・島田賢一)
『暗黙のルールに関する3つの習作』。盤面が見えない場合は?対戦でない場合は?普段は確認する必要もない「暗黙のルール」を顕在化させるため、皆が知っているゲームをベースに3つの習作を用意した。

山田龍太
3次元空間で遊べるドミノ倒し『宇宙ドミノ』。ルールとして、ピースに絵の具で色を付けるワークショップを実施。参加者が遊ぶことで、空間全体の美しさを日々変化させていた。

オインクゲームズ(佐々木隼・出水田紘子)
『横断歩道』複雑な模様でできた横断歩道と、それに付随する簡単なルールを展示。幼少期に世界にルールを投影して遊びはじめる瞬間を想起させようとした。『VOID』ではルールのないコンポーネントで架空のゲーム風景をつくり、SNSに投稿して「いいね」の数を競う遊びを提示。ルールのないものが、ルールを帯び、それを見た者がどう思うかまでを作品とした。

IKE(ひとじゃらし)
人の触覚でギリギリ感じられない「磁力」がテーマの『磁気力タッチ』。普段は感じられない磁力を、磁石を指にはめることで、箱の中の微妙に異なる磁力を感じ、位置をあてっこする。

ニルギリ(するめデイズ)
『一年生ゲーム』一年間かけて、日常生活にルールを潜ませることで、ゲームの中と外という区別を取り去ることを意図した体験型展示。一年後には、実際にエンディングパーティを開催する。現在およそ100人が同時プレイ中。

Xaquinel (椎名隼也・中森源)
『NONO』「1マス進む」はきっちり1マス分進めればよいが、「ちょっと進む」はどのくらい進むのか? ゲームに出てくる『数字』をあいまいにしてみた。

いずれも斬新なアイデアにあふれており、新しいタイプのボードゲームの誕生を予感させる。この企画展の意図は何だったのか、そしてその意図は達成されたのか、主催のニルギリ氏(するめデイズ)はこう振り返る。

何より、想像以上に皆さん楽しんでくださって、本当にありがたい限りでした。今回の展覧会において、主催の自分としてのキーワードは「美術」と「ゲーム」でした。その2つには、本来明確な定義が不可能に近い難しさがあります。なぜなら「逸脱」を性質としてもっているからです。つまり、はっきりした正解はもともとありません。境界がどこにあったかというと、個々人の心の中にあったというしかありません。

今回の展覧会で、出展側も、受け取る側も、それを観測・体感できたか、もしくはそうならいいな、と思っています。
主催として今回目指したことがさまざまありましたが、そのうちの一つに「批評に足る運動を作りたい」というものがありました。作品について、様々な方が自分の考えを(主にツイッターで)表明してくれているのを見たことは非常に思い出深かったです。

第2回については開催時期は未定となっているが、開催することはすでに決まっているという。出展者をさらに広げて大規模になるのか、あるいはこの規模で尖っていくのか、今後の展開に注目したい。

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